JPH07264868A - コンバータ - Google Patents

コンバータ

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JPH07264868A
JPH07264868A JP7794094A JP7794094A JPH07264868A JP H07264868 A JPH07264868 A JP H07264868A JP 7794094 A JP7794094 A JP 7794094A JP 7794094 A JP7794094 A JP 7794094A JP H07264868 A JPH07264868 A JP H07264868A
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Eiji Yamada
英治 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の負荷が接続されたり、急激な回生がな
される負荷が接続されたコンバータの出力電圧の制御
を、応答性良く行なう。 【構成】 出力電流を検出する出力電流検出器52をコ
ンバータの出力側に設け、補正回路73の乗算器74に
より出力電流Idcと出力電圧Vdcとを乗算して消費電力
を求め、これに補正係数Kを掛けて、出力電流Idcによ
る補正分に対応した信号S2とする。これに、出力電圧
Vdcの目標電圧V*からの偏差に基づくフィードバック
制御の制御量S1を加えて、最終的な制御量を求め、駆
動回路61,62,63を介して、スイッチング素子群
30のトランジスタTR1〜6のオン期間の割合(デュ
ーティ)を制御する。この結果、出力電流Idcに基づく
制御が付加され、出力電圧は安定に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバータに関し、詳
しくは交流電源に接続され、交流各相のデューティを制
御して、負荷に対する出力電圧を一定電圧とするコンバ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコンバータは、商用交流
を一旦直流に変換し(コンバート)、負荷側に設けられ
たインバータにより周波数の異なる交流に再度変換し、
モータなどの負荷を駆動するのに用いられている。こう
したコンバータとしては、交流各相にスイッチング素子
を設け、出力電圧に基づいて、このスイッチング素子の
オン時間の割合(デューティ)を変更するいわゆるPW
M制御を用いたものが知られている(例えば、特開平2
−55572号)。
【0003】コンバータは、負荷側の消費電力の変動に
対して、出力電圧を一定に保つことが要求されることか
ら、その出力電圧を検出し、実際の出力電圧と目標値と
の差に応じて、スイッチング素子のデューティを比例制
御するフィードバック制御が採用されている。こうした
フィードバック制御の応答性を高めるために、従来から
種々の工夫がなされており、負荷の急増時に帰還回路を
オープンにしてある種のフィードフォワード制御を実現
しようとするもの(特開平1−160360号)などが
提案されている。負荷の急増は、負荷側の制御装置、例
えばモータを駆動しているモータコントローラの制御に
よるから、このコントローラから負荷の増大を示す信号
を直接得て、予見制御を行なうことも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たコンバータでも、以下の場合には、出力電圧の変動を
十分に抑えることができないという問題があった。一つ
は、負荷が複数存在する場合である。この場合、各負荷
を制御しているコントローラから負荷の変動を示す信号
を得たとしても、いかなる条件で、即ち複数の負荷のど
ういう組合わせの場合にフィードフォワード制御を行な
うか、その制御量をどの程度にするか等を適正に決定す
る方法は知られていない。また、負荷が複数になり、設
置箇所がコンバータから遠くなり、広範囲に渡る場合、
各コントローラからの信号を引き回すことも実際上は困
難になってしまう。
【0005】また、いま一つの問題は、回生を行なうコ
ンバータにおいて負荷が急減した場合に生じる。従来の
コンバータは、負荷の急増時に出力電圧の不慮の低下を
防止するためのフィードフォワード制御を主眼としてお
り、最近種々の提案がなされている回生可能なコンバー
タにおける負荷の急減時には十分に対処することができ
ない。負荷側が回生制動を要求するような場合には、急
激な回生がかかり、出力電圧によるフィードバック制御
や負荷側のコントローラからの制御信号による単純なフ
ィードフォワード制御だけでは対処することができな
い。こうした場合、出力電圧が目標電圧に対して数十パ
ーセント変動することも珍しくない。
【0006】本発明のコンバータは、こうした問題を解
決し、複数の負荷が接続されていたり、回生を伴う負荷
の急激な変動に対してもその出力電圧を安定に制御する
ことを目的としてなされ、次の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコンバータは、
交流電源に接続され、交流各相のデューティを制御し
て、負荷に対する出力電圧を一定電圧とするコンバータ
であって、出力電圧を検出する電圧検出手段と、該検出
された出力電圧に応じて前記デューティをフィードバッ
ク制御する制御手段と、出力電流を検出する電流検出手
段と、該検出された出力電流に基づいて、前記フィード
バック制御を補正する補正手段とを備えたことを要旨と
する。
【0008】ここで、補正手段としては、電圧検出手段
により検出された出力電圧と、電流検出手段によって検
出された出力電流とから、負荷側の消費電力を演算する
消費電力演算手段と、演算された消費電力に基づいて、
フィードバック制御を補正する手段とから構成すること
も可能である。
【0009】
【作用】以上のように構成された本発明のコンバータ
は、電圧検出手段により検出された出力電圧に応じて制
御手段が、交流各相のデューティをフィードバック制御
するが、更に電流検出手段により検出された出力電流に
基づいて、補正手段がフィードバック制御を補正する。
負荷の増減は、出力電流に最も良く反映されるから、負
荷に対する出力電圧は、一定電圧に応答性良く制御され
る。
【0010】また、フィードバック制御を出力電流に基
づいて単純に補正するのではなく、電圧検出手段により
検出された出力電圧と、電流検出手段によって検出され
た出力電流とから演算された負荷側の消費電力基づい
て、フィードバックの制御量を求めるものとすること
も、制御特性を向上する上で好適である。
【0011】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例としてのコンバータ
の概略構成を負荷と共に示すブロック図である。
【0012】図示するように、このコンバータ20は、
三相の商用交流電源22にチョークコイル24,25,
26を介して接続されたスイッチング素子群30、この
スイッチング素子群30を制御する制御装置32、スイ
ッチング素子群30の出力側に接続された平滑用コンデ
ンサ35を中心に構成されている。これらの回路には、
スイッチング素子群30の入力側および出力側の電圧や
電流を検出する検出器群が備えられている。
【0013】これらの検出器群について説明する。商用
交流電源のU相には、交流の位相を検出するための位相
検出器41が、V相,W相には、その電流Iacを検出す
る入力電流検出器43,44が、各々設けられている。
また、スイッチング素子群30の出力側には、コンデン
サ35の両端電圧Vdcを検出する出力電圧検出器51、
出力側の電流値Idcを検出する出力電流検出器52が設
けられている。
【0014】コンバータ20の出力側には、複数台のイ
ンバータ55,56・・・が設けられており、各インバ
ータ55,56・・は、モータM等の負荷を駆動してい
る。なお、図1においては、インバータ55,56・・
・を制御している負荷用のコントローラは省略したが、
各インバータ55,56・・・の負荷電流IL1,IL2・
・・は、負荷用のコントローラにより制御されており、
制動時には、モータMを発電機として利用し、電力を回
収するいわゆる回生制御を行なっている。
【0015】制御装置32は、ディスクリートな回路構
成によって実現することもできるし、マイクロコンピュ
ータを用いた算術論理演算回路によりソフト的に実現す
ることもできる。まず、ディスクリートな回路構成によ
る実施例について説明する。図2は、制御装置32およ
びスイッチング素子群30の内部構成を中心に示すブロ
ック図である。
【0016】図示するように、スイッチング素子群30
は、6個のパワートランジスタTR1〜TR6からなる
ブリッジ回路として構成されており、各トランジスタT
R1〜TR6のコレクタ−エミッタ間には逆電圧による
トランジスタの損傷を防止するダイオードD1〜D6が
設けられている。このトランジスタブリッジを構成する
各トランジスタTR1〜TR6のベースには、制御装置
32からの制御信号が入力されている。この制御信号
は、制御装置32の出力段として設けられた駆動回路6
1,62,63から出力される。駆動回路61,62,
63は、同一の回路であり、後述するPWM制御によ
り、必要な時間、ペアを構成するトランジスタTR1,
2、TR3,4、TR5,6を排他的に駆動して、この
交流電源22から取り出す電力量を制御している。
【0017】駆動回路61ないし63に入力する電圧信
号Vsを生成する回路について説明する。制御装置32
には、出力電圧検出器51により検出されたコンバータ
20の出力電圧Vdc、出力電流検出器52により検出さ
れた出力電流Idc、入力電流検出器43,44により検
出されたコンバータ20の入力側の電流Iacが入力され
ており、更に負荷側の目標電圧V*も与えられている。
この目標電圧V*は、図示しないコントローラから与え
られるものとしても良いし、固定的な値として制御装置
32内部で作り出しているものとしても良い。制御装置
32には、既述した駆動回路61,62,63の他に、
増幅器71、補正回路73、変調回路76および増幅器
77が設けられている。
【0018】増幅器71には、目標電圧V*と出力電圧
Vdcとの偏差△Vdcが入力されている。また、補正回路
73を構成する乗算器74には、出力電流Idcと出力電
圧Vdcとが入力されており、その演算結果、即ち出力電
流Idc×出力電圧Vdcは、増幅器75により所定の補正
係数k倍に増幅される。補正回路73が出力するこの補
正値S2と、増幅器71により所定のゲインで増幅され
た偏差△Vdcに関する値S1とが加算され、これがスイ
ッチング素子群30から取り出されるべき電流値I*と
して扱われる。この信号は、直流成分のみからなるの
で、実際の入力電流Iacと比較するため、変調回路76
により、交流信号に変調される。
【0019】変調回路76は、位相検出器41からの位
相信号を入力して、目標電流値I*の信号を、その大き
さ応じた振幅で、かつ入力電流Iacと位相の等しい信号
に変調する。変調回路76の出力I*と入力電流Iacの
信号との偏差△Iを演算し、これを増幅器77で所定の
ゲインで増幅したものが駆動回路61,62,63に入
力される信号Vsとなる。増幅器77の手前で入力電流
Iacとの偏差△Iを求めているのは、スイッチング素子
群30の出力電圧が一定であることから、制御装置32
により制御するものが結局電流であり、その不足分△I
を補償するためである。
【0020】なお、上記説明では、入力電流Iacおよび
これとの偏差を取る目標電流値I*はそれぞれ一つとし
て説明したが、実際には入力電流検出器43,44によ
りV相,W相について、個々に電流の検出はなされてお
り、変調回路76からも、目標電流値I*として、位相
が120度ずつ異なる信号が出力されている。従って、
実際には、差分の信号△Iも、各相毎に求められ、3個
の増幅器77により個別に増幅されて、駆動回路61な
いし63に出力されている。実施例では、説明の都合
上、増幅器77を一つとして示したに過ぎない。もとよ
り、位相毎の電力制御までは行なわないとして、入力電
流検出器43,44の検出値の平均を入力電流Iacとし
て扱い、一つの差分信号△Iにより駆動回路61ないし
63を駆動してもよい。
【0021】駆動回路61の内部構成を図3に示す。他
の駆動回路62,63も同一の構成を備えている。図示
するように、この駆動回路61は、商用交流電源22の
周波数よりかなり高い周波数の三角波を発生する三角波
発生回路65、この三角波と増幅器77の出力電圧Vs
とを比較するコンパレータ66、コンパレータ66の出
力を反転する反転増幅器67、コンパレータ66の出力
および反転増幅器67の出力に接続されスイッチング素
子群30のトランジスタTR1,TR2駆動上のデッド
タイムを生成するデッドタイム生成器68,69からな
る。各回路の動作タイミングを図4に示した。図示する
ように、増幅器77の出力電圧Vsは、入力電圧(電
流)と等しい周波数の正弦波となっており、その大きさ
がコンパレータ66により三角波と比較される。フィー
ドバック制御量は、この出力電圧Vsの振幅に反映され
ているから、フィードバック制御量が大きいほど、全体
としてコンパレータ66の出力のオン時間の割合(デュ
ーティ)は長くなる。デッドタイム生成器68,69
は、対のトランジスタTR1,TR2が同時にオン状態
とならないよう、立ち上がりを遅らせ、立ち下がりをそ
のまま出力するディレイ回路として構成されている。従
って、増幅器77の出力電圧Vsが高くなれば、トラン
ジスタTR1のオン時間、延いてはスイッチング素子群
30から出力側に取り出し得る電力は増加する。なお、
増幅器71,増幅器75,増幅器77の各ゲインや、変
調回路76の三角波の振幅などは、システム全体の安定
性と応答性の観点から決定すれば良い。
【0022】以上説明した本実施例によれば、出力電圧
Vdcが変化したとき、目標電圧V*との偏差△Vdcによ
るフィードバック制御がなされる点は従来と同一だが、
更にこの電圧フィードバック制御に先んじて、出力電流
Idcが変化することに着目し、補正回路73による出力
電力に基づく制御が行なわれる。例えば、インバータ5
5等の負荷が増大すると、まず出力電流Idcが増大し、
出力電圧Vdcの低下は、出力電流Idcの増加の結果とし
て現われる。従って、まず出力電流Idcの増加に伴う補
正回路73側の信号S2が増加し、駆動回路61,6
2,63によるトランジスタTR1〜6のオン時間の割
合(デューティ)が増加する。その後、出力電圧Vdcの
低下を補うべく、目標電圧V*との偏差△Vdcによるフ
ィードバック制御が実施されることになる。従って、出
力電圧Vdcの低下に先だって、スイッチング素子群30
のスイッチング期間の制御が行なわれ、出力電圧Vdcの
低下は抑制される。もとより、インバータ55側が回生
動作に入り、負荷が急激に低下する場合も同様である。
この場合には、出力電圧Vdcの上昇に先だって、出力電
流Idcの減少が起こるから、これによりスイッチング素
子群30のスイッチング期間は短くされ、出力電圧の上
昇は最小限に抑えられる。実施例での制御は、出力電圧
Vdcと出力電流Idcとの乗算値、即ち出力側の電力を反
映してなされるので、その安定性は極めて高い。
【0023】この様子を図示したのが、図5,図6であ
る。図5は、本実施例において、負荷側のインバータ5
5が回生動作に入った場合の出力電圧Vdcの変化の様子
を示すグラフ、図6は、同じ条件下での従来技術(出力
電圧Vdcによるフィードバック制御のみ)における出力
電圧Vdcの変化の様子を示すグラフである。図示するよ
うに、負荷が急変した時、本実施例における出力電圧V
dcの目標電圧V*からの変動の最大値Vpk1 は、従来技
術による変動の最大値Vpk2 と比べて数分の1程度に抑
え込まれていることが分かる。また、負荷変動による影
響の持続時間も本実施例では僅かな期間に抑え込まれ
た。
【0024】以上ディスクリートな回路構成による実施
例の一つについて説明したが、出力電流Idcによる補正
の方法は、図3の構成に限らない。例えば、図7に示す
ように、出力電流Idcに基づく補正を、出力電流Idcに
だけ基づいて信号S2′を出力する補正回路73aによ
り行なう構成とすることもできる。この補正回路73a
は、出力電流Idcを所定のゲインで増幅する増幅器74
aを備え、その出力信号S2′を増幅器71の出力信号
S1に加算するだけの回路である。この構成によって
も、出力電圧Vdcの変動に先立つ出力電流Idcの変動に
よる補正を実施することができ、出力電圧Vdcの変動を
低減することが可能となる。また、係る構成では、乗算
器やこれに伴う係数演算器が必要ないので、構成を簡単
にすることができる。
【0025】次に本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例は、制御装置32を、算術論理演算回路
により実現したものである。この制御装置32は、図8
に示すように、周知のCPU81を中心に構成され、C
PU81がROM82に記憶した処理手順に従い、入力
ポート84を介して読み取った出力電圧Vdc,出力電流
Idc,入力電流Iacに基づいて、スイッチング素子群3
0を構成するトランジスタTR1〜TR6のスイッチン
グの期間Tを演算し、出力ポート86から交流の位相に
同期したこの期間に相当する幅のパルス信号を出力する
処理を行なうものである。図8に示した算術論理演算回
路の場合、処理のためのデータを一時的に記憶するRA
M88や時間を計時するタイマ89なども設けられてい
る。
【0026】次に、この制御装置32が実行する処理に
ついて説明する。この処理は、トランジスタTR1〜T
R6の駆動信号のパルス幅を制御する処理(PWM処
理)である。図9に示すように、まず出力電圧検出器5
1からの信号を読み取って出力電圧Vdcを検出し(ステ
ップS100)、次に出力電流検出器52からの信号を
読み取って出力電流Idcを検出する処理を行なう(ステ
ップS110)。その後、負荷側の消費電力Pout を計
算する処理を行なう(ステップS120)。消費電力P
out は、出力電流Idc×出力電圧Vdcとして演算する。
【0027】次に消費電力に見合う入力電流Iac1 を演
算する処理を行なう(ステップS130)。入力電流I
ac1 は、出力側の消費電力Pout を三相の商用交流電源
22の相電圧Vacで割ることにより検出する。即ち、各
相当たりの電流を求めるのである。その後、電圧の偏差
を演算する(ステップS140)。即ち、負荷側の目標
電圧V*と出力電圧Vdcとの差分△Vdcを演算するので
ある。こうして求めた目標電圧からの偏差△Vdcに基づ
いて、次に通常のフィードバック制御(比例分Pと偏差
の積算分Iとに基づくPI制御)の制御量を演算する処
理を行なう(ステップS150)。即ち、次式(1)に
よりフィードバック制御量Iac2 を求めるのである。 Iac2 =kp・△Vdc+Σk1・△Vdc … (1) 式(1)で右辺第1項は比例分に相当し、第2項は積算
分に相当する。
【0028】次にステップS130で求めた入力電流I
ac1 とこのフィードバック制御量Iac2 とを加算し、入
力電流の指令値Iac*を演算する処理を行なう(ステッ
プS160)。その後、この指令値Iac*と検出された
実際の入力電流Iacとの偏差△Iacを求め(ステップS
165)、この偏差△Iacを補償するようトランジスタ
TR1〜TR6のスイッチングのデューティを計算し
(ステップS170)、位相検出器41により検出され
た位相に同期して実際のトランジスタTR1〜TR6の
オン期間を制御するデューティ制御を行なう(ステップ
S180)。その後、リターンに抜けて本ルーチンを終
了する。
【0029】以上説明した実施例によれば、第1実施例
と同様、コンバータ20の出力側電圧Vdcを、出力電流
Idcに基づく補正分を加えてフィードバック制御するの
で、出力電圧Vdcを精度良く制御することができる。ま
た、算術論理演算回路により実現しているので、ソフト
ウェアの変更によりフィードバックゲインや補正分の割
合などを柔軟に変更することができるという利点も得ら
れる。
【0030】この実施例では、消費電力の計算に実際の
出力電圧Vdcと出力電流Idcを用いたが、図10に示す
ように、消費電力Pout を出力電流Idcと目標電圧V*
との乗算値として求めても差し支えない(ステップS1
22)。この場合には、消費電力Pout を求めていると
は言え目標電圧V*は一定なので、出力電流Idcのみに
依存して補正量を求めるものと等価と考えることができ
る。従って、制御は簡単になるという利点がある。
【0031】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えばインバータ以外の負荷に適用した構成、他の
フィードフォワード制御なども併せ行なう構成など、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様
で実施し得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコンバータ
は、出力電流に基づいてフィードバック制御の制御量を
補正するから、単なる出力電圧のフィードバック制御と
比べて、出力電圧を応答性良く高精度に制御することが
可能となるという効果を奏する。従って、負荷の大きな
変動などを生じても負荷側の電圧を安定に保つことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコンバータの概略構成
図である。
【図2】制御装置32の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】駆動回路61の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】同じく駆動回路61の動作を説明するグラフで
ある。
【図5】実施例における出力電圧の制御例を示すグラフ
である。
【図6】従来の出力電圧の制御例を示すグラフである。
【図7】補正回路の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】第2実施例における制御装置32の内部構成を
示すブロック図である。
【図9】同じくその処理を示すフローチャートである。
【図10】制御装置32における他の処理の要部を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
20…コンバータ 20…制御装置 22…商用交流電源 24,25,26…チョークコイル 30…スイッチング素子群 32…制御装置 35…平滑用コンデンサ 41…位相検出器 43,44…入力電流検出器 51…出力電圧検出器 52…出力電流検出器 55,56…インバータ 61,62,63…駆動回路 65…三角波発生回路 66…コンパレータ 67…反転増幅器 68,69…デッドタイム生成器 71…増幅器 73…補正回路 74…乗算器 75…増幅器 76…変調回路 77…増幅器 81…CPU 82…ROM 84…入力ポート 86…出力ポート 88…RAM 89…タイマ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続され、交流各相のデュー
    ティを制御して、負荷に対する出力電圧を一定電圧とす
    るコンバータであって、 出力電圧を検出する電圧検出手段と、 該検出された出力電圧に応じて前記デューティをフィー
    ドバック制御する制御手段と、 出力電流を検出する電流検出手段と、 該検出された出力電流に基づいて、前記フィードバック
    制御を補正する補正手段とを備えたコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンバータであって、 前記補正手段は、 前記電圧検出手段により検出された出力電圧と、前記電
    流検出手段によって検出された出力電流とから、負荷側
    の消費電力を演算する消費電力演算手段と、 該演算された消費電力に基づいて、前記フィードバック
    制御を補正する手段とからなるコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7692940B2 (en) 2005-12-16 2010-04-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Voltage conversion device
CN102948063A (zh) * 2010-03-16 2013-02-27 帝瓦雷公司 开关电源

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