JPH07258683A - 極低アレルギー性香料組成物およびこれを配合した香粧品 - Google Patents

極低アレルギー性香料組成物およびこれを配合した香粧品

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JPH07258683A
JPH07258683A JP7288794A JP7288794A JPH07258683A JP H07258683 A JPH07258683 A JP H07258683A JP 7288794 A JP7288794 A JP 7288794A JP 7288794 A JP7288794 A JP 7288794A JP H07258683 A JPH07258683 A JP H07258683A
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test
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Hideo Nakayama
秀夫 中山
Norio Omura
矩夫 大村
Susumu Watanabe
進 渡辺
Hitoshi Hiroyama
均 広山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極低アレルギー性香料物質のみからなる香料
組成物及び該組成物によって賦香された、皮膚アレルギ
ー、化粧品アレルギーを起こすことなのない安全な香粧
品類を提供する。 【構成】 パッチテストによる重みづけFisher検
定におけるFisher値が3以下であると判定された
香料物質から選択された任意の香料物質を調合して低ア
レルギー性香料組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は香粧品、皮膚外用剤、石
鹸、洗剤など(以下、香粧品類と称することがある)に
配合される香料組成物に関し、更に詳しくは、香粧品ア
レルギー患者又は皮膚アレルギーのある人にも安心して
使用できる香粧品類を提供すべく開発された極低アレル
ギー性香料組成物及びそれを配合した香粧品類に関す
る。
【0002】
【従来の技術】香粧品による皮膚アレルギーのなかに
は、該香粧品に配合された香料がアレルゲンとなる場合
があることが判明し、この観点からアレルギーを起こさ
ない香料の開発が要望されている。これに応える方法の
一つとして、例えばベルガモット油、レモン油、クロー
ブ油、オレンジフラワー油、イランイラン油、ジャスミ
ン油、オークモス油、アブソリュートローズ油などの天
然精油中に存在するベルガプテン、プソラレン等の光毒
性、感作性物質を蒸留で分別する方法、イオン交換樹
脂、シリカゲル、アルミナ等の吸着剤を用いてカラムク
ロマトグラムで分別する方法等が知られている。
【0003】また、香料物質をマイクロカプセル化する
ことによって感作性を低減する方法、さらにはスチレン
を主体とする単量体および多官能性架橋剤をモノマー重
量比90〜99.9:0.1〜10で共重合させて得ら
れ、平均粒径が3〜200μである架橋球状ポリスチレ
ン粉体に、1〜15重量%の香料を吸収吸着せしめてな
る低感作性賦香料が提案されている(特開昭63−21
1205号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蒸留や
カラムクロマトグラム法による感作性物質の分離方法に
よれば、精油又は香料中に存在する感作性物質と性質の
類似した非感作性物質も同時に除去されてしまうため、
該処理を行った精油又は香料は香気が変化したり香気バ
ランスが崩れてしまうという欠点がある。
【0005】また、香料をカプセル化したり粉体に吸収
吸着せしめる方法によれば感作性はある程度低減される
が、感作性物質が存在する限り本質的に解決されておら
ず、依然として香料の添加量についての制約は免れない
という課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる従
来提案の多くの課題を解決すべく鋭意研究を行った。そ
の結果、1970年から1989年までに研究プロジェクトE−
88〜E−300を実施し、まず、健常人によるパッチ
テストで強陽性反応の全くない香料を選択し、さらにこ
れらの香料の中から化粧品皮膚炎患者群と対照群(みか
け上健康な成人と、化粧品皮膚炎以外の雑多な湿疹、皮
膚炎患者の群)によるパッチテストを行い、両群の陽性
反応を推計学的に検定した。そしてF検定におけるF値
が3以下である香料のみの組合わせによって得られる香
料組成物が化粧品皮膚炎患者群の人々に用いても確実に
アレルギーを引き起こさない安全な香料組成物であるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0007】このようにして選択される香料の種類はお
のずから限られるが、その使用量及び配合割合には全く
制約がないことから、熟練した調香師であれば殆どイメ
ージどおりの調合香料を創出することが可能であること
が分かった。
【0008】以下、本発明の態様についてさらに詳しく
説明する。
【0009】香料物質アレルゲンの検定は「香粧品アレ
ルギーとパッチテスト」(中山秀夫著:フレグランスジ
ャーナル社;1983年発行)の方法によった。すなわち、
香料物質を、白色ワセリン(P)または精製ラノリンに
所要濃度で溶解し、Miniplaster(鳥居薬品KK)の所
定位置につけたものを2組作り、1組は被検者の右背
に、他の1組は左背に貼付し、常法により2日後に剥離
して判定する方法を採用した。
【0010】また、被検者は、化粧品によると思われる
湿疹、皮膚炎患者のうち、色素沈着型の被検者を
(R)、非色素沈着型を(C)とし、対照群のうち、化
粧品以外によると思われる湿疹のある人を(N)、健常
人を(H)で表示することとする。
【0011】まず健常人30〜40名で強陽性反応が全
くなく、弱陽性反応も殆ど生じないことを確かめた。判
定は本邦基準で++,+++以上の強陽性反応に2点、無反応
(陰性)に0点、弱陽性(+)及び(±)にx点のscore
を与える(2>x>0)。そして、化粧品皮膚炎患者群
と対照群(30〜40名の、みかけ上の健常人と、化粧
品皮膚炎以外の雑多な湿疹、皮膚炎患者の群)の各得点
を計算すると、両群の得点の開きを示す分散比はxの二
次式で表される。統計学によれば、分散比が最大となる
ところで、両群に反応性の差がある場合、それをわかり
にくくしているnonspecificな生物学的諸因子(noise)
の影響(これを誤差といい、1/分散比で表される)は
最小になる。従ってxの二次式で表される分散比を微分
し、xの変数(2>x>0)内で分散比を最大(従って
誤差f(x)を最小)にするxの点数を求め、これを弱陽
性反応の配点とすることにより、検討した物質の陽性反
応が、たとえ弱い反応でも真に化粧品皮膚炎患者群のみ
に出易いかどうかを検討した。
【0012】このように評価すると、強陽性、弱陽性を
含めて、陽性反応が化粧品皮膚炎患者群に出易く、対照
群に出にくければF検定のF値は大きくなる。F値から
計算される危険率が十分に小さければ(P<0.01)、その
物質は高い確率をもって化粧品皮膚炎患者群において陽
性反応を出しやすい物質ということになる。これらの数
値に実際の陽性反応の質、再現性、検討可能なときは交
叉反応性も考え合わせたうえでcommon cosmetic sensit
izerを見出す方式をとった。
【0013】一方、前述のように、少なくとも明瞭な刺
激反応はおこさないようにデザインされたパッチテスト
試薬を患者に貼付しているものの、対照群における弱陽
性の出現が多い場合は弱い刺激物である可能性を示して
いる。その場合は上記x点は誤差最小法では0点かそれ
に近い値になるので、弱陽性および準陰性の患者はアレ
ルギーのうちには数えられず、強陽性の人数に影響を与
えないようになっている。この場合には、化粧品皮膚炎
患者群にアレルギー型強陽性反応の症例が特に多くない
限りは、両群の陽性反応の差を示すF値は当然低くな
る。
【0014】上述の、重みづけF検定における弱陽性の
配点(x)の求め方を以下に例示する。
【0015】 パッチテスト結果(48時間、72時間の総合判定) 強陽性(アレルギー型) 2点 弱陽性 x点 陰性 0点 としたとき、あるアレルゲンについて下表の結果を得た
とすると、 反 応 化粧品皮膚炎患者群 対 照 (C群)(人) (non-C群)(人) 強 陽 性 a12 (アレルギー型) 弱 陽 性 b12 陰 性 c12 計 d12 xを未知数としたままC群とnon-C群の差をはっきりさ
せるx、即ち分散比を最大にするxを2≧x≧0の範囲
で求め、このx点を用いてFisher検定をおこな
う。そのためには、分散比を上表より型どおり計算し、 よりf'(x)=0となるまでf(x)を最小とする値を求
める。f'(x)=0となるxがxの域外の値となる時
は、xの変域内でf(x)を最小とするxを求める。
【0016】上記のごとき手法に基づいて行ったパッチ
テストの実測例を表1に示す。
【0017】 表 1 濃度 (+++)〜(++) (+)〜(±) (-) 香 料 物 質 (%) 基材 R C N H 小計 R C N H 小計 R C N H 小計 合計ヘ゛ンシ゛ル サリシレ-ト 5 P 3 5 0 0 8 1 7 3 0 11 28 78 78 39 223 242メチル オクチン カ- 2.5 P 2 2 0 0 4 2 2 6 0 10 22 64 36 39 161 175ホ゛ネイト リラ -ル(★) 20 P 0 0 0 0 0 0 2 1 2 5 25 56 60 38 179 184ミルセニル アセテ-ト 10 P 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 26 68 42 39 175 175 (★) 4-(4-ヒト゛ロキシ-4-メチルヘ゜ンチル)-3-シクロヘキセンカルホ゛キシアルテ゛ヒト゛
【0018】以上の実測値を基にしてF検定を行った結
果を表2に示す。
【0019】 表 2 F値 香 料 物 質 RCN/H RC/NH Judge*ヘ゛ンシ゛ル サリシレ-ト 3.99★ 11.21★★ Aメチルオクチンカ -ホ゛ネ-ト 4.42★ 3.56 Bリラ -ル 1.00 0.05 Cミルセニル アセテ-ト 0.00 0.00 D [注] [注] RCN=R+C+N, RC=R+C, NH=N+H *Judgeの判定基準 A級:しばしば感作が認められる。またはパッチテスト
をするだけで感作原になりうる。 B級:時折感作が認められる。 C級:稀に感作あり、または高濃度にすると刺激性があ
る。 C1級(同上) C2級(はっきり感作とはいえないが、弱陽性反応が散
見される)。 D級:十分に高い濃度でも全く感作なし。 [注] ★★ P<0.01 ★ P<0.05
【0020】表2の結果から明らかな如く、リラール及
びミルセニルアセテートは感作性が小さいのに対してベ
ンジルサリシレート及びメチルオクチンカーボネートは
感作性が大きいことを示している。
【0021】同様にして、他の多くの香料物質について
パッチテストを行い、上記と同様の手法によりF検定を
行った。その結果、F値が3以下の香料物質は下記の通
りである。これらの香料物質は、判定がC又はDにラン
クされ、アレルギー性が極めて弱いか無視できる程度で
あり、本発明の低アレルギー性香料組成物の素材として
好適に使用することができる。
【0022】(1)アルコール類: ボルネオール セドロール シトロネロール ジヒドロミルセノール cis-3−ヘキセノール p-メンタン-7-オール メントール フェニルプロピルアルコール フェニルエチルアルコール テトラヒドロゲラニオール ジヒドロリナロール ジヒドロミルセノール ジメチルベンジルカルビノール リナロール α−テルピネオール テトラヒドロリナロール テトラヒドロミルセノール テトラヒドロムゴール 3,7-ジメチル-7-メトキシオクタン-2-オール(オシロー
ル) 2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イ
ル)-2-ブテン-1-オール=バクダノール
【0023】(2)エステル類 メチルジヒドロジャスモネ−ト(=ヘディオン) アリルアミルグリコレート ベンジルアセテート ベンジルプロピオネート p-t-ブチルシクロヘキセニルアセテート シトロネリルアセテート イソアミルサリシレート イソブチルサリシレート メンチルアセテート β−フェニルエチルアセテート ベンジルフェニルアセテート β-フェニルエチルアンゲレート 2-メチル-6-メチレン-7-オクテン-2-イルアセテート n-アミルアセテート o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート p-クレジルフェニルアセテート ジメチルベンジルカルビニルアセテート cis-3-ヘキセニルベンゾエート cis-3-ヘキセニルサリシレート イソブチルアンゲレート イソブチルフェニルアセテート イソプロピルミリステート リナリルアセテート メチルアンスラニレート 3-メチルペンチルアンゲレート ミルセニルアセテート β-フェニルエチルジメチルカルビニルアセテート フェニルエチルフェニルアセテート フェニルエチルサリシレート トリエチルシトレート トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート(=ロ
ーズフェノン) 3-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアセテート
(=ジャスマール) ノナンジオ−ル-1,3-アセテ−ト(=ジャスモニー
ル) ジエチルフタレート ベンジルイソプロポキシサリシレ−ト エチレントリデカンジオエート (ムスク T ) ガイオールアセテート
【0024】(3)アルデヒド類 デシルアルデヒド α-ヘキシルシンナミックアルデヒド ベンツアルデヒド ウンデカナ−ル ドデカナ−ル シクラメンアルデヒド 2,4,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド
(=イソシクロシトラール) 2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルバルデヒド(=
リグストラール) 4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン
-1-カルバルデヒド(=リラール) メチルノニルアセトアルデヒド(アルデヒドC12MN
A) バニリン P-t-ブチル-α-メチルハイドロシンナミックアルデヒド
【0025】(4)アセタール類 フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール フェニルアセトアルデヒドグリセリンアセタール シトラールヘキシレングリコールアセタール
【0026】(5)ケトン類 アリルイオノン p-メチルアセトフェノン 4-t-ペンチルシクロヘキサノン 4-ヒドロキシフェニルブタン-2-オン 1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-2,3,8,8-テトラメチル-
2-アセトナフトン(イソ E ス−パ−) ジヒドロジャスモン
【0027】(6)ラクトン類 δ−デカラクトン ε−デカラクトン γ−ドテカラクトン γ−ウンデカラクトン ε−ノナラクトン γ−デカラクトン δ−ドデカラクトン ε−ドデカラクトン δ−ノナラクトン γ−ノナラクトン δ−ウンデカラクトン シクロペンタデカノライド
【0028】(7)その他 p-プロペニルフェニルメチルエーテル(アネトール) クマリン メチルチャビコール ヘリオトロピン インドール イソブチルキノリン d−リモネン 3a-メチルドデカヒドロ 6,6,9a-トリメチルナフト(2,1-
b)フラン(アンブロキサン) 6-アセチル-1,1,2,4,4,7-ヘキサメチルテトラリン(ト
ナライド) ローズオキサイド 3-メチル-2-ノネノニトリル(シトグレニル) 1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル
シクロペンタ-γ-2-ベンゾピラン(ギャラクソライド) ハーコリン ゲラノニトリル 5-t-ブチル-1,2,3-トリメチル-4,6-ジニトロベンゼン
(ムスクチベテン) 4-アセチル-6-t-ブチル-1,1-ジメチルインダン(セレス
トライドまたはムスクDTI) シトロネリルニトリル ジフェニルオキサイド 1-エトキシ-4-(エトキシビニル)-3,3,5,5-テトラメチ
ルシクロ-1-ヘキセン(ケファリス) 3,7-ジメチル-2,6-ノナジエンニトリル(レモニル) 1,1,3,3,5-ペンタメチル-4,6-ジニトロインダン(ムス
ク モスケン) フェニルエチルイソアミルエーテル 5-メチル-3-ヘプタノンオキシム リモネンダイマー
【0029】(8)精油、アブソリュート類 アンブレットシードオイル ボアドローズオイル キャラウエーオイル クミンオイル エストラゴンオイル ラブダナムレジン ラバンジンオイル レモンオイル ライムオイル クラリセージオイル トルーバルサム コリアンダーオイル エレミオイル キャロットオイル レモンオイル フロクマリンレス油 ライムオイル フロクマリンレス油 マンダリンオイル オレンジオイルビター ローズマリーオイル トンカアブソリュート ベンゾイン シャム イリスコンクリート
【0030】本発明の低アレルギー性香料組成物は、上
に例示した香料化合物、精油及びレジノイドなどの範囲
内において、これらを適宜に組み合わせ配合することに
よって調製することができる。
【0031】また、該香料組成物には、これらの香料化
合物、精油及びレジノイドの他に、例えば、従来から皮
膚アレルギーを起こさないことが確認されている香料物
質であれば、何の制約もなく配合することができる。さ
らに溶剤、色素(着色料)、酸化防止剤、紫外線吸収剤
及び乳化剤などの任意の他の添加物を配合することもで
きるが、当然のことながらこれらの他の添加物において
も皮膚アレルギーを起こさないことを確認のうえ使用す
ることが望ましい。
【0032】このようにして得られる本発明の低アレル
ギ−性香料組成物は、ファンデーション、化粧クリー
ム、フェースパウダー、クレンジングクリームなどの化
粧品;シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、
セッケン、台所用洗剤、洗濯用洗剤、浴用洗剤等の洗浄
剤類あるいは香水、コロン等のフレグランス製品など、
人の皮膚に直接触れる可能性のある香粧品、洗剤類等に
配合することによって、これらに好ましい香りを付与
し、なおかつ感作性が極めて低いので、従来香料物質に
よる皮膚アレルギーに悩まされていた人にも安心して使
用することができる化粧品等を提供することができる。
【0033】更に、本発明の低アレルギー性香料組成物
は上記の如き化粧品の他に、ゴム、プラスチック、紙、
印刷インク、塗料、ワニス、医薬品などに、従来の香料
組成物と同様に使用することができる。
【0034】以下、実施例により本発明を更に具体的に
説明する。
【0035】
【実施例1】パッチテストによる重みづけF検定におけ
るF値が3以下であると判定された香料物質のみを使用
し、下記に示す配合割合で低アレルギー性ジャスミン香
料組成物を調製した。 香料物質 配合割合(部) Cis-3-ヘキセノール10%(トリエチルシトレ-ト) 10 ベンツアルデヒド10%(トリエチルシトレート) 10 リナロール 60 エストラゴンオイル10%(トリエチルシトレ-ト) 10 ベンジルアセテート 210 ジメチルベンジルカルビニルアセテート 30 ベンジルプロピオネート 40 メチルジヒドロジャスモネート 270 ジャスマール 30 リラール 50 インドール10%(トリエチルシトレ-ト) 20 ヘキシルシンナミックアルデヒド 200 アルデヒドC14ピ−チ10%(トリエチルシトレ-ト) 10 Cis-3-ヘキセニルベンゾエート 15 イソブチルサリシレート 30 P-クレジルフエニルアセテート1%(トリエチルシトレ-ト) 合計 1000
【0036】上記の低アレルギー性ジャスミン香料組成
物を化粧品アレルギー患者34名を対象にパネルテスト
を行ったところ、陽性反応を示した者はなく極めて安全
であることが証明された。
【0037】パッチテストによる重みづけF検定による
F値が3以下であると判定された香料物質のみを使用
し、下記に示す配合割合で低アレルギー性ムスク香料組
成物を調製した。 香料物質 配合割合(部) シクロペンタデカノライド 500 メチルジヒドロジャスモネート 300 レモンオイルフロクマリンレス油 80 バクダノール 25 リナロール 20 シクラメンアルデヒド 20 ケファリス 20 リナリルアセテート 10 イソブチルアンゲレート 7 ウンデカナール 5 Cis-3-ヘキセニルサリシレート 5 4-t-ペンチルシクロヘキサノン 5 ドデカナール 合計 1000
【0038】上記の低アレルギー性ムスク香料組成物を
化粧品アレルギー患者32名を対象にパッチテストを行
ったところ、陽性反応を示した者はなく極めて安全であ
ることが証明された。
【0039】パッチテストによる重みづけF検定におけ
るF値が3以下であると判定された香料物質のみを使用
し、下記に示す配合割合で低アレルギー性フローラルブ
ーケ香料組成物を調製した。 香料物質 配合割合(部) デカナール 2 ウンデシレニックアルデヒド 1 メチルノニルアセタルデヒド 2 ヘキシルシンナミックアルデヒド 25 バクダノール 30 Cis-3-ヘキセニルサリシレート 15 Cis-3-ヘキセニルベンゾエート 25 コリアンダー油 10 ジヒドロジャスモン 5 メチルジャスモネート 400 4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3- 150 シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒド レモン油 50 シクロペンタデカノライド 40 リナリルアセテート 40 フェニルエチルフェニルアセテート 45 テトラヒドロリナロール 50 トリエチルシレート 110 合計 1000
【0040】上記の低アレルギー性フローラルブーケ香
料組成物を化粧品アレルギー患者32名を対象にパッチ
テストを行ったところ、陽性反応を示した者はなく極め
て安全であることが証明された。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、パッチテストにより皮
膚アレルギーや化粧品アレルギーの人に対しても安全な
ことが確認された香料のみを使用して調合された香料組
成物を添加するという、簡便な方法にもかかわらず、従
来、化粧品、ハウスホールド用品中の香料物質が原因と
なって少なからず発生していた皮膚アレルギーの事故を
未然に防止することができ、その工業的意義は極めて大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 進 東京都品川区旗の台6−1−4 安全性研 究所内 (72)発明者 広山 均 東京都品川区旗の台6−1−4 安全性研 究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッチテストによる重みづけFishe
    r検定(以下、F検定と称することがある)におけるF
    isher値(以下、F値と称することがある)が3以
    下である香料のみの組合わせよりなることを特徴とする
    極低アレルギー性香料組成物。
  2. 【請求項2】 パッチテストによる重みづけF検定にお
    けるF値が3以下である香料のみの組合わせよりなる極
    低アレルギー性香料組成物を配合したことを特徴とする
    香粧品類。
JP7288794A 1994-03-18 1994-03-18 極低アレルギー性香料組成物およびこれを配合した香粧品 Pending JPH07258683A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011061719A1 (fr) * 2009-11-23 2011-05-26 Nicolas Danila Procede de formulation de compositions de parfum a forte teneur en ingredients naturels sans allergene a declarer et composition de parfum obtenue par un tel procede

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FR2952941A1 (fr) * 2009-11-23 2011-05-27 Nicolas Danila Composition de parfum sans allergene a declarer, fraction concentree et procede de fabrication associes, module de mise en oeuvre d'un tel procede.

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