JPH07197584A - 屋根開閉式建造物 - Google Patents

屋根開閉式建造物

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Publication number
JPH07197584A
JPH07197584A JP33792293A JP33792293A JPH07197584A JP H07197584 A JPH07197584 A JP H07197584A JP 33792293 A JP33792293 A JP 33792293A JP 33792293 A JP33792293 A JP 33792293A JP H07197584 A JPH07197584 A JP H07197584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
roof
light
ceiling
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33792293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Sakuta
幸弘 作田
Keiju Kobayashi
桂樹 小林
Yuzo Ichijo
祐三 一條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
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Publication of JPH07197584A publication Critical patent/JPH07197584A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】天井の一部分が開くだけの建造物内でも芝を育
成することができるようにした屋根開閉式建造物を提供
する。 【構成】天井1の一部を開口部2とし、この開口部2に
開閉式の屋根3を有する建造物において以下のような構
成とした。即ち、前記開口部2は天井に平行に設けられ
た2本のキール大梁4の間に形成されているとともに、
これらキール大梁4間を橋絡するように1または複数の
屋根3をスライド自在に配置するとともに、前記開口部
2の内側縁部に光反射部5を設け、この光反射部5は太
陽の方向を検知する光方向検知部6と、この光方向検知
部6に追尾して作動する反射板7とから構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根開閉式建造物に係
り、特に自然芝のグラウンドを有するドーム状の大型建
造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、屋根を開閉式にした建造物が建設
されている。この種の建造物はドーム状にした大型のも
のが一般的であるため、天井部全体を開閉させるのでは
なく、その一部だけが開閉するようになっている。これ
は建造物が大きいことから可動屋根の重量も莫大なもの
となるため、その強度の維持と移動の容易性からの要請
であるところで、この種の建造物では、太陽光を内部に
十分に取り入れられない等の理由から、グラウンドを人
口芝とするのが一般的である。しかし、近年はサッカー
やラグビー等の多様なスポーツが催され、これらを開催
可能とするために自然の芝を必要とする場合も多い。こ
のため、建物内部に芝を育成する試みがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、芝は十分な
光を必要とするが、前記したようにドームの天井の一部
分が開くだけの構造では、例え天井を開いた状態として
も太陽光がグラウンド面に届く時間帯が限定され、芝が
十分に生育しないという問題がある。特に冬期のように
太陽高度が低い場合には十分な採光をすることは非常に
困難である。
【0004】本発明は前記事項に鑑みてなされたもの
で、天井の一部分が開くだけの建造物内でも芝を育成す
ることができるようにした屋根開閉式建造物を提供する
ことを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、天井1の一部を開口部2とし、この
開口部2に開閉式の屋根3を有する建造物において以下
のような構成とした。
【0006】即ち、前記開口部2を開閉する1または複
数の屋根3をスライド自在に配置するとともに、前記開
口部2の内側縁部に光反射部5を設け、この光反射部5
は太陽の方向を検知する光方向検知部6と、この光方向
検知部6に追尾して作動する反射板7とから構成されて
いる。
【0007】前記開口部2は、天井に設けられた梁間に
形成することができ、これらの梁間を橋絡するように1
または複数の屋根3をスライド自在に配置するようにし
てもよい。この屋根3は、梁に沿って設けた走行路4a
にガイドされてスライドするように配置できる。
【0008】なお、前記天井1を光透過膜材9等で形成
し、また前記屋根3をステンレススチール板10で形成
することができる。
【0009】
【作用】屋根3を天候等に応じてスライドさせることに
より、天井1の開口部2が開閉する。そして、屋根3の
開口時においては、前記開口部2の内側縁部に設けられ
た光反射部5で太陽光を反射させて建造物内の任意の位
置に太陽光を照射する。前記光反射部5は、太陽の方向
を検知する光方向検知部6と、この光方向検知部6に追
尾して作動する反射板7とから構成されている。したが
って時間や季節に関係なく、太陽が出ていさえすれば建
造物内の植物に光を供給することができる。
【0010】なお、第2の構成では前記第1の構成に加
えて散水部8を設けたものであり、植物、例えば、芝等
に十分な水分を供給することができる。前記天井1を光
透過膜材9等で形成すれば、雨天でもある程度の光を建
造物内に導入でき照明の節約と、植物の育成の促進を図
ることができる。
【0011】また、前記屋根3を、ステンレススチール
板10等の耐光性の鋼板で形成すれば、強度の維持と、
その防食性による長寿命化を図り、また場合によっては
日陰を得ることもできる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図5に基づいて
説明する。この実施例は図3に示すように、円形のドー
ムとした建造物である。この建造物の床面には芝11が
植えられている。前記建造物は天井1を有しており、こ
の天井1に2本のキール大梁4、4が設けられている。
天井1は全体がトラス1aにより組まれている。前記キ
ール大梁4の一側面には、図1に示すように、縦方向に
3カ所の走行路4aが設けられている。この走行路4a
はキール大梁4、4が対峙する面に突設されている。
【0013】前記キール大梁4、4の間は開口部2とな
っており、この開口部2に開閉式の屋根3が設けられて
いる。この屋根3は、図4及び図5に示すように、内部
がトラス構造で略長方形に形成した3枚の板を、前記3
カ所の走行路4aの夫々対応させてスライド自在に設け
たものである。
【0014】即ち、前記屋根に両側にはローラ3a、3
aが設けられており、このローラ3a、3aを前記走行
路4a上に乗せて、図示しないモータによってスライド
するように構成されている。このような構成により、大
重量の屋根であってもスライド可能となる。
【0015】前記開口部2の内側縁部、具体的にはキー
ル大梁4、4の下縁には光反射部5が設けられている。
この光反射部5はアーム5aを介して設けられており、
天井1の上面に突出して設けられ太陽の方向を検知する
光方向検知部6と、この光方向検知部6に追尾して作動
する反射板7とから構成されている。前記光方向検知部
6は4分割フォトディテクタ6aを有し太陽の方向を各
フォトディテクタに入光する光の分布から算出すること
ができるようになっている。そして、その情報は図2に
示すように、電力制御部6bを経て反射板7を水平方向
と垂直方向に駆動するモータ6b、6aに与えられる。
【0016】ここで、光方向検知部6は4分割フォトデ
ィテクタ6aからの信号に基づいて、太陽の方向を算出
し、これに予め記憶させておいた太陽と芝11との位置
関係と照合して前記モータ6b、6aを駆動する。さら
に光方向検知部6には前記芝11に光が均等に当たるよ
うに光照射位置を順次変更するプログラムが記憶されて
いる。
【0017】また、天井1の下面には散水部8が設けて
ある。この散水部8は多孔のシャワーノズルとなってお
り、前記芝11に散水することができるようになってい
る。また、芝11の周囲には排水溝(図示せず)が設け
られており、余剰の水は排出されるようになっている。
【0018】なお、前記天井1の表面はテフロン等から
なる光透過膜材9で形成されており、建造物内部に光を
導入することができるようになっている。テフロンは耐
候性が極めて高く、メンテナンスの頻度を低減すること
ができる。これはフィルム状となったもの、または塗布
して薄膜を形成する等の手段によって形成できる。
【0019】また、前記屋根3の上面はステンレススチ
ール板10等の金属板屋根で形成されている。なお、必
要に応じてキール大梁4、4の上縁にワイヤ20を取り
付け、建造物の側面から立ち上げたタワー(図示せず)
で屋根部分を吊る構造にすることもできる。
【0020】前記した構成において、キール大梁4間を
橋絡するように設けられた3枚の屋根3はこのレール4
に沿ってスライドし、開口部2を自在に開口または閉鎖
することができる。図4は閉時、図5は開時の状態を夫
々示す。
【0021】そして、屋根3の開口状態において前記開
口部2の内側縁部に設けられた光反射部5で太陽光を反
射させて建造物内の任意に位置に太陽光を照射する。ま
た、散水部8を設けた場合は芝11に十分な水分を供給
することができる。
【0022】なお、前記天井1を光透過膜材9等で形成
すれば、開口部以外でもある程度の光を建造物内に導入
でき、照明の節約と植物の育成の促進を図ることができ
る。さらに前記屋根3をステンレススチール板10等の
耐光性鋼板で形成したことによって強度の維持と、その
防食性による屋根の長寿命化を図ることができた。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、開口部の
内側縁部に光反射部を設け、この光反射部を、太陽の方
向を検知する光方向検知部と、この光方向検知部に追尾
して作動する反射板とから構成したので、天井の一部分
が開くだけの建造物内でもあらゆる方向からの太陽光を
利用して内部に導入でき、芝等を育成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す天井と屋根の断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例を示す建造物全体の平面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例を示す建造物全体の屋根閉状
態の断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す建造物全体の屋根開状
態の断面図である。
【符号の説明】
1・・天井、 2・・開口部、 3・・屋根、 4・・キール大梁、 5・・光反射部、 6・・光方向検知部、 7・・反射板、 8・・散水部、 9・・光透過膜材、 10・・ステンレススチール板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】 屋根開閉式建造物
  1. 【請求項1】天井の一部を開口部とし、この開口部に開
    閉式の屋根を有する建造物において、 前記開口部を開閉する1または複数の屋根をスライド自
    在に配置するとともに、前記開口部の内側縁部に光反射
    部を設け、この光反射部は太陽の方向を検知する光方向
    検知部と、この光方向検知部に追尾して作動する反射板
    とから構成されていることを特徴とする屋根開閉式建造
    物。
  2. 【請求項2】天井の一部を開口部とし、この開口部に開
    閉式の屋根を有する建造物において、 前記開口部は天井に平行に設けられた梁間に形成され、
    これらの梁間を橋絡するように1または複数の屋根を、
    前記梁に沿って設けた走行路にガイドされてスライド自
    在に配置するとともに、前記開口部の内側縁部に光反射
    部と散水部を設け、前記光反射部は太陽の方向を検知す
    る光方向検知部と、この光方向検知部に追尾して作動す
    る反射板とから構成されていることを特徴とする屋根開
    閉式建造物。
  3. 【請求項3】前記天井を光透過膜材で形成したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の屋根開閉式建造物。
  4. 【請求項4】前記屋根を、ステンレススチール板で形成
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の屋根開
    閉式建造物。
JP33792293A 1993-12-28 1993-12-28 屋根開閉式建造物 Pending JPH07197584A (ja)

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JP33792293A JPH07197584A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 屋根開閉式建造物

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JP33792293A JPH07197584A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 屋根開閉式建造物

Publications (1)

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JPH07197584A true JPH07197584A (ja) 1995-08-01

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JP (1) JPH07197584A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086555A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社竹中工務店 座席
FR3086038A1 (fr) * 2018-09-18 2020-03-20 Freville Stades Et Arenas Equipements Systeme multiple d'objets reflechissant la lumiere du soleil, afin de la rediriger vers la pelouse d'un stade sportif

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017086555A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社竹中工務店 座席
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