JPH07219117A - 寸法安定性に優れた写真材料 - Google Patents

寸法安定性に優れた写真材料

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JPH07219117A
JPH07219117A JP6033214A JP3321494A JPH07219117A JP H07219117 A JPH07219117 A JP H07219117A JP 6033214 A JP6033214 A JP 6033214A JP 3321494 A JP3321494 A JP 3321494A JP H07219117 A JPH07219117 A JP H07219117A
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JP
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layer
photographic material
gelatin
dimensional stability
water
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JP6033214A
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Takashi Naoi
隆 直井
Kunio Ishigaki
邦雄 石垣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法安定性に優れた写真材料を提供する。 【構成】 疎水性ポリエステルフィルム支持体の両面
に、少なくとも1層のポリマーラテックス又はゼラチン
を含有する下塗層を有し、その外側に実質的にSiOx
(xは1.2〜1.8)から成り、少なくとも0.05
μmの厚さを有する、蒸気相での水の拡散を遅延するバ
リヤー層を有し、かつ該バリヤー層の少なくとも片面に
ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層有することを特徴
とする高寸法安定性を有する写真材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高寸法安定性を有する写
真材料に関する。
【0002】
【従来の技術】幾つかの写真分野、例えばマイクロ写
真、天体写真、航空写真、写真測量、核物理現象の記
録、ミクロ電子工学集積回路もしくは印刷回路盤(PC
B)の製造に使用するためのマスクの製造、例えばDT
R法による平版オフセット印刷版の製造において、所望
の記録を作るため使用する写真材料の寸法安定性は最も
重要なものであり、これは未処理状態及び処理状態の両
方で写真材料に適用されることである。
【0003】写真材料は支持体上に被覆した少なくとも
一つの親水性層を含む。セルロースアセテート及びポリ
エステル支持体の如き重合体フィルム支持体は、蒸気及
び液体の形の両方で水を吸収する欠点を有する。大気か
らの水蒸気又は処理液例えば現像浴からの流体の水の吸
収により、重合体フィルム支持体の寸法は変化を開始す
る。重合体フィルム支持体に堅く接着する親水性層はこ
れらの寸法変化に追随しなければならず、内部応力を受
ける。結果として、記録された像データの寸法は、記録
された被写体の寸法とは許容し得ない程異なることがあ
る。
【0004】過去においては、高い寸法安定性を有する
写真支持体が要求されるとき、特に前述した写真分野に
おいては、ガラス板が普通使用されて来た。ガラスは水
蒸気又は流体水を吸収しない。従ってこれらの写真分野
における透明寸法安定性支持体として広い用途が見出さ
れて来た。それにも拘らず、ガラスは重い、崇高であ
る。そして脆いという欠点を有する。更にガラス板上で
の写真親水性層の被覆及び被覆された材料のサイジング
は、特に連続被覆及びサイジングが所望されるとき大き
な問題を有している。
【0005】従って近年、ポリエステルフィルム支持体
による水蒸気又は液体水の吸収を防止するか又は少なく
とも遅延させることにより、写真用のポリエステルフィ
ルム支持体の寸法安定性を増強するための計画がなされ
て来た。
【0006】例えば、米国特許第4933267号に
は、ポリエステルフィルム支持体の少なくとも重合体ラ
テックスを有するハロゲン化銀写真材料用ポリエステル
フィルム支持体を、両側に55〜95重量%の塩化ビニ
リデンを含有する共重合体を含む重合体層で被覆するこ
とが知られており、両重合体層は少なくとも0.3μm
の厚さを有する。
【0007】欧州特許公開A343642号には、上に
重合体ラテックスを含有する少なくとも一つの親水性コ
ロイド層を有し、支持体と親水性コロイド層の間に塩化
ビニリデン共重合体コアーシェルラテックスを含有する
層を有するポリエステルフィルム支持体からなるハロゲ
ン化銀写真材料が記載されており、少なくとも一つの親
水性コロイド層が感光性ハロゲン化銀乳剤層である。
【0008】しかしながら、塩化ビニリデン共重合体層
で被覆したポリエステルフィルムは、水及び水蒸気に対
するバリヤー性が十分でなく、更なるバリヤー性向上が
望まれている。
【0009】米国特許第3864132号においては、
疎水性重合体支持体、下塗層、及び親水性コロイド層か
らなり、前記下塗層が本質的に一酸化ケイ素又は二酸化
ケイ素の如き無機酸化物からなる写真材料が記載されて
いる。
【0010】不幸にして一酸化ケイ素又は二酸化ケイ素
層は、水液体又は水蒸気に対して、満足なバリヤー性を
有していない。
【0011】特開平5−289236号においてはSi
x(x=1.2〜1.8)からなるバリヤー層を有し
たポリエステルフィルムが開示されているが、SiOx
バリヤー層を設ける手段としては、市場で入手しうる透
明食品包装TOYO−GTフィルムをエポキシ系接着剤
で貼り合わせることしか開示されておらず、写真感光材
料の大量生産性という観点からは不十分なものである。
【0012】ガラス層、好ましくはSiOx層は、例え
ば英国特許出願2211516号に、及び米国ニューオ
ルリーンスでのSVC会議(1990年4月29日〜5
月4日)で、T.Krug及びK.Ruebsam(ド
イツ国ハナウのLEYBOLD AG)によって提出さ
れた報告「Transparent Barriers
for Foodpacking」に記載された方法
により蒸着できる。しかし、蒸着により設けたバリヤー
層はポリエステル支持体との接着性が不十分で、写真材
料用のバリヤー層としては不適切である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は寸度安
定性の改良された写真材料を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる課題は、
疎水性ポリエステルフィルム支持体の両面に、少なくと
も一層のポリマーラテックス又はゼラチンを含有する下
塗層を有し、その外側に実質的にSiOx(xは1.2
〜1.8)から成り、少なくとも0.05μmの厚さを
有する、蒸気相での水の拡散を遅延するバリヤー層を有
し、かつ該バリヤー層の少なくとも片面にハロゲン化銀
乳剤層を少なくとも一層有することを特徴とする高寸法
安定性を有する写真材料によって達成された。
【0015】本発明のバリヤー層を形成するSiOx
4-n−Si−(OR)n (n=2〜4)で表わされる
化合物を、水によって加水分解し、シラノール基を生成
させた後、コーティングにより塗設して加熱乾燥するこ
とによって形成させる。
【0016】SiOx層の厚さは0.05μmより小さ
くてはならない。好ましくはSiOx層は0.05μm
〜1.0μm、より好ましくは0.10μm〜0.50
μmの範囲の厚さを有する。
【0017】本発明によりSiOx層で有利にカバーで
きるポリエステルフィルム支持体は、アルキレングリコ
ール及び/又はグリセロールと、テレフタル酸、イソフ
タル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸及び/又は
アゼライン酸とのポリエステルフィルムである。本発明
において、ポリエチレンテレフタレートが最も好ましい
ポリエステルフィルム支持体である。写真用のためのポ
リエチレンテレフタレートフィルム支持体は、普通10
0〜250μmの範囲の厚さのを有する。
【0018】本発明に用いる下塗層のポリマーラテック
スは塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、アクリ
ロニトリル、メタクロリロニトリル、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、ブチルメタクリレート、グリシジル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ビニルアセテート、アクリルアミド、メチルアクリ
ルアミド、メチルメタクリルアミド、メチルビニルエー
テル、スチレン、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸などの中から選ばれた単量体を出発
原料とする共重合体を用いる事ができる。
【0019】本発明に用いる下塗層のゼラチンは、コラ
ーゲンから誘導された蛋白質物質であればなんでも良
い。通常ゼラチンにはコラーゲンからの誘導過程で石灰
などによる処理を伴う所謂アルカリ処理ゼラチン、同じ
く塩酸などによる処理を伴う所謂酸処理ゼラチン、加水
分解酵素などによる処理を伴う所謂酵素処理ゼラチンお
よびこれらの各ゼラチンをさらに種々の手段で加水分解
させて得られる低分子量ゼラチン等が知られている。下
塗層は0.01μm〜20μmの厚さが好ましく、より
好ましくは0.05μm〜10μmの範囲の厚さを有す
る。
【0020】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料のハロゲン化銀乳剤は通常、水溶性銀塩(例えば硝
酸銀)溶液と水溶性ハロゲン塩(例えば臭化カリウム)
溶液とをゼラチンの如き水溶性高分子溶液の存在下で混
合してつくられる。ハロゲン化銀としては塩化銀、臭化
銀、塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀いずれも用いる
ことが出来、その粒子形態、サイズ分布に特に限定はな
い。ハロゲン化銀乳剤層は、感光性ハロゲン化銀、化学
増感剤、分光増感剤、カブリ防止剤、親水性コロイド
(特にゼラチン)、ゼラチン硬化剤、界面活性剤など膜
物理性改良剤、増粘剤、等を含有することが出来る。こ
れらについては、リサーチ・デイスクロージヤー誌、1
76巻17643項(1978年12月)の記載、及び
特開昭52−108130号、同52−114328
号、同52−121321号、同53−3217号、同
53−44025号明細書の記載等を参考にすることが
出来る。
【0021】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、必
要に応じて表面抵抗率を1012以下に低下させてもよ
い。表面抵抗率を低下させる手段に特に制限はない。例
えば、特開昭58−62648号明細書、同58−62
649号明細書、同51−115291号明細書等に開
示されたSn,Zn,Ti,In,V等の酸化物の微粉
末を添加する方法、特開昭57−204540号明細
書、同54−133324号明細書等に開示されたポリ
マーを添加する方法、特開昭64−26849号明細
書、同61−24907号明細書等に開示されている界
面活性剤を添加する方法などがある。これらの方法のう
ち好ましいものはSnO2等の金属酸化物を添加する方
法である。
【0022】金属酸化物の微粉末としては、導電性の結
晶性酸化物又はその複合酸化物が好ましい。導電性の結
晶性酸化物又はその複合酸化物の微粒子としては体積抵
抗率が107Ωcm以下、より好ましくは105Ωcm以
下のものが望ましい。またその粒子サイズは0.01〜
0.7μm、特に0.02〜0.5μmであることが望
ましい。本発明に使用される導電性の結晶性金属酸化物
あるいは複合酸化物の微粒子の製造方法については特開
昭55−47663号の明細書に詳細に記載されてい
る。第1に金属酸化物微粒子を焼成により作製し、導電
性を向上させる異種原子の存在下で熱処理する方法、第
2に焼成により金属酸化物微粒子を製造するときに導電
性を向上させる為の異種原子を共存させる方法、第3に
焼成により金属微粒子を製造する際に雰囲気中の酸素濃
度を下げて、酸素欠陥を導入する方法等が容易である。
異種原子を含む例としてはZnOに対してAl、In
等、TiO2に対してはNb、Ta等、SnO2に対して
はSb、Nb、ハロゲン元素等が挙げられる。異種原子
の添加量は0.01〜30モル%の範囲が好ましいが、
0.1〜10モル%であれば特に好ましい。これらのう
ちSbを添加したSnO2微粒子が最も好ましい。
【0023】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】実施例−1 二軸延伸、配向結晶化したポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面に下記処方の層を順番に塗設した。 (1)下塗り層処方 ブタジエン−スチレン−アクリル酸共重合体ラテックス (固型分50%、重量比 35:65:2) 10cc 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン ナトウリム塩8%水溶液 2cc 10%ゼラチン水溶液 5cc 水 150cc この塗布液をワイヤーバーを用いて10ml/m2塗布し、
180℃で2分間乾燥を行った。ついで以下のバリヤー
層をスピンコーターにて厚さ0.08μmになる様に塗
布し、100℃で1分間乾燥を行ない試料(11)を作っ
た。 (2)バリヤー層処方 4−エトキシ−シラン 40g メタノール 10g リン酸 6g 水 15g
【0025】こうして得られた試料と、比較用のポリエ
チレンテレフタレートフィルム(試料12)、下塗り層処
方のみを塗設したポリエチレンテレフタレートフィルム
(試料13)について、以下の評価を実施した。 《寸法安定性評価》5cm×25cmに裁断した試料に20
0mmの間隔で直径8mmの孔を2つあけ、25℃55%R
Hの雰囲気下で24時間調湿した。その後ピンゲージを
用いて2個の孔の間隔を1/1000mmの精度で測定し
た。この長さをXmmとする。次いで試料を25℃30%
RHの雰囲気に移し24時間湿潤し同様に2孔の間隔
(Ymm)を測定した。寸法変化を以下の式で求めた。 寸法変化率=(X−Y)/{200×(55−30)}×
100(%/%RH) 結果を表−1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例−2 二軸延伸、配向結晶化したポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面に下記処方の層を順番に塗設した。 (1)下塗り下層処方 塩化ビニリデン−メチルアクリレート−メチルメタ クリレート−アクリロニトリル(90:4:4:2) 15重量部 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジン ナトウリム塩 (塩化ビニリデンラテックスに対し)1.0重量% 水 全量が100重量部となる様に添加する。 下塗り下層を厚さ0.5μmになるように塗設した後、
180℃で2分間乾燥する。 (2)下塗り上層処方 ゼラチン 1重量部 メチルセルロース 0.05重量部 水を加えて 100重量部とする。 下塗り上層を厚さ0.1μmになるように塗設した後、
170℃で2分間乾燥する。ついで実施例−1と同じ様
にバリヤー層を塗設、乾燥して試料(21)を得た。
【0028】こうして得られた試料と、比較用の下塗り
層(上・下)を塗設したポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(試料22)について寸法安定性を評価した。結果
を表−2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例−3 二軸延伸、配向結晶化したポリエチレンテレフタレート
フィルムの両面に以下の条件でグロー放電処理を施し
た。断面が直径2cm、長さ150cmの円柱状で冷媒流路
となる中空部を持つ棒状電極を、10cm間隔に4本絶縁
板状に固定した。この電極板を真空タンク内に固定し、
この電極面から15cm離れ、電極面に正対するように2
軸延伸フィルムを走行させ、2秒間の表面対処が行われ
るように速度をコントロールした。フィルムが電極を通
過する直前に、フィルムが直径50cmの温度コントロー
ラー付き加熱ロールに3/4周接触するように加熱ロー
ルを配置し、さらに加熱ロールと電極ゾーンの間のフィ
ルム面に熱電対温度計を接触させることによりフィルム
面温度を115℃にコントロールした。真空槽内の圧力
は、0.2Torr、雰囲気気体内のH2O分圧は75%で
行った。放電周波数は30KHz、出力2500W、処理
強度は0.5KV・A・分/m2で行った。放電処理後の支
持体が巻き取られる前に表面温度が30℃になるよう
に、直径50cmの温度コントローラー付き冷却ロールに
接触させ巻き取った。
【0031】グロー放電した支持体の両面に下記下塗り
層を塗設した。 (1)下塗り層処方 ゼラチン 10.0重量部 水 24.0重量部 メタノール 961.0重量部 サリチル酸 3.0重量部 特開昭51−3619号記載 0.5重量部 合成例1 ポリアマイド−エピクロルヒドリン樹脂 特公平3−27099号記載 1.0重量部 ノニオン性界面活性剤 化合物I−13 この塗布液をワイヤーバーを用いて10ml/m2塗布し、
115℃で2分間乾燥後、巻き取った。ついで以下のバ
リヤー層をスピンコーターにて厚さ0.08μmになる
様に塗布し100℃1分間乾燥を行ない、試料(31)を
得た。 (2)バリヤー層処方 4−エトキシ−シラン 21g エタノール 9g 塩酸 4g 水 3g
【0032】こうして得られた試料と、比較用の下塗層
を塗設したポリエチレンテレフタレートフィルム(試料
32)について寸法安定性を評価した。結果を表−3に示
す。
【0033】
【表3】
【0034】実施例−4 試料(11)、(12)、(13)、(21)、(22)、(3
1)、(32)の支持体の一方の側に下記組成の導電層及
びバック層を塗布した。
【0035】 <導電層> SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ゼラチン(Ca**含有量3000ppm) 77mg/m2 化合物−1 7mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2
【0036】 <バック層> ゼラチン(Ca**含有量30ppm) 3.6g/m2 化合物−1 3mg/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.4μm) 50mg/m2 化合物−2 40mg/m2 化合物−3 40mg/m2 化合物−4 80mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 75mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 20mg/m2 化合物−5 5mg/m2 N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピル グリシンポタジウム 7mg/m2 硫酸ナトリウム 50mg/m2 酢酸ナトリウム 85mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 150mg/m2
【0037】
【化1】
【0038】次いで、支持体の反対側の面に、下記組成
の乳剤層、保護層下層、保護層上層を同時に塗布して、
試料(411)、(412)、(413)、(421)、(422)、(431)、(43
2)を得た。
【0039】 <乳剤層> I液 水 1000ml ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 6mg II液 水 400ml 硝酸銀 100g III 液 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g ヘキサクロロイリジウム(III) 酸カリウム(0.001%水溶液) 15ml ヘキサブロモロジウム(III) 酸アンモニウム(0.001%水溶液) 1.5ml
【0040】38℃、pH=4.5に保たれたI液にII
液と III液を攪拌しながら同時に10分間にわたって加
え、0.16μmの微粒子を形成した。続いて下記IV
液、V液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カ
リウム0.15gを加え粒子形成を終了した。
【0041】 IV液 水 400ml 硝酸銀 100g V液 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g K4 Fe(CN)6 1×10-5モル/モルAg その後常法にしたがって、フロキュレーション法によっ
て、水洗し、ゼラチン40gを加えた。
【0042】この乳剤を、pH=5.3、pAg=7.
5に調整し、チオ硫酸ナトリウム5.2mg、塩化金酸1
0.0mgとN,N−ジメチルセレノ尿素を2.0mg加
え、ベンゼンスルホン酸ナトリウム8mg、ベンゼンスル
フィン酸ナトリウム2.0mgを加え、55℃で最適感度
になるように化学増感し、最終的に塩化銀80モル%を
含む、平均粒子径0.20μmのヨウ塩臭化銀立方体粒
子乳剤を調製した。次いで増感色素を5×10-4モル
/モルAg加えて、オルソ増感した。さらにカブリ防止
剤として、ハイドロキノン、1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾールをAg1モル当りそれぞれ2.5g、
50mg、コロイダルシリカ(日産化学製スノーテックス
C、平均粒径0.015μm)をゼラチンに対し、30
重量%加え、可塑剤としてポリエチルアクリレートラテ
ックス(0.05μm)をゼラチンに対し、40重量
%、硬膜剤として、1,1′−ビス(ビニルスルホニ
ル)メタンを100mg/m2加えた。この塗布液をAg
3.9g/m2、ゼラチン1.8g/m2になる様に塗布し
た。
【0043】
【化2】
【0044】 <保護層下層処方> ゼラチン 0.7g/m2 ベンゼンスルホン酸ナトリウム 4mg/m2 1,5−ジヒドロキシ−2−ベンズアルドキシム 25mg/m2 ポリエチルアクリレートラテックス 125mg/m2 <保護層上層処方> ゼラチン 0.5g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径2.5μm) 40mg/m2 化合物−6(滑り剤のゼラチン分散物) 60mg/m2 コロイダルシリカ(日産化学製スノーテックスC) 60mg/m2 化合物−7 5mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 22mg/m2 この試料の動摩擦係数はすべて0.22±0.03(2
5℃60RH、サファイヤ針φ=1mm、荷重100g、
スピード60cm/min)であった。
【0045】
【化3】
【0046】こうして得られた試料(411)、(412)、(41
3)、(421)、(422)、(431)、(432)の寸法安定性と、支持
体と写真層間の接着性を評価した。
【0047】(常温雰囲気下での接着性の評価法)25
℃55%RHの雰囲気下で3日間調湿した試料の表面に
カミソリで縦横7本づつの切れ目を入れて36ケのます
目を作り、この上に粘着テープ(日東電気工業(株)
製、ニットーテープ)をはりつけ、180度方向に素早
く引きはがす。この方法において未剥離部分が95%以
上の場合をA級、90%以上95%未満の場合をB級、
60%以上90%未満の場合をC級、60%未満の場合
をD級とする。写真材料として充分実用に耐えうる接着
強度は上記A級に分類されるものである。
【0048】(湿潤時の接着性の評価法)現像、定着、
水洗の各段階において処理液中でフィルムの乳剤面に鉄
筆を用いて引掻傷を×印につけ、これを指頭で強く5回
こすり×の線にそって剥がれた最大の剥離巾により接着
力を評価する。乳剤層が傷以上に剥離しない場合をA
級、最大剥離巾が2mm以内のときをB級、最大剥離巾が
5mm以内のときをC級、他をD級とする。写真材料とし
て充分実用に耐えうる接着強度とは上記4段階評価のう
ちA級に分類されるものである。なお現像処理は下記の
条件で実施した。 現像GR−D1(富士写真フイルム(株)製) 38
℃ 20秒 定着GR−F1(富士写真フイルム(株)製) 38
℃ 20秒 水洗 25
℃ 20秒 結果を表−4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明により寸法安定性に優れた写真材
料が得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性ポリエステルフィルム支持体の両
    面に、少なくとも一層のポリマーラテックス又はゼラチ
    ンを含有する下塗層を有し、その外側に実質的にSiO
    x(xは1.2〜1.8)から成り、少なくとも0.0
    5μmの厚さを有する、蒸気相での水の拡散を遅延する
    バリヤー層を有し、かつ該バリヤー層の少なくとも片面
    にハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一層有することを特
    徴とする高寸法安定性を有する写真材料。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステルフィルムがポリエチレ
    ンテレフタレートであることを特徴とする請求項1記載
    の写真材料。
  3. 【請求項3】 前記バリヤー層の厚さが0.10〜0.
    5μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の写
    真材料。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲン化銀乳剤層にポリマーラテ
    ックスを含有することを特徴とする請求項1記載の写真
    材料。
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