JPH07289559A - 手術用縫合針の製造方法 - Google Patents

手術用縫合針の製造方法

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JPH07289559A
JPH07289559A JP6106015A JP10601594A JPH07289559A JP H07289559 A JPH07289559 A JP H07289559A JP 6106015 A JP6106015 A JP 6106015A JP 10601594 A JP10601594 A JP 10601594A JP H07289559 A JPH07289559 A JP H07289559A
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suture needle
surgical suture
needle
polishing
needle tip
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Yokichi Nakayama
與吉 中山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】刺通抵抗の小さい手術用縫合針の製造方法を提
供する。 【構成】鋼材を線引き加工して得られた鋼線材を所定の
長さに直線加工し、切断して手術用縫合針1の原材料を
切り出し、前記原材料を基部2と針先部4とからなる手
術用縫合針1の形状にプレス成形する。プレス成形され
た手術用縫合針1の針先部4を研削して切刃3を形成す
る。針先部4を塩酸、硝酸及び光沢剤を含む研磨液によ
り、該研磨剤を加熱して化学研磨する。前記化学研磨
後、さらに酸洗する。酸洗は、硝酸、フッ化物及び酸化
抑制剤を含む第1の酸溶液により、常温で行う。また
は、硝酸、塩酸及び酸化抑制剤を含む第2の酸溶液を加
熱して行う。酸洗後、針先部4にシリコーンコーティン
グする。前記に化学研磨に変えて、砥石研磨またはバフ
研磨後に酸洗してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用縫合針の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】手術用縫合針には、先端に切刃を備える
角針と、断面形状が先端まで円形の丸針とがある。
【0003】前記角針型の手術用縫合針1は、図1示の
ように、基部2と切刃3が形成された針先部4とからな
り、縫合の便のために特定のカーブが付与されている。
針先部4は、上面は両側に形成された切刃3,3を結ぶ
平面となっており、下面には中央に稜線4bが形成さ
れ、その断面形状は図3(b)示のように逆三角形とな
っている。そして、手術用縫合針1は、基部2の後端部
に縫合糸5が取着されるが、縫合糸5は製造時に予め基
部2に取着されるか、または基部2に孔部を設け、使用
時に該孔部に取着するようになっている。
【0004】従来、手術用縫合針1は、次のようにして
製造されている。
【0005】まず、鋼材を線引き加工してコイル状の鋼
線材を得たのち、この鋼線材を所定の長さに直線加工
し、切断して手術用縫合針1の原材料を切り出す。
【0006】次に、前記原材料を基部2と針先部4とか
らなる手術用縫合針1の形状にプレス成形する。手術用
縫合針1は前記特定のカーブを付与するために、後述の
曲げ加工を必要とする。
【0007】次に、前記プレス成形された手術用縫合針
1の針先部4をグラインダ等で研削して刃立てを行い切
刃3を形成する。次いで切刃3が形成された手術用縫合
針1を曲げ加工して、前記特定のカーブを付与する。
【0008】手術用縫合針1は、人体の各種組織を縫合
するものであり、人体の組織に刺通する際の抵抗(以
下、刺通抵抗と略記することがある)を低減するため
に、針先部4の先端部及び切刃3が鋭利であるとともに
針先部4の表面4aが平滑であることが望ましい。とこ
ろが、前記針先部表面4aには、グラインダ等の研削に
より角張った凹凸及びバリ等が形成されており、そのま
までは該凹凸により刺通抵抗が大きくなる。そこで、前
記曲げ加工された手術用縫合針1の針先部4を研磨し、
前記凹凸を小さくして針先部表面4aを平滑にすること
により、最終的に手術用縫合針1が得られる。
【0009】前記針先部4を研磨するとき、例えば、バ
フ研磨によるときには、角針に適用すると切刃3が丸く
なり鋭利さが失われ、手術用縫合針として使用できない
ほど刺通抵抗が大きなくなり実用的ではない。また、砥
石研磨によれば、切刃3の鋭利さを維持したまま針先部
表面4aの凹凸を平滑化することができるが、研磨に際
してバリが生じ、刺通抵抗が大きくなることがある。前
記バリができないように、或いはバリを取るようにすれ
ば、刺通抵抗を小さくすることができるが、そのために
加工時間が長くなるとの不都合がある。
【0010】そこで、前記針先部4の研磨方法として、
電解または化学研磨方法が行われている。前記電解また
は化学研磨方法によれば、角張った部分から化学反応が
進んで溶解されるので、針先部表面4aの凸部が次第に
小さくなり、遂には該凸部が凹部と同レベルまで小さく
なって鏡面が形成される。前記電解または化学研磨方法
は、前記のように凸部を溶解させるのでバリを生じる虞
れがなく、短時間で大量に処理することができる点で有
利である。
【0011】しかしながら、前記電解または化学研磨方
法は、前記のように角張った部分から化学反応が進むの
で、前記針先部表面4aは平滑化できるものの前記研削
により刃立てされて鋭くなっている切刃3自体も溶解さ
れ、鋭利さが低減されて刺通抵抗が大きくなるとの不都
合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、手術用縫合
針の改良された製造方法を提供することを目的とする。
【0013】さらに詳しくは、本発明の目的は、刺通抵
抗の小さい手術用縫合針の製造方法を提供することにあ
る。
【0014】また、本発明の目的は、微細砥粒を有する
砥石により研削する方法によりバリができないように、
或いはバリ取りをして針先部表面の研磨を行ったものと
同等の刺通抵抗を有する手術用縫合針を短時間で製造す
ることができる手術用縫合針の製造方法を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の手術用縫合針の製造方法は、鋼材の線引
き加工により得られる鋼線材を所定の長さに切断して手
術用縫合針の原材料を切り出し、基部と針先部とからな
る手術用縫合針の形状にプレス成形するプレス成形工程
と、前記プレス成形された手術用縫合針の針先部を研削
して切刃を形成する切刃形成工程と、前記切刃が形成さ
れた手術用縫合針の針先部の表面を研磨する表面研磨工
程とからなる手術用縫合針の製造方法において、前記針
先部の表面が研磨された手術用縫合針をさらに酸洗する
ことを特徴とする。
【0016】前記切刃形成工程では、針先部をグライン
ダ等により研削して切刃を形成するが、この様にすると
針先部表面に角張った凹凸が形成される。そこで、本発
明の製造方法では、前記切刃形成工程の後、前記手術用
縫合針の針先部の表面を研磨することにより、前記凹凸
を小さくするとともにその角を取り、手術用縫合針の刺
通抵抗を低減する加工を行う。
【0017】前記表面研磨工程は、化学研磨により行う
ことが代表的であり、前記化学研磨は、塩酸、硝酸及び
光沢剤を含む研磨液により、該研磨剤を90〜110℃
程度の範囲の温度に加熱して、2〜5分間行う。前記光
沢剤としては、通常の化学研磨用研磨液に使用されるS
T−803B剤(ディップソール株式会社)又は、K−
0307B剤(日本表面化学株式会社)等が用いられ
る。
【0018】前記表面研磨を化学研磨により行うと、針
先部の表面の凹凸が小さくなり、角が取られて丸くなっ
て鏡面が得られる一方、切刃の先端も丸められ、鋭利さ
が失われる。そこで、本発明の手術用縫合針の製造方法
では、次いで酸洗することにより前記針先部の表面を均
一に浸食し、鋭利な切刃を再生する。
【0019】前記酸洗は、硝酸、フッ化物及び酸化抑制
剤を含む第1の酸溶液により常温で行う。前記フッ化物
としては、例えば、フッ化アンモニウムが用いられる。
また、前記酸化抑制剤、及び酸洗用酸溶液は、通常ST
−805(ディップソール株式会社)と硝酸、水の混合
液等が用いられる。
【0020】前記第1の酸溶液によれば、前記フッ化物
により酸化力が強められるので、針先部表面を浸食する
効果は大きくなるものの、該浸食により前記のように鏡
面化された針先部表面が粗くなる傾向がある。そこで、
さらに刺通抵抗を低減するために、酸洗後、前記針先部
にシリコーンコーティングすることが好ましい。
【0021】また、前記酸洗後の針先部表面の粗面化を
低減するためには、抑制された酸化力を有する酸溶液を
用いることが好ましく、このような酸溶液として硝酸、
塩酸及び酸化抑制剤を含む第2の酸溶液が用いられる。
第2の酸溶液による酸洗は該第2の酸溶液を60〜80
℃の範囲の温度に加熱して行う。前記第2の酸溶液はさ
らに酸化力を抑制するために、前記組成に加えて硫酸を
含むことが好ましい。
【0022】前記第2の酸溶液によれば、前記第1の酸
溶液よりも酸化力が抑制されるので酸洗後に前記針先部
表面に残る粗さが低減されるが、さらに刺通抵抗を低減
するためには、酸洗後、前記針先部にシリコーンコーテ
ィングすることが好ましい。
【0023】また、本発明の製造方法では、前記表面研
磨をアラカンサス等の微細砥粒を有する砥石により研削
する砥石研磨、またはバフ研磨により行ってもよい。
【0024】
【作用】本発明の手術用縫合針の製造方法によれば、鋼
材の線引き加工により得られる鋼線材から所定の長さに
切り出された手術用縫合針の原材料を、基部と針先部と
からなる手術用縫合針の形状にプレス成形し、前記針先
部を研削して刃立てを行ない切刃を形成する。前記研削
では、切刃が形成された針先部表面に角張った凹凸及び
バリ等が形成されているので、前記切刃が形成された手
術用縫合針の針先部の表面を研磨して凹凸を小さくす
る。
【0025】本発明の製造方法では、前記針先部の表面
研磨は、先ず化学研磨により行われる。前記化学研磨
は、塩酸、硝酸及び光沢剤を含む研磨液により、該研磨
剤を加熱して行うことにより、前記針先部の表面の凹凸
が角張った部分から順に溶解されて小さくなると共に角
が取れ、鏡面が得られる。しかし、前記化学研磨によれ
ば、前記のように角張った部分から順に溶解が進むの
で、前記切刃の先端もまた溶解されて丸められ、鋭利さ
が失われる。
【0026】そこで、本発明の製造方法では、前記化学
研磨に次いで酸洗を行う。酸洗は化学研磨と異なり、研
磨される面がその形状に係わりなく均一な厚さで浸食さ
れる。従って、前記のように丸められた切刃の両側が均
一な厚さで研削され、鋭利な切刃が再生される。
【0027】前記酸洗を前記第1の酸溶液により行うと
きには、前記第1の酸溶液は含有するフッ化物により酸
化力が強められているので、前記浸食作用が激しく、容
易に鋭利な切刃が再生される。前記激しい浸食作用によ
り、前記化学研磨により鏡面化された針先部の表面が粗
面化されるときには、前記針先部にシリコーンコーティ
ングすることにより前記針先部表面が平滑になる。ま
た、前記シリコーンコーティングにより、刺通する際に
はシリコーンによる潤滑作用が得られる。
【0028】前記酸洗を前記第2の酸溶液により行うと
きには、前記第2の酸溶液は硝酸、塩酸及び酸化抑制剤
を含むので該第2の酸溶液を加熱して酸洗を行っても、
その酸化力は十分抑制されたものになる。従って、浸食
作用が穏やかになり、酸洗後にも切刃の鋭利さが再生さ
れるとともに、針先部表面が粗面化されにくくなる。前
記第2の酸溶液は、前記組成に加えて硫酸を含むことに
よりさらに酸化力が抑制される。
【0029】前記のように、第2の酸溶液によれば、酸
洗後の針先部表面が、障害になるほどは粗面化されにく
く、酸洗後に前記針先部をシリコーンコーティングする
ことにより、前記切刃表面がさらに平滑になる。また、
前記第1の酸溶液の場合と同様に、刺通する際にはシリ
コーンによる潤滑作用が得られる。
【0030】さらに、本発明の製造方法によれば、前記
表面研磨を砥石研磨により行う場合には、該砥石研磨に
より針先部表面が切刃の鋭利さを維持したまま平滑化さ
れる。前記砥石研磨では、研磨に伴ってバリを生じ刺通
抵抗が大きくなることがあるが、このバリは前記砥石研
磨に次いで酸洗されることにより溶解され、しかも酸洗
によれば前記切刃の鋭利さが維持されるので、さらに刺
通抵抗が低減される。また、本発明の製造方法によれ
ば、前記表面研磨をバフ研磨により行う場合には、バフ
研磨により切刃が丸められて鋭利さが失われるが、前記
砥石研磨に次いで酸洗されることにより、鋭利な切刃が
再生される。
【0031】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の手
術用縫合針の製造方法についてさらに詳しく説明する。
図1は本発明の製造方法により得られる手術用縫合針の
斜視図であり、図2は化学研磨後の手術用縫合針の切刃
の状態を示す顕微鏡写真であり、図3は図1のIII−
III線断面図であり、図4は切刃の化学研磨及び酸洗
の状況を示す説明的断面図である。図5及び図6は化学
研磨後さらに酸洗した手術用縫合針の切刃の状態を示す
顕微鏡写真である。図7は砥石研磨後の手術用縫合針の
切刃の状態を示す顕微鏡写真であり、図8は砥石研磨後
さらに酸洗した手術用縫合針の切刃の状態を示す顕微鏡
写真である。図9はバフ研磨後の手術用縫合針の切刃の
状態を示す顕微鏡写真であり、図10はバフ研磨後さら
に酸洗した手術用縫合針の切刃の状態を示す顕微鏡写真
である。
【0032】本実施例では、図1示の角針型の手術用縫
合針1を製造した。手術用縫合針1は、基部2と切刃3
が形成された針先部4とからなり、縫合の便のために特
定のカーブが付与されている。針先部4は、上面は両側
に形成された切刃3,3を結ぶ平面となっており、下面
には中央に稜線4bが形成され、その断面形状は図3
(b)示のように逆三角形となっている。そして、手術
用縫合針1は、製造時に、基部2の後端部に縫合糸5が
取着される。
【0033】次に、第1の実施例の製造方法について説
明する。
【0034】本実施例では、まず、鋼材を線引き加工し
て得られたコイル状の鋼線材を所定の長さに切断して手
術用縫合針1の原材料を直線状にし、切断して基部2と
針先部4とからなる手術用縫合針1の形状にプレス成形
した。
【0035】次に、前記プレス成形された手術用縫合針
1の針先部5をグラインダ等で研削して刃立てを行い切
刃3を形成し、次いで曲げ加工して、前記特定のカーブ
を付与した。前記切刃3が形成された手術用縫合針1の
針先部表面4aには、グラインダ等の研削により角張っ
た凹凸が形成されている。
【0036】そこで、次に手術用縫合針1を化学研磨
し、前記凹凸を小さくして針先部表面4aを平滑化し
た。前記化学研磨は、塩酸6cc、硝酸3cc、光沢剤
2cc、水89ccからなる研磨液を用い、95℃以上
に加熱された該研磨液に前記手術用縫合針1を2〜5分
間浸漬することにより行った。
【0037】前記化学研磨の結果、針先部表面4aは凹
凸がなくなり鏡面化されるとともに光沢が付与された。
前記化学研磨後の切刃3の状態を撮影した顕微鏡写真
(100倍)を図2(a)に示す。
【0038】しかし、切刃3の状態を5000倍に拡大
すると、図2(b)示の顕微鏡写真のように、切刃3
(写真中央の明暗の境界部)が不明瞭になっていること
が観察される。これは、切刃3の先端部が前記化学研磨
により鋭利さが失われたものであり、図3(a)に模式
的に示すように、切刃3には直径2μm程度の丸みが付
けられた切刃3aが形成されている。
【0039】化学研磨によれば、被研磨物の角部から化
学反応が始まり、凸部が主として溶解されるので、図4
(a)に仮想線示するグラインダ研削により刃立てされ
た鋭利な切刃3aは針先部表面4aの鏡面化と同時に溶
解され、その先端の角が取れて、図3(a)示のように
丸められた切刃3aが形成されるものと考えられる。
【0040】そこで、本実施例の製造方法では、次に前
記化学研磨後の手術用縫合針1を酸洗することにより、
鋭利な切刃3を再生した。前記酸洗は、硝酸25cc、
フッ化アンモニウム11g、酸化抑制剤3cc、水72
ccからなる酸溶液Aを用い、常温で前記手術用縫合針
1を10分間浸漬することにより行った。
【0041】前記酸溶液Aによる酸洗後の切刃3の状態
を撮影した顕微鏡写真(100倍)を図5(a)に示
す。酸洗後の切刃3は、5000倍に拡大しても、図5
(b)示の顕微鏡写真の中央に明暗の境界部が明確に観
察され、鋭利な切刃3が再生されていることが明らかで
ある。尚、図3(b)は図5(b)を模式的に示したも
のである。
【0042】酸洗によれば、被研磨物の表面が形状に係
わらず同じように浸食されるので、図4(b)に仮想線
示する化学研磨後の丸められた切刃3bの上下両面が約
5μm程度ずつ溶解され、その先端に図3(b)及び図
5(b)示のような鋭利な切刃3が再生されるものと考
えられる。
【0043】次に、化学研磨後の図2示の手術用縫合針
1と、化学研磨後さらに前記酸溶液Bで酸洗した図5示
の手術用縫合針1とを用いて刺通試験を行い、刺通抵抗
を測定した。手術用縫合針の刺通試験は、通常は各種樹
脂フィルムまたはJIS T3102に規定されたアル
ミ箔等が用いられるが、これらの供試物質に対する刺通
抵抗は、人体の表皮に対する刺通抵抗とは全く異なり、
比較対象とすることができない。そこで、本実施例で
は、人体の表皮に対する刺通抵抗に近い値が得られる牛
のなめし皮を、組織の均一な部分の表皮を残して0.3
mmの厚さに研磨したものを用い、前記手術用縫合針1
を3mm間隔で刺通することにより行った。結果を表1
に示す。
【0044】尚、酸溶液Aで酸洗した手術用縫合針1の
針先部表面4aは図5(a)示のように平滑化されてい
るが、5000倍に拡大すると図5(b)示のように、
研磨された針先部表面4aが筋状に粗面化されているこ
とが観察される。そこで、前記酸洗後シリコーンコーテ
ィングを施す。このようにすることにより、シリコーン
が前記粗面化された針先部表面4aの凹部に埋め込ま
れ、針先部表面4aがさらに平滑化されるとともに、手
術用縫合針1を刺通する際にはシリコーンによる潤滑作
用が得られるので、刺通抵抗がさらに低減される。
【0045】また、針先部表面4aは、前記のように化
学研磨により平滑化されているので、前記酸洗による浸
食を受けてもその平滑さは略維持されるが、酸溶液Aに
よる浸食作用により光沢が失われる。しかし、前記光沢
は手術時に光線を反射して術者のミスの誘因となること
があるので好ましくなく、前記のように酸洗により艶消
しされると、手術用縫合針による反射光が柔らかくな
り、手術が容易になるとの効果が得られる。
【0046】次に、第2の実施例の製造方法について説
明する。
【0047】本実施例では、前記第1の実施例の化学研
磨後の手術用縫合針1を、塩酸6cc、硝酸6cc、硫
酸6cc、酸化抑制剤2cc、水80ccからなる酸溶
液Bを用い、該酸溶液Bを70℃に加熱して、前記手術
用縫合針1を7分間浸漬することにより酸洗し、鋭利な
切刃3を再生した。前記酸溶液Bによる酸洗後の切刃3
の状態を撮影した顕微鏡写真(100倍)を図6(a)
に示す。酸洗後の切刃3は、5000倍に拡大しても、
図6(b)示の顕微鏡写真の中央に明暗の境界部が明確
に観察され、鋭利な切刃3が再生されていることが明ら
かである。また、図6(b)示の顕微鏡写真で筋状に観
察される針先部4aの粗さは、図5(b)示の顕微鏡写
真の場合より低減されていることが明らかである。
【0048】次に、化学研磨後さらに前記酸溶液Bで酸
洗した図6(a)示の手術用縫合針1を用いて前記と同
様にして刺通試験を行い、刺通抵抗を測定した。結果を
表1に示す。
【0049】尚、酸溶液Bは硫酸を含まない組成として
も良いが、硫酸を含むことにより酸化力が抑制され、酸
洗後の針先部表面4aに残される粗さが低減される。ま
た、酸洗液Bによる酸洗後における針先部表面4aの粗
さは前記のように酸溶液Aによる酸洗の場合よりも低減
されているので、前記酸洗後シリコーンコーティングを
施すことにより、刺通抵抗がさらに低減される。
【0050】次に、第3の実施例の製造方法について説
明する。
【0051】本実施例では、第1及び第2の実施例の化
学研磨を行わず、前記曲げ加工後の針先部表面4aの研
磨をアラカンサス等の微細砥粒を有する砥石により研削
する砥石研磨により行った。前記砥石研磨後の切刃3の
状態を撮影した顕微鏡写真(100倍)を図7(a)に
示す。砥石研磨後の切刃3は、5000倍に拡大して
も、図7(b)示の顕微鏡写真の中央に明暗の境界部が
明確に観察され、鋭利な切刃3が備えられていることが
明らかである。針先部表面4aには大きな凹凸が形成さ
れているが、目立つほどのバリはない。
【0052】本実施例では、前記砥石研磨後の手術用縫
合針1を、さらに前記酸溶液Bを用い、該酸溶液Bを7
0℃に加熱して、前記手術用縫合針1を7分間浸漬する
ことにより酸洗した。前記酸溶液Bによる酸洗後の切刃
3の状態を撮影した顕微鏡写真(5000倍)を図8に
示す。酸洗後の切刃3は、図8示の顕微鏡写真の中央に
明暗の境界部が明確に観察されるように鋭利な切刃3が
備えられていることが明らかであり、図7(b)示の顕
微鏡写真で観察される砥石研磨による大きな凹凸が、筋
状に観察される細かい凹凸になっており、微小なバリも
なくなっている。
【0053】次に、砥石研磨後の図7示の手術用縫合針
1と、砥石研磨後さらに前記酸溶液Bで酸洗した図8示
の手術用縫合針1とを用い、前記第1の実施例と同様に
して刺通試験を行い、刺通抵抗を測定した。結果を表1
に示す。
【0054】次に、第4の実施例の製造方法について説
明する。
【0055】本実施例では、第1及び第2の実施例の化
学研磨を行わず、前記曲げ加工後の針先部表面4aの研
磨をバフ研磨により行った。前記バフ研磨後の切刃3の
状態を撮影した顕微鏡写真(100倍)を図9(a)に
示す。切刃3の状態を5000倍に拡大すると、図9
(b)示の顕微鏡写真のように、切刃3(写真中央の明
暗の境界部)が不明瞭になっていることが観察される。
これは、切刃3の先端部が前記バフ研磨により鋭利さが
失われたものであり、このような切刃3では刺通抵抗が
大きくなり、手術用縫合針には到底使用することができ
ない。
【0056】そこで、本実施例では、前記バフ研磨後の
手術用縫合針1を、さらに前記酸溶液Bを用い、該酸溶
液Bを70℃に加熱して、前記手術用縫合針1を7分間
浸漬することにより酸洗し、鋭利な切刃3を再生した。
前記酸溶液Bによる酸洗後の切刃3の状態を撮影した顕
微鏡写真(5000倍)を図10に示す。酸洗後の切刃
3は、図10示の顕微鏡写真の中央に明暗の境界部が明
確に観察され、鋭利な切刃3が再生されていることが明
らかである。
【0057】次に、バフ研磨後さらに前記酸溶液Bで酸
洗した図10示の手術用縫合針1を用い、前記第1の実
施例と同様にして刺通試験を行い、刺通抵抗を測定し
た。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1から、化学研磨後の手術用縫合針1は
刺通抵抗が大きいが、前記化学研磨に続いて酸洗するこ
とにより、刺通抵抗が低減されることが明らかである。
また、化学研磨後さらに酸洗した手術用縫合針1は、前
記酸洗を酸溶液Aにより行うことにより、砥石研磨によ
り目立つバリがないように研磨した手術用縫合針1と同
等の刺通抵抗が得られ、前記酸洗を酸溶液Bにより行う
ことにより砥石研磨後の手術用縫合針1より小さな刺通
抵抗が得られることが明らかである。
【0060】また、前記砥石研磨後に酸洗を行うことに
より、砥石研磨しただけの手術用縫合針1に比べ、さら
に刺通抵抗が低減されることが明らかである。
【0061】さらに、バフ研磨後に酸洗を行うことによ
り、砥石研磨により目立つバリがないように研磨した手
術用縫合針1と同等の刺通抵抗が得られることが明らか
である。
【0062】尚、前記各実施例では、何れも角針に本発
明の製造方法を適用した例を示しているが、本発明の製
造方法は、台形などの各種の角針、及び丸針にも適用す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の手術用縫合針の製造方法によれば、切刃が形成された
手術用縫合針の針先部の表面を化学研磨した後、さらに
酸洗により研磨することにより、刺通抵抗の小さな手術
用縫合針を、短時間で製造することができる。前記化学
研磨は、塩酸、硝酸及び光沢剤を含む研磨液により、該
研磨剤を加熱して行うことにより、前記針先部表面に優
れた平滑性を得ることができる。
【0064】また、本発明の手術用縫合針の製造方法に
よれば、前記酸洗は、硝酸、フッ化物及び酸化抑制剤を
含む第1の酸溶液により、常温で行うことにより、前記
切刃の鋭利さを低減することなく刺通抵抗の小さな手術
用縫合針を製造することができる。
【0065】また、本発明の手術用縫合針の製造方法に
よれば、前記酸洗は、硝酸、塩酸及び酸化抑制剤を含む
第2の酸溶液により、該第2の酸溶液を加熱して行うこ
とにより、前記切刃の鋭利さを低減することがないと共
に、化学研磨により得られた平滑な針先部表面の粗面化
を低減することができ、さらに刺通抵抗の小さな手術用
縫合針を製造することができる。前記第2の酸溶液は、
前記組成に加えて硫酸を含むことにより、前記針先部表
面の粗面化をさらに低減することができる。
【0066】さらに、本発明の製造方法によれば、前記
手術用縫合針の針先部の表面を砥石研磨したのち酸洗す
る場合には、該砥石研磨により切刃の鋭利さを維持した
まま平滑化された針先部表面を次いで酸洗することによ
り、砥石研磨により生じることのあるバリがなくなり、
さらに刺通抵抗が低減された手術用縫合針を製造するこ
とができる。
【0067】また、本発明の製造方法によれば、前記手
術用縫合針の針先部の表面をバフ研磨したのち酸洗する
場合には、バフ研磨により丸められて鋭利さが失われた
切刃から、鋭利な切刃を再生することができ、刺通抵抗
の小さな手術用縫合針を製造することができる。
【0068】さらに、本発明の手術用縫合針の製造方法
によれば、前記酸洗後の針先部にシリコーンコーティン
グを行うことにより、針先部表面をさらに平滑化するこ
とができるとともに、手術用縫合針を刺通する際にシリ
コーンによる潤滑作用が得られるので、刺通抵抗をさら
に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により得られる手術用縫合針
の斜視図。
【図2】化学研磨後の手術用縫合針の切刃の状態を示す
顕微鏡写真。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】切刃の化学研磨及び酸洗の状況を示す説明的断
面図。
【図5】化学研磨後、さらに酸洗した手術用縫合針の切
刃の状態を示す顕微鏡写真。
【図6】化学研磨後、さらに酸洗した手術用縫合針の切
刃の状態を示す顕微鏡写真。
【図7】砥石研磨後の手術用縫合針の切刃の状態を示す
顕微鏡写真。
【図8】砥石研磨後、さらに酸洗した手術用縫合針の切
刃の状態を示す顕微鏡写真。
【図9】バフ研磨後の手術用縫合針の切刃の状態を示す
顕微鏡写真。
【図10】バフ研磨後、さらに酸洗した手術用縫合針の
切刃の状態を示す顕微鏡写真。
【符号の説明】
1…手術用縫合針、 2…基部、 3…切刃、 4…針
先部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼材の線引き加工により得られる鋼線材を
    所定の長さに切断して手術用縫合針の原材料を切り出
    し、基部と針先部とからなる手術用縫合針の形状にプレ
    ス成形するプレス成形工程と、 前記プレス成形された手術用縫合針の針先部を研削して
    切刃を形成する切刃形成工程と、 前記切刃が形成された手術用縫合針の針先部の表面を研
    磨する表面研磨工程とからなる手術用縫合針の製造方法
    において、 前記針先部の表面が研磨された手術用縫合針をさらに酸
    洗することを特徴とする手術用縫合針の製造方法。
  2. 【請求項2】前記表面研磨工程において、前記針先部の
    表面を化学研磨により研磨することを特徴とする請求項
    1記載の手術用縫合針の製造方法。
  3. 【請求項3】前記化学研磨は、塩酸、硝酸及び光沢剤を
    含む研磨液により、該研磨剤を加熱して行うことを特徴
    とする請求項2記載の手術用縫合針の製造方法。
  4. 【請求項4】前記表面研磨工程において、前記針先部の
    表面を微細砥粒を有する砥石により研削する砥石研磨に
    より研磨することを特徴とする請求項1記載の手術用縫
    合針の製造方法。
  5. 【請求項5】前記表面研磨工程において、前記針先部の
    表面をバフ研磨により研磨することを特徴とする請求項
    1記載の手術用縫合針の製造方法。
  6. 【請求項6】前記酸洗は、前記手術用縫合針を硝酸、フ
    ッ化物及び酸化抑制剤を含む第1の酸溶液により、常温
    で行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かの項記載の手術用縫合針の製造方法。
  7. 【請求項7】前記酸洗は、前記手術用縫合針を、硝酸、
    塩酸及び酸化抑制剤を含む第2の酸溶液により、該第2
    の酸溶液を加熱して行うことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれかの項記載の手術用縫合針の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記第2の酸溶液が、更に硫酸を含むこと
    を特徴とする請求項7記載の手術用縫合針の製造方法。
  9. 【請求項9】前記酸洗された前記針先部をシリコーンコ
    ーティングすることを特徴とする請求項1乃至請求項8
    のいずれかの項記載の手術用縫合針の製造方法。
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