JPH07288954A - 回転電機の固定子巻線の分解組立方法およびその装置 - Google Patents
回転電機の固定子巻線の分解組立方法およびその装置Info
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- JPH07288954A JPH07288954A JP6095482A JP9548294A JPH07288954A JP H07288954 A JPH07288954 A JP H07288954A JP 6095482 A JP6095482 A JP 6095482A JP 9548294 A JP9548294 A JP 9548294A JP H07288954 A JPH07288954 A JP H07288954A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 仮床１１Ｂには、ローラコンベア等の機内用
搬送装置１２が複数個分割して設置され、固定子鉄心２
の中心の高さ近傍まで上下動可能な上下駆動装置１３を
備えている。他の仮床１１Ｂには、コイル入れ装置１４
が設置され、仮床１１Ｂに取り付け台１５を取り付け
て、この取り付け台１５にアーム１６が固定子鉄心２の
内径の中心を支点として円周方向へ可動となるように取
り付けられている。アーム１６には圧縮空気などによっ
て稼働するロッドレスシリンダー１８がアーム１６をガ
イドして稼働可能に装着され、ロッドレスシリンダー１
８の稼働部分の先端には固定子巻線受け１９が取り付け
られている。 【効果】 重量物の搬入搬出、担ぎ上げ吊り降ろし等の
危険な作業が改善される。
搬送装置１２が複数個分割して設置され、固定子鉄心２
の中心の高さ近傍まで上下動可能な上下駆動装置１３を
備えている。他の仮床１１Ｂには、コイル入れ装置１４
が設置され、仮床１１Ｂに取り付け台１５を取り付け
て、この取り付け台１５にアーム１６が固定子鉄心２の
内径の中心を支点として円周方向へ可動となるように取
り付けられている。アーム１６には圧縮空気などによっ
て稼働するロッドレスシリンダー１８がアーム１６をガ
イドして稼働可能に装着され、ロッドレスシリンダー１
８の稼働部分の先端には固定子巻線受け１９が取り付け
られている。 【効果】 重量物の搬入搬出、担ぎ上げ吊り降ろし等の
危険な作業が改善される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の固定子巻線
の分解組立方法およびその装置に係り、特に発電所内に
おいて重量物である固定子巻線を更新する際の現場作業
に好適な回転電機の固定子巻線の分解組立方法およびそ
の装置に関する。
の分解組立方法およびその装置に係り、特に発電所内に
おいて重量物である固定子巻線を更新する際の現場作業
に好適な回転電機の固定子巻線の分解組立方法およびそ
の装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転電機の固定子巻線その他の構成部品
の組立は、複雑な工程を経て行われるが、製造工場では
専用のクレーンや搬送装置、あるいは、特殊な装置を用
いて組立てることができる。ところが、最近固定子巻線
の経年的な絶縁性能の劣化が進行し固定子巻線を更新す
る機会が増加しつつある。
の組立は、複雑な工程を経て行われるが、製造工場では
専用のクレーンや搬送装置、あるいは、特殊な装置を用
いて組立てることができる。ところが、最近固定子巻線
の経年的な絶縁性能の劣化が進行し固定子巻線を更新す
る機会が増加しつつある。
【０００３】図１０は、一般的な回転電機の固定子の構
造を示し、図１１は、固定子巻線の外観形状を示し、図
１２は現場で固定子巻線を固定子に組み込む場合の概略
説明図を示している。
造を示し、図１１は、固定子巻線の外観形状を示し、図
１２は現場で固定子巻線を固定子に組み込む場合の概略
説明図を示している。
【０００４】図中、１は固定子枠であり、２は固定子鉄
心である。固定子鉄心２には複数のスロット３が加工さ
れ、このスロット３に下側固定子巻線４ａが挿入され、
さらに、上側固定子巻線４ｂが挿入され、その外側にス
ロット３内に固定するために固定子巻線楔８が前記スロ
ット３の溝に挿入されている。
心である。固定子鉄心２には複数のスロット３が加工さ
れ、このスロット３に下側固定子巻線４ａが挿入され、
さらに、上側固定子巻線４ｂが挿入され、その外側にス
ロット３内に固定するために固定子巻線楔８が前記スロ
ット３の溝に挿入されている。
【０００５】ここで、上記した現場作業の概要を図１３
に示す工程を参照して説明する。
に示す工程を参照して説明する。
【０００６】まず、固定子枠１の外部（一般的にはコレ
クタ側）に仮設ハウスを設置し、この仮設ハウスの中
に、仮置き台６に仮置きする（工程Ａ１，工程Ａ２）。
クタ側）に仮設ハウスを設置し、この仮設ハウスの中
に、仮置き台６に仮置きする（工程Ａ１，工程Ａ２）。
【０００７】また、固定子鉄心２の内径が大きい発電機
の場合は、固定子鉄心２内に、図１２に示すように、足
場７を製作し固定子鉄心２内に数人の作業者が入り作業
をする（工程Ａ３）。
の場合は、固定子鉄心２内に、図１２に示すように、足
場７を製作し固定子鉄心２内に数人の作業者が入り作業
をする（工程Ａ３）。
【０００８】この準備が終了すると、現状の固定子巻線
４が分解される前に狭い固定子鉄心２内で複数の作業者
によって固定子巻線楔８が分解され、分解されたスロッ
ト３には仮楔９を挿入しておく（工程Ａ４）。その後、
重量物である上側固定子巻線４ａが複数人によって担ぎ
上げられ、あるいは吊り降ろして円周上に沿って順次ス
ロット３より引き抜き、複数の作業者が担いで上側固定
子巻線４ａを固定子枠１の外へ搬出する（工程Ａ５）。
４が分解される前に狭い固定子鉄心２内で複数の作業者
によって固定子巻線楔８が分解され、分解されたスロッ
ト３には仮楔９を挿入しておく（工程Ａ４）。その後、
重量物である上側固定子巻線４ａが複数人によって担ぎ
上げられ、あるいは吊り降ろして円周上に沿って順次ス
ロット３より引き抜き、複数の作業者が担いで上側固定
子巻線４ａを固定子枠１の外へ搬出する（工程Ａ５）。
【０００９】全スロット３の上側固定子巻線４ａの分解
が終了したら、同様にして人手作業によって下側固定子
巻線４ｂを分解し搬出する（工程Ａ６）。
が終了したら、同様にして人手作業によって下側固定子
巻線４ｂを分解し搬出する（工程Ａ６）。
【００１０】なお、これら固定子巻線４の分解に先立ち
固定子巻線端部の電気的な接続や相互間の縛り紐等の切
断、分解が必要なことは当然のことである。
固定子巻線端部の電気的な接続や相互間の縛り紐等の切
断、分解が必要なことは当然のことである。
【００１１】新しい固定子巻線の組立は、仮置き台６に
固定子巻線４を必要数をその都度搬入して先に下側固定
子巻線４ｂを固定子鉄心２内に人手によって搬入し担ぎ
上げて順次スロット３へ挿入する（工程Ａ７）。次に、
上側固定子巻線４ａを同様にスロット３に挿入後、固定
子巻線楔８をスロット３に打ち込む（工程Ａ８，工程Ａ
９）。
固定子巻線４を必要数をその都度搬入して先に下側固定
子巻線４ｂを固定子鉄心２内に人手によって搬入し担ぎ
上げて順次スロット３へ挿入する（工程Ａ７）。次に、
上側固定子巻線４ａを同様にスロット３に挿入後、固定
子巻線楔８をスロット３に打ち込む（工程Ａ８，工程Ａ
９）。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した固定子巻線の分解組立方法は重量物である固定子
巻線４を狭い固定子鉄心２内で多人数によって担ぎ上げ
あるいは吊り降ろして搬出入を行っており、体力的に非
常に厳しく、危険を伴う作業であるという問題がある。
明した固定子巻線の分解組立方法は重量物である固定子
巻線４を狭い固定子鉄心２内で多人数によって担ぎ上げ
あるいは吊り降ろして搬出入を行っており、体力的に非
常に厳しく、危険を伴う作業であるという問題がある。
【００１３】すなわち、大容量の回転電機の固定子巻線
４は、一個の重量が９８０〜１９８１Ｎもあり、その
上、固定子鉄心２内は狭く作業環境や作業の制約が多
い。このような条件の狭い固定子鉄心２内では、重量物
の搬出入等のため中腰等不自然な姿勢となりがちであ
り、このような体勢で重量物を吊り降ろしをするのは、
体力的に厳しく、しかも危険を伴うものであった。この
ために、従来固定子巻線４の分解組立は多くの時間と多
くの人手をかけて過酷な環境下で行われていたという実
情がある。
４は、一個の重量が９８０〜１９８１Ｎもあり、その
上、固定子鉄心２内は狭く作業環境や作業の制約が多
い。このような条件の狭い固定子鉄心２内では、重量物
の搬出入等のため中腰等不自然な姿勢となりがちであ
り、このような体勢で重量物を吊り降ろしをするのは、
体力的に厳しく、しかも危険を伴うものであった。この
ために、従来固定子巻線４の分解組立は多くの時間と多
くの人手をかけて過酷な環境下で行われていたという実
情がある。
【００１４】そこで、本発明は第１に危険を伴う作業を
回避し、第２に少人数の軽作業で短期間で実施できる回
転電機の固定子巻線の分解組立方法およびその装置を提
供することを目的とする。
回避し、第２に少人数の軽作業で短期間で実施できる回
転電機の固定子巻線の分解組立方法およびその装置を提
供することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、回転電機
の固定子枠に内設される固定子鉄心のスロットに固定さ
れる固定子巻線を順次取り外して外部へ搬出した後に、
新たな固定子巻線を順次搬入してスロットへ固定する回
転電機の固定子巻線の分解組立方法において、固定子枠
の外部に固定子巻線を搬送するための上下動可能な機外
用搬送装置を適宜配置すると共に、固定子枠の内部に固
定子巻線を搬送するための上下動可能な機内用搬送装置
とスロットから固定子巻線を取り外し、あるいは、固定
子巻線をスロットへ取り付けるための移動機能を有する
分解組立装置とを適宜配置し、スロットから取り外した
固定子巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受け
により保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固
定子巻線を機内用搬送装置へ載置し機内用搬送装置によ
って固定子枠外へ搬出して機外用搬送装置へ受け渡して
順次固定子巻線を分解する一方、固定子鉄心から固定子
巻線を分解した後に、機外用搬送装置へ順次固定子巻線
を載置して固定子枠の内部へ搬入し機内用搬送装置へ受
け渡し載置された固定子巻線を分解組立装置の固定子巻
線受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって
固定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてスロッ
トへ挿入して固定し順次固定子巻線を組立てるようにし
たものである。
の固定子枠に内設される固定子鉄心のスロットに固定さ
れる固定子巻線を順次取り外して外部へ搬出した後に、
新たな固定子巻線を順次搬入してスロットへ固定する回
転電機の固定子巻線の分解組立方法において、固定子枠
の外部に固定子巻線を搬送するための上下動可能な機外
用搬送装置を適宜配置すると共に、固定子枠の内部に固
定子巻線を搬送するための上下動可能な機内用搬送装置
とスロットから固定子巻線を取り外し、あるいは、固定
子巻線をスロットへ取り付けるための移動機能を有する
分解組立装置とを適宜配置し、スロットから取り外した
固定子巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受け
により保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固
定子巻線を機内用搬送装置へ載置し機内用搬送装置によ
って固定子枠外へ搬出して機外用搬送装置へ受け渡して
順次固定子巻線を分解する一方、固定子鉄心から固定子
巻線を分解した後に、機外用搬送装置へ順次固定子巻線
を載置して固定子枠の内部へ搬入し機内用搬送装置へ受
け渡し載置された固定子巻線を分解組立装置の固定子巻
線受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって
固定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてスロッ
トへ挿入して固定し順次固定子巻線を組立てるようにし
たものである。
【００１６】第２の発明は、回転電機の固定子枠に内設
される固定子鉄心のスロットに固定される固定子巻線を
順次取り外して外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線
を順次搬入してスロットへ固定する回転電機の固定子巻
線の分解組立装置において、固定子鉄心のスロットから
取り外した固定子巻線をスロットの近傍で固定子巻線受
けに保持して固定子鉄心の内部に配置した機内用搬送装
置まで移動可能とする機構と共に、機内用搬送装置から
固定子鉄心受けに固定子巻線を保持して固定しようとす
るスロットの近傍まで移動可能とする移動機構を設ける
ようにしたものである。
される固定子鉄心のスロットに固定される固定子巻線を
順次取り外して外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線
を順次搬入してスロットへ固定する回転電機の固定子巻
線の分解組立装置において、固定子鉄心のスロットから
取り外した固定子巻線をスロットの近傍で固定子巻線受
けに保持して固定子鉄心の内部に配置した機内用搬送装
置まで移動可能とする機構と共に、機内用搬送装置から
固定子鉄心受けに固定子巻線を保持して固定しようとす
るスロットの近傍まで移動可能とする移動機構を設ける
ようにしたものである。
【００１７】第３の発明は、回転電機の固定子枠に内設
される固定子鉄心のスロットに固定される固定子巻線を
順次取り外して外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線
を順次搬入してスロットへ固定する回転電機の固定子巻
線の分解組立装置において、固定子枠の両端部に縦方向
と横方向とを自在に移動可能とする移動装置を設け、こ
の移動装置にスロット近傍で挿入あるいは引き抜いた固
定子巻線を保持する固定子巻線受けを取り付けるように
したものである。
される固定子鉄心のスロットに固定される固定子巻線を
順次取り外して外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線
を順次搬入してスロットへ固定する回転電機の固定子巻
線の分解組立装置において、固定子枠の両端部に縦方向
と横方向とを自在に移動可能とする移動装置を設け、こ
の移動装置にスロット近傍で挿入あるいは引き抜いた固
定子巻線を保持する固定子巻線受けを取り付けるように
したものである。
【００１８】
【作用】第１の発明は、スロットから取り外した固定子
巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受けにより
保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固定子巻
線を機内用搬送装置へ載置し機内用搬送装置によって固
定子枠外へ搬出して機外用搬送装置へ受け渡して順次固
定子巻線を分解する一方、機外用搬送装置へ順次固定子
巻線を載置して固定子枠の内部へ搬入し機内用搬送装置
へ受け渡し載置された固定子巻線を分解組立装置の固定
子巻線受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によ
って固定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてス
ロットへ挿入して固定し順次固定子巻線を組立てるよう
にしている。従って、第１の発明は、分解、組立作業を
機械化あるいは自動化することにより狭い場所での作業
に伴う、中腰等の不自然作業姿勢の改善や、重量物の搬
入、搬出あるいは担ぎ上げ、吊り降ろしといった体力的
に非常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善さ
れ、特に、発電所内で行う回転電機の固定子巻線更新作
業に有効である。
巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受けにより
保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固定子巻
線を機内用搬送装置へ載置し機内用搬送装置によって固
定子枠外へ搬出して機外用搬送装置へ受け渡して順次固
定子巻線を分解する一方、機外用搬送装置へ順次固定子
巻線を載置して固定子枠の内部へ搬入し機内用搬送装置
へ受け渡し載置された固定子巻線を分解組立装置の固定
子巻線受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によ
って固定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてス
ロットへ挿入して固定し順次固定子巻線を組立てるよう
にしている。従って、第１の発明は、分解、組立作業を
機械化あるいは自動化することにより狭い場所での作業
に伴う、中腰等の不自然作業姿勢の改善や、重量物の搬
入、搬出あるいは担ぎ上げ、吊り降ろしといった体力的
に非常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善さ
れ、特に、発電所内で行う回転電機の固定子巻線更新作
業に有効である。
【００１９】第２の発明は、スロットから取り外した固
定子巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受けに
より保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固定
子巻線を機内用搬送装置へ載置し、また、機内用搬送装
置に載置された固定子巻線を分解組立装置の固定子巻線
受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固
定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてスロット
へ挿入して固定し順次固定子巻線が組立てられる。従っ
て、狭い場所での固定子巻線の担ぎ上げ、吊り降ろし等
の作業に伴う、中腰等の不自然作業姿勢の改善され体力
的に非常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善
される。
定子巻線を分解組立装置に装備された固定子巻線受けに
より保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固定
子巻線を機内用搬送装置へ載置し、また、機内用搬送装
置に載置された固定子巻線を分解組立装置の固定子巻線
受けに保持しつつ、分解組立装置の移動機能によって固
定子巻線を取り付けるスロットまで移動させてスロット
へ挿入して固定し順次固定子巻線が組立てられる。従っ
て、狭い場所での固定子巻線の担ぎ上げ、吊り降ろし等
の作業に伴う、中腰等の不自然作業姿勢の改善され体力
的に非常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善
される。
【００２０】第３の発明は、固定子鉄心内には機内用搬
送装置を設置し固定子枠の両端部で分解あるいは組立作
業をするために重量物を人手で搬出入したり、吊り上げ
吊り降ろしたりする作業が回避される。従って、体力的
に厳しい作業や危険な作業から解放され、少人数による
軽労働で実施できる。
送装置を設置し固定子枠の両端部で分解あるいは組立作
業をするために重量物を人手で搬出入したり、吊り上げ
吊り降ろしたりする作業が回避される。従って、体力的
に厳しい作業や危険な作業から解放され、少人数による
軽労働で実施できる。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の第１実施例を図１乃至図５を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【００２２】図において、１は固定子枠であり、２は固
定子鉄心であり、固定子枠１の外部床面１１Ａに固定子
巻線４を固定子鉄心２内へ搬入し、固定子鉄心２内から
固定子巻線４を搬出するローラコンベア等の機外用搬送
装置１０が設置されている。この機外用搬送装置１０
は、自在にレベル調整可能で後述する固定子鉄心２内の
仮床１１Ｂとほぼ同一となるようにする一方、適宜な長
さに分解および、組立て可能な構成となっている。
定子鉄心であり、固定子枠１の外部床面１１Ａに固定子
巻線４を固定子鉄心２内へ搬入し、固定子鉄心２内から
固定子巻線４を搬出するローラコンベア等の機外用搬送
装置１０が設置されている。この機外用搬送装置１０
は、自在にレベル調整可能で後述する固定子鉄心２内の
仮床１１Ｂとほぼ同一となるようにする一方、適宜な長
さに分解および、組立て可能な構成となっている。
【００２３】一方、固定子鉄心２の内側には仮床１１Ｂ
が、適宜数分割して固定子鉄心２を保護しつつ設置され
る。そして、仮床１１Ｂには、図２に示すように、ロー
ラコンベア等の機内用搬送装置１２が複数個分割して設
置され、この機内用搬送装置１２は固定子鉄心２の中心
の高さ近傍まで上下動可能な上下駆動装置１３を備えて
いる。
が、適宜数分割して固定子鉄心２を保護しつつ設置され
る。そして、仮床１１Ｂには、図２に示すように、ロー
ラコンベア等の機内用搬送装置１２が複数個分割して設
置され、この機内用搬送装置１２は固定子鉄心２の中心
の高さ近傍まで上下動可能な上下駆動装置１３を備えて
いる。
【００２４】他の仮床１１Ｂには、図２に示すように、
固定子鉄心２の軸長手方向の数箇所に上下に移動機能を
有し、かつ、固定子鉄心２の内周円方向に沿って先端の
角度が任意に変更可能とする角度変更機構を有するコイ
ル入れ装置１４が設置されている。このコイル入れ装置
１４は仮床１１Ｂに取り付け台１５を取り付け、この取
り付け台１５にアーム１６が軸３３により固定子鉄心２
の内径の中心を支点として図示矢印円周方向へ回動可能
となるように取り付けられている。なお、１７はこのア
ーム１６の動きを固定するストッパである。
固定子鉄心２の軸長手方向の数箇所に上下に移動機能を
有し、かつ、固定子鉄心２の内周円方向に沿って先端の
角度が任意に変更可能とする角度変更機構を有するコイ
ル入れ装置１４が設置されている。このコイル入れ装置
１４は仮床１１Ｂに取り付け台１５を取り付け、この取
り付け台１５にアーム１６が軸３３により固定子鉄心２
の内径の中心を支点として図示矢印円周方向へ回動可能
となるように取り付けられている。なお、１７はこのア
ーム１６の動きを固定するストッパである。
【００２５】上記アーム１６には圧縮空気などによって
稼働するロッドレスシリンダー１８がアーム１６をガイ
ドして稼働可能に装着され、ロッドレスシリンダー１８
の稼働部分の先端には固定子巻線受け１９が取り付けら
れ、図４に示すように、固定子巻線受け１９には小型シ
リンダーによって稼働する固定子巻線４をスロット３へ
挿入または引き抜くための押し上げ押し下げ機能を有す
る固定子巻線押上装置２０が内設されている。
稼働するロッドレスシリンダー１８がアーム１６をガイ
ドして稼働可能に装着され、ロッドレスシリンダー１８
の稼働部分の先端には固定子巻線受け１９が取り付けら
れ、図４に示すように、固定子巻線受け１９には小型シ
リンダーによって稼働する固定子巻線４をスロット３へ
挿入または引き抜くための押し上げ押し下げ機能を有す
る固定子巻線押上装置２０が内設されている。
【００２６】さらに、図４に示すように、アーム１６の
先端部横に、手動レバー２１によって上下動する位置決
め装置２２が固定子鉄心２のスロット３と対向して嵌合
するように固定ブロック２３と共に取り付けられてい
る。この場合、固定ブロック２３と固定子巻線押上装置
２０とは、１ピッチまたは数ピッチの角度分異なるよう
に予め取り付けられている。
先端部横に、手動レバー２１によって上下動する位置決
め装置２２が固定子鉄心２のスロット３と対向して嵌合
するように固定ブロック２３と共に取り付けられてい
る。この場合、固定ブロック２３と固定子巻線押上装置
２０とは、１ピッチまたは数ピッチの角度分異なるよう
に予め取り付けられている。
【００２７】以上説明した各装置は圧縮空気または電気
を動力源として中央操作盤２４から操作できるようにな
っており、図５に示すように固定子枠１の外側は、塵埃
等の侵入を防止するために仮設ハウス５によって全体が
覆われており、図示矢印方向に移動できるようにしてい
る。
を動力源として中央操作盤２４から操作できるようにな
っており、図５に示すように固定子枠１の外側は、塵埃
等の侵入を防止するために仮設ハウス５によって全体が
覆われており、図示矢印方向に移動できるようにしてい
る。
【００２８】次に、固定子鉄心２から固定子巻線４を分
解して外へ取り出す作業について図６を参照して説明す
る。
解して外へ取り出す作業について図６を参照して説明す
る。
【００２９】まず、固定子枠１の外部に機外用搬送装置
１０を高さ調整して設置する。この機外用搬送装置１０
は、仮置き台６の近傍に設置する。なお、これらの機外
用搬送装置１０および仮置き台６は仮設ハウス５に覆わ
れる（工程Ｂ１）。
１０を高さ調整して設置する。この機外用搬送装置１０
は、仮置き台６の近傍に設置する。なお、これらの機外
用搬送装置１０および仮置き台６は仮設ハウス５に覆わ
れる（工程Ｂ１）。
【００３０】次に、固定子巻線４を固定子鉄心２から分
解する場合、スロット３内の固定子巻線楔８を分解し、
仮楔９を入れておく（工程Ｂ２）。
解する場合、スロット３内の固定子巻線楔８を分解し、
仮楔９を入れておく（工程Ｂ２）。
【００３１】以上の後に、固定子鉄心２内に各装置を設
置するが、最初に数分割された機内用搬送装置１２が装
備されている仮床１１Ｂおよびコイル入れ装置１４を有
する仮床１１Ｂを順次設置する（工程Ｂ３，Ｂ４）。
置するが、最初に数分割された機内用搬送装置１２が装
備されている仮床１１Ｂおよびコイル入れ装置１４を有
する仮床１１Ｂを順次設置する（工程Ｂ３，Ｂ４）。
【００３２】続いて、固定子巻線４に対して分解すべき
スロットの位置に合わせてアーム１６の角度を概略決め
る（この角度決めは手動決め）。そして、位置決め装置
２２の手動レバー２１を操作しスロット３へ固定ブロッ
ク２３を嵌合させる（工程Ｂ５）。この操作により、分
解すべきスロット３の位置が決まる。
スロットの位置に合わせてアーム１６の角度を概略決め
る（この角度決めは手動決め）。そして、位置決め装置
２２の手動レバー２１を操作しスロット３へ固定ブロッ
ク２３を嵌合させる（工程Ｂ５）。この操作により、分
解すべきスロット３の位置が決まる。
【００３３】次に、ロッドレスシリンダー１８をアーム
１６に沿ってスロット３近傍まで移動させ、固定子巻線
受け１９を固定子鉄心２の内周部に位置させる。小形シ
リンダーを動作させ固定子巻線押上装置２０を分解すべ
き上側固定子巻線４ａの近くに移動させる（工程Ｂ６，
Ｂ７）。
１６に沿ってスロット３近傍まで移動させ、固定子巻線
受け１９を固定子鉄心２の内周部に位置させる。小形シ
リンダーを動作させ固定子巻線押上装置２０を分解すべ
き上側固定子巻線４ａの近くに移動させる（工程Ｂ６，
Ｂ７）。
【００３４】先に組み込んでいた仮楔９を外して、上側
固定子巻線４ａを固定子巻線押上装置２０に受け、図２
の図示矢印下方向へ小形シリンダーを動作させて固定子
巻線受け１９内に上側固定子巻線４ａを降ろす。その後
に、ロッドレスシリンダー１８を動作させアーム１６に
沿って上側固定子巻線４ａを受けた固定子巻線受け１９
を固定子鉄心２の中心位置まで下げる（工程Ｂ８）。
固定子巻線４ａを固定子巻線押上装置２０に受け、図２
の図示矢印下方向へ小形シリンダーを動作させて固定子
巻線受け１９内に上側固定子巻線４ａを降ろす。その後
に、ロッドレスシリンダー１８を動作させアーム１６に
沿って上側固定子巻線４ａを受けた固定子巻線受け１９
を固定子鉄心２の中心位置まで下げる（工程Ｂ８）。
【００３５】次に、手動レバー２１を動作させて固定ブ
ロック２３をスロット３から外してアーム１６の円周方
向位置に戻す（工程Ｂ９）。上下駆動装置１３を固定子
鉄心２の内径中心位置まで移動させて、固定子巻線受け
１９によって受けている上側固定子巻線４ａを横に移動
させて（この移動は人手による）、図３に示すように、
機内用搬送装置１２のローラで受ける（工程Ｂ１１）。
ロック２３をスロット３から外してアーム１６の円周方
向位置に戻す（工程Ｂ９）。上下駆動装置１３を固定子
鉄心２の内径中心位置まで移動させて、固定子巻線受け
１９によって受けている上側固定子巻線４ａを横に移動
させて（この移動は人手による）、図３に示すように、
機内用搬送装置１２のローラで受ける（工程Ｂ１１）。
【００３６】次に、この機内用搬送装置１２を仮床面１
１Ｂまで下げる。上側固定子巻線４ａを機外用搬送装置
１０のローラに移して外部へ搬出する（工程Ｂ１２）。
１Ｂまで下げる。上側固定子巻線４ａを機外用搬送装置
１０のローラに移して外部へ搬出する（工程Ｂ１２）。
【００３７】この一連の動作の繰り返しにより固定子巻
線２は固定子枠１内で分解が行われ、固定子枠１外へ搬
出される。下側固定子巻線４ｂも同様の工程によって行
われる。
線２は固定子枠１内で分解が行われ、固定子枠１外へ搬
出される。下側固定子巻線４ｂも同様の工程によって行
われる。
【００３８】なお、固定子鉄心２の内周下半に位置する
固定子巻線４は持ち上げるという重労働が無いため前記
各装置を使用しないで人手作業が行われる。
固定子巻線４は持ち上げるという重労働が無いため前記
各装置を使用しないで人手作業が行われる。
【００３９】次に、新しい固定子巻線４を固定子鉄心２
へ組み込む作業について図６を参照して説明する。
へ組み込む作業について図６を参照して説明する。
【００４０】まず、仮置き台６から固定子巻線４が機外
用搬送装置１０へ移され、ローラの上を人力により移動
し、機内用搬送装置１２の上に固定子巻線４が載置さ
れ、固定子鉄心２内へ搬送される（工程Ｃ１）。固定子
巻線４が固定子鉄心２内の軸長手方向の所定の位置まで
移動したら、この機内用搬送装置１２に内設されている
上下駆動装置１３を作動させ、固定子鉄心２の内径の中
心の高さ近傍まで固定子巻線４を押し上げる（工程Ｃ
２）。このとき、固定子巻線４の高さ位置は、固定子巻
線受け１９の上面高さに一致するように調整されてい
る。
用搬送装置１０へ移され、ローラの上を人力により移動
し、機内用搬送装置１２の上に固定子巻線４が載置さ
れ、固定子鉄心２内へ搬送される（工程Ｃ１）。固定子
巻線４が固定子鉄心２内の軸長手方向の所定の位置まで
移動したら、この機内用搬送装置１２に内設されている
上下駆動装置１３を作動させ、固定子鉄心２の内径の中
心の高さ近傍まで固定子巻線４を押し上げる（工程Ｃ
２）。このとき、固定子巻線４の高さ位置は、固定子巻
線受け１９の上面高さに一致するように調整されてい
る。
【００４１】次に、固定子巻線４を人手により僅かに横
に移動させ、固定子巻線受け１９の位置に移す。その
後、上下駆動装置１３を降下させると、固定子巻線４が
固定子巻線受け１９内に収納されて固定子巻線押上装置
２０により保持されることになる（工程Ｃ３）。
に移動させ、固定子巻線受け１９の位置に移す。その
後、上下駆動装置１３を降下させると、固定子巻線４が
固定子巻線受け１９内に収納されて固定子巻線押上装置
２０により保持されることになる（工程Ｃ３）。
【００４２】この状態からアーム１６を円周方向に移動
させて、固定子巻線４を挿入しようとするスロット近傍
にセットする（工程Ｃ４）。さらに、手動レバー２１を
動作させて位置決め装置２２を上昇させ、固定ブロック
２３を固定子巻線４の挿入するスロット３とは、所定の
ピッチ離れたスロット３に嵌合させ、挿入すべきスロッ
ト３に固定子巻線４の位置を合わせる（工程Ｃ５）。
させて、固定子巻線４を挿入しようとするスロット近傍
にセットする（工程Ｃ４）。さらに、手動レバー２１を
動作させて位置決め装置２２を上昇させ、固定ブロック
２３を固定子巻線４の挿入するスロット３とは、所定の
ピッチ離れたスロット３に嵌合させ、挿入すべきスロッ
ト３に固定子巻線４の位置を合わせる（工程Ｃ５）。
【００４３】挿入すべきスロット３と固定子巻線４との
位置が一致したらアーム１６に装着されているロッドレ
スシリンダー１８を動作させアーム１６に沿って固定子
巻線受け１９と共に、固定子巻線４を挿入すべきスロッ
トの近傍へ移動させる（工程Ｃ６）。
位置が一致したらアーム１６に装着されているロッドレ
スシリンダー１８を動作させアーム１６に沿って固定子
巻線受け１９と共に、固定子巻線４を挿入すべきスロッ
トの近傍へ移動させる（工程Ｃ６）。
【００４４】その後、固定子巻線受け１９内に装着され
ている小形シリンダーを動作させ固定子巻線押上装置２
０により固定子巻線４を押し上げて所定のスロットに挿
入する。挿入後は仮楔９により一時的に固定子巻線４を
スロット３に固定しておく（工程Ｃ７，Ｃ８）。
ている小形シリンダーを動作させ固定子巻線押上装置２
０により固定子巻線４を押し上げて所定のスロットに挿
入する。挿入後は仮楔９により一時的に固定子巻線４を
スロット３に固定しておく（工程Ｃ７，Ｃ８）。
【００４５】固定子巻線４の挿入が終了したら、固定子
巻線押上装置２０を降下させ、次に手動レバー２１を動
作して固定ブロック２３をスロットより外し、位置決め
装置２２を降下し、アーム１６を垂直位置に戻し、スト
ッパでロックする（工程Ｃ９）。
巻線押上装置２０を降下させ、次に手動レバー２１を動
作して固定ブロック２３をスロットより外し、位置決め
装置２２を降下し、アーム１６を垂直位置に戻し、スト
ッパでロックする（工程Ｃ９）。
【００４６】以上の動作の繰り返しにより、固定子巻線
４をスロットへ挿入する作業が終わる（工程Ｃ１０）。
４をスロットへ挿入する作業が終わる（工程Ｃ１０）。
【００４７】なお、固定子巻線４の内周下半部のスロッ
ト３への挿入は人手により行われる。
ト３への挿入は人手により行われる。
【００４８】次に、本発明の第２実施例を図８および図
９を参照して説明する。
９を参照して説明する。
【００４９】第２実施例は、固定子枠１の両端部に上部
駆動装置２５および下部ガイド２６を固定子枠１の両端
部面に加工されているネジ穴を利用して取り付ける。
駆動装置２５および下部ガイド２６を固定子枠１の両端
部面に加工されているネジ穴を利用して取り付ける。
【００５０】上部駆動装置２５は、横方向移動装置２７
および縦方向移動装置２８が備えられている。縦方向移
動装置２８には、案内棒２９が取り付けられ、この案内
棒２９の片端は下部ガイド２６のガイド溝３０にローラ
により嵌合している。
および縦方向移動装置２８が備えられている。縦方向移
動装置２８には、案内棒２９が取り付けられ、この案内
棒２９の片端は下部ガイド２６のガイド溝３０にローラ
により嵌合している。
【００５１】また、案内棒２９には、固定子巻線受け台
３１が取り付けられている。この固定子巻線受け台３１
の先端部には、固定子巻線受け３２が取り付けられてい
る。なお、この固定子巻線受け３２は固定子鉄心２の内
周のスロット３に固定子巻線４を嵌合させやすいよう
に、ある程度の角度変換ができる構成となっている。
３１が取り付けられている。この固定子巻線受け台３１
の先端部には、固定子巻線受け３２が取り付けられてい
る。なお、この固定子巻線受け３２は固定子鉄心２の内
周のスロット３に固定子巻線４を嵌合させやすいよう
に、ある程度の角度変換ができる構成となっている。
【００５２】さらに、この固定子巻線受け台３１には、
エアーシリンダ等により駆動する固定子巻線押上装置２
０が内設されており、その先端部は前記固定子巻線受け
３２内に位置する。なお、固定子鉄心２内には、第１実
施例で説明した機内用搬送装置１２を設置する。ただ
し、この場合、上下駆動装置１３は不要で単にローラコ
ンベアだけでよい。
エアーシリンダ等により駆動する固定子巻線押上装置２
０が内設されており、その先端部は前記固定子巻線受け
３２内に位置する。なお、固定子鉄心２内には、第１実
施例で説明した機内用搬送装置１２を設置する。ただ
し、この場合、上下駆動装置１３は不要で単にローラコ
ンベアだけでよい。
【００５３】以上の構成で、機外用搬送装置１０により
固定子巻線４内に搬入された固定子巻線４が、機内用搬
送装置１２により、固定子巻線４内を人力により軸方向
所定の位置まで搬送される。そして、固定子枠１の両端
面に取り付けられた縦方向移動装置２８および横方向移
動装置２７により固定子巻線受け台３１の先端部にある
固定子巻線受け台３１を固定子巻線４の位置まで移動し
て、固定子巻線受け３２に固定子巻線４を受ける。その
後に縦方向移動装置２８および横方向移動装置２７を駆
動し、固定子巻線４を挿入すべき固定子鉄心２内周のス
ロット３の位置まで移動する。
固定子巻線４内に搬入された固定子巻線４が、機内用搬
送装置１２により、固定子巻線４内を人力により軸方向
所定の位置まで搬送される。そして、固定子枠１の両端
面に取り付けられた縦方向移動装置２８および横方向移
動装置２７により固定子巻線受け台３１の先端部にある
固定子巻線受け台３１を固定子巻線４の位置まで移動し
て、固定子巻線受け３２に固定子巻線４を受ける。その
後に縦方向移動装置２８および横方向移動装置２７を駆
動し、固定子巻線４を挿入すべき固定子鉄心２内周のス
ロット３の位置まで移動する。
【００５４】固定子巻線受け３２内において、固定子巻
線４を挿入すべきスロット３の角度に合わせて固定子巻
線４を人力により位置調整する。固定子巻線受け台３１
に内設している固定子巻線押上装置２０を動作させて固
定子巻線４をスロット３に挿入する。
線４を挿入すべきスロット３の角度に合わせて固定子巻
線４を人力により位置調整する。固定子巻線受け台３１
に内設している固定子巻線押上装置２０を動作させて固
定子巻線４をスロット３に挿入する。
【００５５】以上の動作を繰り返して回転電機の固定子
巻線の分解組立を行う。
巻線の分解組立を行う。
【００５６】このように、重量物である固定子巻線４の
分解組立作業における搬入および搬出および持ち上げや
吊り降ろし作業が半自動の特殊装置により行うことがで
きるため、非常に楽に、かつ、安全に作業ができる。
分解組立作業における搬入および搬出および持ち上げや
吊り降ろし作業が半自動の特殊装置により行うことがで
きるため、非常に楽に、かつ、安全に作業ができる。
【００５７】また、各装置も数分割されているために二
人程度の持ち運びにより固定子巻線内へ搬入し、分解組
立がクレーン等を使用せずに簡単にできる。さらに、操
作は全て集中操作盤により物の動きを確認しながら行う
ことができる。従来、危険で重労働といわれ多くの時間
と人手を必要とした固定子巻線の更新作業は省力化と安
全面で大幅な改善がなされ、かつ、圧縮空気の圧力制御
によりスロットへ固定子巻線を挿入する圧力が均一とな
りスロット内への固定子巻線密着性の品質も安定する。
人程度の持ち運びにより固定子巻線内へ搬入し、分解組
立がクレーン等を使用せずに簡単にできる。さらに、操
作は全て集中操作盤により物の動きを確認しながら行う
ことができる。従来、危険で重労働といわれ多くの時間
と人手を必要とした固定子巻線の更新作業は省力化と安
全面で大幅な改善がなされ、かつ、圧縮空気の圧力制御
によりスロットへ固定子巻線を挿入する圧力が均一とな
りスロット内への固定子巻線密着性の品質も安定する。
【００５８】
【発明の効果】以上説明したように第１の発明は、分解
組立作業を機械化することにより狭い場所での作業に伴
う、中腰等の不自然作業姿勢の改善や、重量物の搬入、
搬出あるいは担ぎ上げ、吊り降ろしといった体力的に非
常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善され
る。
組立作業を機械化することにより狭い場所での作業に伴
う、中腰等の不自然作業姿勢の改善や、重量物の搬入、
搬出あるいは担ぎ上げ、吊り降ろしといった体力的に非
常に厳しく、また、安全面での危険な作業が改善され
る。
【００５９】また、第２の発明は、分解組立作業を機械
化することにより狭い場所での吊り上げや吊り降ろしと
いった作業が多くの体力を要すことなくでき、また、危
険な作業が減少する。従って、体力的に非常に厳しく、
また、安全面での危険な作業が改善される。
化することにより狭い場所での吊り上げや吊り降ろしと
いった作業が多くの体力を要すことなくでき、また、危
険な作業が減少する。従って、体力的に非常に厳しく、
また、安全面での危険な作業が改善される。
【００６０】第３の発明は、固定子鉄心内には機内用搬
送装置を設置し固定子枠の両端部で分解あるいは組立作
業をするために重量物を人手で搬出入したり、吊り上げ
吊り降ろしたりする作業が回避される。従って、体力的
に厳しい作業や危険な作業から解放され、少人数による
軽労働で実施できる。
送装置を設置し固定子枠の両端部で分解あるいは組立作
業をするために重量物を人手で搬出入したり、吊り上げ
吊り降ろしたりする作業が回避される。従って、体力的
に厳しい作業や危険な作業から解放され、少人数による
軽労働で実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例を示す全体説明図である。
【図２】図１の第１実施例で用いる固定子巻線分解組立
装置の要部説明図である。
装置の要部説明図である。
【図３】図１の第１実施例で用いる機内用搬送装置の説
明図である。
明図である。
【図４】図２の位置決め装置と固定子巻線押上装置とを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図５】仮設ハウスの設置図である。
【図６】図１の第１実施例による分解工程図である。
【図７】図１の第１実施例による組立工程図である。
【図８】本発明の第２実施例を示す全体説明図である。
【図９】図８の固定子巻線受け台の構造を示す説明図で
ある。
ある。
【図１０】回転電機の固定子を示す構成図である。
【図１１】図１０の固定子巻線の外観図である。
【図１２】従来例を示す全体説明図である。
【図１３】図１２に示す従来例の分解組立工程図であ
る。
る。
１ 固定子枠 ２ 固定子鉄心 ３ スロット ４ 固定子巻線 ４ａ 上側固定子巻線 ４ｂ 下側固定子巻線 ８ 固定子巻線楔 １０ 機外用搬送装置 １１Ａ 外部床面 １１Ｂ 仮床 １２ 機内用搬送装置 １３ 上下駆動装置 １４ コイル入れ装置 １５ 取り付け台 １９ 固定子巻線受け ２０ 固定子巻線押上装置 ２２ 位置決め装置 ２３ 固定ブロック ２５ 上部駆動装置 ２６ 下部ガイド ２７ 横方向移動装置 ２８ 縦方向移動装置 ２９ 案内棒 ３１ 固定子巻線受け台 ３２ 固定子巻線受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 財津 克根 神奈川県横浜市鶴見区末広町２−４ 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 田代 和夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町２−４ 株式 会社東芝京浜事業所内
Claims (6)
- 【請求項１】 回転電機の固定子枠に内設される固定子
鉄心のスロットに固定される固定子巻線を順次取り外し
て外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線を順次搬入し
て前記スロットへ固定する回転電機の固定子巻線の分解
組立方法において、 前記固定子枠の外部に前記固定子巻線を搬送するための
上下動可能な機外用搬送装置を適宜配置すると共に、前
記固定子枠の内部に固定子巻線を搬送するための上下動
可能な機内用搬送装置とスロットから前記固定子巻線を
取り外し、あるいは、前記固定子巻線を前記スロットへ
取り付けるための移動機能を有する分解組立装置とを適
宜配置し、前記スロットから取り外した前記固定子巻線
を前記分解組立装置に装備された固定子巻線受けにより
保持しつつ、前記分解組立装置の移動機能によって前記
固定子巻線を前記機内用搬送装置へ載置し前記機内用搬
送装置によって前記固定子枠外へ搬出して前記機外用搬
送装置へ受け渡して順次前記固定子巻線を分解する一
方、前記固定子鉄心から前記固定子巻線を分解した後
に、前記機外用搬送装置へ順次前記固定子巻線を載置し
て前記固定子枠の内部へ搬入し前記機内用搬送装置へ受
け渡し載置された前記固定子巻線を前記分解組立装置の
固定子巻線受けに保持しつつ、前記分解組立装置の移動
機能によって前記固定子巻線を取り付けるスロットまで
移動させてスロットへ挿入して固定し順次固定子巻線を
組立てることを特徴とする回転電機の固定子巻線の分解
組立方法。 - 【請求項２】 回転電機の固定子枠に内設される固定子
鉄心のスロットに固定される固定子巻線を順次取り外し
て外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線を順次搬入し
て前記スロットへ固定する回転電機の固定子巻線の分解
組立装置において、 前記固定子鉄心のスロットから取り外した前記固定子巻
線を前記スロットの近傍で固定子巻線受けに保持して固
定子鉄心の内部に配置した機内用搬送装置まで移動可能
とする機構と共に、前記機内用搬送装置から前記固定子
鉄心受けに前記固定子巻線を保持して固定しようとする
前記スロットの近傍まで移動可能とする移動機構を備え
ることを特徴とする回転電機の固定子巻線の分解組立装
置。 - 【請求項３】 前記固定子巻線を前記スロットへ挿入あ
るいは前記スロットから引き抜くために挿入あるいは引
き抜くスロットに対する位置決め機構と、この位置決め
機構によって位置決めされた前記スロットへ前記固定子
巻線を挿入あるいは前記スロットから引き抜く押し上げ
押し下げ機構を前記固定子巻線受けに付加したことを特
徴とする請求項２記載の回転電機の固定子巻線の分解組
立装置。 - 【請求項４】 前記固定子鉄心の内周円に配置される任
意の位置のスロットへ前記固定子巻線を挿入固定し、あ
るいは引き抜くために固定子鉄心内の中央を支点として
前記内周円の方向に沿って前記移動機構の先端方向を回
動させる方向変更機構を付加することを特徴とする請求
項２または請求項３記載の回転電機の固定子巻線の分解
組立装置。 - 【請求項５】 回転電機の固定子枠に内設される固定子
鉄心のスロットに固定される固定子巻線を順次取り外し
て外部へ搬出した後に、新たな固定子巻線を順次搬入し
て前記スロットへ固定する回転電機の固定子巻線の分解
組立装置において、 前記固定子枠の両端部に縦方向と横方向とを自在に移動
可能とする移動装置を設け、この移動装置に前記スロッ
ト近傍で挿入あるいは引き抜いた前記固定子巻線を保持
する固定子巻線受けを取り付けたことを特徴とする回転
電機の固定子巻線の分解組立装置。 - 【請求項６】 固定子鉄心の内周円に配置されるスロッ
トへ固定子巻線を挿入あるいは前記スロットから引き抜
くために先端方向を変更可能な固定子巻線受けを前記移
動機構に設け、前記固定子巻線受けに固定子巻線を挿入
あるいは引き抜く押し上げ押し下げ機構を付加すること
を特徴とする請求項５記載の回転電機の固定子巻線の分
解組立装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06095482A JP3080836B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 回転電機の固定子巻線分解組立装置 |
| US08/541,702 US5806170A (en) | 1994-04-11 | 1995-10-10 | Apparatus for assembling and disassembling stator winding of dynamo-electric machine |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06095482A JP3080836B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 回転電機の固定子巻線分解組立装置 |
| US08/541,702 US5806170A (en) | 1994-04-11 | 1995-10-10 | Apparatus for assembling and disassembling stator winding of dynamo-electric machine |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07288954A true JPH07288954A (ja) | 1995-10-31 |
| JP3080836B2 JP3080836B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=26436701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06095482A Expired - Lifetime JP3080836B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 回転電機の固定子巻線分解組立装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5806170A (ja) |
| JP (1) | JP3080836B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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