JPH07290721A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07290721A
JPH07290721A JP8887994A JP8887994A JPH07290721A JP H07290721 A JPH07290721 A JP H07290721A JP 8887994 A JP8887994 A JP 8887994A JP 8887994 A JP8887994 A JP 8887994A JP H07290721 A JPH07290721 A JP H07290721A
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ink
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recording
head
recording apparatus
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JP8887994A
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Hiroshi Hasegawa
宏 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種類のインクにより記録を行うものにお
いて、インク吸引回復動作時に無用にインクを浪費する
ことがなく、小型で廉価に構成されるインクジェット記
録装置を提供する。 【構成】 異なるインクを種別に吐出可能な記録ヘッド
と、複数のインクを種別に収納する複数のインクタンク
(2B〜2C)と、その間に設けられるインク供給路
(202,110)と、個々のインクタンクにそれぞれ
連通する大気連通路(201,102,103)と、大
気連通路および/またはインク供給路の開閉が可能な複
数の開閉弁(104〜106)と、その駆動手段(10
7)と、吸引回復手段(12)とを具備し、吸引回復動
作時に開閉弁を選択的に駆動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、詳しくは、種類の異なるインクを収容する複
数のインクタンクと個々のインクタンクからインクの供
給を受けて個別にインクを吐出する記録ヘッドとをキャ
リッジに搭載し、かかる記録ヘッドに対してインク吸引
による回復動作が行われる形態のインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー記録等の目的で、上述のよ
うに構成されたインクジェット記録装置においては、記
録ヘッドの個別のインク吐出部に対してインク吸引によ
る回復動作を行うために、記録ヘッドのインク吐出部ご
とに対応させた回復系を設けるか、あるいは1つの回復
系に対して複数の記録ヘッドまたは複数のインク吐出部
を順次回復系の位置に移動させて次々と回復動作を行わ
せるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のインクジェット記録装置にあって、記録
ヘッドごとまたはインク吐出部ごとに対応させて回復系
を設けるようにしたものでは、装置がそれだけ大型化す
ると共にコスト増を招く。また、1つの回復系により、
複数の記録ヘッドまたは複数のインク吐出部から順次吸
引による回復動作を行わせるようにしたものでは、回復
動作のために時間がかかり過ぎる。なお、1つの回復系
で複数の記録ヘッドまたは複数のインク吐出部から同時
に吸引回復動作を行わせるようにすればよいが、それで
は、回復が必要な記録ヘッドのみならず全ての記録ヘッ
ドからインクを吸引させることになり、インクが無駄に
浪費されてしまういう問題がある。
【0004】本発明の目的は、上述したような従来の問
題の解決を図り、複数種類のインクにより記録を行うも
のにおいて、無用にインクを浪費することなく、インク
吸引による回復動作が可能であり、しかも小型で廉価に
構成することのできるインクジェット記録装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、異なる種類のインクが種類別に吐出可
能な複数のインク吐出部を有する単体の記録ヘッドまた
は前記複数のインク吐出部をヘッド別に有する複数の記
録ヘッドと、前記異なる種類のインクを種類別に収容す
る複数のインクタンクと、該複数のインクタンクから前
記単体の記録ヘッドの複数のインク吐出部または前記複
数の記録ヘッドのヘッド別インク吐出部にそれぞれイン
クを導くための複数のインク供給路と、前記複数のイン
クタンク内をタンク別に大気に連通させる複数の大気連
通路と、該複数の大気連通路および/または前記複数の
インク供給路の開閉が可能な複数の開閉弁と、該複数の
開閉弁を選択的に駆動する弁駆動手段と、前記記録ヘッ
ドのインク吐出部に密接して吸引動作を行う吸引回復手
段とを具備し、前記吸引動作時に、前記複数の開閉弁を
前記弁駆動手段により選択的に駆動可能としたことを特
徴とするものである。
【0006】本発明にかかる吸引回復手段は、前記単体
の記録ヘッドの複数のインク吐出部または複数の記録ヘ
ッドのヘッド別インク吐出部からインク吸引動作を1つ
の吸引手段により同時に行うものであることを特徴とす
るものである。
【0007】または、複数のインク吐出部を有する単体
の記録ヘッドは、異なるインクを吐出するインク吐出口
群が同一面上に配設されることを特徴とするものであ
る。
【0008】または、吸引回復手段は、前記単体の記録
ヘッドの複数のインク吐出部または複数の記録ヘッドの
ヘッド別インク吐出部を同時に覆蓋可能な1つのキャッ
プを有し、該キャップを介して前記吸引動作が行われる
ことを特徴とするものである。
【0009】または、複数のインクタンクは前記単体の
記録ヘッドまたは複数の記録ヘッドに対して着脱自在で
あることを特徴とするものである。
【0010】または、複数のインクタンクは一体に構成
されることを特徴とするものである。
【0011】または、弁駆動手段は電磁ソレノイドであ
ることを特徴とするものである。
【0012】または、弁駆動手段は前記単体または複数
の記録ヘッドの前記吸引回復動作が行われる位置への相
対移動時に前記複数の開閉弁に選択的に係合する手段で
あることを特徴とするものである。
【0013】または、記録ヘッドは、インクを吐出する
ためのエネルギーを発生させる素子として、インクに膜
沸騰を生じさせるエネルギーを発生する電気熱変換素子
を有することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、複数のインク吐出部または複
数の記録ヘッドのヘッド別インク吐出部に複数のインク
タンクから異なる種類のインクがそれぞれのインク供給
路を介して導かれるが、吸引回復手段による吸引回復動
作時には、上記のインク供給路および/または複数のイ
ンクタンクにタンク別に設けられている大気連通路の開
閉が可能な開閉弁が弁駆動手段により選択的に駆動され
て開路または閉路の状態に保たれるので、インク吐出が
要求されない記録ヘッドからは上述の閉路状態によりイ
ンクが吐出されず、インクの無用な浪費が防止される。
【0015】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0016】図1は本発明によるインクジェット記録装
置の構成の一例を示す。ここで、1は複数種類のイン
ク、例えばカラーインクの場合であればブラック
(B),イエロー(Y),マゼンタ(M)およびシアン
(C)の4種類のインクをそれぞれ選択的に吐出可能と
するインク吐出口群を有する記録ヘッド、2B,2Y,
2Mおよび2Cはそれぞれこのような記録ヘッド1と一
体に連結可能なインクタンク、3は記録ヘッド1とイン
クタンク2B〜2Cを一体のユニットとして搭載するキ
ャリッジである。なお、図1に示す本例の記録ヘッド1
ではその下側にインク吐出口面1Aが形成されていて、
このインク吐出口面1Aにカラー別に区分けされた不図
示のインク吐出口群が所定の間隔を保って一列に配設さ
れている。
【0017】4はその両端部が記録装置のケーシング
(筐体)5に支持され、キャリッジ3の移動を案内する
ガイド軸、5Aはケーシング5と一体に形成され、キャ
リッジ3の案内突起3Aを摺動自在に保つ案内レール、
6はキャリッジ3を移動させるための無端ベルト、7A
および7Bはベルト6がその間に張設されるモータプー
リおよびアイドラプーリ、8はモータプーリ7Aと同軸
のキャリッジ駆動モータである。また、9は被記録材で
ある記録シート10を不図示のピンチローラとの協働に
より記録ヘッド1のインク吐出口面1Aの対向位置に保
持すると共に、記録シート10のシート送りにかかわる
シート送りローラ、11は送給モータ、12は記録領域
外に設けられ、不図示の付勢手段によって上下方向に移
動可能なキャップ、12Aはキャップ12に穿設された
インク吸引口である。回復動作時には、後述するように
して記録ヘッド1のインク吐出口面1Aにキャップ12
が圧着された状態で不図示のポンプ手段によりインク吸
引口12Aを介してインクの吸引が行われる。13はキ
ャップ11を含む回復系を駆動させるためのモータ(回
復系モータと呼ぶ)である。
【0018】なお、本例は、キャリッジ3の往復移動に
同期して記録ヘッド1から記録信号に応じてインクを吐
出させ、記録シート10上に一行分の記録を行なうもの
で、この記録ヘッド1に微細なインク吐出口、液路およ
びこの液路の一部に設けられたエネルギ作用部と、該作
用部に接するインクに作用させる液滴形成エネルギを発
生するエネルギ発生手段とが設けられている。
【0019】このようなエネルギを発生させるエネルギ
発生手段としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体、
レーザ等の電磁波を照射して発熱させて該発熱による作
用で液滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗を有する
発熱素子などの電気熱変換体などがあり、これらによっ
て液体を吐出させ、記録が行われる。
【0020】その中でも熱エネルギによって液体を吐出
させるインクジェット記録方式に用いられている記録ヘ
ッドは、記録用の液体を吐出して吐出用液滴を形成する
ための液体吐出口を高密度に配列することができるため
に高解像度の記録をすることが可能である。その中でも
電気熱変換体をエネルギ発生源として用いた記録ヘッド
は、コンパクト化も容易であり、かつ最近の半導体分野
における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術や
マイクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、高密度実
装化が容易で、製造コストも安価なことから有利であ
る。
【0021】このような記録ヘッド1により一行分の記
録が行われると、記録シート10がシート送りモータ1
1により一行分シート送りされ次行の記録が行われる。
【0022】なおここで、キャップ12は一般的にガス
透過性が低く、耐インク性の優れた弾性体、例えば塩素
化ブチルゴムによって形成されており、回復系モータ1
3により記録ヘッド1のインク吐出口面1Aに対して、
接離が可能なように構成されている。また、キャップ1
2に設けられている吸引口12の先には不図示の負圧発
生ポンプが設けられているが、負圧発生ポンプとしては
特殊なものである必要はなく、一般的に用いられるシリ
ンダ、ピストンからなるプランジャタイプ、ダイアフラ
ムタイプ、蛇腹タイプなどのような形態のものであって
もよい。
【0023】このような構成による回復系では、記録ヘ
ッド1のインク吐出口面1Aがキャップ12の対向位置
に導かれたところでキャリッジ3を停止させ、キャップ
12のインク吐出口面1Aに密接させた後負圧発生ポン
プを駆動することでキャップ12の密閉された内部に負
圧を発生させることができる。
【0024】続いて、本発明にかかる記録ヘッド1とイ
ンクタンク2B〜2Cとを一体型とした記録ヘッドユニ
ット100の詳細について説明する。図2の(A)はか
かる記録ヘッドユニット100がキャップ12によって
密封され、負圧発生ポンプ(不図示)によりインクの吸
引による回復動作が行われようとしている状態を、ま
た、図2の(B)は記録ヘッドユニット100とキャッ
プ12とを分離した状態をそれぞれ示している。図2に
おいて、101は記録ヘッド1とインクタンク2B〜2
Cとを一体に結合するために記録ヘッド1からその走査
方向に延在されたタンク固定枠である。また、個々のイ
ンクタンク2(2B〜2C)には大気連通口201,イ
ンク供給路202が形成されると共にインクを保持する
多孔質体からなるインク保持部材203が内装されてい
る。204は大気連通口201が開口するバッファ室で
あり、インクタンク2B〜2C内のインクが消費される
に連れて空気が大気連通口201を介して取込まれ易い
ようにバッファ室204が機能する。
【0025】一方、記録ヘッド1には個々のインクタン
ク2の大気連通口201と対応する位置に大気連通路1
02が設けられている。また、103(103B,10
3Y,103M,103C)は記録ヘッド1の上面に設
けた連通路開口部である。これらの連通路開口部103
には図2の(A)に示すようにそれぞれ弁座104が設
けられていて、それぞれの弁座104に大気連通弁10
5が開閉自在に配設してある。106は弁ばね、また、
107は大気連通弁105の吸引板105Aを弁ばね1
06のばね力に抗して吸引し、大気連通弁105の閉弁
が可能な電磁ソレノイド、108および109は封止用
のO−リングである。これらのO−リング108および
109により個々のインクタンク2と記録ヘッド1との
間の連通路系およびインク供給路系の接続部分を外界か
ら封止している。
【0026】更にまた、110はインク供給系としてイ
ンクタンク2側のインク供給路202に接続される記録
ヘッド1側のインク供給路、111はインク供給路11
0を介してインク112が導かれる液室である。図3は
図2(A)のA−A線断面図である。また、図2(A)
のようにインクタンク2のバッファ室204が大気連通
弁105の開弁状態によって大気と連通しているのに対
して図4は大気連通弁105が電磁ソレノイド107の
励磁により閉弁状態となり、インクタンク2から記録ヘ
ッド1へのインクの供給が禁止される状態にあることを
示している。
【0027】そこで、このような構成になる記録ヘッド
ユニット100においては、図1に示したように、キャ
リッジ3の移動中、移動のタイミングに合わせて記録ヘ
ッド1から各色のインクがそれぞれ吐出され、記録が行
われる。なお、個々のインクタンク2B〜2Cでは大気
連通弁105が大気連通路102を開路状態に保ってい
るので、インク112がインク供給路110を介して記
録ヘッド1側に供給されてもタンク内が負圧となること
はない。
【0028】また記録ヘッドユニット100において、
インクタンク2を記録ヘッド1に対して着脱する場合、
タンク側インク供給路202およびヘッド側インク供給
路110内に気泡が取込まれてしまい、これらのインク
供給路が気泡によって遮断されることによりインク供給
がとだえてしまう虞がある。さらには気圧の変化や温度
の変化によりインク112中の溶存空気が気泡として析
出する場合も有る。そのような場合には前述したように
キャップ12を記録ヘッドのインク吐出口面1Aに密着
させて負圧発生ポンプを動作させ、キャップ12内を負
圧にして各液室111、ヘッド側インク供給路110お
よびタンク側インク供給路202からインクと共に前記
気泡をインク吐出口から吸引し、気泡による障害を取り
除く(吸引回復)必要が生ずる。
【0029】そして、このような吸引回復動作の場合イ
ンクを吸引すると、インクタンク2B〜2C内のインク
がそれだけ減少するが、その分はヘッド側大気連通口2
01、開口部103を介して大気中から空気が取り込ま
れるので吸引回復が許容される。
【0030】また、電磁ソレノイド107に通電すると
大気連通弁105の吸引板105Aが電磁ソレノイド1
07によって吸引され、図4に示すようにヘッド側大気
連通路102の弁座104に大気連通弁105が密着す
る。そこで、このような状態で前記吸引回復動作を実行
するとヘッド側大気連通路102が大気から遮断されて
いるためインクタンク2B〜2Cの内部に空気が取り込
まれず、従って液室111,インク供給路110および
202からインク112が吸引されることがない。
【0031】なお、先にも述べたように、記録ヘッド1
では、複数の液室111B,111Y,111M,11
1Cにたいしてそれぞれの大気連通路102に大気連通
弁105が設けられているので吸引回復時に電磁ソレノ
イド107B,107Y,107M,107Cへの通電
を選択的に制御することにより、吸引回復を実行するイ
ンク吐出部と実行しないインク吐出部とをインクタンク
別に選択をすることが可能となる。
【0032】図5は本発明の第2の実施例を示す。第1
実施例では大気連通弁の開閉を電磁ソレノイドにより行
わせるようにしたのに対し、第2実施例は図5の(A)
に示すように筐体(ケーシング)5側に設けた固定カム
部材30に大気連通弁115の頭部115Hを係合させ
ることにより大気連通弁115に閉弁動作を行わせるよ
うにしたものである。なお、本例の場合、記録ヘッドユ
ニット100は図5の(A)で不図示のキャリッジによ
り矢印S−S′方向に移動する。そして、本例の場合は
固定カム部材30のカム山31により例えば図5(B)
に示すように黒インクのインクタンクに対応するインク
通路102の大気連通弁115B頭部115Hが押下げ
られて閉弁する。また、固定カム部材30のカム山32
の位置で記録ヘッドユニット100の移動を停止させた
場合はカラー系の大気連通弁115Y,115M,11
5Cのそれぞれの頭部115H((A)参照)をカム山
32により押下させて、これらの弁を閉弁状態に保つ。
かくして、キャップ12を介して吸引回復動作を行わせ
た場合、大気連通弁115Bまたは大気連通弁115
Y,115M,115Cのいずれか閉弁状態に保たれる
側からのインクの吸引を禁止することができる。
【0033】なお、本実施例では、キャリッジによる記
録ヘッドユニット100の移動停止位置を2個所に限定
し、それぞれの位置で固定カム部材30の異なるカム山
31,32によって大気連通弁115の閉弁動作が行わ
れるようにした。これに対し、記録ヘッドユニット10
0の移動停止位置をインク吐出口列1Bがキャップ12
内に収まる範囲内で4個所に限定し、4個所の限定位置
で4つの大気連通弁115の頭部115Hが個別に押下
されるように構成することも可能である。そして、この
ような構成により、4つの大気連通弁115のうちから
選択的に1つの大気連通弁のみを閉弁状態に保ち、この
大気連通弁に連通するインクタンクからのインク吸引を
禁止することができる。
【0034】図6は本発明の第3の実施例を示す。本例
は、大気連通路の開閉を行う代りにインク供給路の方を
途中で開路または閉路状態に保つようにしたものであ
る。図6の(A)に示すように記録ヘッド1側のインク
供給路110の途中に変形可能な例えば弾性体チューブ
で形成した開閉弁124が設けられている。125はこ
の開閉弁124の開閉動作を行う磁性体の弁体である。
弁体125は電磁ソレノイド127の励磁によって開閉
弁124の開弁動作を行うもので、125Aは電磁ソレ
ノイド127に吸引される吸引板,125Bは開閉弁1
24を図6の(C)に示すようにして変形させ、インク
供給路110の一部を不通状態とする弁の先端部であ
る。
【0035】なお、このような開閉弁124は図6の
(B)に示すように、色別のインク供給路について個々
に設けられるもので、124B,124Y,124Mお
よび124Cはそれぞれの開閉弁を示す。また、125
B,125Y,125Mおよび125Cは前記開閉弁の
開閉動作を行う弁体である。
【0036】そこで、このように構成した記録ヘッドユ
ニット100では吸引回復動作のために図6に示すよう
なキャッピンク状態とした上、インクの吸引を禁止した
いインクタンク、つまり、回復動作を必要としないイン
クタンクあるいは既に空となり空気を吸引する虞のある
インクタンクに対して選択的にそのインク供給路110
を閉塞状態に保ち、他のインクタンクを介してのみイン
ク吐出口1Bからインクの吸引動作を行わせることがで
きる。なお、本例では開閉弁124を弾性体のチューブ
型とし、これを電磁ソレノイド127で駆動される弁体
125によって圧壊状態に変形させて閉路が行われるよ
うにしたが、開閉弁124の形態としてはこれに限られ
るものではなく、電磁式あるいは機械式に開閉されるも
のであればどのような形態のものであってもよい。
【0037】図7は本発明の第4の実施例を示す。本例
は、記録ヘッド1側に設けられるインク供給路110お
よび大気連通路102の途中にメカ的に動作し、双方の
開閉が可能な開閉弁135を設け、開閉弁135を筐体
5側に固定した固定カム部材30により動作させるよう
にしたものである。すなわち、104が大気連通路10
2の開口部103((B)参照)近傍に設けられている
第1の弁座であるのに対して、114がインク供給路1
10の途中に設けられた第2の弁座である。なお開閉弁
135としては、第1弁座104に着座して、大気連通
路102を開路する第1弁板部135A−1と、第2弁
座114に着座してインク供給路110を閉路する第2
弁板部135A−2とが設けられている。
【0038】そこで、このような構成になる記録ヘッド
ユニット100においては、キャリッジの移動に伴う記
録ヘッドユニット100の回復動作のための停止位置に
応じて、例えば本例のように固定カム部材30の第1カ
ム山31により開閉弁135をばね106のばね力に抗
して動作させ、第1弁板部135A−1および第2弁板
部135A−2を第1弁座104および第2弁座114
にそれぞれ着座させて、インクタンク2Bからのインク
の供給を断ち、吸引回復時にインクタンク2Bからイン
クが吸引されるのを一層確実に禁止することができる。
また、同様にして第2カム32により開閉弁135Y,
135M,135Cを動作させて、インクタンク2Y,
2M,2Cからのインクの供給を断ち、吸引回復時にこ
れらのインクが吐出されるのをぞれぞれ一層確実に禁止
する。なお、開閉弁135B〜135Cを個別に動作さ
せるように固定カム部材を構成することが可能なこと
は、先に第2実施例のところで述べたと同様である。
【0039】なお、以上に述べてきた実施例では、1つ
の記録ヘッドに複数のインクタンクからそれぞれ供給さ
れたインクをインク別に吐出する複数のインク吐出部が
一面に構成された形態の記録ヘッドユニットを有し、こ
のような記録ヘッドユニットがキャリッジに搭載され
て、吸引回復動作が可能なキャップ位置に導かれる記録
装置について説明したが、本発明の適用はこれに限られ
るものではなく、複数のインクタンクから個別にインク
が供給される複数の記録ヘッドを具えたものにも適用可
能であることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、異なる種類のインクが種類別に吐出可能な複数のイ
ンク吐出部を有する単体の記録ヘッドまたは前記複数の
インク吐出部をヘッド別に有する複数の記録ヘッドと、
前記異なる種類のインクを種類別に収容する複数のイン
クタンクと、該複数のインクタンクから前記単体の記録
ヘッドの複数のインク吐出部または前記複数の記録ヘッ
ドのヘッド別インク吐出部にそれぞれインクを導くため
の複数のインク供給路と、前記複数のインクタンク内を
タンク別に大気に連通させる複数の大気連通路と、該複
数の大気連通路および/または前記複数のインク供給路
の開閉が可能な複数の開閉弁と、該複数の開閉弁を選択
的に駆動する弁駆動手段と、前記記録ヘッドのインク吐
出部に密接して吸引動作を行う吸引回復手段とを具備
し、前記吸引動作時に、前記複数の開閉弁を前記弁駆動
手段により選択的に駆動可能としたので、以下に記載し
たような効果が得られる。
【0041】複数のインク吐出部に対してそれぞれイン
クを供給する複数のインクタンクを具えたものにおい
て、1つのキャップを介して負圧を発生する吸引手段に
よる同時吸引回復動作の実施が可能であり、しかも回復
が要求される記録ヘッドを限定して吸引動作を行わせる
ことができるので、回復が要求されない記録ヘッドから
無用にインクを吸引し、浪費するのを防止できる。
【0042】また、記録ヘッドやインク吐出部の数にか
かわらず、吸引回復手段が1つでまかなえるので、小
型、軽量でかつ廉価なインクジェット記録装置の提供に
貢献する。
【0043】更にまた、複数のインクタンクが一体に構
成され、記録ヘッドに対して交換自在な形態のものにお
いても、個々の種類のインクの浪費が個別に防止される
ので、結果的に交換の期間を延ばす効果が得られ、それ
だけランニングコストの低減に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明インクジェット記録装置の構成の一例を
示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる記録ヘッドユニットの構成の一
例を断面図(A)および外観の斜視図(B)によって示
す説明図である。
【図3】図2(A)のA−A線断面図である。
【図4】図2に示す記録ヘッドユニットの大気連通路し
ゃ断状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例による記録ヘッドユニット
の構成を断面図(A)および(A)のB−B線断面図
(B)によって示す説明図である。
【図6】本発明の第3実施例による記録ヘッドユニット
の構成をインク供給路の開口状態の断面(A)、(A)
のC−C線断面(B)およびインク供給路のしゃ断状態
の断面(C)によって示す説明図である。
【図7】本発明の第4実施例による記録ヘッドユニット
の構成を、断面図(A)および(A)のD−D線断面図
(B)によって示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 1A インク吐出口面 2,2B,2Y,2M,2C インクタンク 3 キャリッジ 5 ケーシング(筐体) 8 キャリッジ駆動モータ 10 記録シート(被記録材) 11 送給ローラ(シート送りモータ) 12 キャップ 12A インク吸引口 30 固定カム部材 31,32 カム部 100 記録ヘッドユニット 101 タンク固定枠 102 大気連通路 103,103B,103Y,103M,103C 開
口部 104 弁座 105,105B,105Y,105M,105C 大
気連通弁 105A 吸引板 106 弁ばね 107,107B,107Y,107M,107C,1
27,127B,127Y,127M,127C 電磁
ソレノイド 108,109 O−リング 110,110B,110Y,110M,110C
(記録ヘッド側)インク供給路 111,111B,111Y,111M,111C 液
室 112 インク 124,124B,124Y,124M,124C,1
35,135B,135Y,135M,135C 開閉
弁 201 (インクタンク側)大気連通口 202 (インクタンク側)インク供給路 203 インク保持部材 204 バッファ室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/185 B41J 3/04 102 R

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類のインクが種類別に吐出可能
    な複数のインク吐出部を有する単体の記録ヘッドまたは
    前記複数のインク吐出部をヘッド別に有する複数の記録
    ヘッドと、 前記異なる種類のインクを種類別に収容する複数のイン
    クタンクと、 該複数のインクタンクから前記単体の記録ヘッドの複数
    のインク吐出部または前記複数の記録ヘッドのヘッド別
    インク吐出部にそれぞれインクを導くための複数のイン
    ク供給路と、 前記複数のインクタンク内をタンク別に大気に連通させ
    る複数の大気連通路と、 該複数の大気連通路および/または前記複数のインク供
    給路の開閉が可能な複数の開閉弁と、 該複数の開閉弁を選択的に駆動する弁駆動手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出部に密接して吸引動作を行
    う吸引回復手段とを具備し、前記吸引動作時に、前記複
    数の開閉弁を前記弁駆動手段により選択的に駆動可能と
    したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引回復手段は、前記単体の記録ヘ
    ッドの複数のインク吐出部または複数の記録ヘッドのヘ
    ッド別インク吐出部からインク吸引動作を1つの吸引手
    段により同時に行うものであることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のインク吐出部を有する単体の
    記録ヘッドは、異なるインクを吐出するインク吐出口群
    が同一面上に配設されることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引回復手段は、前記単体の記録ヘ
    ッドの複数のインク吐出部または複数の記録ヘッドのヘ
    ッド別インク吐出部を同時に覆蓋可能な1つのキャップ
    を有し、該キャップを介して前記吸引動作が行われるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のインクタンクは前記単体の記
    録ヘッドまたは複数の記録ヘッドに対して着脱自在であ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの項に
    記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のインクタンクは一体に構成さ
    れることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの項
    に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記弁駆動手段は電磁ソレノイドである
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの項に記
    載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記弁駆動手段は前記単体または複数の
    記録ヘッドの前記吸引回復動作が行われる位置への相対
    移動時に前記複数の開閉弁に選択的に係合する手段であ
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの項に
    記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するた
    めのエネルギーを発生させる素子として、インクに膜沸
    騰を生じさせるエネルギーを発生する電気熱変換素子を
    有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの
    項に記載のインクジェット記録装置。
JP8887994A 1994-04-26 1994-04-26 インクジェット記録装置 Pending JPH07290721A (ja)

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