JPH07291473A - シート体搬送装置 - Google Patents

シート体搬送装置

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JPH07291473A
JPH07291473A JP9256794A JP9256794A JPH07291473A JP H07291473 A JPH07291473 A JP H07291473A JP 9256794 A JP9256794 A JP 9256794A JP 9256794 A JP9256794 A JP 9256794A JP H07291473 A JPH07291473 A JP H07291473A
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sheet
suction
suction plate
film
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Toshihiro Sutani
利広 須谷
Tadashi Fujii
正 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容器内に積層した異なるシート体を確実に枚葉
することが可能な装置を提供すること。 【構成】筐体14の内部にマガジンMを装填し、第1吸
着盤82と第2吸着盤84によって最上位のフイルムF
1からFnまで順次枚葉して自動現像機30側へと移送
する。このとき、ノズル90から前記フイルムF1乃至
Fnの先端部をマガジンM内で揃えるように圧縮空気が
送られる。この結果、マガジンM内でフイルムF1乃至
Fnの先端部が揃うために、枚葉動作が効率化し、複数
枚枚葉を回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フイルム等のシート体
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から異なるサイズまたは同一サイズ
の複数のシート体、例えば、フイルムをマガジンに挿入
し、このマガジンから吸着盤等を利用して画像情報が記
録された当該フイルムを1枚ずつ枚葉し、これを自動現
像装置側へ送給する装置が利用されている。この場合、
マガジンの開口部に対して吸着盤が一定の位置に臨み、
フイルムを吸着後に所望の位置へと変位動作するよう構
成されている。しかも、画像情報等が記録されているフ
イルムの、特に、主要な部分に吸着盤の痕跡を残さない
ためにも、前記吸着盤はフイルム先端で吸着作用を営む
ことが好ましいとされている。
【0003】このような観点から、複数のフイルムが積
層されたマガジンを垂直に立て、それぞれのフイルムを
重力によって落下させてマガジンの下端側の側壁部へと
当接させ、異なるサイズのフイルムであっても吸着盤が
常に一定の吸着作用をフイルムの所定の場所で営むこと
ができるように、フイルム先端を揃える工夫がなされて
いる。
【0004】しかしながら、このようにマガジンを垂直
に立てる場合であっても、例えば、フイルム相互間の静
電気、あるいはその密着度合いによっては異なるサイズ
のフイルムの先端がすべて揃うとは限らない。
【0005】一方、マガジンにローラを臨ませ、このロ
ーラによりフイルムをマガジン内で一方の端部へと寄せ
る構成のものも案出されている。しかしながら、該ロー
ラで押圧しながらフイルムの先端を揃えることは、とり
も直さずフイルム同士を擦過することになり、画像情報
等が担持されているフイルムの表面を損傷するという懸
念がある。
【0006】このように、マガジン内でフイルムの先端
が揃っていないと、例えば、図11に示すように、マガ
ジン内にフイルムの複数枚枚葉を阻止するために設けら
れた剥離部材4に対してフイルムが不揃いになり、例え
ば、吸着盤2に吸着されているフイルムF1に対してフ
イルムF2はその先端部が後退した位置にあることにな
る。したがって、前記剥離部材4に対してフイルムF1
を当接したにせよ、フイルムF2が静電気等によりフイ
ルムF1に密着し、しかも、このフイルムF2の先端部
が前記フイルムF1よりも後退した位置にあれば、剥離
部材4に当接しなくなり、結局、複数枚枚葉を阻止する
ことができないという不都合が露呈する。
【0007】次に、図12に示すように、マガジンM内
のフイルムF3が他のフイルムよりもその先端部が後退
した位置にあるとき、吸着盤2がこのフイルムF3の先
端部分を十分に吸着保持することができなくなり、結
局、フイルムの搬送が不可能となる難点がある。
【0008】さらにまた、吸着盤2が、図13に示すよ
うに、フイルムF4に対し2枚目のフイルムF5を吸着
し、それよりも上位にあるフイルムF4を吸着できなけ
れば、複数枚枚葉を行ってしまうという不都合となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の不都
合を克服するためになされたものであり、複数のシート
体の先端部を整列させて揃える手段を設けることによ
り、複数枚枚葉を阻止することが可能な簡単な構造のシ
ート体搬送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、積層して装填されたシート体を枚葉し
て搬送する装置において、前記装填されたシート体に臨
む吸着盤と、前記吸着盤を前記シート体に対して進退動
作させる移送機構と、前記シート体の先端を揃える先端
部整列手段と、を有し、前記先端部整列手段により前記
装置内で積層されているシート体の先端部を揃えた後、
前記移送機構の付勢作用下に前記吸着盤によってシート
体を吸着して次工程へ該シート体を搬送することを特徴
とする。
【0011】
【作用】複数枚積層して装填されたシート体に移送機構
の付勢作用下に吸着盤が臨む。その際、予め、先端部整
列手段を付勢しておくことにより前記積層されたフイル
ムの先端部が所定の位置に揃った状態にある。したがっ
て、吸着盤が最上位の、しかも所定位置にその先端部が
位置決めされているシート体を吸着して取り出し、他の
装置へ確実に搬送することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係るシート体搬送装置につい
て、シート体としてのフイルムをマガジンまたはトレー
から吸着盤を介して自動的に取り出し、これを自動現像
機に対して搬送する装置を好適な実施例として掲げ、添
付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0013】装置10は、架台12を含む。架台12上
に載置された筐体14は、一部に傾斜面16を備えてお
り、第1側板18とこの第1側板18に対して平行に設
けられた第2側板20とを含む。前記筐体14は、さら
に前側板17と後側板19とを含む。傾斜面16には開
口部22が画成され、この開口部22に対して複数のそ
れぞれ異なるサイズのフイルムF1乃至Fnを積層した
マガジンMが遮光状態で前記筐体14の内部に装填自在
に構成されている。筐体14の下部隅角部には、ポンプ
24およびポンプ25が配置される。このポンプ24は
後述するノズルに接続され、圧縮空気を供給するもので
あり、ポンプ25は後述する吸着盤に開口された吸着用
孔部を介して空気を吸引し、したがって、前記吸着盤を
負圧状態になさしめるものである。
【0014】一方、前記ポンプ24の反対側にあって、
筐体14には、シャッター26が筐体14に設けられた
別異の開口部28に対して矢印に示すように開閉自在に
臨む。開口部28は自動現像機30側へ前記フイルムF
1乃至Fnを送り込むために、その搬送時のみ前記開口
部28を開成されるよう構成されている。具体的には、
このシャッター26の変位動作は図示しないソレノイド
あるいはシリンダ等を介して行うものであり、従来技術
に属する。
【0015】そこで、この装置10の内部に設けられる
フイルム自動取出機構32について説明する。図1並び
に図2に明確に示されている通り、第1側板18に第1
モータ34が固着され、この第1モータ34の回転駆動
軸36に第1ギヤ38が固着される。前記第1ギヤ38
は第1側板18と第2側板20に橋架された回転軸40
に軸着されている第2ギヤ42に噛合している。前記第
2ギヤ42と同軸的に第1スプロケット44が前記回転
軸40に固着されている。さらに、第1側板18には、
前記第1スプロケット44に対して鋭角三角形を構成す
るように第2スプロケット46、第3スプロケット48
がそれぞれ回転自在に軸支されている。前記第1スプロ
ケット44乃至第3スプロケット48にはチェーン50
が橋架されている。なお、図中、参照符号52は前記第
1側板18に画成された溝を示し、特に、前記チェーン
50の一部と平行に延在する溝52aは案内溝としての
役割を示す。
【0016】チェーン50には案内軸54が固着され、
前記案内軸54はその他端部側が第1側板18の内部に
配置されたアーム部材60に係合している。案内軸54
はそのほぼ中央部が図2に示される通り屈曲形成された
軸部材56を含み、該軸部材56が前記案内溝52aと
係合可能に構成されている。前記軸部材56は、さらに
第1側板18の内部へと延在し、軸部材58に連結され
る。軸部材58の一端側は前記第1側板18に軸62を
介して揺動自在に固着されたフォーク64の案内溝66
内を変位自在であり、かつその円滑な変位作用は前記ア
ーム部材60に軸着されているベアリング68によって
確保される。すなわち、ベアリング68は、フォーク6
4の案内溝66を画成する壁部に当接してアーム部材6
0の変位動作を円滑に行わせる。なお、図中、参照符号
63は、フォーク64を引張するコイルスプリングであ
り、参照符号65は、該フォーク64の変位を阻止する
ストッパを示す。
【0017】第2側板20側にも前記第1側板18と同
様な構造のものが採用されており、したがって、同一の
構成要素には同一の参照数字に符号aを付してその詳細
な説明を省略する。勿論、同期を取り、かつ構成を一層
簡素にするために第1モータ34は第2側板20側には
配置されてはおらず、第1スプロケット44乃至第3ス
プロケット48およびチェーン50に関連した構成が採
用されている。
【0018】そこで、アーム部材60、60aに対して
ロッド70が橋架され、このロッド70に対して支持部
材72、74および75が図2において下方へと延在し
ている。この支持部材75には水平方向真ん中の位置に
軸76によって軸支された第1保持部材78と第2保持
部材80とが片持ち状でそれぞれ対称的に配置される。
前記第1保持部材78、第2保持部材80のそれぞれに
第1吸着盤82と第2吸着盤84とが固着される。した
がって、第1吸着盤82、第2吸着盤84はフイルムF
1乃至Fnに当接したとき、軸76を介して互いに揺動
自在である。
【0019】ところで、本実施例では、第2吸着盤84
にフイルムF1乃至Fnの先端を揃えるためのノズル9
0を配置する。図1乃至図3から容易に諒解される通
り、前記ノズル90は、第2保持部材80に前記第2吸
着盤84に近接して設けられている。前記第1吸着盤8
2、第2吸着盤84は図示しない可撓性のチューブ部材
を介してポンプ25に接続されている。同様に、ノズル
90も図示しない可撓性チューブを介し、しかも図示し
ない電磁弁を介してポンプ24に連結されている。な
お、本実施例では、ノズル90は第2吸着盤84に配置
されているが、これに限定されることはなく、第1吸着
盤82または第2吸着盤84の近傍に配置されていれば
よい。
【0020】次に、図1に示されるように、筐体14に
装着されるマガジンMの先端部近傍に第1ローラ92が
設けられ、さらにこの第1ローラ92に近接して第2ロ
ーラ94が設けられる。第2ローラ94には変位自在に
第3ローラ96が設けられ、この第3ローラ96はその
垂直方向に対して若干斜め方向に変位したときにその変
位量を検出する検出ユニット98が設けられている。第
1ローラ92と第2ローラ94には、図示しないが、そ
れぞれベルト車が設けられ、その下方に配置された第2
のモータ100の回転駆動軸に軸着されたベルト車10
2に断面が円形状の丸ベルト104が橋架され、第2モ
ータ100の回転作用下に前記第1ローラ92、第2ロ
ーラ94が回転するように構成されている。なお、第2
モータ100のベルト車102には丸ベルト106が橋
架され、この丸ベルト106は筐体14に設けられた開
口部28に近接して配設されているローラ108の図示
しないベルト車に懸架されている。ここで、図中、参照
符号105、107は、第1ローラ92と第2ローラ9
4の間に設けられたガイド板を示す。
【0021】ローラ108の上方にはローラ110が設
けられ、このローラ110は上下方向へと変位自在に構
成されたいわゆるアイドルローラとして機能する。前記
第2ローラ94、第3ローラ96とローラ108、ロー
ラ110の間に一組のガイド板112、114が設けら
れ、さらに筐体14の内部から開口部28を介して自動
現像機30側へと延在するガイド板116が設けられて
いる。
【0022】本実施例に係る装置は基本的には以上のよ
うに構成されるものであり、次にその作用について説明
する。
【0023】傾斜面16に画成された開口部22に対し
てマガジンMが装填される。この場合、前記マガジンM
の内部には、異なるサイズのフイルムF1乃至Fnが積
層して収納されている。ここで、前記マガジンは水平方
向に対して傾斜(例えば、60°)して装填されるた
め、たとえ先端部が不揃いであったにせよ、一部のフイ
ルムはその重力によって先端部が前記マガジンMの先端
壁部へと当接するに至る。
【0024】なお、前記マガジンの水平方向に対しての
傾斜は、好適には30°〜90°であり、好ましくは5
0°〜70°である。
【0025】このような準備段階を経て第1モータ34
が矢印A1方向へと回転すると、第1ギヤ38も同様に
矢印A1方向へと回転し、これに噛合する第2ギヤ42
は矢印A2方向へと回転するに至る。この結果、第1ス
プロケット44乃至第3スプロケット48に橋架された
チェーン50も矢印A2方向へと回転し、当該チェーン
50に固着されている案内軸54はアーム部材60とと
もに案内溝52aを図1において左下方へと下降動作
し、図4のX点まで移動する。第1吸着盤82と第2吸
着盤84は前記アーム部材60にロッド70および支持
部材72を介して保持されていることから、前記アーム
部材60と一体的に変位する。このとき、アーム部材6
0に軸着された軸部材58並びにベアリング68は前記
チェーン50の変位動作に追随し、特にベアリング68
はフォーク64の案内溝66内を転動して、当該フォー
ク64が軸62を中心に揺動させるに至る。
【0026】フォーク64の案内溝66が第1側板18
に画成された案内溝52aと略同一直線状に並ぶと、前
記軸部材56はチェーン50の変位動作下にさらに案内
溝52aを図1において左下方へと変位し、遂には前記
フォーク64の案内溝66から離脱する。図1から容易
に諒解される通り、フォーク64にはコイルスプリング
63によって引っ張り力が付加されているが、ストッパ
65の作用下にそれ以上の揺動変位を阻止される。した
がって、フォーク64はその案内溝66が第1側板18
の案内溝52aと一致した位置で停止される。
【0027】このような状態で、チェーン50の移送作
用下に、図4に示す部位Xまで第1吸着盤82、第2吸
着盤84が到達すると、ここで第1モータ34が滅勢さ
れ、1秒間停止する。すなわち、この部位Xまで到達す
る間にポンプ24が付勢され、圧縮空気がノズル90か
らフイルムF1乃至Fnの先端部に略垂直方向より強力
に噴出される。この圧縮空気は、連続風であるが、間欠
風であってもよく、フイルムF1乃至Fnの揃い具合で
変えればよい。したがって、ノズル90から噴出されて
いた圧縮空気の作用下に相互に積層されたフイルムF1
乃至Fnがその重力の作用下にマガジンMの最先端壁部
に当接し、これによってそれぞれのフイルムF1乃至F
nの先端部が揃うことになる。
【0028】なお、前記ノズル90の方向は、好適に
は、フイルム面の垂直方向に対して±30°であり、好
ましくは±15°である。
【0029】そこで、ポンプ24の付勢をしつつポンプ
25を付勢させると、第1吸着盤82、第2吸着盤84
から周囲の空気が強力に吸引されるとともに、さらに第
1モータ34が矢印A1方向へと回転し、チェーン50
も矢印A2方向へと回転駆動し、最上位のフイルムF1
は第1吸着盤82、第2吸着盤84で吸着される位置に
至る。ポンプ24はフイルムF1が吸着されたことが検
知されると駆動が停止される。次に、第1吸着盤82並
びに第2吸着盤84にその先端部が保持された最上位の
フイルムF1は第1側板18の案内溝52aに沿って前
回とは逆の矢印A1方向へと変位され、その途中で軸部
材56はフォーク64の案内溝66に係合し、図に示す
ように回転しながら第1ローラ92に到達する。そこ
で、ポンプ25の駆動が停止される。したがって、第1
吸着盤82、第2吸着盤84はフイルムF1に対する吸
着力を失い、当該フイルムF1は前記第1吸着盤82並
びに第2吸着盤84から離脱する。
【0030】しかしながら、この間に第2モータ100
が付勢され、これによって丸ベルト104は第1ローラ
92、第2ローラ94をそれぞれ矢印B方向へと回転さ
せている。したがって、前記第1吸着盤82、第2吸着
盤84から離脱したフイルムF1は前記ローラ92を介
してガイド板105、107に至り、遂には第2ローラ
94上へと到達する。そこで、フイルムF1は、第3ロ
ーラ96をその厚さに応じて持ち上げ、検出ユニット9
8は複数枚枚葉でないことをその厚みにより検知する。
【0031】このようにして複数枚枚葉でないことが確
認されたフイルムF1はガイド板112、114の間に
到達し、丸ベルト106を介して矢印C方向へと回転す
るローラ108とアイドルローラ110に挟持されてガ
イド板116に至る。この間に開口部28が開成されて
いることは言うまでもない。
【0032】以上のようにして自動現像機30側へとフ
イルムF1が搬送される。なお、万が一、複数枚枚葉で
あったときに、検出ユニット98は第3ローラ96の変
位量の大であることからこれを検知し、所定の警報信号
を出すように構成しておけばよい。
【0033】以上のように、本実施例によれば、前記の
ようにノズル90から積層されるフイルムの先端部に向
かって強力に圧縮空気を供給し、これによって静電気等
で相互に付着状態にあるサイズの異なるフイルムF1乃
至Fnの先端部を自由に落下せしめて揃えることができ
る。したがって、確実に所定位置にてフイルムのマガジ
ンからの取り出しがなされる。したがって、枚葉効果が
向上するとともに、吸着が不完全な状態でマガジンMか
らのフイルムF1乃至Fnの取り出しを阻止できる。勿
論、複数枚枚葉が回避できることは謂うまでもなく、さ
らにまた、複数枚枚葉をしたとしても検出ユニット98
からの検出信号で容易に確認できるという利点がある。
また、フイルムF1乃至Fnの種類により、特に表面層
にマット材を含んでいるフイルム、または両面乳剤層の
フイルムに対しては効果が大きい。
【0034】図5に本発明の他の実施例を示す。この実
施例では、改めてノズル90を装着することなく、第1
吸着盤82、第2吸着盤84の少なくともいずれか一方
の吸着用孔部を前記ノズル90と兼用させ、少なくとも
当該第1吸着盤82若しくは第2吸着盤84が吸引動作
を営まない状態ではその吸引用孔部82a、84aから
ポンプ24を介して圧縮空気を送給するようにすれば、
部品点数が簡略化できるとともに構造も簡素化するとい
う利点が得られる。
【0035】図6に本発明のさらに別の実施例を示す。
この実施例では、ノズル90に代えてファン120をフ
イルムF1乃至Fnの先端部に向けて、強制的に風を送
るようにしている。したがって、この場合には、マガジ
ンMに代えてフイルムストッパ122を設けたトレーT
を採用しなければならない。
【0036】さらに本発明の別の実施例を図7A、図7
Bに示す。この実施例では、前記実施例において第1吸
着盤82、第2吸着盤84が並列に配置されていたのに
対し、本実施例では寧ろ直列に配置され、しかも、ガイ
ド部材を介して一方の吸着盤が他方の吸着盤に対して変
位自在に構成されている点で先の実施例と異なる。
【0037】すなわち、この実施例では、図1に示すチ
ェーン50に係着されて変位する図示しない支持板に懸
架されたロッド状の案内部材131と屈曲するアーム部
材132を有し、前記アーム部材132の一方の端部側
にソレノイド134を固着している。前記ソレノイド1
34から延在するロッド136の先端部には、保持部材
138が固着され、この保持部材138は前記案内部材
131と平行に配設された案内部材140に固着されて
いる。保持部材138には目盛板142が固着されてい
る。前記目盛板142は、例えば、その先端部が光電セ
ンサ144に臨む。保持部材138とアーム部材132
の間にはコイルスプリング146が介装され、前記保持
部材138を光電センサ144側へと常時付勢している
状態にある。案内部材140にはストッパ148が固着
され、さらに遠方へと延在する案内部材140の端部に
は支持部材150が固着されている。前記支持部材15
0を貫通して図示しないポンプに連通するチューブ部材
152が設けられ、その先端部には吸着盤154がコイ
ルスプリング156を介して常時下方へと付勢されるよ
う構成されている。一方、アーム部材132の他方の先
端部には前記支持部材150のチューブ152に連通す
るポンプとは異なるポンプに連通するチューブ158が
コイルスプリング160を介して吸着盤162に連通さ
れている。
【0038】次に、以上のような構成の実施例におい
て、その動作を説明すれば、筐体14の前側板17並び
に後側板19に橋架されたアーム部材132の一端部に
固着されているソレノイド134を付勢する。この結
果、ロッド136が退動動作を行って、光電センサ14
4から目盛板142が離脱する。コイルスプリング14
6の弾性力に抗して案内部材140が、図7Bに示すよ
うに矢印方向へと伸長すると、吸着盤154は前記アー
ム部材132が傾斜して配置されているために、吸着盤
162より下方に位置することになる。そこで、図示し
ないポンプからチューブ152を介して空気を吸引すれ
ば、前記吸着盤154は最上位に積層されているフイル
ムF1を吸着する。ソレノイド134を滅勢すると、当
該ソレノイド134のロッド136はコイルスプリング
146の弾性力に従って原位置へと復帰しようとする。
この結果、案内部材140の一端部に固着されている支
持部材150は、斜めに配置されているアーム部材13
2に沿って斜め上方へと移行する。すなわち、支持部材
150の斜めの変位は、吸着盤154をマガジンMの側
壁部側へと移行せしめ、その先端部が前記側壁部に当接
することによって揃えられることになる。
【0039】そして、吸着盤162に対する図示しない
他のポンプからの吸引作用をチューブ158を介して施
しながらアーム部材132を下降させれば、コイルスプ
リング160によって最大限に下降していた吸着盤16
2が先端の揃ったフイルムF1を吸着することができ
る。
【0040】この動作状態を図8A乃至図8Gに沿って
説明する。
【0041】先ず、フイルムF2は、マガジンMの側壁
に対してその先端部が当接された状態にある。一方、フ
イルムF1は、図8Aからも諒解されるとおり、このフ
イルムF2の先端部よりも若干退動した位置にその先端
部が存在する。このとき、吸着盤154は吸着盤162
よりも垂直方向上位の位置にある。この吸着盤154の
位置は、図7Aに示すとおり、光電センサ144に目盛
板142が臨むことによって検出されている。
【0042】このようなイニシャル状態から前記のよう
にソレノイド134が付勢されると、吸着盤154が、
図8Bに示すように、矢印方向へと移行し、吸着盤15
4がフイルムF1を吸着するに至る。このとき、チュー
ブ152内の負圧の増加が図示しない圧力センサによっ
て検出され、それ以上の吸着盤154の下降が阻止され
る。次いで、ソレノイド134が滅勢されると、吸着盤
154は前記の通りアーム部材132に沿って斜めに上
昇し、例えば、光電センサ144を配置しておき、これ
によってフイルムF1の先端がマガジンMの側壁部に到
達したかどうかを検知する。なお、フイルムF1の先端
が揃っている時は、光電センサ144は目盛板142を
検出していない。また、逆に、光電センサ144が目盛
板142を検出している時はフイルム先端は揃っていな
い時である。
【0043】このようにフイルムの先端部がマガジンM
の側壁部に当接した状態、すなわち、先端揃えが行われ
たフイルムF1に対してアーム部材132の下降ととも
に吸着盤162が下降し、図示しない他のポンプからチ
ューブ158を介して空気の吸引作用が施され、吸着盤
162はフイルムF1を吸着する(図8E参照)。次
に、吸着盤154の吸引作用を解除すれば、吸着盤15
4はコイルスプリング146の作用により自動的に斜め
上方のイニシャル位置に戻る(図8F参照)。前記吸着
盤162はこの吸着した状態を他のポンプに接続するチ
ューブ158の作用下に検出して、図示しない支持板を
介してチェーン50の変位作用下に吸着盤162を上昇
変位させる。この時、吸着盤154は、図8F、Gでは
フイルムF1を吸着していないが、吸着させておくこと
も可能である。 次いで、第1ローラ92にこのフイル
ムF1を載置すれば、吸着盤162の吸引作用が終了
し、第1の実施例と同様に、自動現像機30側へと当該
フイルムF1が移送されることになる。この実施例で
は、マガジン自体が特に第1の実施例と異なり傾斜配置
されていなくても、確実にフイルムの先端揃え動作が遂
行できる。
【0044】また、吸着盤154の位置の検出を光電セ
ンサ144で行っているために、フイルム先端が揃った
か否かの検出が可能となる。
【0045】さらにまた、フイルム先端を揃えるとき、
フイルムの移動をコイルスプリングの弾性力によっての
み行うため、フイルムに無理な力が加わることがない。
【0046】図9並びに図10に本発明のさらに別の実
施例を示す。この実施例は第1の実施例に近似している
が、フイルムF1乃至Fnの先端部を揃えるためのノズ
ル90に代えてマガジンMの先端部に当接するカム部材
を用意し、このカム部材を回転駆動源によって駆動して
マガジンMに対する適度な振動を与えるように構成して
いる。すなわち、マガジンM内で積層されているフイル
ムF1乃至Fnに適度な振動を与えることにより、斜め
に配置されたマガジンM内でフイルムF1乃至Fnが下
方へ変位することによって当該フイルムF1乃至Fnの
先端部が揃えられるように構成されている。
【0047】そこで、この実施例においては、図9に示
すように、モータ180が第1側板18の外側に設けら
れ、当該モータ180の回転駆動軸182の先端部にギ
ヤ184が軸着されている。前記ギヤ184は第1側板
18と第2側板20に回転自在に橋架されている軸部材
186に軸着されているギヤ187と噛合する。なお、
この軸部材186には、マガジンMの先端部に当接する
カム188、190が設けられている。
【0048】以上のような構成において、モータ180
を駆動すれば、その回転力はギヤ184からギヤ187
に伝達され、この結果、前記ギヤ187は軸部材186
を回転させることになる。これによってカム188、1
90が回転して振動をマガジンMに対して付与すること
により、マガジンM内の不揃いのフイルムF1乃至Fn
の先端部を揃えることができる。
【0049】このような作業を終わった後で、第1の実
施例と同様に、第1吸着盤82、第2吸着盤84をフイ
ルムF1の先端部に臨ませ、該フイルムF1を吸着させ
ればよい。
【0050】この実施例では、カム機構を採用してマガ
ジンMに対し振動を与え、これによってフイルムF1乃
至Fnの先端部を揃えるように構成しているため、構造
が簡略化されるという利点がある。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、積層し
たシート体の先端が揃うように外力を付与している。し
たがって、シート体の枚葉が確実に行われ、さらにま
た、吸着盤が所望の位置において確実にシート体に吸着
作用を施すことができるため、吸着不良が起こることも
ない。勿論、先端部が所望の位置にないフイルムがある
とき、その下のフイルムを吸着することによって2枚枚
葉を行う等の不都合を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部概略縦断説明図である。
【図2】本発明の実施例の要部側面縦断面図である。
【図3】本発明の実施例の要部斜視説明図である。
【図4】第1実施例において吸着盤とノズルの停止位置
並びにフイルムの位置関係を示す概略縦断説明図であ
る。
【図5】本発明の別の実施例の吸着盤の縦断説明図であ
る。
【図6】本発明の別の実施例の概略要部縦断説明図であ
る。
【図7】図7Aおよび図7Bは、本発明のさらに別の実
施例の要部正面説明図である。
【図8】図8A乃至図8Gは、図7A、図7Bに示す吸
着盤の枚葉動作の説明図である。
【図9】本発明のさらにまた別の実施例の要部概略縦断
説明図である。
【図10】図9に示す実施例の要部縦断側面説明図であ
る。
【図11】従来技術の吸着盤によるフイルムの吸着時の
概略説明図である。
【図12】従来技術の吸着盤によるフイルムの吸着不良
状態を示す縦断概略説明図である。
【図13】従来技術の吸着盤によるフイルムの複数枚枚
葉の状態を示す要部説明図である。
【符号の説明】
14…筐体 34…
モータ 50…チェーン 52a
…案内溝 64…フォーク 82、
84…吸着盤 90…ノズル 100
…モータ 104…丸ベルト 106
…丸ベルト 180…モータ F1〜
Fn…フイルム M…マガジン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層して装填されたシート体を枚葉して搬
    送する装置において、 前記装填されたシート体に臨む吸着盤と、 前記吸着盤を前記シート体に対して進退動作させる移送
    機構と、 前記シート体の先端を揃える先端部整列手段と、 を有し、前記先端部整列手段により前記装置内で積層さ
    れているシート体の先端部を揃えた後、前記移送機構の
    付勢作用下に前記吸着盤によってシート体を吸着して次
    工程へ該シート体を搬送することを特徴とするシート体
    搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記先端部
    整列手段は、空気供給源から供給される空気をシート体
    の先端部に吹き付ける空気吹付機構からなることを特徴
    とするシート体搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置において、空気吹付機
    構は、該シート体に対して略垂直方向より空気を吹き付
    けるノズルであることを特徴とするシート体搬送装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の装置において、ノズルは、
    吸着盤の内部に設けられるシート体吸引孔であることを
    特徴とするシート体搬送装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の装置において、空気吹付機
    構は、容器の積層されたシート体先端部に臨むファンで
    あることを特徴とするシート体搬送装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の装置において、前記先端部
    整列手段は、移送機構の付勢作用下にシート体を容器か
    ら取り出す吸着盤とは別異の吸着盤からなり、前記別異
    の吸着盤によって前記シート体を吸着し、該シート体を
    容器の壁部に当接させることによりシート体の先端部を
    整列させることを特徴とするシート体搬送装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の装置において、前記先端部
    整列手段は、吸着盤と、該吸着盤を容器の側壁側へと付
    勢する弾性部材からなることを特徴とするシート体搬送
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の装置において、前記先端部
    整列手段は、シート体を積層収納する容器を振動させる
    振動機構であることを特徴とするシート体搬送装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の装置において、振動機構
    は、容器に当接する偏心カムと前記偏心カムを回転させ
    る回転駆動源であることを特徴とするシート体搬送装
    置。
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