JPH07257768A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH07257768A
JPH07257768A JP6049223A JP4922394A JPH07257768A JP H07257768 A JPH07257768 A JP H07257768A JP 6049223 A JP6049223 A JP 6049223A JP 4922394 A JP4922394 A JP 4922394A JP H07257768 A JPH07257768 A JP H07257768A
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sheet feeding
recording
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Hisashi Nakamoto
尚志 中本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙詰まりに対する対応が容易にでき、安定し
た給紙を行うことができる給紙装置を提供する。 【構成】 2つの給紙カセット52,52aを上下に備
える給紙装置51において、少なくとも上段の給紙カセ
ット52には、給紙方向下流側の端壁68に複数の案内
凸条69が設けられる。これに対応して台板54には、
案内凸条69に対向して案内凸条81が設けられ、案内
凸条69と案内凸条81とによって下段に備えられる記
録紙57aを案内する案内路120が形成される。各給
紙カセット52,52aの両側壁には、案内凸条69,
69aを保護する保護凸部77,77aが形成される。
また各給紙カセット52,52aの給紙方向下流側の各
端壁68,68aには、内面に複数の案内凸条70,7
0aがそれぞれ備えられ、案内凸条70,70aおよび
69,69aの上端部は、端壁68の上端部に円滑に連
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置、プ
リンタ、および複写装置などの記録装置に好適に実施さ
れる給紙装置に関し、さらに詳しくは記録装置本体に着
脱可能に装着される複数の給紙カセットを備えた給紙装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例である給紙装置1および給
紙装置1を用いるファクシミリ装置2の大略的な構成を
図10に示す。給紙装置1は、給紙カセット43,43
aを含んで構成され、給紙カセット43,43aが上下
に配置された2段構造となっている。給紙カセット4
3,43aにはそれぞれサイズの異なる記録紙が収納さ
れる。上段の給紙カセット43の給紙方向P1下流側の
端部には、把手45が備えられ、把手45の給紙方向P
1上流側に開口部4が設けられる。なお、下段の給紙カ
セット43aは上段の給紙カセット43と同一の構成で
あり、対応する部分には添字aを付して示し、説明を省
略する。
【0003】原稿が上下一対の原稿給紙ローラ21によ
って光学読取装置22上へ供給されると、光学読取装置
22によって原稿像が読取られる。これに連動して、給
紙装置1の給紙動作が行われる。給紙装置1において、
下段の給紙カセット43aに収納される記録紙が選択さ
れている場合には、給紙ローラ19aによって給紙方向
P1下流側へ押される。押出された記録紙は、ガイド2
3、開口部4、およびガイド24を介して搬送路25の
入口へ給紙される。
【0004】搬送路25の入口には、駆動ローラ26と
従動ローラ27とから成る搬送ローラ28が備えられて
おり、記録紙は、搬送ローラ28によって搬送され、搬
送路25内を進む。記録紙が搬送路25内を出口部分ま
で進むと、上下一対のレジストローラ29によって、搬
送タイミングが制御される。
【0005】一方、ドラム30表面には、光学読取装置
22で読取られた原稿像に対応した静電潜像が、露光ヘ
ッド31によって形成される。これに伴ってドラム30
が矢印B方向に回転し、トナー現像手段32によって静
電潜像に対応したトナー像が形成される。トナー像は、
レジストローラ29によってタイミングを合わせて搬送
される記録紙上に、転写部33によって転写される。ト
ナー像が転写された記録紙は、搬送路34を経て定着部
35に導かれて熱定着され、その後上下一対の排紙ロー
ラ36によってファクシミリ装置2外部へ排出される。
【0006】図10に示す第1の従来技術では、各給紙
カセット43,43aの給紙方向P1下流側端部に、把
手45,45aが設けられ、記録紙の補給などの際に
は、給紙カセット43,43aを給紙方向P1下流側に
引出す構成となっている。このため、給紙カセット4
3,43aを引出す際に、開口部4,4aの長手方向の
両側壁に力が集中し、開口部4,4aが破損するおそれ
がある。また、ファクシミリ装置2では、原稿および記
録紙は、共に記録紙の給紙方向P1上流側に排出され
る。このため、原稿および記録紙の排出方向と、給紙カ
セット43,43aの引出し方向とが反対方向であり、
ファクシミリ装置2を狭い場所に設置する場合、給紙カ
セット43,43aを引出しにくくなるなどの問題があ
る。
【0007】第2の従来例である給紙装置41の構成を
図11および図12に示す。給紙装置41を用いるファ
クシミリ装置42の大略的な構成を図13に示す。給紙
装置41およびファクシミリ装置42と、前記給紙装置
1およびファクシミリ装置2とは類似しており、相互に
対応する部分には、同一の参照符号を付す。給紙装置4
1が給紙装置1と異なる点は、給紙カセット3,3aに
備えられる把手5,5aが給紙カセット3,3aの給紙
方向P1上流側の端壁にそれぞれ設けられ、各給紙カセ
ット3,3aを給紙方向P1上流側に引出す構成である
点であり、上述した第1の従来例に関する問題点が改善
されている。
【0008】図11および図12を参照して、給紙装置
41の構成を説明する。給紙カセット3の本体6内に
は、突起部7,8によって上下方向に回転可能に支持さ
れた回転板9が備えられる。回転板9の上面には、記録
紙10が載置され、回転板9の下面と本体6の底板との
間には一対の圧縮ばね11,12が配置されており、記
録紙10が回転板9および圧縮ばね11,12によって
支持される。
【0009】給紙カセット3の開口部4の給紙方向P1
上流側および下流側内壁13,14には、上下に延びた
複数の案内凸条15,16が設けられる。また本体6の
給紙方向P1下流側の内壁17にも複数の案内凸条18
が設けられる。
【0010】各給紙カセット3,3aの上方には、それ
ぞれ一対の給紙ローラ19および19aが備えられる。
【0011】給紙装置41において、下段の給紙カセッ
ト3aに収納される記録紙10aが選択されている場合
には、給紙ローラ19aが矢印A方向に1回転し、記録
紙10aが給紙方向P1下流側に供給される。供給され
た記録紙10aは、案内凸条18aによって斜め上方に
案内され、ファクシミリ装置42本体に備えられるガイ
ド23によって案内され、上段の供給カセット3の開口
部4内へ進む。さらに記録紙10aは、開口部4内の案
内凸条15,16に案内されて、ファクシミリ装置42
本体に備えられるガイド24によって、搬送路25の入
口へ案内される。
【0012】図13に示されるファクシミリ装置42の
記録動作は、ファクシミリ装置2と同一であるので、説
明を省略する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の図11〜図13
に示す第2の従来技術において、下段の給紙カセット3
aから供給された記録紙10aが、紙詰まりを起こした
場合、通常は、下段の給紙カセット3aが給紙方向P1
上流側へ引出され、紙詰まりした記録紙10aとともに
外部へ引出される。このように、記録紙10aの先端が
上段の給紙カセット3の開口部4に達していない段階で
の軽度の紙詰まりでは、下段の給紙カセット3aを引出
すことによって紙詰まりの対応が行われる。
【0014】ところが、図14に示すように、記録紙1
0aの先端が、上段の給紙カセット3の開口部4内に進
入した段階、または開口部4を通過した段階での重度の
紙詰まりでは、下段の給紙カセット3aを引出そうとし
ても紙詰まりによる抵抗が大きいために、給紙カセット
3aを引出せないことがある。この場合、無理に給紙カ
セット3aを引出そうとすると、紙詰まりした記録紙1
0aを破損させたり、給紙装置41を破壊したりする恐
れがある。
【0015】このように、下段の給紙カセット3aが取
出し困難になった場合、図14に示されるように、上段
の給紙カセット3を給紙方向P1上流側へ引出し、紙詰
まりを解除させようとするが、開口部4内で紙詰まりを
起こしている記録紙10aによって妨げられ、給紙カセ
ット3の引出しが困難である場合が多い。このような場
合、無理に給紙カセット3を引出そうとすると、紙詰ま
りした記録紙10aを破損させたり、給紙装置41を破
壊したりする恐れがある。
【0016】以上のように、図11〜図13に示す第2
の従来技術では、下段の給紙カセット3aから供給され
た記録紙10aが上述のように重度の紙詰まりを生じた
場合、上下段の給紙カセット3,3aの取出しがともに
困難となり、紙詰まりの対応ができなくなるという問題
が生じる。また、無理に給紙カセット3,3aを取出そ
うとすると、記録紙3aを破損させたり、給紙装置41
を破壊したりする恐れがある。
【0017】図10に示される第1の従来技術において
も、下段の給紙カセット43aから供給された記録紙が
重度の紙詰まりを生じると、上下段の給紙カセット4
3,43aがともに給紙方向P1下流側へ引出せなくな
り、同様の課題が生じる。
【0018】また図10および図11〜図13に示す従
来技術では、図11および図12に示されるように、給
紙カセット3の案内凸条15,16の上端部37,38
において、案内凸条15,16が内壁13,14から突
出している。このため、下段に収納される記録紙10a
が案内凸条15,16の上端部37,38を通過する
際、図15に示すように、特に湿気を含んで柔らかくな
った記録紙10aは、案内凸条15,16の間に沈み込
み、波状となって上方のガイド24へ搬送される。した
がって、記録紙10aがガイド24および搬送路25へ
搬送される際、記録紙10aがガイド24および搬送路
25の図示しない案内凸条に引っ掛かり紙詰まりが生じ
るという問題がある。
【0019】また給紙カセット3,3aの案内凸条1
8,18aの給紙方向P1下流側の端部39,39aに
おいて、案内凸条18,18aが内壁17,17aから
突出している。このため、記録紙10,10aが案内凸
条18,18aの端部39,39aを通過する際、記録
紙10,10aは波状となって上方のガイド23,24
へ進む。この結果記録紙10,10aがガイド23,2
4などに設けられる案内凸条に引っ掛かり易くなり、紙
詰まりが発生しやすくなるという問題がある。
【0020】本発明の目的は、上述の課題を解決し、紙
詰まりに対する対応が容易にでき、安定した給紙を行う
ことができる給紙装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録紙を積層
して収納する複数の給紙カセットを上下に配置し、前記
各給紙カセットは着脱可能に記録装置本体に装着され、
前記各給紙カセットからの記録紙を選択的に取出して共
通の搬送路に導いて給紙する給紙装置において、下から
少なくとも2段目以上の給紙カセットには、その給紙方
向下流側の端壁に、その給紙カセットよりも下方の給紙
カセットからの記録紙を案内する上下に延びる複数の第
1案内凸条を、給紙方向に対して垂直方向に間隔をあけ
て形成し、記録装置本体には、前記第1案内凸条に対向
して複数の第2案内凸条を、第1案内凸条と記録紙搬送
のための間隙をあけて形成することを特徴とする給紙装
置である。
【0022】また本発明において、前記給紙カセットの
側壁には、前記第1案内凸条よりも給紙方向下流側に、
同一位置またはそれよりももっと給紙方向下流側に突出
する保護凸部が形成されることを特徴とする。
【0023】また本発明において、前記第1案内凸条の
上端部は、前記端壁の上端部に円滑に連なることを特徴
とする。
【0024】また本発明は、前記給紙カセットには、そ
の給紙カセットに積層されている記録紙の給紙方向下流
側の端部よりも、給紙方向下流側になるにつれて上方と
なるように傾斜した記録紙案内用の上端面を有する複数
の第3案内凸条が、給紙方向に対して垂直方向に間隔を
あけて形成されており、前記第3案内凸条の前記上端面
の給紙方向下流側端部は、前記端壁に円滑に連なること
を特徴とする。
【0025】
【作用】本発明に従えば、給紙装置が備えられる記録装
置の記録装置本体には、複数の給紙カセットが上下に配
置されて、着脱可能に備えられる。各給紙カセットに
は、サイズの異なる記録紙が積層されて収納される。各
給紙カセットからの記録紙は、選択的に取出されて、記
録装置本体内の共通の搬送路に導かれて給紙される。
【0026】下から少なくとも2段目以上の給紙カセッ
トには、給紙方向下流側の端壁の外面に上下に延びる複
数の第1案内凸条が設けられる。第1案内凸条は、給紙
方向に対して垂直方向に間隔をあけて形成される。これ
に対応して記録装置本体側には、第1案内凸条に対向し
て、上下に延びる複数の第2案内凸条が設けられる。第
1案内凸条と第2案内凸条とは、記録紙を案内するため
の間隙をあけて形成される。
【0027】上から2段目以下の給紙カセットに収納さ
れる記録紙は、その給紙カセットよりも上段の給紙カセ
ットおよび記録紙装置本体にそれぞれ設けられる第1お
よび第2案内凸条に案内されて、上方の搬送路に導かれ
る。したがって、記録紙が第1および第2案内凸条によ
って案内される際に紙詰まりを生じた場合、紙詰まりが
生じた場所の給紙カセットを容易に取出すことができ、
紙詰まりを解除することができる。
【0028】また本発明に従えば、各給紙カセットの側
壁には、給紙方向下流側に突出した保護凸部が設けられ
る。保護凸部は、第1案内凸条よりも給紙方向下流側
に、同一位置またはそれよりももっと給紙方向下流側に
突出して形成される。したがって、給紙カセットを外部
に取出した際、誤って給紙カセットと何らかの障害物と
が衝突した場合、第1案内凸条を保護することができ
る。
【0029】また本発明に従えば、第1案内凸条の上端
部は、端壁の上端部に円滑に連なる。したがって、記録
紙が第1案内凸条に案内されて第1案内凸条の上端部を
通過する際、記録紙が波状とならずに真っすぐな状態と
なって通過し、上方の搬送路における紙詰まりを防止す
ることができる。
【0030】また本発明に従えば、各給紙カセットに
は、給紙方向下流側の端壁の内面に、複数の第3案内凸
条が設けられる。第3案内凸条は、給紙方向に対して垂
直方向に間隔をあけて形成される。各第3案内凸条の上
端面は、積層されている記録紙の給紙方向下流側の端部
よりも、給紙方向下流側になるにつれて上方となるよう
に傾斜している。さらに、第3案内凸条の上端面の給紙
方向下流側の端部は、前記端壁に円滑に連なる。
【0031】給紙カセットに収納される記録紙が、給紙
ローラなどによって給紙方向下流側へ押出されると、記
録紙は第3案内凸条によって斜め上方に位置する第1案
内凸条と第2案内凸条との間の間隙および搬送路へ導か
れる。したがって、記録紙が第3案内凸条の上端面の給
紙方向下流側端部を通過する際、記録紙が波状とならず
に真っすぐな状態で通過するので、上方の第1および第
2案内凸条、および搬送路などにおける紙詰まりを防止
することができる。
【0032】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である給紙装置5
1の構成の一部を示す断面図であり、図2は給紙装置5
1の全体の構成を示す断面図である。図3は、装着され
た給紙カセット52,52aを、給紙方向下流側から見
た図である。図4は、給紙装置51の平面図である。
【0033】給紙装置51は、大略的に第1および第2
の給紙カセット52および52aと、給紙カセット5
2,52aに対応してそれぞれ一対ずつ備えられる給紙
ローラ53,53aと、台板54と、収納ケース55
と、搬送部56とを含んで構成される。上下に配置され
た第1および第2の給紙カセット52および52aに
は、互いに異なるサイズの記録紙57および57aが積
層されて収納される。
【0034】第1の給紙カセット52には、記録紙57
を収納する合成樹脂製の本体60と、記録紙57を支持
する金属製の回転板61と、記録紙57を1枚ずつ分離
する一対の金属製の分離爪62などが備えられる。回転
板61は、本体60の側壁63に設けられる一対の突起
部64によって上下方向に回転可能に支持され、所定位
置以上に上方へ回転しないように図示しないストッパに
よって止められるようになっている。各分離爪62は、
両側の側壁63にそれぞれ設けられる突起部65によっ
て支持され、突起部65を支点に上下方向に回転可能な
鍵型の形状をした遊端部を有する。その遊端部は、上下
方向に対して所定の範囲を超えて回転しないように、図
示しないストッパによって止められるようになってい
る。
【0035】回転板61と本体60の底板66との間に
は、圧縮ばねなどによって実現される一対の押圧手段6
7が備えられ、押圧手段67は回転板61および記録紙
57を上方へ押圧する。この結果、記録紙57は分離爪
62の遊端部と、回転板61とによって挟持される。
【0036】図5は、第1の給紙カセット52の給紙方
向P下流側の端部の構成を示す斜視図である。給紙カセ
ット52の本体60には、給紙方向P下流側の端壁68
に複数の案内凸条69および案内凸条70が設けられ
る。案内凸条69,70は、給紙方向Pに対して垂直な
方向に所定の間隔をあけて形成される。案内凸条69
は、端壁68から給紙方向P下流側へ突出して形成さ
れ、上下方向に細長い案内面71を有する。案内面71
は、給紙方向P下流側から見て手前方向に傾斜した2つ
の傾斜面151,152が曲面153によって滑らかに
つながれて形成される。上方の傾斜面151が下方の傾
斜面152よりもより手前方向に大きく傾斜している。
【0037】案内凸条70は、端壁68からほぼ給紙方
向P下流側へ突出して形成され、細長い案内面72を有
する。案内面72は、給紙方向Pに対して斜めに傾斜し
ており、記録紙57の給紙方向P下流側端部よりも給紙
方向P下流側へなるにつれて、上方となるようになって
いる。端壁68の上端面154は水平面であり、案内凸
条69,70の各案内面71,72は、滑らかに端壁6
8の上端面154に連なり、案内凸条69,70の案内
面71,72の各上端部における端壁68の各壁面から
の高さは、ゼロとなっている。
【0038】給紙カセット52の両側壁63の給紙方向
P下流側端部には、給紙方向P下流側へ突出する保護凸
部77が設けられる。保護凸部77は、案内凸条69よ
りも給紙方向P下流側に、同一位置またはそれよりもも
っと給紙方向P下流側に突出して形成される。本実施例
では、保護凸部77は、案内凸条69よりも給紙方向P
下流側に突出して設けられる。
【0039】給紙カセット52の端壁68は、図1およ
び図2に断面が示されるように、底板66から上方へ立
上がる立上がり部、立上がり部に連なる水平部、および
水平部に連なる傾斜部を備えて形成される。案内凸条6
9は、端壁68の上端から下端にわたって形成され、案
内凸条70は、水平部から傾斜部にわたって形成され
る。
【0040】給紙カセット52の両側壁63には、上端
部から互いに離反するように一対の外向縁73が設けら
れる。各外向縁73の下面には、突起74が設けられ
る。また給紙カセット52の本体60には、給紙方向P
上流側の端壁75に、給紙方向P上流側へ張出すように
して把手部76が形成される。
【0041】第2の給紙カセット52aは、第1の給紙
カセット52と同様な構成であり、第1の給紙カセット
52と対応する部分には添字aを付して示し、第2の給
紙カセット52aの説明は省略する。
【0042】図6は、給紙装置51に備えられる台板5
4および収納ケース55の形状を示す斜視図である。台
板54は、断面が概鍵型形状のフレーム80に、上下方
向に延びる複数の案内凸条81が備えられて形成され
る。案内凸条81は給紙方向Pに対して垂直な方向に所
定の間隔をあけて形成され、各案内凸条81は第2の給
紙カセット52に備えられる記録紙57aを案内する細
長い案内面82を有する。案内面82は、給紙方向P下
流側へ傾斜した2つの傾斜面155,156と、その2
つの傾斜面155,156を滑らかにつなぐ曲面157
とを備える。上方の傾斜面155は、下方の傾斜面15
6よりもやや緩い傾斜となっている。
【0043】収納ケース55は、断面が鍵型形状のフレ
ーム83に、上下方向に延びる複数の案内凸条84が、
案内凸条81と対応する位置に案内凸条81と同数備え
られて形成される。各案内凸条84は、対応する各案内
凸条81の案内面82に連なる細長い案内面85を有す
る。案内面85は、給紙方向P下流側へ傾斜した2つの
傾斜面158,159と、その2つの傾斜面158,1
59を滑らかにつなぐ曲面160とを備える。上方の傾
斜面158は、下方の傾斜面159よりもやや緩い傾斜
となっている。曲面160は、1つの変曲点を有する。
【0044】図1〜図4を参照して、第1の給紙カセッ
ト52を保持する保持部材91は、概略的に天板92
と、天板92から下方へ延びる両側壁93とを備える。
各側壁93の内面には、給紙カセット52の各外向縁7
3と係合する複数の突起部94,95,96が対を成し
て給紙方向Pに沿って設けられる。各突起部94,9
5,96は、給紙方向P下流側へ傾斜した傾斜面と、そ
の傾斜面から給紙方向P下流側へ連なる水平面とを備
え、各水平面の上下方向に対する位置は揃えられてい
る。給紙方向P上流側から1番目の突起部94には、前
述の水平面と傾斜面との他に、さらに給紙方向P上流側
に傾斜した傾斜面97が水平面から給紙方向P下流側へ
連なるようにして設けられる。天板92の下面には、い
ずれかの側壁93寄りに後述する給紙ローラ53を支持
するための支持片98が設けられる。支持片98と、支
持片98からの距離が遠い方の側壁93とには、対を成
す孔99が設けられる。
【0045】上述のように構成される保持部材91に
は、一対の給紙ローラ53が備えられる。各給紙ローラ
53は、軸直角断面が該半月形状であり、共通のシャフ
ト100に固定される。シャフト100の一端は、前記
支持片98の孔99によって支持され、他端は前記側壁
93の孔99を介して保持部材91外部へ突出し、スプ
リングクラッチ部101に連結される。各孔99とシャ
フト100との間には軸受け102が介在され、シャフ
ト100の各軸受け102の外側には、シャフト100
が軸線方向にずれないように止めリング103が装着さ
れる。
【0046】スプリングクラッチ部101は、図3に断
面が示されるように、シャフト100に遊嵌されるスプ
ロケットホイール104と、シャフト100に装着され
る一方向クラッチ105と、コイルばね106と、爪車
107とを含んで構成される。スプロケットホイール1
04と一方向クラッチ105の対向する部分には、それ
ぞれ同一の外径を有するボスと入力端とが形成される。
コイルばね106は、そのボスと入力端とを締付ける向
きに巻回されており、一端は爪車107に他端は入力端
に連結される。このようにして、コイルばね106と爪
車107とは、いわゆるラップスプリングクラッチを構
成する。
【0047】スプロケットホイール104は、図示しな
い駆動系統に連結されており、図2に示す給紙回転方向
Eに常時回転駆動される。これに対し、爪車107の歯
はシャフト100の給紙回転方向Eの回転を妨げる向き
に設けられる。この結果爪車107の歯と図示しない爪
部材の爪とが係合を脱している期間だけ給紙ローラ53
が給紙回転方向Eに回転する。本実施例では、爪車10
7の外周面に設けられる歯は1つであり、給紙ローラ5
3は1回転ずつ回転をするようになっている。
【0048】第2の給紙カセット52aを保持する保持
部材91a、および保持部材91aに備えられる給紙ロ
ーラ53aは、上述の保持部材91および給紙ローラ5
3と概略的に同様の構成であり、保持部材91および給
紙ローラ53と対応する部分には添字aを付して示し、
説明を省略する。給紙ローラ53aは、前述のスプリン
グクラッチ部101と同様な構成のスプリングクラッチ
部101aを介して、図示しない駆動部によって図2に
示す給紙回転方向Fへ回転される。
【0049】図1および図4を参照して搬送部56の構
成を説明する。搬送部56は、互いに対向する2つの案
内部材110,111と、対を成す2組の駆動ローラ1
12および従動ローラ113とを備えて構成される。案
内部材110,111には、それぞれ複数の案内凸条1
14,115が備えられ、その案内凸条114,115
によって搬送路116が形成される。搬送路116は、
ラッパ状に開いた開口部から上方側へ行く程、給紙方向
P上流側へ湾曲している。ここで、案内凸条114の下
端は、台板54の案内凸条81の間に挿入されており、
たとえば案内凸条114と案内凸条81とが交互に位置
するようになっている。
【0050】給紙方向P下流側の案内部材110には、
駆動ローラ112が備えられ、給紙方向P上流側の案内
部材111には、駆動ローラ112の外径よりもやや大
径の外径を有する従動ローラ113が備えられる。駆動
ローラ112の外周面と従動ローラ113の外周面とは
当接しており、図示しない駆動部によって駆動ローラ1
12が矢印G方向に回転すると、それに伴って従動ロー
ラ113が矢印H方向に回転する。駆動ローラ112と
従動ローラ113との当接部は、搬送路116の開口部
の上端部に位置している。
【0051】上述のように構成される台板54、収納ケ
ース55、保持部材91,91aおよび搬送部56は、
ファクシミリ装置などの記録装置本体内に配置され、こ
れらは記録装置本体の一部であってもよい。また台板5
4と保持部材91とを一体に形成し、収納ケース55と
保持部材91aとを一体に形成してもよい。また台板5
4と収納ケース55とを一体に形成してもよい。
【0052】給紙カセット52の保持部材91への装着
は、次のようにして行われる。給紙カセット52を、案
内凸条69,70が備えられる側を前方にして給紙方向
P上流側から保持部材91内へ挿入する。このとき、給
紙カセット52は、本体60の外向縁73の下面が保持
部材91の突起部94,95,96の水平面上を摺動し
て挿入され、保護凸部77が台板54のフレーム80に
当接するまで挿入される。このとき、突起部94,9
5,96には水平面から給紙方向P上流側へ連なる傾斜
面が備えられるので、外向縁73の先端部が突起部9
4,95,96の給紙方向P上流側の先端部に引っ掛か
ることなく、スムーズに給紙カセット52を挿入するこ
とができる。
【0053】給紙方向Pに対して最も上流側の突起部9
4の傾斜面97と、外向縁73の突起74とは相互に対
応する位置に設けられており、上述のようにして給紙カ
セット52の保護凸部77が台板54に当接すると、こ
れと同時に傾斜面97と突起74の傾斜面とが係合す
る。これによって、給紙カセット52の給紙方向Pに対
する位置が決められる。
【0054】給紙カセット52の取出しは、把手部76
をもって給紙カセット52を給紙方向P上流側へ引出す
ようにして行われる。給紙カセット52が引出される
際、外向縁73の突起74は突起部94の傾斜面97に
沿ってスムーズに突起部94の水平面上へ達するように
なっており、給紙カセット52が取出されるのを防げな
い。
【0055】給紙カセット52aの保持部材91aへの
着脱は、上述の給紙カセット52の保持部材91への着
脱と同様であり、説明を省略する。
【0056】上述のようにして給紙カセット52,52
aが保持部材91,91aに備えられると、給紙カセッ
ト52,52aの案内凸条69,69aと台板54およ
び収納ケース55の案内凸条81,84とによって案内
路120,120aが形成される。給紙カセット52,
52aの保護凸部77,77aと当接する台板54およ
び収納ケース55のフレーム80,83の給紙方向P上
流側端部は、案内凸条81,84の下端の案内面82,
85よりもいくらか給紙方向P下流側へ引っ込んでお
り、前記案内路120,120aの給紙方向Pに対する
間隔が適切な間隔となっている。
【0057】案内路120,120aは、下方の入口か
ら上方の出口へ行くにしたがって、徐々に細くなりなが
ら給紙方向P下流側へ湾曲している。案内路120の出
口は、案内凸条69の案内面71の上端部と、案内凸条
81の案内面82における上方の傾斜面156の中間部
とで形成され、案内路120aの出口は、案内凸条69
aの案内面71aの上端部と、案内凸条84の案内面8
5における曲面160の変曲点部分とによって形成され
る。
【0058】次に、給紙装置51における給紙動作を説
明する。給紙装置51を備える記録装置において、第2
の給紙カセット52aに備えられる記録紙57aが選択
されると、駆動部からの動力がスプリングクラッチ部1
01aを介してシャフト100aに伝えられ、給紙ロー
ラ53aが2点鎖線で示す状態から給紙回転方向Fに回
転を始める。回転する給紙ローラ53aの弧面が最上部
の記録紙57aに接触すると、給紙ローラ53aは記録
紙57aを下方へ押圧しながら回転を続け、最上部の記
録紙57aが給紙方向P下流側へ押出される。
【0059】押出された記録紙57aは、給紙ローラ5
3aの回転に伴って給紙方向P下流側へ進み、給紙方向
P下流側の端壁68aに備えられる案内凸条70aの案
内面72aに達し、案内面72aによって案内されて進
路が斜め上方に変化される。案内面72aによって案内
された記録紙57aは、さらに押出されて案内凸条84
の案内面85の曲面160に達し、案内面85に沿って
上方へ案内され、その後案内路120内へ進む。ここで
案内面85には、上方の傾斜面158に滑らかに連なる
曲面160が備えられているので、記録紙57aをスム
ーズに上方へ案内することができる。また、記録紙57
aが案内面85によって案内されて案内路120へ進む
際、案内面85の上端部よりも案内面82の下端が給紙
方向P下流側へいくらか引っ込んで位置しているので、
記録紙57aを案内面85から案内路120へスムーズ
に案内することができる。
【0060】案内路120内へ進んだ記録紙57aは、
案内面82によって上方へ案内され、案内面82の曲面
157を通過すると、案内面82から上方へ離反し、案
内凸条69の案内面71における上方の傾斜面151に
達し、案内面71に沿って案内されて案内路120から
脱し、図1および図2に示す状態となる。この状態にお
いて、記録紙57aは、案内路120内では案内面82
の曲面157と案内面71の上端部分とに摺接してお
り、記録紙57aの弾性によって案内路120の出口部
分では案内面82から離反している。
【0061】さらに記録紙57aが給紙ローラ53aに
よって押出されると、記録紙57aは案内路120を脱
した後、上方へ案内されて搬送路116の開口部で回転
を行っている従動ローラ113の外周面に達する。従動
ローラ113の外周面に達すると、記録紙57aは従動
ローラ113によって従動ローラ113と駆動ローラ1
12との当接部に案内されて上方へ引上げられ、この後
記録紙57aは駆動ローラ112および従動ローラ11
3によって搬送され、搬送路116に沿って記録装置本
体内へと導かれる。記録紙57aが案内路120の出口
から搬送路116の開口部へ進む間に、給紙ローラ53
aの弧面はその記録紙57aから離反し、記録紙57a
は慣性によって駆動ローラ112および従動ローラ11
3の当接部に到達する。
【0062】給紙ローラ53aは、1回転して図1およ
び図2に2点鎖線で示す状態となると、回転を停止す
る。
【0063】第1の給紙カセット52に備えられる記録
紙57が選択されると、前述の給紙ローラ53aによる
給紙動作と同様に、最上部の記録紙57が給紙ローラ5
3によって給紙方向P下流側へ押出される。押出された
記録紙57は、案内凸条70の案内面72に達し、案内
面72によって斜め上方へ案内されて案内凸条81の案
内面82における上方の傾斜面156に達する。案内面
82に達した記録紙57は、案内面82に沿って上方へ
進み案内凸条114の下端の案内面に達し、案内凸条1
14によって案内されて搬送路116へ進む。ここで、
案内凸条114の下端は、案内凸条81の間に挿入され
ており、案内面82は連続的に搬送路116に連なるの
で、記録紙57が案内面82から搬送路116へスムー
ズに進むことができる。
【0064】搬送路116へ進んだ記録紙57は、搬送
路116の開口部を案内凸条114に沿って進み、駆動
ローラ112と従動ローラ113との当接部へ進み、前
述の記録紙57aと同様に、駆動ローラ112および従
動ローラ113によって搬送され、搬送路116に沿っ
て記録装置本体内へ進む。
【0065】図7は、給紙装置51が適用されるファク
シミリ装置130の概略的な構成を示す断面図である。
ファクシミリ装置130において、原稿が取入口131
に挿入されると、原稿は上下一対の原稿給紙ローラ13
2によって光学読取装置133上へ供給され、光学読取
装置133上を移送されて、その後原稿排出口134か
ら排出される。光学読取装置133は、大略的に照明手
段と読取手段とを備え、照明手段によって照明された原
稿像が読取手段によって電気的な読取信号に変換され
る。
【0066】これに応答して、前述の給紙装置51によ
る給紙動作が行われる。第2の給紙カセット52aに備
えられる記録紙57aが選択された場合、記録紙57a
は、給紙ローラ53aによって押出され、案内面71
a、案内面85、および案内路120によって案内さ
れ、その後駆動ローラ112および従動ローラ113に
よって搬送路116内を搬送されて、搬送路116の出
口へ進む。搬送路116の出口部分には、搬送タイミン
グを制御するための上下一対のレジストローラ135が
備えられており、記録紙57aがレジストローラ135
に当接した状態となると、所定の搬送タイミングとなる
まで記録紙57aの搬送が停止される。
【0067】またこれに応答して、ドラム136が矢印
I方向に回転を開始する。直円筒状のドラム136の外
周面には、周方向に沿って帯電手段137、露光手段1
38、トナー現像手段139、転写手段140およびク
リーニング手段141が備えられる。帯電手段137は
ドラム136の外周面に摺接し、ドラム136の感光層
を正電位に帯電させる。露光手段138は、前記光学読
取装置133が出力する読取信号に応答してレーザービ
ームを照射する。これによって感光層のレーザービーム
が照射された部分は、ゼロ電位となって静電潜像が形成
される。静電潜像が形成されたドラム136の外周面に
は、トナー現像手段139によって負に帯電したトナー
が正電位部分に付着されて、原稿像に対応したトナー像
が形成される。
【0068】トナー現像手段139によって形成された
ドラム136上のトナー像は、レジストローラ135に
よってタイミングを合わせて搬送される記録紙57a上
に、帯電転写用コロナ放電器などによって実現される転
写手段140によって転写される。トナー像を転写され
た記録紙57aは、搬送路142を経て定着手段143
に導かれて熱定着され、その後上下一対の排紙ローラ1
44によって外部へ排出される。
【0069】ドラム136上の転写後に残留しているト
ナーは、クリーニング手段141によって除去される。
【0070】定着手段143では、ハロゲンランプなど
によって実現される細長い加熱部材145が挿入された
熱ローラ146と、この熱ローラ146に従動するバッ
クアップローラ147との間で記録紙57aが熱加圧さ
れ、記録紙57a上にトナーが永久融着される。
【0071】またファクシミリ装置130は、上述の複
写機能のほかに電話回線を利用して画像情報を伝送する
機能を有する。操作者によって送信が指示されると、原
稿画像が光学読取装置133によって読取られて読取信
号に変換された後、電話回線を通じて所定の送信先へ伝
送される。また電話回線を通じて画像情報が伝送されて
くると、ファクシミリ装置130は、その画像情報に基
づいて記録動作を行う。
【0072】以上のように本実施例の給紙装置51によ
れば、第2の給紙カセット52aに備えられる記録紙5
7aは、第1の給紙カセット52の案内凸条69と台板
54の案内凸条81とによって形成される案内路120
を介して、上方の搬送路56へ給紙される。したがっ
て、記録紙57aが給紙される際に、案内路120内に
おいて紙詰まりが生じたとき、その紙詰まりが重度の紙
詰まりであり、第2の給紙カセット52aが給紙方向P
上流側へ引出せないような場合でも、図8に示すように
第1の給紙カセット52を給紙方向P上流側へ引出すこ
とができる。
【0073】第1の給紙カセット52を引出すことによ
って案内面71と案内面81との間隔が広がり、案内路
120内の紙詰まりが緩和され、さらに第2の給紙カセ
ット52aを紙詰まりした記録紙57aとともに給紙方
向P上流側へ取出し、記録紙57aのダメージを最小限
にして紙詰まりの対応を行うことができる。これによっ
て、紙詰まりした記録紙57aを無理に取出そうしてそ
の記録紙57aを破損させたり、給紙装置51を破壊し
てしまたっりすることなく、紙詰まりの対応を容易に行
うことができる。
【0074】また給紙装置51によれば、給紙カセット
52,52aの側壁63,63aの給紙方向P下流側の
両端部には、案内凸条69よりも給紙方向P下流側へ突
出する保護凸部77,77aが備えられる。したがっ
て、給紙カセット52,52aをファクシミリ装置13
0の外部へ取出した際に、誤って給紙カセット52,5
2aの給紙方向P下流側端部が何らかの障害物と衝突し
た場合でも、案内凸条69,69aよりも先に保護凸部
77,77aがその障害物に衝突するので、案内凸条6
9,69aの案内面71,71aを保護することができ
る。これによって、案内面71,71aが衝突によって
破損し、その破損した部分に記録紙57,57aが引掛
かり、紙詰まりが生じるのを防止し、給紙装置51の品
質を保つことができる。
【0075】また給紙装置51によれば、給紙カセット
52および52aに備えられる案内凸条69,69aお
よび70,70aの案内面71,71aおよび72,7
2aの各上端部は、端壁68および68aの各上端部に
滑らかに連なっている。したがって、記録紙57aが案
内凸条69の上端部を通過する際、湿気を含んで柔らか
くなった記録紙57aであっても、前述の図15に示す
ように記録紙57aが案内凸条69の間に沈み込んで波
状となることなく、図9に示すように真っ直ぐな状態と
なって上方の搬送路56へ給紙される。また同様に、記
録紙57,57aが案内凸条70,70aの上端部を通
過する際にも、記録紙57,57aを真っ直ぐな状態に
して案内凸条81,84の案内面82,85へ進ませる
ことができる。これによって、記録紙57,57aが搬
送部56の案内凸条114,116に引っ掛かり紙詰ま
りを起こすことを防ぐことができ、安定した給紙動作を
行うことができる。
【0076】なお本実施例では、給紙装置51において
第1の給紙カセット52を第2の給紙カセット52aの
上段に備えているが、給紙カセット52と52aとは上
下入換え可能になっており、第2の給紙カセット52a
を上方の保持部材91に装着し、第1の給紙カセット5
2を下方の保持部材91aに装着してもよい。
【0077】また本実施例では、2つの給紙カセット5
2,52aを上下に備える構成にしたが、3つ以上の給
紙カセットを上下に備えるようにしてもよい。
【0078】また本実施例では、給紙装置51のファク
シミリ装置130への適用例を示したが、給紙装置51
が複写装置およびプリンタなどの他の記録装置に適用さ
れてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の給
紙カセットを上下に配置して備える給紙装置おいて、少
なくとも下から2段目以上の給紙カセットの給紙方向下
流側の端壁には、その給紙カセットよりも下方に収納さ
れる記録紙を案内する複数の第1案内凸条が設けられ
る。これに対応して、給紙装置が備えられる記録装置内
には、第1案内凸条と対向するようにして複数の第2案
内凸条が備えられ、第1および第2案内凸条の間には記
録紙を搬送する間隙が設けられる。
【0080】したがって、上から2段目以下の給紙カセ
ットに備えられる記録紙が第1および第2案内凸条によ
って案内されて、上方の搬送路へ導かれる際、第1およ
び第2案内凸条の間で紙詰まりが生じた場合、その紙詰
まりが生じた場所の給紙カセットをたとえば給紙方向上
流側へ引出し、紙詰まりを緩和することができる。紙詰
まりを緩和した後、紙詰まりを生じた記録紙を、その記
録紙が備えられる給紙カセットとともに、たとえば給紙
方向上流側へ引出すことによって外部へ取出し、紙詰ま
りを解消することができる。このため、紙詰まりによる
記録紙のダメージを最小限にして紙詰まりの対応をする
ことができ、無理に紙詰まりを解除することによって生
じる記録紙の破損および給紙装置の破壊を防止すること
ができる。
【0081】また本発明によれば、各給紙カセットの両
側壁の給紙方向下流側には、第1案内凸条を保護する保
護凸部が設けられる。したがって、給紙カセットを記録
装置から取出し、誤って給紙カセットを何らかの障害物
に衝突させた場合でも、第1案内凸条が保護凸部によっ
て保護される。これによって、第1案内凸条が破損し
て、その破損した部分に記録紙が引掛かるのを防止する
ことができ、安定した給紙を行うことができる。
【0082】また本発明によれば、第1案内凸条の上端
部は端壁の上端部に円滑に連なり、記録紙が第1案内凸
条の上端部を通過する際、真っ直ぐな状態で通過させる
ことができる。記録紙を真っ直ぐな状態で第1案内凸条
を通過させることによって、搬送路に設けられる案内凸
条などに記録紙が引掛かることによって生じる紙詰まり
を防止し、安定した給紙動作を行うことができる。
【0083】また本発明によれば、各給紙カセットに
は、給紙方向下流側の端壁の内面に複数の第3案内凸条
が設けられ、その第3案内凸条の給紙方向下流側端部
は、端壁の内面に円滑に連なる。したがって、記録紙が
第3案内凸条によって案内されて第3案内凸条の給紙方
向下流側端部を通過する際、記録紙を真っ直ぐな状態に
して通過させることができ、搬送路における紙詰まりを
防止することができる。また第3案内凸条の上端面は給
紙方向下流側へ進むにつれて上方となるように傾斜して
いるので、記録紙の進行方向をスムーズに斜め上方へ変
化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である給紙装置51の構成の
一部を示す部分断面図である。
【図2】給紙装置51の全体の構成を示す断面図であ
る。
【図3】装着された給紙カセット52,52aを、給紙
方向下流側から見た図である。
【図4】給紙装置51の平面図である。
【図5】第1の給紙カセット52の給紙方向下流側端部
の形状を示す斜視図である。
【図6】給紙装置51に備えられる台板54および収納
ケース55の形状を示す斜視図である。
【図7】給紙装置51が適用されるファクシミリ装置1
30の概略的な構成を示す断面図である。
【図8】案内路120内で紙詰まりが生じた状態におい
て、紙詰まりを緩和させるために給紙カセット52を給
紙方向下流側へ引出したときの状態を示す図である。
【図9】給紙カセット52の案内凸条69の上端部を記
録紙57aが通過するときの状態を示す図である。
【図10】第1の従来技術である給紙装置1および給紙
装置1を用いるファクシミリ装置2の大略的な構成を示
す図である。
【図11】第2の従来技術である給紙装置41の構成を
示す断面図である。
【図12】前記給紙装置41の平面図である。
【図13】給紙装置41がファクシミリ装置42に備え
られたときの状態を示す図である。
【図14】給紙装置41において開口部4内で紙詰まり
が生じたときの状態を示す図である。
【図15】給紙装置41に備えらえる給紙カセット3の
案内凸条15の上端部を記録紙が通過する際の状態を示
す図である。
【符号の説明】
51 給紙装置 52,52a 給紙カセット 53,53a 給紙ローラ 54 台板 55 収納ケース 56 搬送部 57,57a 記録紙 68,68a 端壁 69,69a 案内凸条 70,70a 案内凸条 71,71a,72,72a 案内面 77,77a 保護凸部 81,84 案内凸条 82,85 案内面 91,91a 保持部材 100,100a シャフト 101,101a スプリングクラッチ部 112 駆動ローラ 113 従動ローラ 116 搬送路 120 案内路 130 ファクシミリ装置 133 光学読取装置 136 ドラム 137 帯電手段 138 露光手段 139 トナー現像手段 140 転写手段 141 クリーニング手段 143 定着手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙を積層して収納する複数の給紙カ
    セットを上下に配置し、前記各給紙カセットは着脱可能
    に記録装置本体に装着され、前記各給紙カセットからの
    記録紙を選択的に取出して共通の搬送路に導いて給紙す
    る給紙装置において、 下から少なくとも2段目以上の給紙カセットには、その
    給紙方向下流側の端壁に、その給紙カセットよりも下方
    の給紙カセットからの記録紙を案内する上下に延びる複
    数の第1案内凸条を、給紙方向に対して垂直方向に間隔
    をあけて形成し、 記録装置本体には、前記第1案内凸条に対向して複数の
    第2案内凸条を、第1案内凸条と記録紙搬送のための間
    隙をあけて形成することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙カセットの側壁には、前記第1
    案内凸条よりも給紙方向下流側に、同一位置またはそれ
    よりももっと給紙方向下流側に突出する保護凸部が形成
    されることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記第1案内凸条の上端部は、前記端壁
    の上端部に円滑に連なることを特徴とする請求項1記載
    の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記給紙カセットには、その給紙カセッ
    トに積層されている記録紙の給紙方向下流側の端部より
    も、給紙方向下流側になるにつれて上方となるように傾
    斜した記録紙案内用の上端面を有する複数の第3案内凸
    条が、給紙方向に対して垂直方向に間隔をあけて形成さ
    れており、 前記第3案内凸条の前記上端面の給紙方向下流側端部
    は、前記端壁に円滑に連なることを特徴とする請求項1
    記載の給紙装置。
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