JPH0729683U - 見本体展示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機における見本体の前面部から光源
の後面部までの厚さを縮減して、しかも、展示効果が従
来装置と実質的に同一な見本体展示装置を提供する。 【構成】 実物体の前半身体の形状を擬してなる透光性
の見本体と、見本体後背面部に設ける光乱反射体と、見
本体を係止し見本体に対する投射光を入射する穿窓部を
有する後部パネル板と、該パネル板の裏面近傍に配置さ
れる光源とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機内に配設される見本体展示装置に係り、特に、該販売機 内におけるその占有厚さを極力小ならしめる見本体展示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動販売機における従来の見本体展示装置は実物又は実物を擬する大きさの見 本体をそのまま載置するものであるから、被載置物の奥行が大となり、またそれ に見合ってステージの奥行も大となるので、当然ステージを収容する見本体展示 室の空間が大となり、また、見本体を照明する蛍光灯等の光源は、見本体に著し く近接すると、見本体が極端に眩しく映じ展示効果を減殺することとなって不適 当であるため或る程度光源を離隔することとなり一層奥行を増加する原因となっ ていた。これらの積み重ねによって、自動販売機自体の縦深が大となり、当然設 置面積が増加し、特に狭隘な地積例えば道路等に面して設置する自動販売機は道 路に所謂“はみ出し”現象を呈し大きな障害となっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はかかる実状に鑑みてなされたもので、見本体の前面部から光源の後面 部までの厚さを極力減少し、しかも、その展示効果が従来の縦深大なるものと実 質的に同一であるように、まず見本体の厚さを約半減し、見本体を載置するステ ージを見本体の背面に直立する薄厚のパネル板とし見本体を該パネル板に膚接し て係止し、またパネル板に穿窓を設けて照明光を入射せしめ、さらに、光源を殆 んどパネル板に近接するとともに、入射光による見本体の眩しさを見本体の後背 面部に設ける光乱反射体により減殺防護する等の各種手段を採用することにより 極薄にしようとする所期の目的を達成するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 ａ．瓶等の実物体の少くとも１／２以上の前半身部を残して縦方向に切断される 前半身体の形状を擬してなる見本体と、 ｂ．見本体の後背面部に設けられる光乱反射体と、 ｃ．見本体を係止するとともに照明光を見本体に投射する穿窓部を有する後部パ ネル板と、 ｄ．該後部パネル板の裏面近傍に配置される光源とからなる ｅ．見本体展示装置 をその要旨として成立するものである。

【０００５】

【実施例】

図１は、本考案に係る見本体展示装置を示す断面的説明図、図２は、見本体の 後背面部を示す斜視的説明図、図３は後部パネル板の一例を示す正面図、図４は 見本体の係止部の一例を示す断面的説明図である。

【０００６】 本考案に係る見本体展示装置は、図１に示す実物体の前半身体の形状に擬して 形成される見本体１と、該見本体の後背面部に設けられる光乱反射体２と、見本 体を係止するとともに照明光を穿窓部３から投射する後部パネル板４と、該パネ ル板の裏面近傍に配置される光源５とからなり所定の占有厚さαに収納されるも のである。

【０００７】 見本体１は、図２にも示す如く瓶等の実物体の少くとも１／２以上の前半身部 を残して縦方向に切断される前半身体の形状を擬してなるものである。 これにより、前面から見本体を看る自動販売機の顧客に実物体を十分に想起せ しめうるとともに占有厚を概ね半減できる。

【０００８】 光乱反射体２が見本体の後背面の全部又は一部に形成される。光乱反射体のパ ターンは図２の如き波状のほかダイヤカット、砂消マット状、小丸粒状等のいず れも適用できる。光乱反射体は通常見本体に直接形成されるが透明紙、透明プラ スチック、ガラス透明プラスチック等に形成されたものを見本体裏面に貼着する こともできる。

【０００９】 見本体には、図２にも示される如く後部パネル板に係止する手段例えば図４に 示す如き引掛け具６が設けられる。但し重厚でない他の引掛け手段も採用できる 。

【００１０】 後部パネル板４には、光源５からの照明光を見本体に投射する穿窓部３が設け られる。窓の寸法等に制限はない。

【００１１】 光源５は後部パネル板４の裏面近傍に殆んどパネル板４に膚接する如く設けら れる。光源は通常竿状蛍光灯が使用される。本考案では、光源と見本体の間隔を 可能な限り狭くするので、光乱反射体２の存在が必須となる。光乱反射体２を設 置しなければ、見本体が光源から直接受光するので見本体が眩しく映じ特に直前 の看者は視認が不可能な位になる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上の構成に基づくものであって、見本体、光乱反射体、後部パネル 板及び光源が比較的薄い占有厚さをもって重畳して設置されるので、自動販売機 における見本設置のスペースが大幅減少することとなり、概ね１／２厚さの見本 体の選定、光源からの投射光による眩しさを減殺する光乱反射体の設置、該見本 体を比較的薄い後部パネル板に対する係止該後部パネル板に穿窓部を設けて光源 からの投射光を直近に入射する等見本展示装置における占有厚さの減少を積極的 に意図するものでこの結果展示室の面積が狭くなり自動販売機全体の奥行が格段 に縮減されて、所期の目的を十分に達することができ極めて有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る見本体展示装置を示す断面的説明
図である。

【図２】見本体の後背面部を示す斜視的説明図である。

【図３】後部パネル板の一例を示す正面図である。

【図４】見本体の係止部の一例を示す断面的説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 見本体 ２ 光乱反射体 ３ 穿窓部 ４ 後部パネル板 ５ 光源 ６ 引掛け具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 瓶等の実物体の少くとも１／２以上の前
   半身部を残して縦方向に切断される前半身体の形状を擬
   してなる透光性の見本体と、見本体の後背面部に設けら
   れる光乱反射体と、見本体を係止するとともに照明光を
   見本体に投射する穿窓部を有する後部パネル板と、該後
   部パネル板の裏面近傍に配置される光源とから構成され
   る見本体展示装置。