JPH07223276A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH07223276A JPH07223276A JP6037872A JP3787294A JPH07223276A JP H07223276 A JPH07223276 A JP H07223276A JP 6037872 A JP6037872 A JP 6037872A JP 3787294 A JP3787294 A JP 3787294A JP H07223276 A JPH07223276 A JP H07223276A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carcass
- tire
- heat shrinkage
- cord
- cords
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 7
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 claims abstract description 23
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims abstract description 15
- 239000011324 bead Substances 0.000 claims description 22
- 238000005452 bending Methods 0.000 abstract description 18
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 9
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 3
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 3
- 239000013585 weight reducing agent Substances 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 229920000297 Rayon Polymers 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000004760 aramid Substances 0.000 description 1
- 229920003235 aromatic polyamide Polymers 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000002964 rayon Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/02—Carcasses
- B60C9/04—Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship
- B60C9/08—Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T152/00—Resilient tires and wheels
- Y10T152/10—Tires, resilient
- Y10T152/10495—Pneumatic tire or inner tube
- Y10T152/10855—Characterized by the carcass, carcass material, or physical arrangement of the carcass materials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T152/00—Resilient tires and wheels
- Y10T152/10—Tires, resilient
- Y10T152/10495—Pneumatic tire or inner tube
- Y10T152/10855—Characterized by the carcass, carcass material, or physical arrangement of the carcass materials
- Y10T152/10873—Characterized by the carcass, carcass material, or physical arrangement of the carcass materials with two or more differing cord materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】タイヤの軽量化を計りつつ操縦性能を向上でき
特に乗用車として好適に採用しうる。 【構成】カーカス6とベルト層7とを具える空気入りタ
イヤ及びその製造方法であって、生タイヤのカーカスプ
ライ10は、加硫成形前において熱収縮率Kを違えた複
数種類のコード11が同一平面上で平行に規則的に並ぶ
一列配列体15を具える。加硫成形時の熱収縮により、
加硫成形後のタイヤ1においてカーカスプライ10は、
少なくとも外領域Y1には、前記熱収縮の最も大きいコ
ード11Aがその熱収縮によって前記タイヤ内腔Kに向
かって内向きに移動することによる最内層部12と、熱
収縮の最も小さいコード11Bが最内層部12よりも外
方に存在する最外層部13とが形成される。
特に乗用車として好適に採用しうる。 【構成】カーカス6とベルト層7とを具える空気入りタ
イヤ及びその製造方法であって、生タイヤのカーカスプ
ライ10は、加硫成形前において熱収縮率Kを違えた複
数種類のコード11が同一平面上で平行に規則的に並ぶ
一列配列体15を具える。加硫成形時の熱収縮により、
加硫成形後のタイヤ1においてカーカスプライ10は、
少なくとも外領域Y1には、前記熱収縮の最も大きいコ
ード11Aがその熱収縮によって前記タイヤ内腔Kに向
かって内向きに移動することによる最内層部12と、熱
収縮の最も小さいコード11Bが最内層部12よりも外
方に存在する最外層部13とが形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤの軽量化を計り
つつ操縦性能を向上でき特に乗用車用として好適に採用
しうる空気入りタイヤに関する。
つつ操縦性能を向上でき特に乗用車用として好適に採用
しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤ、特に乗用車用のラジア
ルタイヤは、そのカーカス層が、1又は2枚のカーカス
プライから形成される。通常このカーカスプライが1枚
のものは、ビードコアの回りを内側から外側に折返すこ
とによって係止されている(1−0構造)。又カーカス
プライが2枚のものでは、2枚とも折返すもの(2−0
構造)と、1枚のみを折返し他の1枚をタイヤ軸方向外
側で巻き下ろす(1−1構造)ことも行われている。そ
していずれの場合も、高剛性のゴムで形成されたビード
エーペックスと、カーカスプライの折返し部の高さによ
って、サイドウォール部の剛性を確保し、タイヤ横剛性
を高めて必要な操縦性能を維持してきた。
ルタイヤは、そのカーカス層が、1又は2枚のカーカス
プライから形成される。通常このカーカスプライが1枚
のものは、ビードコアの回りを内側から外側に折返すこ
とによって係止されている(1−0構造)。又カーカス
プライが2枚のものでは、2枚とも折返すもの(2−0
構造)と、1枚のみを折返し他の1枚をタイヤ軸方向外
側で巻き下ろす(1−1構造)ことも行われている。そ
していずれの場合も、高剛性のゴムで形成されたビード
エーペックスと、カーカスプライの折返し部の高さによ
って、サイドウォール部の剛性を確保し、タイヤ横剛性
を高めて必要な操縦性能を維持してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の車両の
高性能化、省燃費化に伴い、タイヤの軽量化が強く望ま
れているが、このタイヤ軽量化と操縦性能とは、二律背
反する性能となり、従来、双方を十分満足するタイヤを
得るに至っていない。すなわち従来のように、操縦性能
を高めるために、カーカスプライ数を増加したり又これ
らの折返し高さを高める手法、さらにはビードエーペッ
クスの高さを増加させる手法等では、タイヤ重量の増加
を招来する。逆に、カーカスプライプライ数、その折返
し高さ、及びビードエーペックスの高さ等を減少させて
タイヤ重量を軽減させれば、操縦性能の低下を引き起こ
すこととなる。
高性能化、省燃費化に伴い、タイヤの軽量化が強く望ま
れているが、このタイヤ軽量化と操縦性能とは、二律背
反する性能となり、従来、双方を十分満足するタイヤを
得るに至っていない。すなわち従来のように、操縦性能
を高めるために、カーカスプライ数を増加したり又これ
らの折返し高さを高める手法、さらにはビードエーペッ
クスの高さを増加させる手法等では、タイヤ重量の増加
を招来する。逆に、カーカスプライプライ数、その折返
し高さ、及びビードエーペックスの高さ等を減少させて
タイヤ重量を軽減させれば、操縦性能の低下を引き起こ
すこととなる。
【0004】本発明は、生タイヤにおけるカーカスプラ
イを、熱収縮率の異なる複数種類のカーカスコードを用
いて形成し、加硫成形時の熱収縮量の相違に基づいて発
生するコードのタイヤ内側への移動量差を利用して、1
つのカーカスプライ内に、熱収縮率が大なコードからな
る最内層部と、小さなコードからなる最外層部とを形成
することを基本として、タイヤの軽量化を達成しつつ操
縦性能を向上しうる空気入りタイヤ及びその製造方法の
提供を目的としている。
イを、熱収縮率の異なる複数種類のカーカスコードを用
いて形成し、加硫成形時の熱収縮量の相違に基づいて発
生するコードのタイヤ内側への移動量差を利用して、1
つのカーカスプライ内に、熱収縮率が大なコードからな
る最内層部と、小さなコードからなる最外層部とを形成
することを基本として、タイヤの軽量化を達成しつつ操
縦性能を向上しうる空気入りタイヤ及びその製造方法の
提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1の発明は、トレッド部からサイドウォー
ル部をへてビード部のビードコアの廻りで折り返される
カーカスコードを用いたカーカスプライからなりタイヤ
内腔を囲むカーカスと、このカーカスの半径方向外側か
つトレッド部内方に配されるベルト層とを具える空気入
りタイヤの製造方法であって、生タイヤの前記カーカス
プライは、加硫成形前において熱収縮率を違えた複数種
類のコードが同一平面上で平行に規則的に並ぶ一列配列
体にトッピングゴムで被覆したシート体を用いて形成さ
れるとともに、加硫成形時の熱収縮により、加硫成形後
のタイヤは、標準リムに装着しかつ標準内圧を充填した
標準状態での子午断面において、前記ベルト層の外端で
カーカスに直角に交わる第1の直線とサイドウォール部
の最大巾位置でカーカスに直角に交わる第2の直線との
間の前記カーカスを、このカーカスに沿って半径方向外
側の外領域と中領域と内側の下領域とに3等分したと
き、前記カーカスプライは、少なくとも前記外領域に
は、前記熱収縮の最も大きいコードがその熱収縮によっ
て前記タイヤ内腔に向かって内向きに移動することによ
る最内層部と、熱収縮の最も小さいコードが最内層部よ
りも外方に存在する最外層部とが形成されることを特徴
とした空気入りタイヤの製造方法である。又第2の発明
は、前記第1の発明によって形成された空気入りタイヤ
である。
に、本願の第1の発明は、トレッド部からサイドウォー
ル部をへてビード部のビードコアの廻りで折り返される
カーカスコードを用いたカーカスプライからなりタイヤ
内腔を囲むカーカスと、このカーカスの半径方向外側か
つトレッド部内方に配されるベルト層とを具える空気入
りタイヤの製造方法であって、生タイヤの前記カーカス
プライは、加硫成形前において熱収縮率を違えた複数種
類のコードが同一平面上で平行に規則的に並ぶ一列配列
体にトッピングゴムで被覆したシート体を用いて形成さ
れるとともに、加硫成形時の熱収縮により、加硫成形後
のタイヤは、標準リムに装着しかつ標準内圧を充填した
標準状態での子午断面において、前記ベルト層の外端で
カーカスに直角に交わる第1の直線とサイドウォール部
の最大巾位置でカーカスに直角に交わる第2の直線との
間の前記カーカスを、このカーカスに沿って半径方向外
側の外領域と中領域と内側の下領域とに3等分したと
き、前記カーカスプライは、少なくとも前記外領域に
は、前記熱収縮の最も大きいコードがその熱収縮によっ
て前記タイヤ内腔に向かって内向きに移動することによ
る最内層部と、熱収縮の最も小さいコードが最内層部よ
りも外方に存在する最外層部とが形成されることを特徴
とした空気入りタイヤの製造方法である。又第2の発明
は、前記第1の発明によって形成された空気入りタイヤ
である。
【0006】
【作用】ベルト層のタイヤ軸方向外端でカーカスに直角
に交わる第1の直径と、タイヤ最大巾位置でカーカスに
直角に交わる第2の直線との間のカーカスの領域、特に
この領域を3等分したうちの半径方向の外領域は、タイ
ヤ転動時最も曲げ変形の大きい部分であり、カーカスの
この外領域における剛性を高め曲げ変形を抑制すること
が操縦性能の向上に最も効果を発揮する。
に交わる第1の直径と、タイヤ最大巾位置でカーカスに
直角に交わる第2の直線との間のカーカスの領域、特に
この領域を3等分したうちの半径方向の外領域は、タイ
ヤ転動時最も曲げ変形の大きい部分であり、カーカスの
この外領域における剛性を高め曲げ変形を抑制すること
が操縦性能の向上に最も効果を発揮する。
【0007】一般に、タイヤが荷重を受けて屈曲すると
き、前記領域は、図6に模式的に示すように、曲げモー
メントMにより曲げ変形を受け、その変形時の曲げ中心
線Xは、ほぼカーカスAの中間にある。従って前記中心
線X上にカーカスコードBを一列に配列した例えば1プ
ライのカーカスにおいては、前記曲げモーメントMは、
カーカスコードB自体の曲げ剛性のみに負担されること
となり、その補強効果は極めて低いものである。
き、前記領域は、図6に模式的に示すように、曲げモー
メントMにより曲げ変形を受け、その変形時の曲げ中心
線Xは、ほぼカーカスAの中間にある。従って前記中心
線X上にカーカスコードBを一列に配列した例えば1プ
ライのカーカスにおいては、前記曲げモーメントMは、
カーカスコードB自体の曲げ剛性のみに負担されること
となり、その補強効果は極めて低いものである。
【0008】他方、本願におけるカーカスプライは、熱
収縮率が異なる複数種類のカーカスコードを用いて形成
している。従って、カーカスコードは、加硫成形時の熱
収縮量の相違により、その種類に応じてタイヤの内外に
相対的に移動し、例えば図2に示すように、1枚のカー
カスプライ10内に、少なくとも熱収縮率が最も大なコ
ード11Aからなる最内層部12と、最も小なコード1
1Bからなる最外層部13とを形成する。
収縮率が異なる複数種類のカーカスコードを用いて形成
している。従って、カーカスコードは、加硫成形時の熱
収縮量の相違により、その種類に応じてタイヤの内外に
相対的に移動し、例えば図2に示すように、1枚のカー
カスプライ10内に、少なくとも熱収縮率が最も大なコ
ード11Aからなる最内層部12と、最も小なコード1
1Bからなる最外層部13とを形成する。
【0009】このようなカーカスプライ10は、図7に
模式的に示すように、曲げ中心Xから最内、最外層部1
2、13のカーカスコードまでの距離が大となり、その
結果、曲げ変形の際、最内層部12には圧縮応力が又最
外層部13には引張応力が夫々作用することとなる。す
なわち、前記曲げモーメントMは、カーカスコード11
の曲げ剛性に加え、さらに高い値のコード引張弾性率に
よっても支承されることとなり、従来のカーカスプライ
Aに比して極めて高い曲げ剛性を発揮でき、タイヤ重量
を増加させることなく、操縦性能を向上できる。
模式的に示すように、曲げ中心Xから最内、最外層部1
2、13のカーカスコードまでの距離が大となり、その
結果、曲げ変形の際、最内層部12には圧縮応力が又最
外層部13には引張応力が夫々作用することとなる。す
なわち、前記曲げモーメントMは、カーカスコード11
の曲げ剛性に加え、さらに高い値のコード引張弾性率に
よっても支承されることとなり、従来のカーカスプライ
Aに比して極めて高い曲げ剛性を発揮でき、タイヤ重量
を増加させることなく、操縦性能を向上できる。
【0010】また、このため、操縦性能を犠牲にするこ
となしにカーカスプライ及びビードエーペックスのボリ
ューム等を減少させてタイヤ軽量化を図ることも可能と
なる。
となしにカーカスプライ及びビードエーペックスのボリ
ューム等を減少させてタイヤ軽量化を図ることも可能と
なる。
【0011】
【実施例】以下、本願の第1、第2の発明である空気入
りタイヤ及びその製造方法を、第2の発明である空気入
りタイヤの一実施例とともに、図面を用いて詳述する。
図1は、JIS等で定まる標準リムRにリム組みされか
つ標準内圧を充填した標準状態のタイヤの子午断面を示
している。
りタイヤ及びその製造方法を、第2の発明である空気入
りタイヤの一実施例とともに、図面を用いて詳述する。
図1は、JIS等で定まる標準リムRにリム組みされか
つ標準内圧を充填した標準状態のタイヤの子午断面を示
している。
【0012】図1において、空気入りタイヤ1(以下タ
イヤ1という)は、トレッド部2と、このトレッド部2
の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウ
ォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置し
かつ環状のビードコア5により補強されるビード部4と
を具え、本例では、タイヤ最大巾Wに対するタイヤ断面
高さHの比である偏平率H/Wを0.60以下、例えば
0.5とした、乗用車用偏平ラジアルタイヤとして形成
される。
イヤ1という)は、トレッド部2と、このトレッド部2
の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウ
ォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置し
かつ環状のビードコア5により補強されるビード部4と
を具え、本例では、タイヤ最大巾Wに対するタイヤ断面
高さHの比である偏平率H/Wを0.60以下、例えば
0.5とした、乗用車用偏平ラジアルタイヤとして形成
される。
【0013】又タイヤ1には、前記ビード部4、4間
に、タイヤ内腔Kを囲むカーカス6が架け渡されるとと
もに、該カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド
部2内方には、強靭なベルト層7がタガ効果を有して配
置さ、前記高偏平率を有してタイヤを拘束する。
に、タイヤ内腔Kを囲むカーカス6が架け渡されるとと
もに、該カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド
部2内方には、強靭なベルト層7がタガ効果を有して配
置さ、前記高偏平率を有してタイヤを拘束する。
【0014】なお前記ビード部4には、前記ビードコア
5からタイヤ半径方向外側に向かって先細状にのびる断
面略三角形状の高剛性のゴムからなるビードエーペック
ス8が設けられ、ビード部4からサイドウォール部3に
至り補強する。なおビードエーペックス8のゴムのJI
SA硬度は80〜95度、複素弾性率E*は300〜6
00kg/cm2 であることが好ましい。
5からタイヤ半径方向外側に向かって先細状にのびる断
面略三角形状の高剛性のゴムからなるビードエーペック
ス8が設けられ、ビード部4からサイドウォール部3に
至り補強する。なおビードエーペックス8のゴムのJI
SA硬度は80〜95度、複素弾性率E*は300〜6
00kg/cm2 であることが好ましい。
【0015】又ベルト層7は、例えばスチール繊維、芳
香族ポリアミド繊維等を用いた高弾性のベルトコードを
タイヤ赤道Cに対して35度以下の小角度で配列した複
数枚、本例では、2枚のベルトプライ7A、7Bから形
成され、各プライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ
間相互で交差するように向きを違えて配される。
香族ポリアミド繊維等を用いた高弾性のベルトコードを
タイヤ赤道Cに対して35度以下の小角度で配列した複
数枚、本例では、2枚のベルトプライ7A、7Bから形
成され、各プライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ
間相互で交差するように向きを違えて配される。
【0016】なおベルト層7の半径方向外側には、ベル
ト層7の少なくともタイヤ軸方向の外端Eを覆うことに
よって高速走行に伴うベルト層7のリフティングを抑制
するバンド層9を設けている。バンド層9は、本例で
は、ベルト層7の外面全面を覆う外プライ9Aと、この
外プライ9Aとベルト層7との間に介在して前記外端E
を覆う小巾の内プライ9Bとを具え、各プライ9A、9
Bは、ベルトコードより小径な例えばナイロンからなる
コードをタイヤ赤道Cに対して0〜10度の角度で配列
している。
ト層7の少なくともタイヤ軸方向の外端Eを覆うことに
よって高速走行に伴うベルト層7のリフティングを抑制
するバンド層9を設けている。バンド層9は、本例で
は、ベルト層7の外面全面を覆う外プライ9Aと、この
外プライ9Aとベルト層7との間に介在して前記外端E
を覆う小巾の内プライ9Bとを具え、各プライ9A、9
Bは、ベルトコードより小径な例えばナイロンからなる
コードをタイヤ赤道Cに対して0〜10度の角度で配列
している。
【0017】又前記カーカス6は、少なくとも1枚以上
のカーカスプライ、本例では1枚のカーカスプライ10
から形成され該カーカスプライ10は、トレッド部2か
らサイドウォール部3をへてビードコア5に至る本体部
両端が前記ビードコア5の回りでタイヤの内側から外側
にかけて折返されることによって係止される。又カーカ
スプライ10は、タイヤ赤道Cに対して70〜90度の
角度、例えば90度で配列するカーカスコード11を有
し、該カーカスコード11として、ポリエステル、レー
ヨン、ナイロン等の有機繊維コードが使用される。
のカーカスプライ、本例では1枚のカーカスプライ10
から形成され該カーカスプライ10は、トレッド部2か
らサイドウォール部3をへてビードコア5に至る本体部
両端が前記ビードコア5の回りでタイヤの内側から外側
にかけて折返されることによって係止される。又カーカ
スプライ10は、タイヤ赤道Cに対して70〜90度の
角度、例えば90度で配列するカーカスコード11を有
し、該カーカスコード11として、ポリエステル、レー
ヨン、ナイロン等の有機繊維コードが使用される。
【0018】ここでカーカス6においては、前記標準状
態での子午断面において、ベルト層7の前記外端Eでカ
ーカス6に直角に交わる第1の直線L1と、サイドウォ
ール部3の最大巾位置Jでカーカス6に直角に交わる第
2の直線L2との間のカーカスの領域Yが、タイヤ転動
時の曲げ変形が大となる。特に、カーカス6に沿って前
記領域Yを、半径方向外側の外領域Y1と、中領域Y2
と、その内側の内領域Y3とに3等分した時の、前記外
領域Y1が最も大きい曲げ変形を受けることとなる。
態での子午断面において、ベルト層7の前記外端Eでカ
ーカス6に直角に交わる第1の直線L1と、サイドウォ
ール部3の最大巾位置Jでカーカス6に直角に交わる第
2の直線L2との間のカーカスの領域Yが、タイヤ転動
時の曲げ変形が大となる。特に、カーカス6に沿って前
記領域Yを、半径方向外側の外領域Y1と、中領域Y2
と、その内側の内領域Y3とに3等分した時の、前記外
領域Y1が最も大きい曲げ変形を受けることとなる。
【0019】従って、本願では、最も大な曲げ変形を受
ける前記外領域Y1の剛性を効果的に高めるために、図
2に図1のI−I線断面図を示すように、少なくとも前
記外領域Y1において、前記カーカスプライ10は、カ
ーカスコード11がタイヤ内腔Kに向かって内向きに偏
位して並ぶ最内層部12と、外向きに偏位して並ぶ最外
層部13とを少なくとも形成している。そしてこの最内
層部12及び最外層部13を1つのカーカスプライ内で
分離・形成するために、カーカスコード11の熱収縮特
性を利用する。
ける前記外領域Y1の剛性を効果的に高めるために、図
2に図1のI−I線断面図を示すように、少なくとも前
記外領域Y1において、前記カーカスプライ10は、カ
ーカスコード11がタイヤ内腔Kに向かって内向きに偏
位して並ぶ最内層部12と、外向きに偏位して並ぶ最外
層部13とを少なくとも形成している。そしてこの最内
層部12及び最外層部13を1つのカーカスプライ内で
分離・形成するために、カーカスコード11の熱収縮特
性を利用する。
【0020】すなわち、本願では、加硫成形前の生タイ
ヤのカーカスプライ10として、図3に拡大して示すよ
うに、加硫成形前における熱収縮率Kを違えた複数種
類、本例では大小異なる熱収縮率K1、K2を有する2
種類のカーカスコード11A、11Bを同一平面上で平
行にかつ規則的に一列に配列してなる一列配列体15
に、トッピングゴム16を被覆したシート体17を用い
ている。
ヤのカーカスプライ10として、図3に拡大して示すよ
うに、加硫成形前における熱収縮率Kを違えた複数種
類、本例では大小異なる熱収縮率K1、K2を有する2
種類のカーカスコード11A、11Bを同一平面上で平
行にかつ規則的に一列に配列してなる一列配列体15
に、トッピングゴム16を被覆したシート体17を用い
ている。
【0021】従って、シート体17は、加硫成形後にお
いて、熱収縮の最も大きいコード、すなわち本例では大
きな熱収縮率K1を有するカーカスコード11Aが加硫
時の熱収縮によってタイヤ内腔Kに向かって内向きに移
動し、このカーカスコード11Aが内向きに偏位して略
一列で配列する最内層部12を形成する一方、熱収縮の
最も小さいコード、本例では小な熱収縮率K2を有する
カーカスコード11Bが前記最内層部12よりも外方に
偏位して略一列で並ぶ最外層部13を形成する。
いて、熱収縮の最も大きいコード、すなわち本例では大
きな熱収縮率K1を有するカーカスコード11Aが加硫
時の熱収縮によってタイヤ内腔Kに向かって内向きに移
動し、このカーカスコード11Aが内向きに偏位して略
一列で配列する最内層部12を形成する一方、熱収縮の
最も小さいコード、本例では小な熱収縮率K2を有する
カーカスコード11Bが前記最内層部12よりも外方に
偏位して略一列で並ぶ最外層部13を形成する。
【0022】このような最内層部12及び最外層部13
の形成は、前記図7に示すように、タイヤの作用する曲
げモーメントMを、カーカスコード11自体の曲げ剛性
に加え、コード引張弾性率によっても支承することとな
り、特に外領域Y1において高い曲げ剛性を発揮し、操
縦性能を向上しうる。
の形成は、前記図7に示すように、タイヤの作用する曲
げモーメントMを、カーカスコード11自体の曲げ剛性
に加え、コード引張弾性率によっても支承することとな
り、特に外領域Y1において高い曲げ剛性を発揮し、操
縦性能を向上しうる。
【0023】なお前記最外層部13のカーカスコード1
1Bと最内層部12のカーカスコード11Aとの中心間
距離Nは、前記カーカスコードの直径Dの0.3倍以上
とすることが好ましく、0.3倍より小の時前記曲げ剛
性の向上効果が不十分となる。又中心間距離Nが1.5
Dより大の時、カーカスコード11Aがカーカス内面か
ら突出する恐れがあり、カーカスコード11Aがカーカ
ス6内側のインナーライナー層14と時に接触し、タイ
ヤ内圧の気密性を阻害し又インナーライナー層14の剥
離損傷を誘発する場合がある。従って好ましくは、中心
間距離Nは1.5D以下、より好ましくは0.7D以下
である。
1Bと最内層部12のカーカスコード11Aとの中心間
距離Nは、前記カーカスコードの直径Dの0.3倍以上
とすることが好ましく、0.3倍より小の時前記曲げ剛
性の向上効果が不十分となる。又中心間距離Nが1.5
Dより大の時、カーカスコード11Aがカーカス内面か
ら突出する恐れがあり、カーカスコード11Aがカーカ
ス6内側のインナーライナー層14と時に接触し、タイ
ヤ内圧の気密性を阻害し又インナーライナー層14の剥
離損傷を誘発する場合がある。従って好ましくは、中心
間距離Nは1.5D以下、より好ましくは0.7D以下
である。
【0024】又必要な中心間距離Nを有するためには、
最小の熱収縮率K2は5.0%以下、好ましくは4.5
%〜3.5%程度であって、最大の熱収縮率K1は前記
熱収縮率K2との差を5.0%以下とすることが好まし
い。なお熱収縮率K2が5.0%をこえると寸法安定性
が低下するなどユニフォミティーを損ね、又差K1−K
2が5.0%より大となると中心間距離Nが過大とな
る。
最小の熱収縮率K2は5.0%以下、好ましくは4.5
%〜3.5%程度であって、最大の熱収縮率K1は前記
熱収縮率K2との差を5.0%以下とすることが好まし
い。なお熱収縮率K2が5.0%をこえると寸法安定性
が低下するなどユニフォミティーを損ね、又差K1−K
2が5.0%より大となると中心間距離Nが過大とな
る。
【0025】ここで熱収縮率Kは、コードを無負荷状態
かつ180℃の温度下で20分間放置した時のコードの
熱収縮量yを、放置前のコードの長さxで除した値y/
xで示される。
かつ180℃の温度下で20分間放置した時のコードの
熱収縮量yを、放置前のコードの長さxで除した値y/
xで示される。
【0026】又前記熱収縮率K1、K2の差は、例えば
双方を同質のコード材で形成し、かつ一方のコードに加
硫形成前に加熱処理を施して、ある程度の熱収縮を予め
発生させておくか、又は双方のコードに加熱処理を時
間、温度等を違えて施すことによって付与しうる。又他
の手段としては、双方のコードを結晶構造等を違えた同
質のコード材で形成する場合であって、その一例として
は、一方のコードを例えばいわゆるレギュラーポリエス
テルで、又他方のコードをハイモジュラスポリエステル
で形成する。なお前記レギュラーポリエステル及びハイ
モジュラスポリエステルの各結晶構造は、図8a、bに
示すように、夫々結晶領域20のサイズ、割合、配向
度、非晶領域21の配向度等が夫々異なり、ハイモジュ
ラスポリエステルは低い熱収縮率を呈し、又レギュラー
ポリエステルはそれより高い熱収縮率を呈する。
双方を同質のコード材で形成し、かつ一方のコードに加
硫形成前に加熱処理を施して、ある程度の熱収縮を予め
発生させておくか、又は双方のコードに加熱処理を時
間、温度等を違えて施すことによって付与しうる。又他
の手段としては、双方のコードを結晶構造等を違えた同
質のコード材で形成する場合であって、その一例として
は、一方のコードを例えばいわゆるレギュラーポリエス
テルで、又他方のコードをハイモジュラスポリエステル
で形成する。なお前記レギュラーポリエステル及びハイ
モジュラスポリエステルの各結晶構造は、図8a、bに
示すように、夫々結晶領域20のサイズ、割合、配向
度、非晶領域21の配向度等が夫々異なり、ハイモジュ
ラスポリエステルは低い熱収縮率を呈し、又レギュラー
ポリエステルはそれより高い熱収縮率を呈する。
【0027】又さらに他の手段としては、コードの材質
自体を互いに違えることであり、その一例としては一方
のカーカスコードを例えばナイロン繊維コード等で又他
方のカーカスコードをポリエステル繊維コード等で形成
する。なお加硫形後のタイヤ性能を安定させるために
は、同質のコード材を用いることが好ましい。
自体を互いに違えることであり、その一例としては一方
のカーカスコードを例えばナイロン繊維コード等で又他
方のカーカスコードをポリエステル繊維コード等で形成
する。なお加硫形後のタイヤ性能を安定させるために
は、同質のコード材を用いることが好ましい。
【0028】又図4a、b、図5a、bに夫々生タイヤ
及び加硫タイヤにおけるカーカスコードの他の配列状態
を示す。
及び加硫タイヤにおけるカーカスコードの他の配列状態
を示す。
【0029】図4a、bにおいて、カーカスコード11
Aが2本おきに規則的に配列しており、カーカスプライ
11は、加硫熱によってカーカスコード11Aからなる
最内層部12とカーカスコード11Bからなる最外層部
13とを夫々形成する。
Aが2本おきに規則的に配列しており、カーカスプライ
11は、加硫熱によってカーカスコード11Aからなる
最内層部12とカーカスコード11Bからなる最外層部
13とを夫々形成する。
【0030】又図5a、bには、前記カーカスコード1
1A、11Bと、熱収縮率K3を前記熱収縮率K1より
小かつK2より大としたカーカスコード11Cとを用い
た3種類の場合が示されており、カーカスコード11C
はカーカスコード11A、11B間に介在して配列し加
硫熱によって中間層部19を形成する。このようにカー
カスプライ11は2種類以上の複数種類のカーカスコー
ドを用いることができ、しかもこれらの配列は、一定の
規則性を有するものであるならば種々のものを採用しう
る。
1A、11Bと、熱収縮率K3を前記熱収縮率K1より
小かつK2より大としたカーカスコード11Cとを用い
た3種類の場合が示されており、カーカスコード11C
はカーカスコード11A、11B間に介在して配列し加
硫熱によって中間層部19を形成する。このようにカー
カスプライ11は2種類以上の複数種類のカーカスコー
ドを用いることができ、しかもこれらの配列は、一定の
規則性を有するものであるならば種々のものを採用しう
る。
【0031】又本願においては、前記カーカス6は、前
記カーカスプライ11の内側又は外側に、1種類のカー
カスコードで形成した従来のカーカスプライを加えた複
数層で形成してもよい。
記カーカスプライ11の内側又は外側に、1種類のカー
カスコードで形成した従来のカーカスプライを加えた複
数層で形成してもよい。
【0032】(具体例)図1に示す構造をなすタイヤサ
イズ225/50R16のタイヤを表1の仕様に基づき
試作するとともに、該試供タイヤのドライ路面における
操縦性能を、旋回性、制動性、直進性、手応え、コント
ロール性の項目で従来タイヤと比較した。なおテスト
は、タイヤを標準リム(16×7J)、標準内圧(2.
2kg/cm2)で3000ccのFR乗用車に装着し、タ
イヤ1本当たり360kgの負荷状態においてサーキット
コースを実車走行した時のドライバーのフィーリング評
価で比較した。指数値が大なほど優れている。
イズ225/50R16のタイヤを表1の仕様に基づき
試作するとともに、該試供タイヤのドライ路面における
操縦性能を、旋回性、制動性、直進性、手応え、コント
ロール性の項目で従来タイヤと比較した。なおテスト
は、タイヤを標準リム(16×7J)、標準内圧(2.
2kg/cm2)で3000ccのFR乗用車に装着し、タ
イヤ1本当たり360kgの負荷状態においてサーキット
コースを実車走行した時のドライバーのフィーリング評
価で比較した。指数値が大なほど優れている。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明は、叙上の如く構成しているた
め、タイヤの軽量化を計りつつ操縦性能を向上しうる。
め、タイヤの軽量化を計りつつ操縦性能を向上しうる。
【図1】本発明のタイヤの一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】カーカスプライを示す図1のI−I線断面図で
ある。
ある。
【図3】生タイヤにおけるシート体を示す断面図であ
る。
る。
【図4】aは加硫前のカーカスプライのコード配列の他
の例を示す断面図である。bはその加硫後の状態を示す
断面図である。
の例を示す断面図である。bはその加硫後の状態を示す
断面図である。
【図5】aは加硫前のカーカスプライのコード配列のさ
らに他の例を示す断面図である。bはその加硫後の状態
を示す断面図である。その一部を示す図4のII−II線断
面図である。
らに他の例を示す断面図である。bはその加硫後の状態
を示す断面図である。その一部を示す図4のII−II線断
面図である。
【図6】本発明の作用を説明する略線図である。
【図7】本発明の作用を説明する略線図である。
【図8】aはレギュラーポリエステルの結晶構造を説明
する略図である。bはハイモジュラスポリエステルの結
晶構造を説明する略図である。
する略図である。bはハイモジュラスポリエステルの結
晶構造を説明する略図である。
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 10 カーカスプライ 11、11A、11B カーカスコード 12 最内層部 13 最外層部 15 一列配列体 16 トッピングゴム 17 シート体 L1 第1の直線 L2 第2の直線 Y 外領域 Y2 中領域 Y3 内領域
Claims (4)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
ード部のビードコアの廻りで折り返されるカーカスコー
ドを用いたカーカスプライからなりタイヤ内腔を囲むカ
ーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部
内方に配されるベルト層とを具える空気入りタイヤの製
造方法であって、 生タイヤの前記カーカスプライは、加硫成形前において
熱収縮率を違えた複数種類のコードが同一平面上で平行
に規則的に並ぶ一列配列体にトッピングゴムで被覆した
シート体を用いて形成されるとともに、加硫成形時の熱
収縮により、加硫成形後のタイヤは、標準リムに装着し
かつ標準内圧を充填した標準状態での子午断面におい
て、前記ベルト層の外端でカーカスに直角に交わる第1
の直線とサイドウォール部の最大巾位置でカーカスに直
角に交わる第2の直線との間の前記カーカスを、このカ
ーカスに沿って半径方向外側の外領域と中領域と内側の
下領域とに3等分したとき、前記カーカスプライは、少
なくとも前記外領域には、前記熱収縮の最も大きいコー
ドがその熱収縮によって前記タイヤ内腔に向かって内向
きに移動することによる最内層部と、熱収縮の最も小さ
いコードが最内層部よりも外方に存在する最外層部とが
形成されることを特徴とした空気入りタイヤの製造方
法。 - 【請求項2】前記最外層部と最内層部とのコードの中心
間距離Nを、前記コードの直径Dの0.3倍以上とした
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造
方法。 - 【請求項3】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
ード部のビードコアの廻りで折り返されるカーカスコー
ドを用いたカーカスプライからなりタイヤ内腔を囲むカ
ーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部
内方に配されるベルト層とを具える空気入りタイヤであ
って、 生タイヤの前記カーカスプライは、加硫成形前において
熱収縮率を違えた複数種類のコードが同一平面上で平行
に規則的に並ぶ一列配列体にトッピングゴムで被覆した
シート体を用いて形成されるとともに、加硫成形時の熱
収縮により、加硫成形後のタイヤは、標準リムに装着し
かつ標準内圧を充填した標準状態での子午断面におい
て、前記ベルト層の外端でカーカスに直角に交わる第1
の直線とサイドウォール部の最大巾位置でカーカスに直
角に交わる第2の直線との間の前記カーカスを、このカ
ーカスに沿って半径方向外側の外領域と中領域と内側の
下領域とに3等分したとき、前記カーカスプライは、少
なくとも前記外領域には、前記熱収縮の最も大きいコー
ドがその熱収縮によって前記タイヤ内腔に向かって内向
きに移動することによる最内層部と、熱収縮の最も小さ
いコードが最内層部よりも外方に存在する最外層部とが
形成されることを特徴とした空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記最外層部と最内層部とのコードの中心
間距離Nを、前記コードの直径Dの0.3倍以上とした
ことを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6037872A JP2643085B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
US08/379,789 US5616198A (en) | 1994-02-09 | 1995-01-27 | Pneumatic tire with carcass ply increased in thickness partially in at least the tire shoulder portions |
DE69502037T DE69502037T2 (de) | 1994-02-09 | 1995-02-08 | Luftreifen und Verfahren zu seiner Herstellung |
EP95300790A EP0667250B1 (en) | 1994-02-09 | 1995-02-08 | Pneumatic tyre and method of making the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6037872A JP2643085B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223276A true JPH07223276A (ja) | 1995-08-22 |
JP2643085B2 JP2643085B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=12509632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6037872A Expired - Lifetime JP2643085B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5616198A (ja) |
EP (1) | EP0667250B1 (ja) |
JP (1) | JP2643085B2 (ja) |
DE (1) | DE69502037T2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506266A (ja) * | 2002-11-18 | 2006-02-23 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 波形側壁を備えた延長走行性タイヤ |
JP2006512243A (ja) * | 2002-12-26 | 2006-04-13 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 可変剛性の側壁部を備えた延長移動性のタイヤ |
JP2008542103A (ja) * | 2005-06-02 | 2008-11-27 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 波形側壁を備えたタイヤ |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19630452C1 (de) * | 1996-07-27 | 1997-07-03 | Continental Ag | Verfahren zur Herstellung einer Karkasse eines Reifens und Vorrichtung zur Verwendung in dem Verfahren |
US6513561B1 (en) | 2000-01-27 | 2003-02-04 | Bridgestone/Firestone North American Tire, Llc | Pneumatic tire having multiple modulus body cord to reduce rolling resistance |
US6595256B1 (en) | 2000-09-22 | 2003-07-22 | Bridgestone/Firestone North American Tire, Llc | Pneumatic tire having a body cord insert that reduces the rolling resistance of the tire |
US20090095397A1 (en) * | 2007-10-15 | 2009-04-16 | Robert Anthony Neubauer | Floating two-ply tire |
US20090208543A1 (en) * | 2008-01-22 | 2009-08-20 | Oral Health Clinical Services | Method and apparatus for applying a protective oral care composition |
US20100051162A1 (en) * | 2008-08-29 | 2010-03-04 | Robert Anthony Neubauer | Modular two-ply tire with directional side plies |
KR20150073955A (ko) * | 2012-10-18 | 2015-07-01 | 코드사 글로벌 엔두스트리옐 이플릭 베 코드 베지 사나위 베 티카레트 아노님 시르케티 | 타이어 코드 패브릭 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL130258C (ja) * | 1965-07-28 | |||
FR2134244B1 (ja) * | 1971-04-28 | 1973-12-28 | Michelin & Cie | |
JPS5486102A (en) * | 1977-12-19 | 1979-07-09 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | Radial tire for heavy loading |
JPH0516606A (ja) * | 1991-07-09 | 1993-01-26 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
DE69305876T2 (de) * | 1992-02-04 | 1997-04-10 | Bridgestone Corp | Radiale Luftreifen |
-
1994
- 1994-02-09 JP JP6037872A patent/JP2643085B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1995
- 1995-01-27 US US08/379,789 patent/US5616198A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-02-08 EP EP95300790A patent/EP0667250B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-02-08 DE DE69502037T patent/DE69502037T2/de not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006506266A (ja) * | 2002-11-18 | 2006-02-23 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 波形側壁を備えた延長走行性タイヤ |
JP2006512243A (ja) * | 2002-12-26 | 2006-04-13 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 可変剛性の側壁部を備えた延長移動性のタイヤ |
JP2008542103A (ja) * | 2005-06-02 | 2008-11-27 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 波形側壁を備えたタイヤ |
JP4768015B2 (ja) * | 2005-06-02 | 2011-09-07 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 波形側壁を備えたタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69502037T2 (de) | 1998-08-06 |
US5616198A (en) | 1997-04-01 |
EP0667250A1 (en) | 1995-08-16 |
JP2643085B2 (ja) | 1997-08-20 |
DE69502037D1 (de) | 1998-05-20 |
EP0667250B1 (en) | 1998-04-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2916082B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
US5988247A (en) | Pneumatic tire with crown reinforcing rubber layer and side reinforcing rubber layers | |
EP0467585B1 (en) | Radial tyre for a motorcycle | |
JPH08175107A (ja) | 空気入りタイヤ | |
EP1698493B1 (en) | Pneumatic tire | |
JPH0281705A (ja) | 乗用車用空気入りタイヤ | |
JP2643085B2 (ja) | 空気入りタイヤ及びその製造方法 | |
JP2793672B2 (ja) | 高速重荷重用タイヤ | |
JPH0466309A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2001191722A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4166308B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH0648113A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JPH04197804A (ja) | 高速走行用空気入りラジアルタイヤ | |
JPH06234308A (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2002002216A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH0466311A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP3779893B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
JP2000079806A (ja) | 重荷重用ラジアルタイヤ | |
JP2768425B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JPH1134618A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5495426B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤおよびその製造方法 | |
JPH07102761B2 (ja) | 自動二輪車用ラジアルタイヤ | |
JPH08244403A (ja) | 小型高速走行車両用空気入りバイアス・タイヤ | |
JP2000190714A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4410545B2 (ja) | 自動二輪車用タイヤの製造方法 |