JPH0723204A

JPH0723204A - 画像処理装置

Info

Publication number: JPH0723204A
Application number: JP5145230A
Authority: JP
Inventors: Hikari Tamagaki; 光玉垣; Ayanori Miyoshi; 文徳三好
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1993-06-16
Filing date: 1993-06-16
Publication date: 1995-01-24
Anticipated expiration: 2015-08-28
Also published as: JP3081083B2

Abstract

(57)【要約】【構成】つなぎ合わせモードが選択された際に、処理
を実行するためのつなぎ合わせ処理部４８を備えてい
る。つなぎ合わせ処理部４８は、各原稿データをつなぎ
目に対して平行又は垂直方向に移動させる位置合わせ部
４６を備えている。つなぎ合わせ処理部４８には、各原
稿データのつなぎ目に対して互いに直角方向の画像デー
タを位置合わせのために抽出する画像データ抽出部７０
が設けられている。【効果】原稿データの位置合わせが、少ない画像デー
タにて効率よく行われるので、作業性の低下を招来する
ことなく、分割して読み取った原稿を精度良くつなぎ合
わせることができ、かつ、情報量の低減を図り、つなぎ
合わせ処理時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、分割して読み取った画
像を自動的につなぎ合わせ、かつ必要に応じて自動的に
変倍し、所望サイズの用紙等につなぎ合わせた画像を形
成できる例えば複写機、スキャナ、ファクシミリ、プリ
ンタ等の画像処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えばサイズが大き過ぎる等の原因によ
り、読み取りを一度に行うことができないような原稿
を、縮小して所望サイズの１枚の用紙上に記録する場合
には、例えば特開平４−３３１５６７号公報に開示され
ているような情報記録装置が用いられる。この装置で
は、読み取り可能サイズの２倍の大きさの原稿の場合
に、原稿を２分割して順に読み取り、各分割原稿の読み
取り動作により得た各画像情報を必要に応じて縮小し、
かつ、１回目の読み取り画像は一方に９０度回転し、２
回目の読み取り画像は逆方向に９０度回転してつなぎ合
わせ、１枚の記録紙上に合成複写画像を得るものが開示
されている。そして、これによって、例えば、Ａ２の原
稿をＡ３に縮小した合成複写画像を得ることができるよ
うになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の画像処理装置では、画像データが１頁毎の単独の
データとして記憶されているため、データ間同士の横の
つながりがなく、頁間での画像の位置合わせを行うこと
ができない。

【０００４】また、原稿を読み取る際に位置合わせをし
てつながりのある合成複写画像を得るのは困難であり、
またその度に合成複写画像を得て、その合成複写画像を
見ながら調整しなければならないので、必要以上に手間
がかかり、作業性の低下を招来するという問題点を有し
ている。

【０００５】さらに、別々に縮小して得られた分割画像
には、その縮小率に多少の誤差が生じるため、これらを
合成しようとすると、画像のつなぎ目にズレが生じると
いう問題点も有している。

【０００６】出願人は、上記の問題を解決すべく、先に
特願平５−１０８０７号及び特願平５−６６８８９号に
提案しているが、これらの画像処理装置を用いてつなぎ
合わせ処理をした場合に、順次処理していくと、多くの
メモリが必要となり、これによって、処理時間が増大す
るという問題点を有している。

【０００７】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、作業性の低下を招来する
ことなく、分割して読み取った原稿を精度良くつなぎ合
わせる際に、情報量の低減を図り、つなぎ合わせ処理時
間を短縮し得る画像処理装置を提供することを目的とし
ている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１の発明の画像処理装置は、原稿の画像を
読み取る入力手段と、入力手段により分割して読み取っ
た各画像をそれぞれ原稿データとして記憶する記憶手段
と、記憶手段に記憶された各原稿データのつなぎ目を認
識し、上記各原稿データの位置合わせを行うつなぎ合わ
せ処理手段と、つなぎ合わせ処理後の原稿データを記録
媒体のサイズに応じて変倍する変倍手段とが設けられて
おり、上記つなぎ合わせ処理手段は、上記つなぎ目にお
いて対面する各原稿データが連続しない場合、上記各原
稿データを、ほぼ連続させるように上記つなぎ目に対し
て平行又は垂直方向に移動させる移動手段を備えている
画像処理装置であって、上記つなぎ合わせ処理手段に
は、各原稿データのつなぎ目に対して互いに直角方向の
画像データを位置合わせのために抽出するデータ抽出手
段が設けられていることを特徴としている。

【０００９】請求項２の発明の画像処理装置は、原稿の
画像を読み取る入力手段と、入力手段により分割して読
み取った各画像をそれぞれ原稿データとして記憶する記
憶手段と、記憶手段に記憶された各原稿データのつなぎ
目を認識し、上記各原稿データの位置合わせを行うつな
ぎ合わせ処理手段と、つなぎ合わせ処理後の原稿データ
を記録媒体のサイズに応じて変倍する変倍手段とが設け
られており、上記つなぎ合わせ処理手段は、上記つなぎ
目において対面する各原稿データが連続しない場合、上
記各原稿データを、ほぼ連続させるように上記つなぎ目
に対して平行又は垂直方向に移動させる移動手段を備え
ている画像処理装置であって、上記記憶手段に記憶され
た各原稿データから白黒原稿データかカラー原稿データ
かの判別を行う黒原稿判別手段が設けられると共に、上
記つなぎ合わせ処理手段には、上記黒原稿判別手段によ
り判別されたカラー原稿データのつなぎ合わせ処理時
に、位置合わせのために用いるべく、カラー原稿データ
を白黒原稿データに変換する白黒変換手段が設けられて
いることを特徴としている。

【００１０】請求項３の発明の画像処理装置は、原稿の
画像を読み取る入力手段と、入力手段により分割して読
み取った各画像をそれぞれ原稿データとして記憶する記
憶手段と、記憶手段に格納された各原稿データのつなぎ
目を認識し、上記各原稿データの位置合わせを行うつな
ぎ合わせ処理手段と、つなぎ合わせ処理後の原稿データ
を記録媒体のサイズに応じて変倍する変倍手段とが設け
られており、上記つなぎ合わせ処理手段は、上記つなぎ
目において対面する各原稿データが連続しない場合、上
記各原稿データを、ほぼ連続させるように上記つなぎ目
に対して平行又は垂直方向に移動させる移動手段を備え
ている画像処理装置であって、上記つなぎ合わせ処理手
段には、位置合わせのために用いるべく、各原稿データ
におけるつなぎ目近傍の、例えば写真原稿のようなハー
フトーンの画像データの、例えばエッジ濃度強調や微分
処理による輪郭データ作成等の画像改良処理を行う画像
改良手段が設けられていることを特徴としている。

【００１１】

【作用】請求項１の構成によれば、各分割原稿の画像
は、入力手段により読み取られてそれぞれ原稿データと
して記憶手段に記憶され、つなぎ合わせ処理手段では、
記憶手段に記憶された原稿データからつなぎ目が認識さ
れ、分割原稿同士がつながるように、移動手段により、
つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動させながら各
原稿データの位置合わせが行われる。

【００１２】そして、各原稿データの位置合わせに際し
ては、データ抽出手段により、各原稿データのつなぎ目
に対して互いに直角方向の画像データが抽出され、この
直角方向の画像データが一致するよう位置合わせが行わ
れる。このため、画像データがつなぎ目に対して互いに
傾斜角度を有するものを抽出して、平行又は垂直方向に
移動して位置合わせするよりも、位置合わせの際におけ
る画像データの変化が明瞭である。

【００１３】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができ
る。

【００１４】請求項２の構成によれば、各分割原稿の画
像は、入力手段により読み取られてそれぞれ原稿データ
として記憶手段に記憶され、つなぎ合わせ処理手段で
は、記憶手段に記憶された原稿データからつなぎ目が認
識され、分割原稿同士がつながるように、移動手段によ
り、つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動させなが
ら各原稿データの位置合わせが行われる。

【００１５】そして、各原稿データの位置合わせに際し
ては、まず、黒原稿判別手段が、記憶手段に記憶された
各原稿データから白黒原稿データかカラー原稿データか
の判別を行う。次いで、この黒原稿判別手段による判別
結果がカラー原稿データである場合には、白黒変換手段
がカラー原稿データを白黒原稿データに変換する。

【００１６】そして、各原稿データの位置合わせは、こ
の白黒原稿データに基づいて行われる。このため、カラ
ー原稿データでは、従来であれば、位置合わせに際し
て、レッド、グリーン、ブルーの各色素ごとに、一致す
るか否かの判定が行われるため、情報量が多くなると共
に、つなぎ合わせ処理時間も増大するが、本発明では、
先に、これらのカラー原稿データが白黒原稿データに変
換されるので、一致するか否かの判定を白黒原稿データ
のみで行うことができる。

【００１７】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができ
る。

【００１８】請求項３の構成によれば、各分割原稿の画
像は、入力手段により読み取られてそれぞれ原稿データ
として記憶手段に記憶され、つなぎ合わせ処理手段で
は、記憶手段に記憶された原稿データからつなぎ目が認
識され、分割原稿同士がつながるように、移動手段によ
り、つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動させなが
ら各原稿データの位置合わせが行われる。

【００１９】そして、例えば、写真原稿のようなハーフ
トーンの画像データの位置合わせに際しては、つなぎ目
近傍の画像データに濃度変化があるためにつなぎ目が不
明瞭なものとなり、各原稿データが一致するか否かの判
定が困難である。このとき、画像改良手段が、つなぎ目
近傍の画像データに対して、例えば、エッジ濃度強調や
微分処理による輪郭データ作成等の画像改良処理を行
う。この結果、つなぎ合わされるべき端部同士を見つけ
出す処理が簡単になる。

【００２０】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができ
る。

【００２１】

【実施例】〔実施例１〕本発明の一実施例を図１〜図１
５に基づいて以下に説明する。本実施例の画像処理装置
としてのデジタルカラー複写機は、図２に示すように、
複写機本体２６の上端部に硬質の透明ガラス等からなる
原稿載置台２７を備えている。原稿載置台２７の下方に
は、ランプユニット１、ミラー２・３・４、レンズユニ
ット５、ＣＣＤ(Charge Coupled Device) センサ６等を
有するスキャナユニット（入力手段）２２が設けられて
いる。原稿載置台２７上に載置された原稿（図示せず）
をランプユニット１で照射することによって得られた反
射光は、ミラー２・３・４及びレンズユニット５を介し
て、ＣＣＤセンサ６の受光面に導かれることにより、電
気信号として取り込まれるようになっている。

【００２２】このスキャナユニット２２の下方には、レ
ーザドライバユニット７が設けられている。上記ＣＣＤ
センサ６により電気信号として取り込まれた原稿データ
は、後述の画像処理系に備えられた画像メモリ（記憶手
段）４３に一旦記憶され、この画像処理系において所定
の処理が施された後、レーザドライバユニット７に送ら
れるようになっている。レーザドライバユニット７は、
入力された原稿データに応じてレーザ光を出射する半導
体レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラ
ー、等角速度偏向されたレーザ光が感光体ドラム１０上
で等角速度偏向されるように補正するｆ−θレンズ等を
有している。

【００２３】レーザドライバユニット７から出射された
レーザ光は、光路上に配設されたミラー８・９により反
射されて、図中矢印Ａ方向に回転可能に設けられた感光
体ドラム１０に照射され、感光体ドラム１０上に静電潜
像を形成するようになっている。また、感光体ドラム１
０の周囲には、レーザドライバユニット７による露光に
先立って感光体ドラム１０表面を所定の電位に帯電させ
る帯電器１６が設けられ、さらに、この帯電器１６から
感光体ドラム１０の回転方向に向かって、感光体ドラム
１０上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成す
る現像装置２８、感光体ドラム１０上のトナー像が一時
的に転写される転写ベルト１７、感光体ドラム１０に残
留したトナーを除去するクリーニング装置２１、及び次
の帯電に先立って感光体ドラム１０の残留電位を除去す
る除電ランプ１５等がこの順に配置されている。

【００２４】上記現像装置２８は、ブラック現像槽１
１、イエロー現像槽１２、マゼンタ現像槽１３、及びシ
アン現像槽１４を備えており、各現像槽１１〜１４に
は、それぞれ該当する色のトナーが収納されている。転
写ベルト１７は、無端ベルト状に形成され、図中矢印Ｂ
方向に移動可能に設けられており、その一部が感光体ド
ラム１０に圧接されることで、感光体ドラム１０のトナ
ー像が転写されるようになっている。

【００２５】また、転写ベルト１７に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで転写ベルト１７に供給す
るレジストローラ１９、用紙を収納する給紙カセット２
０、及び用紙が載置される給紙トレイ２３が設けられ、
これら給紙カセット２０及び給紙トレイ２３付近には、
用紙を搬送するための給紙ローラ２４や、搬送ローラ２
５等が設けられている。転写ベルト１７の下方には、レ
ジストローラ１９から送られる用紙を転写ベルト１７に
圧接し、転写ベルト１７上のトナー像を用紙に転写する
転写ローラ１８が設けられている。

【００２６】転写ベルト１７に対する出紙側には、トナ
ー転写後の用紙を搬送する搬送ベルト３０、トナー像を
用紙に加熱定着する定着装置３１、定着後の用紙を機外
に排出する排出ローラ３２が設けられている。

【００２７】上記の構成において、カラーコピー(3 col
or copy)は、以下の動作手順で行われる。まず、帯電器
１６が、感光体ドラム１０表面を均一に帯電させる、前
記スキャナユニット２２により１回目のスキャンが行わ
れ、ＣＣＤセンサ６より読み込まれた原稿データは、前
記画像処理系を経て、レーザドライバユニット７よりイ
エローデータのレーザ光として出力され、感光体ドラム
１０表面を露光し、露光部にイエロー用の静電潜像が形
成される。次いで、画像領域の静電潜像にイエロー現像
槽１２からのイエロートナーが供給され、感光体ドラム
１０上に同色のトナー像が形成される。

【００２８】次に、上記のイエロートナー像が、感光体
ドラム１０に圧接されている転写ベルト１７に転写され
る。このとき、感光体ドラム１０の表面には、転写に寄
与しない一部のトナーが残留するが、この残留トナー
を、クリーニング装置２１が掻き落とす。また、除電ラ
ンプ１５が、感光体ドラム１０表面の残留電荷を除電す
る。

【００２９】上記の工程を終了すると、帯電器１６が再
度感光体ドラム１０表面を均一に帯電させ、スキャナユ
ニット２２が２回目のスキャンを行い、得られた原稿デ
ータが、上記の画像処理系を経てレーザ光によりマゼン
タデータとして感光体ドラム１０に照射され、マゼンタ
用の静電潜像が形成される。次いでマゼンタ現像槽１３
からマゼンタトナーが供給され、感光体ドラム１０上に
同色のトナー像が形成される。そして、このマゼンタト
ナー像が転写ベルト１７に転写されて像重ねが行われ
る。その後、クリーニング装置２１及び除電ランプ１５
による先と同様の処理が行われると、帯電器１６が、感
光体ドラム１０を均一に帯電させて、スキャナユニット
２２による３回目のスキャンが行われ、レーザ光がシア
ンデータとして照射されることにより、感光体ドラム１
０上にシアン用の静電潜像が形成される。そして、シア
ン現像槽１４から感光体ドラム１０にシアントナーが供
給されて、同色のトナー像が形成され、このシアントナ
ー像が転写ベルト１７に転写されることにより、最終的
な像重ねが行われる。

【００３０】その後、像重ねされた転写ベルト１７上の
トナー像が、転写ローラ１８により用紙に転写され、定
着装置３１において、トナー像が加熱定着された後、排
出ローラ３２により用紙が機外に排出される。

【００３１】なお、上記したプロセスは、３色カラーに
おけるプロセスであり、４色カラープロセスの場合は、
ブラック現像槽１１に収納されたブラックトナーを用い
た処理が、上記の処理に加えられる。一方、白黒コピー
は、感光体ドラム１０の静電潜像に上記ブラック現像槽
１１からのブラックトナーが供給され、このトナー像を
転写ベルト１７を介して、用紙に転写することにより行
われる。

【００３２】次に、上記ＣＣＤセンサ６により読み込ま
れた原稿データに所定の処理を施してレーザドライバユ
ニット７に出力する画像処理系の構成及び機能等につい
て図１に基づいて説明する。

【００３３】画像処理系は、原稿に応じた色再現を行っ
たり、例えば分割された原稿、即ち分割原稿から読み取
った画像のつなぎ合わせ処理を実施するもので、図１に
示すように、ＲＧＢレベル調整部４０、Ａ／Ｄ変換器４
１、シェーディング補正部４２、画像メモリ（記憶手
段）４３、つなぎ合わせ処理部（つなぎ合わせ処理手
段）４８、γ補正部４９、黒原稿検知部（黒原稿判別手
段）５０、マスキング部５１、ＵＣＲ(Under Color Rem
oval) ・ＢＰ(Black Print) 処理部５２、シャープネス
フィルタ５３、変倍処理部（変倍手段）５４、濃度処理
部５５、カラーバランス調整部５６、及び階調処理部５
７等により構成されている。

【００３４】この画像処理系において、ＣＣＤセンサ６
から得られたＲ・Ｇ・Ｂ（レッド、グリーン、ブルー）
の各原稿データは、まずＲＧＢレベル調整部４０におい
て、Ｒ・Ｇ・Ｂ間のセンサのばらつきが補正され、続い
てＡ／Ｄ変換器４１においてデジタル信号に変換された
後、シェーディング補正部４２において、センサの画素
毎の感度のばらつきや照明ムラ等を補正するシェーディ
ング補正を受け、一旦画像メモリ４３に記憶される。こ
こで、後述のつなぎ合わせモードが指定されている場合
には、画像を構成する複数の分割原稿を順次スキャンさ
せ、各分割原稿毎の原稿データを画像メモリ４３に記憶
させる。その後、つなぎ合わせ処理を行う原稿データ
は、画像メモリ４３からつなぎ合わせ処理部４８に送ら
れる。

【００３５】上記のつなぎ合わせ処理部４８は、つなぎ
目認識部４４、データ並べ替え部４５、画像データ抽出
部（データ抽出手段）７０、位置合わせ部（移動手段）
４６、及び合成処理部４７を備えている。つなぎ合わせ
処理部４８に入力された原稿データは、まず、つなぎ目
認識部４４において原稿のつなぎ目が認識され、データ
並べ替え部４５において、つなぎ目が向かい合うように
並べ替えられた後、画像データ抽出部７０において、各
原稿データのつなぎ目に対して互いに直角方向の画像デ
ータが抽出され、その後、位置合わせ部４６において、
つなぎ目の形状及び画像が一致するように位置合わせさ
れて、合成処理部４７において合成される。また、つな
ぎ目に影が生じている場合には、この影の範囲を認識し
て、影のデータの消去が行われる。つなぎ合わせ処理部
４８での処理が終了した後の原稿データは、再度画像メ
モリ４３に入力される。なお、上記つなぎ合わせ処理を
行う際のさらに詳しい処理手順については、後に説明す
る。

【００３６】画像メモリ４３から出力された原稿データ
は、白黒コピーかカラーコピーかの判別を行う黒原稿検
知部５０からのデータと共に、γ補正部４９に入力され
て、コントラストやブライトネスを調整するためのγ補
正が行われ、続いてマスキング処理部５１において、所
定の演算を行うことによりＲ・Ｇ・ＢのデータがＣ・Ｍ
・Ｙ（イエロー・マゼンタ・シアン）のデータに変換さ
れる。次に、Ｃ・Ｍ・Ｙの原稿データは、ＵＣＲ・ＢＰ
処理部５２において、Ｃ・Ｍ・Ｙの３色のトナーからグ
レー成分を取り除き、ブラックトナーと置き換えるＵＣ
Ｒ処理と、ブラックトナーを上記３色のトナーに追加す
るＢＰ処理とが行われ、これにより、上記したＣ・Ｍ・
Ｙの原稿データにＢ_K（ブラック）データが加えられ
る。

【００３７】そして、Ｃ・Ｍ・Ｙ・Ｂ_Kの原稿データ
は、シャープネスフィルタ５３により鮮鋭度強調された
後、変倍処理部５４及び濃度処理部５５において、指定
された大きさ及び濃度に変換され、カラーバランス調整
部５６及び階調処理部５７において、各色のバランス調
整及び階調処理が行われた後、レーザドライバユニット
７に出力される。この後は、レーザドライバユニット７
から出力されたレーザ光により、感光体ドラム１０に静
電潜像が形成され、上記した動作が順次行われて、用紙
上に画像が形成される。

【００３８】次に、１枚の原稿を複数に分割して取り込
んだ分割画像データのつなぎ合わせ処理を行う際の処理
手順について、図３のフローチャートに基づいて説明す
る。

【００３９】この処理手順においては、図４（ａ）に示
すように、１枚の原稿が２回に分割されて読み取られ、
この読み取られた各原稿データ７１・７２がつなぎ合わ
せ処理部４８により、迅速につなぎ合わせ処理されるも
のとなっている。このつなぎ合わせ処理部４８の動作を
以下に説明する。

【００４０】まず、図３において、図示しない操作パネ
ルからつなぎ合わせモードが選択されると（Ｓ２１）、
スキャナユニット２２にて原稿載置台２７上に配された
分割原稿のスキャンを順次行い（Ｓ２２）、ＣＣＤセン
サ６から読み込んだ原稿データを画像メモリ４３に記憶
する（Ｓ２３）。

【００４１】全ての分割原稿の読み取りが終了し（Ｓ２
４）、つなぎ合わせ処理の実行が指示されると（Ｓ２
５）、画像メモリ４３に記憶された原稿データにおける
各分割原稿の端部に相当する部位から、所定のライン分
のデータを検索し、特徴的な線分や、記号その他の画像
を認識することにより、原稿の画像の特徴を抽出する
（Ｓ２６）。なお、原稿画像の特徴抽出については、後
に詳述する。

【００４２】そして、各原稿データから抽出した特徴を
比較することにより、つなぎ目となるデータの一致を判
定する（Ｓ２７）。上記のＳ２６・Ｓ２７は上記つなぎ
目認識部４４及び画像データ抽出部７０の動作である。
そして、つなぎ目が存在する各原稿データの端部同士が
向かい合うように、原稿データを並べ替え（Ｓ２８）、
画像がスムーズにつながるように、一方の原稿データを
固定し、他の原稿データを主走査方向あるいは、副走査
方向、又はつなぎ目と平行あるいは垂直方向にずらしな
がら位置合わせを行う。これは、データ並べ替え部４５
及び位置合わせ部４６の動作である。このときには、ま
た、上記のように線分や、記号及び画像のデータの認識
により原稿の形状や画像の特徴が抽出されているので、
これに基づき、原稿の形状や画像の特徴を示すデータ以
外のデータ、即ち上記の線分や記号及び画像以外のデー
タを分割原稿の端部の影のデータとして削除する。これ
により、原稿におけるつなぎ目の影が削除される。これ
は、合成処理部４７の動作である。

【００４３】上記のような、原稿の特徴抽出（Ｓ２
６）、データの一致の判定（Ｓ２７）、及び原稿データ
の並べ替え（Ｓ２８）は、Ｓ２９において、全データの
処理の完了を判定するまで、繰り返し行う。一方、Ｓ２
７において、ＮＯと判定した場合には、原稿データの並
べ替えは行わず、Ｓ２９に移行する。なお、上記の処理
の中で、つなぎ合わせを行えない辺があれば、不一致の
フラグをセットし、残りの辺についてつなぎ合わせ処理
を行うようになっている。

【００４４】全データの処理が完了すると、不一致のフ
ラグがセットされた辺についてデータの欠落補正を行う
（Ｓ３０）。そして、Ｓ３１において、欠落補正を完了
できたか否かを判定し、欠落補正を完了できていれば、
続いて、記憶された全ての原稿データが、一枚の画像に
合成されているか否かを判定するつなぎ合わせ処理完了
の判定を行う（Ｓ３３）。一方、Ｓ３１・Ｓ３３におい
て、欠落補正の完了、及びつなぎ合わせ処理の完了をＮ
Ｏと判定した場合には、つなぎ合わせ処理が実行できな
いことを警告表示し（Ｓ３２）、動作を中止する。

【００４５】その後、Ｓ３３において、つなぎ合わせ処
理が完了すると、図４（ｃ）に示すように、つながった
画像が得られる。次に、合成した画像を形成する用紙サ
イズが指定されているか否かを判定する（Ｓ３４）。こ
こで、用紙サイズが指定されていない場合には、デジタ
ルカラー複写機にセットされている中で最大サイズの用
紙を選択し（Ｓ３５）、この最大サイズの用紙に応じ
て、原稿データを変倍する（Ｓ３６）。一方、予め用紙
サイズが指定されている場合には、指定されたサイズに
応じて、変倍処理を行う。また、用紙の送り方向に応じ
て、変倍した原稿データの座標変換を行い（Ｓ３７）、
処理後の原稿データがレーザドライバユニット７に出力
されることにより、図４の（ｄ）に示すように、用紙に
合成した画像７７がコピーされる（Ｓ３８）。上記のＳ
２９ないしＳ３５、及びＳ３７は合成処理部４７の動作
であり、Ｓ３６は変倍処理部５４の動作である。

【００４６】次に、上記のつなぎ合わせ処理における原
稿の特徴抽出について、図５のフローチャートに基づい
て詳細に説明する。

【００４７】まず、図５において、先にスキャンした分
割原稿の画像の辺のうちの一辺を選択し（Ｓ５１）、選
択した辺の端部から、所定のライン、例えば端部から数
十ライン内側までのエリアを指定する（Ｓ５２）。この
エリアにおいて、データの並び、パターン、色合い等に
より最も特徴が明らかになる方法を画像に応じて選択し
て、この画像における上記の辺の特徴を抽出する（Ｓ５
３）。ここでは、つなぎ目に対して互いに直角方向の画
像データを抽出して位置合わせが行われる。そして、こ
の抽出した特徴を数値化して記憶する（Ｓ５４）。続い
て、次にスキャンした画像の残りの一辺を選択し（Ｓ５
５）、特徴抽出エリアを指定して（Ｓ５６）、画像の特
徴を抽出する（Ｓ５７）。

【００４８】なお、前記の画像メモリ４３では、通常の
画像読み取り、記憶、コピー等の制御に合わせて、原稿
の読み取りサイズを検知した後、メモリ上のアドレス空
間が設定されるようになっており、図６に示すように、
１ページに１画像の割合で、原稿データが記憶されてい
る。したがって、図７に示すように、各画像の端部（例
えば、図中斜線で示す領域）は、メモリ上のアドレスで
明確になっており、このアドレスを基にして、上記の特
徴抽出を実施するエリアが指定されるようになってい
る。

【００４９】上記のようにして、各画像から特徴を抽出
した後、先にスキャンした画像（以下、対象画像と称す
る）と次にスキャンした画像（以下、比較画像と称す
る）とを比較し、図８のフローチャートに示すように、
データの一致・不一致を判定する。

【００５０】先ず、対象画像から抽出した特徴と、比較
画像から抽出した特徴とをラフに比較し（Ｓ６１）、続
いて、比較した特徴同士が、近似の範囲で一致している
か否かを判定する（Ｓ６２）。特徴がほぼ一致していれ
ば、つなぎ目同士が向かい合うように原稿データを並ベ
替えて、さらにデータの並び、パターン、色合い等が合
うように、上記の画像メモリ４３上において、位置合わ
せを行う。すなわち、画像を上下方向及び左右方向に移
動させることにより（Ｓ６３・Ｓ６５）、読み取り時の
画像のズレを補正し、画像を数度回転させることにより
（Ｓ６７）、読み取り時の原稿の傾きを補正する。

【００５１】ここで、上記の処理を図４を用いて具体的
に説明すると、例えば、図４（ａ）に示すように、２個
の原稿データ７１・７２がそれぞれ画像メモリ４３に記
憶されている場合には、まず、各原稿データ７１・７２
の周囲から所定のライン分のデータ（図中破線で示す領
域）を検索し、画像データの有無を調べて、画像データ
の存在する辺７１ａ・７２ａを検知する。なお、本実施
例で述べる特徴抽出箇所は必ずしも１箇所とは限らず、
原稿の内容により、特徴抽出部分の場所及び数は異な
る。そして、１辺の中央付近と両端部とに特徴抽出箇所
があれば理想的である。また、抽出の選出条件として
は、上述した１辺の中央付近、及び両端部や周辺と異な
る画像となっている箇所や濃度差の明瞭な画像データ部
分を優先的に抽出するようになっている。

【００５２】次いで、図４（ｂ）に示すように、まず、
原稿データ７１を固定して、原稿データ７２を上下方向
に移動させる。このとき、図９（ａ）に示すように、特
徴部分として各原稿データ７１・７２のつなぎ目、つま
り辺７１ａ・７２ａとの合わせ目に対して互いに直角方
向の画像データ７３・７４を抽出して位置合わせが行わ
れる。このため、図９（ｂ）に示すように、辺７１ａ・
７２ａとの合わせ目に対して互いに斜め方向の画像デー
タ７５・７６を抽出するよりも、画像データの変化がは
っきりするので、画像データの位置決めを正確にかつ短
時間で行うことができる。

【００５３】次いで、原稿データ７１を固定して原稿デ
ータ７２を左右に移動させ、特徴部分の画像データ７３
・７４を基に位置決めが行われる。このとき、斜め方向
の画像データ７５・７６を抽出した場合には、左右方向
の移動により再度上下方向にずれが生じるので収拾がつ
かなくなり、その結果、繰り返し位置決めを行わなけれ
ばならないという問題点を有している。

【００５４】ところが、本実施例では、直角方向の画像
データ７３・７４を抽出しているので、左右方向に移動
しても上下方向の位置は不変であり、この点において
も、画像データの位置決めを、１度で正確にかつ短時間
で行うことができる。そして、上記の処理により、図４
（ｃ）に示すようなつなぎ合わせた画像を得る。

【００５５】一方、図８において、初めに特徴をラフに
比較したとき、画像を上下方向、及び左右方向に移動さ
せたとき、あるいは画像を回転させたときに、特徴が一
致しないと判定した場合には（Ｓ６２・Ｓ６４・Ｓ６６
・Ｓ６８）、画像を１８０度回転させて（Ｓ３９）、特
徴がほぼ一致するか否かを再度判定する（Ｓ７０）。Ｓ
７０において、特徴が一致しないと判定した場合には、
画像を数度回転させ（Ｓ７１）、ここでも、特徴が一致
しないと判定した場合には（Ｓ７２）、不一致のフラグ
をセットする（Ｓ７３）。

【００５６】つまり、原稿の形状は、ほとんどの場合長
方形であり、上下の方向を逆にして画像を読み取ること
もあり得るので、記憶された状態で画像が一致しなくて
も、画像メモリ４３上で、一方の原稿データを１８０度
回転させて、再度確認している。さらに、読み取り時に
原稿が若干傾いた状態でセットされた場合のことも考慮
して、１８０度回転させた状態で、特徴の一致が判定さ
れなかった場合でも、さらに、画像を数度回転させて、
特徴の比較を行っている。

【００５７】一方、Ｓ７０・Ｓ７２において、特徴が一
致すると判定した場合には、Ｓ６３に移行して、上記と
同様に、データの並び、パターン、色合い等が合うよう
に、上下方向及び左右方向への画像の移動、回転等を行
い、画像の位置合わせを行う。

【００５８】そして、上記のＳ６１においては、先にス
キャンした原稿の後端部側の辺に相当するデータの特徴
と、次にスキャンした原稿の前端部側の辺に相当するデ
ータの特徴とを、先ず、比較した後、必要に応じて、残
りの他の辺に相当するデータの特徴同士を比較してい
る。このような動作では、例えば図４の（ａ）に示した
状態で原稿７１・７２を順にスキャンすることにより、
当然に一致すべきものである辺同士の特徴を先ず比較す
ることになるので、他の辺同士の特徴比較が容易とな
り、処理を迅速に行うことができる。

【００５９】次に、全データの処理完了の判定を、図１
０のフローチャートに基づいて説明する。

【００６０】画像の読み取り時等に、つなぎ合わせの手
順、例えば図４（ａ）に示した原稿データ７１・７２に
おいて分割端部７１ａ・７２ａのみでつなぎ合わせを行
うことが、予め何らかの方法により入力されている場合
には、Ｓ８１において入力手順有と判定し、この場合に
は、画像の終端部となる辺がわかっており、画像の端部
に相当する辺のつなぎ合わせ処理は実施されないので、
それ以外の辺のつなぎ合わせ処理が実施されているかを
チェックすることにより（Ｓ８３）、全データの処理が
完了しているか否かを判定する（Ｓ８４）。

【００６１】一方、原稿データがランダムに入力され
て、つなぎ合わせを行う手順が指定されていない場合に
は、Ｓ８１においてＮＯと判定するので、各データにお
ける四辺のつなぎ合わせ処理の実施をチェックすること
により（Ｓ８２）、全データの処理が完了しているか否
かを判定する（Ｓ８４）。なお、このように、ランダム
に原稿データが入力された場合には、特徴の不一致が判
定された辺を、一応画像の終端部に相当するものと判断
し、続けて、他の辺についてつなぎ合わせ処理を実行す
る。

【００６２】この動作を図１１により具体的に説明する
と、例えば４枚の画像ａ〜ｄが、ランダムに入力されて
いる場合には、各画像ａ〜ｄの四辺について、合計１２
回〔４枚×４回−４辺（特徴が一致した辺）＝１２回〕
のデータの一致・不一致の判定を行い、その結果、ａ₄
とｂ₃、ｂ₂とｄ₁、ａ₂とｃ₁、ｃ₄とｄ₃を、それ
ぞれつなぎ合わせる。また、画像の終端部に相当する八
辺（ａ₁・ａ₃・ｂ₁・ｂ₄・ｃ₂・ｃ₃・ｄ₂・
ｄ₄）については、不一致のフラグをセットする。

【００６３】上記のようにして、全データの処理の完了
した時点で、画像の終端部以外で、不一致のフラグがセ
ットされている場合には、データの欠落補正を実施す
る。この欠落補正について、図１２のフローチャートを
参照して説明する。

【００６４】まず、不一致のフラグの有無を判定し（Ｓ
９１）、不一致のフラグがセットされていない場合に
は、欠落補正は行わず、つなぎ合わせ処理完了の判定に
移行する。一方、不一致のフラグがセットされている場
合には、続いて、他の辺のつなぎ合わせ処理が完了して
いるか否かをチェックする（Ｓ９２）。つまり、何らか
の不具合が生じ、つなぎ合わせ処理が行えない場合に、
不一致のフラグがセットされるようになっているので、
その原因が、原稿セット時の誤りにより画像が最終的に
１枚にまとまらないことによるものなのか、あるいは原
稿読み取り時の画像の欠落によるものなのかを判断する
ため、他の辺のつなぎ合わせ処理が完了しているか否か
をチェックする。

【００６５】そして、Ｓ９３において、他の辺のつなぎ
合わせが完了していないと判定した場合には、上記のフ
ラグのセットは、原稿セット時の誤りによるものと判断
し、つなぎ合わせ処理ができない旨を警告表示する。一
方、Ｓ９３において、他の辺のつなぎ合わせが完了して
いると判定した場合には、フラグのセットは画像の欠落
によるものと判断し、欠落補正を行うために、まず欠落
領域の判定を開始する。

【００６６】つまり、画像が欠落していると判断された
辺以外の残りの辺のつなぎ合わせ処理により、周りの画
像に対して、欠落部が生じた画像の位置は決定されてい
るものとして、欠落領域の判定を行う。まず、欠落部が
生じている辺につなぎ合わされる辺を最初のラインとし
て、主走査方向について１ラインずつ、データの変化が
表れるまで、副走査方向を走査し（Ｓ９４）、最初のラ
インをａ、データに変化の表れたラインをｂとして、欠
落領域を決定する（Ｓ９５）。

【００６７】したがって、例えば図１３に示すような画
像が原稿データとして前記画像メモリ４３に格納されて
おり、欠落部を有する原稿データ８０が、欠落部を生じ
ていない辺８０ａ・８０ｂにより、周りの原稿データ８
１・８２に対して位置合わせされ、原稿データ８３に対
する位置も決定している場合には、走査の開始ラインが
ａ（原稿データ８３の端部）、データの変化が表れたラ
インがｂとなり、ａ−ｂ間を画像の欠落領域と判定す
る。

【００６８】次に、上記のようにして判定した画像の欠
落領域を補完するための補正データの作成処理につい
て、図１４のフローチャートに基づいて説明する。

【００６９】まず、主走査カウンタをクリアし（Ｓ１０
１）、先に判定した領域に基づいて、どちらか一方の原
稿データにおいてデータが存在するところまで、主走査
カウンタをカウントアップし（Ｓ１０２）、所定のライ
ン、例えば数十ライン分のデータを検索し、そのデー
タ、即ち線分の傾きを確認する（Ｓ１０３）。続いて、
傾きを確認したデータの延長線上近辺に、他方の原稿デ
ータが存在するかを確認し（Ｓ１０４）、データが存在
しなければ、ターゲットが不明であると判断して（Ｓ１
０５）、つなぎ合わせ処理を行うことができない旨を警
告表示する。

【００７０】一方、延長線上近辺に他方の原稿データが
存在すれば、Ｓ１０５においてＮＯと判定し、両原稿デ
ータの間を結ぶように欠落領域の補正データを作成する
（Ｓ１０６）。上記の処理（Ｓ１０２〜Ｓ１０６）を主
走査方向の１ライン分について行い、Ｓ１０７におい
て、主走査方向の１ライン全てについてデータ作成が終
了したと判定すれば、つなぎ合わせ処理の完了判定に移
行する。

【００７１】つなぎ合わせ処理の完了判定では、図１５
のフローチャートに示すように、予めつなぎ合わせの手
順が入力されている場合には、Ｓ１１１において入力手
順有りと判定し、入力手順にしたがって、指定された通
りに全データが一枚の画像につながっているかをチエッ
クする（Ｓ１１２）。一方、入力手順が指定されていな
い場合には、全データがつながっているかのチェックを
行う（Ｓ１１３）。そして、Ｓ１１４において、つなぎ
合わせ処理の完了が判定されなかった場合には、処理を
実行できないことを警告表示する一方、つなぎ合わせ処
理の完了が判定された場合には、用紙サイズの指定有無
の判別に移行し、この後は、前記した変倍処理、座標変
換等を行って、合成した画像をコピーする。

【００７２】上記のように本実施例のデジタルカラー複
写機では、各分割原稿の画像は、スキャナユニット２２
により読み取られてそれぞれ原稿データ７１・７２とし
て画像メモリ４３に記憶され、つなぎ合わせ処理部４８
では、画像メモリ４３に記憶された原稿データ７１・７
２からつなぎ目が認識され、分割原稿同士がつながるよ
うに、位置合わせ部４６により、つなぎ目に対して平行
又は垂直方向に移動させながら各原稿データ７１・７２
の位置合わせが行われる。

【００７３】そして、各原稿データ７１・７２の位置合
わせに際しては、画像データ抽出部７０により、各原稿
データ７１・７２のつなぎ目に対して互いに直角方向の
画像データ７３・７４が抽出され、この直角方向の画像
データ７３・７４が一致するよう位置合わせが行われ
る。このため、画像データ７５・７６がつなぎ目に対し
て互いに傾斜角度を有するものを抽出して、平行又は垂
直方向に移動して位置合わせするよりも、位置合わせの
際における画像データ７３・７４の変化が明瞭である。

【００７４】したがって、原稿データ７１・７２の位置
合わせが、少ない画像データ７３・７４にて効率よく行
われるので、作業性の低下を招来することなく、分割し
て読み取った原稿を精度良くつなぎ合わせることがで
き、かつ、情報量の低減を図り、つなぎ合わせ処理時間
を短縮することができる。

【００７５】〔実施例２〕本発明の他の実施例を図２、
図３、図１６、及び図１７に基づいて以下に説明する。
本実施例のデジタルカラー複写機は、実施例１に示した
デジタルカラー複写機と同様、図２に示した構成を有す
ると共に、図１６に示す各手段を備えている。

【００７６】すなわち、本実施例のつなぎ合わせ処理部
４８には、実施例１の画像データ抽出部７０に代えて、
白黒変換部９０が設けられている。また、黒原稿検知部
５０は、画像メモリ４３に記憶された各原稿データから
白黒原稿データかカラー原稿データかの判別を行う黒原
稿判別手段の機能を有している。

【００７７】すなわち、本実施例のつなぎ合わせ処理部
４８の基本動作は図３のフローチャートに示すものであ
るものの、同図のＳ２６における原稿の特徴抽出動作
は、図１７に示すものとなっている。以下、本実施例の
原稿の特徴抽出動作について説明する。

【００７８】各原稿データの位置合わせに際しては、ま
ず、黒原稿検知部５０が、画像メモリ４３に記憶された
各原稿データから白黒原稿データかカラー原稿データか
の判別を行う。次いで、この黒原稿検知部５０による判
別結果がカラー原稿データである場合には、つなぎ合わ
せ処理部４８の白黒変換部９０がカラー原稿データを白
黒原稿データに変換する。そして、変換された白黒原稿
データは、画像メモリ４３に記憶される。

【００７９】すなわち、カラー原稿データでは、図１７
（ａ）に示すように、従来であれば、原稿データの位置
合わせに際して、カラー原稿データＲ・Ｇ・Ｂ（レッ
ド、グリーン、ブルー）の各色素ごとに、一致するか否
かの判定が行われていた。このため、情報量が多くなる
と共に、つなぎ合わせ処理時間も増大していた。

【００８０】しかし、本実施例のつなぎ合わせ処理部４
８では、白黒変換部９０が設けられており、この白黒変
換部９０によって、図１７（ｂ）に示すように、先に、
これらのカラー原稿データＲ・Ｇ・Ｂから白黒原稿デー
タＢ_K（ブラック）に変換されるので、一致するか否か
の判定を白黒原稿データのみで行うことができる。

【００８１】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができ
る。

【００８２】〔実施例３〕本発明のさらに他の実施例を
図２〜図４、図１８〜図２１に基づいて以下に説明す
る。本実施例のデジタルカラー複写機は、実施例１及び
実施例２に示したデジタルカラー複写機と同様、図２に
示した構成を有すると共に、図１８に示す各手段を備え
ている。そして、本実施例のつなぎ合わせ処理部４８に
は、実施例１の画像データ抽出部７０に代えて、画像改
良部９１が設けられている。

【００８３】また、本実施例のつなぎ合わせ処理部４８
の基本動作は図３のフローチャートに示すものであるも
のの、同図のＳ２６における原稿の特徴抽出動作は、以
下に示すものとなっている。

【００８４】上記のつなぎ合わせ処理部４８の画像改良
部９１は、例えば写真原稿のようなハーフトーンの画像
データのつなぎ合わせ処理を行う場合に適したものとな
っている。

【００８５】すなわち、写真原稿のようなハーフトーン
の画像データのつなぎ合わせ処理においては、原稿を読
み取った後、シェーデング補正部４２によるシェーデン
グ補正やぼやけ補正を行った波形は、図１９（ａ）に示
すように、エッジ部９２が傾斜しており、この状態でつ
なぎ合わせ処理を行うと、つなぎ部が不明瞭となる。

【００８６】また、傾斜を有する状態のまま正確にアナ
ログ濃度値でつなぎ合わせ処理をする場合には、所定の
演算処理をしなければならないので、処理時間が長くな
る。

【００８７】したがって、これを回避するために、通常
のデータ補正によるエッジ強調をさらに強くし、例え
ば、図１９（ｂ）に示すように、データ変化部であるエ
ッジ部９２にアンダーシュートあるいはオーバーシュー
トを発生させるぐらいに、傾斜勾配をきつくする。これ
によって、一定レベルの濃度で位置合わせを行うことが
できるので、位置合わせを精度良く、さらに短時間にて
行うことが可能となる。

【００８８】これを、別の図で説明すると、例えば、図
４（ａ）に一点鎖線で示すように、辺７１ａのエリアＳ
を拡大したときの濃度状態は、図２０（ａ）に示すよう
に、エッジ部９２で濃度の傾斜があり、この部分がぼや
ける状態となる。すなわち、ある濃度レベルのポイント
からΔｖまでの読み取り誤差（ノイズ等によるばらつ
き）において、Δｌ₁の位置がばらつく。しかし、これ
を、エッジ強調すると、図２０（ｂ）に示すように、Δ
ｖの読み取り誤差に対してΔｌ₂のばらつきとなり、こ
れによって、Δｌ₂をΔｌ₁よりも小さいものとするこ
とができる。この結果、ぼやけた部分が少なくなるの
で、図４（ｃ）に示すように、正確にかつ１度の位置合
わせでつながった画像が得られる。

【００８９】また、本実施例の画像改良部９１は、エッ
ジ部９２の画像改良の他の方法として、微分処理を行い
得るようになっている。

【００９０】すなわち、エッジ部９２を微分処理する
と、図１９（ｃ）に示すように、１つの山部９３が形成
される。したがって、この山部９３を検出することによ
り、図２１に示すように、原稿データ９４・９５の画像
データ９６・９７から輪郭データ９８・９９を作成し、
これによって、一定レベルの濃度で位置合わせを行うこ
とができる。この結果、位置合わせを精度良く、さらに
短時間にて行うことが可能となる。

【００９１】これを、別の図で説明すると、図４（ａ）
の一点鎖線で示すエリアＳ、すなわち図２０（ａ）に示
されるエッジ部９２が、図２０（ｃ）に示すように、輪
郭形成される。すなわち、Δｖの読み取り誤差に対して
Δｌ₃のばらつきとなり、これによって、Δｌ₃がΔｌ
₁よりも小さいものとなる。この結果、境界部分が明瞭
となり、図４（ｃ）に示すように、正確にかつ１度の位
置合わせでつながった画像を得ることができる。

【００９２】このように本実施例の画像処理装置は、写
真原稿のようなハーフトーンの画像データの位置合わせ
に際して、画像改良部９１が、つなぎ目近傍の画像デー
タに対して、例えば、エッジ濃度強調や微分処理による
輪郭データ作成等の画像改良処理を行う。この結果、つ
なぎ合わされるべき端部同士を見つけ出す処理が簡単に
なる。

【００９３】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができ
る。

【００９４】

【発明の効果】請求項１の発明の画像処理装置は、以上
のように、つなぎ合わせ処理手段には、各原稿データの
つなぎ目に対して互いに直角方向の画像データを位置合
わせのために抽出するデータ抽出手段が設けられている
構成である。

【００９５】これにより、各原稿データの位置合わせに
際しては、データ抽出手段により、各原稿データのつな
ぎ目に対して互いに直角方向の画像データが抽出され、
この直角方向の画像データが一致するよう位置合わせが
行われる。このため、画像データがつなぎ目に対して互
いに傾斜角度を有するものを抽出して、平行又は垂直方
向に移動して位置合わせするよりも、位置合わせの際に
おける画像データの変化が明瞭である。

【００９６】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができる
という効果を奏する。

【００９７】請求項２の発明の画像処理装置は、以上の
ように、記憶手段に記憶された各原稿データから白黒原
稿データかカラー原稿データかの判別を行う黒原稿判別
手段が設けられると共に、上記つなぎ合わせ処理手段に
は、上記黒原稿判別手段により判別されたカラー原稿デ
ータのつなぎ合わせ処理時に、位置合わせのために用い
るべく、カラー原稿データを白黒原稿データに変換する
白黒変換手段が設けられている構成である。

【００９８】これにより、各原稿データの位置合わせ
は、白黒原稿データに基づいて行われる。このため、カ
ラー原稿データでは、従来であれば、位置合わせに際し
て、レッド、グリーン、ブルーの各色素ごとに、一致す
るか否かの判定が行われるため、情報量が多くなると共
に、つなぎ合わせ処理時間も増大するが、本発明では、
先に、これらのカラー原稿データが白黒原稿データに変
換されるので、一致するか否かの判定を白黒原稿データ
のみで行うことができる。

【００９９】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができる
という効果を奏する。

【０１００】請求項３の発明の画像処理装置は、以上の
ように、つなぎ合わせ処理手段には、位置合わせのため
に用いるべく、各原稿データにおけるつなぎ目近傍の画
像データの画像改良処理を行う画像改良手段が設けられ
ている構成である。

【０１０１】これにより、例えば、写真原稿のようなハ
ーフトーンの画像データの位置合わせに際しては、画像
改良手段が、つなぎ目近傍の画像データに対して、画像
改良処理を行う。この結果、つなぎ合わされるべき端部
同士を見つけ出す処理が簡単になる。

【０１０２】したがって、原稿データの位置合わせが、
少ない画像データにて効率よく行われるので、作業性の
低下を招来することなく、分割して読み取った原稿を精
度良くつなぎ合わせることができ、かつ、情報量の低減
を図り、つなぎ合わせ処理時間を短縮することができる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるデジタルカラー複写
機に備えられている画像処理系の構成を示すブロック図
である。

【図２】上記のデジタルカラー複写機の概略の構成を示
す模式図である。

【図３】上記のデジタルカラー複写機において、原稿デ
ータのつなぎ合わせ処理を行う際の処理手順を示すフロ
ーチャートである。

【図４】上記の原稿データのつなぎ合わせ処理の過程を
示すものであり、（ａ）は画像メモリに記憶された分割
原稿データを示す説明図、（ｂ）はつなぎ目に対して直
角方向の画像データを抽出して位置合わせする状態を示
す説明図、（ｃ）は位置合わせ終了後の画像データの状
態を示す説明図、（ｄ）はつなぎ合わされた原稿データ
が縮小された状態を示す説明図である。

【図５】図３に示したつなぎ合わせ処理において、分割
原稿データの各辺についての特徴抽出を行う際の処理手
順を示すフローチャートである。

【図６】上記のデジタルカラー複写機に備えられている
画像メモリ上における原稿データの配置状態を示す模式
図である。

【図７】上記の画像メモリに記憶された原稿データの検
索領域を示す模式図である。

【図８】上記のつなぎ合わせ処理において、原稿データ
の一致・不一致の判定を行う際の処理手順を示すフロー
チャートである。

【図９】原稿データを上下方向に移動して位置合わせす
るときの画像データの状態を示すものであり、（ａ）は
つなぎ目に対して直角方向の画像データにより位置合わ
せする状態を示す説明図、（ｂ）はつなぎ目に対して傾
斜角度を有する画像データにより位置合わせする状態を
示す説明図である。

【図１０】上記のつなぎ合わせ処理において、全データ
の処理完了判定を行う際の処理手順を示すフローチャー
トである。

【図１１】上記のつなぎ合わせ処理を４枚の画像に対し
て行う場合の画像の配置状態を示す模式図である。

【図１２】上記のつなぎ合わせ処理において、データの
欠落補正を行う際の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【図１３】上記データの欠落補正の対象となる原稿デー
タを示す模式図である。

【図１４】上記のつなぎ合わせ処理において、データの
欠落補正を行う際の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【図１５】上記のつなぎ合わせ処理において、つなぎ合
わせ処理完了判定を行う際の処理手順を示すフローチャ
ートである。

【図１６】本発明の他の実施例のデジタルカラー複写機
に備えられている画像処理系の構成を示すブロック図で
ある。

【図１７】上記画像処理系によるつなぎ合わせ処理にお
いて、カラー原稿データを白黒原稿データに変換してつ
なぎ合わせ処理することを示すものであり、（ａ）はカ
ラー原稿データによる特徴比較を示す説明図、（ｂ）は
白黒原稿データによる特徴比較を示す説明図である。

【図１８】本発明のさらに他の実施例のデジタルカラー
複写機に備えられている画像処理系の構成を示すブロッ
ク図である。

【図１９】原稿データの端部における画像改良処理を示
すものであり、（ａ）は画像改良処理前における原稿デ
ータの端部の濃度変化の状態を示す説明図、（ｂ）はエ
ッジ強調による画像改良処理をしたときの原稿データの
端部の濃度変化の状態を示す説明図、（ｃ）は微分処理
による画像改良処理をしたときの原稿データの端部の濃
度変化の状態を示す説明図である。

【図２０】原稿データの端部における画像改良処理を示
すものであり、（ａ）は画像改良処理前における原稿デ
ータの濃度変化の状態を示す説明図、（ｂ）はエッジ強
調による画像改良処理をしたときの原稿データ濃度変化
の状態を示す説明図、（ｃ）は微分処理による画像改良
処理をしたときの原稿データ濃度変化の状態を示す説明
図である。

【図２１】原稿データを微分処理による画像改良処理を
施すことにより、画像データを輪郭データに変化させた
状態を示す説明図である。

【符号の説明】

２２スキャナユニット（入力手段）４３画像メモリ（記憶手段）４６位置合わせ部（移動手段）４８つなぎ合わせ処理部（つなぎ合わせ処理手段）５０黒原稿検知部（黒原稿判別手段）５４変倍処理部（変倍手段）７０画像データ抽出部（データ抽出手段）７１原稿データ７２原稿データ７３画像データ７４画像データ９０白黒変換部（白黒変換手段）９１画像改良部（画像改良手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿の画像を読み取る入力手段と、入力手
段により分割して読み取った各画像をそれぞれ原稿デー
タとして記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された各
原稿データのつなぎ目を認識し、上記各原稿データの位
置合わせを行うつなぎ合わせ処理手段と、つなぎ合わせ
処理後の原稿データを記録媒体のサイズに応じて変倍す
る変倍手段とが設けられており、上記つなぎ合わせ処理
手段は、上記つなぎ目において対面する各原稿データが
連続しない場合、上記各原稿データを、ほぼ連続させる
ように上記つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動さ
せる移動手段を備えている画像処理装置であって、上記つなぎ合わせ処理手段には、各原稿データのつなぎ
目に対して互いに直角方向の画像データを位置合わせの
ために抽出するデータ抽出手段が設けられていることを
特徴とする画像処理装置。
【請求項２】原稿の画像を読み取る入力手段と、入力手
段により分割して読み取った各画像をそれぞれ原稿デー
タとして記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された各
原稿データのつなぎ目を認識し、上記各原稿データの位
置合わせを行うつなぎ合わせ処理手段と、つなぎ合わせ
処理後の原稿データを記録媒体のサイズに応じて変倍す
る変倍手段とが設けられており、上記つなぎ合わせ処理
手段は、上記つなぎ目において対面する各原稿データが
連続しない場合、上記各原稿データを、ほぼ連続させる
ように上記つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動さ
せる移動手段を備えている画像処理装置であって、上記記憶手段に記憶された各原稿データから白黒原稿デ
ータかカラー原稿データかの判別を行う黒原稿判別手段
が設けられると共に、上記つなぎ合わせ処理手段には、
上記黒原稿判別手段により判別されたカラー原稿データ
のつなぎ合わせ処理時に、位置合わせのために用いるべ
く、カラー原稿データを白黒原稿データに変換する白黒
変換手段が設けられていることを特徴とする画像処理装
置。
【請求項３】原稿の画像を読み取る入力手段と、入力手
段により分割して読み取った各画像をそれぞれ原稿デー
タとして記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された各
原稿データのつなぎ目を認識し、上記各原稿データの位
置合わせを行うつなぎ合わせ処理手段と、つなぎ合わせ
処理後の原稿データを記録媒体のサイズに応じて変倍す
る変倍手段とが設けられており、上記つなぎ合わせ処理
手段は、上記つなぎ目において対面する各原稿データが
連続しない場合、上記各原稿データを、ほぼ連続させる
ように上記つなぎ目に対して平行又は垂直方向に移動さ
せる移動手段を備えている画像処理装置であって、上記つなぎ合わせ処理手段には、位置合わせのために用
いるべく、各原稿データにおけるつなぎ目近傍の画像デ
ータの画像改良処理を行う画像改良手段が設けられてい
ることを特徴とする画像処理装置。