JPH07230270A - 鍵盤楽器の譜面立て - Google Patents

鍵盤楽器の譜面立て

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JPH07230270A
JPH07230270A JP6045097A JP4509794A JPH07230270A JP H07230270 A JPH07230270 A JP H07230270A JP 6045097 A JP6045097 A JP 6045097A JP 4509794 A JP4509794 A JP 4509794A JP H07230270 A JPH07230270 A JP H07230270A
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Masaji Kimura
雅次 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用角度を段階的に調整できるとともに、片
手で容易に折たたみ操作できる鍵盤楽器の譜面立てを提
供することを目的としている。 【構成】 下端部が天板に回動自在に支持された譜面立
て本体と、一端部が、譜面立て本体の背面に取り付けら
れ、他端部に、譜面立て本体の回動中心を中心として、
譜面立て本体の使用範囲角度にほぼ等しい中心角に形成
された円弧部を有する角度調整部材と、基端部が、揺動
自在に支持され、先端部を円弧部に当接して譜面立て本
体を所定の使用角度に保持する方杖部材と、自由状態に
なった方杖部材を、円弧部に当接可能な角度位置に復帰
させる復帰手段とを備え、円弧部の外周部には、方杖部
材が当接される複数の当接受部が周方向に列設され、方
杖部材は、その揺動中心から先端までの長さが、回動中
心と揺動中心とを結ぶ直線上における当接受部から揺動
中心までの距離よりわずかに長く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ピアノ、電子
ピアノ、電子オルガンなどの鍵盤楽器の譜面立てに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鍵盤楽器の譜面立てとして、例え
ば、図6に示すものが知られている。同図に示すよう
に、この鍵盤楽器の譜面立て61は、譜面立て本体62
と、譜面立て本体62をトラス構造で天板63上に支持
する支持部材64とで構成されている。支持部材64
は、譜面立て本体62の裏面下端部に固定された添板部
65と、天板63上に固定された固定部66と、添板部
65の上端に、一端が回動自在に連結された方杖部67
とで構成されており、添板部65と固定部66を連結す
る回動軸68を中心として、譜面立て本体62を回動さ
せるようになっている。固定部66の後端にはストッパ
部69が設けられており、このストッパ部69に方杖部
67の他端が係止され、譜面立て本体62が、方杖部6
7の長さに規定された所定の使用角度に起立した状態で
支持される。この状態から、譜面立て61を収納すると
きは、一方の手で譜面立て本体62の上端部を一旦、手
前に引き、方杖部67を、他方の手ではね上げておい
て、譜面立て本体62を後方に倒し、収納状態とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のこ
の種の鍵盤楽器の譜面立てによれば、譜面立て61を収
納するときには、一方の手で譜面立て本体62を前方に
回動させるとともに、他方の手で、譜面立て本体62の
裏面側に回して、方杖部67をはね上げなければならな
い。すなわち、譜面立て61を折りたたむ際に、両手を
使わなければならず、操作性が悪いという問題がある。
【0004】また、譜面立て本体62の使用角度は、譜
面立て本体62を支持する方杖部67の長さによって決
定され、固定的であるため、好みの角度に調整すること
ができないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、使用角度を段階的に調整する
ことができるとともに、片手で容易に折たたみ操作する
ことができる鍵盤楽器の譜面立てを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の鍵盤楽器の譜面立ては、下端部が鍵盤楽
器の天板に回動自在に支持された譜面立て本体と、一端
部が、譜面立て本体の背面に取り付けられ、他端部に、
譜面立て本体の回動中心を中心として、譜面立て本体の
使用範囲角度にほぼ等しい中心角に形成された円弧部を
有する角度調整部材と、基端部が、天板に揺動自在に支
持され、先端部を円弧部に当接して譜面立て本体を所定
の使用角度に保持する方杖部材と、自由状態になった方
杖部材を、円弧部に当接可能な角度位置に復帰させる復
帰手段とを備え、円弧部の外周部には、方杖部材の先端
部が当接される複数の当接受部が周方向に列設され、方
杖部材は、その揺動中心から先端までの長さが、回動中
心と揺動中心とを結ぶ直線上における当接受部から揺動
中心までの距離よりわずかに長く形成されていることを
特徴としている。
【0007】請求項2の鍵盤楽器の譜面立ては、下端部
が鍵盤楽器の天板に回動自在に支持された譜面立て本体
と、一端部が、譜面立て本体の背面に取り付けられ、他
端部に、譜面立て本体の回動中心を中心として、譜面立
て本体の使用範囲角度にほぼ等しい中心角に形成された
円弧部を有する角度調整部材と、基端部が天板に固定さ
れて譜面立て本体の回動中心に対して上向きに延びると
ともに、先端部で円弧部に当接して、譜面立て本体を所
定の使用角度に保持する方杖部材とを備え、円弧部の外
周部には、方杖部材の先端部が当接される複数の当接受
部が周方向に列設され、方杖部材は、可撓性を有すると
ともに、円弧部に当接した状態において譜面立て本体か
ら受ける圧縮力に抗して、譜面立て本体を静止可能な剛
性を有することを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1に記載の鍵盤楽器の譜面立てによれ
ば、譜面立て本体を、収納状態から起立させるようにし
て、前方(演奏者から見て手前側)へ回動させてゆく
と、これに伴って、方杖部材から下方に外れていた角度
調整部材が、上方に回動し、その円弧部の上端部が、方
杖部材に当接して、方杖部材を上方へ揺動させる。譜面
立て本体の回動が進んで使用範囲角度に入ると、方杖部
材の先端部が、円弧部の最上段の当接受部に当接し、以
降、方杖部材は、円弧部の回動に伴って上側の当接受部
から順次下側の当接受部に段階的に当接してゆく。
【0009】このとき、譜面立て本体から手を離すと、
譜面立て本体は、自身の自重により下方に回動しかける
が、円弧部に当接した方杖部材が突っ張った状態にな
り、譜面立て本体はその角度位置で保持される。
【0010】一方、譜面立て本体をさらに前方に回動さ
せてゆくと、譜面立て本体が使用範囲角度から外れ、こ
れとほぼ同時に、方杖部材が円弧部から下方に外れる。
すると、方杖部材は自由状態になり、復帰手段によっ
て、円弧部に当接可能な角度位置に復帰する。この状態
から、こんどは譜面立て本体を後方へ倒すようにして、
譜面立て本体を後方へ回動させてゆくと、円弧部の下端
部に方杖部材が当たり、方杖部材は下方に揺動される。
その後、譜面立て本体をさらに後方へ回動させてゆく
と、方杖部材は、下から順次、各当接受部に押え込まれ
るように当たってゆくが、譜面立て本体が大きく傾いた
ところで、円弧部から上方に外れる。ここで、方杖部材
は、再度、復帰手段によって円弧部に当接可能な角度位
置に復帰する。このようにして、円弧部と方杖部材の当
接状態が完全に解かれた後、譜面立て本体は、完全に後
方に倒され、収納状態となる。
【0011】この場合、方杖部材の揺動中心から先端ま
での長さが、譜面立て本体の回動中心と方杖部材の揺動
中心とを結ぶ直線上における当接受部から揺動中心まで
の距離よりもわずかに長く形成され、かつ、円弧部の外
周部には周方向に複数の当接受部が列設されているの
で、譜面立て本体を収納状態から起立させるように前方
に回動させてゆくと、方杖部材は、譜面立て本体の回動
中心に対して上向きの姿勢を保った状態で、円弧部の各
当接受部に段階的に当接してゆくが、譜面立て本体の後
方への回動に対しては、この上向き姿勢を保った状態
で、円弧部に対して突っ張るように作用する。すなわ
ち、譜面立て本体は、収納状態から起立させてゆく過程
では、円弧部の各当接受部に対応した使用角度に段階的
に保持される。
【0012】また、譜面立てを収納するために、円弧部
から方杖部材が外れるまで譜面立て本体を前方に回動し
た後に、後方に回動させると、上述したのとは逆に、方
杖部材は、円弧部の下端部によって押し下げられ、すな
わち、譜面立て本体の回動中心に対して下向きになり、
突っ張り得る角度にはならず、譜面立て本体を後方に倒
しきることができる。したがって、譜面立て本体をその
使用範囲角度から外れるように前方に回動させた後、後
方へ回動させる過程では、譜面立て本体を収納状態まで
円滑に倒しきることができる。
【0013】請求項2に記載の鍵盤楽器の譜面立てによ
れば、方杖部材は、可撓性を有しているので、譜面立て
本体の前後方向の回動に対して、角度調整部材の円弧部
の両端部によって、一旦、上方あるいは下方に大きく撓
んだ後は、上方にはね上げられるような、あるいは下方
に押し下げられるような湾曲姿勢を維持し、譜面立て本
体の前後方向の回動を許容する。したがって、譜面立て
本体を前方に回動させる過程においては、譜面立て本体
を連続的に前方に回動させることができる。また、一
旦、譜面立て本体をその使用範囲角度から外れるように
前方に回動させた後、後方へ回動させる過程では、譜面
立て本体を収納状態まで倒しきることができる。一方、
方杖部材は、譜面立て本体の回動中心に対して上向きに
延びているとともに、円弧部に当接した状態において、
譜面立て本体の回動から受ける圧縮力に抗して譜面立て
本体を静止可能な剛性を有しているので、方杖部材に圧
縮力が加わる状態、すなわち、上向きの方杖部材が円弧
部に当たっている状態(譜面立て本体が使用範囲角度に
ある状態)では、方杖部材は、譜面立て本体の後方への
回動を阻止する。したがって、譜面立て本体は、収納状
態から起立させてゆく過程においては、複数の当接受部
に対応した使用角度に段階的に保持される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本実施例にかかる鍵盤楽器の譜面
立ての使用状態を示す側面図である。この鍵盤楽器の譜
面立て1は、同図に示すように、下端部が鍵盤楽器Gの
天板2に回動自在に支持された譜面立て本体3と、一端
部が譜面立て本体3の背面に取り付けられるとともに、
他端部に円弧部4を有し、天板2に設けられた開口5か
ら鍵盤楽器G内部に出入りする角度調整アーム(角度調
整部材)6と、天板2に揺動自在に取り付けられ、先端
部を角度調整アーム6の円弧部4に当接して譜面立て本
体3を所定の使用角度に保持する方杖ストッパ(方杖部
材)7と、フリーになった方杖ストッパ7を円弧部4に
当接可能な角度位置に復帰させるコイルばね(復帰手
段)8とを備えている。この鍵盤楽器の譜面立て1は、
その使用状態では、鍵盤楽器G内部で角度調整アーム6
の円弧部4に当接した方杖ストッパ7が段階的に突っ張
った状態になり、その使用角度位置で保持されている。
【0016】譜面立て本体3は、化粧合板や合成樹脂な
どで構成され、下端部には蝶番9が取り付けられてい
る。譜面立て本体3は、この蝶番9を介して、鍵盤楽器
Gの天板2上に回動自在に支持されている。
【0017】角度調整アーム6は、上端部が譜面立て本
体3の背面中央部に取り付けられ、後方下側に湾曲し
て、下端部には円弧部4が形成されている。この円弧部
4は、上記蝶番9の回動中心を中心とする所定の基準円
上に形成され、譜面立て本体3の使用範囲角度にほぼ等
しい中心角を有している。円弧部4の外周面には、ギア
歯状に複数の当接受部10が周方向に列設されており、
これに方杖ストッパ7が当接する。角度調整アーム6
は、譜面立て本体3の回動に伴って回動し、譜面立て本
体3の使用範囲角度Aにおいては、その円弧部4が方杖
ストッパ7に当接するようになっている。
【0018】方杖ストッパ7は、鍵盤楽器G内部に設け
られており、天板2の下面から下方に延びる支持プレー
ト11と、支持プレート11の下端部に揺動自在に取り
付けられた方杖ストッパ本体12とで構成されている。
支持プレート11は、L字形に形成されており、短辺部
13が天板2の下面に取り付けられ、長辺部14が下方
に延びている。長辺部14の下端部には方杖ストッパ本
体12を揺動自在に支持する回動軸15が取り付けられ
ている。方杖ストッパ本体12は、棒状に形成されてお
り、その揺動中心から先端までの長さは、譜面立て本体
3の蝶番9の回動中心と、方杖ストッパ本体12の揺動
中心とを結ぶ仮想直線上における方杖ストッパ本体12
の揺動中心から円弧部4の当接受部10までの距離より
も長く形成されている。これにより、方杖ストッパ本体
12の先端部は、上記仮想直線に対し上向きに揺動した
位置または下向きに揺動した位置で円弧部4の当接受部
10に当接される。
【0019】コイルばね8は、一端が支持プレート11
の上部に取り付けられ、他端が方杖ストッパ本体12の
中間部に取り付けられている。コイルばね8は、方杖ス
トッパ本体12を上記仮想線上に保持しており、方杖ス
トッパ本体12が上側に揺動したときには収縮され、方
杖ストッパ本体12が下側に揺動したときには伸張さ
れ、方杖ストッパ本体12が上記仮想線上に位置するよ
うに、すなわち復帰位置を保持するように付勢する。な
お、コイルばね8に代えて、ねじりコイルばねや板ばね
などの各種ばねや、スポンジなどの弾性体を用いるよう
にしてもよい。
【0020】このように構成された鍵盤楽器の譜面立て
は、以下のようにして使用されるとともに、収納され
る。譜面立て1を使用する場合には、まず、図4に示す
収納状態から、譜面立て本体3を引上げるようにして前
方に回動させてゆく。すると、これに伴って、角度調整
アーム6の円弧部4が、上方に回動してゆき、復帰位置
に存する方杖ストッパ本体12に下側から当接して、こ
れをコイルばね8に抗して上方に揺動させる。さらに譜
面立て本体3を前方に回動させると、譜面立て本体3が
使用範囲角度Aに入るとともに、方杖ストッパ本体12
が、円弧部4の上端から外れ、方杖ストッパ本体12
は、コイルばね8の付勢力によって、その先端部が、円
弧部4の各当接受部10に上側から下側に順次、当接し
てゆく。
【0021】ここで、譜面立て本体3が所望の使用角度
位置に回動したら、譜面立て本体3から手を離す。する
と、当接受部10に当接している方杖ストッパ本体12
が突っ張った状態になり、譜面立て本体3がその位置で
保持される。これにより、譜面立て1は使用状態となる
(図1参照)。
【0022】一方、この状態から譜面立て1を収納する
場合には、図2に示すように、譜面立て本体3を、一
旦、手前側に回動させて、譜面立て本体3を、その使用
範囲角度Aから手前側に外すようにする。これにより、
方杖ストッパ本体12が円弧部4から下方に外れるとと
もに、方杖ストッパ本体12は復帰位置に戻る。
【0023】ついで、この状態から、図3に示すよう
に、こんどは譜面立て本体3を後方に倒すように回動さ
せてゆく。すると、円弧部4の下端部が方杖ストッパ本
体12に上側から当接し、方杖ストッパ本体12を下方
に大きく揺動させる。さらに譜面立て本体3を後方に倒
してゆくと、円弧部4が方杖ストッパ本体12を押さえ
込むように当たった後、方杖ストッパ本体12から下方
へ外れ、以降、譜面立て本体3は収納状態まで倒し込ま
れる。一方、方杖ストッパ本体12は、再度フリーにな
り、復帰位置に戻る(図4参照)。
【0024】以上のように、第1実施例の鍵盤楽器の譜
面立て1では、譜面立て本体3を前方あるいは後方に回
動させるだけで、譜面立て1を使用状態または収納状態
にすることができるので、片手で容易に折りたたみ操作
することができる。また、方杖ストッパ本体12が当接
する当接受部が、円弧部4に複数、列設されているの
で、段階的に譜面立て本体3の使用角度を調節すること
ができる。
【0025】つぎに、図5を参照して、第2実施例に係
る鍵盤楽器の譜面立てについて説明する。この鍵盤楽器
の譜面立て21は、第1実施例にかかる鍵盤楽器の譜面
立て1とほぼ同様の構造を有しているが、第2実施例で
は、譜面立て本体22が、天板23上に形成された収容
部24に収容されるとともに、方杖ストッパ本体25
が、支持プレート26に上向きに固定されている。この
場合、方杖ストッパ本体25は、基端部が譜面立て本体
22の回動中心に対して上方に向くように支持プレート
26に固定され、先端部で円弧部27に当接するように
なっている。また、方杖ストッパ本体25は、例えば、
合成樹脂や金属などの弾性体で楔状に形成され、可撓性
を有するとともに、円弧部27に当接した状態におい
て、譜面立て本体22から受ける圧縮力に抗して、譜面
立て本体22を静止することができる剛性を有してい
る。
【0026】この譜面立て21を使用する場合には、ま
ず、譜面立て本体22を前方に回動させてゆく。する
と、円弧部27の上端部が方杖ストッパ本体25に下側
から当接し、方杖ストッパ本体25は、一旦、上方には
ね上げられるように大きく撓む。さらに譜面立て本体2
2を回動させると、方杖ストッパ本体25は、円弧部2
7の上端から外れ、円弧部27の当接受部28に上側か
ら下側に順次、当接してゆくが、この状態で、譜面立て
本体22から手を離すと、方杖ストッパ本体25が元の
上向き姿勢に復元するとともに、当接受部28に当たっ
て突っ張った状態になり、譜面立て本体22をその角度
位置で保持する。これにより、譜面立て21は使用状態
となる。
【0027】一方、譜面立て21を収納する場合には、
方杖ストッパ本体25が円弧部27から外れるように、
譜面立て本体22を一旦、前方に回動させた後、後方に
回動させる。すると、円弧部27の下端部が方杖ストッ
パ本体25に上側から当接して、方杖ストッパ本体25
は、下方に押さえ込まれるように大きく撓んでしまい、
そのまま譜面立て本体22の後方への回動を許容する。
その後、譜面立て本体22が収容部24に天板23の上
面と面一状態で収容され、譜面立て21は、収納状態と
なる。
【0028】以上のように、第2実施例の鍵盤楽器の譜
面立て21では、第1実施例と同様に、片手で操作する
ことができるとともに、譜面立て本体22の使用角度を
段階的に調節することができる。また、方杖ストッパ2
9を簡単な構造にすることができるため、部品点数や工
数を低減することができ、全体としてコストの低減を図
ることができる。
【0029】なお、実施例では、当接受部をギア歯状に
形成しているが、例えば、当接受部をピン状に形成する
とともに、方杖ストッパ本体の先端部を、それに係合す
る溝状に形成してもよい。すなわち、当接受部に対して
方杖ストッパ本体が上向きで突っ張った状態を取り得る
限り、両者の形状および構造は任意である。また、実施
例では、方杖ストッパを鍵盤楽器の内部に設けている
が、方杖ストッパを、角度調整アームが出入りする天板
の開口縁部に設けてもよい。その他、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で、細部の構成を適宜、変更することが可
能である。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の鍵盤楽器
の譜面立てによれば、方杖部材が当接する当接受部が、
角度調整部材の円弧部に複数、列設されているので、譜
面立て本体の使用角度を段階的に調整することができ
る。また、譜面立て本体を適宜、前後方向に回動させる
だけで、譜面立てを使用状態および収納状態にできるの
で、これを片手で容易に折たたみ操作することができる
という効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例に係る鍵盤楽器の
譜面立ての使用状態を示す側面図である。
【図2】図1の譜面立て本体が、使用範囲角度から外れ
ている状態を示す側面図である。
【図3】図1の譜面立て本体が収納状態に移る過程を示
す側面図である。
【図4】図1の譜面立ての収納状態を示す側面図であ
る。
【図5】本発明を適用した第2実施例に係る鍵盤楽器の
譜面立てを示す側面図である。
【図6】従来の鍵盤楽器の譜面立てを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 鍵盤楽器の譜面立て 4 円弧部 6 角度調整アーム 7 方杖ストッパ 8 コイルばね 10 当接受部 21 鍵盤楽器の譜面立て 27 円弧部 28 当接受部 29 方杖ストッパ G 鍵盤楽器 A 使用範囲角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部が鍵盤楽器の天板に回動自在に支
    持された譜面立て本体と、 一端部が、前記譜面立て本体の背面に取り付けられ、他
    端部に、前記譜面立て本体の回動中心を中心として、前
    記譜面立て本体の使用範囲角度にほぼ等しい中心角に形
    成された円弧部を有する角度調整部材と、 基端部が、天板に揺動自在に支持され、先端部を前記円
    弧部に当接して前記譜面立て本体を所定の使用角度に保
    持する方杖部材と、 自由状態になった当該方杖部材を、前記円弧部に当接可
    能な角度位置に復帰させる復帰手段とを備え、 前記円弧部の外周部には、前記方杖部材の前記先端部が
    当接される複数の当接受部が周方向に列設され、 前記方杖部材は、その揺動中心から先端までの長さが、
    前記回動中心と前記揺動中心とを結ぶ直線上における前
    記当接受部から前記揺動中心までの距離よりわずかに長
    く形成されていることを特徴とする鍵盤楽器の譜面立
    て。
  2. 【請求項2】 下端部が鍵盤楽器の天板に回動自在に支
    持された譜面立て本体と、 一端部が、前記譜面立て本体の背面に取り付けられ、他
    端部に、前記譜面立て本体の回動中心を中心として、前
    記譜面立て本体の使用範囲角度にほぼ等しい中心角に形
    成された円弧部を有する角度調整部材と、 基端部が天板に固定されて前記譜面立て本体の回動中心
    に対して上向きに延びるとともに、先端部で前記円弧部
    に当接して、前記譜面立て本体を所定の使用角度に保持
    する方杖部材とを備え、 前記円弧部の外周部には、前記方杖部材の前記先端部が
    当接される複数の当接受部が周方向に列設され、 前記方杖部材は、可撓性を有するとともに、前記円弧部
    に当接した状態において前記譜面立て本体から受ける圧
    縮力に抗して、前記譜面立て本体を静止可能な剛性を有
    することを特徴とする鍵盤楽器の譜面立て。
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Cited By (6)

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