JPH0729736U - 回転対陰極x線管 - Google Patents

回転対陰極x線管

Info

Publication number
JPH0729736U
JPH0729736U JP5876193U JP5876193U JPH0729736U JP H0729736 U JPH0729736 U JP H0729736U JP 5876193 U JP5876193 U JP 5876193U JP 5876193 U JP5876193 U JP 5876193U JP H0729736 U JPH0729736 U JP H0729736U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
cooling water
rotating anticathode
flow path
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5876193U
Other languages
English (en)
Inventor
克豊 小山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP5876193U priority Critical patent/JPH0729736U/ja
Publication of JPH0729736U publication Critical patent/JPH0729736U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡単な構成で、冷却水の圧接により回転
対陰極の側壁で生じる流動摩擦が少なし、十分な冷却を
可能とすることで強度の高いX線が得られる回転対陰極
X線管を提供する。 【構成】 冷却水送入口16から送水された冷却水は送
水路1aを矢印の向きに流れ、回転軸10bの内壁10
cで回転力を受けながら第1の冷却流路4aに到達し、
第2の冷却流路4bに進む。第2の冷却流路4bで冷却
水は回転対陰極10の内壁10aにより最も強い回転力
を受けるが、固定翼2によって回転運動が抑制されるた
め、内壁10aに圧接することなく第3の冷却流路4c
へスムースに流れる。従って、第2の冷却流路4bで停
滞することなく第3の冷却流路4cに流れた冷却水は中
央孔1dに向けてスムースに流れ、排水路1bを介して
冷却水排出口15から外部へ放出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電子分光装置(Electron spectrometer )やX線回折装置(X-ray diffractometer)等の分析装置等のX線発生源として用いられる回転対陰極X線 管に関する。
【0002】
【従来技術】
X線を試料に照射することで発生する電子線や回折X線を測定することにより 、試料の定量・定性等の分析が広く行われおり、電子分光装置(Electron spect rometer )やX線回折装置(X-ray diffractometer )等はこの手法を利用して 試料の表面分析を行う代表的な分析装置等である。かかる分析装置等で用いられ るX線管は、一般に、電子の衝突点が融解するのを避けるため回転対陰極を有し 、また、回転対陰極内で冷却水を循環させるための水冷機構を備えている。
【0003】 ここで、かかる水冷機構を備えた回転対陰極X線管において対陰極を高速回転 させると、対陰極内における冷却水が共に高速回転し、その遠心力によって冷却 水が回転対陰極の内壁に圧接して多大な流動摩擦が生じるため、冷却水の流量が 減少して冷却効率が低下し、結果として、強度の高いX線が得られないという問 題が生じる。また、流量を増大させるため水圧を高めても、回転対陰極に冷却水 を流すための連結装置の構成等に困難な問題が生じる。
【0004】 そこで、従来の回転対陰極X線管では図4aに示すように、中空に形成した回 転対陰極110とその内部に設けた固定部101によって矢印で示す冷却水流路 を形成し、固定部101の円筒部101cに複数の固定翼102(図4b)を放 射状に設けていた。これは、回転対陰極110の内壁で回転運動を与えられた冷 却水の動きをこの固定翼102で抑制し、冷却水が内壁へ圧接することによって 流動摩擦の発生を有効に防止するもので、冷却水のスムースな流れを可能にしよ うとするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の回転対陰極X線管では、冷却水の排水路101bにつな がる中央孔101d付近のみに固定翼102を設けた構成であるため、冷却水の 送水路101a、及び回転対陰極110の内壁で回転力が加えらた冷却水の回転 運動を十分に抑制することができない共に、最も強い回転力を受ける回転対陰極 の内壁110aで冷却水の圧接による流動摩擦が生じ、依然として、十分な流量 の冷却水を流すことができず、強度の高いX線が得られないという問題があった 。
【0006】 そこで、本考案はこれらの問題点を解消するために創案されたもので、より簡 単な構成で、冷却水の圧接により回転対陰極の内壁で生じる流動摩擦を減らし、 流路系内で冷却水をスムースに流すことで冷却能力を高め、結果として強度の高 いX線が得られる回転対陰極X線管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる回転対陰極X線管は、回転対陰極内部に固定部を設けることで 、前記回転対陰極の回転中心から半径方向に向けて冷却液を案内する第1の冷却 流路と、前記回転対陰極の外方から回転中心に向けて冷却液を案内する第3の冷 却流路と、電子線の照射を受ける回転対陰極の周側面の内壁に沿って前記第1の 冷却流路と前記第3の冷却流路との間で冷却液を案内する第2の冷却流路とを形 成し、 前記第2の冷却流路に前記回転対陰極の回転に伴う冷却液の動きを抑制する固 定翼を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案にかかるX線発生装置の作用を図1に基づいて説明する。
【0009】 冷却水送入口16から送水された冷却水は送水路1aを矢印の向きに流れ、回 転軸10bの内壁10cで回転力を受けながら第1の冷却流路4aに到達し、第 2の冷却流路4bに進む。第2の冷却流路4bで冷却水は回転対陰極10の内壁 10aにより最も強い回転力を受けるが、固定翼2によって回転運動が抑制され るため、内壁10aに圧接することなく第3の冷却流路4cへスムースに流れる 。従って、第2の冷却流路4bで停滞することなく第3の冷却流路4cに流れた 冷却水は中央孔1dに向けてスムースに流れ、排水路1bを介して冷却水排出口 15から外部へ放出される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案にかかる回転対陰極X線管の一実施例を示す図である。100は 真空容器で磁気シール30により真空状態に維持された内部に回転対陰極10及 び陰極であるフィラメント20が配設されている。回転対陰極10はその内部が 中空に形成されており、ベアリング11を介して回転可能に保持され、モータロ ータ12及びモータコイル13によって回転駆動される。
【0012】 回転対陰極10の内部にはさらに冷却水の冷却流路を形成する固定部1が配設 されている。この固定部1は、回転対陰極10及びその回転軸10bの形状に合 わせて導管部1f、側筒部1e及び円筒部1cから構成されており、導管部1f と回転軸10bによって冷却水の送水路1aと排水路1bが形成され、円筒部1 cと回転対陰極10によって第1の冷却流路4a、及び第3の冷却流路4cが形 成され、さらに側筒部1eと回転対陰極10の側面部により第2の冷却流路4b が形成されている。そして、導管部1fの端部には冷却水送入口16及び冷却水 排出口15が形成され、オイルシール14によって回転対陰極10の回転軸10 bとのシールドが図られている。かかる固定部1の側筒部1eにはその側面に沿 って複数の固定翼2が形成されており、さらに、円筒部1cには円板支持材3a を介して回転対陰極10に沿って固定円板3が配設されている。
【0013】 図2はこの固定部1の円筒部1c及び側筒部1eの詳細図を示すもので、図2 aはその正面図を、また図2bはその側面図である。図において、固定翼2は平 板状の板から構成され、側筒部1eの周囲に等間隔に14個の固定翼2が配設さ れている。また、円筒部1cには4本の円板支持材3aが立設されており、この 円板支持材3aを介して、固定円板3が円筒部1cと平行に所定の間隔をおいて 配設されている。また、この固定円板3の中央には冷却水を通すための小孔3b が穿設されている。
【0014】 次に以上のように構成された回転対陰極X線管の動作を示す。モータロータ1 2及びモータコイル13によって回転対陰極10を高速回転させた状態で冷却水 送入口16から冷却水を送水すると、冷却水は送水路1aを矢印の向きに流れ、 回転軸10bの内壁10cで回転力を受けながら第1の冷却流路4aに到達する 。このとき回転軸10bの径が比較的小さいことから冷却水は送水路1aにおい てそれほど強い回転力を受けない。そして、弱い回転運動を伴った冷却水は第2 の冷却流路4bにおいて最も径の大きい内壁10aによって強い回転力を受ける が、固定翼2によってその回転運動が抑制されるため、回転対陰極10の内壁1 0aに圧接されることなく第2の冷却流路4cへスムースに流れる。従って、冷 却水は第2の冷却流路で停滞することなく第3の冷却流路4cに進み回転対陰極 10の壁面10dで若干の回転力が加えられるものの中央孔1dに向けてスムー スに流れる。
【0015】 このとき、図に示すような固定円板3を設ければ、冷却水は第3の冷却流路4 cにおいても回転対陰極10の内壁10dの回転力をほとんど受けないため、さ らに冷却水の送水がスムースにできる。かかる場合、固定円板3に設けた小孔3 bより、固定円板3と回転対陰極10の内壁10dの間に進入した冷却水を排水 口1bへ排出できる。なお、固定円板3を設けた場合、回転対陰極10の内壁1 0dに流れる冷却水の流量が減るが、第2の冷却流路4bによって発熱が最も多 く発生する電子線の照射面である回転対陰極10の周側面が十分冷却されるため 、冷却能力において支障が生じることはない。
【0016】 図3は固定部1の側筒部1eに回転軸に対して斜め方向に固定翼を設けた場合 を示す図である。この場合には冷却水の回転力を第3の冷却流路4cへ送り出す 力に利用できるため、一種のポンプ作用により冷却水の通過をよりスムースに行 うことができる。
【0017】 なお、上記実施例では冷却液として水を利用したが、本考案はこれに限定され るものではなく、例えば油等を冷却液として用いてもよい。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、電子線の照射を受ける回転対陰極の周側面の内壁に沿って前 記冷却液を案内する冷却流路に冷却液の動きを抑制する固定翼を設けたため、冷 却水は最も強い回転力を受ける電子線の照射面の内壁で圧接されることなくスム ースに流れる。このため、冷却路全体の冷却液の流れがスムースになり、冷却効 率が向上することから、結果として、強いX線を発生させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した図である。
【図2】本考案にかかる固定部の一例を示す図である。
【図3】本考案にかかる固定部の一例を示す図である。
【図4】従来の回転対陰極X線管を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・固定部 2・・・・固定翼 3・・・・固定円板 4a・・・第1の冷却流路 4b・・・第2の冷却流路 4c・・・第2の冷却流路 10・・・回転対陰極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転対陰極内部に固定部を設けること
    で、前記回転対陰極の回転中心から半径方向に向けて冷
    却液を案内する第1の冷却流路と、前記回転対陰極の外
    方から回転中心に向けて冷却液を案内する第3の冷却流
    路と、電子線の照射を受ける回転対陰極の周側面の内壁
    に沿って前記第1の冷却流路と前記第3の冷却流路との
    間で冷却液を案内する第2の冷却流路とを形成し、 前記第2の冷却流路に前記回転対陰極の回転に伴う冷却
    液の動きを抑制する固定翼を設けたことを特徴とする回
    転対陰極X線管。
JP5876193U 1993-10-29 1993-10-29 回転対陰極x線管 Pending JPH0729736U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5876193U JPH0729736U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 回転対陰極x線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5876193U JPH0729736U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 回転対陰極x線管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0729736U true JPH0729736U (ja) 1995-06-02

Family

ID=13093532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5876193U Pending JPH0729736U (ja) 1993-10-29 1993-10-29 回転対陰極x線管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0729736U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003036806A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Hitachi Medical Corp 固定陽極型x線管装置およびその製造方法
JP2008084605A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Bruker Axs Kk 回転対陰極x線管及びx線発生装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003036806A (ja) * 2001-07-19 2003-02-07 Hitachi Medical Corp 固定陽極型x線管装置およびその製造方法
JP4749615B2 (ja) * 2001-07-19 2011-08-17 株式会社日立メディコ 固定陽極型x線管装置
JP2008084605A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Bruker Axs Kk 回転対陰極x線管及びx線発生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7050541B2 (en) X-ray tube with liquid-metal fluid bearing
US4788705A (en) High-intensity X-ray source
US5018181A (en) Liquid cooled rotating anodes
US6925151B2 (en) Device for generating X-rays
US20070086573A1 (en) X-ray apparatus with a cooling device through which cooling fluid flows
JP2008147188A (ja) 対流冷却式x線管ターゲット及びその製造方法
US3546511A (en) Cooling system for a rotating anode of an x-ray tube
JP2000340146A (ja) X線発生デバイス
EP1675152B1 (en) Rotating anode x-ray tube
US20070230662A1 (en) Rotary anode X-ray tube device
JPH0729736U (ja) 回転対陰極x線管
EP0293791A1 (en) Liquid cooled rotating anodes
CN110199373B (zh) 大功率x射线源与操作方法
JP3015671B2 (ja) 荷電粒子ビームダンプ装置
JP3148273B2 (ja) 回転対陰極x線発生装置
US20220304135A1 (en) Liquid targets for the production of nuclear particles
US10892134B2 (en) X-ray generator
JPH04370636A (ja) 回転陽極x線管
JP2009021182A (ja) X線管装置
JP2877534B2 (ja) 全反射型蛍光x線分析方法及び分析装置
US20230301613A1 (en) X-ray pencil beam forming system and method
JP2006179231A (ja) 回転陽極x線管
JPS6139351A (ja) X線発生装置
WO2004062049A2 (en) X-ray housing window
JPH0883834A (ja) イオンビーム加工装置