JPH07213424A

JPH07213424A - 麺の茹上げ装置

Info

Publication number: JPH07213424A
Application number: JP1067494A
Authority: JP
Inventors: Takuya Yokota; 卓也横田; Yasuaki Matsui; 康明松井; Arata Koroyasu; 新頃安
Original assignee: Kyokuto Sanki Co Ltd
Current assignee: Kyokuto Sanki Co Ltd
Priority date: 1994-02-01
Filing date: 1994-02-01
Publication date: 1995-08-15
Anticipated expiration: 2013-03-11
Also published as: JP2727405B2

Abstract

(57)【要約】【構成】一人分もしくは複数人分の麺を一つの麺かご
に入れて湯槽中で茹上げる麺の茹上げ装置であって、麺
かごとともに、麺かご保持部とこれを上下動させて麺か
ごを湯槽に浸漬し、その取出しを自在とする昇降機構部
とその作動のための作動制御部とを備えた茹上げユニッ
トが複数配設され、このユニットは各々独立に作動され
る。【効果】一人分の麺であっても、随時茹上げることが
でき、茹上げの効率化、装置稼動率の向上が図られ、来
客への迅速なサービスの向上が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、麺の茹上げ装置に関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、一人前
分の麺の茹上げをも簡便な操作として随時に短時間で行
うことのできる新しい麺の茹上げ装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術とその課題】従来より多くの飲食店におい
ては、うどん、そば、ラーメン、あるいはスパゲッティ
等の麺を茹上げるための麺茹上げ装置が導入されてお
り、作業効率の向上と、麺の茹上げ状態の均質化を図
り、来店した客へのサービスの向上に活用されている。
また、この麺茹上げ装置は、飲食品の衛生管理にも有効
な手段となっている。

【０００３】これまでにも、麺の茹上げ装置には各種の
方式のものが知られており、たとえば麺かごを上下にリ
フト移動可能とした茹上げ装置（実開昭５７−７４２０
号公報）や、上下動可能とした麺かごを、さらに前後動
させて湯槽とともに冷水槽への浸漬、そしてその取出し
を可能とした茹上げ装置（実開平１−３３９３１号公
報）等が提案され、実用製品となって活用されてもい
る。

【０００４】しかしながら、これまでの茹上げ装置の場
合には、いずれも多数の客のための麺をほぼ同時に茹上
げるか、もしくは、複数人分の麺を連続したプロセスと
して茹上げる構造となっているため、その稼動が終了す
るまで、たとえ空の状態の麺かごがあったとしても、次
の客のための麺を茹でることができないという欠点があ
った。このため、装置の稼動率は必ずしも満足できるも
のでなく、また来客サービスの向上の観点からも好まし
いものではなかった。

【０００５】そこで、この発明は、以上の通りの従来の
茹上げ装置の欠点を改善し、たとえ一人分の麺であって
も、随時迅速に茹上げることができ、来客サービスの向
上を図ることのできる、簡便な構造と操作の麺の茹上げ
装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するものとして、一人分もしくは複数人分の麺を一
つの麺かごに入れて湯槽中で茹上げる麺の茹上げ装置で
あって、麺かごとともに、麺かご保持部とこれを上下動
させて麺かごを湯槽に浸漬し、その取出しを自在とする
昇降機構部とその作動のための作動制御部とを備えた茹
上げユニットが複数配設され、このユニットは各々独立
に作動されることを特徴とする麺の茹上げ装置を提供す
る。

【０００７】また、この発明は、より具体的態様の一つ
として、麺かご保持部とこれを上下動させて麺かごを湯
槽に浸漬し、その取出しを自在としたアーム・リンク機
構部およびこの機構部を操作する操作レバー部とを備え
た茹上げユニットが複数配設され、このユニットは各々
独立に作動されることを特徴とする麺の茹上げ装置をも
提供する。

【０００８】

【作用】この発明の茹上げ装置の場合には、一人前の麺
であっても、上記の通りの昇降機構部、たとえばアーム
・リンク機構による麺かごの湯槽内への浸漬とそれから
の取出しを可能とする茹上げユニットによって個別に随
時茹上げることができ、しかもこのユニットを複数備え
ていることで、多人数の来客があっても充分に対応で
き、しかも、稼動率は従来装置に比べてはるかに向上す
る。

【０００９】湯槽そのものについても、茹上げる麺の量
に応じて湯温や湯量等を調整することができる。そし
て、この発明の装置では、操作レバー等によって簡便に
操作でき、しかもアーム・リンク機構によるシンプルな
構造を有しているため、製造コスト面およびメンテナン
ス面においても有利なものとなる。

【００１０】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明の装置について説明する。

【００１１】

【実施例】添付した図面の図１は、この発明の装置の構
造を例示した概要図である。たとえば、この図１に示し
たように、この発明の麺の茹上げ装置では、一人分もし
くは複数人分の麺を一つの麺かご（１）に入れて茹上げ
ることができ、湯槽（２）とともに、麺かご保持部
（３）とこれを上下動させて麺かご（１）を湯槽（２）
に浸漬し、その取出しを自在としたアーム・リンク機構
部（４）およびこのアーム・リンク機構部（４）を操作
する操作レバー部（５）とを備えた茹上げユニットが複
数配設され、このユニットは各々独立に作動される。

【００１２】アーム・リンク機構部（４）には、一端部
が麺かご保持部（３）に連結し、他端部が回動自在に支
持されたアーム（４１）と、このアーム（４１）中間部
において一端部が連結し、他端部が操作レバー部（５）
の操作レバー（５１）に連結したリンク（４２）が備え
られている。そして、操作レバー部（５）では、この例
においては、操作レバー（５１）は、一端部が回動自在
に支持され、その中間部で昇降用シリンダーピストン
（５２）に連結されている。この操作レバー（５１）の
支持部には、ロック機構部（６）を配備する。

【００１３】ロック機構部（６）は、たとえば、操作レ
バー（５１）の小アーム（５３）とピン（５４）、およ
びソレノイド（６１）によって作動する略Ｌ字型の屈曲
アーム（６２）とバネ（６３）とによって構成される。
また、操作レバー（５１）にはセンサー（５５）も取付
けられている。以上の構造において、上下動可能な、操
作レバー（５１）を、その握り部（５６）において下方
に押し下げると、ロック機構部（６）が作動し、ピン
（５３）を屈曲アーム（６２）に係止し、これを解放す
る時には、ソレノイド（６１）で屈曲アーム（６２）を
動かして解放する。

【００１４】操作レバー（５１）がロック機構部（６）
においてロックされると、センサー（５５）が作動し、
麺かご揺動機構（７）としてのカム（７１）が、モータ
ー（７２）によって回転する。この時、操作レバー（５
１）の下方への作動によって、リンク（４２）、アーム
（４１）および麺かご保持部（３）を介して麺かご
（１）が湯槽（２）内に浸漬されており、カム（７１）
には、アーム（４１）のコロ（４３）が当接して回転
し、カムの回動に合わせて、アーム（４１）が上下に揺
動する。このため、麺かご保持部（３）に支持された麺
かご（１）は、湯槽（２）内において上下に揺動する。
これによって、麺の茹上げは、より迅速に、かつ、均質
化されることになる。カム（７１）は、１本のシャフト
に複数のアーム（４１）の数だけ設置しておけば、モー
ター（７２）は一つであってもよい。また、揺動を可能
とするため、リンク（４２）には長穴（４４）を設けて
もいる。

【００１５】麺上げの設定時間になると、自動的にロッ
ク機構部（６）でのロックが解除され、たとえばガスス
プリング等によって構成する昇降シリンダーピストン
（５２）が操作レバー（５１）を押し上げ、この動作に
ともなって、麺かご（１）は湯槽より取出されることに
なる。上記のセンサー（５５）としては、たとえば近接
センサーでもよいし、光センサー等の各種の手段が適宜
に採用される。

【００１６】麺かご（１）は、金属等による網状または
穴があいたカゴとして使用する。この麺かご（１）につ
いては、茹上がった状態で、容器に供出するために、た
とえば図１に示した麺かごの回動機構部（１１）を設け
ることができる。たとえばこの機構部（１１）では、麺
かご（１）が所定の位置に来た時に、ピンが突出して麺
かご（１）を押し上げて回転させる。また、麺かごに舌
片部（１２）を設けて、これを機械的に、あるいは手に
持って麺かご（１）を回転させ、麺を取出すようにして
もよい。

【００１７】たとえば以上の通りの構成からなるこの発
明の麺の茹上げユニット（１０）は図２の平断面図にも
例示したように、横方向に複数配置し、この各々のユニ
ットが独立して作動できるようにする。なお、湯槽
（２）については、複数ユニットに共通のもの、あるい
は区分されたもの、さらには個別のものとしてもよく、
いずれの場合も湯温が一定になるように温度センサー
（２１）によってモニターし、湯の供給部（２２）およ
び排出部（２３）が備えられる。また、オーバーフロー
回収部（２４）を設け、これを循環もしくは排出するよ
うにしてもよい。フロートスイッチ等の湯量を一定に保
つ機構を配設しておくことが好ましい。これにより、湯
量、湯温の自動制御が可能になる。

【００１８】噴流形成部（２５）が配設されていてもよ
い。また、茹上げユニット（１０）は、その個々のもの
が前後に移動し、湯槽とともに配設した冷水槽への麺の
浸漬と、そこからの取出しを可能としてもよい。もちろ
ん、以上の例とは別に、上下動する操作レバー（５１）
に代えて、たとえば、図３に例示したように、リンク
（４２）をモーター（８１）によって回転させ、このモ
ーター（８１）の回転を操作ボタンによって指示するよ
うにしてもよい。さらには、アーム（４１）を、図４に
例示したように、エアシリンダー等によりシリンダーピ
ストン（８２）駆動として上下動させてもよい。

【００１９】いずれの場合も、麺かご（１）による茹上
げは、その各々について独立に作動するユニットにして
おく。そして、複数のユニットの各々は、別々に茹上げ
時間がコントロールされ、しかも、麺の種類が変わって
も対応できるように、ユニット毎に茹上げ時間が設定で
きるようにする。たとえば冷凍うどんの場合には約６０
秒、冷凍そばならば約３０秒のように適宜な設定を可能
とする。

【００２０】

【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明の場
合には、一人分の麺であっても、随時茹上げることがで
き、茹上げの効率化、装置稼動率の向上が図られ、来客
への迅速なサービスの向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の装置の茹上げユニットの一例を示し
た構成図である。

【図２】この発明の装置の茹上げユニットの配置を例示
した平断面図である。

【図３】茹上げユニットの別の例を示した構成図であ
る。

【図４】茹上げユニットのさらに別の例を示した構成図
である。

【符号の説明】

１麺かご１１回動機構部１２舌片部２湯槽２１温度センサー２２湯供給部２３湯排出部２４オーバーフロー回収部２５噴流形成部３麺かご保持部４アーム・リンク機構部４１アーム４２リンク４３コロ４４長穴５操作レバー部５１操作レバー５２昇降シリンダーピストン５３小アーム５４ピン５５センサー５６握り部６ロック機構部６１ソレノイド６２屈曲アーム６３バネ７揺動機構７１カム７２モーター８１モーター８２シリンダーピストン１０麺茹上げユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一人分もしくは複数人分の麺を一つの麺
かごに入れて湯槽中で茹上げる麺の茹上げ装置であっ
て、麺かごとともに、麺かご保持部とこれを上下動させ
て麺かごを湯槽に浸漬し、その取出しを自在とする昇降
機構部とその作動のための作動制御部とを備えた茹上げ
ユニットが複数配設され、このユニットは各々独立に作
動されることを特徴とする麺の茹上げ装置。
【請求項２】麺かご保持部とこれを上下動させて麺か
ごを湯槽に浸漬およびその取出し自在としたアーム・リ
ンク機構部およびこの機構を操作する操作レバー部とを
備えた茹上げユニットが複数配設され、このユニットは
各々独立に作動されることを特徴とする麺の茹上げ装
置。
【請求項３】操作レバー部のロック機構部が配設され
ている請求項２の茹上げ装置。
【請求項４】麺かご保持部には、茹上げられた麺が供
出される麺かご回動機構部が配設されている請求項１ま
たは２の茹上げ装置。
【請求項５】アーム・リンク機構部は、一端部が麺か
ご保持部に連結し、他端部が回動自在に支持されたアー
ムと、このアーム中間部において一端部が連結し、他端
部が操作レバーに連結されたリンクとを備えている請求
項２の茹上げ装置。
【請求項６】操作レバー部は、一端部が回動自在に支
持され、その中間部において昇降用シリンダーピストン
に連結されている請求項２の茹上げ装置。
【請求項７】麺かごの上下揺動機構部が配設されてい
る請求項２の茹上げ装置。
【請求項８】上下揺動機構部はカム機構を有し、カム
は麺かご保持部に連結されたアームに当接している請求
項７の茹上げ装置。
【請求項９】湯槽には噴流形成部が配設されている請
求項１または２の茹上げ装置。
【請求項１０】湯槽には、湯供給部と排出部が配設さ
れている請求項１または２の茹上げ装置。
【請求項１１】茹上げユニットが前後に移動し、湯槽
とともに配設した冷水槽への麺の浸漬とそこからの取出
しを可能とするスライド駆動機構を備えた請求項１また
は２の茹上げ装置。