JPH0728828B2 - 加熱機能を有する飲食品封入体の製造方法 - Google Patents

加熱機能を有する飲食品封入体の製造方法

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JPH0728828B2
JPH0728828B2 JP2221068A JP22106890A JPH0728828B2 JP H0728828 B2 JPH0728828 B2 JP H0728828B2 JP 2221068 A JP2221068 A JP 2221068A JP 22106890 A JP22106890 A JP 22106890A JP H0728828 B2 JPH0728828 B2 JP H0728828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は加熱機能を有する飲食品封入体の製造方法に関
するものである。
[従来の技術] 飲食物容器の一部に発熱剤収納部を設けて内容物を加熱
する容器については従来より良く知られている。例え
ば、特開昭63−152572号公報には、被加熱体を収納する
容器と該容器の内部に向って突出して設けられた金属製
発熱体収納部と、この発熱体収納部に収納された自己燃
焼性発熱剤とこの自己燃焼性発熱剤に隣接して設けられ
た断熱剤と、前記発熱剤の着火手段を有する加熱機能付
容器がある。着火装置としては繊維の束に自己然焼性燃
焼剤を含浸させた燃焼線による例と、ヒーターによる電
気点火法の例が記載されている。
又、実公昭62−32500号公報には、被加熱体を収納する
容器と該容器の内部に向かって突出して設けられた金属
性発熱体収納部とこの発熱体収納部に収納された水反応
性発熱剤(例えば生石灰)と水袋が隣接して設けられた
飲食物加温容器がある。発熱の開始は外部からピンなど
を用いて水袋を突き破る例が記載されている。
このような従来の自己燃焼性発熱剤を使用した加熱機能
付き飲食品封入体を製造する工程を見てみると、まず、
製缶メーカーより空缶を飲食品メーカーに搬送し、ここ
で飲食品を充填し、そして飲食品封入体の滅菌を行い、
次に飲食品の封入された缶を発熱剤メーカーに搬送し、
ここで飲食品封入体の所定箇所に発熱剤を充填し、飲食
品封入体を完成品とする。その後再び飲食品メーカーに
搬送し、飲食品封入体に付着した発熱剤を洗浄し、消毒
等の工程を経て消費者への販売ルートに乗せるという、
まことに繁雑なシステムとなっており、このため物流コ
ストが非常にかさむこととなっていた。
又、生石灰品タイプの加熱機能付飲食品封入体の製造工
程では、まず、製缶メーカーより空缶を発熱剤メーカー
に搬送し、ここで空缶の所定箇所に発熱剤を直接充填
し、そしてこの発熱剤充填済空缶を飲食品メーカーに搬
送する。次に飲食品メーカーにて飲食品を充填して封入
し、飲食品封入体を完成品とする方法がとられていた。
この方法では、レトルト殺菌等の滅菌処理を必要とする
飲食品の場合、加熱機能付飲食品封入体完成後滅菌処理
を施されるため、発熱剤の機能が滅菌工程中に破壊され
る可能性が非常に高く不可能であった。又、空缶に発熱
剤を直接充填した後、飲食品メーカーに搬送されるた
め、発熱剤充填工程、および搬送中に空缶内部に発熱剤
が付着したり、傷つけたりして非常に不衛生である。更
に該製造法の上記問題点を解消するため、飲食品封入体
と加熱機能付容器を分離させ、あらかじめ滅菌処理を施
した飲食品封入体を、発熱剤メーカーに搬入し、該封入
体を充填することができる大きさの加熱機付容器に発熱
剤メーカーにて該飲食品封入体を装着一体化して加熱機
能付飲食品封入体を完成させる方法もとられているが、
この方法でも繁雑な物流システムを解消させることはで
きず、物流費がかさむ上に、更には、加熱機能付飲食品
封入体の容量が大きくなりすぎるという問題も生じてい
た。
以上のごとく、従来の製造方法では飲食品封入後、滅菌
処理を必要とする飲食品にあっては、加熱機能付飲食品
封入体の製造は、商業的に非常に困難なものであった。
又、従来の技術における飲食品加熱用発熱剤は、飲食品
加熱容器の一部に設けられた発熱剤収納部に直接充填さ
れていたため、発熱剤自体が食品容器に付着するといっ
た衛生上の問題の他、充填の際に容器を傷つけたり、ピ
ンホールを発生させたりして、飲食品に発熱剤が混入す
るおそれもあり、安全上の問題も生じていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実状に鑑み、自己燃焼性発熱剤を使
用した加熱機能を有する飲食品封入体製造プロセス上の
繁雑な物流システムを高度に合理化できる前記封入体の
新規な製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討した結
果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、発熱装置カートリッジを収納する
空洞を有する金属性飲食品容器に飲食品を充填し、容器
を密封し、前記密封容器を滅菌処理に付した後、自己燃
焼性発熱剤を配置し、開口部側に通気性を有する中シー
ルを設けた金属容器に外部にライター式火花発生装置を
一体に取り付けた金属製蓋を付し、着火可能にしてなる
予め別体として作成した発熱装置カートリッジを前記空
洞に装着固定することを特徴とする加熱機能を有する飲
食品封入体の製造方法である。
以下に本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の製造方法によって得られる加熱機能を
有する飲食品封入体の好ましい一実施態様を示したもの
であり、第2図の飲食品収納容器の発熱装置カートリッ
ジ収納室3に第3図に示す発熱装置カートリッジ8を装
着嵌合した一実施態様を表わしたものであり、第1図
(A)はその平面図、第1図(B)は正面断面図を示し
たものである。第2図(A)は飲食品収納容器の平面
図、第2図(B)は飲食品収納容器の正面断面図を示し
たもので、1は発熱装置カートリッジ収納室を備えた飲
食品収納容器で円筒状缶の形態をなし、材質としてはア
ルミ、鉄等の金属製容器が用いられる。2は飲食品、3
は発熱装置カートリッジ収納室、4は気密接着シール6
を貼るための平坦面を有する凹部を示す。5は発熱装置
カートリッジ収納室の内周面に設けた凹部を示す。この
凹部はカートリッジの蓋9との嵌合性を良くするための
ものである。又、17は飲食品収納容器の上蓋を示す。第
3図は本発明に用いる発熱装置カートリッジの一実施態
様を表わしたものである。第3図(A)は熱良導体の金
属薄板で作られた発熱装置カートリッジの平面図であ
る。この発熱装置カートリッジには発熱材料、とくに好
ましくは断熱剤、自己燃焼性発熱剤、酸化剤、乾燥剤と
断熱剤の混合剤等からなる発熱材料が充填されており、
更に一端部が自己燃焼性発熱剤と接し、酸化剤層、乾燥
剤と断熱剤の混合剤層等を貫通して他端部が金属製の蓋
に設けた穴を通して露出した着火線が装着されている。
そして、前記金属製の蓋の外部にはこの穴を通して露出
して着火線と相対する位置に火花発生装置が支持されて
いる。この火花発生装置からの火花を着火剤に当てるこ
とによって着火が可能となるようにされている。第3図
(B)はその発熱装置カートリッジの本体内の構成の一
例を説明する図である。図中7はライター式火花発生装
置、8はカートリッジ式発熱装置、8′はその本体、9
はカートリッジの蓋、10〜13及び15は発熱装置内部に充
填される発熱材料で、10は断熱剤等の粉末が缶外へこぼ
れないようにするための中シール、11は発熱装置カート
リッジから被加熱体である飲食物2への伝熱をコントロ
ールするための断熱剤層、12は自己燃焼性を有する発熱
剤、13は二次火炎発生防止のための酸化剤層、15は乾燥
剤と断熱剤の混合層、14は着火線、16は発熱装置カート
リッジ収納室の保温性と被加熱体である飲食品2への伝
熱を有効に行うための断熱剤層、aは蓋に設けた着火線
を通す穴を示す。
第1図の飲食品収納容器において、飲食品収納容器の側
壁と発熱装置カートリッジ収納室を備えた飲食品収納容
器1は一体で構成されているが、この場合展延性の優れ
た金属が用いられる。又、これらは別体で構成されても
よく、この場合側壁は金属、紙、プラスチック等が用い
られる。又、上蓋17も金属からなるが一例として飲食品
収納容器の側壁と発熱装置カートリッジ収納室を備えた
飲食品収納容器1及び上蓋17にアルミニウムを用い、上
蓋はフルオープンとして手で容易に開封できるようにし
たものを挙げることができる。又、パーシャル式も装着
可能な構造とすることもできる。
このような発熱装置カートリッジによる加熱機能を有す
る飲食品封入体の構成により、従来技術における粉状発
熱剤の飲食品収納容器への直接充填によって生じる問題
点、即ち複雑な物流システム、飲食品容器の衛生面に及
ぼす悪影響及びピンホール、傷の発生等の問題点を解決
することができる。
前記発熱装置カートリッジに用いられる自己燃焼性発熱
剤は特に制限されるものではなく、公知のものが使用で
きる。この自己燃焼性発熱剤とは、発熱剤層が反応理論
的に空気中の酸素を必要とせず、密閉された状態であっ
ても適当な着火装置、例えばマッチ、ライター等の火炎
によって燃焼して発熱反応を起こす、即ち酸素供給剤と
可燃剤の混合物からなるものである。又、カートリッジ
とは熱良導体の金属薄板からなる発熱剤を内包するため
の容器を意味し、発熱装置カートリッジとは熱良導体の
金属薄板からなるカートリッジに上記の自己燃焼性発熱
剤等の発熱材料が内包されたものである。
即ち、前記発熱装置は熱伝導性の金属容器を介して飲食
品を加熱するものであり、その自己燃焼性発熱剤の好適
な一例として、例えば、 a)酸化銅粉末 30〜55重量% b)ケイ素鉄粉末 5〜40重量% c)鉄粉末 20〜55重量% の混合物からなる組成物を挙げることができる。
第3図(B)における11の断熱層は発熱装置カートリッ
ジからの燃焼熱を熱良導体の金属からなる発熱装置収納
室3の奥部を介して飲食品2への伝熱をコントロールす
るためのものである。又、16の断熱剤層は発熱装置カー
トリッジ収納室の開口部への断熱性、保温性を有効にす
るためのものである。つまり、発熱装置カートリッジ収
納室3全体が熱良導体で構成されているとその表面にお
いて急激な伝熱が行われるため、飲食品の煮沸現象が生
じ、飲食品の種類によっては好ましくなく、又、取扱上
も問題を生じる。特に発熱装置の反応終結時、すなわち
発熱装置収納室奥部に反応が至った場合に非常に大きな
煮沸音が発生し、消費者にいわゆる恐怖感を与えると言
う心配があった。第3図に示すように本発明の発熱装置
カートリッジの好ましい一態様においてはこの様な心配
をなくすため、それ自身の熱良導体の金属薄板からなる
カートリッジの中の開口部及び奥部に16の断熱剤層及び
11の断熱層を設けることによって、急激な伝熱をコント
ロールすると共に、断熱効果を向上させることができ
る。
これらの16の断熱剤層及び11の断熱層には、断熱性の優
れたものが好ましく、パーライト、バーミキュライト等
の無機発泡体やケイ砂、アルミナ等の無機不活性物が層
状に用いられる。又、熱良導体の金属薄板からなるカー
トリッジで内包された自己燃焼性発熱剤の側壁周囲には
酸化剤層が設置されていて側壁周囲方向への伝熱をコン
トロールしている。
上記酸化剤層13は上記のごとく熱良導体の金属薄板から
なるカートリッジに内包された自己燃焼性発熱剤の側壁
周囲に設置されていて側壁周囲方向への伝熱をコントロ
ールすると共に、本発明のカートリッジ式発熱体内にお
いて発熱剤中の金属粉末と発熱剤及び断熱剤等が含有し
ている水蒸気が反応して発生する可燃性ガスすなわち、
水素ガスを酸化剤層において酸化させ、水蒸気に戻すこ
とにより可燃性のガスの発生をなくし、安全性を確保す
るものである。このような酸化剤としては酸化銅、フェ
ライト、二酸化マンガン、過酸化カルシウム、過マンガ
ン酸カリウム等が用いられる。又、酸化剤は不燃性の無
機化合物との混合物としても使用できる。不燃性の無機
化合物としてはケイ砂、岩粉、火山灰、ガラス粉、無機
発泡剤、アルミナ等が用いられる。該酸化剤層13は、発
熱装置カートリッジと接して上部、側壁周囲に配置され
るが、全周面に渡って配置されても良い。これらの場合
過酸化カルシウムや過マンガン酸カリウムのように比較
的低温で酸化作用を示す酸化剤の場合、発熱剤との接触
界面において激しい燃焼反応を引き起こすことがある。
その場合、ケイ砂、アルミナ、パーライト等の不燃性物
質からなる隔離薄層を発熱剤層と酸化剤層との間に設け
ることもできる。酸化剤層の種類にもよるが、厚みとし
て0.5〜5mmが好ましく、厚すぎると可燃性ガスが発生す
る。
前記乾燥剤と断熱剤の混合層15は酸化剤層に対し、熱良
導体の金属薄板からなるカートリッジ内の開口部側に設
けることによって、該カートリッジ内の発熱剤、断熱
剤、酸化剤等が有する水分を吸着除去し、発熱剤燃焼時
の水蒸気の反応から発生する可燃性ガスを減少させる働
きがある。又、本発明に用いられる乾燥剤としてはシリ
カゲル、酸化カルシウム、塩化カルシウム、五酸化リン
等が用いられる。又、前記乾燥剤は不燃性の無機化合物
の混合物としても使用できる。不燃性の無機化合物の混
合物としてはケイ砂、ケイソウ土、アルミナ、火山灰、
ガラス粉、無機発泡体等が用いられる。又、これらは通
気性を有することが必要であり、更に熱良導体の金属薄
板からなるカートリッジ内の開口部側に通気性を有する
中シール10を設け、これらの粉末剤がカートリッジ外部
へこぼれないようにすることが好ましい。
前記シール10は上記の自己燃焼性発熱剤、酸化剤、乾燥
剤と断熱剤の混合剤等がカートリッジ外部へこぼれない
ようにするのに必要充分な金網、又は紙質物に水酸化ア
ルミ等を含浸させ難燃性と通気性を持たせた難燃紙等を
用いることが好ましい。
このように、本発明の製造方法によって得られる飲食品
封入体の好ましい態様においては断熱剤層、酸化剤層、
乾燥剤層、あるいはシール等を自己燃焼性発熱剤と共に
発熱材料の一部として発熱装置カートリッジ内に適宜配
設することにより二次火炎発生等の問題を解決すること
ができ、取扱う人の火傷、火災などの心配もなく、より
安全により合理的に利用することができる。
又、前記シール10には中心部に2.5mmφ程度の着火線を
通すための穴があらかじめ設けてあり、あらかじめ設置
された着火線を通して敷設される。
前記の発熱装置カートリッジは前記の中シール10の外
部、すなわち発熱装置カートリッジの開口部にライター
式火花発生装置を固定したカートリッジの金属製の蓋を
施してなるものである。
更に本発明の製造方法によって得られる加熱機能を有す
る飲食品封入体においては、飲食品を収納する容器の発
熱装置カートリッジ収納室の内周面には凹部5を設ける
ことが好ましい。この凹部5に前記の発熱装置カートリ
ッジの外周面に設けた突部、例えば蓋部外周面を嵌合す
ることによって、容易にかつ確実に装着することがで
き、数メートルの高さから落下させてもカートリッジの
蓋が移動することがない。
発熱剤12への着火は一端部が発熱剤に接し他端部がカー
トリッジの蓋9から露出した着火線14を介して行われ
る。該着火線14は火花や、炎で容易に着火されるもので
あり、その構成の一例としては、金属又は金属合金粉末
と酸素供給剤との混合物を繊維に含浸付着させたものを
用いることができる。例えばケイ素鉄粉末と四三酸化鉛
粉末が重量比で3:7の割合で混合された混合物を硝化綿
をバインダーとして炭素繊維に含浸付着させたものは好
結果が得られる。
該着火線14への着火はライター式火花発生装置7から発
生された火花により行われる。このライター式火花発生
装置7はカートリッジの蓋9の外側において、着火線14
との間に火花が飛散する空間を保持しかつ着火線14に火
花がうまく当る位置に配置される。
上記のごとく構成された加熱機能を有する飲食品封入体
では、ライター式火花発生装置7から発生された火花に
より着火線14が着火し、着火線14は燃焼伝播して発熱剤
を着火する。発熱剤12から発生される熱は断熱層11及び
16、乾燥剤と断熱剤の混合層15等により断熱されている
ためカートリッジの蓋9の方向には熱伝導がほとんどな
く飲食品2を有効に加熱することができる。
気密接着シール6はライター式火花発生装置7を固定し
たカートリッジの蓋9を嵌合の後にカートリッジ式発熱
装置収納室の開口部に設けた平坦面を有する凹部平端面
4の部分に最後に貼られ、発熱装置カートリッジ収納室
への水及び塵芥等の侵入及びライター式火花発生装置7
の不意な回転を防止するために貼られるものである。
又、このようにシール部が飲食品容器底部端面より内側
に設けられているので、製造時のベルトコンベア上の移
動等においても気密接着シール部が傷ついたり、汚れた
りすることなく、又、製品の流過過程においても同様で
あり、外観上の製品価値を維持することができる。
次に、上記に説明した加熱機能を有する飲食品封入体を
製造する工程について説明する。
最初の工程は、前記飲食品収納容器に飲食品を充填し、
密封する工程である。これは従来公知の技術をそのまま
利用することができる。
本発明の飲食品封入体に封入される飲食品としては、加
熱調理が必要な、あるいは加熱調理することが好ましい
飲食品であって、たとえば日本酒などの酒類、コーヒ
ー、紅茶、ウーロン茶、ジュース、スープ、おかゆ等で
ある。
次に、飲食品を充填した容器を、滅菌処理する工程に移
行する。
この工程も、公知の技術を利用して行うことができる。
一般に容器に充填された飲食品を滅菌する手段として
は、一般的な加熱殺菌法、高圧釜内で100℃以上に一定
時間保持して処理するレトルト加熱殺菌法、マイクロ波
透過性の材質の容器ではマイクロ波による殺菌法、マイ
クロ波よりも短い波長領域の電磁波である遠赤外線によ
る殺菌法、紫外線による殺菌法、あるいは放射線による
殺菌法等の滅菌手段が適宜採用される。
滅菌処理工程終了後、最後に飲食品収納容器にはすでに
述べた発熱装置カートリッジが装着される。
この装着は飲食品収納容器あるいはカートリッジの弾性
を利用した押込み方式あるいは接着剤、ハンダなどの利
用による固着でもよいが、好ましくはすでに述べたよう
に飲食品収納容器の前記空洞(発熱装置カートリッジ収
納室)内の適宜箇所に凹部を設け、この凹部にカートリ
ッジの蓋部などと嵌合されることによって一層簡易な操
作で、かつ、確実に一体化することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の製造方法によれば、従
来、加熱機能を有する飲食品封入体を製造するには、飲
食品容器を食品加工メーカーと発熱装置メーカーとの間
を往復させるような繁雑な物流システムによっていた
が、これを大巾に合理化して、より小型の発熱装置カー
トリッジのみを同メーカーから食品加工メーカーへ搬送
すれば、食品加工メーカーにおいて、前記飲食品封入体
の製造に必要な全工程を実施することができ、しかも飲
食品容器への発熱装置の一体化は容易であり、加えて、
従来技術における別の問題点、すなわち粉状発熱剤を被
加熱体収納容器の発熱剤収納室に直接充填することによ
って製造時に生じる粉状発熱剤等が飲食物容器に付着す
る等の衛生面に対する問題、飲食物容器を傷つけたりピ
ンホールを発生したりするといった問題点を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法によって得られる加熱機能を
有する飲食品封入体の好ましい一実施態様を示すもの
で、第1図(A)は平面図、第1図(B)は正面断面
図、第2図(A)は飲食品収納容器の平面図、第2図
(B)は飲食品収納容器の正面断面図、第3図は本発明
に用いる発熱装置カートリッジの一実施態様を示すもの
で、第3図(A)はその平面図、第3図(B)は発熱装
置カートリッジの本体内の構成の一例を説明する図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱装置カートリッジを収納する空洞を有
    する金属製飲食品容器に飲食品を充填し、容器を密封
    し、前記密封容器を滅菌処理に付した後、自己燃焼性発
    熱剤を配置し、開口部側に通気性を有する中シールを設
    けた金属容器に外部にライター式火花発生装置を一体に
    取り付けた金属製蓋を付し、着火可能にしてなる予め別
    体として作成した発熱装置カートリッジを前記空洞に装
    着固定することを特徴とする加熱機能を有する飲食品封
    入体の製造方法。
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