JPH07293035A - 地上式平底円筒型貯槽の建設方法 - Google Patents

地上式平底円筒型貯槽の建設方法

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JPH07293035A
JPH07293035A JP10483294A JP10483294A JPH07293035A JP H07293035 A JPH07293035 A JP H07293035A JP 10483294 A JP10483294 A JP 10483294A JP 10483294 A JP10483294 A JP 10483294A JP H07293035 A JPH07293035 A JP H07293035A
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cylindrical storage
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幸男 面谷
Takeru Hirakawa
長 平川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＰＣ外槽の土木工事作業を最小限にとどめ、
地上式平底円筒型貯槽の大巾な工期の短縮が図れる建設
工法を提供することにある。 【構成】 ＰＣ外槽１と鋼製内槽３とからなるＰＣＬＮ
Ｇ貯槽などの地上式平底円筒型貯槽の構築に当り、構築
された前記ＰＣ外槽１の屋根構２肩部に内槽側板などの
資材の搬入を可能とした大きな工事用開口部４を設け、
該工事用開口部４から内槽３構築に必要な資材を順次搬
入して常法により内槽３を構築したのち、前記工事用開
口部４を屋根骨５，６，７，屋根板８などを用い閉塞す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特にＰＣ外槽と鋼製内
槽とからなるＰＣＬＮＧ貯槽などの地上式平底円筒型貯
槽の建設方法の改善に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＰＣ外槽と鋼製内槽とからなるＰ
ＣＬＮＧ貯槽などの地上式平底円筒型貯槽の構築に当っ
て、構築された外槽側壁部に工事用開口部を設け、この
工事用開口部から内槽の構築に必要な資材を搬入し、常
法により内槽を構築したのち前記工事用開口部を閉塞す
る建設方法は知られている。（例えば、特公昭６３−３
１６３４号公報参照）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の建設方法
では、内槽の構築に必要な資材をＰＣ外槽の側壁に設け
た工事用開口部から搬入するため、次のような課題があ
る。 （ａ）外槽の側板はプレストレスコンクリート構造であ
るため、このような外槽側板に工事用開口部を設けるこ
とは、この開口部に臨むコンクリート壁内に埋設される
プレストレス用のワイヤーシース管を中断する必要があ
り、また、内槽構築後この中断されたワイヤーシース管
を接続したのち工事用開口部にコンクリートを打設して
閉塞し、あとでワイヤーを締めつけてプレストレスを導
入する土木工事が要求され、工期が大巾に遅延するとい
う課題がある。
【０００４】本発明の目的は、ＰＣ外槽の土木工事作業
を最小限にとどめ、地上式平底円筒型貯槽の大巾な工期
の短縮が図れる建設工法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本発明の構成は、ＰＣ外槽と鋼製内槽とからなるＰＣ
ＬＮＧ貯槽などの地上式平底円筒型貯槽の構築に当り、
構築された前記ＰＣ外槽の屋根構肩部に内槽側板などの
資材の搬入を可能とした大きな工事用開口部を設け、該
工事用開口部から内槽構築に必要な資材を順次搬入して
常法により内槽を構築したのち、前記工事用開口部を屋
根骨，屋根板などを用い閉塞すること、および、ＰＣ外
槽の屋根構肩部に、適当間隔毎に複数の工事用開口部を
設けたものである。
【０００６】
【作用】ＰＣ外槽の屋根構肩部に設けた工事用開口部よ
り内槽の構築に必要な資材をクレーンなどを用いて順次
搬入し、常法により内槽を構築することができる。内槽
構築後は外槽屋根構に設けた工事用開口部を閉塞し地上
式平底円筒型貯槽が完成される。
【０００７】
【実施例】次に、図面に基いて本発明の実施例を説明す
る。ＰＣ外槽と鋼製内槽とからなるＰＣＬＮＧ貯槽など
の地上式平底円筒型貯槽の構築に当り、構築されたＰＣ
外槽１の屋根構２肩部に、内槽３を構築するのに必要な
側板，屋根骨（アーチ骨，リング骨），屋根板などの資
材をクレーンなどの搬入，搬出手段（図示略）を用いた
搬入する大きな工事用開口部４を設ける。即ち、図２に
示すように、例えば３本の主アーチ骨５のうち、中央の
主アーチ骨５をとり除いた両隣りの主アーチ骨５と、外
側とこれに隣接するリング骨６で囲まれた部分の補助ア
ーチ骨７と屋根板８を未施工とし、前記両アーチ骨５と
リング骨６で囲まれた広面積の前記工事用開口部４を形
成したものである。尚、このように形成された工事用開
口部４を前記屋根構２の所要個所に複数個設け、内槽構
築資材を均等に半分搬入させ、ＰＣ外槽１の内部におけ
る資材の移動量を少なくして工期の短縮を図ることがで
きる。
【０００８】図１に示すように、クレーンなどの資材の
搬入，搬出手段を用い、内槽３の構築に必要な資材をＰ
Ｃ外槽１の屋根構２に形成した工事用開口部４を介して
順次搬入し、常法により内槽３を構築したのち機械を工
事用開口部４より搬出せしめる。次いで、前記工事用開
口部４に仮想線で示すように欠除された主アーチ骨５，
補助アーチ骨７を取付け、この上に屋根板８を張設する
ことにより工事用開口部４を閉塞するものである。
【０００９】
【発明の効果】上述のように本発明の構成によれば、次
のような効果が得られる。 （ａ）ＰＣ外槽と鋼製内槽とからなるＰＣＬＮＧ貯槽な
どの地上式平底円筒型貯槽の構築に当り、構築されたＰ
Ｃ外槽の屋根構肩部に形成した工事用開口部より内槽構
築に必要な資料を順次搬入することにより、従来技術の
課題を解消した内槽の構築が高能率的になしうる。 （ｂ）工事用開口部を複数設けることにより、内槽構築
用の資材を均等に分配供給することができ、作業現場に
おける資材の移動量が少ないことから、更に一層内槽の
構築，能率を向上し工期の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】地上式平底円筒型貯槽の内槽構築状態を示す説
明図である。
【図２】外槽屋根構の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
１ ＰＣ外槽 ２ 屋根構 ３ 内槽 ４ 工事用開口部 ５ 主アーチ骨 ６ リング骨 ７ 補助アーチ骨 ８ 屋根板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＰＣ外槽と鋼製内槽とからなるＰＣＬＮ
    Ｇ貯槽などの地上式平底円筒型貯槽の構築に当り、構築
    された前記ＰＣ外槽の屋根構肩部に内槽側板などの資材
    の搬入を可能とした大きな工事用開口部を設け、該工事
    用開口部から内槽構築に必要な資材を順次搬入して常法
    により内槽を構築したのち、前記工事用開口部を屋根
    骨，屋根板などを用い閉塞することを特徴とする地上式
    平底円筒型貯槽の建設方法。
  2. 【請求項２】 ＰＣ外槽の屋根構肩部に、適当間隔毎に
    複数の工事用開口部を設けた請求項１記載の地上式平底
    円筒型貯槽の建設方法。
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