JPH07197843A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH07197843A
JPH07197843A JP35220493A JP35220493A JPH07197843A JP H07197843 A JPH07197843 A JP H07197843A JP 35220493 A JP35220493 A JP 35220493A JP 35220493 A JP35220493 A JP 35220493A JP H07197843 A JPH07197843 A JP H07197843A
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JP
Japan
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cylinder
missing tooth
angle position
signal
determination
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Application number
JP35220493A
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English (en)
Inventor
Hironari Nakagawa
裕也 中川
Nobushi Yasuura
信史 保浦
Kenzo Yano
健三 矢野
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は多気筒内燃機関の気筒番号更新をノ
イズ、信号欠落に対して強くすることを目的とする。 【構成】 内燃機関の制御装置に、気筒番号を更新する
気筒番号更新部114と、回転角位置信号がカウントさ
れ、カウント数が第1の設定値に達し次の回転角位置信
号によりカウント数をクリアしかつ気筒番号を更新する
カウンタ111と、カウント数が第1の設定値の場合に
欠け歯の有無を判定する欠け歯判定部112と、欠け歯
の有無の判定で「無し」との判定の場合には、カウント
数の増加毎に「有り」との判定があるまで欠け歯の有無
を判定させる判定指示モードを設定する判定指示部11
3とを備え、判定指示で欠け歯が「有り」との判定があ
った場合のカウント数が第2の設定値以上の場合には気
筒番号を更新しかつカウント数をクリアし、カウント数
が第2の設定値未満の場合にはカウント数をクリアす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒エンジンの電子制
御装置(以下エンジン制御ECU(エレクトリックコン
トロールユニット))に関し、特に本発明はエンジンの
クランクアングルに同期した制御全般で、パルサ信号に
より行われる割り込み処理のうち、気筒毎に入力される
各気筒の基準位置信号入力時に行われる気筒番号(シリ
ンダナンバー)の更新処理において気筒番号の更新をノ
イズ、信号欠落に対して強くすることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン制御ECUにおいて、エ
ンジンのクランク角位置に合わせて燃料噴射が行われた
り、パルサの間隔から回転数を算出するためにパルサ信
号によりリアルタイムに割り込み処理が行われている。
パルサ信号による割り込み処理の一般的なものとして
は、割り込み時刻からパルス間隔時間を算出するもので
ある。また、パルサ信号の基準位置となる欠け歯を検出
するための判定処理、燃料噴射量や噴射タイミングを制
御するための基準時間(例えば360°CA(クランク
角)、90°CA時間)の算出、燃料噴射制御、そのほ
か多くの制御のための処理がある。現状のエンジン制御
ECUにおいては、これら多くの制御はパルサ信号の入
力毎に割り込み処理の中で行われている。ところで、こ
のようなパルサ信号の欠け歯位置検出には大きな処理負
荷がかかる。
【0003】従来このような分野の技術として、特公平
2−38888号公報に記載されているものがある。こ
の記載では上記パルス信号に相当する回転角位置信号が
加算されプリセット値になる前に上死点信号が入力され
ても前記回転角信号の加算値をクリアしないようにして
いる。さらに前記加算値がプリセット値になったら上死
点信号が入力されなくても次の回転角信号の入力で加算
値をクリアして加算を開始しその後上死点信号が入力さ
れた場合には上死点信号の入力時点で前記加算値をクリ
アして加算の開始をやり直している。前者の上死点信号
についてのノイズ対策と後者の回転角信号ついてのノイ
ズ対策とが同時に行われる。上記公報では、このように
して、ノイズに対して内燃機関の回転角位置を正確に検
出することを目的としている。さらにこれだけでなく、
割り込み処理を間引くことにより前記加算の開始のやり
直しを行っている。加算値がクリアされると上死点信号
の入力までの回転角信号の入力による割り込み処理を行
うことによる処理量の増大を防止し結果的に基準位置検
出のための処理負荷の軽減にも至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多気筒エン
ジンにおいては、多気筒エンジン特有の気筒間補正等の
制御を行うため気筒番号を認識する必要がある。この気
筒番号はパルサ信号の基準位置となる欠け歯信号や上死
点信号を基に認識される。しかし、パルス信号にノイズ
がある場合に、上記特公平2−38888号公報記載の
方法を多気筒エンジンに適用する場合には、気筒番号が
ずれてしまうおそれがあるのでそのまま適用できない。
そしてこのノイズに起因する検出エラーにより間違った
気筒間補正処理を行ってしまうという問題が生じる。
【0005】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、多気筒エンジンにおける気筒番号がずれるのを防止
し気筒間補正処理を適正にできる内燃機関の制御装置を
提供することを目的とする。本発明はディーゼルエンジ
ンの電子制御装置における気筒判別に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する内燃機関の制御装置
が提供される。すなわち複数の歯が設けられかつ該複数
の歯に複数の欠け歯が形成される回転体を内燃機関の回
転軸に取り付け、回転により複数の歯から回転角位置信
号が形成されるセンサを有する内燃機関の制御装置に、
気筒番号を更新する気筒番号更新部が設けられる。
【0007】前記欠け歯間の複数の歯で形成される回転
角位置信号がカウントされ、カウント数が第1の設定値
に達し次の回転角位置信号によりカウント数をクリアし
かつ前記気筒番号を更新するカウンタが設けられる。前
記カウンタのカウント数が前記第1の設定値の場合に前
記回転角位置信号間の間隔から欠け歯の検出が行われ、
欠け歯の有無を判定する欠け歯判定部が設けられる。
【0008】前記欠け歯の有無の判定で「無し」との判
定の場合には、欠け歯判定部に対して前記カウンタのカ
ウント数の増加毎に欠け歯の有無の判定で「有り」との
判定があるまで欠け歯の有無の判定を行うように指示す
る判定指示部が設けられる。前記判定指示部は欠け歯の
「有り」との判定があった場合のカウンタのカウント数
が第2の設定値以上の場合には気筒番号を更新しかつカ
ウント数をクリアし、カウンタのカウント数が第2の設
定値未満の場合にはカウント数をクリアし、前記指示を
解除する。
【0009】
【作用】本発明の内燃機関の制御装置によれば、前記カ
ウンタのカウント数が前記第1の設定値に達した場合
に、前記回転角位置信号間の間隔から欠け歯判定部にお
いて欠け歯の検出が行われ、欠け歯の有無を判定する。
前記欠け歯の有無の判定結果が「無し」との判定の場合
には、ノイズ等による誤りが発生したことになるのでそ
れ以降は前記カウンタのカウント数の増加毎に欠け歯の
有無の判定を行うように指示し、欠け歯「有り」との判
定があるまでカウントアップ毎の欠け歯の有無の判定操
作を継続させる。前記判定操作で欠け歯の「有り」との
判定があった場合、その時点でのカウンタのカウント数
が第2の設定値以上である場合には、気筒番号を更新し
かつカウント数をクリアする。一方、その時点における
カウンタのカウント数が第2の設定値未満の場合には、
カウント数のみをクリアするように構成されている。従
ってカム角位置信号にノイズがのっても気筒番号の更新
のタイミングのずれが小さくなり、カム角位置信号が抜
けても気筒番号の更新のタイミングのずれが小さくな
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例である内燃機関の制御
装置に係る全体の構成を示す図であり、図2は図1のパ
ルサ2を説明する図であり、図3は図1のパルサ7を説
明する図である。図1に示すように、本実施例は電子制
御式分配型ポンプシステムのエンジン1を対象とする。
エンジン1は4気筒エンジンであり、クランク軸にTD
C(上死点)信号を発生するためのパルサ2を有する。
図2に示すように、パルサ2は一つの歯を有する回転体
であり、この歯は第1気筒又は第3気筒のTDCの位置
に取り付けられる。また、エンジン1のクランク軸には
減速機4が取り付けられる。減速機4はクランク軸の回
転速度を1/2に減速する。減速機4のドライバシャフ
トにはタイマー5が取り付けられる。タイマー5は0〜
50°CAの範囲で進角を制御して燃料噴射ポンプ6を
駆動する。ポンプ6の軸にはパルサ7が取り付けられて
いる。パルサ7はエンジン1の2回転、すなわち720
°クランク角で1回転する回転体である。図3に示すよ
うに、パルサ7は4組の0〜6の歯及び1の欠け歯を有
する。欠け歯位置は各気筒の噴射燃料開始位置を表しカ
ム角の基準位置信号を形成するのに用いられる。0〜6
の歯はカム角位置を表す。パルサ2には歯に起因して発
生するパルス信号を検出するためにセンサ3が取り付け
られる。パルサ7にはこれに設けられている歯に起因し
て発生するパルス信号を検出するためにセンサ8が取り
付けられる。センサ3及び8からの信号はECU9に出
力される。
【0011】ECU9は波形整形回路10、CPU(Cen
tral Processing Unit) 11等から構成される。波形整
形回路10はセンサ3及び8の入力信号を波形整形す
る。CPU11は波形整形された信号14及び15を入
力しこれを用いて各種制御演算を行う。以下に内燃機関
の制御装置の動作を説明する。この信号14を、以降、
気筒判別信号、信号15をカム角位置信号とも呼ぶ。
【0012】エンジン1の動作により、エンジン1のク
ランク軸に取り付けられたパルサ2が回転される。EC
U9には、前述のように、エンジン1の第1気筒又は第
3気筒のTDCの位置を示す信号14が入力される。エ
ンジン1のクランク軸が2回転されるとドライブシャフ
トが2回転されてポンプ6は4気筒分の燃料をフェイス
カム等に圧送する。この時にポンプ6のカムの正確な位
置が把握されてECU9からスピルバルブの開閉のタイ
ミングを制御する。このようにして圧送される燃料量や
噴射終了のタイミングを制御する。なお、図1に示して
いないが、ECU9はタイマー5等を制御する。この制
御を以下に説明する。
【0013】図4は図1のセンサ3、センサ8による信
号12、信号13、これらの整形された信号14及び1
5の波形を示す図である。ECU9では、図4に示すよ
うに、センサ3の整形された信号14でエンジン1の第
1気筒又は第3気筒のTDCの位置が検出される。セン
サ8の整形された信号15でポンプ6のカム角位置が検
出され、双方のパルスを相互に比較しその位相差を検出
している。このようにして得られたカム角位置、位相差
によりCPU11はスピルバルブやタイマー5を制御し
ている。
【0014】図5は図1のCPU11に搭載されたプロ
グラムであってベースループ処理を行うフローチャート
であり、図6は図1のCPU11に搭載されるプログラ
ムであってパルス7のカム角位置信号による割り込み処
理を行うフローチャートである。図5のステップS1で
は噴射量演算処理が行われる。この演算では、エンジン
1の回転数とアクセルペダル開度によって基本噴射量を
決定する。さらに、冷却水温度、吸気温度、吸気圧力及
び運転の過渡条件によって基本噴射量を補正する。
【0015】ステップS2では噴射タイミング演算処理
が行われる。この演算ではエンジンの回転数とアクセル
ペダル開度によって基本噴射時期を決定する。冷却水温
度や吸気圧力などで基本噴射時期を補正する。ステップ
S3ではその他各種処理が行われる。図6のステップS
4ではパルサ7からのカム角位置信号により欠け歯の信
号が検出されたかを判定処理する。
【0016】ステップS5では、後述のように、気筒番
号の更新処理が行われる。ステップS6ではスピルバル
ブの制御処理が行われ、ステップS7ではその他の各種
処理が行われる。ところで、図5の上記処理について、
前述したように、気筒間補正処理を行う必要がある。す
なわち、多気筒のディーゼルエンジンでは、噴射量の制
御信号が一定でも、噴射機構各部の特性のばらつきによ
って、各気筒へ噴射される燃料量にばらつきが生じる。
このため気筒間補正処理では、各気筒の膨張行程でのク
ランク軸の回転速度から各気筒への燃料噴射量差を推定
して補正する。このようにして、気筒間の噴射量の均一
性が保たれ、エンジンの回転変動を小さくすることがで
きる。
【0017】そのためには、CPU11において気筒番
号の認識が必要になるので、図6のステップS5では、
パルサ2からのTDCパルサ信号により気筒番号の認識
を行う。しかし、CPU11は、始動時に少なくともク
ランク1回転以内に気筒判別を完了するために4気筒の
うち2回のTDCパルサ信号を入力する。そこで、CP
U11ではエンジン1の始動時に最初のTDCパルス信
号の入力があると、便宜的にこの入力が第1気筒に対応
するとして、その後の制御を行う。つまりその後1度で
も気筒番号がずれてしまうとエンジン1がストップする
まで気筒間補正は不可能になる。従って気筒番号の更新
は欠け歯検出の有無の判定処理毎に行えばよい。しか
し、問題は、欠け歯検出の有無の判定において、特公平
2−38888号公報に記載されたような方法により間
引きが行われた場合に、欠け歯検出が「無し」との判定
時に気筒番号がずれることである。本発明の構成を説明
する前に、前述の欠け歯検出の有無の判定時の気筒番号
のずれについて詳細に説明する。気筒番号の更新の不具
合には以下の2種類がある。
【0018】図7は正常時、ノイズ発生時、抜け歯発生
時のタイムチャートである。本図(a)は正常な場合の
パターンを示し、本図(b)はカム角位置信号にノイズ
がのった場合のパターンを示し、本図(c)はカム角位
置信号が抜けた場合のパターンを示す。ここで、本図
(a)の上段はカム角位置信号を示し、中段はカム角位
置信号のカウント数でパルサ7の歯の序数(0〜6)を
示し、下段は気筒番号を示す。カウント数がパルサ7の
歯の序数の最大値「6」である場合に次のカム角位置信
号があるとカウント数「6」をパルサ7の歯の序数の最
小値であるカウント数「0」にする。本図(a)の正常
(カム角位置信号に異常がない)な場合には、次の気筒
に対応するカム角位置信号は欠け歯部分につづいて設け
られている最初の歯により判断される。つまり欠け歯部
分につづく次のカム角位置信号により気筒番号を更新す
る。この場合気筒番号が「4」の場合には気筒番号を
「0」に更新する。
【0019】本図(b)に示すように、カム角位置信号
にノイズがのると、その分だけカウント数が増える。前
記公報によれば、カウント数が「6」から「0」に変化
するタイミングで欠け歯が検出されたのかどうかの判定
を行う。そのためこの変化が、欠け歯部内若しくは欠け
歯部分より前にあると、欠け歯検出が「無し」と判定さ
れてしまう。欠け歯部分の存在が「無し」との判定され
た後は、カム角信号割り込み毎に、次の欠け歯部分につ
づく最初のカム角位置信号が検出されるまで欠け歯の検
出の判定操作を続ける。このような判定を行う状態は本
図(b)の判定指示モードを「off」から「on」に
する。欠け歯が「無し」との判定時にも気筒番号の更新
が行われるようにすると、本図(b)に示すように気筒
番号が「4」から「1」となる更新を行う。そして次の
欠け歯の検出操作で欠け歯が見つかると、気筒番号が
「1」から「2」と更新される。このように、ノイズが
無い正常な場合と比較して気筒番号がずれてしまう。こ
こで、このずれるのを嫌って判定指示モード「on」時
には気筒番号の更新を行わないようにできる。しかし本
図(c)に示すように、カム角位置信号が抜けたような
場合には以下の問題が生じる。
【0020】前述のように、カム角位置信号が抜ける又
は欠落すると、欠け歯の検出を判定すべき時にカウント
数が「6」に達していないため、欠け歯の検出の有無の
判定が行われない。その後にカウント数が「6」から
「0」に変化するが、この変化が欠け歯部のカム角位置
信号前にあるため欠け歯検出が「無し」との判定をす
る。前述のように、欠け歯検出が「無し」との判定後は
カム角信号割り込み毎に次の欠け歯部が検出されるまで
欠け歯の検出操作を続ける。次の欠け歯部が検出される
と、本図(c)に示すように、カウント数「5」が
「0」に変化する。この間判定指示モードは「on」と
なる。しかし、前記のように、判定指示モード「on」
時には気筒番号の更新は行なわれない。このため、正常
の場合に比べて気筒番号がずれる。このように、欠け歯
の検出が「無し」との判定時に気筒番号の更新が行われ
ないようにすると、カム角位置信号にノイズがのった場
合、カム角位置信号が抜けた場合のいずれかに気筒番号
のずれが発生する。欠け歯の検出が「無し」との判定時
に気筒番号の更新が行われるようにすると、前述の場合
の逆の現象になり、同様にカム角位置信号にノイズがの
った場合、カム角位置信号が抜けた場合のいずれかに気
筒番号のずれが発生し、不具合が起きる。
【0021】以上の不具合を避けるために判定指示時か
らの復帰時に気筒番号の更新に以下の条件を加えること
とした。この詳細な処理を以下に説明する。図8は図1
のCPU11において図6の欠け歯時の判定(ステップ
S4)、気筒番号の更新(ステップS5)を行うための
機能ブロックを示す図である。本図に示すように、CP
U11にはセンサ8からのカム角位置信号(信号15)
をカウントするカウンタ111が設けられる。図4に示
す信号15の欠け歯部分につづいて発生する最初のカム
角位置信号0であって信号13の信号0に対応する信号
によりカウンタ111のカウント数を初期値「0」にす
る。その後、カム角位置信号が入力する毎にカウント数
は「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」と
なり、次の欠け歯部の終わりのカム角位置信号によりカ
ウント数「6」が「0」になる。カウンタ111はカウ
ント数が最大値「6」に達し次に1つのカム角位置信号
が入力するとカウント数が初期値「0」に変化する。こ
のようにしてカウンタ111のカウント数がクリアされ
る。次に、CPU11には、カム角位置信号から欠け歯
を検出し欠け歯の有無を判定する欠け歯判定部112が
設けられる。前述のように、欠け歯の検出の有無判定の
処理の負担を軽減するために、カム角位置信号が入力す
る毎にはこの処理を行わない。このため原則として、カ
ウンタ111のカウント数が「6」に達したときに、欠
け歯判定部112は欠け歯の検出を行い、欠け歯の有無
の判定を行う。しかし、カウント数が「6」で欠け歯の
検出が「無い」との判定があると、判定指示部113は
欠け歯の判定指示モードを保持する。このモードより欠
け歯判定部112はカウンタのカウント数の増加毎に欠
け歯の有無の判定を行う。欠け歯の検出が「有り」との
判定があると、欠け歯検出の判定指示部113は判定指
示モードを解除する。カウント数の増加が例えば「4」
未満ならカウント数をクリアし、カウント数が「4」以
上なら気筒番号を更新しかつカウント数をクリアする。
【0022】なお、センサ3からの気筒判別信号(信号
4)により気筒番号が初期化される。以下にこのCPU
11の動作を詳細に説明する。図9は図1のCPU11
において図6の割り込み処理の欠け歯時の判定(ステッ
プS4)と気筒番号の更新(ステップS5)の部分を詳
細に説明するフローチャートであり、図10は本実施例
によるノイズ発生時とパルス抜け歯発生時の気筒番号更
新の改善を説明するタイムチャートである。図9におい
て、図10(a)のノイズ発生時すなわちカム角位置信
号にノイズがのる場合を参照して、ステップS301に
おいて、気筒番号更新部14はエンジン1の始動時にセ
ンサ3から入力する信号4が最初のものかを判断する。
【0023】ステップS302において、上記判断が
「YES」なら、気筒番号更新部14は該当する気筒を
第1気筒とする。すなわち気筒番号を「1」に設定す
る。ステップS303において、欠け歯判定部112は
カウンタ111のカウント数が「6」に達したかを判断
する。ステップS304において、今回カム角位置パル
スの間隔をTn、前回のカム位置パルス間隔をTn−1
とする。今回カム角位置パルスの間隔Tnを1.5で割
ることによりTn/1.5を形成する。
【0024】ステップS305において、Tn−1≧T
nの判断を行う。つまり、この式が成立する場合、欠け
歯判定部112は欠け歯の検出が「無し」と判定する。
この式が不成立の場合、欠け歯の検出が「有り」と判定
とする。ステップS306において、上記判断が成立す
れば、欠け歯検出の判定指示部114は、フラグFCH
Kを「on」として判定指示モードに設定する。
【0025】ステップS307において、ステップS3
05の判断が不成立ならば、フラグFCHKを「on」
として判定指示モードに設定する。ステップS308に
おいて、カウンタ111のカウント数をクリアする。ス
テップS309において、気筒番号更新部114で上記
クリア信号により気筒番号を更新する。
【0026】このようにして、図10(a)に示すよう
に、カム角位置信号にノイズがのった場合に、気筒番号
の正常値に対して、本発明の気筒番号は、正常値に近い
値に改善される。次に、図10(b)のパルス抜け歯発
生時すなわちカム角位置信号に抜けがある場合を参照し
て、ステップS310において、カウント数が「6」未
満で「5」に達していれば、欠け歯判定部112はFC
HKが「on」又は「off」かを判断する。
【0027】ステップS311において、上記判断が
「on」なら、今回カム角位置パルスの間隔Tnを1.
5で割ることによりTn/1.5を形成する。ステップ
S312において、Tn−1≧Tnの判断を行う。ステ
ップS313において、上記式が成立する場合は、欠け
歯の検出が「無し」との判定であるから、FCHKを
「on」に維持する。すなわち、判定指示モードを維持
する。
【0028】ステップS314において、カウント数が
1だけ増加する。ステップS315において、ステップ
S312の判断が成立しない場合は、次の欠け歯検出の
有無の判定であるから、FCHKを「off」とするこ
とにより、判定指示モードを解除する。ステップS31
6において、カウント数が「4」に達したかを判断す
る。
【0029】ステップS317において、上記判断でカ
ウント数が「4」に達していれば、歯抜けすなわちカム
角位置信号に「抜け」があると判断され、気筒番号の更
新を行う。従来とは逆に、気筒番号を更新するので、気
筒番号のずれが小さくなる。ステップS318におい
て、カウント数が「4」未満の場合にはノイズが発生
し、すなわちカム角位置信号にノイズがのっているとし
て、ステップS308と同様にカウント数をクリアす
る。すなわち、ノイズによってカム角位置信号によるカ
ウント数が増加したために、実際の欠け歯の位置より早
めに欠け歯検出の有無を行ったとして気筒番号の更新を
行っていない。この場合、従来のように気筒番号を更新
しないので、気筒番号のずれが小さくなる。
【0030】ステップS319において、ステップS3
08でFCHKが「off」ならば、カウント数を1だ
け増加する。このようにして、図10(b)に示すよう
に、カム角位置信号にノイズが抜けた場合に、気筒番号
の正常値に対して、本発明の気筒番号は、正常値に近い
値に改善される。
【0031】なお、ノイズが4歯以上のったり、3歯以
上抜け歯があった場合には気筒番号がずれてしまうが、
そのようなことが起こるのはシステム上別の問題がある
場合であるので、本発明の範囲からは除外する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ウンタのカウント数が第1の設定値の場合に回転角位置
信号間の間隔から欠け歯の検出が行われ、欠け歯の有無
を判定し、欠け歯の有無の判定で「無し」との判定の場
合には、カウンタのカウント数の増加毎に欠け歯の有無
の判定で「有り」との判定があるまで欠け歯の有無の判
定を指示し判定指示で欠け歯の「有り」との判定があっ
た場合のカウンタのカウント数が第2の設定値以上の場
合には気筒番号を更新しかつカウント数をクリアし、カ
ウンタのカウント数が第2の設定値未満の場合にはカウ
ント数をクリアするので、カム角位置信号にノイズがの
っても気筒番号の更新のタイミングのずれが小さくな
り、カム角位置信号が抜けても気筒番号の更新のタイミ
ングのずれが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である内燃機関の制御装置に係
る全体の構成を示す図である。
【図2】図1のパルサ2を説明する図である。
【図3】図1のパルサ7を説明する図である。
【図4】図1のセンサ3及び8の信号12及び13の波
形、これらの整形された信号14及び15を示す図であ
る。
【図5】図1のCPU11に搭載されたプログラムであ
ってベースループ処理を行うフローチャートである。
【図6】図1のCPU11に搭載されたプログラムであ
ってパルサ7からののカム角位置信号による割り込み処
理を行うフローチャートである。
【図7】正常時、ノイズ発生時、抜け歯発生時のタイム
チャートである。
【図8】図1のCPU11において図6の欠け歯検出の
有無の判定(ステップS4)、気筒番号の更新(ステッ
プS5)を行うための機能ブロックを示す図である。
【図9】図1のCPU11において図6の割り込み処理
の欠け歯検出の有無の判定(ステップS4)と気筒番号
の更新(ステップS5)の処理を行う部分を詳細に説明
したフローチャートである。
【図10】本実施例によるノイズ発生時とパルス抜け歯
発生時の気筒番号更新の改善を説明する図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2,7…パルサ 3,8…センサ 4…減速機 5…タイマー 6…ポンプ 9…ECU 10…波形整形回路 11…CPU 111…カウンタ 112…欠け歯判定部 113…判定指示部 114…気筒番号更新部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の歯が設けられかつ該複数の歯に複
    数の欠け歯が形成される回転体を内燃機関の回転軸に取
    り付け、回転により複数の歯から回転角位置信号が形成
    されるセンサを有する内燃機関の制御装置において、 気筒番号を更新する気筒番号更新部と、 前記欠け歯間の複数の歯で形成される回転角位置信号が
    カウントされ、カウント数が第1の設定値に達し次の回
    転角位置信号によりカウント数をクリアしかつ前記気筒
    番号を更新するカウンタと、 前記カウンタのカウント数が前記第1の設定値に達した
    場合に前記回転角位置信号間の間隔から欠け歯の有無を
    判定する欠け歯判定部と、 前記欠け歯の有無の判定で「無し」との判定の場合に
    は、欠け歯判定部に対して次にくる回転角位置信号毎に
    欠け歯の「有り」との判定があるまで欠け歯の有無の判
    定を行うように指示する判定指示部とを備え、 前記判定指示部は欠け歯の「有り」との判定があった場
    合カウンタのカウント数が第2の設定値を越えている場
    合には気筒番号を更新しかつカウント数をクリアし、カ
    ウンタのカウント数が第2の設定値を越えていない場合
    にはカウント数をクリアして前記指示を解除することを
    特徴とする内燃機関の制御装置。
JP35220493A 1993-12-29 1993-12-29 内燃機関の制御装置 Pending JPH07197843A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6644273B1 (en) 2002-06-24 2003-11-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine control apparatus
JP6240802B1 (ja) * 2017-05-09 2017-11-29 株式会社岩崎電機製作所 電線検査装置

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