JPH07205880A - 潜水式バージ及び輸送方法−3 - Google Patents

潜水式バージ及び輸送方法−3

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JPH07205880A
JPH07205880A JP3280294A JP3280294A JPH07205880A JP H07205880 A JPH07205880 A JP H07205880A JP 3280294 A JP3280294 A JP 3280294A JP 3280294 A JP3280294 A JP 3280294A JP H07205880 A JPH07205880 A JP H07205880A
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tank
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valve
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JP3280294A
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Teruo Kinoshita
輝雄 木下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】海路に於いて大量の水を安価に輸送する装置、
方法を提供する。 【構成】平板状浮体と可変形状の貨物タンクを主要構成
要素とし、該浮体の部分として浮力タンクとバランスタ
ンクがあり、また気蓄タンク等の制御システムも設けて
あり、載荷時および空荷時にこれら浮力タンクやバラン
スタンクの浮力を調整することにより、海面浮状や潜水
状態となり、載荷時は潜水状態で海流に任せて移動する
潜水式タンクバージと、このタンクバージに類似の構造
・機能を持ち、空荷のタンクバージを積載し、曳船に曳
航回送される運搬バージとからなる貨物(水)輸送の方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海路に於ける水輸送の
装置、即ちバージに係わり、詳しくは、屋久島から多量
(数万トン/日)の川水を本土の臨海都市へ、黒潮海流
中に潜水して輸送するバージ及び輸送方法である。
【0002】
【従来の技術】海路で水を運ぶにはいわゆるタンク船
(水タンカー)が使われるが、せいぜい数百トン程度で
ある。万トン単位の大量の低価格の水を遠距離間運ぶの
に大型石油タンカーと同様な方式では、船価がかさみ、
また、かなりの運航経費即ち、保守、人件、燃料等の費
用を必要とするなどコスト上の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、満載載貨状
態で海流(黒潮)に潜水して、無人かつ 推進装置を使
わずに水を大量、安価に運ぶ装置即ち潜水式タンクバー
ジ、並びにこのタンクバージ、このバージを積載する運
搬バージ及びこの運搬バージを曳航する曳船からなる輸
送方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】平板状浮体とこれに載置
される形状可変の貨物タンクを主要構成要素とし、該浮
体は浮力を調整する耐圧定形状の浮力タンクとバランス
タンクを含み、該浮力タンクに空気や水の出入りを制御
するバルブが付設され、該バランスタンクにも同様なバ
ルブが付設されかつ気蓄タンクとバルブを介して結ばれ
ており、これらバルブの作動を制御する制御調整装置が
浮体内部に付設されており、更に該貨物タンクの下部に
荷役用のバルブを付設してあり、載貨無載貨によらず、
潜降、潜水及び浮上を行う潜水式タンクバージであり、
潜水式タンクバージと同様の平板状浮体であり、該浮体
は浮力を調整する耐圧定形状の浮力タンクとバランスタ
ンク、さらに載荷浮力空間を含み、該バランスタンクに
空気や水の出入りを制御するバルブが付設されかつ気蓄
タンクとバルブを介して結ばれており、該載荷浮力空間
にも空気や水の出入りを制御するバルブが付設され、こ
れらバルブの作動を制御する制御調整装置が該浮体内部
に付設されており、また該浮体上に複数の収納角体も付
設し、載貨無載貨によらず、潜降、潜水及び浮上を行う
ことを特徴とする運搬バージであり、載貨した潜水式タ
ンクバージは海流により移動し、空荷の該タンクバージ
は運搬バージに積載され、該運搬バージは曳船により曳
航されることにより該タンクバージが回送され、空荷の
該運搬バージも潜水して海流により移動することを特徴
とするバージ式輸送方法である。
【0005】
【作用】前記のような構成のタンクバージにおいて、可
変形状の伸縮性の貨物タンク(以下水タンクとも称す
る)に貨物である水を積載していない空荷の時、水タン
クはバージの上で収縮しており、浮力タンク及びバラン
スタンク内の空気に基ずく浮力とバージの構成部材自体
の固有浮力の合計が、バージ自重と釣り合って海面に浮
かぶところの浮状の状態になる。即ち、バージ自重から
バージ自体の小さい固有浮力を差し引いたものを、見掛
け自重(以下自重とは見掛け自重を意味する)とすれ
ば、この自重より、浮力タンクとバランスタンクの合計
浮力を大きくすることで、バージは海面に浮状状態にな
る、ともいえる。
【0006】満載状態では、浮力タンクとバランスタン
クの浮力がバージの自重とほぼ釣り合って貨物(水)タ
ンクの一部が海面上に露出する浮状状態(第一バラン
ス)と、更に、浮力タンクの浮力を無くしバランスタン
クの浮力を残すと、水タンクが調度没水する浮状状態
(第二バランス)になる。この第二バランスはバージの
平均比重が海水の比重(約1.03)に等しくなること
を意味する。
【0007】そして、浮状状態(第二バランス)の満載
バージは、バランスタンクの空気量即ち浮力を減らすこ
とで海面下への潜降が可能となり、数10m潜降して、
そのまま海流に任せる。推進装置は無く燃料不要であり
かつ無人で潜水漂流する。この水深を保持すれば海上を
航行する船との衝突は無く安全である。目的とする臨海
都市近海域に到達すれば、待機する曳船(以下タグボー
トとも称する)からの非有線操作による制御調整装置の
指令で、高圧気蓄タンクからバランスタンクへ空気を送
り浮力を増し、海面へ浮上して行く。海面でタグボート
とパイプ等を接続し、バランスタンクに注気して、浮状
状態(第一バランス)としてから、荷役即ち揚水するこ
とになる。水タンクはその底部より順次,収縮し、折り
畳まれてゆく。
【0008】揚水終了後、バージは空荷状態になり貨物
の浮力を失い、浮力タンクとバランスタンクの浮力によ
り浮状することになる。この空になったタンクバージ
は、予め潜水している運搬バージの直上に導かれてから
潜降し、運搬バージの収納角体の内側に降着する。これ
を繰り返し、複数のタンクバージを収納、積載する。こ
の運搬バージは水タンクバージと同様に潜降、浮上の機
能を持つ他に、積載浮力空間を設けてあり、この積載浮
力空間の浮力のため空タンクバージを積載して海上に浮
状出来るのである。またタグボートがロープや空気パイ
プ等を介し連結して曳航することも可能である。
【0009】積載終了後、運搬バージを浮上させ、タグ
ボートが水源地である屋久島まで曳航回航する。屋久島
近海に到着すると運搬バージは潜降し、順次、積載して
いたタンクバージを浮状状態とし、収納角体内側から離
脱させる。離脱したタンクバージは再び水を積載して潜
水漂流して、一方空荷となった運搬バージもタンクバー
ジ同様潜水漂流して、それぞれ都市近海へ向かう。以
後、このような一連の作動を繰り返すことで安全、安価
に水を輸送する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の潜水式タンクバージ、運搬バ
ージ及び輸送方法を図1〜図8に基いて説明する。潜水
式タンクバージ1[図1]は鋼製の平板直方体状浮体
(以下ポンツーンとも称する)2[図1]と、可変形状
伸縮性貨物(水)タンク3[図1、2]、ポンツーンの
一部を構成する耐圧定形状浮力タンク4[図3]と耐圧
定形状バランスタンク5[図3]、及び高圧気蓄タンク
6[図4]を主な構成要素とする。この潜水式タンクバ
ージ1、タンクバージと類似する構成の運搬バージ7
[図5、6、7]及びタグボート8[図8]で輸送方法
を構成する。
【0011】図3のように、浮体(ポンツーン)2は鋼
製であり平板直方体状をしている。鋼板、形鋼等で上面
2a、底面2b等を構成している。このポンツーン2の
外周側面の一部分には孔2cが開いており、海水の出入
りが自由な内部空間2dがある。ポンツーン2の四つの
隅角部上面に、その高さが収縮し畳まれた貨物(水)タ
ンク3の厚さより大きい台2eが付設されている。これ
は後述するように空荷のタンクバージ1を積み重ねて運
搬バージ7に積載するためである。
【0012】このポンツーン2の四つの隅角部を小容量
の耐圧定形状バランスタンク5が占め、さらに図4のよ
うに、この各バランスタンクはそれぞれペアーとなって
いる高圧気蓄タンク6と結ぶ連結パイプ6aと空気バル
ブ6b、海水の出入りする海水バルブ5c及び放出バル
ブ5dが付く。
【0013】ポンツーン2の上に載る水タンク3[図
1]は、その底面3bの外周部の外周連結点3c及び内
部で上面3aと底面3bを繋ぐ鎖9とともに、複数の内
部連結点3dで強固にポンツーンの上面2aに接合され
ており、外側底部側面に、荷役バルブ3eを含むフレキ
シブルな荷役水管3fが装着されている。
【0014】プラスチック又はゴムの膜材で作られるこ
の水タンク3の形状は四角錐台状、即ち台形状立体(底
面3bはポンツーンとほぼ同じ面積であり、上面3aは
それより小さい)であり、フレキシブルかつ伸縮自在で
あり、側面が折り畳まれており[図2]、空気または水
が注入されると上面3aが上昇し、側面が伸展する。そ
して水タンク内部に上面3aと底面3bを繋ぐ鎖9が、
水タンクの上面3aの上昇に伴い、引上げられて、満載
時の貨物(水)の浮力や側面に作用する海水圧によるタ
ンク上面3aの突出変形を防ぐことになり、水タンクは
ほぼ四角錐台状(台形状立体)を保持できる。
【0015】以上の様な基本構造であるタンクバージ1
は、まず屋久島で水の積み込み(荷役)を行う。この空
荷であるタンクバージは、浮力タンク4とバランスタン
ク5に[図2]、空気がタグボートからも注入されてあ
り、その合計浮力で海上に浮かぶ、浮状状態になってい
る。また高圧気蓄タンク6も高圧空気がタグボートから
充填さる。この状態で貨物である水を陸上から、荷役水
管3f及び荷役バルブ3eを介して水タンク3に注入
(積荷)することになる[図1]。
【0016】水をバージに積む、即ち水タンク3への注
水につれてそのタンクが縦方向に伸長、拡大し、同時に
水タンクは海水と真水の比重差約0.03のため、荷役
(水注入)につれて浮力を生じ、一方ポンツーン2は水
の重量の影響により潜降してゆく。満載になると水タン
ク3の一部が海面に一部露出する、第一バランス(積載
した水を含めたバージの平均比重が海水の比重1.03
より小さい状態)となる。浮力タンク4の浮力を、注排
気バルブ4aと注排水バルブ4bにより空気を全部放出
し海水を導入すれば、即ち、浮力タンク4の浮力を無く
しても満載状態のバージは海面すれすれに浮かぶ、浮状
状態である第二バランス(バージの平均比重が海水の比
重1.03に等しい状態)になる。
【0017】屋久島における荷役完了後の満載水タンク
バージ1は、バランスタンク5から一定量の空気を放出
バルブ5dで放出し、同時に海水バルブ5cを開き海水
を導入する[図4]、即ち浮力を一定量減すことによ
り、第二バランスの浮状状態から、潜降を開始する。こ
の後これらバルブ5c、5dを閉じ、バージは海面下数
10mまで潜降する。予定深度に接近したら気蓄タンク
6から空気バルブ6b、海水バルブ5cを開くことによ
りバランスタンク5に空気を注入し、同時に水を排出し
て浮力を増し、ほぼ第二バランスの浮力に戻し潜降を停
止させる。
【0018】そして、このまま海流(黒潮)により移動
即ち漂流してゆくことになる。この水深を保持すれば、
荒天時の波浪の影響をほとんど受けず、また海上を航行
する船との衝突はなく安全である。もちろんバージは無
人である。目的の臨海都市近海域に到達すれば、待機し
ているタグボートからの非有線の操作指令で、高圧気蓄
タンク6からバランスタンク5へ連結パイプ6aと空気
バルブ6bを介して高圧空気が送られ、同時に海水バル
ブ5cが開き海水が押し出され、浮力が増すことにな
り、満載バージは海面に浮上を開始する。その後これら
バルブ6b、5cは閉じられる[図4]。
【0019】タンクバージ1から陸へ荷役水管3f及び
荷役バルブ3eを介して揚水する時、貨物(水)タンク
の浮力が減少して行くので、あらかじめ空気圧送装置等
を備えたタグボートから送気パイプを介して、浮力タン
ク4にバルブ4a、4bを開閉して空気を注入し、浮力
を付加してから揚水を開始する。この付加浮力はポンツ
ーンが貨物(水)タンクを下から押し上げる作用もし揚
水を有利にする。揚水につれて貨物(水)タンクは収縮
・折り畳まれてゆく。揚水が終り空荷となったバージは
バランスタンク5の小さな浮力と浮力タンク4の大きな
浮力により浮く、浮状状態となる。
【0020】浮状状態のこの空荷タンクバージ1は、運
搬バージ7[図5]に積載して水源地である屋久島へ回
送する。回送用のこの運搬バージ7は、水タンクバージ
のポンツーン(浮体)2より一回り大きいポンツーン7
0であり、ポンツーン2と同様な構造、機構、機能、即
ち浮力タンク7a、バランスタンク7b、気蓄タンク7
c、及び制御調整装置7d等を備えてあり、タンクバー
ジと同様に潜降、浮上の機能を有するが、載荷浮力空間
7eも設けてある[図6、図7]。この載荷浮力空間は
タンクバージ1を積載し海上に浮状するのに必要な浮力
を確保するための空間である。この空間7eの外面に注
気バルブ7f、排気バルブ7g及び海水導入・排出用の
水バルブ7hが付設されている[図6]。 さらにポン
ツーン四隅上面に4個の収納角体7iを付設してあり、
これら角体の内側に水タンクバージ1を収納する。
【0021】この水タンクバージ1の収納作動は次のご
とくである。即ち、運搬バージ7の浮力タンク7aの浮
力はそのままにしておき、載荷浮力空間7eの排気バル
ブ7gと水バルブ7hを開き、海水を導入しその浮力を
無くし、更にバランスタンク7bの放出バルブ7kと導
水バルブ7nを開閉し[図6]、浮力を低減、調節する
ことで運搬バージ7は潜降、潜水する。そしてこの潜水
した運搬バージのほぼ直上に、空荷のタンクバージ1が
導かれる。
【0022】水タンクが収縮、折畳まれて平板状の空荷
タンクバージは[図2]、その浮力タンクとバランスタ
ンクの浮力で浮状しているが、そのバランスタンク5の
浮力を、
【0016】で述べたようにバルブの開閉操作により、
低減して潜降し、ガイドを兼ねる4個の収納角体7iの
内側に降着させる。即ち、水中で運搬バージ7に積載さ
れたことになる。これを繰り返し、複数のタンクバージ
を積み重ねて収納、積載する。この後、運搬バージを、
載荷浮力空間7eの水バルブ7h及び注気バルブ7fを
開きタグボートから注気し、またバランスタンク7bに
も気蓄バルブ7jを介して気蓄タンク7cより注気し、
浮力を付加することにより、浮上させる[図5]。
【0023】そしてこのまま、水源地である屋久島へ空
荷のタンクバージを積載した運搬バージを曳航用綱(ロ
ープあるいは鎖)8a及び送気パイプ、油圧管、動力
線、制御・信号線をまとめた複合連結線8bを介して繋
いであるタグボート8が曳航回航するのである[図
8]。屋久島近海に到着後、積載されたタンクバージを
“荷降ろし”することになる。このため、運搬バージ
を、載荷浮力空間7eの注気バルブ7fと水バルブ7h
を開き、海水の導入と空気の排出により浮力を無くし、
さらにバランスタンク7bの浮力を低減して潜降、潜水
させる。一方積載されている空荷タンクバージは、その
最上位のバージから、そのバランスタンク5に空気を空
気バルブ6bを開き気蓄タンク6より注入し、浮力を付
加して浮上する。そして浮状したタンクバージをタグボ
ートが移動する。順次これを繰り返し、“荷降ろし”は
終わる。
【0024】空荷となった運搬バージ7は、潜水漂流の
ために潜降態勢に入る。即ち、バランスタンク7bの放
出バルブ7kと導水バルブ7nを開き、浮力を減らし、
潜降を両バージの制御調整装置10及び7dは、すべて
のバルブの開閉の制御を行い、各バージの状態(水深、
姿勢等)を調整する[図5]。なおバルブの開閉の動力
源は油圧または電力とする。
【0029】以上の説明では、水タンクバージは浮体
(ポンツーン)に貨物(水)タンク1個とした場合であ
るが、複数個の貨物タンクでもよい。また、水タンク内
部の鎖9の配置、連結も水タンク上面の一連結点と二本
以上の鎖で水タンク底面、即ちポンツーン上面の複数個
の連結点と繋いでもよい。こうすると満載水タンクの外
乱による変形を抑制しやすい。また、ポンツーンの形状
も直方体状に限定されず、抵抗の少ない形状としてよ
い。
【0030】運搬バージは、臨海都市近海域で空荷の水
タンクバージを積載してからタグボートにより屋久島へ
曳航されるが、運搬バージがこの往路の荒天時、海中に
潜水避難し、日和を待つことが出来ることも理解できよ
う。
【0031】なお、タグボート側の関連装置(空気圧送
機、油圧ポンプ、及び水タンクバージと運搬バージの遠
隔操作装置、曳航等の装置)、また、この両バージの各
種バルブ、浮力制御、通信、航行、荷役、曳航、係留、
動力源、電源等の諸装置や配線、配管の詳細は省略す
る。また、運搬バージの浮力タンクにも注排気用のバル
ブ、内外の圧力差が大きくなると作動する調圧バルブが
付設されている。またタンクバージの水タンクの上部に
空気抜きバルブが付設されている。
【0032】本発明に関連する出願に、特願平 5−3
12461、名称「潜水式タンクバージ及び輸送方法−
2」がある。
【0033】
【発明の効果】平板状浮体と可変形状の貨物タンクを主
要構成要素とし、該浮体の部分である耐圧性の浮力タン
クと四個のバランスタンク及び諸装置を納めて構成され
る潜水式タンクバージは、大量の水や流体的物質を収容
し、海流を利用することで、遠距離を安価に輸送するこ
とが出来る。即ち、海中を潜水移動するので、他の船の
航行を妨げず安全であり、かつ波の影響が少ないため、
構造が簡素となり、建造コストは低い。そして複数の空
荷のタンクバージは、このタンクバージと類似の構成、
機能を持つ運搬バージに積載されて、タグボートにより
曳航回航されるのでランニングコストの小さな輸送方法
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潜水式タンクバージの水中での満載状
態を示す斜視図である。
【図2】本発明の潜水式タンクバージの空荷の貨物タン
クが収縮し平板状浮体(ポンツーン)上面に定着した状
況を示す斜視図である。
【図3】本発明の潜水式タンクバージの平板状浮体(ポ
ンツーン)の構成の斜視図である(貨物タンクを省
略)。
【図4】本発明の潜水式タンクバージのポンツーン隅角
内部詳細の斜視図である。
【図5】本発明の運搬バージの斜視図である。
【図6】本発明の運搬バージのポンツーン隅角内部詳細
の斜視図である。
【図7】本発明の運搬バージのポンツーンの内部の概略
区画の図である。
【図8】本発明の潜水式タンクバージが運搬バージに積
載されて、タグボートにより回航曳航される状況を示
す。
【符号の説明】
1潜水式タンクバージ、 2、7o平板状浮体(ポンツ
ーン)、 3貨物タンク、 3e荷役バルブ、 4、7
a浮力タンク、 4b注排気バルブ、5、7bバランス
タンク、 5c海水バルブ、 5d、7k放出バルブ、
6、7c気蓄タンク、 6b空気バルブ、 7運搬 バ
ージ、 7e載荷浮力空間、 7f注気バルブ、 7g
排気バルブ、 7h水バルブ、 7i収納角体、 7j
気蓄バルブ、 7n導水バルブ、 8曳船(タグボー
ト)、8a曳航用ロープ、 8b複合連結線、 9鎖、
7d、10制御調整装置、7m、10a水圧センサ
ー、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状浮体とこれに載置される形状可変の
    貨物タンクを主要構成要素とし、該浮体は浮力を調整す
    る耐圧定形状の浮力タンクとバランスタンクを含み、該
    浮力タンクに空気や水の出入りを制御するバルブが付設
    され、該バランスタンクにも空気や水の出入りを制御す
    るバルブが付設されかつ気蓄タンクとバルブを介して結
    ばれており、またこれらバルブの作動を制御する制御調
    整装置が浮体内部に付設されており、更に該貨物タンク
    の下部に荷役用のバルブが付設してあり、載貨無載貨に
    よらず潜降、潜水及び浮上を行うことを特徴とする潜水
    式タンクバージ。
  2. 【請求項2】請求項1に係わる潜水式タンクバージと同
    様の平板状浮体であり、該浮体は浮力を調整する耐圧定
    形状の浮力タンクとバランスタンク、さらに載荷浮力空
    間を含み、該バランスタンクに空気や水の出入りを制御
    するバルブが付設されかつ気蓄タンクとバルブを介して
    結ばれており、該載荷浮力空間にも空気や水の出入りを
    制御するバルブが付設され、これらバルブの作動を制御
    する制御調整装置が付設されており、更に該浮体上に複
    数の収納角体も付設してあり、載貨無載貨によらず、潜
    降、潜水及び浮上を行うことを特徴とする運搬バージ。
  3. 【請求項3】請求項1に係わる載貨した潜水式タンクバ
    ージは海流により移動し、空荷の該タンクバージは請求
    項2に係わる運搬バージに積載され、該運搬バージは曳
    船により曳航されることにより該タンクバージを回送
    し、空荷の該運搬バージも潜水して海流により移動する
    ことを特徴とするバージ式輸送方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101487994B1 (ko) * 2013-03-06 2015-01-29 삼성중공업 주식회사 블록 탑재 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101487994B1 (ko) * 2013-03-06 2015-01-29 삼성중공업 주식회사 블록 탑재 방법

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