JPH07213264A - 酸素吸収剤 - Google Patents

酸素吸収剤

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JPH07213264A
JPH07213264A JP3416494A JP3416494A JPH07213264A JP H07213264 A JPH07213264 A JP H07213264A JP 3416494 A JP3416494 A JP 3416494A JP 3416494 A JP3416494 A JP 3416494A JP H07213264 A JPH07213264 A JP H07213264A
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JP
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oxygen
antibacterial agent
inorganic
inorganic antibacterial
oxygen absorbent
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JP3416494A
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English (en)
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Hideo Hanai
英雄 花井
Koji Sugiura
晃治 杉浦
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品などの品質保全のため、好気性菌はもち
ろんのこと、酸素の非存在下で増殖する嫌気性菌に対し
ても有効に作用し、食品などの品質を継続的に保持する
ことのできる酸素吸収剤を提供する。 【構成】 無機化合物に抗菌性イオンを担持させてなる
無機系抗菌剤を、煉込みやコーティングなどによってプ
ラスチックフィルムや不織布など通気性を有する包装材
に担持させ、得た無機系抗菌剤を担持する包装材を使用
して包装体を形成し、この包装体内に酸素吸収性物質を
収容して酸素吸収剤とし、食品などと一緒に系内に封入
することによって系内の酸素吸収と同時に、嫌気性菌に
よる食品などの腐敗を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は食品の品質保全のため
に使用する酸素吸収剤に関し、より詳しくは微生物の繁
殖を確実に防止することのできる酸素吸収剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一定の系内から酸素を除去して無酸素状
態を継続的に保持することにより加工食品や農水産品の
品質を保持することは広く行われている。特に、酸素吸
収剤の使用による食品の品質保持は、取扱いがきわめて
簡単であって設備投資をほとんど必要としないという点
に最大の利点を有し広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】食品と一緒に封入する
酸素吸収剤は、系内の酸素を吸収して内部をほゞ無酸素
状態に保持するため、食品などに付着する微生物中かび
や産膜酵母細菌などの好気性菌をほとんど死滅させてし
まう。しかしながら、嫌気性酵母など嫌気性雰囲気でも
生育できる微生物に対しては従来の酸素吸収剤はその増
殖を防止する機能がないため、酸素吸収剤を封入したに
もかかわらず食品の腐敗が起こるといった問題が発生し
ていた。また、従来使用されている酸素吸収剤はそれ自
体が抗菌作用を持っていないため、最近各種食品に適用
されてきている無菌充填包装に酸素吸収剤を使用するに
あたっては、酸素吸収剤の無菌化を図るため、事前に紫
外線ランプ等により酸素吸収剤自体を完全に殺菌する必
要があった。
【0004】この発明はかゝる現状に鑑み、酸素の非存
在下で増殖する嫌気性菌に対しても有効に作用し、食品
の品質を継続的に保持することのできる酸素吸収剤を提
供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の酸素吸収剤は、包装材で酸素吸収性物質
を包装した酸素吸収剤において、前記包装材に無機系抗
菌剤を担持させたことを特徴とするものである。
【0006】この発明の酸素吸収剤は、一定の系内から
酸素を除去するための酸素吸収性物質を包装する包装材
に、広範囲の細菌、かび類に対して長期にわたって有効
に作用する無機系抗菌剤を担持させたもので、包装材の
構成や包装材を構成する素材および無機系抗菌剤を担持
させる部位によって多くのバリエイション有するもので
ある。
【0007】すなわち、酸素吸収性物質を包装体内に収
容してなる酸素吸収剤は、その包装体として全面が通気
性を有するもの、片面のみが通気性を有するもの、片面
が外装材と内装材などの積層材からなり他面が単一の素
材でなるもの、全体が外装材・中間材・内装材からなる
積層材で構成されたものなどが使用されている。また、
包装材への無機系抗菌剤の担持は、包装体の全面にわた
るように担持させたもの、部分的(たとえば、片面な
ど)に担持させたもの、積層材を用いる場合にあっては
その一部に担持させたもの等を挙げることができる。
【0008】包装材 酸素吸収剤を収容する包装体を構成する包装材として
は、以下の材質のものを素材として使用することができ
る。 (a)ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリア
ミド,ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(P
E),ポリカーボネート,ポリブタジェン,ポリスチレ
ン(PS),セロハン,ポリビニルアルコール,エチレ
ン−ビニルアルコールおよびエチレン−酢酸ビニル共重
合体,エチレン−アクリル酸共重合体(アイオノマ
ー),エチレン−アクリレート共重合体,エチレン−メ
タクリレート共重合体等のフィルムで、通気性を保持さ
せるためには熱針などで孔を開けて使用される。 (b)和紙,クラフト紙,純白ロール紙,耐油紙などの
紙類 (c)ポリエステル,ポリアミド,ポリプロピレン,ポ
リエチレン,アクリルなどで例示されるプラスチックの
繊維を熱、圧力、接着剤等で接合させて得た不織布、特
に長繊維同士の結合による不織布 なお、これらの不織布の市販品としては、タイベック
(米国 デュポン社製品),スパンボンド(旭化成社製
品),アクスター(東レ社製品)などがある。 (d)ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリフッ化エチ
レンなどで例示される合成樹脂フィルムの冷間延伸、異
物を含有するフィルムの延伸、異物を含有するフィルム
からの異物の抽出、異物を含有するフィルムから異物を
抽出したのちにフィルムを延伸する方法、またはフィル
ムへの電子照射などの方法によって得られるマイクロポ
ーラスフィルムと称さる微多孔膜 かゝる微多孔膜の市販品として、ジュラガード(米国;
セラニーズ社製品),FP−2(旭化成社製品),NO
P(日本石油社製品),ニトフロンNTF(日東電気工
業社製品),NFシート(徳山ソーダ社製品),セルポ
アNW01(積水化学社製品),ポリフロンペーパー
(ダイキン工業社製品)などがある。
【0009】包装体の構成 酸素吸収性物質を収容する包装体としては、たとえば、
包装体の全面に通気性を付与したもの、片面のみが通気
性を有して他面が非通気性であるもの、一方が単一の素
材で他方がプラスチックフィルムの積層材からなるもの
など多くの種類があるが、積層材として、たとえば外装
材と内装材および中間材とから構成されているもの等を
広く使用することができる。また、積層材からなる包装
材としては、外装材を非通気性とし、中間材又は/及び
内装材を通気性として包装材の接合端面から通気を図
る、いわゆる端面吸収型の包装体も使用することができ
る。一般に、かゝる端面吸収型の包装体はその酸素吸収
能力が低く、系内の殺菌ないし滅菌の能力が不足し勝ち
となるので、包装体に無機系抗菌剤を担持させることに
よってその性能を向上させることができる。
【0010】前記積層材を構成する外装材としては、前
記(a)のプラスチックフイルムが使用される。これら
プラスチックフイルムの中では、分包性、フイルム強度
等の点からポリエチレンテレフタレート,ポリアミドの
使用が特に好ましい。なお、通気性を付与するためプラ
スチックフイルムに細孔を施す場合には、プラスチック
フイルムに熱針で孔をあける等の公知の方法によって行
う。また、外装材を積層材で構成する場合には、ポリエ
チレンフィルム等をヒートラミネーションによりラミネ
ートして積層するものである。
【0011】積層材を構成する中間材は通気性を有する
もので、具体的には前記(b)の紙類、(c)の不織布
および(d)の微多孔膜等を挙げることができる。
【0012】積層材を構成する内装材としては、外装材
に用いられる前記(a)のプラスチックフイルムのう
ち、外装材として使用するプラスチックフイルムより軟
化点の低い材料であればいかなるフイルムも使用するこ
とができる。具体的には、ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,エチレン酢酸ビニール共重合体,エチレン−アクリ
ル酸塩共重合体,エチレン−アクリレート共重合体,エ
チレン−メタクリレート共重合体,エチレン−アクリル
酸共重合体などを挙げることができる。通気性を付与す
るための細孔は、外装材と同様にフイルムに熱針で孔を
あける等の公知の方法で設けられ、通気性を付与された
形で使用される。なお、包装材の構成に際して、通気性
の素材と組み合わせて非通気性の素材を使用する場合、
非通気性の素材としては細孔を有しない前記(a)のプ
ラスチックフィルム類が使用される。
【0013】無機系抗菌剤 包装材に担持させる無機系抗菌剤としては、抗菌性金属
イオンを担持させた無機化合物が挙げられ、使用する抗
菌性金属イオンや無機化合物には特に制限はない。前記
抗菌性金属イオンを担持させる無機化合物としては、た
とえば、活性炭,活性アルミナ,シリカゲル等の無機吸
着剤、ゼオライト,ヒドロキシアパタイト,リン酸ジル
コニウム,リン酸チタン,チタン酸カリウム,含水アン
チモン,含水ビスマス,含水酸化ジルコニウム,含水酸
化チタン及びハイドロタルサイトなどの無機イオン交換
体を挙げることができる。
【0014】抗菌性金属イオンを無機化合物に担持させ
る場合、その好ましい割合は、担体である無機化合物1
00重量部当たり0.1〜10重量部である。抗菌性金
属イオンを無機化合物に担持させる方法には特に制限は
なく、たとえば、物理吸着または化学吸着により担持さ
せる方法、イオン交換反応により担持させる方法、結合
剤により担持させる方法、さらには抗菌性金属化合物を
無機化合物に打ち込むことにより担持させる方法、蒸
着、溶解析出反応等の薄膜形成法により無機化合物の表
面に抗菌性金属化合物の薄層を形成させることにより担
持させる方法などがある。
【0015】前記の無機化合物の中で、無機イオン交換
体は抗菌性金属イオンを強固に担持できることからこの
発明において好ましく使用される。特に、無機イオン交
換体の中でも、りん酸四価金属塩が好適である。このり
ん酸四価金属塩に抗菌性金属イオンを担持させてなる下
記一般式〔1〕で示される化合物が、この発明における
無機系抗菌剤としてが最も好ましいものである。 一般式〔1〕 M1 aAbM2 2 (PO4 3 ・nH2 0 〔但し、M1 は銀,銅,亜鉛,錫,水銀,鉛,鉄,コバ
ルト,ニッケル,マンガン,砒素,アンチモン,ビスマ
ス,バリウム,カドミウムおよびクロムから選ばれた少
なくとも1種の金属イオン(1価とする)、Aはアルカ
リ金属イオン,アルカリ土類金属イオン,アンモニウム
イオンおよび水素イオンから選ばれた少なくとも1種の
金属イオン(m価とする)、M2 は4価金属、nは0≦
n≦6を満たす数で、a及びbは、いずれも1a+mb
=1を満たす正数である。〕
【0016】上記一般式〔1〕で示される化合物は、ア
モルファス又は空間群R3 Cに属する結晶性化合物であ
って、各構成イオン(M1 ,A,M2 )が3次元網目状
構造を作り、日光に暴露されても変色が少ない化合物で
ある。
【0017】前記一般式〔1〕におけるM1 は、いずれ
も防かび性および抗菌性を示す金属として知られたもの
である。これらの中で、銀は安全性のほか、防かび性お
よび抗菌性を高めることができる金属として特に有効で
ある。前記一般式〔1〕におけるAの好ましい具体例
は、リチウム,ナトリウムおよびカリウム等のアルカリ
金属イオン,マグネシウム,またはカルシウム等のアル
カリ土類金属イオン,または水素イオンである。これら
の中では、化合物の安定性および安価に入手できる点か
らカリウムイオン、ナトリウムイオン、アンモニウムイ
オンおよび水素イオンが好ましい。前記一般式〔1〕に
おけるM2 は、4価金属であって、好ましい具体例とし
ては、ジルコニウム、チタンまたは錫があるが、化合物
の安全性を考慮すると、ジルコニウムおよびチタンが特
に好ましい。一般式〔1〕のリン酸塩系化合物の具体例
としては、下記〔化1〕〜〔化7〕のものがある。
【0018】
【化1】 〔以下余白〕
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】 〔以下余白〕
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】また、化合物1モル当たりの銀イオンの電
荷量と同じ電荷量になるようにしながら、前記〔化1〕
〜〔化7〕におけるAgを、Zn,Mn,Ni,Pb,
Hg,SnおよびCuのいずれかと置換した化合物も使
用することができる。前記リン酸塩系化合物を合成する
方法には、焼成法、湿式法および水熱法等があり、たと
えば以下のようにして容易に得ることができる。
【0026】網目状構造リン酸塩の合成 焼成法により合成する場合、炭酸リチウム(Li2 CO
3)または炭酸ナトリウム(Na2 CO 3)等のアルカ
リ金属を含有する化合物、酸化ジルコニウム(Zr
2 )等のジルコニウムを含有する化合物およびリン酸
二水素アンモニウム(NH4 2 PO 4)等のリン酸基
を含有する化合物を、モル比で約1:4:6となるよう
に混合し、これを温度1100℃〜1400℃で焼成す
ることにより一般式〔2〕で示す化合物を得る。 一般式〔2〕 A′xZr2 (PO4 3 〔但し、A′はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属
イオンおよびアンモニウムイオンから選ばれる少なくと
も1種の金属イオン、xはA′が1価であるときは1
で、A′が2価であるときは1/2である。〕この化合
物を室温〜100℃の温度において、適当な濃度で銀イ
オンを含有する水溶液中に浸漬することにより、一般式
〔1〕で示される化合物を得る。なお、一般式〔1〕に
おけるAが水素イオンである化合物は、上記一般式
〔2〕で表される化合物を、室温〜100℃の温度にお
ける硝酸、硫酸および塩酸等の無機酸水溶液中に浸漬す
ることにより、一般式が下記〔化8〕に示される化合物
を得、さらにこれを適当な濃度で銀イオンを含有する水
溶液中に浸漬することにより前記一般式〔1〕で示され
る化合物を得る。
【0027】
【化8】
【0028】前記〔化8〕におけるzは、0又は1未満
の数である。
【0029】また、湿式法により合成する場合、オキシ
塩化ジルコニウム水溶液を攪拌しながら、この中にシュ
ウ酸を加え、さらにリン酸を加える。苛性ソーダ水溶液
で反応液のpHを3に調整し、10時間加熱還流後、沈
殿物を濾過、水洗、乾燥、粉砕し、網目状リン酸ジルコ
ニウム〔NaZr2 (PO43 〕を得、これを適当な
濃度で抗菌性金属を含有する水溶液中に浸漬することに
より、一般式〔1〕で示される化合物を得ることができ
る。
【0030】また、抗菌性および耐候性がきわめて優れ
た無機系抗菌剤を得るためには、上記リン酸四価金属塩
に、抗菌性金属イオンと共に水素イオンを担持させ、焼
成することが好ましい。リン酸四価金属塩がアンモニウ
ムイオンを有する場合は、焼成によりアンモニウムイオ
ンが熱分解して水素イオンが残るため、リン酸四価金属
塩に水素イオンを担持させる必要はない。
【0031】一方、リン酸四価金属塩がアンモニウムイ
オンを有しないか、きわめて少量しか有しない場合、リ
ン酸四価金属塩に水素イオンを担持させる方法には酸性
溶液に浸漬させる方法がある。酸性溶液の好ましい具体
例として塩酸、硫酸、硝酸等の水溶液がある。酸性溶液
の酸濃度、温度、浸漬時間は特に制限はないが、一般に
酸濃度が高いほど短時間で水素イオンを担持させること
ができることから、好ましい酸濃度は0.1N以上であ
り、好ましい処理温度は40℃以上、より好ましくは6
0℃〜100℃であり、浸漬時間は10分以上、より好
ましくは60分以上である。
【0032】焼成工程は、リン酸四価金属塩に抗菌性金
属イオンおよび水素イオン又はアンモニウムイオンを担
持させた後に実施することが、抗菌剤の化学的および物
理的安定性を向上させ、変色を高度に防止した抗菌剤を
得るために好ましい。また、この焼成工程により、抗菌
剤に付着していた水分がほとんど存在しなくなるため
に、樹脂への加工性も向上する。
【0033】焼成温度は温度500〜1300℃、好ま
しくは温度600〜1000℃、より好ましくは温度7
00〜900℃で焼成する。500℃未満の温度で焼成
すると、抗菌剤の化学的および物理的安定性を向上させ
ることが不十分となり、温度1300℃以上で焼成する
と、抗菌性が低下するか、あるいは微粒子状のリン酸四
価金属塩が融着し微粒子状の抗菌剤が得られなくなるお
それがある。焼成時間には特に制限はなく、通常1〜2
0時間の焼成により充分な効果が得られる。昇温速度お
よび降温速度についても、特に制限はなく、焼成炉の能
力、生産性等を考慮して適宜調製することができる。
【0034】防かび性および抗菌性をよりよく発揮させ
るには、一般式〔1〕におけるaの値は大きい方がよい
が、aの値が0.001以上であれば、充分に防かび性
および抗菌性を発揮させることができる。一方、aの値
が0.001未満であると、防かび性および抗菌性を長
時間に亘って発揮させることが困難となるおそれがある
ので、aの値を0.01以上とすることが好ましい。ま
た、経済性を考慮するとaの値は0.5以下が適当であ
る。
【0035】前記一般式〔1〕で表される化合物の無機
系抗菌剤としての性能は、熱および光の暴露に対して安
定であり、温度500℃、場合によっては温度800〜
1000℃での加熱後であっても構造および組成が全く
変化せず、紫外線の照射によってもなんら変色を起こす
ことがないという優れたものである。また、液体状態に
ある水と接触したり、酸性溶液中でも骨格構造の変化が
みられないので、加工および保存、さらに従来の抗菌剤
のように使用時において加熱温度あるいは遮光条件等の
制約を受けないものである。
【0036】上記のようにして得た無機系抗菌剤はこれ
を包装体の通気性部分、好ましくは通気性部分および非
通気性部分の両方、すなわ全面に担持させて使用するも
のである。包装材に無機系抗菌剤を担持させる具体的な
手段としては、表面を無機系抗菌剤を配合したコーテイ
ング剤でコートする方法や、プラスチックフィルムの場
合には原料のプラスチックにあらかじめ無機系抗菌剤を
溶融混練し、フィルム状に成形する方法などを挙げるこ
とができる。包装材への無機系抗菌剤の担持量は、溶融
混練により加工する場合はプラスチックフィルムに対し
0.1重量%〜10重量%の範囲であることが好まし
い。また、表面にコーティングする場合には、0.01
g/m2 から1g/m2 が充分な抗菌性を得るために適
当である。なお、無機系抗菌剤は食品と直接接触する外
装材に担持させた方が当然その効果は大きいものである
が、内装材に担持させてもよいことは勿論である。無機
系抗菌剤を担持させた通気性のプラスチックフィルムを
使用した外装材と無機系抗菌剤を担持させた、もしくは
担持させないプラスチックフィルムを使用した内装材
と、通気性を有する中間材とからなる積層体は、ヒート
ラミネーションやドライラミネーション、あるいはホッ
トメルトラミネーションなど通常の積層方法によって一
体化させて包装材とするものである。
【0037】酸素吸収性物質 食品を一緒に封入する酸素吸収性物質としては、たとえ
ば、鉄粉等の金属粉,アスコルビン酸及び/又はその
塩,亜硫酸塩,亜硫酸水素塩,ヒドロキノン,カテコー
ル等を含有する酸素吸収性物質,炭酸ガス発生型酸素吸
収性物質,炭酸ガス吸収型酸素吸収性物質などを挙げる
ことができる。
【0038】以下、添付の図面に基づいてこの発明の酸
素吸収剤の実施態様について説明するが、先に述べたよ
うに包装材に無機系抗菌剤を担持させたものであれば、
下記の実施態様にのみ限定されるものでない。図1に示
す酸素吸収剤1は、全面に微細孔3を形成した2枚の通
気性を有するプラスチックフィルム2a,2bの外側面
に無機系抗菌剤4,4の層をコーテイングすると共に、
プラスチックフィルム2a,2bの内側面を対向させて
相対する周辺部を熱シールすることにより無機系抗菌剤
4を担持させた通気性の包装体5とし、この包装体5内
に酸素吸収性物質6を収容したものである。この酸素吸
収剤1は、包装体5を構成するプラスチックフィルム2
a,2bの微細孔3を通じて一定系内の酸素を全面から
吸収すると共に、表面にコートされている無機系抗菌剤
4,4によって好気性、嫌気性を問わずに系内の細菌類
を死滅させることができるものである。
【0039】図2に示す酸素吸収剤11は、全面に微細
孔13を有し、かつ外側面に無機系抗菌剤14の層をコ
ーティングした通気性のプラスチックフィルム12a
と、孔などの設けられていない非通気性のプラスチック
フィルム12bとを、互いに内側面を対向させて相対す
る周辺部を熱シールすることにより、無機系抗菌剤14
を担持させた通気性の包装体15を形成し、この包装体
15内に酸素吸収性物質16を収容したものである。こ
の酸素吸収剤11は、通気性のプラスチックフィルム1
2aから系内の酸素吸収すると共に、無機系抗菌剤14
によって抗菌作用を発揮することができるものである。
【0040】図3の酸素吸収剤21は、全面に微細孔2
3を有し、かつ外側面に無機系抗菌剤24の層をコーテ
ィングした通気性のプラスチックフィルム22aと、外
側面に無機系抗菌剤24の層をコーティングした孔など
の設けられていない非通気性のプラスチックフィルム2
2bとを、互いに内側面を対向させて相対する周辺部を
熱シールすることにより、無機系抗菌剤を担持させた包
装体25を形成し、この包装体25内に酸素吸収性物質
26を収容したものである。この酸素吸収剤21は、通
気性のプラスチックフィルム22aから系内の酸素を吸
収すると共に、外側面の全面に担持させた無機系抗菌剤
24によって抗菌作用を発揮することができるものであ
る。
【0041】図4に示す酸素吸収剤31は、外側面に無
機系抗菌剤33をコーテイングによって担持させると共
に、全面に微細孔34を形成した通気性を有するポリエ
チレンテレフタレートフィルム32の内側に、ポリエチ
レンテレフタレートフィルム32より軟化点が低く、か
つ全面に微細孔34aを形成した通気性を有するポリエ
チレンフィルム35を積層して外装材36とし、この外
装材36の前記ポリエチレンフィルム35の内側面に通
気性を有する紙を中間材37としてヒートラミネーショ
ンによって貼り合わせ、さらにこの中間材37に、全面
に微細孔34bを有し、かつ軟化点が前記ポリエチレン
テレフタレートフィルム32よりも低い通気性を有する
ポリエチレンフィルムからなる内装材38をヒートラミ
ネーションによって貼り合わせた積層シートを、内装材
38を内側にして二つ折りし、相対する周辺部を熱シー
ルすることにより無機系抗菌剤を担持させた包装体40
を構成し、この包装体40内に酸素吸収性物質41を収
容したものである。なお、図4において中間材37や内
装材39にも無機系抗菌剤を担持させてもよい。
【0042】図5の酸素吸収剤51は、外側面に無機系
抗菌剤53の層をコーテイングした非通気性のポリエチ
レンテレフタレートフィルム52aの内側面に、非通気
性のエチレン−酢酸ビニル共重合体のフィルム52bを
ドライラミネーションによって積層した積層材52と、
外側面に無機系抗菌剤53の層をコーティングした通気
性を有する不織布54とを、その内側面を対向させて相
対する周辺部を熱シールすることにより無機系抗菌剤を
担持させた包装体55を形成し、この包装体55内に酸
素吸収性物質56を収容したものである。この酸素吸収
剤51は、積層材52,不織布54の全面において抗菌
性を維持すると共に、不織布54の部分で酸素吸収作用
を発揮するものである。
【0043】
【作用】この発明の酸素吸収剤は、酸素吸収性物質を収
容する包装体の全面もしくはその一部に無機系抗菌剤を
担持させているので、食品などと一緒に包装することに
よって好気性菌による食品の腐敗はもちろんのこと、嫌
気性菌による食品の腐敗も確実に防止し、無菌充填包装
を行う食品に酸素吸収剤を使用するにあたって、酸素吸
収剤を事前に殺菌する必要もない。
【0044】
【実施例】以下、この発明の酸素吸収剤を実施例によっ
てより具体的に説明する。実施例1 外側面にアクリルエマルションを用いてノバロンAG3
00(東亞合成化学工業株式会社製のリン酸ジルコニウ
ム銀塩)を0.05g/m2 コーティングした厚さ12
μのポリエチレンテレフタレートフイルムの内側面に、
厚さ20μのポリエチレンフイルムをヒートラミネーシ
ョンによりラミネートして得た積層材に熱針によって微
細孔を設けて通気性を有する外装材とし、この外装材の
ポリエチレンフイルムの内側に坪量50g/m2 の純白
紙を中間材としてヒートラミネーションにより貼り合わ
せた。さらに、中間材である純白紙に、厚さが30μで
全面に孔を均一に設けた通気性を有するポリエチレンフ
イルムを内装材としてヒートラミネーションにより貼り
合わせ、透気度3000秒/100mlの積層材を得
た。ついで、この積層材を内装材を内側にして折り込
み、内部に鉄粉を主成分とした酸素吸収性物質3gを入
れ、三方をヒートシールして、縦40mm×横50m
m、シール幅 5mmの酸素吸収剤を得た。かくして得た
酸素吸収剤を構成する包装体の表面に嫌気性菌であるウ
ェルシュ菌を植え付けたのち、餅500gを空気500
mlとともにKOP(ポリ塩化ビニリデンコートを施し
た延伸ポリプロピレン)/ポリエチレンの構成の袋に入
れて温度35℃の雰囲気に放置した。24時間後の酸素
濃度が0.0%であったことを確認した後、3ケ月間保
存したが、餅に異常は全く見られなかった。
【0045】実施例2 実施例1において、外装材にノバロンAG300を2重
量%練り込んだ厚さ12μのポリエチレンテレフタレー
トフイルムを用いた以外は、実施例1と同様にして透気
度3000秒/100mlの包装材を得た。この包装材
を使用して実施例1と同じ方法で分包した酸素吸収剤に
ついて、実施例1と同一条件で餅の保存性を評価したと
ころ、24時間後に酸素濃度が0.0%となった。さら
に、引き続き3ケ月間保存したが、餅に異常は全く見ら
れなかった。
【0046】比較例1 実施例1において、外装材として抗菌剤を付与しないポ
リエチレンテレフタレートフイルムを使用したこと以外
は、実施例1と同様にして包装材を得た。この包装材を
使用して実施例1と同じ方法で分包した酸素吸収剤につ
いて、実施例1と同一条件で餅の保存性を評価したとこ
ろ、24時間後に酸素濃度は0.0%になった。その
後、保存2週間で餅を入れた袋が膨らみはじめ、1ケ月
の時点で開封して餅の状態を確認したところ、異臭が激
しく食品として不適当な餅になっていた。
【0047】実施例3 外側面にアクリルエマルションを用いてノバロンAG3
00を0.05g/m 2 コーティングした厚さ12μの
ポリエチレンテレフタレートフイルムの内側面に、厚さ
30μのエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)フィ
ルムをドライラミネーションによって積層した非通気性
の積層材と、外側面に同様の方法でノバロンAG300
をコーティングした通気性を有するポリエチレン製の不
織布(タイベック;デュポン社製)を、前記EVAフィ
ルムと不織布の内側面とを対向させて四方高速充填機に
導入し、その対向する内部に鉄粉を主成分とした酸素吸
収性物質を2gを入れて縦50mm×横40mm、シー
ル幅5mmの酸素吸収剤を得た。かくして得た酸素吸収
剤の包装体の表面に嫌気性菌であるウェルシュ菌を植え
付けたのち、餅500gを空気500mlとともにKO
Pの構成の袋に入れ、温度35℃の雰囲気に放置した。
24時間後の酸素濃度が0.0%であったことを確認し
た後、3ケ月間保存したが、餅に異常は全く見られなか
った。
【0048】実施例4 実施例3において、ノバロンAG300を2重量%練り
込んだ厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフイル
ムを用いた以外は、実施例3と同様にして酸素吸収剤を
得た。この酸素吸収剤について実施例3と同じ条件で餅
の保存性を評価したところ、24時間後に酸素濃度が
0.0%となり、さらに引き続き3ケ月間保存したが、
餅に異常は全く見られなかった。
【0049】比較例2 実施例3において、外装材として抗菌剤を付与しないポ
リエチレンテレフタレートフイルムおよびポリエチレン
製不織布を使用したこと以外は、実施例1と同様にして
酸素吸収剤を得た。この酸素吸収剤について、実施例3
と同一条件で餅の保存性の試験を行ったところ、24時
間後に酸素濃度は0.0%になったが、保存2週間で餅
を入れた袋が膨らみはじめ、1ケ月の時点で開封して餅
の状態を確認したところ、異臭が激しく、食用に不適当
なものとなっていた。
【0050】
【発明の効果】この発明の酸素吸収剤は、酸素吸収性物
質を収容する包装材に無機系抗菌剤を担持させたので、
食品などと一緒に包装袋内に入れて密封した場合、酸素
吸収性物質によって系内の酸素が吸収され、好気性菌の
成育を阻止すると同時に、酵母などの嫌気性微生物の細
菌の増殖を防止することができ、食品などの品質を常に
一定に保持することができる。
【0051】また、この発明の酸素吸収剤は、いわゆる
無菌充填包装に際して酸素吸収剤を使用する場合、事前
に酸素吸収剤自体を紫外線ランプなどによって殺菌する
必要がないため、無菌充填包装における酸素吸収剤の消
毒など煩瑣な手間がなく、より安全な食品用の酸素吸収
剤を提供することができるなど食品分野における酸素吸
収剤の適用範囲を大幅に拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の酸素吸収剤の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】この発明の酸素吸収剤の第2の実施例を示す縦
断面図である。
【図3】この発明の酸素吸収剤の第3の実施例を示す縦
断面図である。
【図4】この発明の酸素吸収剤の第4の実施例を示す縦
断面図である。
【図5】この発明の酸素吸収剤の第5の実施例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 酸素吸収剤 2a,2b プラスチックフィルム 3 微細孔 4 無機系抗菌剤 5 包装体 6 酸素吸収性物質

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装材で酸素吸収性物質を包装した酸素
    吸収剤において、前記包装材に無機系抗菌剤を担持させ
    たことを特徴とする酸素吸収剤。
  2. 【請求項2】 無機系抗菌剤を担持させた通気性の外装
    材と、通気性を有する中間材および前記外装材より軟化
    点が低い通気性の内装材からなる包装材で酸素吸収性物
    質を包装したことを特徴とする酸素吸収剤。
  3. 【請求項3】 片面が不織布または微多孔膜で、他面が
    前記不織布または微多孔膜よりも軟化点が低いプラスチ
    ックフィルムおよびこのプラスチックフィルムよりも軟
    化点が高いプラスチックフィルムの積層材からなる包装
    体に酸素吸収性物質を収容すると共に、包装体の片面ま
    たは両面に無機系抗菌剤を担持させたことを特徴とする
    酸素吸収剤。
  4. 【請求項4】 前記無機系抗菌剤は、抗菌性金属イオン
    を担持させた無機化合物であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の酸素吸収剤。
  5. 【請求項5】 前記無機系抗菌剤は、リン酸四価金属塩
    からなる無機イオン交換体に抗菌性金属イオンを担持さ
    せたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の酸素吸収剤。
  6. 【請求項6】 前記無機系抗菌剤は、下記一般式〔1〕
    で示されるものであることを特徴とする請求項5に記載
    の酸素吸収剤。 一般式〔1〕 M1 aAbM2 2 (PO4 3 ・nH2
    0 〔但し、M1 は銀,銅,亜鉛,錫,水銀,鉛,鉄,コバ
    ルト,ニッケル,マンガン,砒素,アンチモン,ビスマ
    ス,バリウム,カドミウムおよびクロムから選ばれた少
    なくとも1種の金属イオン(1価とする)、Aはアルカ
    リ金属イオン,アルカリ土類金属イオン,アンモニウム
    イオンおよび水素イオンから選ばれた少なくとも1種の
    金属イオン(m価とする)、M2 は4価金属、nは0≦
    n≦6を満たす数で、a及びbは、いずれも1a+mb
    =1を満たす正数である。〕
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002002823A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 脱酸素剤包装体およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002002823A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 脱酸素剤包装体およびその製造方法

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Effective date: 20040113