JPH07217075A - 緊張用カップラー - Google Patents

緊張用カップラー

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Publication number
JPH07217075A
JPH07217075A JP3420894A JP3420894A JPH07217075A JP H07217075 A JPH07217075 A JP H07217075A JP 3420894 A JP3420894 A JP 3420894A JP 3420894 A JP3420894 A JP 3420894A JP H07217075 A JPH07217075 A JP H07217075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
steel material
mortar
groove
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3420894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ito
利昭 伊藤
Yoshitada Tsuburaya
喜只 円谷
Toshiyuki Kitsuta
敏之 橘田
Tsutomu Honda
勉 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOUDEN SEKKEI KK
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
TOUDEN SEKKEI KK
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
Application filed by TOUDEN SEKKEI KK, Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical TOUDEN SEKKEI KK
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  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート構造物の任意の場所において、
PC鋼材を緊張定着することのできるカップラーを提供
する。 【構成】 二分割されたPC鋼材が長孔30に挿通され
て短縮状態(図2(a))にある、PC鋼材14、14
とカップラー10とを切削溝に仮固定した後、各PC鋼
材14、14を当該溝方向に引き延ばして伸長状態(図
2(b))とすることにより、切削溝内に配装する。次
に、このカップラー10を型枠として前記溝内をモルタ
ルで埋め戻す。モルタルが硬化したら、カップラー10
の開口部において、緊張装置によりPC鋼材14、14
を緊張定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PC鋼材の緊張に用い
るカップラーの改良された構造に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】鉄筋の発錆等により経年劣化
したコンクリート構造物の補強工法として、コンクリー
ト構造物の表面にPC鋼材を埋設すべき溝を切削し、こ
の溝をモルタルで埋戻し、モルタル硬化後に該PC鋼材
を緊張してコンクリート構造物にプレストレスを付与す
ることが行われている。
【0003】本発明者等は先に、上面に開口部を形成し
たカップラー函を型枠として、その外周部にコンクリー
トを打設し、二分割したPC鋼材を函内の空間を利用し
て部材の中間で緊張定着する方法を提案した(実公昭6
2−21613号公報)。この方法によれば、コンクリ
ート構造物の内空側からPC鋼材を緊張定着することが
可能となり、プレストレス工法の適用範囲を拡大するこ
とができる。
【0004】しかしながら、上記方法によりPC鋼材を
溝内に配置する場合には、予めPC鋼材をカップラー函
で連結した状態でセットしておく必要がある。そこで、
例えば、図3に示すようなボックスカルバートなどのコ
ンクリート構造物8を補強する目的で、その頂版に溝1
2を切削してPC鋼材14を挿入しようとする場合に
は、カップラー10で連結したPC鋼材14はカルバー
ト内空幅より長いので、溝12内にセットすることがで
きない。また、このような補修用途に限らず、新設のコ
ンクリート構造物の場合でも配筋が混み合うなどして、
PC鋼材14の自由な配設が制限されることがある。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、コンクリート構造物の任意の場所において、PC鋼
材を緊張定着することのできるカップラーを提供するこ
とを発明の目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明は、PC鋼材を緊締する一対の定
着部を有する緊張用カップラーにおいて、前記定着部に
PC鋼材が挿通可能な長孔が穿設されてなることを特徴
とするものである。
【0007】
【作用】二分割されたPC鋼材が長孔に挿通されて短縮
状態にある、PC鋼材とカップラーとを切削溝に仮固定
した後、各PC鋼材を当該溝方向に引き延ばして伸長状
態とすることにより、切削溝内に配装する。次いで、こ
のカップラーを型枠として前記溝内をモルタルで埋め戻
す。モルタルが硬化したら、カップラーの開口部におい
て、緊張装置により前記PC鋼材を緊張定着する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。図1は、カップラー10の斜視図であり、
鋳鋼製のカップラー10はPC鋼材14、14を緊締す
る一対の定着壁20、20、側壁22、22および図示
されてない底板とにより箱型に形成され、その上面は開
口部24により開放されて後述する緊張装置の操作によ
りプレストレスが導入できるようになっている。
【0009】定着壁20のほぼ中央部には、PC鋼材1
4が挿通可能な長孔30が穿設されている。長孔30の
長径は、短径の略2倍の長さであり、当該長径の方向に
ついては、格別の制限はない。
【0010】定着壁20の外側には、プラスチックやゴ
ム製の被圧縮性板26が貼着されており、また、側壁2
2と底板の外側面には、アンボンド材28が塗着されて
おり、打設されるモルタルとの付着が防止される。アン
ボンド材28としては、グリース、アスファルトなどが
用いられる。
【0011】図2は、PC鋼材14、14がセットされ
たカップラー10の平面図であり、同図(a)はPC鋼
材の短縮状態を示し、同図(b)は伸長状態を示してい
る。即ち、PC鋼材14、14がセットされた状態にお
いて、PC鋼材の全体長はカップラー10の側壁22の
長さ相当分だけ伸縮可能となる。カップラー10内のP
C鋼材14、14の端部には緊張ナット18、18を、
その内側の定着壁側には定着ナット19、19をそれぞ
れ螺合しておく。
【0012】続いて、このカップラー10を用いたコン
クリート構造物へのプレストレス導入方法を説明する。
図3は、ボックスカルバート8の部分縦断面図であり、
図4は、図3においてカップラー10の周辺を拡大して
現した断面図である。
【0013】始めに、ボックスカルバート8の頂版表面
をコンクリートカッター、ピックまたはウォータージェ
ットにより内空側から切削して、カルバート8の内空幅
より長い溝12を形成する。アンカープレート16、1
6が固着されたPC鋼材14、14の固定端をカルバー
ト8のハンチ部に仮固定すると共に、図2(a)に示す
状態のカップラー10を溝12の長手方向略中央部に仮
固定することにより、溝12内にPC鋼材14、14を
配装する。
【0014】PC鋼材14、14を長手方向に引き延ば
して図2(b)に示す状態とした後、カップラー10を
型枠として溝12をモルタル32で埋め戻す。吹付けに
よりモルタル施工を行うときには、無収縮性で、かつ、
繊維が混入されて粘性が高く、跳ね返りの少ないモルタ
ル材料を用いることが望ましい。
【0015】モルタル32が硬化して必要な強度が発現
したら、ジャッキなどの緊張装置40を用いてカップラ
ー10の開口部24内において、緊張ナット18、18
を引き寄せ、かつ、定着ナット19、19を締付けて定
着壁20、20の内側に定着させる。このとき、被圧縮
性板26とアンボンド材28により、カップラー10の
変形が吸収される。
【0016】この実施例ではカップラー10の側壁2
2、22により緊張力の伝達機能を確保して、PC鋼材
14の緊張力を定着壁20、20だけで負担することが
できるので、カップラー10の底板は必ずしも必要では
ない。しかしながら、カップラー10内にモルタル32
が入り込むのを防ぐためには薄い底板を設けることが好
ましい。勿論、次に述べるようにPC鋼材14、14の
緊張時においてカップラー10の外周部を埋め戻さない
等のモルタルが入り込む虞がない方法を採用するときに
は、この底板を省略することができる。
【0017】即ち、カップラー10の外周部を残して切
削溝12を部分的に埋め戻すことにより、カルバート8
とカップラー10との縁を切った状態でPC鋼材14、
14を緊張、定着し、その後、カップラー10の外周部
をモルタルで埋め戻し、カップラー10とカルバート8
とを一体化させる。当該縁切り施工を行う場合には、カ
ップラー10が変形する虞がないから、カップラー10
の被圧縮性板26やアンボンド材28を省略することが
できる。
【0018】本発明のカップラー10には、この他にも
種々の変形が可能であり、例えば、カップラー10の開
口部24を覆う蓋を設けることにより、吹付けモルタル
により切削溝12を埋め戻すとき、モルタルが開口部2
4内に入り込むのを防止することができる。また、カッ
プラー10の形状も前記図1のような直方体に限られ
ず、平面形状が楕円形のものも採用することができる。
【0019】本発明のカップラーは、コンクリート構造
物の形状が環状であっても、また、軸方向に長大なもの
であっても、あるいは、構造物の中間部においても、更
に、端部においても幅広く適用可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る緊張用カップラーによれ
ば、従来のカップラーを用いたのではPC鋼材の配置が
不可能であった切削溝内においてもPC鋼材を配置する
ことができるので、種々のコンクリート構造物に対して
プレストレスを導入することができる。
【0021】また、本発明のカップラーはPC鋼材の挿
入、配置が自由にできるので、切削溝内の施工に限ら
ず、PC鋼材を容易かつ簡易に配装し、これを緊張、定
着することができるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカップラーの全体斜視図である。
【図2】PC鋼材がセットされたカップラーの平面図で
あり、同図(a)はPC鋼材の短縮状態を示し、同図
(b)は伸長状態を示している。
【図3】ボックスカルバートの部分縦断面図である。
【図4】図3におけるカップラー10の周辺拡大図であ
る。
【符号の説明】
10 緊張用カップラー 14 PC鋼材 20 定着部としての定着壁 22 側壁 26 被圧縮性板 28 アンボンド材 30 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘田 敏之 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 本田 勉 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼材を緊締する一対の定着部を有す
    る緊張用カップラーにおいて、前記定着部にPC鋼材が
    挿通可能な長孔が穿設されてなることを特徴とする緊張
    用カップラー。
JP3420894A 1994-02-07 1994-02-07 緊張用カップラー Withdrawn JPH07217075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3420894A JPH07217075A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 緊張用カップラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3420894A JPH07217075A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 緊張用カップラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07217075A true JPH07217075A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12407748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3420894A Withdrawn JPH07217075A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 緊張用カップラー

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JP (1) JPH07217075A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101812924A (zh) * 2010-04-16 2010-08-25 北京工业大学 一种预应力钢绞线加固混凝土柱体的张拉锚固系统
JP2018053469A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 清水建設株式会社 緊張材の緊張力導入方法
JP2019157602A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 東栄コンクリート工業株式会社 分割型カルバート用主桁、それを組み込んだ分割型カルバート、分割型カルバート用主桁の製造方法、および分割型カルバートの施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018053469A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 清水建設株式会社 緊張材の緊張力導入方法
JP2019157602A (ja) * 2018-03-16 2019-09-19 東栄コンクリート工業株式会社 分割型カルバート用主桁、それを組み込んだ分割型カルバート、分割型カルバート用主桁の製造方法、および分割型カルバートの施工方法

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