JPH07237771A

JPH07237771A - シート搬送装置

Info

Publication number: JPH07237771A
Application number: JP6052877A
Authority: JP
Inventors: Ryuji Aoki; 木龍二青
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1994-02-24
Filing date: 1994-02-24
Publication date: 1995-09-12
Anticipated expiration: 2018-03-31
Also published as: JP3391541B2

Abstract

(57)【要約】【目的】プリンタやファクシミリに使用されるシート
搬送装置で、用紙搬送を安定させることを目的とする。【構成】上面開口した箱状の本体１と、この本体１内
部に回動可能に係止され、板状で上部に用紙を載置する
カセットプレート５と、このカセットプレート５の上方
に位置し、用紙を前記カセットプレートと共に圧接し、
所定方向に用紙２を搬送する回転可能な圧接ローラ４
と、前記本体１内の用紙２が排出される方向に位置し、
前記圧接ローラ４によって搬送された用紙２の搬送方向
の両角に各々当接し、且つ、用紙２に対して上下動可能
にした一対の分離爪３とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファクシミ
リなどに使用されるシート搬送装置に関する。詳しく
は、シート分離のための構造及び組立構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシート搬送装置の具体的な構成を
図１０乃至図１２に示す。構造としては、上面開口した
箱状の本体１があり、この内部に本体１の側面から内部
方向に所定量突出した一対の軸６１が形成されている。
本体１内にはカセットプレート５１が載置され、カセッ
トプレート５１の両側に一体に設けられた折曲部５１ａ
が軸６１で支持され本体１上で回動可能になっている。

【０００３】そして、このカセットプレート５１は図示
しないバネ等で上方に圧接されている。カセットプレー
ト５１上には複数枚の用紙２が置かれる。更に、このカ
セットプレート５１の上方には、用紙２をこのカセット
プレート５１と共に挟むように圧接ローラ４が配置され
ている。この圧接ローラ４は用紙２をカセットプレート
５１と共に挟み、回転して用紙２を搬送するようになっ
ている。用紙２を圧接ローラ４の回転で搬送する際、用
紙２の進行方向にあって用紙２の移動を阻止し、同時に
用紙２をたわませるための分離爪３１が配置されてい
る。

【０００４】分離爪３１の構造としては、図１０に示さ
れているようにＬ字状に形成された端部３１ａが本体１
に形成した軸１ａに軸支されて回動可能に組み付けら
れ、且つ、用紙２の進行方向にあって、用紙２の角を覆
うような爪３１ｂが分離爪３１に一体に設けられてい
る。そして、このように構成された分離爪３１は、搬送
される用紙２をたわませることによって繰り出し用紙２
の重送（複数枚の用紙を同時に送ること）を防いでい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
示すシート搬送装置は、用紙２が少ない場合は爪３１ｂ
が図１２のＡ部で接触し、また、用紙２が多い場合はＢ
部で接触する。このため、用紙２の枚数の影響が重送防
止効果を不安定にするという欠点があった。

【０００６】また、分離爪３１が左右に２つ独立して配
置されているため、用紙２がたわんで分離されるタイミ
ングが僅かにずれた場合、所謂、斜行（斜めに用紙が搬
送されること）してしまうという欠点があった。更に、
カセットプレート５１を本体１に取り付ける際、カシメ
等を用いるため、作業効率が落ちるという欠点もあっ
た。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上面開口した箱状の本体と、この本体内
部に回動可能に係止され、用紙を載置するカセットプレ
ートと、このカセットプレートの上方に位置し、用紙を
前記カセットプレートと共に圧接すると共に用紙を搬送
する回転可能な圧接ローラと、前記本体内の用紙が排出
される方向に位置し、前記圧接ローラによって搬送され
た用紙の搬送方向の両角に各々当接し、且つ、用紙に対
して上下動可能にした一対の分離爪とを有することを特
徴とするものである。

【０００８】また、前記一対の分離爪は一体となってい
ることを特徴とするものである。また、上面開口した箱
状の本体に、カセットプレートを載置し、前記カセット
プレートの両側部に設けた折曲部を前記本体に設けた軸
で回動可能に支持するようにしたシート搬送装置におい
て、前記カセットプレートに抜け止め片を設けると共に
前記本体に抜け止め片に係合するフックを設け、前記カ
セットプレートの抜け止め片を前記フックに係合させて
カセットプレートを固定するように構成したことを特徴
とするものである。

【０００９】

【作用】本発明によれば、分離爪は用紙の面に密着する
構造であるから、安定して用紙の重送を防ぐことが可能
になる。また、両角に設けられた分離爪を一体に形成す
ることで分離爪の動作タイミングにずれが生じなくな
り、斜行を防止することができる。また、カセットプレ
ートは、フックに係合させて位置決めし固定する構造で
あるから、部品点数の削減と組立工数の迅減が可能にな
る。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の実施例を図１乃至図９に基づ
き説明する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付
して、その説明を省略する。図１は本発明の第１の実施
例のシート搬送装置の全体図、図２及び図３はその動作
説明図である。従来と同型の本体１の内部にカセットプ
レート５を回転可能に収納している。このカセットプレ
ート５の側部には２対の折曲部５ａ，５ｂが設けられて
あり、これらの折曲部５ａ，５ｂは各々上方に折れ曲っ
ている。そして、折曲部５ａは本体１に形成された軸６
に回転可能に取り付けられている。また、折曲部５ｂに
は、外側方向に各々上下２つのピン７が設けられてい
る。このピン７にガイドされて組み付けられる分離爪３
の構造としては、略従来例のものと同様に構成している
が、Ｌ字状部３ａに前記ピン７をガイドする上下に長い
長孔８が形成され、用紙２の進行方向には、用紙２の角
を覆うような爪３ｂが分離爪３に一体に設けられてい
る。従って、分離爪３は用紙２の量によって上下動する
ようにカセットプレート５に組み付けられている。

【００１１】このように構成されたシート搬送装置で
は、用紙２が圧接ローラ４によって搬送される際、分離
爪３で１枚目の用紙がたわみ、その後、１枚目が分離爪
３から外れ搬送されるように動作する。なお、この時、
用紙２の多少によって分離爪３が上下動するが、爪３ｂ
が用紙２に常に面接触するので、安定して重送防止が可
能になる。

【００１２】図４に示す第２の実施例は、分離爪１０を
除いて図１乃至図３に示す実施例と同じである。分離爪
１０に付いて説明すると、この分離爪１０は図からも容
易にわかるように、左右の爪１０ａ，１０ｂが一体に形
成され、同期して上下動するように構成されている。動
作としては、圧接ローラ４で搬送された用紙２が、爪１
０ａ，１０ｂでたわみ、用紙２の１枚目だけが外れ、１
枚目のみが搬送される。この外れるタイミングは、左右
の分離爪１０ａ，１０ｂが一体となっているため、ずれ
ることはなく、この為、斜行がなく安定した用紙の搬送
が可能になる。なお、この実施例で分離爪１０は本体１
に対して回転可能に取り付けてあるが、これを図１乃至
図３の実施例と同様に上下動可能に構成しても良い。

【００１３】第３の実施例は図５に全体図を示し、図６
乃至図９にその取付動作説明図を示している。図５に示
したように、上面開口の箱状の本体１の下面中央に突状
で弾性変形可能なフック部１３が上方に向けて形成され
ている。また、本体１内には、その下面から開口上面方
向に第１の係止部１７と第２の係止部１４とが延出形成
されている。この第１の係止部１７の内側には先端が僅
かに削れ略テーパ状の第１の軸１６が突出形成され、ま
た、第２の係止部１４の内側には第１の軸１６より短い
第２の軸１５が突出形成されている。

【００１４】カセットプレート１１の側部には折曲部１
１ａ，１１ｂが上方に曲げて形成され、折曲部１１ａ，
１１ｂには各々第１の軸１６と第２の軸１５に嵌合する
ような孔が形成されている。そして、本体１のフック部
１３に対応するカセットプレート１１にはフック部１３
と係合する凸状の抜け止め片１２が形成されている。

【００１５】上記構成の本体１にカセットプレート１１
を収納する手順について、図６乃至図９に基づき説明す
る。まず、カセットプレート１１の一方の折曲部１１ａ
に形成した孔１１ｃを軸１６にはめる（図６）。この
時、第１の軸１６の先端はテーパ状に形成してあるの
で、孔１１ｃを容易にはめることができる。そして、そ
のままカセットプレート１１を本体１内部下面に落とし
て収納する（図７）。それから、カセットプレート１１
を第２の係止部１４側にずらし、折曲部１１ｂの孔１１
ｄを第２の軸１５に嵌合させる（図８）。

【００１６】この時、抜け止め片１２でフック部１３の
テーパ部分を押し、フック部１３を弾性変形させて下方
に移動させる（図８）。そして、このままカセットプレ
ート１１の移動を続けると、抜け止め片１２はフック部
１３を乗り越えて、フック部１３は弾性的に復帰する。
そして、この時、抜け止め片１２はフック部１３の内側
に当接すると共に、折曲部１１ｂは本体１の第２の係止
部１４に当接するから、カセットプレート１１は本体１
内に位置決めされ、固定される。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、以
下のような効果を奏する。（１）分離爪が上下動するので安定した用紙搬送ができ
る。（２）２つの分離爪が一体となっているので、斜行が防
げて安定した用紙搬送が実現できる。（３）カセットプレートに抜け止め部を形成すると共に
本体には抜け止め部に係合するフック部を設けたので、
容易に組み付けが可能となり、作業効率が良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を示す全体斜視図である。

【図２】第１の実施例の動作を説明する説明図である。

【図３】第１の実施例の動作説明図である。

【図４】第２の実施例を示す全体斜視図である。

【図５】第３の実施例を示す全体斜視図である。

【図６】第３の実施例の動作説明図である。

【図７】同じく、第３の実施例の動作説明図である。

【図８】同じく、第３の実施例の動作説明図である。

【図９】同じく、第３の実施例の動作説明図である。

【図１０】従来技術を示す全体斜視図である。

【図１１】従来技術の動作説明図である。

【図１２】同じく、従来技術の動作説明図である。

【符号の説明】

１本体２用紙３，１０分離爪４圧接ローラ５，１１カセットプレート６軸７ピン８長孔１２抜け止め片１３フック部（フック）１５，１６軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上面開口した箱状の本体と、この本体内
部に回動可能に係止され用紙を載置するカセットプレー
トと、このカセットプレートの上方に位置し、用紙を前
記カセットプレートと共に圧接すると共に用紙を搬送す
る回転可能な圧接ローラと、前記本体内の用紙が排出さ
れる方向に位置し、前記圧接ローラによって搬送された
用紙の搬送方向の両角に各々当接し、且つ、用紙に対し
て上下動可能にした一対の分離爪とを有することを特徴
とするシート搬送装置。
【請求項２】前記一対の分離爪は一体となっているこ
とを特徴とする請求項１記載のシート搬送装置。
【請求項３】上面開口した箱状の本体に、カセットプ
レートを載置し、前記カセットプレートの両側部に設け
た折曲部を前記本体に設けた軸で回動可能に支持するよ
うにしたシート搬送装置において、前記カセットプレー
トに抜け止め片を設けると共に前記本体に抜け止め片に
係合するフックを設け、前記カセットプレートの抜け止
め片を前記フックに係合させてカセットプレートを固定
するように構成したことを特徴とするシート搬送装置。