JPH07254016A - 空間内部品配置マクロプログラム作成システム等および空間内自動部品配置方法 - Google Patents

空間内部品配置マクロプログラム作成システム等および空間内自動部品配置方法

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JPH07254016A
JPH07254016A JP6045485A JP4548594A JPH07254016A JP H07254016 A JPH07254016 A JP H07254016A JP 6045485 A JP6045485 A JP 6045485A JP 4548594 A JP4548594 A JP 4548594A JP H07254016 A JPH07254016 A JP H07254016A
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JP6045485A
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Mitsunori Yamaguchi
満徳 山口
Tsutomu Oki
努 大木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、少ない空間定義データを用いて空
間内に部品を簡単、効率的、かつ、自動的に配置するこ
とにある。 【構成】 部品名を含む部品配置用空間定義データを入
力する定義データ入力手段1〜5と、予め各部品名ごと
に配置ルールデータ9cおよび形状データ9bを記憶す
る部品データ保持手段9と、この定義データ入力手段か
らの空間定義データと部品名に対応する配置ルールデー
タとから空間内に部品を配置するためのマクロプログラ
ムを作成するマクロプログラム作成手段6〜9と、この
マクロプログラム作成手段によって作成されたマクロプ
ログラムから部品配置座標を演算し、かつ、この座標位
置に前記部品データ保持手段の形状データから得られる
部品を作成して空間内に配置する部品配置データを作成
する部品配置手段11,12とを設けた自動部品配置装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間内に各部品を配置
するためのマクロプログラムを作成する空間内部品配置
マクロプログラム作成システム、予め定めたルールに従
って空間内に各部品を自動的に配置する自動部品配置装
置、自動配置された各部品の形状,配置等を修正可能と
する部品配置装置を用いたCAD装置および空間内に各
部品を配置する空間内自動部品配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物運搬用エレベータの籠などの
空間内に複数の部品を積載して運搬する場合、予め2次
元CADを用いて空間内の部品の配置検討作業が行なわ
れている。
【0003】この2次元CADによる部品の配置検討作
業は、空間の広さ,部品の種類(形状,大きさ等)およ
び数量が記載されている設計依頼書に従って行われる
が、このとき設計依頼書の一部である図面や文書に記述
されている部品の配置条件に基づき、マウスやキーボー
ドを用いて画面上の空間内に部品を順次配置していく。
この部品の配置後の状態については、x軸方向,y軸方
向,z軸方向の3方向から見た2次元の当たり図を作成
し、設計者が各方向から見たときに部品どうしの間に干
渉がないかどうかを確認する。干渉が生じていると判断
した場合には、位置変更しても影響のない部品があれば
その部品を移動させ、再び3方向から見たときの当たり
図を作成する。
【0004】以上のような一連の処理を繰り返しながら
部品の配置検討作業を実施し、最終的に部品の配置を決
定したならば、その決定された部品の配置から設計書類
となるべき組立図や部品図を作成し、合理的ないしは効
率的な部品配置による運搬作業を確保する。
【0005】ところで、近年,3次元CADが普及の一
途を辿ってきている。この3次元CADは、今までの2
次元モデルの部品配置から3次元モデルによる部品の配
置検討作業が可能となり、さらに部品どうしの干渉チェ
ックには3次元CADのもつ公知の技術である干渉チェ
ック機能を用いて確実に行うことができ、設計書類とな
るべき組立図や物品図などの2次元図面も作成可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなCAD装置のうち、2次元CADの場合には、設
計依頼書の一部となる図面や文書から手作業により部品
の配置条件を調べながら部品の配置検討作業を行ってい
るので、手作業による煩雑さだけでなく、図面や文書か
ら配置条件を調べる作業に時間がかかって非効率的なも
のであること。
【0007】また、マウス,キーボードなどを用いて手
作業により操作しながら3次元に相当する部品の配置検
討作業,つまりx軸方向,y軸方向,z軸方向から見た
当たり図を作成しながら干渉チェックを行うので、操作
が面倒であり、干渉チェックに時間がかかる。また、
蓋,扉その他種々の開閉機構を有する部品の場合には、
その開状態時の部品の干渉チェックができないことなど
の問題がある。
【0008】一方、3次元CADの場合には次のような
問題がある。
【0009】部品の形状はほとんど同じであって、寸法
だけが異なるようなタイプ分けされた類似部品について
は、寸法の異なる各部品ごとに部品形状を作成するの
で、部品形状作成用の形状データ量が非常に多くなるこ
と。また、部品の配置検討作業や部品どうしの干渉チェ
ックは、部品の種類のいかんに拘らず、全ての種類の部
品を対象にして行うことから、例えば部品の角部にR
(アール)を設けたり、部品のある部分に穴を設けたり
する、いわゆる詳細部分を表した部品を配置する場合、
これら各部品の詳細形状を作成しながら配置検討作業や
干渉チェックを行うので、これら部品配置検討作業や干
渉チェック処理に相当な時間がかかること。さらに、2
次元CADと同様に開閉機構をもつ部品の干渉チェック
ができない問題がある。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、従来のCADとは全く原理的に異なる考えの下に部
品配置のマクロプログラムを作成する新規な空間内部品
配置マクロプログラム作成システムを提供することを目
的とする。
【0011】本発明の目的は、部品配置上必要な少ない
空間定義データを用いて空間内に部品を自動的に配置す
る自動部品配置装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、簡単、かつ、
迅速に多面的な形状変換を行い得る自動部品配置装置を
提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、部品の開状態
時でも容易に干渉チェックを行い得る自動部品配置装置
を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の目的は、空間内に配置し
た部品を容易に修正可能な部品配置装置を用いたCAD
装置を提供することにある。
【0015】さらに、本発明の他の目的は、僅かの空間
定義データを用いて空間内に適切に部品を配置する空間
内自動部品配置方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、部品名を含む部品配置
用空間定義データを入力する定義データ入力手段と、こ
の定義データ入力手段から入力される空間定義データお
よび予め記憶される部品名に対応する配置ルールに基づ
いて空間内に部品を配置するためのマクロプログラムを
自動作成するマクロプログラム作成手段とを有する空間
内部品配置マクロプログラム作成システムである。
【0017】なお、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明における部品配置用空間定義データに
部品タイプが追加的に含む場合、予め部品名に対応する
配置ルールの他、類似変形データを保持し、当該空間定
義データおよび予め保持されている部品名に対応する配
置ルール,類似変形データに基づいて空間内に類似部品
を配置するための変形マクロプログラムを自動作成する
マクロプログラム作成手段を設ける構成である。
【0018】また、請求項3に対応する発明は、部品名
を含む部品配置用空間定義データを入力する定義データ
入力手段と、予め各部品名ごとに配置ルールおよび形状
データが記憶されている部品データ保持手段と、この定
義データ入力手段から入力される空間定義データおよび
前記部品名に対応する配置ルールに基づいて空間内に部
品を配置するためのマクロプログラムを自動作成するマ
クロプログラム作成手段と、このマクロプログラム作成
手段によって作成されたマクロプログラムから部品配置
座標を演算し、この座標位置に前記部品データ保持手段
の形状データから得られる部品を配置する部品配置デー
タを作成する部品配置手段とを設けた自動部品配置装置
である。
【0019】次に、請求項4に対応する発明は、請求項
3に対応する発明における部品配置用空間定義データに
部品タイプが追加的に含む場合、予め各部品名ごとに配
置ルール,形状データおよび類似変形データが記憶され
ている部品データ保持手段と、この定義データ入力手段
から入力される空間定義データおよび前記部品名に対応
する配置ルール,類似変形データに基づいて空間内に部
品を配置するためのマクロプログラムを自動作成するマ
クロプログラム作成手段と、このマクロプログラム作成
手段によって作成されたマクロプログラムから部品配置
座標を演算し、この座標位置に前記部品データ保持手段
の形状データから得られる部品を配置する部品配置デー
タを作成する部品配置手段と、この部品配置手段の前後
何れかにおいてマクロプログラムの類似変形データを用
いて前記形状データから得られる部品から類似部品を作
成する変形処理手段とを設けた自動部品配置装置であ
る。
【0020】次に、請求項5に対応する発明は、部品名
を含む部品配置用空間定義データを入力する定義データ
入力手段と、予め各部品名ごとに配置ルールおよび簡易
形状データが記憶されている部品データ保持手段と、こ
の定義データ入力手段から入力される空間定義データお
よび前記部品データ保持手段に記憶されている配置ルー
ルに基づいて空間内に簡易形状の部品を配置するための
マクロプログラムを自動作成するマクロプログラム作成
手段と、このマクロプログラム作成手段によって作成さ
れたマクロプログラムから簡易形状の部品配置座標を演
算し、この座標位置に前記部品データ保持手段の形状デ
ータから得られる簡易形状部品を配置する部品配置デー
タを作成する部品配置手段と、詳細形状部品を作成する
ためのデータが記憶されている詳細形状データ記憶手段
と、前記部品配置手段の前後何れかにおいて詳細形状デ
ータ記憶手段のデータを用いて簡易形状部品から詳細形
状部品に変換する形状変換手段とを設けた自動部品配置
装置である。
【0021】さらに、請求項6に対応する発明は、部品
名を含む部品配置用空間定義データを入力する定義デー
タ入力手段と、予め各部品ごとに配置ルールおよび簡易
形状データが記憶されている部品データ保持手段と、こ
の定義データ入力手段から入力される空間定義データお
よび前記部品データ保持手段に記憶されている配置ルー
ルに基づいて空間内に簡易形状の部品を配置するための
マクロプログラムを自動作成するマクロプログラム作成
手段と、このマクロプログラム作成手段によって作成さ
れたマクロプログラムから簡易形状の部品配置座標を演
算し、この座標位置に前記部品データ保持手段の形状デ
ータから得られる簡易形状部品を配置する部品配置デー
タを作成する部品配置手段と、詳細形状の一種である開
状態形状の部品を作成するためのデータが記憶されてい
る詳細形状データ記憶手段と、前記部品配置手段の前後
何れかにおいて詳細形状データ記憶手段のデータを用い
て簡易形状部品から開状態形状の部品に変換する形状変
換手段と、この空間内に配置された開状態形状の部品と
他の部品との干渉チェックを行う干渉チェック手段とを
設けた自動部品配置装置である。
【0022】さらに、請求項7に対応する発明は、設計
依頼書に記載される部品名を含む部品配置用空間定義デ
ータからマクロプログラムを作成し、このマクロプログ
ラムおよび予め記憶される部品名に対応する形状データ
を用いて部品を配置する部品配置データを作成する部品
配置装置と、この部品配置装置によって作成される部品
配置データを用いて当該部品を修正するCADとを設け
た部品配置装置を用いたCAD装置である。
【0023】さらに、請求項8に対応する発明は、予め
部品名ごとに配置ルールおよび形状データを記憶し、設
計依頼書に記載される部品名を含む部品配置用空間定義
データおよび部品名に対応する配置ルールに基づいて空
間内に部品を配置するためのマクロプログラムを作成し
た後、このマクロプログラムと前記部品名に対応する形
状データとから空間内に前記部品名の部品を配置する部
品配置データを作成する空間内自動部品配置方法であ
る。
【0024】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、予め各部品名ごとに配置
ルールが記憶され、設計依頼書に記載される空間の広さ
や部品名などの空間定義データがOCR,キーボードそ
の他の入力機器などの定義データ入力手段から入力され
ると、マクロプログラム作成手段では、前記空間定義デ
ータおよび当該部品名に対応する配置ルールを取り込ん
で所定の順序でマクロプログラムファイルに記憶し、空
間内に部品を配置するマクロプログラムを作成するの
で、図面や文書から部品の配置条件を調べながら手作業
で部品配置を検討する必要がなく、これにより作業の煩
雑さから解消でき、簡単にマクロプログラムを作成でき
る。
【0025】次に、請求項2に対応する発明は、予め各
部品名ごとに配置ルールおよび類似変形データが記憶さ
れ、設計依頼書に記載される空間の広さや部品名,部品
タイプなどの空間定義データがOCR,キーボードその
他の入力機器などの定義データ入力手段から入力される
と、マクロプログラム作成手段では、前記空間定義デー
タおよび当該部品名に対応する配置ルール,類似変形デ
ータを取り込んで所定の順序でマクロプログラムファイ
ルに記憶し、空間内に配置する変形マクロプログラムを
作成するので、少ない量の類似変形データを用いて空間
内に寸法の異なるタイプ分けされた類似部品を配置する
ための変形マクロプログラムを効率的に作成できる。
【0026】次に、請求項3に対応する発明は、定義デ
ータ入力手段から部品名を含む部品配置用空間定義デー
タが入力されると、マクロプログラム作成手段では、空
間定義データの他、部品データ保持手段から前記部品名
に対応する配置ルールを取り込み、空間内に部品を配置
するマクロプログラムを作成し、マクロプログラムファ
イルに格納する。
【0027】しかる後、部品配置手段においてマクロプ
ログラムから空間内の部品配置座標を演算し、さらに形
状データからある特定形状の部品を作成するので、少な
いデータを用いて各部品を配置する部品配置データを自
動的に作成できる。
【0028】次に、請求項4に対応する発明は、予め各
部品ごとの配置ルール,形状データおよび類似変形デー
タが記憶され、定義データ入力手段から部品名,部品タ
イプを含む部品配置用空間定義データが入力されると、
マクロプログラム作成手段では、空間定義データの他,
部品データ保持手段から部品名に対応する配置ルールお
よび類似変形データを取り込み、空間内に部品を配置す
る変形マクロプログラムを作成し、マクロプログラムフ
ァイルに格納する。
【0029】このようにしてファイルに変形マクロプロ
グラムを格納した後、部品配置手段では、ファイルから
変形マクロプログラムを取り出し、部品配置座標を演算
し、その座標位置に前記形状データから得られる部品を
配置する部品配置データを作成するが、定義データ入力
手段から部品タイプが入力された場合には、類似変形デ
ータを用いて基本的な形状の部品から部品タイプに応じ
た類似部品に変形し空間内に配置する部品配置データを
作成するので、寸法の異なる各類似部品ごとに部品形状
データを作成する必要がなく、少ないデータ量で簡単に
種々の類似部品を作成し空間内に配置することができ
る。
【0030】さらに、請求項5に対応する発明は、予め
部品データ保持手段に各部品名ごとに配置ルールおよび
基本形状としての簡易形状データが記憶され、定義デー
タ入力手段から部品名を含む部品配置用空間定義データ
が入力されると、マクロプログラム作成手段では、空間
定義データおよび部品データ保持手段に記憶される配置
ルールに基づいて空間内に簡易形状の部品を配置するマ
クロプログラムを作成し、マクロプログラムファイルに
格納する。
【0031】しかる後、部品配置手段では、ファイルの
マクロプログラムから簡易形状の部品配置座標を演算
し、その座標位置に簡易形状データから得られる簡易形
状部品を配置するが、詳細形状の変換の指示があれば、
形状変換手段では、詳細形状データ記憶手段の詳細形状
データを用いて簡易形状から詳細形状の部品に変換し空
間内に配置する部品配置データを作成するので、詳細形
状部品を作成処理する時間を大幅に短縮できる。
【0032】さらに、請求項6に対応する発明は、予め
部品データ保持手段に各部品ごとに配置ルールおよび簡
易形状データが記憶され、定義データ入力手段から部品
名を含む部品配置用空間定義データが入力されると、マ
クロプログラム作成手段では、空間定義データおよび部
品データ保持手段の配置ルールに基づいて空間内に簡易
形状の部品を配置するマクロプログラムを作成し、マク
ロプログラムファイルに格納する。さらに、部品配置手
段ではマクロプログラムから簡易形状の部品配置座標を
演算し、その座標位置に部品データ保持手段の形状デー
タから得られる簡易形状部品を配置するが、開状態形状
の指示があれば、形状変換手段では、詳細形状データ記
憶手段に記憶される開状態形状データを用いて簡易形状
から開状態の形状に変換する。しかる後、干渉チェック
手段は、空間内に配置される開状態形状の部品と他の部
品との間の干渉チェックを行うので、開閉機構をもつ部
品であっても容易に干渉チェックを行うことができる。
【0033】さらに、請求項7に対応する発明は、部品
配置装置によってマクロプログラムを用いて空間内に部
品を配置する部品配置データを生成し記憶するが、CA
Dが修正対象データとしての前記部品配置データを読み
出して画面のある空間内に部品を配置表示し、CADソ
フトウェアおよびCADデータベースを用いて部品の配
置や形状などを修正するので、部品配置データをベース
に簡単に部品の配置や形状を修正できる。
【0034】さらに、請求項8に対応する発明は、予め
部品名ごとに配置ルールおよび形状データを記憶し、設
計依頼書に記載される部品名を含む部品配置用空間定義
データと部品名に対応する配置ルールとを用いて空間内
に部品を配置するためのマクロプログラムを作成した
後、このマクロプログラムと部品名に対応する形状デー
タとから空間内に部品名の部品を配置する方法であるの
で、ほとんど手作業なしの状態で空間内に部品を配置で
きる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0036】図1は空間内部品配置マクロプログラム作
成システムの一実施例を示すブロック図である。
【0037】同図において1は部品(部品は物品,材料
を含む概念)配置用空間を定義する設計依頼書であっ
て、例えば図2に示すごとく配置空間の幅,配置空間の
奥行,配置空間の高さの他、必要に応じて配置すべき部
品にタイプ分けがあればタイプ指定データや配置空間の
何れの側から取り付けるかを指定する取付指定データな
どが記載されている。そのうち、配置空間の幅,奥行お
よび高さは配置空間の広さ1aを意味し、BUHIN−
Aタイプ1のうち「BUHIN−A」は配置部品名1
b、「タイプ1」は部品タイプ1cを意味する。因み
に、「タイプ1」は基本形状タイプを意味するが、全く
部品タイプを指定しない場合でもタイプ1に相当する基
本形状タイプと考えてもよい。従って、以上の説明から
明らかなように、設計依頼書1には部品名または部品名
および部品タイプを含む部品配置用空間を規定する空間
定義データだけが記載されていればよく、部品の種々の
配置条件の記述は不要である。
【0038】この設計依頼書1に記載される空間定義デ
ータは、OCR(光学式文字読取り装置)2で読取り入
力され、或いは設計者がCRT3に付随するキーボード
4を操作することにより入力する。なお、設計者がキー
ボード4を用いて空間定義データを入力する場合、予め
キーボード4から部品配置検討作業指令を入力したと
き、プログラムに基づいてCRT3の画面上に必要な空
間定義項目(幅,奥行,高さ,必要に応じて部品名およ
びタイプ等の項目)を有する操作ウィンドウ3aがメニ
ュー表示され、その操作ウィンドウ3aの空間定義項目
に従って設計者が設計依頼書1から空間定義データを入
力する構成であってもよい。勿論、OCR2を用いた場
合でも、予めCRT3の画面上に必要な空間定義項目を
有する操作ウィンドウ3aがメニュー表示され、OCR
2で読み取った空間定義データを順次該当する空間定義
項目部分に表示させる構成でもよい。
【0039】5はデータ入力部であって、これはOCR
2やキーボード4から入力される空間定義データをその
まま或いはファイルに格納可能なデータに変換し、アド
レスを指定してマクロプログラムファイル6および部品
ファイル7に格納する機能をもっている。従って、OC
R2,CRT3,キーボード4およびデータ入力部5は
物品配置用空間を定める空間定義データを入力する定義
データ入力手段としての役割をもっている。
【0040】このマクロプログラムファイル6は、デー
タ入力部5から入力される空間定義データを、“変数名
=数値”という変数設定コマンド6aおよび“LOAD
部品”という部品読込みコマンド6bの形で書込み・読
出し可能に格納される。部品ファイル7は、データ入力
部5から入力される空間定義データのうち、部品名だけ
が書込み・読出し可能に格納される。部品ファイル7は
部品配置リストの役割をもっている。なお、これらファ
イル6,7に格納されているデータはマクロプログラム
を作成する時に用いられる。
【0041】8は部品配置マクロプログラム作成手段で
あって、これは各ファイル6,7に格納されているマク
ロプログラム,部品名および予め部品配置上必要なデー
タが記憶されている部品データ保持手段9の所要とする
データを用いて空間内に部品を配置するためのマクロプ
ログラムを自動生成する機能をもっている。この部品配
置マクロプログラム作成手段8は、マクロプログラムを
作成するプログラムデータに基づいて所定の演算処理を
実行するCPU、演算処理上必要なパラメータおよび演
算処理途中のデータを一時記憶する記憶手段などが設け
られている。
【0042】前記部品データ保持手段9は、部品名エリ
ア9a,形状データエリア9bおよび配置ルールデータ
エリア9cが設けられ、部品名エリア9aには予め空間
内に配置すべき複数の部品名が格納され、形状データエ
リア9bには例えばCADによって作成された図3
(a)に示すような簡易形状の部品図形がバイナリデー
タの形で格納されている。
【0043】なお、形状データエリア9bには簡易形状
に代えて詳細形状に係わるバイナリデータでもよい。な
お、形状データはバイナリデータに限るものではない。
要は部品の形状を表すデータであればよい。また、配置
ルールデータエリア9cには絶対座標演算ルール例えば
図3(b)に示すような配置ルールデータが格納されて
いる。また、本実施例では形状データエリア9bは必ず
しも必要でない。従って、本発明装置の要旨上、マクロ
プログラム作成手段とは、各ファイル6,7、部品デー
タ保持手段9および部品配置マクロプログラム作成手段
8等の構成を含んだものを総称する。
【0044】次に、以上のような空間内部品配置マクロ
プログラム作成システムの動作について説明する。先
ず、部品データ保持手段9には予め部品配置上必要なデ
ータが格納される。具体的には、部品名エリア9aには
空間内に配置すべき部品名A,B,…、形状データエリ
ア9bには各部品の簡易形状に係わる形状データ、配置
ルールデータエリア9cには絶対座標演算ルール(例え
ば図3(b)参照)がそれぞれ格納されている。
【0045】この状態において部品配置検討作業を行う
とき、配置部品の空間を定義する設計依頼書1の空間定
義データを入力する。この空間定義データの入力は、O
CR2を用いて設計依頼書1に記載される図2に示す配
置空間の幅,配置空間の奥行,配置空間の高さ、部品名
などを読取り入力し,必要に応じて部品タイプをも読取
り入力し、或いは設計者がキーボード4を操作して設計
依頼書1に記載される空間定義データを入力する。ここ
で、OCR2を用いた場合には単に設計依頼書1の空間
定義データを読み取るだけであるので、操作が非常に簡
単である。一方、キーボード4を用いて空間定義データ
を入力する場合には、過去の経験に基づいて設計依頼書
1の空間定義データの変数を多少変更入力する場合に有
効である。何れにせよ、空間定義データの入力は、OC
R2だけ、またはキーボード4だけ、或いは両方の入力
機器を適宜選択的に用いてもよい。
【0046】以上のようにしてOCR2やキーボード4
から入力された空間定義データはデータ入力部5に送ら
れ、ここでデータ内容を判断し、配置空間の広さ(幅,
奥行,高さ),部品タイプなどの変数名=数値について
の変数設定コマンド6aおよび“LOAD部品”という
部品読込みコマンド6bをマクロプログラムファイル6
に格納し、また配置すべき部品名だけを配置部品リスト
の役割をもつ部品ファイル7に格納する。これらファイ
ル6,7は、それぞれ独立ファイルである必要はなく、
明確にエリア分けされてあればよいものである。
【0047】このようにして設計依頼書1の空間定義デ
ータを各ファイル6,7に格納したならば、部品配置マ
クロプログラム作成手段8は、図4に示すような処理手
順に従って部品配置のマクロプログラムを自動的に作成
する。つまり、このマクロプログラムの作成は、部品フ
ァイル7から部品名例えばBUHIN−Aを読み出し、
このBUHIN−Aが部品データ保持手段9の部品名エ
リア9aの中に存在するか否かを判断し、BUHIN−
Aが存在する場合には、そのBUHIN−Aをキーとし
て配置ルールデータエリア9cから図3(b)示すよう
な絶対値座標演算ルールを取り出し、マクロプログラム
ファイル6に既に記憶されている変数設定コマンド6a
および“LOAD部品”という部品読込みコマンド6b
の例えば下位に書き込むことにより、マクロプログラム
ファイル6に簡単にマクロプログラム(完成版)6Aを
作成できる。
【0048】従って、以上のような空間内部品配置マク
ロプログラム作成システムによれば、設計依頼書1に部
品配置に係わる部品名を含む空間定義データだけが記載
されていればよく、しかもこれら空間定義データをOC
R2で簡単に読取り、或いはキーボード4の操作により
入力するだけでマクロプログラムを自動的に作成できる
ので、従来のように設計依頼書1の一部である図面や文
書から部品の配置条件を調べながら手作業で部品配置を
検討するような必要がなくなり、作業の煩雑さを解消で
きる。また、部品データ保持手段9に配置すべき部品
名,部品の形状データおよび配置ルールである絶対座標
演算ルールを格納しておけば、部品配置マクロプログラ
ム作成手段8は、ファイル6,7のデータと部品データ
保持手段9の配置ルールデータとを所定の順序でマクロ
プログラムファイル6に格納する処理だけであり、部品
配置のマクロプログラムを簡単、かつ、自動的に作成で
きる。このことは、従来のように全て手作業で部品配置
検討を行う必要がなくなり、作業の簡素化を図ることが
できる。
【0049】次に、マクロプログラム作成システムの他
の実施例について説明する。
【0050】以上述べた実施例は、BUHIN−Aが基
本形状タイプの場合を例に上げて説明したが、例えばB
UHIN−Aに関する変形形状タイプのマクロプログラ
ムを作成する例について説明する。
【0051】先ず、各部品名としてBUHIN−A,
B,…などに複数のタイプ分けが存在する場合、図1に
示すようにな部品データ保持手段9に新たに類似変形デ
ータエリア9dが設けられる。従って、部品データ保持
手段9は、部品名エリア9a,形状データエリア9b,
配置ルールデータエリア9cおよび類似変形データエリ
ア9dからなっている。なお、この実施例では形状デー
タエリア9bは必ずしも必要でない。
【0052】前記部品名エリア9a,部品形状データエ
リア9bには図1,図5に示すように簡易形状の部品を
表すバイナリデータまたは形状表現可能な他のデータが
格納され、或いは簡易形状に代えて詳細形状の部品を表
すバイナリデータまたは形状表現可能な他のデータを格
納してもよい。また、配置ルールデータエリア9cには
図5(b)に示すような絶対値座標演算ルールが格納さ
れ、類似変形データエリア9dには予め基本的形状(例
えば簡易形状)のタイプ1からタイプ2に変形するため
の図5に示すような類似変形データが格納されている。
この類似変形データエリア9dにはタイプの数に相当す
る分だけ類似変形データが格納されている。
【0053】一方、設計依頼書1にはBUHIN−Aタ
イプ2が記載されている。従って、OCR2やキーボー
ド4により設計依頼書1の空間定義データを読取り、或
いはキー操作入力すると、図2に示すマクロプログラム
ファイル6には「タイプ1」に代って「タイプ2」が格
納される。その他のデータ内容は上記実施例と同様であ
る。
【0054】その結果、部品配置マクロプログラム作成
手段8では、図6に示すような処理手順に従って部品配
置の変形マクロプログラムを自動的に作成する。つま
り、この変形マクロプログラムの作成は、部品ファイル
7から部品名例えばBUHIN−Aを読み出し、このB
UHIN−Aが部品データ保持手段9の部品名エリア9
aに存在するか否かを判断し、存在する場合にはそのB
UHIN−Aをキーとして類似変形データエリア9dか
ら類似変形データを読み出し、さらに配置ルールデータ
エリア9cから絶対値座標演算ルールを読み出し、マク
ロプログラムファイル6に既に格納されているタイプ2
を含む変数設定コマンド6aおよび“LOAD部品”と
いう部品読込みコマンド6bの例えば下位に書き込むこ
とにより、変形マクロプログラムを作成する。図7はマ
クロプログラムファイル6上に作成された変形マクロプ
ログラム(完成版)6Bを示している。
【0055】従って、この実施例の構成によれば、設計
依頼書1に部品配置に係わる部品名,部品タイプを含む
空間定義データだけが記載されていればよく、しかもこ
れら空間定義データをOCR2で読取り、或いはキーボ
ード4で入力するだけで、自動的に変形マクロプログラ
ムを作成することができ、従来のように設計依頼書1の
一部である図面や文書から部品の配置条件を調べながら
手作業で部品配置を検討する必要がなくなり、作業の煩
雑さを解消できる。また、予め部品データ保持手段9に
配置すべき部品名および配置ルールデータおよび類似変
形データを格納しておけば、部品配置マクロプログラム
作成手段8では、設計依頼書1から入力されたファイル
6,7のデータ、部品データ保持手段9の配置ルールデ
ータおよび類似部品データとを所定の順序に従ってマク
ロプログラムファイル6に格納するだけで、同一部品の
タイプに応じた変形マクロプログラムを自動的に作成で
きる。その結果、従来の場合には類似形状ごとにデータ
を作成するので、データ量が膨大となったが、本システ
ムでは少ないデータ量で空間内に類似形状の物品を配置
する変形マクロプログラムを作成でき、しかも寸法の異
なる類似物品を配置する変形マクロプログラムを効率的
に作成できる。
【0056】次に、本発明に係わる自動部品配置装置の
実施例について図面を参照して説明する。
【0057】先ず、本発明装置の第1の実施例について
図8を参照して説明する。
【0058】この自動部品配置装置は、図1に示すシス
テムと同様に、設計依頼書1の空間定義データを読取り
またはキー入力するOCR2,キーボード4、この空間
定義データの内容の分類分けを行いながらマクロプログ
ラムファイル6や部品ファイル7に格納するデータ入力
部5を有する定義データ入力手段と、マクロプログラム
ファイル6,部品ファイル7,部品配置マクロプログラ
ム作成手段8および部品データ保持手段9などをもつマ
クロプログラム作成手段とが設けられている。この部品
データ保持手段9は、前述したようにBUHIN−A,
B,…を記憶する部品名エリア9a、部品の形状データ
を記憶する形状データエリア9bおよび空間上の在る絶
対座標に部品を配置するための配置ルールデータエリア
9cが設けられ、形状データエリア9bには例えばCA
Dなどによって作成された部品の簡易形状または詳細形
状のデータが格納され、配置ルールデータエリア9cに
は部品の絶対値座標演算ルールが格納されており、これ
ら各エリア9a〜9cのデータ内容は図3と同様であ
る。
【0059】部品配置マクロプログラム作成手段8は、
前述したようにファイル7に格納されるBUHIN−A
などから部品データ保持手段9の部品名エリア9aに該
当部品名が存在するか否かを判断し、存在する場合には
該当部品名に対応する配置ルールデータエリア9cから
絶対値座標演算ルールを読み出し、マクロプログラムフ
ァイル6に所定の順序で格納することにより、BUHI
N−Aに関する図9に示すような部品配置のマクロプロ
グラム6Cをマクロプログラムファイル6上に作成する さらに、この自動部品配置装置には、部品配置マクロプ
ログラム作成手段8によって自動的に作成されたマクロ
プログラムに従って部品配置座標を演算し、その演算さ
れた座標位置に前記形状データエリア9bの形状データ
を取り出して部品を位置決めする部品配置データを作成
する部品配置座標演算手段11と、この部品配置データ
を記憶する部品配置データ記憶手段12と、表示部13
とが設けられている。
【0060】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。OCR2を用いて設計依頼書1に記
載される空間定義データである配置空間の幅,配置空間
の奥行,配置空間の高さ、部品名,部品タイプ等を読取
り、或いは設計者がキーボード4の操作によって設計依
頼書1の空間定義データを入力する。
【0061】これらOCR2,キーボード4によって入
力される空間定義データはデータ入力部5に送られ、こ
こでデータ内容を判断し、配置空間の広さ(幅,奥行,
高さ),部品タイプなどの変数名=数値についての変数
設定コマンド6aおよび“LOAD部品”という部品読
込みコマンド6bをマクロプログラムファイル6に格納
し、また配置する部品名だけを配置部品リストの役割を
もつ部品ファイル7に格納する。これらファイル6,7
はそれぞれ独立ファイルである必要がなく、要はエリア
分けされてあればよいものである。
【0062】しかる後、部品配置マクロプログラム作成
手段8は、部品ファイル7に登録されているBUHIN
−Aに基づき、当該BUHIN−Aが部品データ保持手
段9の部品名エリア9aに存在するか否かを判断し、存
在する場合にはBUHIN−Aをキーとして配置ルール
データエリア9cから絶対値座標演算ルールを取り出
し、マクロプログラムファイル6に既に格納されている
変数設定コマンド6aおよび“LOAD部品”という部
品読込みコマンド6bの下位に書き込むことにより、マ
クロプログラムファイル6上に部品配置のマクロプログ
ラム(完成版)6Cを作成する。
【0063】そこで、以上のようにマクロプログラムフ
ァイル6上のマクロプログラム6Cを用いて空間内に部
品配置するための部品配置データを作成する。具体的に
は、部品配置座標演算手段11は、マクロプログラムフ
ァイル6のマクロプログラム6Cから部品配置の空間の
広さに関するデータから空間の大きさを決定し、さらに
絶対値座標演算ルールのコマンド14から順次部品の絶
対値座標位置X,Y,Zを求めていく。その結果、X,
Y,Zとしてはそれぞれ100,220,200とな
り、さらにコマンド(TRANSLATE)15に基づ
いて部品を絶対値座標位置(100,220,200)
に移動されるなどの部品配置データを作成し、その部品
配置データを部品配置データ記憶手段12に記憶する。
【0064】そして、この部品配置データ記憶手段12
に記憶された部品配置データを読み出して表示部13に
表示すれば、表示画面の空間16内に例えば図10に示
すような配置状態で部品17が表示される。
【0065】従って、以上のような実施例によれば、設
計依頼書1に記載される空間定義データと部品データ保
持手段9の所要とするデータとを所定の順序に従って羅
列するごとくマクロプログラムファイル6に書き込むだ
けでよく、部品配置のマクロプログラムを容易に作成で
きる。また、部品配置座標演算手段11は、マクロプロ
グラム6Cの空間定義データおよびコマンド14,15
に従って演算することにより、空間内に絶対座標の形で
該当部品を自動的に配置できる。このことは、設計依頼
書1から複数の部品の空間定義データを取り込んで前述
する処理手順に従って部品配置のマクロプログラムを自
動作成すれば、部品配置用空間に対し、各部品を自動的
に配置でき、ほとんど手作業なしで自動的に所要とする
部品を空間内に配置でき、作業の煩雑さを解消できる。
【0066】次に、本発明装置の第2の実施例について
図11を参照しながら説明する。
【0067】この実施例は、部品の簡易形状を基本と
し、この基本形状タイプからタイプ分けに応じた寸法の
異なる種々の簡易形状の部品を自動作成する装置であ
る。
【0068】この自動部品配置装置は、部品名エリア9
a,形状データエリア9b,配置ルールデータエリア9
cおよび類似部品用の類似変形データエリア9dなどか
らなる部品データ保持手段9が設けられている。部品名
エリア9aには空間内に配置すべきBUHIN−A,
B,…、形状データエリア9bにはBUHIN−A,
B,…の簡易形状に関するバイナリデータ或いはその他
形状を表す他のデータが格納され、配置ルールデータエ
リア9cには部品絶対座標X,Y,Zを求めるための絶
対座標演算ルール、さらに類似変形データエリア9dに
は部品の基本となるタイプ1から他のタイプ2,タイプ
3,…に形状変形するための類似変形データが格納され
ている(図5c参照)。
【0069】一方、設計依頼書1にはBUHIN−A,
B,…の部品名の他、形状変形すべきタイプ名例えばタ
イプ2が記載されている。従って、OCR2またはキー
ボード4を用いて設計依頼書1の空間定義データを入力
すれば、データ入力部5を介してマクロプログラムファ
イル6には空間定義データの変数となる空間の広さやタ
イプ2等の設定コマンドが格納され、部品ファイル7に
は空間配置すべき部品例えばBUHIN−Aが格納され
る。
【0070】一方、部品配置マクロプログラム作成手段
8では、所定の処理手順に従って部品ファイル7のBU
HIN−Aに基づいて類似変形データエリア9dや配置
ルールデータエリア9cから必要なデータを取り込み、
マクロプログラムファイル6に所定の順序で羅列的に書
き込むことにより、マクロプログラムファイル6上に図
12に示すような変形マクロプログラム6Dを自動的に
作成できる。
【0071】しかして、この自動部品配置装置の実施例
においては、変形マクロプログラムを作成した後、空間
内に部品を配置するために次のような機能構成が設けら
れている。すなわち、マクロプログラム6Dの内容から
基本タイプ以外のタイプか、つまり基本タイプとなる簡
易形状を変形する類似部品に相当する変形タイプか否か
を判断し、変形タイプと判断したときには簡易形状の形
状データと類似変形データとを用いて基本的な簡易形状
を変形処理する変形処理手段21、ここで変形処理され
た形状変形データを一時記憶する形状変形データ記憶手
段22、さらにマクロプログラム6Dの絶対座標演算ル
ールに従って部品配置位置を演算し、この演算結果,空
間の広さおよび形状変形データ記憶手段22の形状変形
データを用いて部品配置を行う部品配置データを作成す
る部品配置座標演算手段23、この部品配置座標演算手
段23からの部品配置データを記憶する部品配置データ
記憶手段24および表示部25が設けられている。
【0072】従って、以上のような実施例の構成によれ
ば、変形マクロプログラム6Dを作成した後、変形処理
手段21では変形処理の指示に基づいて形状データエリ
ア9bから簡易形状のバイナリデータを読み出し、さら
に変形マクロプログラム6Dから例えばタイプ2に変形
すべきデータが含まれている場合にはその類似変形デー
タに基づいて形状変形処理を行う。その結果、タイプ2
の場合には図13に示すタイプ番号2に示すようなタイ
プに部品が形状変形され、その形状変形データが形状変
形データ記憶手段22に記憶される。因みに、タイプ3
の場合は例えば図13の最下段に示すごとく寸法1=1
00、寸法2=50に形状変形される。
【0073】しかる後、部品配置座標演算手段23は、
変形マクロプログラム6Dの中の空間の広さのデータか
ら部品を配置すべき空間の広さを決定し、変形マクロプ
ログラム6Dの中の絶対座標演算ルールに従って空間内
の部品の絶対座標を決定し、この座標位置に前記形状変
形データ記憶手段22に記憶されている形状変形データ
を設定するように部品配置データ記憶手段24に記憶
し、表示部25に表示すれば、タイプ2のBUHIN−
Aの類似部品が空間内の絶対座標に表示される。
【0074】従って、この実施例の構成によれば、第1
の実施例と同様な効果を有する他、マクロプログラム6
Dの中の類似変形データに基づいて形状変形処理を行う
ので、寸法の異なる各類似部品ごとに類似部品の形状デ
ータを作成する必要がなく、少ないデータ量で簡単に種
々の類似部品を作成でき、空間内に種々の類似部品を配
置しながら部品配置の検討作業を行うことができる。
【0075】なお、部品データ保持手段9の形状データ
エリア9bに簡易形状の形状データを記憶したが、簡易
形状に代えて詳細形状の形状データを記憶した場合に
は、その詳細形状を類似変形データに従って形状変形処
理を実行すれば、寸法の異なる種々の詳細形状の類似部
品を作成でき、空間内に類似部品を配置できる。これら
一連の処理は簡易形状の場合と同様である。
【0076】なお、上記実施例は、処理手順として部品
配置マクロプログラム作成手段8に処理と部品配置座標
演算手段23による処理との間に変形処理手段21によ
る変形処理を入れたが、部品配置用マクロプログラムに
応じて例えば部品配置座標演算手段23による部品配置
の演算処理を行った後に変形処理手段21による変形処
理を行ってもよい。
【0077】次に、自動部品配置装置の第3の実施例に
ついて図14および図15を参照して説明する。
【0078】この実施例は、図14に示すようにある簡
易形状から詳細形状または開状態形状を作成することに
ある。
【0079】図15は第3の実施例の機能構成を示す図
であって、OCR2,CRT3,キーボード4,データ
入力部5,マクロプログラムファイル6,部品ファイル
7,部品配置マクロプログラム作成手段8,部品データ
保持手段9が設けられ、設計依頼書1に記載されている
空間定義データに基づいてマクロプログラムを作成する
一連の処理は第1の実施例(図8)と同様であるので、
ここではそれら要素2〜9の説明は省略し、以下、部品
配置マクロプログラム作成手段8以降の構成について説
明する。
【0080】この自動部品配置装置は、図15に示すよ
うに予め部品ごとに詳細形状(開状態の形状も含む)を
表すために簡易形状との差分であるバイナリデータを記
憶する詳細形状データ記憶手段31、予め部品名ごとに
開状態の有無を規定する開有無データ記憶手段32が設
けられ、さらにマクロプログラムファイル6の絶対座標
演算ルールに従って部品配置位置を演算し、この演算結
果および空間の広さおよび形状データから部品配置デー
タを求める部品配置座標演算手段33、この部品配置座
標演算手段33によって得られた部品配置データを記憶
する部品配置データ記憶手段34、外部からの指示に基
づいて簡易形状から詳細形状または開状態の形状に変換
する形状変換手段35およびこの形状変換後の詳細形状
または開状態の形状をもつ部品を空間内に配置した状態
を表示する表示部36が設けられている。
【0081】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。
【0082】部品配置マクロプログラム作成手段8によ
りマクロプログラムを作成した後、自動的または外部か
らの部品配置指示に基づき、部品配置座標演算手段33
では、マクロプログラムの中の空間の広さのデータから
部品を配置すべき空間の広さを決定し、マクロプログラ
ムの中の絶対座標演算ルールに従って空間内の部品の絶
対座標位置を求め、これら空間データおよび部品の絶対
座標位置に従って部品データ保持手段9に保持される簡
易形状の部品を部品配置データ記憶手段34に記憶する
ことにより、空間内に簡易形状の部品を配置する。そし
て、この部品配置データ記憶手段34の部品配置データ
を表示部36に表示する。
【0083】このとき、部品配置データ記憶手段34に
は図14に示すような簡易形状の状態で部品配置データ
が記憶されているが、形状変換手段35では外部からの
詳細形状または開状態の形状の指示有りか否かを判断
し、詳細形状の指示が有れば部品ファイル7に保存され
ているBUHINの名称に従って詳細形状データ記憶手
段31の該当BUHINから詳細形状に係わる簡易形状
との差分のバイナリデータを取り出し、簡易形状を詳細
形状に変換し表示部36に表示する。
【0084】同様に、開状態の形状の指示が有れば、部
品ファイル7に記憶されているBUHINの名称に従っ
て開有無データ記憶手段32から該当部品に開状態の形
状が有るか否かを調べ、開状態の形状が有る場合には詳
細形状データ記憶手段31の該当BUHINから開状態
形状に係わる簡易形状との差分のバイナリデータを取り
出し、簡易形状を開状態の形状に変換して表示部36に
表示する。
【0085】従って、本装置においては、第1の実施例
と同様な効果を有する他、形状変換手段35では詳細形
状データ記憶手段31から詳細形状または開状態の形状
のバイナリデータを取り出し、簡易形状から詳細形状ま
たは開状態の形状に変換し空間内に該当部品を配置し表
示するので、簡単、かつ、迅速に詳細部分を表した部品
を作成して表示できる。
【0086】なお、この実施例においては、部品配置デ
ータ記憶手段34に簡易形状の部品配置データを格納し
た後、簡易形状から詳細形状または開状態の形状に変換
する処理手順としたが、例えば部品配置用プログラムに
応じて部品配置座標演算手段33の前段側または後段側
で形状変換手段35による形状変換処理を行う構成でも
よい。
【0087】部品配置座標演算手段33の前段側で形状
変換手段35による形状変換処理を行う場合、詳細形状
または開状態の形状の指示有りか否かを判断し、例えば
詳細形状の指示が有れば部品ファイル7に保存されてい
るBUHINの名称に従って詳細形状データ記憶手段3
1の該当BUHINから詳細形状に係わる簡易形状との
差分のバイナリデータを取り出し、簡易形状を詳細形状
に変換し、バッフアメモリ(図示せず)に一時的に保存
しておく。しかる後、部品配置座標演算手段33におい
て前述したような部品配置に関する一連の演算処理を行
った後、バッフアメモリから詳細形状の部品データを取
り出し、部品配置データ記憶手段34に記憶する。
【0088】また、部品配置座標演算手段33の前段側
で形状変換手段35による形状変形処理を行う場合、部
品配置座標演算手段33からの部品配置に関する処理デ
ータをバッフアメモリに一時的に保存した後、形状変換
手段35にて詳細形状または開状態の形状の指示有りか
否かを判断し、例えば詳細形状の指示が有れば部品ファ
イル7に保存されているBUHINの名称に従って詳細
形状データ記憶手段31の該当BUHINから詳細形状
に係わる簡易形状との差分のバイナリデータを取り出
し、バッフアメモリの簡易形状部品を詳細形状の部品に
変換し、部品配置データ記憶手段34に記憶する処理手
順をとることになる。
【0089】次に、自動部品配置装置の第4の実施例に
ついて図面を参照して説明する。
【0090】この実施例は、部品配置座標演算手段33
によって空間内に複数の部品が配置されたとき、これら
部品相互の干渉チェックを行うことにある。
【0091】図16は第4の実施例の機能構成を示す図
であって、OCR2,CRT3,キーボード4,データ
入力部5,マクロプログラムファイル6,部品ファイル
7,部品配置マクロプログラム作成手段8,部品データ
保持手段9,詳細形状データ記憶手段31,開有無デー
タ記憶手段32および部品配置座標演算手段33が設け
られ、設計依頼書1に記載されている空間定義データに
基づいてマクロプログラムを作成し、かつ、部品配置座
標演算手段33によって部品配置データを作成する一連
の処理は第3の実施例(図15)と同様であるので、こ
こではそれら構成要素2〜9,31〜33の説明は省略
し、以下、第3の実施例と異なる構成部分について説明
する。
【0092】この実施例の装置は、部品配置座標演算手
段33によって得られた部品配置に関するデータを記憶
する演算データ記憶手段41、簡易形状から開状態の形
状に変換する開形状変換手段42、空間内配置の開状態
形状の部品データを記憶する部品配置データ記憶手段4
3、この記憶手段43に記憶された各部品の干渉チェッ
クを行う干渉チェック手段44、部品配置データ記憶手
段43に記憶される開状態形状の部品データを簡易形状
または詳細形状の部品に変換する簡易・詳細形状変換手
段45および表示部46が設けられている。
【0093】以上のような実施例の構成によれば、部品
配置座標演算手段33によって簡易形状の部品配置に関
するデータを得た後、データ演算データ記憶手段41に
記憶されるが、この簡易形状の部品配置に関するデータ
に対し、開形状変換手段42では部品ファイル7の例え
ばBUHIN−Aおよび開有無データ記憶手段32の開
有りデータに基づき、詳細形状データ記憶手段31の中
から該当部品の開状態形状に関する簡易形状との差分の
バイナリデータを読み出し、演算データ記憶手段41上
の簡易形状データを開状態形状データに変換し、部品配
置データ記憶手段43に開状態の形状データを記憶す
る。
【0094】このようにして部品配置データ記憶手段4
3上に複数の部品を配置した後、干渉チェック手段44
によって複数の部品間の干渉チェック処理を実行する。
この干渉チェック処理は、相隣接する複数の形状データ
の座標が競合関係に有るか否かを論理的に判断し、複数
の形状部品が競合関係に有る場合にはアラームまたは表
示部46の画面上に競合関係を有する旨を報知し、絶対
座標演算ルールの変更およびこの変更された絶対座標演
算ルールを用いた再度のマクロプログラムの作成を促
す。そして、再度作成されたマクロプログラムに基づい
て空間内に開状態形状の部品を配置した後、干渉チェッ
ク処理を行い、複数の部品間で干渉関係になければ、簡
易・詳細形状変換手段45を実行する。
【0095】この簡易・詳細形状変換手段45は、外部
からの簡易形状の指示または詳細形状の指示に基づき、
開状態の形状部品に関し、詳細形状データ記憶手段31
の簡易形状に対する開状態の形状の差分のバイナリデー
タを取り出し、簡易形状に変換し、表示部46に表示す
る。
【0096】さらに、詳細形状への変換は、簡易形状に
変換した後、該当部品の詳細形状に係わる差分のバイナ
リデータを取り出し、詳細形状の部品に変換し、同様に
表示部46に表示する。
【0097】従って、以上のように開形状変換手段42
によって簡易形状から開状態の形状の差分のバイナリデ
ータを用いて開状態形状に変換し、干渉チェックを行う
ようにしたので、簡易形状から開状態の形状に容易に変
換でき、しかも開状態の形状であっても確実に干渉チェ
ックを行うことができ、従来と比較してより適切な部品
配置検討作業を実施できる。
【0098】なお、この実施例では、開状態形状から簡
易形状に変換する例を説明したが、例えば詳細形状デー
タ記憶手段31の該当部品の詳細形状に関する差分のバ
イナリデータを用いれば、詳細形状から簡易形状に容易
に変換できる。
【0099】さらに、自動部品配置装置を用いたCAD
装置の一実施例について図面を参照して説明する。
【0100】この実施例は、前述した自動部品配置装置
の各実施例と従来周知のCADとを組み合わせることに
より、自動部品配置装置から得られる2次元的または3
次元的な空間内の部品の配置や形状をCADを用いて修
正することにある。
【0101】この自動部品配置装置を用いたCAD装置
は、図17に示すように自動部品配置装置を構成する図
8,図11,図15,図16の部品配置データ記憶手段
12,24,34,43に記憶されている修正対象デー
タを用いて配置部品の配置,形状を修正するものであっ
て、具体的にはCADソフトウエア(プログラムデー
タ)51と、物品配置の図形処理上必要な知識要素を記
憶するCADデータベース52と、キーボード53,グ
フィクディスプレイ54,マウス55その他の入出力機
器と、修正対象データを必要なデータに変換したり、C
ADソフトウエア51およびCADデータベース52の
データを用いながら入出力機器と対話処理をしながら編
集処理を行う図形処理システム56と、この図形処理シ
ステム56によって修正された図形データを記憶する図
形データ記憶手段57とが設けられている。
【0102】従って、以上のような自動部品配置装置を
用いたCAD装置においては、自動部品配置装置自体に
編集機能をもっていないために部品の形状修正が難しい
が、部品配置データ記憶手段12,24,34,43に
記憶される修正対象データについて、専用の知識要素を
もつCADデータベース52のデータを用いて入出力機
器との間で対話を行いながら編集処理を行えば、簡単に
各部品の配置,形状を修正でき、よって部品配置にとっ
て最適な部品形状を構築でき、また適切な部品配置を構
築できる。
【0103】なお、図形処理システム56によって修正
される図形データは図形データ記憶手段57に記憶され
るが、この図形データを適宜にデータ変換を行って再度
部品配置データ記憶手段12,24,34,43に記憶
する構成であってもよい。
【0104】次に、空間内自動部品配置方法の実施例に
ついて説明する。
【0105】図17(a)は空間内自動部品配置方法の
一実施例を説明する処理手順を示す図である。
【0106】この実施例は、物品配置に際し、設計依頼
書61に記載されている空間の広さ(幅,奥行,高
さ),部品名,タイプ名(同一物品で異なる寸法にタイ
プ分けされている場合のみ)等からなる空間定義データ
を入力する空間定義データ入力ステップ62と、この空
間定義データ入力ステップ62によって入力される空間
定義データと予め記憶されている該当部品名の絶対座標
演算ルールとを所定の順序となるようにマクロプログラ
ムファイルに羅列的に書き込むことによりマクロプログ
ラムを作成するマクロプログラム作成ステップ63と、
このマクロプログラム作成ステップ63によって作成さ
れるマクロプログラムの内容と予めメモリに記憶されて
いる該当部品に関係する簡易形状データとを用いて該当
する簡易形状部品を配置する部品配置座標を演算し、空
間内の部品配置座標位置に簡易形状部品を配置する部品
配置データを作成しメモリに記憶する部品配置処理ステ
ップ64とを有し、この部品配置処理ステップ64によ
って得られた部品配置データを表示部65に表示する方
法である。
【0107】従って、このような方法によれば、設計依
頼書1に記載される空間の広さなどの空間定義データを
読み取るだけで、マクロプログラム作成ステップ63で
自動的に部品配置のマクロプログラムを作成でき、しか
もこのマクロプログラムを実行することにより殆んど手
作業なしの状態で簡単に空間内に簡易形状の部品を配置
し、部品配置の検討作業を行うことができる。
【0108】図17(b)は本発明方法の他の実施例を
説明する処理手順を示す図である。この実施例は、空間
定義データ入力ステップ62と、この空間定義データ入
力ステップ62によって入力される空間定義データと予
め記憶されている該当部品名の絶対座標演算ルールとを
所定の順序となるようにマクロプログラムファイルに羅
列的に書き込むことによりマクロプログラムを作成する
マクロプログラム作成ステップ63と、このマクロプロ
グラムの内容と予めメモリに記憶されている該当部品に
関係する簡易形状データとを用いて該当する簡易形状部
品を配置する部品配置座標を演算し、空間内の部品配置
座標位置に簡易形状部品を配置する部品配置データを作
成しメモリに記憶する部品配置処理ステップ64と、こ
の部品配置処理ステップ64の前後何れかにおいて予め
メモリに記憶されている各部品のタイプに応じた変形デ
ータを用いて簡易形状を類似部品の形状に変形した部品
配置データを作成する変形処理ステップ66とを有し、
この部品配置データを表示部65に表示する方法であ
る。
【0109】この部品配置方法によれば、各部品のタイ
プごとの変形データを用いて、基本となる簡易形状を寸
法の異なる類似形状に変形可能であり、類似形状ごとに
部品配置のデータ量を確保する必要がない。
【0110】図17(c)はさらに本発明方法の他の実
施例を説明する処理手順を示す図である。この実施例
は、予めメモリに簡易形状から詳細形状または開状態の
形状に変換するための簡易形状との差分データを記憶
し、部品配置処理ステップの前後何れかにおいて差分デ
ータを用いて詳細形状または開状態の形状に変換する形
状変形ステップ67を設け、表示部65に詳細形状また
は開状態の形状の部品を表示する方法である。
【0111】この実施例の方法によれば、基本的な簡易
形状から詳細形状(開状態の形状)に容易に変換可能で
あり、干渉チェックなどに有効に利用できる。
【0112】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。
【0114】請求項1に発明においては、従来のCAD
とは全く原理的に基づき、ほとんど手作業なしで自動的
に部品配置のマクロプログラムを作成できる。
【0115】請求項2の発明では、少ないデータ量を用
いて効率的に類似部品の配置に関する変形マクロプログ
ラムを作成できる。
【0116】請求項3の発明では、部品配置上必要な少
ない空間定義データを用いて空間内に部品を簡単、か
つ、自動的に配置できる。
【0117】次に、請求項4の発明においては、少ない
データ量を用いて効率的に類似部品を配置することがで
きる。
【0118】次に、請求項5の発明は、簡単、かつ、迅
速に多面的な形状変換を行うことができる。
【0119】さらに、請求項6の発明は、容易に開状態
の形状に変換して干渉チェックを行うことができる。
【0120】さらに、請求項7の発明においては、空間
内に配置した部品を容易に修正することができる。
【0121】さらに、請求項8においては、少ない空間
定義データを用いて適切,かつ、容易に空間内に部品を
配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2に係わる空間内部品配置マクロプ
ログラム作成システムの一実施例を示すブロック構成
図。
【図2】設計依頼書の空間定義データを選択的にファイ
ルに格納する図。
【図3】図1の部品データ保持手段に記憶されるデータ
の内容を説明する図。
【図4】請求項1に係わる空間内部品配置マクロプログ
ラム作成システムを用いてマクロプログラムを作成する
処理手順を説明する図。
【図5】請求項2に係わる空間内部品配置マクロプログ
ラム作成システムにおける部品データ保持手段に記憶さ
れるデータの内容を説明する図。
【図6】請求項2に係わる空間内部品配置マクロプログ
ラム作成システムを用いてマクロプログラムを作成する
処理手順を説明する図。
【図7】図6の処理手順によって作成された変形マクロ
プログラムのデータ配列状態を示す図。
【図8】請求項3に係わる自動部品配置装置の一実施例
を示すブロック構成図。
【図9】図8に示す自動部品配置装置によって作成され
たマクロプログラムのデータ配列状態を示す図。
【図10】図9に示すマクロプログラムを用いて空間内
に部品を配置した部品配置図。
【図11】請求項4に係わる自動部品配置装置の一実施
例を示すブロック構成図。
【図12】図11に示す自動部品配置装置によって作成
された変形マクロプログラムのデータ配列状態を示す
図。
【図13】タイプ分けされた類似部品を示す図。
【図14】簡易形状と詳細形状および開状態形状との関
係を示す図。
【図15】請求項5に係わる自動部品配置装置の一実施
例を示すブロック構成図。
【図16】請求項6に係わる自動部品配置装置の一実施
例を示すブロック構成図。
【図17】請求項7に係わる部品配置装置を用いたCA
D装置の一実施例を示すブロック構成図。
【図18】請求項8に係わる自動部品配置方法を説明す
る図。
【符号の説明】
1…設計依頼書、2…OCR、4…キーボード、6…マ
クロプログラムファイル、7…部品ファイル、8…部品
配置マクロプログラム作成手段、9…部品データ保持手
段、11,23,33…部品配置座標演算手段、21…
変形処理手段、31…詳細形状データ記憶手段、35…
形状変換手段、42…開形状変換手段、44…干渉チェ
ック手段、45…簡易・詳細形状変換手段、56…図形
処理システム。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品名を含む部品配置用空間定義データ
    を入力する定義データ入力手段と、この定義データ入力
    手段から入力される空間定義データおよび予め記憶され
    ている前記部品名に対応する配置ルールに基づいて空間
    内に部品を配置するためのマクロプログラムを自動作成
    するマクロプログラム作成手段とを備えたことを特徴と
    する空間内部品配置マクロプログラム作成システム。
  2. 【請求項2】 部品名,部品タイプを含む部品配置用空
    間定義データを入力する定義データ入力手段と、この定
    義データ入力手段から入力される空間定義データおよび
    予め記憶されている前記部品名に対応する配置ルール,
    類似変形データに基づいて空間内に類似部品を配置する
    ための変形マクロプログラムを自動作成するマクロプロ
    グラム作成手段とを備えたことを特徴とする空間内部品
    配置マクロプログラム作成システム。
  3. 【請求項3】 部品名を含む部品配置用空間定義データ
    を入力する定義データ入力手段と、予め各部品名ごとに
    配置ルールおよび形状データが記憶されている部品デー
    タ保持手段と、この定義データ入力手段から入力される
    空間定義データおよび前記部品名に対応する配置ルール
    に基づいて空間内に部品を配置するためのマクロプログ
    ラムを自動作成するマクロプログラム作成手段と、この
    マクロプログラム作成手段によって作成されたマクロプ
    ログラムから部品配置座標を演算し、かつ、この座標位
    置に前記部品データ保持手段の形状データから得られる
    部品を配置する部品配置データを作成する部品配置手段
    とを備えたことを特徴とする自動部品配置装置。
  4. 【請求項4】 部品名,部品タイプを含む部品配置用空
    間定義データを入力する定義データ入力手段と、予め各
    部品名ごとに配置ルール,形状データおよび類似変形デ
    ータが記憶されている部品データ保持手段と、この定義
    データ入力手段から入力される空間定義データおよび前
    記部品名に対応する配置ルール,類似変形データに基づ
    いて空間内に部品を配置するためのマクロプログラムを
    自動作成するマクロプログラム作成手段と、このマクロ
    プログラム作成手段によって作成されたマクロプログラ
    ムから部品配置座標を演算し、この座標位置に前記部品
    データ保持手段の形状データから得られる部品を配置す
    る部品配置データを作成する部品配置手段と、この部品
    配置手段の前後何れかにおいて前記マクロプログラムの
    類似変形データを用いて前記部品から類似部品を作成す
    る変形処理手段とを備えたことを特徴とする自動部品配
    置装置。
  5. 【請求項5】 部品名を含む部品配置用空間定義データ
    を入力する定義データ入力手段と、予め各部品名ごとに
    配置ルールおよび簡易形状データが記憶されている部品
    データ保持手段と、この定義データ入力手段から入力さ
    れる空間定義データおよび前記部品データ保持手段に記
    憶されている配置ルールに基づいて空間内に簡易形状の
    部品を配置するためのマクロプログラムを自動作成する
    マクロプログラム作成手段と、このマクロプログラム作
    成手段によって作成されたマクロプログラムから簡易形
    状の部品配置座標を演算し、この座標位置に前記部品デ
    ータ保持手段の形状データから得られる簡易形状部品を
    配置する部品配置データを作成する部品配置手段と、詳
    細形状部品を作成するためのデータが記憶されている詳
    細形状データ記憶手段と、前記部品配置手段の前後何れ
    かにおいて詳細形状データ記憶手段のデータを用いて簡
    易形状部品から詳細形状部品に変換する形状変換手段と
    を備えたことを特徴とする自動部品配置装置。
  6. 【請求項6】 部品名を含む部品配置用空間定義データ
    を入力する定義データ入力手段と、予め各部品ごとに配
    置ルールおよび簡易形状データが記憶されている部品デ
    ータ保持手段と、この定義データ入力手段から入力され
    る空間定義データおよび前記部品データ保持手段に記憶
    されている配置ルールに基づいて空間内に簡易形状の部
    品を配置するためのマクロプログラムを自動作成するマ
    クロプログラム作成手段と、このマクロプログラム作成
    手段によって作成されたマクロプログラムから簡易形状
    の部品配置座標を演算し、この座標位置に前記部品デー
    タ保持手段の形状データから得られる簡易形状部品を配
    置する部品配置データを作成する部品配置手段と、詳細
    形状の一種である開状態形状の部品を作成するためのデ
    ータが記憶されている詳細形状データ記憶手段と、前記
    部品配置手段の前後何れかにおいて詳細形状データ記憶
    手段のデータを用いて簡易形状部品から開状態形状の部
    品に変換する形状変換手段と、この空間内に配置された
    開状態形状の部品と他の部品との干渉チェックを行う干
    渉チェック手段とを備えたことを特徴とする自動部品配
    置装置。
  7. 【請求項7】 設計依頼書に記載される部品名を含む部
    品配置用空間定義データからマクロプログラムを作成
    し、このマクロプログラムおよび予め記憶される部品名
    に対応する形状データを用いて部品を配置する部品配置
    データを作成する部品配置装置と、この部品配置装置に
    よって作成される部品配置データを用いて当該部品を修
    正するCADとを備えたことを特徴とする部品配置装置
    を用いたCAD装置。
  8. 【請求項8】 予め部品名ごとに配置ルールおよび形状
    データを記憶し、設計依頼書に記載される部品名を含む
    部品配置用空間定義データおよび部品名に対応する配置
    ルールに基づいて空間内に部品を配置するためのマクロ
    プログラムを作成した後、このマクロプログラムと前記
    部品名に対応する形状データとから空間内に前記部品名
    の部品を配置する部品配置データを作成することを特徴
    とする空間内自動部品配置方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258732A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフ分析装置
KR101467619B1 (ko) * 2011-03-10 2014-12-01 현대중공업 주식회사 소조립공정을 위한 부재 자동 배치 방법

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