JPH0726029Y2 - 鍛造成型用金型 - Google Patents

鍛造成型用金型

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JPH0726029Y2
JPH0726029Y2 JP1990123835U JP12383590U JPH0726029Y2 JP H0726029 Y2 JPH0726029 Y2 JP H0726029Y2 JP 1990123835 U JP1990123835 U JP 1990123835U JP 12383590 U JP12383590 U JP 12383590U JP H0726029 Y2 JPH0726029 Y2 JP H0726029Y2
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JP
Japan
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die
forging
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heating medium
cemented
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実 高根沢
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は例えばエンジンバルブ等の自動車用部品あるい
はその他の金属部品を鍛造プレスにより鍛造する際に造
形部の周囲を保温する鍛造成型用金型に関する。
【従来の技術】
従来、この種の金属部品を鍛造プレスにより鍛造する場
合、鍛造成型用金型の造型部に、離型剤を吹き付け、つ
いで加熱された金属を造型部に充填し、鍛造プレスによ
り鍛造が行なわれている。 この鍛造成型時に用いられる離型剤は近時、水溶性のも
のが多く用いられるようになっている。この水溶性の離
型剤は金型の冷却に効果的であるが、逆に金型の温度が
目的の100℃前後に上昇できず、離型剤が金型表面に付
着せず流れてしまう傾向があった。 そのため、離型剤の役目が十分に果たされず、成型品に
クラック、あるいは欠肉等の不良を生じさせるという問
題があった。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は上記事情に鑑みて創案されたものであって、
その主たる課題は金型の造形部の周囲を100℃以上に保
温して離型剤を均一に付着させて成型品にクラック、あ
るいは欠肉等の不良を生じさせる虞れのない鍛造成型用
金型を提供することにある。 この考案の別の課題は、簡単な構成で造形部の周囲に加
熱媒体循環流路を成形することができる鍛造成型用金型
を提供することにある。
【問題点を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の考案では、 (a).造型部を設けた超硬部と、該超硬部を嵌込む嵌
合部を設けた金型ケース部とからなって、超硬部を金型
ケース部の嵌合部に固定してなる鍛造成型用金型におい
て、 (b).超硬部が、底部で角部となる下端周縁に沿って
環状に切欠部を設け, (c).金型ケース部が、上記超硬部に対応する空隙か
らなる嵌合部を有し、該嵌合部の底部隅部に全周に亘っ
て環状溝を形成すると共に該環状溝と連通する一対の入
出用の流路を貫通形成する、 (d).上記超硬部を金型ケース部の嵌合部に嵌合固着
した際に上記環状の切欠部と環状溝とが組み合わされて
造形部の周囲に沿って環状流路が形成される、 (e).該環状流路と上記入出用の流路とから加熱媒体
を循環させる加熱媒体循環流路を形成し、造形部を100
℃以上の所定の高温に保温してなる、 という技術的手段を講じている。
【作用】
鍛造成型用金型は超硬部と金型ケース部からなり、超硬
部に形成された切欠と、金型ケース部の嵌合部周壁の環
状溝との組合せで環状流路を形成し、該環状流路と入出
用の流路とで加熱媒体循環流路を形成することができ
る。 この鍛造成型用金型によれば、金型内部に加熱媒体循環
流路を設けるようにしたから、100℃以上の所定の高温
(例えば130℃前後)の加熱媒体(オイル等)を加熱媒
体循環流路に循環させる。 これにより、加熱媒体は造形部の周囲を加熱保温するの
で、造形部近傍が100℃以上の所定の高温度に保持さ
れ、離型剤を吹き付けたとき離型剤中の水分が瞬時に蒸
発し離型剤の膜ができ、離型作用を確実に遂行しうる。
【実施例】
以下、本考案の鍛造成型用金型の好適実施例について図
面を参照しながら説明する。 第1図は、エンジンバルブ成型用の鍛造成型用金型1の
断面図を示すものであって、造型部2aを設けた超硬部2
と、該超硬部2を固定する金型ケース部3との二分割構
成からなっている。 この鍛造成型用金型は第2図の分解図から明らかなよう
に超硬部2と、該超硬部2を嵌合しうる凹窪み状の嵌合
部4を設けた金型ケース部3とを互いに焼嵌めしたもの
である。 ここで超硬部2は、超硬質材料で熱伝動率の高い素材が
用いられている。 この超硬部2は底部で角部となる下端周縁に沿って環状
に面取り加工して成形された切欠部2bを有している。 他方、金型ケース部3には上記超硬部2に対応するよう
に断面コ状の空隙からなる嵌合部4が形成され、該嵌合
部4の底部隅部が全周に亘って半円状に切欠かれた環状
溝5が形成され、かつ、この環状溝5と連通し、互いに
180°離間し対向する一対の入出用の流路6a、6bが設け
られている。 従って、超硬部2と金型ケース部3とが互いに焼嵌めさ
れた状態において、超硬部2の切欠部2bと金型ケース部
3の環状溝5との間に、第3図に明瞭なように環状流路
7と上記の一対の流路6a、6bとにより加熱媒体循環流路
が形成され、オイル等の加熱媒体を流路6aから流路6bに
向けて流すことにより、超硬部2を所望温度に保温する
ことが可能となる。 そして一体に固着される超硬部2と金型ケース部3(第
2図参照)に上下に貫通する造型部2aが穿設されて第1
図示の鍛造成型用金型1が完成する。 なお、第1図中、8a、8bは上記流路6a、6bにそれぞれ連
結された循環用パイプ、9は金型ケース部3に穿設され
て超硬部2の造形部2aと連通する排液路である。 次ぎに、このエンジンバルブ成形用の鍛造成型用金型1
の使用方法について説明すると、第4図及び第5図に示
すように、鍛造成型用金型1を鍛造プレス10のダイセッ
ト11に取り付け、入出用の流路6a、6bを循環用パイプ8
a、8bを介して金型保温用タンク12に連結させ、加熱媒
体循環流路に例えば130℃に加熱されたオイルを循環さ
せ、金型温度(超硬部2の温度)を120℃〜130℃に保つ
(第5図(a)参照)。 ついで、離型剤を造形部2aに向かって噴霧するとミスト
状の離型剤20が造形部2aに接する(第5図(b)参
照)。 造形部2aは上記のように120℃〜130℃に保持されている
ので、水分が蒸発した離型剤21が流下することなく造形
部2aに均一に塗布される(第5図(c)参照)。 そして上記鍛造成型用金型1を用い鍛造プレス10に設け
られたラム13により鍛造成型をおこなう(第5図(d)
参照)。 なお、上記実施例では鍛造成型用金型1が超硬部2を金
型ケース部3に固着(焼嵌め)した構成であるので、金
型ケース部3は超硬部2より廉価な素材を用いることが
できる。 第6図に参考例として示す鍛造成型用金型1′は、該鍛
造成型用金型1′が内部に環状流路5′と、該環状流路
5′と連通し同一直線方向に延びる一対の流路6a、6bと
からなる加熱媒体循環流路を有しており、上記各流路が
上下に二分される中央位置で金型1′が二分割となる構
成からなっている。 この場合には、造型部を設けた超硬部と、該超硬部を嵌
込む嵌合部を設けた金型ケース部とに分割できないが、
造形部を所定温度に保温することは可能である。 この考案で、加熱媒体としてはオイルが保温性が高く好
ましいがその他の流体であってもよく、その温度は離型
剤の種類や金型の素材に対応して適宜実験的に100℃以
上の好適な高温に設定すればよい。 また切欠や環状溝の断面形状は特に上記実施例に限定さ
れないこと勿論である。
【考案の効果】
上述の本考案によれば、超硬部と、金型ケース部との分
割構成からなるので、それぞれ別の素材を用いることが
できると共に、簡単な構成で金型内部に加熱媒体循環流
路を設けることができる。 また、加熱オイル等の加熱媒体循環流路に循環させるこ
とにより、金型温度を100℃以上に保持することがで
き、そのため離型剤を吹き付けたとき離型剤が流下して
しまう虞れがなく離型剤中の水分が瞬時に蒸発し離型剤
の膜ができ、これにより成型品にクラック、あるいは欠
肉等の不良品の発生を防止することが可能となる。 このように金型内部に加熱媒体循環流路を設けない従来
のエンジンバルブ成型用の鍛造成型用金型を用いた場合
と、本考案のエンジンバルブ成型用の鍛造成型用金型を
用いた場合とを比較すると本考案品では不良品の発生が
大幅に減少したことが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のエンジンバルブ成型用の鍛造成型用
金型の断面図、第2図はその成形過程を順次示す断面
図、第3図は金型の加熱媒体循環流路を示す横断面図、
第4図は本考案のエンジンバルブ成型用の鍛造成型用金
型の使用状態を示す全体の模式図、第5図(a)〜
(d)は離型剤を用いた場合の作用を示す説明図、第6
図は鍛造成型用金型の参考例を示す断面図である。 1……鍛造成型用金型 2……超硬部 2a……造形部 3……金型ケース部 5……環状溝 6a,6b……流路 7……環状流路 8a,8b……環状用パイプ 10……鍛造プレス

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】造型部を設けた超硬部と、該超硬部を嵌込
    む嵌合部を設けた金型ケース部とからなって、超硬部を
    金型ケース部の嵌合部に固定してなる鍛造成型用金型に
    おいて、 超硬部が、底部で角部となる下端周縁に沿って環状に切
    欠部を設けてなり、 金型ケース部が、上記超硬部に対応する空隙からなる嵌
    合部を有し、該嵌合部の底部隅部に全周に亘って環状溝
    を形成すると共に該環状溝と連通する一対の入出用の流
    路を貫通形成してなり、 上記超硬部を金型ケース部の嵌合部に嵌合固着した際に
    上記環状の切欠部と環状溝とが組み合わされて造形部の
    周囲に沿って環状流路が形成され、 該環状流路と上記入出用の流路とから加熱媒体を循環さ
    せる加熱媒体循環流路を形成し、造形部を100℃以上の
    所定の高温に保温してなることを特徴とする鍛造成型用
    金型。
  2. 【請求項2】加熱媒体循環流路が、超硬部の外周に沿っ
    て形成された切欠と、金型ケース部の嵌合部周壁を半円
    状に切欠いて形成された環状溝と、嵌合部と金型ケース
    部の外周との間を貫通し上記環状溝と連通する入出用の
    流路とから形成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の鍛造成型用金型。
  3. 【請求項3】加熱媒体が約130℃に加熱されたオイルか
    らなることを特徴とする請求項1または2に記載の鍛造
    成型用金型。
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JPS55177952U (ja) * 1979-05-31 1980-12-20
JPS574344A (en) * 1980-06-06 1982-01-09 Nippon Denso Co Ltd Die device for press
JPS57106544U (ja) * 1980-12-23 1982-07-01

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