JPH07213710A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JPH07213710A
JPH07213710A JP6011176A JP1117694A JPH07213710A JP H07213710 A JPH07213710 A JP H07213710A JP 6011176 A JP6011176 A JP 6011176A JP 1117694 A JP1117694 A JP 1117694A JP H07213710 A JPH07213710 A JP H07213710A
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はパチンコ遊技機に関し、確実に確率
変動の遊技状態を外部に報知するとともに、装飾表示領
域を確保しつつ、確率変動の遊技状態を外部に報知する
ことを目的とする。 【構成】 特定入賞口への入賞を条件として、変動表示
図柄の可変表示を行い、当変動表示図柄の停止図柄態様
に基づいて所定の遊技付加価値を付与するパチンコ遊技
機1において、可変表示装置上の停止図柄態様が予め設
定された特殊停止図柄態様となった場合、当特殊停止図
柄態様に対応して、または、可変表示装置上に表示され
る変動表示図柄の停止図柄態様に基づいて所定の遊技付
加価値が付与される場合、予め設定された確率に基づい
て動作状態を特殊遊技状態へと移行させる遊技制御手段
3と、遊技制御手段3により特殊遊技状態へと動作状態
を移行させる際、特殊遊技状態における動作状態を可変
表示装置上に表示される装飾図柄により外部に報知する
動作状態報知手段4とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機に係
り、特に、確率変動機能を備えたパチンコ遊技機に関す
る。
【0002】〔発明の背景〕近年、パチンコ遊技機等に
おいては、遊技領域の略中央に配置される特別図柄表示
装置での可変表示ゲームにより遊技の興趣が高められて
いる。
【0003】この可変表示ゲームは、特別図柄表示装置
中に表示される図柄が、予め定められた組み合わせとな
った場合を大当たりとし、連続役物を作動させることに
より変動入賞装置を開状態とし、入賞を容易にするもの
である。
【0004】このような可変表示ゲームにおいては、大
当たりの決定や、停止時の図柄(以下、停止図柄とい
う)の決定等には確率的要素が盛り込まれており、偶然
性を伴うことで遊技に対する興趣が盛り上げられてい
る。このため、大当たりの決定や、停止図柄の決定等に
は、一様性及び不規則性を伴う乱数を用いている。
【0005】ところで、第1種確率変動タイプのパチン
コ遊技機では、特別図柄表示装置において特定図柄で大
当たりとなった場合に、普通図柄表示装置における小当
たり確率を通常の低確率状態から高確率状態として確率
変動を行うものがあり、また、CR(カードリーダ)機
と呼ばれるパチンコ遊技機(以下、カード式パチンコ遊
技機という)では、普通図柄表示装置における小当たり
確率だけではなく、特別図柄表示装置の可変表示ゲーム
での大当たり確率自体も変動させることができる。
【0006】このような確率変動を行うパチンコ遊技機
においては、動作状態が確率変動状態である場合、この
動作状態を外部に報知する手段が求められている。
【0007】
【従来の技術】従来、普通図柄表示装置における小当た
り確率を通常時の低確率状態から高確率状態に確率変動
を行うパチンコ遊技機として、第1種確率変動タイプの
パチンコ遊技機があり、また、普通図柄表示装置におけ
る小当たり確率だけではなく、特別図柄表示装置におけ
る大当たり確率をも通常時の低確率状態から高確率状態
に確率変動を行うパチンコ遊技機として、カード式パチ
ンコ遊技機がある。
【0008】いずれの確率変動タイプのパチンコ遊技機
にあっても、例えば、通常時における低確率動作モード
において確率変動開始図柄で大当たりすることにより、
小当たり当選値数が10倍となる高確率動作モードに移
行し、以後、予め設定された所定回数大当たりするま
で、普通図柄表示装置における小当たり確率がほぼ10
倍程度にアップして小当たりの発生により普通電動役物
が開放し、確率変動中は次の大当たりまで玉持ちが良く
なるというものである。
【0009】また、カード式パチンコ遊技機にあって
は、通常時における低確率動作モードにおいて確率変動
開始図柄で大当たりすることにより、大当たり当選値数
が5倍となる高確率動作モードに移行し、以後、予め設
定された所定回数大当たりするまで、特別図柄表示装置
における大当たり確率がほぼ5倍程度にアップする。
【0010】なお、高確率動作モードは、特定図柄で大
当たりした後、所定回数大当たりするまで持続し、その
後に低確率動作モードに戻る(但し、大当たり動作中
は、一旦、低確率動作モードに変換される)。
【0011】上述したように、確率変動状態となって高
確率動作モードに移行した場合、その確率変動状態を外
部に報知するためには、以下に述べるような手段が採ら
れていた。
【0012】すなわち、例えば、特別図柄表示装置に
赤,緑色等の発光ダイオード(以下、LED:Light Em
itting Diodeという)を複数用いてドットマトリクス表
示を行う確率変動タイプのパチンコ遊技機で、通常動作
中は、特別図柄表示装置において赤色LED表示を行
い、確率変動動作中は、特別図柄表示装置において緑色
LED表示を行うことにより確率変動中であることを外
部に報知するものや、例えば、予め確率変動回数が大
当たり以後2回の大当たりとなるまでというよう設定さ
れている場合、確率変動動作中に確率変動動作回数を特
別図柄表示装置上に表示することにより確率変動中であ
ることを外部に報知するものがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常動
作状態中と確率変動動作状態中との特別図柄表示装置に
おける表示色を変えることにより、確率変動状態を外部
に報知するパチンコ遊技機にあっては、確率変動状態で
あることはすぐに認識できるが、前述したように、確率
変動回数が大当たり以後複数回続くようなパチンコ遊技
機の場合、現在の確率変動動作回数、すなわち、確率変
動動作を何回消化したかを知ることができず、確率変動
の遊技状態の把握ができないという問題点があった。
【0014】一方、確率変動動作中に確率変動動作回数
を特別図柄表示装置上に表示するパチンコ遊技機にあっ
ては、確率変動の遊技状態を数字として認識するため、
以下に述べるような問題点があった。
【0015】すなわち、特別図柄表示装置及び普通図柄
表示装置の各可変表示装置には、通常状態では、一般
に、数字の図柄からなる特別図柄及び普通図柄が表示さ
れており、また、特別図柄表示記憶及び普通図柄表示記
憶を数字で表示するものあり、遊技機内に遊技に関する
各種数字表示が特別図柄表示装置及び普通図柄表示装置
に集中して表示されるため、確率変動状態を認識するた
めの数字が認識しづらいという問題があった。
【0016】さらに、大当たり動作中には、可変表示ゲ
ームの継続数の表示やカウント数の表示も行われるた
め、表示情報が増えて認識しづらくなるのに加えて、確
率変動回数の表示領域が、大当たり時の装飾表示領域を
狭くしてしまうという問題もある。
【0017】〔目的〕上記問題点に鑑み、本発明の第1
の目的は、確実に確率変動の遊技状態を外部に報知する
ことにある。
【0018】また、本発明の第2の目的は、装飾表示領
域を確保しつつ、確率変動の遊技状態を外部に報知する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載する発明
は、特定入賞口16(18L,18R)への遊技球の入
賞を条件として、可変表示装置14(15)上に表示さ
れる変動表示図柄の可変表示を行い、当該変動表示図柄
の停止図柄態様に基づいて所定の遊技付加価値を付与す
るパチンコ遊技機1において、前記可変表示装置14
(15)上に表示される変動表示図柄の停止図柄態様が
予め設定された特殊停止図柄態様となった場合、当該特
殊停止図柄態様に対応して動作状態を特殊遊技状態へと
移行させる遊技制御手段3と、該遊技制御手段3により
特殊遊技状態へと動作状態を移行させる際、特殊遊技状
態における動作状態を前記可変表示装置14(15)上
に表示される装飾図柄により外部に報知する動作状態報
知手段4と、を備えることにより、上記目的を達成して
いる。
【0020】また、請求項2に記載する発明は、特定入
賞口16(18L,18R)への遊技球の入賞を条件と
して、可変表示装置14(15)上に表示される変動表
示図柄の可変表示を行い、当該変動表示図柄の停止図柄
態様に基づいて所定の遊技付加価値を付与するパチンコ
遊技機1において、前記可変表示装置14(15)上に
表示される変動表示図柄の停止図柄態様に基づいて所定
の遊技付加価値が付与される場合、予め設定された確率
に基づいて動作状態を特殊遊技状態へと移行させる遊技
制御手段3と、該遊技制御手段3により特殊遊技状態へ
と動作状態を移行させる際、特殊遊技状態における動作
状態を前記可変表示装置14(15)上に表示される装
飾図柄により外部に報知する動作状態報知手段4と、を
備えることにより、上記目的を達成している。
【0021】また、請求項1または2に記載する発明に
加えて、請求項3に記載するように、遊技領域13中
に、普通図柄作動部18L,18Rにおける遊技球の検
出を条件として表示図柄を変動させる普通図柄表示装置
15と、該普通図柄表示装置15の停止図柄が特定図柄
となる場合を小当たりとし、小当たり時に開状態となる
普通電動役物16と、を備え、前記遊技制御手段3によ
り動作状態が特殊遊技状態に移行された場合、前記普通
図柄表示装置15における小当たり発生確率を高めるこ
とが有効である。
【0022】そして、請求項1、2または3に記載する
発明に加えて、請求項4に記載するように、遊技領域1
3中に、特別図柄始動口16への遊技球の入賞を条件と
して特別図柄可変表示ゲームを行う特別図柄表示装置1
4と、該特別図柄表示装置14における特別図柄可変表
示ゲームの大当たり時に開放する変動入賞装置17と、
を備え、前記遊技制御手段3により動作状態が特殊遊技
状態に移行された場合、前記特別図柄表示装置14の特
別図柄可変表示ゲームにおける大当たり確率を高めるこ
とが有効である。
【0023】
【作用】請求項1記載の発明によれば、遊技制御手段に
より可変表示装置上に表示される変動表示図柄の停止図
柄態様が、予め設定された特殊停止図柄態様となった場
合、当該特殊停止図柄態様に対応して動作状態が特殊遊
技状態へと移行させられるとともに、動作状態報知手段
により特殊遊技状態における動作状態が可変表示装置上
に表示される装飾図柄によって外部に報知されるので、
確実に確率変動の遊技状態が外部に報知され、また、装
飾表示領域が確保されつつ、確率変動の遊技状態が外部
に報知される。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、遊技
制御手段により可変表示装置上に表示される変動表示図
柄の停止図柄態様に基づいて、予め設定された確率に基
づいて動作状態が特殊遊技状態へと移行させられるとと
もに、動作状態報知手段により特殊遊技状態における動
作状態が可変表示装置上に表示される装飾図柄によって
外部に報知されるので、確実に確率変動の遊技状態が外
部に報知され、また、装飾表示領域が確保されつつ、確
率変動の遊技状態が外部に報知される。
【0025】この場合、請求項3記載の発明によれば、
遊技制御手段により動作状態が特殊遊技状態に移行され
た場合、普通図柄表示装置における小当たり発生確率が
高められるので、前述の請求項1または2記載の発明に
加えて、小当たり確率が確率変動状態となった場合の動
作状態が動作状態報知手段によって外部に報知される。
【0026】そして、請求項4記載の発明によれば、遊
技制御手段により動作状態が特殊遊技状態に移行された
場合、特別図柄表示装置における大当たり発生確率が高
められるので、前述の請求項1、2または3記載の発明
に加えて、大当たり確率が確率変動状態となった場合の
動作状態が動作状態報知手段によって外部に報知され
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を、図2〜図2
3を参照して説明する。なお、図2〜図23において、
図1と同一部分には同一の符号を付す。
【0028】まず、本実施例の構成を説明する。
【0029】図2は、本実施例のパチンコ遊技機1にお
ける遊技盤11の正面図である。
【0030】本実施例におけるパチンコ遊技機10の遊
技盤11面には、図2に示すように、ガイドレール12
によって囲まれた遊技領域13が形成されており、遊技
領域13の略中央部位置に特別図柄可変表示ゲーム(以
下、特図ゲームという)を行うための特別図柄表示装置
14が設けられている。
【0031】そして、特別図柄表示装置14の下方位置
には、普通図柄可変表示ゲーム(以下、普図ゲームとい
う)を行うための普通図柄表示装置15が設けられ、普
通図柄表示装置15の直下位置には、特別図柄始動口と
普通電動役物とを兼用する電動チューリップ16が設け
られ、さらに、電動チューリップ16の下方位置には、
特別図柄表示装置14での可変表示ゲームにおいて、大
当たり発生時に特別遊技を行わせるための変動入賞装置
(大入賞口)17が設けられている。
【0032】また、特別図柄表示装置14の左右位置に
は普通図柄作動部となるスルーチャッカ(普通図柄表示
装置作動ゲート)18L,18Rがそれぞれ設けられて
おり、変動入賞装置(大入賞口)17の左右位置には入
賞口19L,19Rがそれぞれ設けられている。
【0033】なお、図2中、14a〜14dは、特別図
柄表示装置記憶を示す特図保留ランプであり、15a〜
15dは、普通図柄表示装置記憶を示す普図保留ランプ
である。
【0034】特別図柄表示装置14は、左図柄を表示す
るための左図柄表示領域、中図柄を表示するための中図
柄表示領域、右図柄を表示するための右図柄表示領域を
備え、それぞれ「0」,「1」,「2」,「3」,
「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」,
「10」,「11」,「12」,「13」,「14」,
「15」の16図柄中のいずれかの図柄を1つ表示する
ものである。
【0035】これによって、表示上の大当たり確率は、
256分の1(=16/4096)となっている。ちな
みに、電源投入時に特別図柄表示装置14には「0 1
2」の図柄が表示される。
【0036】特別図柄表示装置14における特図ゲーム
は、遊技球発射装置(図示せず)により遊技領域13内
に導かれた遊技球が特別図柄始動口となる電動チューリ
ップ16に入賞することを条件として、特別図柄表示装
置14中に表示される、左図柄、中図柄、右図柄の3図
柄がそれぞれ変動表示を開始するとともに、所定時間
(5秒以上)経過後に左図柄、中図柄、右図柄の順に変
動が停止し、停止時に3図柄が、「0 0 0」,「1
1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 44」,
「5 5 5」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8
8」,「9 9 9」,「10 10 10」,「11 1
1 11」,「12 12 12」,「1313 13」,
「14 14 14」,「15 15 15」の図柄で揃っ
ていた場合を大当たりとし、変動入賞装置17を約2
9.5秒間開放するものである。
【0037】このとき、「1 1 1」、「3 3 3」、
「5 5 5」、「7 7 7」の特定図柄で大当たりした
場合、大当たり確率が低確率から高確率となり、大当た
り図柄が「1 1 1」または「5 5 5」の場合、以
後、大当たりが1回出現するまで高確率状態を維持し、
大当たり図柄が「3 3 3」または「7 7 7」の場
合、以後、大当たりが2回出現するまで高確率状態を維
持する。これによって、確率変動への表示上の突入確率
は、1024分の1(=4/4096)となっている。
【0038】一方、普通図柄表示装置15では、遊技球
発射装置(図示せず)により遊技領域13内に導かれた
遊技球がスルーチャッカ18L,18Rを通過すること
を条件として、普通図柄表示装置15中に、「1」,
「3」,「5」,「7」の4図柄が変動表示を開始し、
所定時間後の停止図柄が「7」の場合、電動チューリッ
プ16が約1.5秒間の開放を3回行うものである。
【0039】これによって、表示上の大当たり確率は、
4分の1となっている。ちなみに、電源投入時に普通図
柄表示装置15には「1」の図柄が表示される。
【0040】この場合、普通図柄表示装置15での小当
たりの確率は、前述の大当たり確率と同期して、大当た
りの確率が低確率から高確率になった場合に高確率状態
となり、大当たりの確率が高確率から低確率になった場
合に低確率状態となる。
【0041】このように、大当たり及び小当たりの決定
や、停止図柄の決定等は、後述する遊技制御回路2によ
って生成される乱数に基づいて行われることにより、特
図ゲーム及び普図ゲームに偶然性を伴った確率的要素を
盛り込み、パチンコ遊技に対する興趣が盛り上げられ
る。
【0042】図3は、ケタ上がり方式のカウンタにおけ
る乱数生成を説明するための図であり、図3(a)は、
大当たり用カウンタ、図3(b)は、小当たり用カウン
タを示す。
【0043】本実施例における大当たり用の乱数生成
は、図3(a)に示すような“000”〜“279”ま
での値が規則的に1つずつ常時高速にカウントアップし
ているケタ上がり方式のカウンタによって大当たりが制
御されており、大当たりとなるのは、所定のタイミング
でセレクトされた値が、予め決められた1つの当選値
(この場合、“003”)となった場合であり、これに
より、大当たりの確率は280分の1となっている。
【0044】ちなみに、この大当たり値が取り込まれる
タイミングは、遊技球が電動チューリップ16に入賞す
る時点であるが、ケタ上がり方式のカウンタの1コマ移
動する時間は、例えば、約0.002秒といったごく短
い期間であり、また、一巡周期も約0.56秒(≒0.
002×280秒)と十分に短いことから、本実施例で
は乱数として用いられている。
【0045】同様にして、本実施例における小当たり用
の乱数生成は、図3(b)に示すような“00”〜“9
9”までの値が規則的に1つずつ常時高速にカウントア
ップしているケタ上がり方式のカウンタによって小当た
りが制御されており、小当たりとなるのは、所定のタイ
ミングでセレクトされた値が、予め決められた10の当
選値(この場合、“03”,“13”,“23”,“3
3”,“43”,“53”,“63”,“73”,“8
3”,“93”)となった場合であり、これにより、小
当たりの確率は10分の1となっている。
【0046】ちなみに、この小当たり値が取り込まれる
タイミングは、遊技球がスルーチャッカ18を通過する
時点である。
【0047】図4は、本実施例における遊技制御回路2
を含むパチンコ遊技機1の要部構成を示すブロック図で
ある。
【0048】図4において、本実施例におけるパチンコ
遊技機1の遊技制御回路2は、大別して、遊技制御手段
の機能を有する役物制御回路3と、動作状態報知手段の
機能を有する表示制御回路4と、パチンコ遊技機1全体
に電源電圧を供給する電源回路5と、表示制御回路4に
接続されて画像表示を行う画像表示部6と、表示制御回
路4に接続されて音声出力を行う音声出力部7とから構
成されている。なお、図4中、Lは役物制御回路3と表
示制御回路4との信号路である。
【0049】図5は、本実施例における役物制御回路3
の要部構成を示すブロック図である。
【0050】図5において、本実施例における役物制御
回路3は、役物制御中枢回路8と、入出力制御回路9と
を備え、役物制御中枢回路8と、入出力制御回路9と
は、バスBによってそれぞれ接続されている。
【0051】役物制御中枢回路8は、CPU(Central
Processing Unit )21、分周回路22、ROM(Read
Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)
24から構成され、所定の設定確率(本実施例の場合、
通常時における大当たり確率は280分の1、小当たり
確率は1/10)に基づく一様乱数を生成する機能や、
ホール(遊技店)の管理装置に対して、例えば、電動チ
ューリップ16への入賞数、特図ゲームの開始数、特図
ゲームにおける大当たり、大当たり時のサイクルの継続
回数、不正情報(入賞による不正、コネクタの抜け、e
tc)等の各種情報を出力する機能等を有するものであ
る。
【0052】CPU21は、他の各種回路を制御する遊
技制御回路2の中枢をなす8ビットのマイクロプロセッ
サであり、後述するリセット信号に基づいて、リセット
割込処理により、ROM23内に格納されたプログラム
処理手順に基づいて1シーケンス単位で各種プログラム
処理を実行するものである。また、遊技に用いる乱数を
必要とする場合、前述したケタ上がり方式のカウンタに
より、乱数を得るものである。
【0053】分周回路22は、クロックオシレータから
出力されるクロックパルスを分周して約2msec毎に
リセット信号を生成し、このリセット信号をCPU21
に供給するものである。
【0054】ROM23は、CPU21によって利用さ
れる各種制御プログラムやデータ等を格納する半導体メ
モリであり、RAM24は、CPU21におけるプログ
ラム処理実行中に利用されるプログラムデータ等を格納
したり、遊技に関連するデータを一時的に記憶し、作業
領域として利用される半導体メモリである。
【0055】ちなみに、RAM24内には、遊技球が電
動チューリップ16に入賞した時点における大当たり乱
数の抽選値を4つまで順次記憶する所定の記憶領域(以
下、特図保留エリアという)が設けられており、特図保
留エリアに抽選値が記憶されると、特図保留エリアに対
応する特図保留ランプ14a〜14dが点灯し、保留メ
モリ(特別図柄表示装置記憶)の記憶状態を示すように
なっている。
【0056】また同様に、遊技球がスルーチャッカ18
L,18Rを通過した時点における小当たり乱数の抽選
値を4つまで順次記憶する所定の記憶領域(以下、普図
保留エリアという)も設けられており、普図保留エリア
に抽選値が記憶されると、普図保留エリアに対応する普
図保留ランプ15a〜15dが点灯し、保留メモリ(普
通図柄表示装置記憶)の記憶状態を示すようになってい
る。
【0057】入出力制御回路9は、特図始動スイッチ3
1、継続スイッチ(特定領域通過球検出部)32、カウ
ントスイッチ(変動入賞球検出部)33、普図始動スイ
ッチ34、ローパスフィルタ35、バッファゲート3
6、出力ポート37、ドライバ38、普通図柄表示装置
15、電動チューリップ16、変動入賞装置(大入賞
口)17を備えており、例えば、電動チューリップ16
への遊技球の入賞等に代表される各種信号の入力及び出
力を制御するためのものであり、大当たりの判定を開始
するための信号を生成するとともに、大当たり時におい
て、変動入賞装置(大入賞口)17を開放駆動したり、
小当たり時において、電動チューリップを開いたりする
ものである。
【0058】特図始動スイッチ31は、電動チューリッ
プ16内に設けられ、遊技球の入賞を検出するスイッチ
であり、継続スイッチ32及びカウントスイッチ33
は、共に変動入賞装置(大入賞口)17内に設けられた
近接スイッチにより構成され、継続スイッチ32は、変
動入賞装置(大入賞口)17内の特定領域(Vゾーン)
を通過する通過球を検出するものであり、カウントスイ
ッチ33は、変動入賞装置(大入賞口)17内に入賞す
るすべての入賞球を検出するものである。
【0059】普図始動スイッチ34は、スルーチャッカ
18L,18Rに設けられ、遊技球の通過を検出するス
イッチである。
【0060】ローパスフィルタ35は、特図始動スイッ
チ31、継続スイッチ32、カウントスイッチ33から
の出力信号が入力されるとともに、遊技球の排出を制御
する排出制御回路(図示せず)から出力される要求信号
が入力され、これら各信号をパルス波として整形してバ
ッファゲート36に出力するものであり、バッファゲー
ト36は、ローパスフィルタ35により整形されたパル
ス波を増幅してバスBに出力するものである。
【0061】出力ポート37は、バスBを介して入力さ
れる各種信号をドライバ38に出力するものであり、ド
ライバ38は、出力ポート37から入力される各種信号
に基づいて、例えば、電動チューリップ16や変動入賞
装置(大入賞口)17、また、普通図柄表示装置15を
駆動するための駆動制御信号を出力したりまた、例え
ば、ホール側の管理装置等に出力する、始動口入賞信
号,特別図柄回動信号,大当たり信号,大当たりサイク
ル継続信号や、特別図柄表示装置14の表示制御回路に
出力するデータ信号,制御コード信号,ストローブ信
号、また、排出制御回路(図示せず)に出力する送信ク
ロック信号,賞球データ信号等のその他制御信号を出力
するものである。
【0062】普通図柄表示装置15は、7セグメントL
ED(Light Emitting Diode)から構成され、スルーチ
ャッカ18L,18Rへの通過タイミングに基づいて普
図ゲームを行うものであり、電動チューリップ16は、
普通図柄表示装置15に表示される数字が「7」の場合
を小当たりとして、約1.5秒間の開放を3回行うもの
である。
【0063】変動入賞装置(大入賞口)17は、電動チ
ューリップ16への入賞タイミングに基づいて特図ゲー
ムを行い、特別図柄表示装置14に表示される図柄がす
べて同図柄が揃った場合を大当たりとして、約29.5
秒間、最大16回継続して開放するものであり、遊技者
に対して特別遊技の機会を与え、遊技者に多くの賞球獲
得の機会を与えるものである。
【0064】なお、変動入賞装置(大入賞口)17に遊
技球がおおむね10個入賞した場合は、開放時間が約2
9.5秒以内であっても変動入賞装置(大入賞口)17
の開放動作は停止する。
【0065】図6は、表示制御回路4の要部構成を示す
ブロック図である。
【0066】図6において、本実施例における表示制御
回路4は、表示制御中枢回路10と、画像出力回路41
と、音声出力回路42とを備え、役物制御回路3からの
表示データ信号に基づいて特図ゲームに用いられる画像
を特別図柄表示装置14上に表示するとともに、特図ゲ
ームを盛り上げるための効果音等の音声を生成するもの
である。
【0067】表示制御中枢回路10は、CPU51、R
OM52、RAM53から構成され、役物制御回路3か
ら送られてくるデータに基づいて表示出力に関する制御
と音声出力に関する制御を行うものである。
【0068】CPU51は、信号線路Lを介して入力さ
れる表示データ信号に基づいて、表示すべき画像及び出
力すべき音声の生成を制御するものである。
【0069】ROM52は、CPU51によって利用さ
れる各種制御プログラムや画像データ及び音声データ等
のデータを格納する半導体メモリであり、RAM53
は、CPU51におけるプログラム処理実行中に利用さ
れるプログラムデータ等や、画像表示及び音声出力に関
するデータを一時的に記憶し、作業領域として利用され
る半導体メモリである。
【0070】画像出力回路41は、CPU51とは独立
して画像処理の制御を行い、画像表示部6に対して画像
データを出力するビデオディスプレイコントローラ(以
下、VDC:Video Display Controllerという)54
と、画像表示部6に表示する画像データを格納するビデ
オメモリ55とから構成されている。
【0071】音声出力回路42は、パチンコ遊技機1の
効果音を生成するサウンドジェネレータ56と、サウン
ドジェネレータ56によって生成される音声信号を増幅
するとともに、音声出力部7に出力するアンプ57とか
ら構成されている。
【0072】電源回路5は、一般商用電源から変換され
た平均電圧25Vの交流電流を整流して直流電流に変換
し、これを遊技制御回路2内の各回路に供給する直流電
源回路である。
【0073】画像出力部6は、本実施例では、4インチ
サイズの液晶表示装置(以下、LCD:Liquid Crystal
Displayという)を用いた特別図柄表示装置14から構
成されており、画像出力回路41から出力される画像デ
ータを表示することにより特図ゲームの中心となる表示
出力を行うものである。
【0074】なお、画像出力部6に用いる表示装置とし
ては、本実施例におけるLCDに限らず、CRT(Cath
ode Ray Tube)からなる表示装置や、蛍光表示管または
LEDマトリクスを用いた表示装置に置換することが可
能である。
【0075】音声出力部7は、パチンコ遊技機1の内枠
前面下部に取り付けられたダイナミック型スピーカから
構成され、音声出力回路55から出力される音声データ
を実際の音(例えば、可変表示ゲームのBGM(Back G
round Music )や効果音等)に変換して外部に出力する
ものである。
【0076】次に、本実施例の動作(作用)を説明す
る。
【0077】上記構成において、まず、パチンコ遊技機
1の右下位置に設けられたハンドルを操作することによ
り遊技球発射装置(図示せず)から発射された遊技球
は、ガイドレール12に案内されて遊技盤11中の遊技
領域13中に発射される。
【0078】役物制御回路3では、特図始動スイッチ3
1、継続スイッチ32、カウントスイッチ33、普図始
動スイッチ34の入力の有無を監視しており、遊技球が
電動チューリップ16に入賞した場合、特図始動スイッ
チ31において遊技球の入賞が検出されるとともに、遊
技球がスルーチャッカ18L,18Rを通過した場合、
普図始動スイッチにおいて遊技球の通過が検出され、検
出信号のチャタリングの除去や論理変換等が行われて入
力処理が行われる。
【0079】また、電動チューリップ16おいて遊技球
の入賞が検出された場合には、特図保留エリアに、入賞
した遊技球の数が4つ分まで記憶されるとともに、特図
ゲームに用いられる入賞時の乱数の抽選値も特図保留エ
リアに一時的に保管され、同様にして、スルーチャッカ
18L,18Rおいて遊技球の通過が検出された場合に
は、普図保留エリアに、通過した遊技球の数が4つ分ま
で記憶されるとともに、普図ゲームに用いられる通過時
の乱数の抽選値も普図保留エリアに一時的に保管され
る。この場合、特図ゲーム及び普図ゲームにおける大当
たりや小当たりを決定するための乱数は、役物制御回路
3によって生成される。
【0080】そして、電動チューリップ16への遊技球
の入賞の記憶、すなわち、特図保留エリアに保管された
データに基づいて特別図柄表示装置14において特図ゲ
ームが開始され、また、スルーチャッカ18L,18R
への遊技球の通過の記憶、すなわち、普図保留エリアに
保管されたデータに基づいて普通図柄表示装置15にお
いて普図ゲームが開始される。
【0081】特図ゲーム処理において、役物制御回路3
では、例えば、0.通常動作処理、1.自動停止時間の
終了監視処理、2.第一停止図柄(左図柄)の停止監視
処理、3.第二停止図柄(中図柄)の停止監視及びリー
チ判定処理、4.リーチ時以外の停止結果の判定処理、
5.リーチ時の停止結果の判定処理、6.スーパーリー
チ時の停止結果の判定処理、7.ハズレ動作処理、8.
ファンファーレ動作の終了監視処理、9.インターバル
動作後半の終了監視処理、10.継続前の大当たり動作
処理、11.継続後の大当たり動作処理、12.有効時
間の終了監視処理、13.インターバル動作前半の終了
監視処理、14.大当たり終了動作の終了監視処理等の
各処理が実行される。
【0082】ちなみに、役物制御回路3には、停止図柄
を格納するための図柄メモリが設けられており、この図
柄メモリは、特別図柄表示装置14における図柄表示領
域に対応する停止図柄の記憶領域として、リセット割り
込み毎に順次更新される。
【0083】そして、役物制御回路3によって、作成さ
れた停止図柄が大当り状態であるか、リーチ状態である
か、または、ハズレ状態であるかが判断され、大当り状
態であると判断されたときには大当たり図柄メモリに、
リーチ状態であると判断されたときにはリーチ図柄メモ
リに、ハズレ状態であると判断されたときにはハズレ図
柄メモリに図柄データがそれぞれ格納される。
【0084】図7〜図9に示すフローチャートに基づい
て、遊技制御回路2によるパチンコ遊技機1の制御処理
手順を示す。
【0085】図7〜図9は、遊技制御回路2における全
体的な処理概要を示すフローチャートである。
【0086】制御処理が開始されると、まず、初期情報
の設定(例えば、スタックポインタの設定、RAM24
に対するアクセス許可、リセット信号のクリア等)が行
われ(ステップS1)、パチンコ遊技機1に対する最初
の電源投入か否かがチェックされる(ステップS2)。
【0087】ここで、電源スイッチの操作によりパチン
コ遊技機1に電力が供給されたことが検出された場合、
CPU21により使用されるレジスタやRAM24が初
期化される、いわゆる、初期化処理が実行され(ステッ
プS3)、電源投入時におけるメモリ内容を確認するた
めに必要な時間であるウエイト時間を設定した後、ウエ
イト時間が更新され、出力処理が実行されて(ステップ
S4)、図9に示すイベント実行処理に進む。
【0088】一方、上記ステップS2の処理において、
電源投入が検出されない場合、RAM24を含むメモリ
の検査、すなわち、メモリに対する異常の有無がチェッ
クされ(ステップS5)、メモリに異常が検出される
と、上記ステップS3,S4の処理を経てイベント実行
処理に進む。
【0089】そして、上記ステップS5の処理におい
て、メモリに異常が検出されない場合は、役物制御回路
3は排出制御回路(図示せず)との間で賞球データに関
する通信処理による賞球制御が行われるとともに(ステ
ップS6)、特図ゲームにおける大当たり確率を設定す
る確率設定処理が行われる(ステップS7)。
【0090】次いで、上記ステップS3で設定された電
源投入時のウエイト時間が終了したか否かがチェックさ
れ(ステップS8)、ウエイト時間が終了していない場
合は、上記ステップS4の処理を経てCPU21は割り
込み待ちの状態となり、ウエイト時間が終了している場
合は、各種サブルーチン処理でセットされた出力データ
を出力する出力処理が行われ(ステップS9)、特図ゲ
ームにおける大当たり・リーチ・ハズレのいずれかを決
定するために、前述のケタ上がり方式のカウンタに基づ
いて新たな乱数が生成され、乱数更新処理により乱数の
更新が行われるとともに(ステップS10)、入力処理
が行われる(ステップS11)。
【0091】以下、図8に示すように、ランプ電源やソ
レノイド電源等の電源電圧の監視を行うパワーフェール
監視処理(ステップS12)、カウントスイッチ入賞監
視処理(ステップS13)、継続スイッチ入賞監視処理
(ステップS14)、電動チューリップ16内の特図始
動スイッチ31の入賞を監視して特図乱数より乱数値を
取り込み4つ記憶する特図始動スイッチ入賞監視処理
(ステップS15)、スルーチャッカ18L,18R内
の普図始動スイッチ34の通過を監視して普図乱数より
乱数値を取り込み4つ記憶する監視処理(ステップ1
6)、カウントスイッチ33においてノーカウント不正
や玉詰まり不正等の不正が行われているか否かが監視さ
れ、不正が行われていると判断した場合には不正を報知
する、いわゆる、不正監視処理(ステップS17)が行
われた後、図9に示すように、各シーケンスを効率良く
処理するためのイベントカウンタの値に基づいて分岐処
理が行われる(ステップS18)。なお、イベントカウ
ンタの値は、シーケンスの実行回数がカウントされるこ
とにより設定されている。
【0092】すなわち、イベントカウンタ値が「0」の
場合、外部に出力する各種音声データを合成する「音声
合成処理」が行われ(ステップS19)、イベントカウ
ンタ値が「1」の場合、特別図柄表示装置14において
「特図ゲーム処理」が行われ(ステップS20)、イベ
ントカウンタ値が「2」の場合、普通図柄表示装置15
において「普図ゲーム処理」が行われ(ステップS2
1)、イベントカウンタ値が「3」の場合、「普図回転
処理」が行われ(ステップS22)、イベントカウンタ
値が「4」の場合、「外部情報編集処理」が行われる
(ステップS23)。
【0093】次いで、表示器制御回路に対する表示デー
タの設定処理が行われ(ステップS24)、音編集及び
出力処理が行われて(ステップS25)、CPU21は
割り込み待ちの停止状態となる。
【0094】そして、前述したリセット信号に基づいて
CPU21は割込待ちの状態から復帰するようになって
いる。
【0095】ちなみに、本実施例における特図ゲーム処
理では、役物制御回路3により、0.通常動作処理、
1.自動停止時間の終了監視処理、2.第一停止図柄
(左図柄)の停止監視処理、3.第二停止図柄(中図
柄)の停止監視及びリーチ判定処理、4.リーチ時以外
の停止結果の判定処理、5.リーチ時の停止結果の判定
処理、6.スーパーリーチ時の停止結果の判定処理、
7.ハズレ動作処理、8.ファンファーレ動作の終了監
視処理、9.インターバル動作後半の終了監視処理、1
0.継続前の大当たり動作処理、11.継続後の大当た
り動作処理、12.有効時間の終了監視処理、13.イ
ンターバル動作前半の終了監視処理、14.大当たり終
了動作の終了監視処理がそれぞれ行われ、また、役物制
御回路3では、特別図柄表示装置14の表示制御回路4
に対して出力する可変表示に関するコマンドを設定した
り、上記各処理における各遊技状態に対応した遊技効果
音のデータを設定したりする。
【0096】また、本実施例における普図ゲーム処理で
は、遊技球の保留メモリの記憶状態を普図保留エリアに
対応する普図保留ランプ15a〜15dの点灯により外
部に報知する処理、また、取り込まれた普図乱数値の判
定(通常の低確率状態では1回判定で、高確率状態では
判定回数を増やして確率を上げている)、停止図柄の決
定、ハズレ動作(初期化)、当たり動作(電動チューリ
ップの開放、ランプ・LED等の点滅)を行う。
【0097】普図回転処理は、普通図柄表示装置15に
表示される図柄を回転する処理であり、所定時間後、決
定された停止図柄で図柄を停止する。
【0098】そして、このように制御内容が複雑な、
「音声合成処理」、「特図ゲーム処理」、「普図ゲーム
処理」、「普図回転処理」、「外部情報編集処理」の各
処理を5つのプログラムブロックに分け、これらの5ブ
ロックが、それぞれ5シーケンスに1回の割合で実行さ
れるようになっている。
【0099】これによって、リセット割り込み処理(本
実施例では、2msec間隔)を前提とするプログラム
処理において、各シーケンスの処理時間を短くするとと
もに、役物制御回路3における処理負担が軽減され、複
雑な処理プログラムが実行される。
【0100】なお、本実施例では、「音声合成処理」、
「特図ゲーム処理」、「普図ゲーム処理」、「普図回転
処理」、「外部情報編集処理」の各処理をピックアップ
して時分割処理を行っているが、処理内容はこれに限定
されるものではなく、他の処理に置換または追加しても
よい。
【0101】また、前述したように、イベントカウンタ
の値によって分岐される上記ステップS19〜ステップ
S23までの各処理の処理内容が複雑化し、2msec
のリセット割り込み時間内で終了する1シーケンスの処
理中で実行できない場合、さらに処理を分割してもよ
い。
【0102】以下、図9に示すブロック2における特図
ゲーム処理について詳しく説明する。
【0103】図10〜図12は、特図ゲーム処理のフロ
ーチャートである。
【0104】まず、処理の始めにシーケンスタイマの終
了か否かがチェックされ、シーケンスの切り換えか否か
が判定される(ステップP1)。
【0105】ここで、シーケンスの切り換えではないと
判定されると、シーケンスタイマが更新され(ステップ
P2)、図9のステップS24の処理に復帰する。
【0106】一方、上記ステップP1の処理において、
シーケンスの切り換えであると判定されると、続いて、
現在の実行ステップ番号が不適当なステップ番号である
か否かがチェックされ(ステップP3)、この場合、不
適当な実行ステップ番号であると判定された場合にだ
け、実行ステップ番号が初期化される(ステップP
4)。
【0107】上記ステップP3及びP4の処理は、例え
ば、静電気や電磁波等に起因する外部からのノイズ等に
よりRAM24内に保持されているデータが破壊されて
実行ステップ番号が不適当な値に改変されてしまった場
合、そのままの実行ステップ番号を実行すると、CPU
21が暴走するおそれがあるため、このような不慮の障
害の発生を防止するための処理である。
【0108】以下、各実行ステップ番号(以下、処理番
号という)に基づいてステップ分岐処理が行われる(ス
テップP5)。
【0109】処理番号が「0」の場合、通常の遊技状態
における動作処理(以下、通常動作処理という)が実行
され、この通常動作処理では、例えば、遊技球の保留メ
モリの記憶状態を、特図保留エリアに対応する特図保留
ランプ14a〜14dの点灯により外部に報知する処理
等が行われる(ステップP6)。
【0110】処理番号が「1」の場合、自動停止時間の
終了監視処理が実行され、この処理では、大当り乱数値
の判定及び停止図柄の確定が行われる(ステップP
7)。
【0111】処理番号が「2」の場合、第一停止図柄の
停止監視処理が実行され、この処理では、第一停止図柄
である左図柄の停止監視が行われる(ステップP8)。
【0112】処理番号が「3」の場合、第二停止図柄の
停止監視処理及びリーチ判定処理が実行され、この処理
では、第二停止図柄である中図柄の停止監視が行われる
とともに、第一停止図柄と第二停止図柄とが一致するか
否かによってリーチ状態となるか否かの判定処理が行わ
れる(ステップP9)。
【0113】処理番号が「4」の場合、リーチ時以外の
停止結果の判定処理が実行され、この処理では、リーチ
時以外の状態において、停止図柄が大当たり状態(すな
わち、3図柄がすべて揃った状態)となっていないかど
うかが判定される(ステップP10)。
【0114】処理番号が「5」の場合、リーチ時の停止
結果の判定処理が実行され、この処理では、リーチ時の
状態において、停止図柄が大当たり状態か否かが判定さ
れるとともに、大当たり時の初期化処理が行われる(ス
テップP11)。
【0115】処理番号が「6」の場合、スーパーリーチ
時の停止結果の判定処理が実行され、この処理では、ス
ーパーリーチ時の状態において、停止図柄が大当たり状
態か否かが判定されるとともに、大当たり時の初期化処
理が行われる(ステップP12)。
【0116】処理番号が「7」の場合、ハズレ動作処理
が実行され、この処理では、第三停止図柄(最終停止図
柄、すなわち、左図柄)がハズレ図柄のときに、ハズレ
動作が行われる(ステップP13)。
【0117】処理番号が「8」の場合、ファンファーレ
動作の終了処理が実行され、この処理では、ファンファ
ーレ動作が規定時間内に終了したかどうかが判定される
(ステップP14)。
【0118】処理番号が「9」の場合、インターバル動
作後半の終了監視処理が実行され、この処理では、次回
の大当たり動作のための初期化処理が行われる(ステッ
プP15)。
【0119】処理番号が「10」の場合、継続前の大当
たり動作処理が実行され、この処理では、大当たり動作
の継続(この場合、最大16回)前に行われる大当たり
動作に関する種々の処理が実行される(ステップP1
6)。
【0120】処理番号が「11」の場合、継続後の大当
たり動作処理が実行され、この処理では、大当たり動作
の継続後に行われる大当たり動作に関する種々の処理が
実行される(ステップP17)。
【0121】すなわち、上記ステップP16及びP17
の処理において、変動入賞装置(大入賞口)15内の継
続スイッチ32への入賞前、入賞後の大当たり動作処理
が実行される。
【0122】処理番号が「12」の場合、有効時間の終
了監視処理が実行され、この処理では、有効時間、すな
わち、1回当たりの変動入賞装置(大入賞口)15の開
放時間である約29.5秒の時間が終了したか否かの判
定処理が行われる(ステップP18)。
【0123】処理番号が「13」の場合、インターバル
動作前半の終了監視処理が実行され、この処理では、今
回の大当たり動作のための初期化処理が行われる(ステ
ップP19)。
【0124】処理番号が「14」の場合、大当たり終了
動作の終了監視処理が実行され、この処理では、大当た
り動作が終了したか否かの判定処理が行われる(ステッ
プP20)。
【0125】そして、これらの各処理が実行されると、
図9のステップS24の処理に復帰する。
【0126】以下、図11の処理番号1に示す自動停止
時間の終了監視処理について、図13,図14に基づい
て詳しく説明する。
【0127】図13,図14は、自動停止時間の終了監
視処理のフローチャートである。
【0128】自動停止時間の終了監視処理では、まず、
保留メモリに記憶された抽選値に基づいて、抽選値が
“003”であれば、大当たり図柄メモリに格納されて
いる停止図柄(例えば、「333」,「777」等)が
抽出され、また、抽選値が“005”,“019”,
“023”,“037”,“051”,“065”,
“079”,“093”,“107”,“115”,
“121”,“135”,“148”,“164”,
“181”,“207”の16の値のいずれかであれ
ば、リーチ図柄メモリに格納されている停止図柄(例え
ば、「335」,「776」等)が抽出され、前述した
以外の抽選値であれば、ハズレ図柄メモリに格納されて
いる停止図柄(例えば、「345」,「787」等)が
抽出される(ステップT1)。
【0129】次いで、抽出された停止図柄が役物制御回
路3により読み出され、当該停止図柄が特定図柄である
かどうかが判定される(ステップT2)。
【0130】すなわち、特別図柄表示装置14での特図
ゲームにおいては、特別図柄表示装置14での特図ゲー
ム開始時に、保留メモリに記憶された抽選値に基づい
て、この抽選値と予め設定された大当たり値とが比較判
定され、その判定結果により、「大当たり」,「リー
チ」,「ハズレ」のいずれかの停止図柄が、例えば、大
当たり図柄メモリから停止図柄が抽出された場合は、抽
出された図柄が確かに大当たり図柄であるか否かの「大
当たり判定」が行われ、同様にして、リーチ図柄メモリ
から停止図柄が抽出された場合は「リーチ判定」、ハズ
レ図柄メモリから停止図柄が抽出された場合は「ハズレ
判定」の3段階の判定が行われ、図柄判定処理の判定結
果が、「大当たり判定」または「リーチ判定」である場
合、リーチフラグが設定され、さらに、所定の確率でス
ーパーリーチフラグが設定される。
【0131】なお、ここにいう「スーパーリーチ」と
は、通常のリーチと比較して、特別図柄表示装置14で
の表示内容や、ランプ・LED等の装飾表現を高めると
ともに、通常リーチと比較してリーチから大当たりとな
る確率の高くなるリーチのことである。
【0132】ちなみに、上記図柄判定処理は、例えば、
外部からの静電気や電磁波等に起因するノイズ等により
図柄メモリ内に格納するデータが破壊され、誤った図柄
データが図柄メモリに格納されてしまった場合、そのま
まの図柄データを抽出して表示すると、「大当たり」で
あるのにハズレ図柄が表示されたり、逆に「ハズレ」で
あるのに大当たり図柄が表示されるといったことが発生
するおそれがあるため、このような問題を防止するため
の処理であり、これによって、予め決定された「大当た
り」,「リーチ」,「ハズレ」の決定項目と図柄データ
とが確実に対応しているか否かが判定される。
【0133】次いで、図柄判定処理で設定されたリーチ
フラグまたはスーパーリーチフラグに基づいて、特図ゲ
ームにおけるリーチ表示の有無を設定するためのリーチ
分岐が行われる(ステップT3)。
【0134】ここで、リーチフラグまたはスーパーリー
チフラグが設定されていない場合、ハズレのコマンドが
設定され(ステップT4)、リーチフラグが設定されて
いた場合は、リーチのコマンドが設定され(ステップT
5)、また、スーパーリーチフラグが設定されていた場
合は、スーパーリーチのコマンドが設定され(ステップ
T6)、各コマンド(ハズレ、リーチ、スーパーリー
チ)に対応するコマ送り情報が設定される(ステップT
7)。
【0135】以下、図14に示すように、実行ステップ
番号情報が設定されるとともに(ステップT8)、上記
ステップT7の処理で設定された第一停止図柄のコマ送
り情報に基づいてシーケンス時間が算出される(ステッ
プT9)。
【0136】そして、自動停止時間の終了監視処理の終
了後の次処理のために、実行ステップ番号の切り換えフ
ラグが設定されるとともに(ステップT10)、処理番
号の切換処理(この場合、処理番号=1から処理番号=
2)が実行され(ステップT11)、図9のステップS
24の処理に復帰する。
【0137】以下、図13に示す停止図柄抽出処理につ
いて、図15,図16に基づいて詳しく説明する。
【0138】図15,図16は、停止図柄抽出処理のフ
ローチャートである。
【0139】まず、停止図柄用に、大当たり図柄格納領
域が設定され(ステップQ1)、現在の動作状態が確率
変動動作中(この場合、特図確率変動中)であるか否か
がチェックされ(ステップQ2)、確率変動中ではない
(すなわち、大当たり確率が低確率状態)場合、特図の
大当たり判定回数として1回判定が設定され(ステップ
Q3)、確率変動中である(すなわち、大当たり確率が
高確率状態)場合、特図の大当たり判定回数として5回
判定が設定される(ステップQ4)。
【0140】これによって、確率変動によって高確率状
態にある場合は、通常時における低確率状態の約5倍の
確率で大当たり確率がアップする。
【0141】次いで、上記ステップQ3またはステップ
Q4で設定された判定回数に基づいて、特図の大当たり
乱数が当たり(すなわち、低確率状態の場合は判定値”
003”で1回の判定、高確率状態の場合は判定値を”
003”、”006”、”009”、”0012”、”
0015”で5回の判定を行う)か否かがチェックされ
(ステップQ5)、当たりではない場合、ハズレ図柄の
格納領域が指示され(ステップQ6)、図16のステッ
プQ9の処理に進む。
【0142】一方、上記ステップQ5の処理において、
当たりである場合、続いて、ラッキーナンバー乱数が当
たりか否かがチェックされる(ステップQ7)。
【0143】本実施例におけるラッキーナンバー乱数
は、特図の大当たり乱数とは別にラッキーナンバー乱数
として独立した乱数であり、特図の大当たり乱数と同様
に毎回リセット信号に基づいて更新され、特図始動スイ
ッチ31に遊技球が入賞するタイミングに基づいて、特
図記憶領域に特図乱数を取り込むのと並行して、ラッキ
ーナンバー乱数も取り込み、大当たりの判定後に動作状
態を確率変動(高確率状態)に移行させるか否かの判定
に利用する乱数である。
【0144】そして、ラッキーナンバー乱数(例えば、
1/45程度の確率の乱数)が当たりと判定されると、
停止図柄の格納領域の設定がラッキーナンバー図柄格納
領域へと変更され(ステップQ8)、図16のステップ
Q9の処理に進み、また、ラッキーナンバー乱数がハズ
レた場合は、そのまま図16のステップQ9の処理に進
む。
【0145】次いで、設定された停止図柄の格納領域か
ら停止図柄が取り込まれて停止図柄として設定され(ス
テップQ9)、乱数の記憶領域の該当個所が初期化され
る(ステップQ10)。
【0146】以下、図12の処理番号14に示す大当た
り終了動作の終了監視処理について、図17に基づいて
詳しく説明する。
【0147】図17は、大当たり終了動作の終了監視処
理のフローチャートである。
【0148】大当たり終了動作の終了監視処理では、ま
ず、退避しておいた確率状態(この処理での高確率記
憶)が取り込まれて確率状態が復旧され(ステップR
1)、以後、この確率状態が参照されて処理が進行す
る。これは、確率変動中の大当たり中には、特図乱数、
普図乱数は共に低確率状態で判定され、確率状態が変更
されているためである。
【0149】次いで、ラッキーナンバー乱数が当たりの
場合は、停止図柄がラッキーナンバー図柄として、本実
施例の場合、“1 1 1”,“3 3 3”,“5 5
5”,“7 7 7”のいずれかの図柄が設定されるた
め、停止図柄が“3 3 3”または“7 7 7”のラッ
キーナンバー図柄の当たりか否かが判定される(ステッ
プR2)。
【0150】上記ステップR2の処理において、停止図
柄が、“3 3 3”または“7 77”のラッキーナン
バー図柄であった場合、高確率記憶に「2」が設定され
るとともに(ステップR3)、確率変動状態での1回目
の背景表示情報(図19〜図22に示すモードデータの
上位4ビット)として、図18(b)に示すような大相
撲をモチーフとした背景表示情報が設定され(ステップ
R4)、ステップR11に進む。
【0151】一方、上記ステップR2の処理において、
停止図柄が、“3 3 3”または“7 7 7”のラッキ
ーナンバー図柄でなかった場合、停止図柄が、“1 1
1”または“5 5 5”のラッキーナンバー図柄の当た
りか否かが判定される(ステップR5)。
【0152】ここで、停止図柄が、“1 1 1”または
“5 5 5”のラッキーナンバー図柄であった場合、高
確率記憶に「1」が設定されるとともに(ステップR
6)、確率変動状態での2回目の背景表示情報として、
図18(c)に示すような競馬をモチーフとした背景表
示情報が設定され(ステップR7)、ステップR11に
進む。
【0153】そして、上記ステップR5の処理におい
て、停止図柄が、“1 1 1”または“5 5 5”のラ
ッキーナンバー図柄でなかった場合、高確率記憶が
「2」であるか否かがチェックされ(ステップR8)、
高確率記憶が「2」である場合は、上記ステップR6,
ステップR7の処理が行われてステップR11に進み、
高確率記憶が「2」でない場合、高確率記憶がクリアさ
れ(ステップR9)、図18(a)に示すようなサッカ
ーをモチーフとした通常背景表示情報が設定され(ステ
ップR10)、次処理のために、処理番号の切り換え処
理(すなわち、この場合、処理番号=14から処理番号
=0へ)が行われる(ステップR11)。
【0154】図19〜図22は、役物制御回路3から表
示制御回路4に転送されるデータを示す図表であり、通
常状態及び確率変動1回目と確率変動2回目との背景情
報の設定を示す。
【0155】本実施例における転送データは、7バイト
を1単位として送られ、モードデータの上位4ビットが
背景表示情報として用いられており、本実施例では、
“0000B”で、図18(a)に示すサッカーをモチ
ーフとした通常背景表示情報、“0001B”で、図1
8(b)に示す大相撲をモチーフとした確率変動1回目
の背景表示情報、“0010B”で、図18(c)に示
す競馬をモチーフとした確率変動2回目の背景表示情報
が指定される。
【0156】図23は、遊技における動作の遷移状態を
示す図である。
【0157】図23に示すように、“1 1 1”,“3
3 3”,“5 5 5”,“7 77”のいずれかのラ
ッキーナンバー図柄で大当たりになると確率変動状態と
なり、また、確率変動遊技中に再度ラッキーナンバー図
柄で大当たりになった場合は、新たに確率変動遊技が開
始される。
【0158】すなわち、通常状態の時は、通常の背景表
示であるサッカーをモチーフとした背景表示で特図の変
動表示が進行し、ラッキーナンバー図柄で大当たりとな
ると、大当たり終了後、普図ゲーム及び特図ゲームが高
確率状態となるとともに、確率変動1回目を認識させる
ために特図の背景表示が大相撲をモチーフとして背景表
示に切り換えられる。
【0159】ここで、再度大当たりになると、一旦、低
確率状態となり、大当たり終了後に、再び高確率状態に
復帰するとともに、確率変動2回目を認識させるために
特図の背景表示が競馬をモチーフとした背景図柄に切り
換えられる。
【0160】そして、2度目の大当たりになると低確率
状態となり、確率変動遊技が終了する。
【0161】以上説明したように、本実施例では、役物
制御回路3によって可変表示装置上に表示される変動表
示図柄の停止図柄態様が、予め設定された特殊停止図柄
態様、すなわち、“1 1 1”,“3 33”,“5 5
5”,“7 7 7”のラッキーナンバー図柄となった
場合、確率変動により動作状態を高確率状態に移行する
とともに、表示制御回路4により確率変動により高確率
状態であることを可変表示装置上に表示される背景表示
図柄によって外部に報知することで、確実に確率変動の
遊技状態を外部に報知することができ、また、装飾表示
領域を確保しつつ、確率変動の遊技状態を外部に報知す
ることができる。
【0162】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0163】例えば、本実施例では、確率変動中に新た
にラッキーナンバー図柄で大当たりになった場合も、確
率変動1回目、確率変動2回目と考えて、背景表示を固
定したが、例えば、確率変動2回目中にラッキーナンバ
ー図柄で大当たりになった場合、本実施例では、新たに
確率変動遊技が開始することとなり、次の大当たり終了
後の背景表示は確率変動1回目の背景表示となるが、こ
れを前回の続きと考えて(確率変動3回目)、確率変動
1回目及び確率変動2回目と異なる背景表示にしても良
い。
【0164】また、本実施例では、ラッキーナンバー図
柄で大当たりすることが、確率変動に突入する条件とな
っているが、ラッキーナンバー乱数の当たり判定のみを
確率変動条件とし、どの図柄で大当たりしても一定の確
率で確率変動に突入するようにしてもよい。
【0165】さらに、本実施例では、確率変動時に背景
図柄を変更するものであったが、これに限らず、例え
ば、特図自体を、通常時には、“数字”とし、確率変動
1回目には“漢数字”、確率変動2回目には“ローマ数
字”としても良い。但し、この場合、特図自体は同一識
別子の複数図柄(この場合、数字、漢数字、ローマ数
字)を持つものであり、その一部を拡大表示することに
なる。
【0166】また、以上の説明では主として発明者によ
ってなされた発明を、その背景となった利用分野である
カード式パチンコ遊技機に適用した場合について説明し
たが、それに限定されるものではない。
【0167】第1種確率変動タイプのパチンコ遊技機に
おける小当たりの確率変動時にも適用できる。
【0168】また、カード式パチンコ遊技機における3
段階の確率設定の変更に利用することにより、確率の設
定状態を背景表示により遊技者に認識させ、遊技機の選
択の一因子としてもよい。
【0169】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、遊技制御手段
によって可変表示装置上に表示される変動表示図柄の停
止図柄態様が、予め設定された特殊停止図柄態様となっ
た場合、当該特殊停止図柄態様に対応して動作状態を特
殊遊技状態へと移行するとともに、動作状態報知手段に
より特殊遊技状態における動作状態を可変表示装置上に
表示される装飾図柄によって外部に報知することによ
り、確実に確率変動の遊技状態を外部に報知することが
でき、また、装飾表示領域を確保しつつ、確率変動の遊
技状態を外部に報知することができる。
【0170】また、請求項2記載の発明では、遊技制御
手段によって可変表示装置上に表示される変動表示図柄
の停止図柄態様に基づいて、予め設定された確率に基づ
いて動作状態を特殊遊技状態へと移行するとともに、動
作状態報知手段により特殊遊技状態における動作状態を
可変表示装置上に表示される装飾図柄によって外部に報
知することにより、確実に確率変動の遊技状態を外部に
報知することができ、また、装飾表示領域を確保しつ
つ、確率変動の遊技状態を外部に報知することができ
る。
【0171】この場合、請求項3記載の発明では、遊技
制御手段により動作状態を特殊遊技状態に移行した場
合、普通図柄表示装置における小当たり発生確率を高め
ることにより、前述の請求項1または2記載の発明に加
えて、小当たり確率を確率変動状態となった場合の動作
状態を動作状態報知手段によって外部に報知できる。
【0172】そして、請求項4記載の発明では、遊技制
御手段により動作状態を特殊遊技状態に移行した場合、
特別図柄表示装置における大当たり発生確率を高めるこ
とにより、前述の請求項1、2または3記載の発明に加
えて、大当たり確率を確率変動状態となった場合の動作
状態が動作状態報知手段によって外部に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるパチンコ遊技機の原理図であ
る。
【図2】本実施例のパチンコ遊技機における遊技盤の正
面図である。
【図3】ケタ上がり方式のカウンタにおける乱数生成を
説明するための図である。
【図4】本実施例における遊技制御回路を含むパチンコ
遊技機の要部構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例における役物制御回路の要部構成を示
すブロック図である。
【図6】本実施例における表示制御回路の要部構成を示
すブロック図である。
【図7】遊技制御回路における全体的な処理概要を示す
フローチャートである。
【図8】図7に続く、遊技制御回路における全体的な処
理概要を示すフローチャートである。
【図9】図8に続く、遊技制御回路における全体的な処
理概要を示すフローチャートである。
【図10】特図ゲーム処理のフローチャートである。
【図11】図10に続く、特図ゲーム処理のフローチャ
ートである。
【図12】図11に続く、特図ゲーム処理のフローチャ
ートである。
【図13】自動停止時間の終了監視処理のフローチャー
トである。
【図14】図13に続く、自動停止時間の終了監視処理
のフローチャートである。
【図15】停止図柄抽出処理のフローチャートである。
【図16】図15に続く、停止図柄抽出処理のフローチ
ャートである。
【図17】大当たり終了動作の終了監視処理のフローチ
ャートである。
【図18】特図背景表示情報に基づく背景画像表示例を
示す図である。
【図19】役物制御回路から表示制御回路に転送される
データを示す図表である。
【図20】図19に続く、役物制御回路から表示制御回
路に転送されるデータを示す図表である。
【図21】図20に続く、役物制御回路から表示制御回
路に転送されるデータを示す図表である。
【図22】図21に続く、役物制御回路から表示制御回
路に転送されるデータを示す図表である。
【図23】遊技における動作の遷移状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 2 遊技制御回路 3 役物制御回路(遊技制御手段) 4 表示制御回路(動作状態報知手段) 5 電源回路 6 画像表示部 7 音声出力部 8 役物制御中枢回路 9 入出力制御回路 10 表示制御中枢回路 11 遊技盤 12 ガイドレール 13 遊技領域 14 特別図柄表示装置 14a〜14d 特図保留ランプ(特別図柄表示装置
記憶) 15 普通図柄表示装置 15a〜15d 普図保留ランプ(普通図柄表示装置
記憶) 16 電動チューリップ(特別図柄始動口,
普通電動役物) 17 変動入賞装置(大入賞口) 18 スルーチャッカ(普通図柄作動部) 19 入賞口 21 CPU 22 分周回路 23 ROM 24 RAM 31 特図始動スイッチ 32 継続スイッチ 33 カウントスイッチ 34 普図始動スイッチ 35 ローパスフィルタ 36 バッファゲート 37 出力ポート 38 ドライバ 41 画像出力回路 42 音声出力回路 51 CPU 52 ROM 53 RAM 54 ビデオディスプレイコントローラ 55 ビデオメモリ 56 サウンドジェネレータ 57 アンプ B バス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特定入賞口への遊技球の入賞を条件とし
    て、可変表示装置上に表示される変動表示図柄の可変表
    示を行い、当該変動表示図柄の停止図柄態様に基づいて
    所定の遊技付加価値を付与するパチンコ遊技機におい
    て、 前記可変表示装置上に表示される変動表示図柄の停止図
    柄態様が予め設定された特殊停止図柄態様となった場
    合、当該特殊停止図柄態様に対応して動作状態を特殊遊
    技状態へと移行させる遊技制御手段と、 該遊技制御手段により特殊遊技状態へと動作状態を移行
    させる際、特殊遊技状態における動作状態を前記可変表
    示装置上に表示される装飾図柄により外部に報知する動
    作状態報知手段と、 を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】特定入賞口への遊技球の入賞を条件とし
    て、可変表示装置上に表示される変動表示図柄の可変表
    示を行い、当該変動表示図柄の停止図柄態様に基づいて
    所定の遊技付加価値を付与するパチンコ遊技機におい
    て、 前記可変表示装置上に表示される変動表示図柄の停止図
    柄態様に基づいて所定の遊技付加価値が付与される場
    合、予め設定された確率に基づいて動作状態を特殊遊技
    状態へと移行させる遊技制御手段と、 該遊技制御手段により特殊遊技状態へと動作状態を移行
    させる際、特殊遊技状態における動作状態を前記可変表
    示装置上に表示される装飾図柄により外部に報知する動
    作状態報知手段と、 を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】遊技領域中に、 普通図柄作動部における遊技球の検出を条件として表示
    図柄を変動させる普通図柄表示装置と、 該普通図柄表示装置の停止図柄が特定図柄となる場合を
    小当たりとし、小当たり時に開状態となる普通電動役物
    と、 を備え、 前記遊技制御手段により動作状態が特殊遊技状態に移行
    された場合、前記普通図柄表示装置における小当たり発
    生確率を高めることを特徴とする請求項1または2記載
    のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】遊技領域中に、 特別図柄始動口への遊技球の入賞を条件として特別図柄
    可変表示ゲームを行う特別図柄表示装置と、 該特別図柄表示装置における特別図柄可変表示ゲームの
    大当たり時に開放する変動入賞装置と、 を備え、 前記遊技制御手段により動作状態が特殊遊技状態に移行
    された場合、前記特別図柄表示装置の特別図柄可変表示
    ゲームにおける大当たり確率を高めることを特徴とする
    請求項1、2または3記載のパチンコ遊技機。
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