JPH07284139A - 自局呼びシステム - Google Patents

自局呼びシステム

Info

Publication number
JPH07284139A
JPH07284139A JP5126300A JP12630093A JPH07284139A JP H07284139 A JPH07284139 A JP H07284139A JP 5126300 A JP5126300 A JP 5126300A JP 12630093 A JP12630093 A JP 12630093A JP H07284139 A JPH07284139 A JP H07284139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code word
pager
bit
bits
receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5126300A
Other languages
English (en)
Inventor
Remy Pache
パッシェ レミ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebauchesfabrik ETA AG
Original Assignee
Ebauchesfabrik ETA AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebauchesfabrik ETA AG filed Critical Ebauchesfabrik ETA AG
Publication of JPH07284139A publication Critical patent/JPH07284139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/022Selective call receivers
    • H04W88/025Selective call decoders
    • H04W88/026Selective call decoders using digital address codes
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B3/00Audible signalling systems; Audible personal calling systems
    • G08B3/10Audible signalling systems; Audible personal calling systems using electric transmission; using electromagnetic transmission
    • G08B3/1008Personal calling arrangements or devices, i.e. paging systems
    • G08B3/1016Personal calling arrangements or devices, i.e. paging systems using wireless transmission
    • G08B3/1025Paging receivers with audible signalling details
    • G08B3/1066Paging receivers with audible signalling details with other provisions not elsewhere provided for, e.g. turn-off protection
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B5/00Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied
    • G08B5/22Visible signalling systems, e.g. personal calling systems, remote indication of seats occupied using electric transmission; using electromagnetic transmission
    • G08B5/222Personal calling arrangements or devices, i.e. paging systems
    • G08B5/223Personal calling arrangements or devices, i.e. paging systems using wireless transmission
    • G08B5/224Paging receivers with visible signalling details
    • G08B5/228Paging receivers with visible signalling details combined with other devices having a different main function, e.g. watches
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0225Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of external events, e.g. the presence of a signal
    • H04W52/0229Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of external events, e.g. the presence of a signal where the received signal is a wanted signal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0209Power saving arrangements in terminal devices
    • H04W52/0225Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of external events, e.g. the presence of a signal
    • H04W52/0241Power saving arrangements in terminal devices using monitoring of external events, e.g. the presence of a signal where no transmission is received, e.g. out of range of the transmitter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/022Selective call receivers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自局呼びシステムに使用される自
局呼び用受信装置を動作させることに関し、システム内
のページャの受信機の動作期間をできる限り短くしてエ
ネルギの消費を抑えることができるようにする。 【構成】 ページャに電力を供給するためのエネルギ供
給手段と、受信機とエネルギ供給手段との間に接続さ
れ、このエネルギ供給手段により供給される電圧を、受
信機に選択的に印加するスイッチング手段と、複数のビ
ットを有する同期コード語を記憶する手段と、この記憶
された同期コード語と受信機からのメッセージ信号の同
期コード語との比較を行う目的で、上記電圧が受信機に
印加されるようにスイッチング手段を制御する制御手段
とを備える。この制御手段は、同期コード語を認識した
後に上記電圧を遮断するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自局呼びシステムに関す
る。さらに詳しくいえば、本発明は、この自局呼びシス
テムに使用される自局呼び用受信装置を動作させること
に関するものである。本発明に係わる説明の中では、こ
のような自局呼び用受信装置は、“ページャ(Pager) ”
と命名されている。なぜならば、このページャという用
語は、上記の自局呼び用受信装置を使用する公衆ばかり
でなく専門家達によっても、比較的広い範囲で認められ
かつ使用されているからである。
【0002】本発明は、高周波にて放送されるメッセー
ジ信号を受信することが可能な携帯用のページャに適用
され得る。ここでは、本発明は、このような特殊な適用
例に言及しているが、この適用例に限定されるものでは
ない。
【0003】
【従来の技術、および、発明が解決しようとする課題】
ラジオ放送のメッセージ信号を使用するような一般の電
気通信システム、さらに特定的にいうと、自局呼びシス
テムは、中央局からページャへ選択的に情報を送る際に
このページャの呼び出しを保証するために現在広範囲で
使用されている。このような情報は、POGSAGまた
はGOLAYの頭文字語で知られているようなコーディ
ング系や予め定められたメッセージ・フォーマットによ
って送信される。上記のPOGSAG系に関していえ
ば、特に、“CCIR(International Radio Consultat
ive Committee)584−1”{1986年にドブロブニ
ク(Dubrovnik) にて制定}を参照されたい。
【0004】ページャの開発および商品化の際に遭遇す
る大きな問題は、ページャへのエネルギ供給に関する問
題である。さらに詳しくいえば、ページャが携帯用であ
る場合にこのページャに組み込まれるエネルギ源のエネ
ルギ貯蔵能力を考慮したときに要求されるページャ使用
上の独立性に関する問題である。例えば、時計の形に製
造されるページャが、現在市場に出回っている。このよ
うなタイプの時計は、ページャの機能を保証すると共
に、その日の時刻や、例えば経過時間のようなその他の
計時機能や、日付や、その週の曜日を表示する可能性を
提供する。好ましくは腕時計として身につけるようなこ
の種の装置においては、エネルギ源の寸法は、当然のこ
とながら、ひじょうに重要になる。このエネルギ源の寸
法が小さければ小さいほど、時計の寸法も小さくするこ
とができる。このように時計の寸法が小さくなれば、感
じのよいデザインを有する時計を容易に考案することが
可能となる。このような条件は、上記の時計を大量に販
売するために不可欠なことである。
【0005】今までは、公知のページャの製造者は、上
記のようにひじょうに低い消費電力を達成するという目
的をほんの部分的に実現しているにすぎなかった。この
結果、上記ページャの製造者は、受け入れ可能な操作上
の独立性と、個人がページャを使用する場合の使用者の
取扱い上の容易性や日々の持ち運びの容易性との折衷案
を得るために、少し大きめのエネルギ源を有するページ
ャを提供することに慣らされていた。ここで、衣類のポ
ケットに入れて持ち運びするページャに対し、上記のよ
うな折衷案が比較的容易に達成された場合でも、この折
衷案は、例えば、腕にはめて使用するような時計の体積
と同程度に小さな体積内にページャと時計とエネルギ源
とを同時に屋内に設置しなければならない場合の案とは
決して同じにはならない。既に市場に出回っている上記
のような性質のページャは、幾つかの要望すべき点を残
しているものの、ある程度要求どおりの体積を有する。
しかしながら、一方で、このタイプのページャは、操作
上の独立性に比較的乏しい。
【0006】さらに詳しくいえば、現存のページャにお
いては、充分な大きさのバッテリーを収容するためのハ
ウジングがケースの上に設けられている。このハウジン
グは、ダイアルまたはより一般的には表示装置により覆
われたページャ周囲部の横にはみ出すような形状を有す
る。このような形状の突出部は、明らかに、製品のデザ
インをだめにする。すなわち、上記の例においては、操
作上の独立性と大きさ(またはデザイン)との間で良好
な折衷が達成されない。
【0007】ページャの分野の専門家は、ページャの中
で最もエネルギを消費するのは受信機であることを知っ
ている。この受信機は、中央局から送信される変調波
(キャリア)をアンテナを介して受信し、さらに、この
変調波を復調するものである。このようにして、上記受
信機から有用なバイナリ信号が抽出される。ページャが
動作しているときに、受信機をなるべく動作させないよ
うにするためのさまざまな提案がなされている。
【0008】これらの提案の1つとして考えられるの
は、ページャからのエネルギの供給を絶つことができる
ような時間回路を設けることである。これは、例えば、
夜間に、使用者がページャをオフにするのを忘れたとき
に有効である。さらに、米国特許第4370753号に
も、ページャからのエネルギの供給を遮断する回路が開
示されている。この場合、制御回路が、エネルギ源を受
信機へ周期的に接続するような構成になっている。この
ような構成では、このような周期的な接続とメッセージ
信号との間で良好な同期がとれにくいという問題が生じ
てくる。さらに、この場合は、受信機は、特定のページ
ャには関係のない大量のメッセージ情報を識別できずに
受信してしまうおそれがある。このため、受信機は不要
なエネルギを消費してしまう。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、大きくエネルギを消費するような受信機を、
考慮の対象となるメッセージ情報を受信したときだけ動
作状態にし、受信機の動作期間をできる限り短くしてエ
ネルギの消費を抑えることができるような自局呼びシス
テムを提供することを目的とするものである。本発明は
また、携帯用の時計の形でページャの機能を備えた自局
呼びシステムを提供することを他の目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段、および、作用】上記目的
を達成するために、本発明の自局呼びシステムは、一定
の時間間隔で繰り返される同期コード語と、アドレスコ
ード語と、メッセージ情報コード語とから構成されると
共に、ラジオ放送のメッセージ信号を受信するように意
図されたページャを具備する。
【0011】さらに、前記のメッセージ情報は、1つま
たは幾つかのメッセージを含む。さらに、上記ページャ
は、前記のコード化された信号を受信しかつ復調する受
信機と、前記ページャのアドレス指定がなされたことが
明らかであるときに、前記同期コード語、アドレスコー
ド語およびメッセージ情報コード語をたがい識別する目
的で、前記のコード化されたメッセージ信号をデコード
化するように意図され、かつ、このデコード化されたメ
ッセージ信号からメッセージ情報を抽出するように意図
されたデコーダと、このデコーダに接続されており、こ
のメッセージ情報を記憶するように意図された記憶装置
と、この記憶装置に接続されており、このメッセージ情
報がわかりやすくなるようにこのメッセージ情報を処理
するための手段と、このページャに電力を供給するため
のエネルギ供給手段と、この受信機とこのエネルギ供給
手段との間に接続されており、このエネルギ供給手段に
より供給される電圧を、この受信機に選択的に印加する
ためのスイッチング手段とを備える。
【0012】さらに、上記ページャは、論理的に高い状
態または論理的に低い状態のいずれか一方の状態になっ
ている複数のビットを有する前記同期コード語を記憶す
るための手段と、前記同期コード語の受信を可能にし、
かつ、この記憶された同期コード語と前記メッセージ信
号の同期コード語との比較を行う目的で、前記電圧が前
記受信機に印加されるように前記スイッチング手段を制
御するための制御手段とを備える。
【0013】この制御手段は、前記同期コード語を認識
した後に前記電圧を遮断するように構成される。さら
に、前記制御手段は、前記同期コード語の複数のビット
の少なくとも一部であって連続するビット間の状態変化
の回数が最大となるような複数のビットを、各々のビッ
ト毎に比較すると共に、この比較により、前記同期コー
ド語の複数のビット中の限られた数のビットの同一性を
もって前記同期コード語の認識を行うときに、前記スイ
ッチング手段を動作させる手段を有する。
【0014】本発明のこれらの特性の特性により、ペー
ジャの受信機は、真に必要な最小の期間だけ動作する。
このような動作においては、同期コード語の有効な使用
がなされている。この結果、ページャのエネルギ消費が
最小限に抑えられ、従来よりも携帯用電源の独立性が改
善される。好ましくは、前記制御手段は、メッセージ信
号の複数のビット中の予め定められた数に対応する期間
にわたり、上記の比較動作に先立って受信機をエネルギ
供給手段に接続することができるように、スイッチング
手段を制御するように構成される。
【0015】さらに好ましくは、前記制御手段は、前記
のビット毎の比較の間にビットの不一致が確定される回
数をカウントするためのカウント手段を有しており、上
記の比較動作により確定されたビットの不一致の回数が
所定の値を越えたときに、前記同期コード語の複数のビ
ット中の限られた数のビット毎の比較から、全体の連続
する同期コード語のビット毎の比較に移行するように構
成される。
【0016】さらに好ましくは、前記制御手段は、前記
ページャに特有なアドレスコード語を記憶するための手
段と、この記憶されたアドレスコード語の複数のビット
と、入ってくるメッセージ信号に含まれるアドレスコー
ド語の対応する複数のビットとの間でビット毎の比較を
行うと共に、前記のアドレス比較により確定されたビッ
トの不一致の回数が所定の値を越えたときだけ前記受信
機の動作状態を維持するように、前記スイッチング手段
を動作させる手段とを有する。
【0017】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の自局呼びシステムに使用
されるページャの一実施例を示すブロック図である。図
1においては、本発明の自局呼びシステムに従って構成
されるページャ1の簡略化された機能ブロック図が例示
されている。ここでは、ページャ1は、アンテナ2と、
アンテナ2に接続される受信機3とを備える。この受信
機3は、中央局、または、ページャ1の使用者を呼び出
すことが要望される他の発信源から送信されるようなコ
ード化されたメッセージ信号を受信するためのものであ
る。このようにして送信されかつコード化されたメッセ
ージ信号は、図1に示すタイプの幾つかのページャの1
つを識別するために、選択的な呼び出しを通知する情報
を含む。上記のメッセージ信号はまた、選ばれたメッセ
ージ情報も含む。さらに、上記のメッセージ信号は、P
OGSAGまたはその他の適切なコーディング系フォー
ッマットに基づいている。上記の送信されかつコード化
されたメッセージ信号は、アンテナ2で検出された後、
受信機3により復調される。さらに、これらのコード化
されたメッセージ信号を表示するバイナリ・コードの直
列の流れが、受信機3の出力端子3aに供給される。
【0018】ページャ1は、さらに、デコーダ4を備え
る。このデコーダ4は、その入力端子4aにおいて、受
信機3の出力端子3aに接続されている。さらに、この
デコーダ4は、メモリ領域4dを有する。このメモリ領
域4dは、ページャ1が応答するような予め定められた
ある種のアドレス情報を含む。デコーダ4に関しては、
後に、図4を参照しながら詳細に説明することとする。
上記デコーダ4は、特に、考慮の対象となるページャ1
が応答するような予め定められたアドレス情報を含む。
さらに詳しくいえば、デコーダ4の入力端子4aで受信
されるようなコード化されたメッセージ信号と、メモリ
領域4dに記憶されているアドレス情報との間で比較が
行われるような構成になっている。もし、選択的な呼び
出しを通知する情報が、予め記憶されているアドレス情
報に一致すれば、デコーダ4は、コード化されたメッセ
ージ信号に関連するメッセージ情報をその出力端子4c
に供給する。
【0019】ページャ1は、さらに、RAM(Random Ac
cess Memory)記憶装置5を備える。このRAM記憶装置
5は、その入力端子5aにおいて、デコーダ4の出力端
子4cに接続されている。さらに、このRAM記憶装置
5は、データ処理装置6およびメモリ領域7を有する。
この場合、RAM記憶装置5は、その入力端子5aに供
給されるような選択されたメッセージ信号を受信し、か
つ、これらのメッセージ信号をメモリ領域7に記憶する
ような構成になっている。データ処理装置6は、これら
のメッセージ信号をメモリ領域7に記憶したり、このメ
モリ領域7から上記のメッセージ信号を検索したりする
手順を制御するような構成になっている。上記データ処
理装置6はまた、メッセージ信号、アドレス、スタック
・ポインタ、およびその他の内部変数に関する関連操作
を行うような構成になっている。本発明の出願人による
“自局呼び用受信装置(Receiver for Local Calls) ”
という名称の特許出願の中で、RAM記憶装置5の機能
性に関する説明がなされている。
【0020】ページャ1は、付加的に、マイクロコンピ
ュータ8を備える。このマイクロコンピュータ8は、そ
の入力端子8aにおいて、RAM記憶装置5の出力端子
5cに接続に接続されている。さらに、このマイクロコ
ンピュータ8は、よく知られているように、ディスプレ
イ・インタフェース9と、マイクロプロセッサ10と、
RAM領域11と、ROM(Read Only Memory)領域12
とを有する。ディスプレイ・インタフェース9は、ディ
スプレイ13の入力端子13aを介してこのディスプレ
イ13を駆動することにより、選ばれたメッセージ情報
を表示するような構成になっている。さらに、上記ディ
スプレイ・インタフェース9は、直列の駆動回路と、直
列の多重化された液晶(LCD)用駆動回路とを有す
る。ディスプレイ13は、RAM記憶装置5のメモリ領
域7に記憶されるメッセージ情報を表示するのに適した
LCDディスプレイを有する。さらにまた、上記ディス
プレイ13は、時刻またはその他の情報を表示するよう
な構成になっている。
【0021】ROM領域12は、次のような4種類のフ
ァームウェアを備えている。まず1つめは、例えば、メ
モリ領域7に記憶されるメッセージ情報に対応する印を
表示するためのプログラムのように、マイクロプロセッ
サ10の動作を制御するためのものである。2つめは、
マイクロコンピュータ8の入力関数および出力関数を制
御するためのものである。
【0022】3つめは、RAM記憶装置5およびデコー
ダ4に命令信号を供給するためのものである。そして、
4つめは、マイクロコンピュータ8の基本システムのタ
イミングを制御するためのものである。RAM領域11
は、マイクロコンピュータ8内にデータを一時的に記憶
するために用いられ、とりわけ、RAM記憶装置5から
供給されかつ表示の対象となるメッセージ情報に対する
データ・バッファとしての役割を果たす。
【0023】ページャ1は、さらに、入力制御回路14
を備える。この入力制御回路14は、その出力端子14
aにおいて、使用者により提供される入力情報を示すデ
ータをマイクロコンピュータ8の入力端子8bに供給す
るためのものである。使用者用入力端子14b、14
c、14dおよび14eは、いずれも入力制御回路14
に接続されている。これらの使用者用入力端子14b、
14c、14dおよび14eは、使用者がページャ1の
幾つかの動作を制御することができるように、プッシュ
ボタン、回転式ボタン、またはその他の作動部材の形状
をなしている。入力制御回路14は、ページャ1に関係
する他の装置を制御するような構成になっている。例え
ば、時計をページャ1と結び付けることにより、上記の
使用者用入力端子14b、14c、14dおよび14e
を、使用者が時計の幾つかの機能を制御するために用い
ることが可能となる。さらに、上記入力制御回路14
は、例えば、電気時計を動かすモータ15を動作させる
ための電流を供給することにより、ページャ1に関係す
る時計の幾つかの機能を直接制御することも可能とな
る。
【0024】さらに、ページャ1には、携帯用電源1
6、好ましくは、バッテリーが設けられている。この携
帯用電源16は、その出力端子16aから、受信機3の
入力端子3b、デコーダ4の入力端子4b、RAM記憶
装置5の入力端子5b、および、マイクロコンピュータ
8の入力端子8bへ電力を供給するためのものである。
さらにまた、ページャ1には、入力制御回路14の入力
端子14fに電力を供給するための出力端子17aを有
する別の携帯用電源17も設けられている。これらの携
帯用電源の設備は、好ましくは、ページャ1および任意
の関連装置に対し、それぞれ独立の電源から電力を供給
するようになっている。この理由として、たとえバッテ
リーが放電したとしても、時計がその機能を維持できる
ようにすることが挙げられる。しかしながら、ここで、
ページャ1および任意の関連装置のいずれに対しても、
単一の電源から電力を供給することも可能である点に注
意すべきである。
【0025】図2は、図1のページャに適用することを
目的としてメッセージ信号の送信に用いられるPOGS
AGのコーディング系を示すフォーマット図であるさら
に詳しくいえば、ここでは、例えばページャ1が使用
し、かつ、メッセージ信号を送信するために用いられる
メッセージ情報とページャのコーディング系の一例を示
すこととする。上記のコーディング系POGSAGは、
当業者にはよく知られているように、プリアンブル(Pre
amble)20aと、幾つかのグループのコード語20bと
から構成されるディジタルのコーディング・フォーマッ
ト(図2の上部に示す)を用いている。上記幾つかのグ
ループのコード語20bの各々は、同期コード語21
(図2では、“SYNC”と略記する)と、各フレーム
が2つのコード語からなる8つのフレームの一群22と
により構成される。上記のような幾つかのグループのコ
ード語は、プリアンブル20aが先行する形で、直列の
フォーマットにより一定の時間間隔でもって送信され
る。この直列のフォーマットは、少なくとも576ビッ
トの一連のビット列からなり、各ビット列は、“1”お
よび“0”のいずれか一方により二者択一的に構成され
る。上記フレームのコード語の各々は、32ビットの長
さを有する。
【0026】上記8つのフレームの一群22は、同期コ
ード語に続いて、それぞれ別個の8つのフレームにより
送信される。これらのフレームの各々は、アドレス情報
またはメッセージ情報のいずれかを有する。説明を簡単
にするために、図2の中央部に示すように、8つのフレ
ームの各々が、アドレスコード語23.1〜23.8お
よびメッセージコード語23.1〜23.8を有する場
合を想定する。ただし、このようなフレーム構成は、ほ
んの一例として選ばれたにすぎない。なぜならば、ペー
ジャに適用されるような1つのアドレスコード語を有す
るメッセージが、幾つかのフレームにわたって伸びるメ
ッセージを受信するタイプである場合には、メッセージ
情報を含む幾つかのコード語が、これらのコード語間に
アドレスコード語を介在させることなく互いに直接続い
て送信されることもあり得るからである。
【0027】このように、図2の例においては、複数の
ページャから構成される1つのグループにおける各ペー
ジャが、図1に示すページャに適合するように、8つの
アドレスコード語の中の1つに基づいて動作しなければ
ならない。さらに詳しくいえば、上記の各アドレスコー
ド語は、1つのグループ内の各ページャをそれぞれ識別
するための補助手段として、呼び出しを通知する情報を
表示するような形式になっている。POGSAGのフォ
ーマットにおいては、複数のコード語からなる1つのグ
ループ内の同じフレームにアドレスを位置づけるよう
に、このアドレスが割り当てられている。
【0028】さらに、各々の同期コード語は、図2の下
部に示すような構成になっており、その内容は、POG
SAGの基準に従って定められるメッセージ信号と同一
のものである。図3は、本発明のページャの実施例をよ
り詳細に示す回路ブロック図である。この図3を参照す
ることによって、本発明のページャをさらによく理解す
ることができるであろう。なお、前述した構成要素と同
様のものについては、同一の参照番号を付して表すこと
とする。
【0029】これまで説明してきたように、ページャ1
は、基本的に、アンテナ(図3には図示されていない)
2と、受信機3と、デコーダ4と、RAM記憶装置5
と、マイクロコンピュータ8とを備える。さらに、ペー
ジャに関係し、かつ、モータ15により動作する時計を
制御するための入力制御回路14も、図3に示すことと
する。
【0030】受信機3は、正の端子3.1を介し、携帯
用電源16(図3には図示されていない)の正の電源供
給ライン16.1に接続されている。また一方で、負の
端子3.2は、上記携帯用電源16の負の電源供給ライ
ン16.2に接続されている。受信機3は、1つの部分
3A(図3では、R.F.と図示する)と、別の部分3
Bとを有する。前者の部分3Aは、アンテナ2により受
信されるメッセージ信号の受入れおよび復調を確実に遂
行し、後者の部分3Bは、端子3.2と受信機3の前者
の部分3Aとの間に接続されるスイッチング手段を構成
する。このような構成では、後者の部分3Bに印加され
る制御信号に応じて、メッセージ信号の受入れ部および
復調部の動作が選択的に定められるか、あるいは、これ
らのメッセージ信号の受入れ部および復調部の動作が遮
断される。
【0031】よく知られているように、ラジオ放送によ
るコード化されたメッセージ信号は、受信機3およびア
ンテナ2によって捕捉されかつ復調される。この場合、
上記受信機3は、例えば図2の上部に示すようなバイナ
リ・データからなる複数のグループが、受信機3の出力
端子3.3にて生成されると共に、デコーダ4の入力端
子4.1に伝達されるように、アンテナ2に接続されて
いる。さらに、上記受信機3は、その内部の回路系にお
いて、携帯用電源(エネルギ源)16の電圧をチェック
するための回路部(図には示されていないが、それ自身
公知のものである)を有する。この電圧チェック用の回
路部は、受信機3の他の出力端子3.4において、上記
エネルギ源が枯渇したことを示す信号を提示する。この
ような状況の下では、受信機3の出力端子3.4は、ペ
ージャ1内の他の回路に対しエネルギ源の枯渇を示す信
号を伝達し、この信号に応じてディスプレイ13上に表
示されるディスプレイが、使用者により確実に読み取れ
るようにしている。
【0032】デコーダ4は、1つの端子4.4を介して
正の電源供給ライン16.1に接続されると共に、他の
端子4.5を介して負の電源供給ライン16.2に接続
される。これらの端子4.4および4.5間には、電圧
安定用コンデンサ4dが接続されている。このデコーダ
4は、図4を参照することにより、詳細に後述すること
とする。ここでの課題は、例えば、コード化されたメッ
セージ信号のようなメッセージ情報から、選択的な呼び
出し信号の情報を分離し、かつ、考慮の対象となる1個
のページャに対し、上記の分離された呼び出し信号の情
報と、デコーダ4に記憶されている予め定められたアド
レス情報とを比較することである。
【0033】もし、収集された呼び出し信号の情報が、
記憶されているアドレスの1つに対応しているならば、
考慮の対象となるアドレスコード語に続くすべてのメッ
セージコード語が、デコーダ4の出力端子4.6からR
AM記憶装置5の入力端子5.1の方へ、次のアドレス
コード語まで直列データの形式にて伝達される。デコー
ダ4の出力端子4.7は、このデコーダ4の別の出力端
子4.6から有効なデータをRAM記憶装置5により読
み出すことができるように、データ転送信号を供給す
る。このデータ転送信号は、RAM記憶装置5の入力端
子5.2において、高レベルまたは低レベルとなる。デ
コーダ4の出力端子4.6に供給されるメッセージ情報
は、抜けがない完全なデータバイトが受信機3からデコ
ーダ4に転送された場合に、RAM記憶装置5のメモリ
領域7に保存される。
【0034】さらに、共振器回路25が、デコーダ4の
入力端子4.8および4.9を介してこのデコーダ4に
接続されている。この共振器回路25は、基本的に、水
晶共振器25aを備える。この水晶共振器25aは、制
動抵抗25bに対し並列に接続され、かつ、デコーダ4
の入力端子4.8および4.9に接続されている。正の
電源供給ライン16.1は、共振コンデンサ25cを介
して水晶共振器25aの1方の側に接続されている。さ
らに、上記共振器回路25は、デコーダ4と協働して発
振回路を構成する。この発振回路は、受信機3からデコ
ーダ4へメッセージ信号を伝達する速度を決定すること
を目的として、例えばデコーダ4に対し周波数32kHz
の周期的な波形を供給する。この場合、容易にわかるこ
とではあるが、メッセージ信号の伝達速度の関数として
他のクロック周波数(38.4kHz 、76.8kHz 等)
を使用することも可能である。このような他のクロック
周波数は、メッセージ信号の伝達速度との対応関係を保
証するために、上記の波形をもとに公知の回路(図示さ
れていない)により生成される。上記共振器回路25は
また、マイクロコンピュータ8およびRAM記憶装置5
に対しクロック信号を供給するために使用される。この
ようなクロック信号は、デコーダ4の出力端子4.10
を介してマイクロコンピュータ8に供給される。制動抵
抗25bおよび共振コンデンサ25cの値は、好ましく
は、それぞれ4.7 MΩおよび10pFである。
【0035】デコーダ4は、さらに、何回もプログラム
作成が可能でかつ電気的に消去可能なタイプのEEPR
OM(Electrically Erasable Programmable Read Only
Memory) を備える。このEEPROMには、デコーダ4
のシステム・パラメータが記憶される。デコーダ4の複
数の機能を制御するために、マイクロコンピュータ8か
ら上記デコーダ4の入力端子4.11、4.12および
4.13の方へ複数の制御信号が送られる。制御可能な
機能であってかつデコーダ4の複数の機能の1つとし
て、デコーダ4とRAM記憶装置5との間のビット転送
速度が挙げられる。このビット転送速度は、5000ビ
ット/秒にも達する。この場合、メッセージ情報は、他
の処理(例えば、直前に記憶された最新のメッセージと
の比較)を一切経験することなく、RAM記憶装置5に
配置されたサーキュラ・バッファ内に記憶される。
【0036】RAM記憶装置5の入力端子5.3は、正
の電源供給ライン16.1に接続される。また一方で、
その入力端子5.13は、負の電源供給ライン16.2
に接続される。RAM記憶装置5の時間軸は、マイクロ
コンピュータ8の出力端子8.8からRAM記憶装置5
の入力端子5.4に供給されるクロック信号によって決
定される。
【0037】RAM記憶装置5は、4つの端子5.5、
5.6、5.7および5.8を有しており、これらの端
子5.5、5.6、5.7および5.8は、マイクロコ
ンピュータ8の対応する端子8.1、8.2、8.3お
よび8.4にそれぞれ接続される。この場合、上記RA
M記憶装置5は、マイクロコンピュータ8に対し単純な
並列接続を確実に行っている。このような単純な並列接
続により、マイクロコンピュータ8からRAM記憶装置
5に制御信号を送ると共に、メッセージ情報を表示する
ために、RAM記憶装置5のメモリ領域7に記憶された
メッセージ情報をマイクロコンピュータ8の方へ送り返
すことができるようにしている。RAM記憶装置5の端
子5.5〜5.8はまた、このRAM記憶装置5のメッ
セージ情報の受信に関する状態の情報をマイクロコンピ
ュータ8に供給するために、伝達される制御信号の性質
に応じてRAM記憶装置5を制御することもできる。他
の制御信号は、現在RAM記憶装置5に記憶され、か
つ、続いて現れるであろうメッセージ情報を処理するた
めに、 このRAM記憶装置5を制御することもでき
る。さらに、端子5.5〜5.8へのデータの同時転送
を保証するために、RAM記憶装置5に対するデータ転
送用の入力端子5.11が設けられている。
【0038】RAM記憶装置5の入力端子5.9は、端
子5.5〜5.8がデータを運ぶか、または、これらの
端子5.5〜5.8が記憶装置5に制御信号を送り込む
かを決定する。もし、入力端子5.9において高レベル
の信号が存在するならば、端子5.5〜5.8上の信号
は、マイクロコンピュータ8から送出される制御信号で
あると解釈される。もし、入力端子5.9において低レ
ベルの信号が存在するならば、端子5.5〜5.8上の
信号は、データを構成するものであると解釈される。
【0039】RAM記憶装置5の端子5.10により、
この記憶装置5において制御信号を受け入れる用意がで
きていることを知らせることができる。端子5.10に
高レベルの論理信号が出力されている場合には、上記の
RAM記憶装置5は、マイクロコンピュータ8によっ
て、このマイクロコンピュータ8とさらなる交信を行う
用意ができていると解釈される。しかしながら、端子
5.10に低レベルの論理信号が出力されている場合に
は、上記のRAM記憶装置5が、データの処理を行って
いるかもしくは他の操作を行っているかのいずれかの意
味において処理中の段階にあるか、または、マイクロコ
ンピュータ8にデータを転送している最中であることを
示すと解釈される。
【0040】RAM記憶装置5の出力端子5.12は、
受信したメッセージ情報または制御信号に応答して上記
記憶装置5の機能的状態を知らせるために、マイクロコ
ンピュータ8に割り込み信号を供給する役割を果たす。
例えば、新しいもしくは繰り返しのメッセージ情報が受
信された場合、または、未知か禁止されているかもしく
は実行不可能な機能がマイクロコンピュータ8に要求さ
れた場合は、高レベルの論理信号(割り込み信号)がマ
イクロコンピュータ8に送られる。このように、上記の
割り込み信号は、新しい操作が必要であることをマイク
ロコンピュータ8に知らせる目的で使用される。例え
ば、この種の割り込み信号の使用目的として、新しいメ
ッセージ情報が到着したことや、新しい命令をRAM記
憶装置5に送ったことを通知することが考えられる。ま
た一方で、低レベルの論理信号は、マイクロコンピュー
タ8によって新しい処置が要求されていないことを示し
ている。
【0041】上記のマイクロコンピュータ8は、適当に
プログラム作成が可能な公知のタイプであればよい。こ
のマイクロコンピュータ8は、その1つの入力端子8.
5を介して正の電源供給ライン16.1に接続され、か
つ、別の入力端子8.6を介して負の電源供給ライン1
6.2に接続される。さらに別の入力端子8.7は、デ
コーダ4の出力端子4.10からのクロックパルス列を
受け入れる。出力端子8.8は、RAM記憶装置5の入
力端子5.4に対しクロック信号を供給する。マイクロ
コンピュータ8は、さらに、出力端子8.9および8.
11を備える。これらの出力端子8.9および8.11
は、前述のように、RAM記憶装置5の入力端子5.9
および5.11に対しそれぞれ制御信号を供給したりデ
ータを転送したりするために使用される。また一方で、
入力端子8.10および8.12は、前述のように、R
AM記憶装置5からの受入れ準備完了信号および割り込
み信号をそれぞれ入力する目的で設けられる。
【0042】液晶のディスプレイ13は、マイクロコン
ピュータ8に接続されている。このディスプレイ13
は、番号00から47までのセグメントを備える。これ
らのセグメントは、バス13aを介してマイクロコンピ
ュータ8のディスプレイ駆動回路(図3には図示されて
いない)に接続されている。さらに詳しく説明すると、
各セグメントは、個別に制御することが可能であり、か
つ、所望のメッセージ情報は、ディスプレイ13により
表示することが可能である。この場合、当業者は、ディ
スプレイ13の各種のセグメントを制御するために、デ
ィスプレイ駆動回路に対しさまざまな電圧が必要になる
ことを理解するであろう。さらに、入力端子8.13〜
8.16は、これらのさまざまな電圧を供給するため
に、それぞれコンデンサ8d〜8gを介して正の電源供
給ライン16.1に接続されている。これらのコンデン
サ8d、8e、8fおよび8gの値は、好ましくは、そ
れぞれ220nF、100nF、100nFおよび100nFで
ある。マイクロコンピュータ8は、さらに、出力端子
8.17、8.18および8.19を備える。これらの
出力端子8.17、8.18および8.19は、よく知
られた方法で、駆動回路から送出される制御信号および
時間軸信号をディスプレイ13に供給することを目的と
している。
【0043】マイクロコンピュータ8の内部電圧レベル
を安定にしかつ平滑化するために、入力端子8.20、
8.21および8.22が設けられる。コンデンサ8h
の端子の一方は、入力端子8.20に接続されている。
さらに、コンデンサ8iの端子の一方は、入力端子8.
21に接続されている。さらにまた、コンデンサ8h、
8iの端子の他方は、いずれも入力端子8.22に接続
されている。
【0044】マイクロコンピュータ8は、さらに、使用
者用制御端子8.23〜8.26を備える。これらの使
用者用制御端子8.23、8.24、8.25および
8.26の一方の端子は、それぞれスイッチ8j、8
k、8lおよび8mを介して正の電源供給ライン16.
1に接続されている。これらのスイッチ8j、8k、8
lおよび8mは、使用者の操作により作動する。このよ
うな作動状態が生ずると、使用者によって高レベルの論
理信号が制御端子に印加される。上記の作動状態は、例
えば、使用者がページャ1を動作状態または非動作状態
にしたいときや、このページャ1を無声状態にするとき
や、ディスプレイ13によって表示されるメッセージを
保持するときや、表示されているメッセージを消去する
ときに達成される。他のさまざまな使用者用制御関数も
また、前述のような方法により提供されるが、このよう
にして提供されるさまざまな制御関数の各々に対し個別
の入力が必ずしも必要でないことが、容易に理解される
であろう。例えば、ある関数を実行しなければならない
ことをマイクロコンピュータ8に知らせるために、1つ
または幾つかのスイッチまたはプッシュボタンを特定の
シーケンスに従って作動させることもできる。
【0045】入力制御回路14および時計は、端子1
4.1を介して携帯用電源17(図3には図示していな
い)の正の電源供給ライン17.1に接続されている。
さらに、上記の入力制御回路14および時計は、端子1
4.2を介して携帯用電源17の負の電源供給ライン1
7.2に接続されている。入力制御回路14は、さら
に、入力端子14.3、14.4および14.5を備え
る。これらの入力端子14.3、14.4および14.
5は、補足的な使用者用入力端子を形成するように機能
する。これらの補足的な使用者用入力端子は、ページャ
1によって、使用者が要求するようなある関数を実行
し、さらに、入力制御回路14により制御される時計の
動作を制御することができるようにすることを目的とす
るものである。入力端子14.3、14.4および1
4.5が、ページャの動作を制御するかまたは時計の動
作を制御するかを決定するために、これらの入力端子1
4.3、14.4および14.5に印加される信号、ま
たは、初めに他の入力端子に送られる信号に関する特定
のシーケンスが使用される。
【0046】入力端子14.3、14.4および14.
5は、スイッチ14b、14cおよび14dの端子の一
方にそれぞれ接続されている。さらに、これらのスイッ
チ14b、14cおよび14dの端子の他方は、いずれ
も入力端子14.1に接続されている。上記スイッチ
は、使用者により使用可能な任意の形態で設けることが
できる。正の電源供給ライン17.1とマイクロコンピ
ュータ8の入力端子8.27との間には、他のスイッチ
14eが接続されている。このスイッチ14eは、現在
制御されているのはページャかまたは時計かをマイクロ
コンピュータ8に知らせることを目的としている。
【0047】入力制御回路14は、さらに、2つの出力
端子14.6および14.8を備える。これらの出力端
子14.6および14.8は、時計(モータ15)にお
ける2つの巻線15aおよび15bの端子の一方にそれ
ぞれ接続されている。これらの巻線15aおよび15b
の端子の他方は、いずれも、共通の戻り接続部14.7
に接続されている。この場合、当業者は、次の点を容易
に理解するであろう。すなわち、ここで選定された例に
おいては、巻線15aおよび15bは、より一般的に知
られているアナログの水晶時計に設けられた両方向性の
モータの一部をなしているが、時計用のモータが不要な
ディジタルの時計を含むような他のタイプの時計を用意
することも可能であることである。時計の他の機能を制
御するために、上記以外のさまざまな入力端子が設けら
れている。
【0048】端子14.3、14.4および14.5に
印加される信号を示すデータをマイクロコンピュータ8
に供給するために、入力制御回路14の他の出力端子1
4.9および14.10が、マイクロコンピュータ8の
入力端子8.28および8.29にそれぞれ接続されて
いる。水晶共振器14.99は、入力制御回路14の出
力端子14.11および出力端子14.12に接続され
ており、かつ、この入力制御回路14の時間軸を構成し
ている。
【0049】ページャ1は、さらに、警告装置26を備
える。この警告装置26は、デコーダ4により受信され
る新しいメッセージ情報をマイクロコンピュータ8に通
知するために、このマイクロコンピュータ8に接続され
ている。さらに、電気音響式トランスジューサ26a
(ブザー)の端子の一方が、スイッチング・トランジス
タ26bのコレクタに接続されている。また一方で、こ
の電気音響式トランスジューサ26aの端子の他方が、
正の電源供給ライン16.1に接続されている。スイッ
チング・トランジスタ26bのコレクタはまた、バイア
ス抵抗26cを介してマイクロコンピュータ8の出力端
子8.31にも接続されている。このバイアス抵抗26
cの値は、好ましくは、18 kΩである。
【0050】この出力端子8.31は、通常、高レベル
の論理レベルに保持されている。スイッチング・トラン
ジスタ26bのエミッタは、負の電源供給ライン16.
2と、マイクロコンピュータ8の端子8.6に接続され
ている。スイッチング・トランジスタ26bのベース
は、マイクロコンピュータ8の端子8.30に接続され
ている。例えば、45mHのインダクタンス値を有するチ
ョークが、電気音響式トランスジューサ26a、好まし
くはブザーに対し並列に接続されている。最終的には、
4.7μF の値を有する電圧安定化用のコンデンサ26
eが、正の電源供給ライン16.1と負の電源供給ライ
ン16.2との間に接続されている。通常の動作におい
ては、出力端子8.30は低レベルに保持されており、
トランジスタ26bは非導通状態になっている。
【0051】ページャ1が、呼び出しを受信したこと、
または、他の機能を遂行したことを通知することが必要
な場合は、各種の波形を有する信号が、出力端子8.3
1から伝達される。この出力端子8.31は、まず初め
に第1の音を発生するであろうと思われるブザー(電気
音響式トランスジューサ26a)の端子にて所定の電圧
を生成する。また一方で、別の出力端子8.30を介し
てトランジスタ26bのベースに1つの信号が送られて
このトランジスタ26bが導通状態になり始めたとき
に、警告装置26により別種の音が生成される。すなわ
ち、ブザーの端子において上記の電圧と異なった電圧が
生成され、第1の音を発生する。これらの互いに異なっ
た電圧は、ページャ1によりさまざまな機能が遂行され
たことを通知するのに使用される。
【0052】図4は、図3のページャに使用されるデコ
ーダを示し、かつ、本発明の原理がどのようにして実施
レベルに移されるかをより詳細に示すための簡略化され
た回路ブロック図である。ここでは、図4を参照しなが
ら、本発明の概念に従って同期コード語を認識する役割
を果たすデコーダ4の一部をより詳細に説明することと
する。
【0053】図4においては、認識の対象となる共振器
回路25は、その出力端子25.1においてクロック信
号を供給する。このクロック信号は、特にデコーダ4の
図示された部分にて遂行される規則的な動作を確立す
る。このクロック信号の周波数は、入ってくるメッセー
ジ信号のビット列の周波数の関数として選定される。す
なわち、この場合は、上記クロック信号の周波数は、5
12Hz、1200Hz、または2000Hzである。
【0054】デコーダ4は、さらに、同期用のカウンタ
30を備える。このカウンタ30は、共振器回路(クロ
ック回路)25の出力端子25.1に接続されている。
さらに、上記カウンタ30は、入力端子30.2を備え
る。この入力端子30.2は、排他的論理和ゲート31
の出力端子31.1に接続されている。さらに、その出
力端子31.2の一方は、デコーダ4の入力端子4.1
に接続されている。ここで、出力端子25.1からのク
ロック信号の立ち下がりエッジの期間中、入力端子3
0.2が高論理レベルになっている場合は、カウンタ3
0が有する値は、1だけ増加する。また一方で、入力端
子30.2が低論理レベルになっている場合は、カウン
タ30は直前の状態を維持する。さらに、カウンタ30
は、帰零入力端子30.3を備える。この帰零入力端子
30.3は、マイクロプロセッサ32の出力端子32.
1に接続されている。このマイクロプロセッサ32は、
デコーダ4の図示された部分にて進行する動作を制御す
る。このようなデコーダ4の動作は、これから、かなり
詳細に説明することとする。
【0055】カウンタ30は、さらに、出力端子30.
4を備える。この出力端子30.4は、マイクロプロセ
ッサ32の入力端子32.2に接続されており、カウン
タ30の内容が零になったときに論理レベル“1”を供
給する。カウンタ30の内容が零でない場合には、その
出力端子30.4は論理レベル“0”になっている。カ
ウンタ30の別の出力端子30.5は、マイクロプロセ
ッサ32の入力端子32.3に接続されており、カウン
タ30の内容が2以下(0、1または2)になったとき
にマイクロプロセッサ32に対し論理レベル“1”を供
給する。カウンタ30の内容が2より大きい場合には、
その出力端子30.5は、マイクロプロセッサ32に対
し論理レベル“0”を供給する。
【0056】32ビットのデータレジスタ33は、その
入力端子33.1を介してクロック回路25の出力端子
25,1に接続されている。さらに、上記のデータレジ
スタ33は、その負荷入力端子33.2を介して受信機
3の出力端子3.3に接続されている。この場合、上記
データレジスタ33においては、クロック回路25の規
則的な動作により、受信機3によって復調されたメッセ
ージ信号が直列にロードされる。さらに詳しくいえば、
データレジスタ33は、受信機3から受け取った最新の
32ビットのデータを常に有していることになる。この
32ビットのデータは、データレジスタ33の出力端子
33.3においては、並列のデータとして出力されるこ
とにより使用可能となる。
【0057】デコーダ4は、さらに、32ビットのプリ
アンブル・レジスタ34を備える。このプリアンブル・
レジスタ34は、その回路系内に、各ビット列が“1”
および“0”のいずれか一方により二者択一的に構成さ
れた一連のビット列(1010 1010 1010 1010 1010 1010 1
010 1010) を含む。それぞれ対応する信号は、プリアン
ブル・レジスタ34の出力端子34.1において使用可
能となる。この信号は、POGSAGフォーマットのプ
リアンブルの一部と対応する。
【0058】同期コード語のレジスタ35は、例えば図
2に示すように、POGSAGフォーマットの同期コー
ド語を有する。このレジスタ35は、リングレジスタの
形態をなしており、かつ、クロック入力端子35.1を
備える。このクロック入力端子35.1は、クロック回
路25の出力端子25.1に接続されている。さらに、
上記レジスタ35は、最大の重み付けがなされたビット
の入力端子35.2を備える。この入力端子35.2
は、最小の重み付けがなされたビットの入力端子35.
3に対しループを構成している。このようにすれば、上
記レジスタ35に含まれる同期コード語のビット列は、
クロック信号の速度で再循環する。そして、上記クロッ
ク信号の各立ち上がりエッジにおいて、同期コード語の
左方向へのシフトが生ずる。レジスタ35は、さらに、
初期状態へのリセット用の入力端子35.4を備える。
このリセット用の入力端子35.4は、マイクロプロセ
ッサ32の出力端子32.4に接続されている。この入
力端子35.4が論理レベル“1”になったときに、上
記の同期コード語は、レジスタ35内で、初期の位置ま
たは中心の位置に復帰する。レジスタ35の内容は、並
列の出力端子35,5において、32ビットにわたり同
時に使用可能となる。
【0059】32ビットのマルチプレクサ36は、第1
の入力端子36.1を備える。このマルチプレクサ36
の第1の入力端子36.1は、レジスタ34の出力端子
34.5に接続され、かつ、その第2の入力端子36.
2は、レジスタ35の出力端子35.5に接続されてい
る。マルチプレクサ36の出力端子36.3は、コンパ
レータ37の第1の入力端子37.1に接続されてい
る。マルチプレクサ36は、さらに、制御用の入力端子
36.4を備える。ここで、マルチプレクサ36の入力
端子36.4が論理レベル“1”である場合、出力端子
36.3は、マルチプレクサ36の入力端子36.2に
存在するバイナリ・ワードを供給する。また一方で、入
力端子36.4が論理レベル“0”である場合、入力端
子36.1に存在するバイナリ・ワードが出力端子3
6.3に現れる。
【0060】コンパレータ37は、第2の入力端子3
7.2を備える。この第2の入力端子37.2は、デー
タレジスタ33の出力端子33.3に接続されている。
さらに、2つの出力端子37.3および37.4は、マ
イクロプロセッサ32の入力端子32.6および32.
7にそれぞれ接続されている。2つの入力端子37.1
1および37.2にそれぞれ供給されるバイナリ・ワー
ドが互いに等しい場合に、出力端子37.3は論理レベ
ル“1”になる。そうでない場合は、出力端子37.3
は論理レベル“0”になる。2つの入力端子37.11
および37.2にそれぞれ供給されるバイナリ・ワード
が互いに等しい場合に、出力端子37.3は論理レベル
“1”になる。さらに、このようなバイナリ・ワードが
互いに等しいか、または、このようなバイナリ・ワード
の1または2ビットに関し差異が生じた場合に、出力端
子37.4は論理レベル“1”になる。そうでない場合
は、出力端子37.4は論理レベル“0”になる。
【0061】デコーダ4は、さらに、アドレスレジスタ
38を備える。このアドレスレジスタ38は、最大の重
み付けがなされた1つのビットが“0”であるような計
19ビットのバイナリ・ロケーションを有する。この場
合、他の18ビットは、考慮の対象となるページャのア
ドレスに応じて重み付けがなされる。もし、入ってくる
メッセージ信号の情報コード語における最初のビットが
“0”であるならば、このビット“0”は、上記の情報
コード語がアドレスワードに関係していることを意味す
る。アドレスレジスタ38は、前述の同期コード語のレ
ジスタ35と同じような接続構成になっている。さらに
詳しくいえば、このアドレスレジスタ38は、クロック
入力端子38.1を備える。このクロック入力端子3
8.1は、クロック回路25の出力端子25.1に接続
されている。さらに、上記レジスタ38は、最小の重み
付けがなされたビットの入力端子38.2を備える。こ
の入力端子38.2は、最大の重み付けがなされたビッ
トの入力端子38.3に接続されている。上記レジスタ
35は、さらに、初期状態へのリセット用の入力端子3
8.4を備える。このリセット用の入力端子38.4
は、マイクロプロセッサ32の出力端子32.8に接続
されている。この結果、上記レジスタ35の内容は、ク
ロック信号の各立ち上がりエッジにおいて、左方向へシ
フトすることにより再循環する。上記入力端子38.4
が論理レベル“1”になったときに、上記レジスタ38
のアドレスコード語は中心の位置に復帰する。
【0062】レジスタ38の端子38.3は、1ビット
のマルチプレクサ39における複数の入力端子39.1
の1つに接続されている。さらに、このマルチプレクサ
39の別の入力端子39.2は、同期コード語のレジス
タ35の端子35.3に接続されている。上記マルチプ
レクサ39の出力端子39.3は、排他的論理和ゲート
31の出力端子31.3に接続されている。上記マルチ
プレクサ39は、さらに、制御用の入力端子39.4を
備える。このリセット用の入力端子39.4は、マイク
ロプロセッサ32の出力端子32.9に接続されてい
る。ここで、入力端子39.4が論理レベル“1”にな
っている場合は、上記マルチプレクサ39の出力端子3
9.3は、入力端子39.2のレベルと同じになる。そ
うでない場合は、出力端子39.3は入力端子39.1
のレベルと同じになる。
【0063】マイクロプロセッサ32は、簡単なマイク
ロプログラムを実行するように意図されている。さらに
詳しくいえば、このマイクロプロセッサ32は、このよ
うなマイクロプログラムにより、マイクロプロセッサ3
2の入力端子32.10に達するようなクロック信号の
制御の下で、各種の制御用の出力端子32.1、32.
5、32.9、32.4および32.8を所望の論理レ
ベルにすることができる。さらに、上記マイクロプロセ
ッサ32は、入力端子32.10、32.2、32.
3、32.7および32.6の状態をチェックすること
もできる。上記のプログラムに対応するフローチャート
を、後述の図5、図6、図7および図8に示す。
【0064】このようにして、マイクロプロセッサ32
は、出力端子32.11において出力信号を送出する。
この出力端子32.11は、バッファ40を介して受信
機3に電圧を印加する際の制御、または、導体16.1
および16.2を介して受信機3に達するエネルギに対
する遮断状態の制御を行うことができる。本発明は、次
のような幾つかの考慮すべき点に基づいている。
【0065】まず第1は、最近の電子部品においては、
ひじょうに良好な精度でもって共振器回路25(例え
ば、水晶共振器を備えている)からページャにクロック
信号を供給することができることである。具体的には、
一定温度の場合でかつ製造上の誤差および部品の経時変
化を考慮に入れた場合、35ppm の精度が達成される。
第2は、POGSAGフォーマットが、544ビットの
各ビット毎に同期コード語の繰り返しを提供し、さら
に、ページャのメッセージ信号に関係する他の送信フォ
ーマットが、POGSAGフォーマットと同程度の大き
さの同期動作の繰り返し周波数を有することである。
【0066】上記の2つの点を考慮しながら、本発明
は、1度同期が得られれば、次の同期コード語を受信す
るまでに同期状態が失われる可能性はごく少ないという
事実を利用している。この結果、同期コード語を受信す
る度にこの同期コード語のすべての部分をチェックする
必要はない。それどころか、本発明の提案によれば、こ
の同期コード語のほんの一部分をビット毎に体系的にチ
ェックするだけでよい。さらに、同期コード語の残りの
部分を受信している間は、大きくエネルギを消費する受
信機3を遮断状態にすることもできる。このような遮断
期間を設けることは、エネルギ経済学にとって絶対的に
有利であり、ひいては、ページャの独立性に対しても絶
対的に有利なものとなる。
【0067】本発明のページャを動作させるための具体
的手順は、図5、図6、図7および図8を参照しながら
説明することとする。図5は、本発明のページャにおけ
る同期コード語の認識手順の第1の部分を説明するため
のフローチャートである。ここでは、ページャが次のよ
うな非同期状態にある場合について比較的大まかに説明
する。
【0068】非同期状態 ここでは、ページャが同期状態にないか、または、同期
状態から逸脱したと仮定する。さらに詳しくいえば、前
者は、ページャを動作状態にして以来、中央局により放
送されるメッセージ信号中の同期コード語をページャが
認識していないという状況であり、後者は、受信状態に
なったときに、ある一定の回数だけ同期コード語を認識
できないという状況である。
【0069】上記のような非同期状態においては、マイ
クロプロセッサは、図5のステップ(ブロック)41に
示すような信号を生成する。すなわち、出力端子32.
8は“0”になっており、出力端子32.4にてパルス
(“1”レベルが通過してから13μsec が経過した後
に“0”レベルが通過する)が生成され、そして、出力
端子32.9、32.5および32.1は、それぞれ
“1”、“1”および“0”になっている。また、容易
にわかることではあるが、メッセージ信号の復調を確実
に行うために受信機3が動作状態にあるので、出力端子
32.11は“1”になっている(図5のステップ4
2)。
【0070】ここで、出力端子32.4にて生成される
パルスの長さは、例えば32kHz の周波数を有する基本
のクロック信号の半分の期間に等しいことに注意すべき
である。例えば、基本のクロック信号の周波数が76.
8kHz である場合には、パルスの長さは、6.5μsec
になる。同期コード語は、レジスタ35内に存在し、こ
のレジスタ35の入力端子35.4に現れる信号の中心
に位置するようになっている。上記同期コード語は、デ
ータレジスタ33内で周期的に見出される。この期間中
は、マイクロプロセッサ32は、クロック信号の各立ち
上がりエッジにおいて、入力端子32.6の入力信号が
“1”になっているか否かを検証する(図5のステップ
43、44)。コンパレータ37が、レジスタ33とレ
ジスタ35の内容が同じであることを認識するや否や、
マイクロプロセッサ32は、入力端子32.6が“1”
になったことから、この入力端子32.6において両レ
ジスタ3、35の内容が同じであることを検知する。次
に、ページャは、同期状態になったことを明言し(ステ
ップ45)、連続的なデータ・パッケージのフレームの
形で割り当てられるアドレスを予想することができる。
その後、受信機は、マイクロプロセッサにより、遮断状
態にされるかまたは動作再開の状態になる。
【0071】図6、図7および図8は、本発明のページ
ャにおける同期コード語の認識手順をさらに詳細に説明
するためのフローチャートである。説明の都合上、同期
状態にある場合の同期コード語の認識手順を3つに分け
て説明することとする。同期状態 512ビットの後に、中央局は、新しい同期コード語を
放送する。既述したように、この同期コード語およびそ
れに続く同期コード語のいずれにおいても、同期状態が
失われたことが確定されない場合には、コード語のすべ
てをチェックすることはしない。希望者により行われる
調査により、受信した同期コード語の各々のごくわずか
な数のビットのみをチェックするだけで充分か否かを決
定することが可能となる。このような調査は、受信の条
件が変化しない限りにおいては、正確な同期状態を維持
するために必要となる。ここでは、本発明により、同期
状態が失われた場合に、どのようにして同期状態を回復
させることに成功したのかが、今後の説明で明らかにな
るであろう。
【0072】ここで述べる実施例においては、図4の回
路構成により、入ってくる同期コード語の中の6ビット
のみがチェックされる。すなわち、たった今、図5を参
照しながら説明したように、初めに同期状態にした後に
続く動作においては、同期コード語の中の数ビットのみ
をチェックするようになっている。本発明およびPOG
SAGフォーマットのフレームワークにおける有利な特
性により、チェックされるビットは、同期コード語の一
連のビット列の中で切替えの回数が最大になるビットで
あることが好ましい。このようなチェックすべきビット
を選定することにより、最も効果的なチェックを行うこ
とができる。具体的には、このようなビットは、図2の
下部に示すような19から24までの番号に対応するビ
ット(010101)である。原則として、各々の同期コード語
の中で19番目のビットが現れてから受信機3を動作状
態にすればよい。
【0073】しかしながら、この受信機3は、動作用の
電圧が印加された後に安定になるまでにプレターンオン
時間(Pre-turn-on Time)を必要とする。このプレターン
オン時間は、好ましくは、メッセージ信号のバイナリ・
データの流れ速度が512ビット/秒である場合に8ビ
ットになる。一般には、プレターンオン時間は、次の式
に従って選定される。
【0074】ptt=1/D・E ここで、pttはプレターンオン時間、Dはメッセージ
信号のバイナリ・データの流れ速度、そして、Eはプレ
ターンオンの対象となるビットの数を示す。また、E
は、0<E<30である。このような事実を考慮しなが
ら、上記のような同期状態が決定された後に、マイクロ
プロセッサ32は、その内部素子(図示されていない)
を介して512ビットのメッセージ信号のビット列を待
つ。さらに、図6のステップ46に従い、ビットカウン
タ(このような内部素子の構成部分は図示されていな
い)に対しビットカウント値(19−E)をロードす
る。また一方で、レジスタ35の入力端子35.4に対
し、マイクロプロセッサ32の出力端子32.4から1
3μsecの時間間隔のパルスを印加する。このパルス
は、レジスタ35内の同期コード語を再度中心に位置さ
せる。
【0075】共振器回路25、すなわち、クロック回路
は、ビットカウント値が零になるまで、マイクロプロセ
ッサ32の内部のビットカウンタを1ずつ減少させる
(図5のステップ47、48および49)。このとき
に、レジスタ35の内容は、クロック信号の速度で再循
環する。ビットカウント値が零になったとき(図5のス
テップ50)、マイクロプロセッサ32は、その出力端
子32.11において、受信機3を始動させるための信
号を送出する。また一方で、内部のビットカウンタにビ
ットカウント値Eがロードされる。図5のステップ5
1、52および53に示すように、カウンタの内容は、
クロック信号の速度で再びクリアされる。さらに、同期
コード語は、レジスタ35内で循環し続ける。
【0076】これと同時に、入ってくる複数のビット
と、同期コード語のビットとは、ゲート31およびマル
チプレクサ39において、お互いにかつ連続的に比較さ
れる。このマルチプレクサ39は、その入力端子39.
4において、出力端子32.9の出力信号に応じて制御
され、かつ、ゲート31の入力端子31.3に対し同期
コード語のビットを切り替える。ただし、もし、カウン
タ30がまだ動作状態になっていなければ、上記のよう
な比較を行ってもまだ結果は出ないであろう。
【0077】内部のビットカウンタが零になったとき、
考慮の対象となるゲート31の両方の端子に対し、同期
コード語の19番目のビットが同時に位置づけされる。
この場合、容易にわかるように、同期状態が保持され
る。さらに、図7のステップ54に示すように、マイク
ロプロセッサ32は、出力端子32.1において、動作
信号をカウンタ30に供給する。また一方で、マイクロ
プロセッサ32は、内部のビットカウンタに数“6”を
供給する。
【0078】次に続く6つのクロックパルスの期間では
(図7のステップ55、56および57)、ビットカウ
ンタの内容が減少する。さらに、レジスタ35内の同期
コード語中の6ビット(19〜24)が、入ってくるメ
ッセージ信号の6つのビットと比較される。さらに、マ
イクロプロセッサ32は、その入力端子32.2を介し
てカウンタ30の状態を監視する(図7のステップ5
8)。
【0079】もし、端子32.2における信号が“1”
のままであれば、次に続く6つのクロックパルスの期間
では、レジスタ35内の同期コード語中の19番目から
24番目までのビットが、入ってくるメッセージ信号の
6つのビットとビット毎に一致していることになり、ペ
ージャは、同期のとれた状態を保持していることになる
(図7のステップ59)。
【0080】また一方で、もし、6つのクロック信号
が、同期コード語中の19番目から24番目までのビッ
トを検証している間に、端子32.2における信号が零
になったならば、入力端子31.2および31.3にお
けるビット毎の比較が正しい結果を提示していないこと
になる。この結果はカウンタ30に記憶されるが、ペー
ジャは同期状態を保持している(図7のステップ6
0)。
【0081】次の同期コード語(512ビット後の)を
受信したとき、前述したのと同様の手順が実行される。
もし、6つのビットを比較した後に、端子32.2が
“1”になっているならば(図7のステップ61)、ペ
ージャは同期状態のモードを保持している(図7のステ
ップ63)。このとき、前回の受信の期間中に6つのビ
ットを比較の結果として生じかつ記憶されているエラー
は、カウンタ30の帰零動作により消去される(図7の
ステップ61)。
【0082】また一方で、もし、端子32.2が再度零
になったならば、ページャは、不完全同期状態とみなさ
れる(図7のステップ64)。この不完全同期状態と
は、これから図7を参照しながら説明するように、次の
同期コード語に対し32ビットにわたってチェックする
ことを意味する。もし、後に続く16個のフレームに対
しこのような不完全同期状態が保持されるならば(図7
のステップ64)、ページャは、非同期状態に戻る(図
7のステップ65)。この非同期状態は、図5で既述し
たように、初期状態に対応し、マイクロプロセッサ32
は、初めから動作をやり直す。この状態では、ページャ
は、アドレスのサーチ工程が阻止されてしまうので、も
はやメッセージ情報を受信することができない。
【0083】上記の不完全同期状態においては、マイク
ロプロセッサ32の内部のビットカウンタには数Eがロ
ードされる。さらに、受信機3を再開させるために、端
子32.11は“1”になる(図8のステップ66)。
このビットカウンタのビットカウント値がカウントダウ
ンして零になった後(図8のステップ67、68および
69)、マイクロプロセッサ32は、レジスタ35の入
力端子35.4にパルスを供給する。そして、上記マイ
クロプロセッサ32は、マルチプレクサ36の入力端子
36.4に“1”を供給すると共に、内部のビットカウ
ンタに対し数32をロードする(図8のステップ7
0)。
【0084】32のパルスをカウントダウンした後、マ
イクロプロセッサ32は、その入力端子32.7の状態
をチェックし、レジスタ35に記憶されている同期コー
ド語と、入ってくるメッセージ信号の同期コード語とが
同じであることを見い出したか否かを決定する(図8の
ステップ71、72、73および74)。もし、マイク
ロプロセッサ32が、その入力端子32.7において、
“1”を識別したならば(図8のステップ75)、同期
コード語が再び認識されたことになり、ページャは同期
状態になる(図8のステップ71)。 もし、そうでな
ければ、ページャは不完全同期状態を保持しており(図
8のステップ77)、図8のフローチャートを再実行す
ることになる。
【0085】ここで、ページャが不完全同期状態または
同期状態にある場合、このページャは、後に続いてくる
同期コード語の各コード語毎のビットパッケージ内のア
ドレスと、ページャに割り当てられているパッケージの
フレーム内のアドレスとを認識しようと試みることに注
意すべきである。この結果、上記フレームが、時間的に
同期コード語の直後に続く場合は、受信機3はエネルギ
源から遮断されない。
【0086】図9は、本発明のページャにおけるアドレ
スコード語の認識手順を説明するためのフローチャート
である。ここでは、アドレスコード語の認識手順をフロ
ーチャートにより詳細に述べることする。この場合、前
述したように、ページャが同期状態にあるか、または、
二者択一的に不完全同期状態にあると仮定する。さら
に、これらのいずれの状態においても、アドレスのサー
チは阻止されないものとする。
【0087】既述したように、所定のページャに対し一
義的に割り当てられるアドレスコード語は、常に、メッ
セージ信号の同じフレーム内に見い出される。したがっ
て、同じラジオ放送のデータパッケージ内の別のフレー
ムを放送している間は、受信機を動作状態にすることは
無意味である。考慮の対象となるページャが、アドレス
コード語を最初のフレーム(フレーム0)にもつ場合、
受信機3は、次に続く同期コード語の認識を阻止される
ことはないので、アドレスコード語の認識工程が直ちに
始まる。また一方で、アドレスコード語が、フレーム1
〜7中の1つのフレームに位置している場合、マイクロ
プロセッサ32は、考慮の対象となるページャのアドレ
スコード語が位置しているフレームよりも前にあるフレ
ームが通過する時間に対応するクロックパルスの数だけ
待つようにしている。この目的のために、マイクロプロ
セッサ32は、レジスタ(図示されていない)を備え
る。このレジスタは、上記のクロックパルスの数を有
し、かつ、入力端子32.10に印加されるクロックパ
ルス信号により上記のクロックパルスの数を減らすよう
な構成にしている。ここで、問題となるクロックパルス
の数は、受信機3を適当に安定化させるために、関係あ
るフレームに達する前に、この受信機3を何ビットか
(例えば、8ビット)始動させるような方法で決定され
ることに注意すべきである。このような方法は、同期コ
ード語を認識する場合において既述されている。
【0088】この受信機3の安定化期間が経過した後は
(すなわち、関係あるフレームの最初の部分におい
て)、マイクロプロセッサ32は、出力端子32.8に
おいて13μsec のパルスを供給し、出力端子32.4
を“0”に保持し、出力端子32.9、32.5および
32.11に対しそれぞれ“0”、“1”および“1”
を供給し、そして、出力端子32.1において13μse
c のパルスを供給する。この状態で、図4に示すような
回路は、アドレスの認識を行う用意ができている。
【0089】アドレスコード語は、POGSAGフォー
マットに従って32ビットのビット列で構成される。こ
のビット列の最初のビットは、メッセージコード語では
常に“1”であったのに対し、ここでは、常に“0”で
ある。上記アドレスコード語は、最初のビットに続い
て、直列の18ビットのビット列を有する。この18ビ
ットのビット列は、考慮の対象となるページャに特有の
アドレス情報を構成している。上記アドレスコード語の
他のビット列は、ページャのアドレス指定には有用なも
のではなく、機能ビットおよびテストビットを構成して
いる。
【0090】このようなビット構成では、レジスタ38
(図4)は、問題となるページャを識別するための19
ビットのアドレスコード語のビット列を構成する。マイ
クロプロセッサ32の内部のビットカウンタには、この
数19がロードされる(図9のステップ78)。さら
に、マイクロプロセッサ32のプログラムによりステッ
プ79〜ステップ82でループを形成する構成におい
て、アドレスコード語のビット毎の検証が順番に始ま
る。この検証動作が行われている間は、カウンタ30
は、連続する各ビットの比較期間に確定される不一致の
数を監視する。もし、カウンタ30が3つ以上の不一致
の数を確定したならば、マイクロプロセッサ32は、そ
の出力端子32,11を“0”にし、続いて、カウンタ
30の出力端子30.5が“1”レベルになる。マイク
ロプロセッサ32の出力端子32,11が“0”になる
と、アドレスコード語の残りの期間で受信機3が遮断状
態になる(図9のステップ83、84)。また一方で、
図4のマイクロプロセッサ32で行われるテストによ
り、マイクロプロセッサの32の内部のビットカウンタ
が零に達したことが確認された場合は、考慮の対象とな
るページャに対しアドレス指定がなされたことになる。
したがって、この場合は、ページャは、入ってくるメッ
セージ信号内のアドレスコード語に続いてメッセージ情
報を受信する用意をしなければならない(図9のステッ
プ85)。
【0091】本発明の実施例により、本発明はエネルギ
経済の観点からもひじょうに有効であることがわかる。
実際に、ページャがメッセージ信号を感知している時間
の大部分において、同期コード語の認識は、32ビット
の中のほんの6ビットしか必要としない。これに対し、
従来のシステムでは、同期コード語の認識に際し、32
ビットの全体を使用している。ここで、本発明のシステ
ムおよび従来のシステムのいずれにおいても、同期コー
ド語の認識工程に先だってページャを動作させておくこ
とが必要である点に注意すべきである。その点を考慮し
ても、本発明は、従来のシステムに比べて26ビットの
期間が節約できるので、エネルギ経済の観点からいって
顕著な効果を有する。
【0092】さらに、アドレスコード語に関しても、本
発明のシステムは、ひじょうに経済的である。その理由
を説明する。一般に、所定のページャでは、一日のうち
のほんの数回しか呼び出しがかからない。したがって、
上記ページャに関係するアドレスコード語は、中央局か
ら送信されるラジオ放送のメッセージ信号の本発明の一
部を占めているにすぎない。本発明では、アドレスコー
ド語を比較する期間中に、所定のページャのアドレス指
定がなされたか否かを判断して、関係ないアドレスコー
ド語が入ってきた場合には、直ちに上記のページャを遮
断状態にすることができる。したがって、ページャのエ
ネルギ消費が最小限に抑えられる。
【0093】例えば、上記実施例では、プレターンオン
時間を考慮して8ビットの期間だけ受信機3を動作させ
ればよいので、欧州特許第0118153号に開示され
ている従来のシステムと比較すると、エネルギ消費量は
23%節約される(独立性は、+30%)。さらに、連
続的な16ビットの期間で受信機3を動作させた場合で
も、エネルギ消費量は20%も節約される(独立性は、
+26%)。
【0094】さらに、上記実施例において、純粋にアド
レスコード語の認識のみしか行っていない場合、では、
プレターンオン時間を考慮して8ビットの期間だけ受信
機3を動作させたときは、従来のシステムと比較する
と、エネルギ消費量は38%節約される(独立性は、+
60%)。さらに、連続的な16ビットの期間で受信機
3を動作させた場合でも、エネルギ消費量は27%も節
約される(独立性は、+36%)。
【0095】アドレスコード語の認識と同期コード語の
認識とを結び付けた単一のページャにおいては、エネル
ギ消費量は、8ビットの場合で61%、16ビットの場
合で47%も節約される。また一方で、独立性は、それ
ぞれ+255%および+89%にも達する。今まで本発
明の好適な実施例について説明してきたが、ここでは、
ただ単に、本発明の原理を例証したに過ぎないと考えら
れる。さらに、当業者においては数多くの変形および変
更が容易になし得るので、本文で示したような構成およ
び方法にのみ本発明を限定することは望ましくない。し
たがって、本文に添付されている請求の範囲およびその
等価物に記載された発明の範囲内にある限りにおいて
は、すべての適切な変形例および等価例が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自局呼びシステムに使用されるページ
ャの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1のページャに適用することを目的としてメ
ッセージ信号の送信に用いられるPOGSAGのコーデ
ィング系を示すフォーマット図である
【図3】本発明のページャの実施例をより詳細に示す回
路ブロック図である。
【図4】図3のページャに使用されるデコーダを示し、
かつ、本発明の原理がどのようにして実施レベルに移さ
れるかをより詳細に示すための簡略化された回路ブロッ
ク図である。
【図5】本発明のページャにおける同期コード語の認識
手順の第1の部分を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】本発明のページャにおける同期コード語の認識
手順の第2の部分を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明のページャにおける同期コード語の認識
手順の第3の部分を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】本発明のページャにおける同期コード語の認識
手順の第4の部分を説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】本発明のページャにおけるアドレスコード語の
認識手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ページャ 2…アンテナ 3…受信機 4…デコーダ 5…RAM記憶装置 6…データ処理装置 8…マイクロコンピュータ 9…ディスプレイ・インタフェース 10…マイクロプロセッサ 11…RAM領域 12…ROM領域 13…ディスプレイ 14…入力制御回路 15…モータ 16、17…携帯用電源 25…共振器回路 30…カウンタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の時間間隔で繰り返される同期コー
    ド語と、アドレスコード語と、メッセージ情報コード語
    とから構成されると共に、ラジオ放送のメッセージ信号
    を受信するように意図されたページャを具備する自局呼
    びシステムであって、前記のメッセージ情報は、1つま
    たは幾つかのメッセージを含み、該ページャは、 前記のコード化された信号を受信しかつ復調する受信機
    と、 前記ページャのアドレス指定がなされたことが明らかで
    あるときに、前記同期コード語、アドレスコード語およ
    びメッセージ情報コード語をたがい識別する目的で、前
    記のコード化されたメッセージ信号をデコード化するよ
    うに意図され、かつ、該デコード化されたメッセージ信
    号からメッセージ情報を抽出するように意図されたデコ
    ーダと、 該デコーダに接続されており、該メッセージ情報を記憶
    するように意図された記憶装置と、 該記憶装置に接続されており、該メッセージ情報がわか
    りやすくなるように該メッセージ情報を処理するための
    手段と、 該ページャに電力を供給するためのエネルギ供給手段
    と、 該受信機と該エネルギ供給手段との間に接続されてお
    り、該エネルギ供給手段により供給される電圧を、該受
    信機に選択的に印加するためのスイッチング手段と、 論理的に高い状態または論理的に低い状態のいずれか一
    方の状態になっている複数のビットを有する前記同期コ
    ード語を記憶するための手段と、 前記同期コード語の受信を可能にし、かつ、該記憶され
    た同期コード語と前記メッセージ信号の同期コード語と
    の比較を行う目的で、前記電圧が前記受信機に印加され
    るように前記スイッチング手段を制御するための制御手
    段とを備え、 該制御手段は、前記同期コード語を認識した後に前記電
    圧を遮断するように構成され、 さらに、前記制御手段は、前記同期コード語の複数のビ
    ットの少なくとも一部であって連続するビット間の状態
    変化の回数が最大となるような複数のビットを、各々の
    ビット毎に比較すると共に、該比較により、前記同期コ
    ード語の複数のビット中の限られた数のビットの同一性
    をもって前記同期コード語の認識を行うときに、前記ス
    イッチング手段を動作させる手段を有することを特徴と
    する自局呼びシステム。
  2. 【請求項2】 前記メッセージ信号が、POGSAGフ
    ォーマットの形態をなし、前記制御手段が、前記同期コ
    ード語の19番目から24番目までのビットに関する比
    較を行うように構成される請求項1記載の自局呼びシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記メッセージ信号の
    複数のビット中の予め定められた数に対応する期間にわ
    たり、前記比較に先立って前記受信機を前記エネルギ供
    給手段に接続することができるように、前記スイッチン
    グ手段を制御するように構成される請求項1記載の自局
    呼びシステム。
  4. 【請求項4】 前記期間が、1から30までのビットの
    数の期間である請求項3記載の自局呼びシステム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記のビット毎の比較
    の間にビットの不一致が確定される回数をカウントする
    ためのカウント手段を有しており、 さらに、前記制御手段が、前記比較により確定されたビ
    ットの不一致の回数が所定の値を越えたときに、前記同
    期コード語の複数のビット中の限られた数のビット毎の
    比較から、全体の連続する同期コード語のビット毎の比
    較に移行するように構成される請求項1記載の自局呼び
    システム。
  6. 【請求項6】 前記カウント手段の受容量が2に等しい
    請求項5記載の自局呼びシステム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、 前記ページャに特有なアドレスコード語を記憶するため
    の手段と、 該記憶されたアドレスコード語の複数のビットと、入っ
    てくるメッセージ信号に含まれるアドレスコード語の対
    応する複数のビットとの間でビット毎の比較を行うと共
    に、前記のアドレス比較により確定されたビットの不一
    致の回数が所定の値を越えたときだけ前記受信機の動作
    状態を維持するように、前記スイッチング手段を動作さ
    せる手段とを有する請求項1記載の自局呼びシステム。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記記憶されたアドレ
    スコード語の複数のビットと、入ってくるメッセージ信
    号に含まれるアドレスコード語の対応する複数のビット
    との間でビット毎の比較を行う間にビットの不一致が確
    定される回数をカウントするためのカウント手段を有し
    ており、 さらに、前記制御手段は、前記カウント手段の内容の関
    数として前記スイッチング手段を動作させるように構成
    される請求項7記載の自局呼びシステム。
  9. 【請求項9】 前記同期コード語を記憶するための手段
    がリング・レジスタであり、該リング・レジスタにおい
    ては、前記同期コード語が、前記メッセージ信号のバイ
    ナリ・データの流れ速度に対応する周波数を有するクロ
    ック信号の制御の下で循環する請求項1記載の自局呼び
    システム。
  10. 【請求項10】 前記アドレスコード語を記憶するため
    の手段がリング・レジスタであり、該リング・レジスタ
    においては、前記同期コード語が、前記メッセージ信号
    のバイナリ・データの流れ速度に対応する周波数を有す
    るクロック信号の制御の下で循環する請求項7記載の自
    局呼びシステム。
  11. 【請求項11】 前記同期コード語および前記アドレス
    コード語をそれぞれ記憶するためのレジスタが、いずれ
    も、前記スイッチング手段を介してビット毎の比較手段
    に接続されており、 該スイッチング手段は、前記メッセージ信号が、前記ペ
    ージャに関係する信号のフレーム内で前記同期コード語
    を提示するかまたは前記アドレスコード語を提示するか
    に応じて、該レジスタを該ビット毎の比較手段に選択的
    に接続するように構成される請求項9または10記載の
    自局呼びシステム。
  12. 【請求項12】 前記ページャと、 該ページャと一体になって計時機能を表示するように意
    図された時計とを備える請求項1から11のいずれか1
    項に記載の自局呼びシステム。
JP5126300A 1992-05-27 1993-05-27 自局呼びシステム Pending JPH07284139A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH171892A CH685225B5 (fr) 1992-05-27 1992-05-27 Recepteur d'appel local a faible consommation d'energie.
CH01718/92-7 1992-05-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07284139A true JPH07284139A (ja) 1995-10-27

Family

ID=4216984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5126300A Pending JPH07284139A (ja) 1992-05-27 1993-05-27 自局呼びシステム

Country Status (17)

Country Link
US (1) US5463383A (ja)
EP (1) EP0571847B1 (ja)
JP (1) JPH07284139A (ja)
KR (1) KR930024331A (ja)
CN (1) CN1041884C (ja)
AR (1) AR248465A1 (ja)
AT (1) ATE171336T1 (ja)
AU (1) AU671111B2 (ja)
BR (1) BR9302079A (ja)
CA (1) CA2095960A1 (ja)
CH (1) CH685225B5 (ja)
DE (1) DE69321031D1 (ja)
FI (1) FI932391A (ja)
IL (1) IL105799A (ja)
NO (1) NO931906L (ja)
TW (1) TW210417B (ja)
ZA (1) ZA933183B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5697062A (en) * 1994-02-04 1997-12-09 Advanced Micro Devices Method and apparatus for improved link establishment and monitoring in a communications system
JPH08265817A (ja) * 1995-03-24 1996-10-11 Uniden Corp 受信装置
US5701414A (en) * 1995-06-19 1997-12-23 Motorola, Inc. Controller for selective call receiver having memory for storing control information, plurality of addresses, status information, receive address information, and message
KR0143120B1 (ko) * 1995-06-28 1998-08-01 김광호 무선호출 수신기의 전원절약방법
DE10160510B4 (de) * 2001-11-30 2009-08-27 IHP GmbH - Innovations for High Performance Microelectronics/Institut für innovative Mikroelektronik Steuereinheit und Verfahren zum Steuern einer Empfangseinheit

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2136178A (en) * 1983-02-25 1984-09-12 Philips Electronic Associated Pager decoding system
DE3582174D1 (de) * 1984-12-05 1991-04-18 Ate Corp Personenrufsystem und kommunikationsprotokoll.
JPH0656976B2 (ja) * 1986-06-18 1994-07-27 日本電気株式会社 個別選択呼出し受信機
US4857915A (en) * 1987-10-20 1989-08-15 Telefind Corp. Paging receiver with paging receiver identification code digits transmitted in order of increasing significance
CA2000683C (en) * 1988-12-01 1993-04-13 Walter Lee Davis Power conservation method and apparatus for a portion of a predetermined signal
US4996526A (en) * 1988-12-01 1991-02-26 Motorola, Inc. Power conservation method and apparatus for a portion of a synchronous information signal
US5049875A (en) * 1989-09-13 1991-09-17 Motorola Inc. Method and apparatus for out of range detection in response to nondetection of predetermined baud rates
US5001471A (en) * 1989-12-26 1991-03-19 Motorola, Inc. Paging system employing designated batch information service data message transmission
US5252963A (en) * 1990-01-04 1993-10-12 Motorola, Inc. "Selective call receiver"
US5144296A (en) * 1990-09-07 1992-09-01 Motorola, Inc. Adaptive battery saving controller with signal quality detecting means
US5325088A (en) * 1991-12-02 1994-06-28 Motorola, Inc. Synchronous selective signalling system

Also Published As

Publication number Publication date
ATE171336T1 (de) 1998-10-15
TW210417B (ja) 1993-08-01
NO931906D0 (no) 1993-05-26
ZA933183B (en) 1994-10-03
AR248465A1 (es) 1995-08-18
FI932391A (fi) 1993-11-28
EP0571847A1 (fr) 1993-12-01
AU671111B2 (en) 1996-08-15
FI932391A0 (fi) 1993-05-26
CA2095960A1 (en) 1993-11-28
CH685225GA3 (fr) 1995-05-15
AU3879193A (en) 1993-12-02
KR930024331A (ko) 1993-12-22
CH685225B5 (fr) 1995-11-15
CN1041884C (zh) 1999-01-27
IL105799A0 (en) 1993-09-22
BR9302079A (pt) 1993-11-30
CN1083290A (zh) 1994-03-02
IL105799A (en) 1996-05-14
US5463383A (en) 1995-10-31
EP0571847B1 (fr) 1998-09-16
DE69321031D1 (de) 1998-10-22
NO931906L (no) 1993-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950011489B1 (ko) 선택 호출 무선 수신기 및 그의 동작 방법
KR960007575B1 (ko) 경보 신호 발생 페이징 수신기
KR0185004B1 (ko) 통신시스템에서 전력보존을 위한장치
WO1989006477A1 (en) Communication receiver with automatic turn on/off
US5475380A (en) Time alarm method of a radio paging receiver
KR950011078B1 (ko) 선택 호출 수신기
AU669890B2 (en) Receiver for local calls
JPH07284139A (ja) 自局呼びシステム
JPS6362925B2 (ja)
KR100203609B1 (ko) 전원 전압 검출 기능을 갖는 무선 선택 호출 수신기
GB2062415A (en) Paging receivers
JPH0678008A (ja) 符号受信機
US6215979B1 (en) Apparatus and method for generating alert in radio paging receiver
JPH0325972B2 (ja)
JP3135663B2 (ja) クロック発生回路
JP2508585B2 (ja) 情報受信装置
JP2972606B2 (ja) 無線選択呼出受信システムおよび無線選択呼出受信方法
KR100271600B1 (ko) 보조호출장치를가지는무선호출수신기및그데이터구성방법
KR100237436B1 (ko) 양방향 무선호출수신기에서 송.수신 불가능상태를 알리는 방법
KR0130629B1 (ko) 다중경보 수신기에서의 프리앰블 포착 실패시에도 호 데이타를 수신할 수 있는 방법
JPH06197069A (ja) ページング受信機
JPH06224827A (ja) ぺージャーの信号受信方法
JPH07322321A (ja) 受信装置の受信処理機能変更方法及び受信装置
JPH02235446A (ja) バッテリーセーヴィング方式
KR19990051164A (ko) 무경보모드 자동 전환방법