JPH0719489B2 - テープ状超伝導体の製造方法及び装置 - Google Patents

テープ状超伝導体の製造方法及び装置

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JPH0719489B2
JPH0719489B2 JP2411188A JP41118890A JPH0719489B2 JP H0719489 B2 JPH0719489 B2 JP H0719489B2 JP 2411188 A JP2411188 A JP 2411188A JP 41118890 A JP41118890 A JP 41118890A JP H0719489 B2 JPH0719489 B2 JP H0719489B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0184Manufacture or treatment of devices comprising intermetallic compounds of type A-15, e.g. Nb3Sn

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細長いテープ状の超伝
導体を製造する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A−15型超伝導体、特にいわゆるポス
トNb−Sn超伝導体、例えばNb−Al、Nb−G
e、Nb−Gaから超伝導磁石を作る技術的および経済
的動機はかなりあるけれども、この新しいクラスの超伝
導体はNb−Tiのようなこれまでに使用された超伝導
化合物で実施されたように細線の束に加工することは困
難であることが立証されている。さらに、A−15型の
テープ状超伝導体の製造におけるこれまでの試みは短尺
のテープ状超伝導体の製造だけが成功している。かかる
短尺のものを有用な長尺の超伝導体テープに継ぐことは
導体の信頼性と共に重大な問題を引き起す。
【0003】A−15型超伝導材料を成形するこれまで
の方法の大部分は、多分プラズマ溶射法と溶融紡糸法で
ある。プラズマ溶射法は、超伝導体材料の連続性および
その超伝導特性を保証するために導体を比較的厚い断面
に成形しなければならないという欠点がある。溶融紡糸
法は、基質上に薄膜を形成させるために溶融して圧力下
で吐出できる材料の量に限界があるという欠点がある。
従って、その方法は超伝導体製品の大量生産には適して
いるとは考えられない。さらに、化学蒸着(CVD)法
を使用できるが、この方法は遅くコストがかかると共に
大量生産には適さない。
【0004】技術的に開示されている他の方法は、超伝
導材料のバルク・テープを成形し、加熱し、溶融および
再凝固した部分がテープ上に化合物超伝導体領域を形成
するようにテープの中心部を溶融する工程を含む。この
方法は、実際に超伝導性材料に転化される量よりも極め
て大量の原材料を要するという少なくも1つの欠点を有
する。技術的に開示されているさらに別の方法は、化合
物超伝導体の元素の1つからなる基質を成形し、その基
質にその化合物の第2の元素の塗料を塗布し、塗工され
た基質を熱処理して金属間化合物を生成し、次に塗工さ
れた基質に電子ビームやレーザビームのような高エネル
ギー密度ビームを照射する必要がある。この方法は超伝
導材料を得るのに多数の工程を要するという欠点があ
る。これらの方法は共に、後の加工のための基質を調整
する工程を含むから、限定された長さの超伝導体の製造
に有用であるに過ぎない。さらに提案されている他の方
法も同じような欠点を有すると共に、A−15型の化合
物超伝導体を使用した超伝導体を使用した超伝導体製品
の製造のむずかしさを示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、長
尺の超伝導体テープを製造する簡潔な方法を提出するこ
とを主目的としている。
【0006】本発明の別の目的は、超伝導体磁石用に適
したA−15型化合物超伝導体の超伝導性テープの製造
法を提供することにある。
【0007】さらに本発明の目的は、不定(無限)の長
さの超伝導性のテープ製品の連続製造法を提供すること
にある。
【0008】更に本発明の目的は、超伝導体テープ製品
の特にオンラインによる寸法制御及び品質管理によく適
した超伝導体テープ製品の製造法を提供することにあ
る。
【0009】また、本発明の目的は、大量生産に適した
速度で細長のテープ状超伝導テープを製造する装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記および他の
目的は、化合物超伝導材料で作られた線供給原料の端部
を連続的に溶融することによってその線の先端部にその
材料の溶融ビードを形成させ、その溶融ビードに冷却さ
れたテープ基質又は裏当て材料を送って接触させて、そ
の溶融材料をテープ基質上でぬぐう工程を含む方法で達
成される。線供給原料は、線の端部が溶融されてテープ
基質上でぬぐわれる際に連続的に送られる。そして溶融
超伝導化合物材料の膜がテープ基質上に形成されそして
凝固されて、超伝導性テープ製品を形成する。
【0011】線の端部に溶融ビードを生成させるのに線
供給原料のレーザ加熱が望ましいけれども、別の方法、
例えばアーク溶接法に類似した方法で一対の線の先端に
アークを発生させる方法も使用できる。
【0012】本発明の方法は2工程法でも実施すること
ができ、化合物超伝導体の元素の1つからなる第1の膜
を基質の上に作り、その第1の膜の上に第2の元素の膜
を作る。溶着されたそれらの膜の厚さおよび連続性はレ
ーザ追跡システムを使用して監視および制御する。その
テープは次に任意であるが加熱して2の元素の膜間に拡
散反応を誘導して、後続の加熱装置と共にオンライン
で、又は後の時点でのオフラインで超伝導体を製造す
る。
【0013】本発明による装置は、線の先端部を溶融し
て溶融ビードを生成する手段、長尺のテープ基質を溶融
ビードに関して所定の方向に移送し溶融ビードと接触さ
せて溶融ビードからの溶融材料をテープ基質上でぬぐっ
て超伝導体材料の膜を形成する手段、線をテープ基質方
向へ連続的に供給して溶融させビードからぬぐわれた溶
融材料と取替える手段、およびその膜を冷却して超伝導
材料を凝固させる手段を含む。
【0013】
【実施例】先ず図1を参照すると、本発明の方法による
テープ状超伝導体の製造装置10が示されている。技術
的に既知の型式の高出力レーザ熱源12は、この実施例
の場合、超伝導化合物材料からなる線14の先端に向け
られるように配置される。本発明の装置及び方法は、A
−15型超伝導体、例えばNb−Al、Nb−Ge、N
b−GaおよびNb−Suの場合の使用に特に適するけ
れども、他の超伝導体材料もテープ状超伝導体材料もテ
ープ状超伝導体の製造に使用できる。
【0014】本発明の方法で潜在的に重要な利点の1つ
は、本法がいずれかの工程において真空室を使用したり
或いは真空に引く必要がなく実施できることである。本
法は制御された空気又は不活性の環境他で実施すること
が好ましく、その環境は他の既知方法が採用している真
空室の使用に比べて操作が簡単であることが期待され
る。
【0015】銅のような冷却された基質又は裏当て材料
16は、該基質が装置の縦軸に沿って線14の先端を越
えて矢印Aで示した方向に水平かつ軸方向に移動される
とき、超伝導体線14の先端に極めて接近して通過する
ように配置される。そのテープ基質16は図1に示した
ように供給ロール18から巻出されるように従来の方法
で供給される。基質16の冷却は、従の方法で基質を図
1に模式的に示すように超伝導体線14が配置される点
の前へ冷却装置又はチルロールに通すことによって行わ
れるが、或いは図1に模式的に示したようにコイル20
によって下側から冷却される。基質16は、膜がその上
に溶着するときに基質が溶ける可能性を防ぐためと共に
膜の急冷および急凝固をさせるために冷却される、従っ
て基質を冷却する手段はその溶融材料が溶着する直前お
よび直後に基質を冷却するように設計することが望まし
い。
【0016】超伝導体線14は、基質16の方向へ連続
的に供給され、線14を支え線の先端の位置を実質的に
一定に保つために、基質16の上でレーザビームによっ
て照射される線の先端部の上の場所でローラガイド22
の間を通される。線14の供給装置は、線を供給するス
プール24によって模式的に示した消耗電極アーク溶接
法で使用される型式にすることができる。
【0017】本法のこの望ましい実施態様において、レ
ーザ熱源12は大きな出力のレーザビームを超伝導体線
14の先端26に向けて線材料を溶融させて超伝導体材
料の溶融ビード28を形成させる。適当なレーザ源は、
工程の速度を含む2、3の要素に依存するが最低約50
W〜最高1000Wの出力をもった市販のCO2レーザ
である。基質16はこの溶融ビード28と接触するよう
に配置される、そして気質がビードに関して横方向に移
動されるに伴い溶融材料は基質の上をぬぐって基質16
の上面32に超伝導体膜30を形成する。基質と線の移
動速度は、線14が基質16の方向へ連続的に供給さ
れ、レーザ熱源によって溶融されて溶融ビードを連続的
に補給し、線の先端に形成されるビードが基質上でぬぐ
われて所定厚さの連続膜を生成するように整合すること
が望ましい。換言すると、本発明の装置および方法にお
いては、溶融ビードを実質的に一定の体積に保つことが
望ましい。溶着膜の厚さは約0.0127mm(1/2
mil)〜0.0508mm(2mil)の範囲が望ま
しいけれども、他の厚さも種々の用途に適することが立
証されている。
【0018】この実施例において基質16は冷却される
ので、溶融超伝導材料は一旦レーザ12によって加熱さ
れる領域を出ると迅速に冷却および凝固される。基質お
よびその上に配置された超伝導体膜からなる最終生成物
は長く、実質的に連続の長さにすることができる。その
長さは理論的にテープ基質出発材料の長さおよび/また
は線供給装置によって連続的に供給できる線供給原料の
長さの上限によってのみ限定される。
【0019】テープ基質16の上面32は、超伝導性膜
の基質への結合を改善する作用を有する基質のぬれ性を
改善するために任意に処理することができる。かかる処
理としては、例えば表面の酸洗浄や、酸化物を表面から
除去する処理又は表面を物理的に荒くする処理がある。
【0020】本発明の方法は、所望の寸法、特に厚さを
有すると共に所望水準の溶着連続性および性質を有する
テープを得ることにおける自動又は手動式オンライン制
御によく適している。アーク溶接法用に前に開発された
アーク・ビード・レーザ追跡システムに類似の34で模
式的に示してレーザ追跡システムが、テープ上に溶着し
た超伝導体材料の厚さおよび溶着の連続性を監視および
制御するのに特に適している。溶着膜の厚さ制御におい
て、線の供給速度および基質の移動速度並びに線の溶融
速度を変えることができる。テープ基質の移動速度の増
加は、線の供給速度および線の溶融の減少の場合のよう
に、より薄い超伝導性膜層をもたらす傾向を有する。逆
に言うと、テープ基質の移動速度の減少又は線供給の増
加(レーザはかかる速度で線の先端を完全に溶融させる
のに十分な出力を有すると仮定する)は、超伝導性膜の
得られた厚さを増大させる傾向を有する。
【0021】前記のように、溶着材料の望ましい厚さは
約0.0127mm〜0.0508mmの範囲内にあ
る。従ってレーザ追跡装置34は、プロセス制御のハー
ドウェアおよび/またはソフトウェアを含むことが望ま
しく、図1に破線で示したように基質供給速度、線供給
速度およびレーザ熱源の出力に関与する種々の構成要素
へ作動時に接続されることが望ましい。なお、これらの
機能を果たすのに他の監視および制御手段も使用するこ
とができる。
【0022】図2は、前述の方法又はその改変した方法
を行うために使用される装置100を飯巣。そうでない
ものを除いて、図2に示した構成要素は請求項1に関し
て記載されている類似要素と同一の動作特性を有するこ
とが望ましい。この実施例の装置は、技術的に既知の型
式の第1および第2のレーザ熱源102、104からな
る。レーザ熱源102と104はテープ基質106の移
動軸方向Aに関して相互に離れている。第1のレーザ熱
源102は、化合物超伝導体を形成せんとする第1の元
素からなる第1の線110の先端部108に向けるよう
に配置されている。
【0023】第2のレーザ熱源は、第1のレーザ熱源1
02の下流に配置される、その下流方向は基質の移動方
向Aによって決まる。第2のレーザ熱源は化合物超伝導
体を形成せんとする第2の要素からなる第2の線114
の先端部112へ向けるように配置される。
【0024】テープ基質又は裏当て材料106は図1の
実施例と類似の方法で冷却するのが好ましい、そして基
質が線の先端部を越えて矢印Aで示したように水平に移
動するとき、第1および第2の超伝導体線110、11
4のそれぞれの先端部108、112に近接して通過す
るように配置される。図1の実施例のように、基質10
6は供給ロール116又は他の通常の手段から供給され
る、そして基質の冷却は冷却コイル118の使用を介し
て行うことができる。
【0025】第1の線110は、基質106の上そして
レーザビームによって照射される線の先端部の上の位置
にあるローラガイド120の間を通って基質106の方
向へ連続的に供給される。ローラガイド120は線11
0を支える共に線先端の位置を実質的に一定の場所に保
つために設けられる。スプール122で示した線供給装
置は図1に関して前に説明した従来のアーク溶接法で使
用される型にすることができる。
【0026】第1のレーザ熱源102は高エネルギーの
レーザビームを第1の線110の先端部108に向けて
線材料を加熱、溶融して、第1の溶融ビード124を形
成させる。図1の装置のように、基質106は溶融した
ビード124と接続するように配置される、そして基質
がビードに関して用方向に移動する際にビードからの溶
融材料は、図1の場合と実質的に同一の方法で、線から
基質106の上で連続的にぬぐわれて基質の上面に第1
の膜126を形成する。
【0027】第2の線114は、基質106および第1
の溶着膜126の上および第2のレーザビームによって
照射される線の先端部分の上の場所にあるローラガイド
128の間を通って基質106方向へ連続的に供給され
る。望ましくは前記のものと同一の線供給装置はスプー
ル130で示されている。
【0028】第2のレーザ熱源104は高エネルギーの
レーザビームを第2の線114の先端部112に向け、
線材料を加熱溶融して、第2の溶融ビード132を形成
させる。第2の溶融ビードからの溶融材料は線から第1
の膜126の上に連続的にぬぐわれて、第1の膜126
の上に溶着された第2の膜層134を形成する。
【0029】本実施例における2本の線110、11
4、従って2つの膜層126、134は化合物超伝導体
が形成される2つの元素からなることが望ましい。例え
ば、Nb−Snの化合物超伝導体の製造においては、第
1の膜126を作るために使用される第1の線はニオブ
(Nb)からなり、第2の膜134を形成する第2の線
はスズ(Sn)からなる。超伝導体の性質は、Nb3S
n(A−15型)相が形成されるように十分な量のスズ
をNbの中に拡散させることによって該構造物に得られ
る。図2に関して説明したこの「2工程」法では、特に
第2の膜が溶融状態で完全に冷却されていない第1の膜
上に溶着される場合に、さらに加工をすることなく適当
な水準の拡散を達成することができる。
【0030】目標の材料で適当なレベルの拡散を得るた
めに、材料は高い方の融点を有する材料の融点の少なく
とも半分の最低温度に保持しなければならないことが一
般に認識されている。上記の実施例で記載されたテープ
超伝導体、すなわち銅裏当て又は基質上のNb−Sn超
伝導体において、拡散はNbの融点(2700℃)の半
分以下の温度(銅はこの温度で溶融する)で生じなけれ
ばならない。しかしながら、基質上に溶着された第1の
膜126の冷却速度を遅くする、およびその温度を少し
長い時間保つことによって十分な量の拡散が得られる。
【0031】また、第2の膜が溶着される時に生じる拡
散を増大させる必要がある場合には、さらに膜間の反応
は技術的に既知の方のプラズマアーク・トーチ136の
ようなさらに別の加熱装置によってオンラインで行うこ
とができる。この例におけるトーチ136はテープを約
900℃(この温度は銅気質の融点より約15%冷た
い)に加熱するように設計することが望ましい。その温
度およびさらに加熱する時間は、実際に元素の完全拡散
が達成されないとしても、その加熱および拡散によって
得られた基質106上に配置された単一の超伝導膜13
8を示す図2に模式的に示すように、スズのニオブ内へ
の適当な拡散を保証するように選ぶことができる。それ
以上の反応が必要又は望ましい場合には、技術的に既知
の別の方法で行われるように「オフライン」で任意に行
う。
【0032】上記の方法は他のA−15型化合物超伝導
体又は他の化合物超伝導体の場合にも同様の方法で実施
できうる。同様に、膜を溶着する順序は本法にとって重
要であるとは考えられないので、二次元素(例えばG
a、Ge、Al、Sn)は第1の膜に溶着し、Nbは第
2の膜として溶着できる。
【0033】図1に関して記載した「1工程」法の場合
のように、テープ基質106上に溶着された膜の厚さお
よび連続性はテープ基質および線の供給速度制御装置と
作動的に接続されるレーザ追跡装置を使用して監視およ
び制御することができる。
【0034】図3は本発明の方法によってテープ超伝導
体を製造するさらに別の装置200を模式的に示す。こ
の装置200は図1および図2に示したものとは異なる
材料の溶融ビード生成手段を用いている。この実施例に
おいては、移動する基質206の直上の所定の場所に供
給される第1および第2の超伝導体線202と204の
それぞれの先端にアークを発生させる。
【0035】図1および図2に示すように、基質の移動
方向は矢印Aで示す、基質206は図1又は図2で示し
た供給ロールを含む従来の手段によって供給される。同
様に、第1および第2の線202、204は図1および
図2に示したようなワイヤ・スプールの如き従来の方法
で連続的に供給される。
【0036】本実施例では、第1および第2の線20
2、204と協同する第1および第2の対のローラガイ
ド208、210は、線を必要な場所へ供給および案内
するのみならず、通常のDCアーク溶接法と類似の方法
で電流を線を介して供給する電極として作用することが
望ましい。通常のDCアーク電源212はこれら対のロ
ーラガイド208、210の各々へ接続されて第1およ
び第2の線を流れる電流を提供する。
【0037】第1および第2の線202、204は共に
予め決めた同一の場所へ供給される、そしてアークは電
流搬送線の先端部214、216間に点弧され、それに
よって2本の線の各々の先端から溶融された材料からな
る溶融ビード218を形成する。移動する基質206は
図1のように配置されて、溶融ビード218と接触し、
基質の上面220の溶融材料をぬぐって、テープ基質2
06上に膜222を形成し、それは次に急冷されて細長
い超伝導性膜又はテープを形成する。
【0038】移動する基質206は、基質の溶融を防ぎ
溶着膜の急冷を促進するために、図1および図2の基質
と類似する方法で冷却する(冷却手段は図示せず)こと
が望ましい。さらに、図3の装置は前記の方法で形成さ
れた溶融ビード218の上側で冷却用ガスを排出する手
段を含む。冷却用ガスは、必要に応じて流量を制御する
ため或いは必要ない場合に冷却用ガスの流れを完全に遮
断するために設けられた1個以上の弁226をインライ
ンに備えた模式的に示した従来の配管224を通して排
出される。冷却用ガスの流れは工程を改善すると共に、
生成される溶着膜およびテープ超伝導体の性質を改善す
るが、その際冷却用ガスは溶融ビード218を下方の基
質の方向へ押し付けると共に溶着膜222の冷却を助け
る。
【0039】第1および第2の線202、204はそれ
ぞれA−15型又は他の超伝導体組成物である必要な超
伝導体化合物材料製であることが望ましい。また、線供
給原料として化合物超伝導体の第1の元素からなる第1
の線202および化合物超伝導体の第2の元素からなる
第2の線204を用いることができる。例えば、プロセ
スに第1および第2の線202、204としてそれぞれ
ニオブ線とアルミニウム線を使用することができる。そ
してその超伝導性化合物相NbAlは溶融ビード内に
溶けて後で基質206上に溶着される機会をもつことに
なる。
【0040】図3は、溶融ビードが基質上に溶着して膜
222を形成する領域の下流に配置されたプラズマアー
ク・トーチ228も示す。プラズマアーク・トーチ22
8は図2におけるように溶着膜を加熱して化合物超伝導
体を構成する元素の拡散を促進するために用いられる。
この膜の余分の加熱は、膜が溶着される時および溶着さ
れた膜222が急冷される前に元素の適当な拡散が得ら
れるので全ての場合に必要ではない。また、更に元素の
拡散を必要とする場合には、プラズマアーク・トーチ2
28によって示される「オンライン」プロセスの代りに
「オフライン」の拡散反応プロセスを行うことができ
る。
【0041】図4は、本発明の方法に従ってテープ状超
伝導体を製造するさらに別の装置300を模式的に示
す。この図の装置は、多くの点で図2について説明した
方法と類似する「2工程」膜溶着法の実施に使用され
る。例えば、線供給手段および基質供給手段は先に記載
したものと同一型式であることが望ましい。
【0042】この実施例において、アークは線先端部3
03と305において連続的に供給される第1及び第2
の線302と304からなる第1の対の間にとばされ
て、第1の溶融ビード306を形成する、そしてそのビ
ードは移動するテープ基質310の上面308でぬぐわ
れる(薄く広げられる)。第1の膜312が形成される
場所の下流で、アークが線先端部315と317におい
て連続的に供給される第2の対の第1および第2の線3
14と316間にとばされて、第2の溶融ビード318
を形成する、そしてそのビードは第1の膜312の上面
320の上でぬぐわれる。
【0043】図4の実施例におけるアークをとばす手段
は図3について説明したものに類似することが望まし
い。第1対の第1および第2の線302、304を基質
310の上の所定の位置へ案内すために第1および第2
の対のローラガイド324、326が設けられている、
そしてそれらのローラガイド324、326は第1のD
Cアーク電源328へ結合されて、線を介して電流を送
ってアークを発生する電極の作用をする。第2の対の第
1および第2の線314、316を第1の膜312の上
の所定の位置へ案内するために第2の対の第1および第
2のローラガイド330、332が設けられている、そ
してローラガイド330、332は第2のDCアーク電
源334結合されて、線を介して電流を送ってアークを発
生する電極の作用をする。図4に示してないが、図3に
ついて説明したように、第1および第2の溶融ビード3
06、318の各々へ下向きに吹き付ける冷却用ガスを
放出させることが望ましいことがわかる。
【0044】この実施例を採用してA−15化の化合物
超伝導体を製造する例において、第1の対の第1および
第2の線302、304はニオブまたはニオブを含有す
るベース合金からなり、第2の対の第1及び第2の線3
14、316は、第2の元素(Al、Ga、Ge、S
n)又は第2の元素とニオブの合金からなることが望ま
しい。膜溶着プロセス自体は、化合物超伝導体材料を生
成するために第1および第2の膜における元素を適当に
拡散される。しかしながら、図1〜3について説明した
実施例の場合のように、望ましい又は必要な場合には、
元素をさらに拡散させるためにテープおよび溶着膜の
「オンライン」又は「オフライン」加熱を採用すること
ができる。
【0045】以上、本発明の詳細な説明は単に説明のた
めであって、本発明の意図および範囲から逸脱すること
なく多くの変化および改良がありうることは当業者には
明白である。従って、本発明の範囲は特許請求項を参照
して決めるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施態様に従ってテープ状超伝
導体を製造する方法の実施に使用される装置の側面図で
ある。
【図2】本発明の方法の別の実施態様の実施に使用され
る装置の側面図である。
【図3】本発明の方法の実施に使用される別の装置の略
図である。
【図4】本発明の方法の実施に使用されるさらに別の装
置の略図である。
【符号の説明】
10 テープ状超伝導体の製造装置 12 レーザ熱源 14 超伝導体線 16 テープ基質 18 供給ロール 20 冷却コイル 22 ローラガイド 24 スプール 26 超伝導体線の
先端部 28 溶融ビード 30 超伝導体膜 32 基質上面 34 レーザ追跡装
置 100 テープ超伝導体の製造装置 102 第1のレーザ熱源 104 第2のレー
ザ熱源 106 テープ基質 110 第1の超伝
導体線 114 第2の超伝導体線 118 冷却コイル 120 第1のローラガイド 122 スプール 124 第1の溶融ビード 126 第1の膜 128 第2のローラガイド 130 スプール 132 第2の溶融ビード 134 第2の膜 136 フラズマアーク・トーチ 138 単一の超伝導体膜 200 テープ状超
伝導体の製造装置 202 第1の超伝導体線 204 第2の超伝
導体線 206 テープ基質 208 第1のロー
ラガイド 210 第2のローラガイド 212 DCアーク
電源 214 第1の線の先端部 216 第2の線の
先端部 218 溶融ビード 220 テープ基質
上面 222 超伝導体膜 224 冷却用ガス
配管 228 プラズマアーク・トーチ 300 テープ状超伝導体の製造装置 302 第1の対の第1の線 303 第1の対の第1の線の先端部 304 第1の対の第2の線 305 第1の対の第2の線の先端部 306 第1の溶融ビード 308 テープ基質
上面 310 テープ基質 312 第1の膜 314 第2の対の第1の線 314 第2の対の第1の線の先端部 316 第2の対の第2の線 317 第2の対の第2の線の先端部 318 第2の溶融ビード 322 第2の膜 324 第1の対のローラガイド 326 第2の対のローラガイド 328 第1のDCアーク電源 334 第2のDCアーク電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール マーレイ ペニー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 12866 サラトガ スプリングス アールディー 1 ルート 9ピー ボックス 362エ ー (56)参考文献 特開 昭52−18195(JP,A) 特開 昭54−74698(JP,A) 特開 昭55−93606(JP,A) 特開 昭55−93607(JP,A) 特開 昭55−159508(JP,A) 特開 昭56−159009(JP,A) 特開 昭57−7026(JP,A) 特開 昭60−35416(JP,A) 特開 昭63−4030(JP,A) 特開 昭63−276829(JP,A)

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の線をその先端部で溶融して、該先端
    部に第1の溶融ビードを形成する手段; 前記第1の線の先端部に対して所定の方向にテープ基室
    を移送して、該第1の線の先端部に形成された前記第1
    の溶融ビードと接触させると共に該溶融ビードを越えて
    軸方向に移送し、前記第1の溶融ビードからの溶融材料
    が前記テープ基質の上面でぬぐわれて該テープ基質絵に
    第1の膜を形成する構成のテープ基質を移送する手段; 前記第1の線の先端部が前記溶融手段によって逐次溶融
    されて前記基質上でぬぐわれる際に、前記第1の線を実
    質的に連続供給する手段;および 前記基質が前記第1の溶融ビードと接触しそして該溶融
    ビードを越えて移送されるときに、前記基質を冷却する
    手段、からなることを特徴とする化合物超伝導体型のテ
    ープ状超伝導体の製造装置。
  2. 【請求項2】前記第1の線が、前記化合物超伝導体を構
    成する元素を含有する材料製である請求項1の装置。
  3. 【請求項3】前記溶融手段が、前記第1の線を溶融させ
    るのに十分なレーザ熱源からなる請求項2の装置。
  4. 【請求項4】前記冷却手段が、さらに前記基質上に形成
    された前記第1の膜を急冷する手段を含む請求項3の装
    置。
  5. 【請求項5】前記移送手段によって送られる前記テープ
    基質が不定の長さを有する請求項1の装置。
  6. 【請求項6】前記基質上に形成された前記第1の膜が、
    0.0127〜0.0508mm(1/2〜2mil)の範囲内の所望
    の厚さを有する請求項3の装置。
  7. 【請求項7】さらに、前記基質上に溶着された第1の膜
    を監視する手段、および該監視手段に接続されると共に
    前記溶融手段、移送手段および線供給手段の少なくとも
    1つに接続されて溶着された前記膜の厚さを制御する手
    段からなる請求項6の装置。
  8. 【請求項8】前記監視手段がレーザ追跡装置からなる請
    求項7の装置。
  9. 【請求項9】前記第1の線が本質的に2つの元素の化合
    物超伝導体の第1の元素からなり、前記装置がさらに、 第2の線をその先端部で溶融して、該先端部に第2の溶
    融ビードを形成させる手段であって、前記移送手段が前
    記基質および前記第1の膜を前記第2の線の先端部に形
    成された前記第2の溶融ビードと接触させかつ該第2の
    溶融ビードを通り越して移送させるように構成、配列さ
    れ、前記第2の溶融ビードからな溶融材料が前記第1の
    膜の上面上をぬぐわれて該第1の膜の上面に第2の膜を
    形成させる構成の前記第2の線を溶融する手段; 前記第2の線の先端部が前記溶融手段によって逐次溶融
    されて、前記第1の膜上てぬぐわれる際に、該第2の線
    を実質的に連続供給する手段;および 前記基質が前記第2の溶融ビードを越えて移送されると
    きに、前記基質を冷却する手段からなる、請求項1の装
    置。
  10. 【請求項10】さらに、前記基質が移送される際に前記
    第1および第2の膜間の元素の拡散を誘導するのに十分
    な温度および時間で前記基質上で溶着された前記第1お
    よび第2の膜を加熱する手段からなる請求項9の装置。
  11. 【請求項11】前記溶融手段がさらに、第1の対の線を
    形成する第1の線と第2の線の先端部間にアークを発生
    させて該先端に前記第1の溶融ビードを形成させる手
    段;および 前記第1の溶融ビードが、前記テープ基質上で逐次ぬぐ
    われる際に、前記第1の対の線の中の前記第2の線を実
    質的に連続供給する手段からなる請求項1の装置。
  12. 【請求項12】前記アークを発生させる手段が、前記第
    1の対の線の第1および第2の線へ接続されたDC電源
    である請求項11の装置。
  13. 【請求項13】さらに、第2の対の線の第1および第2
    の線の先端部間にアークを発生させて該先端部に第2の
    溶融ビードを形成させる手段であって、前記移送手段が
    前記基質および前記第1の膜を前記第2の対の線の前記
    先端部に形成された前記第2の溶融ビードと接触させか
    つ該第2の溶融ビードを通り越して軸方向に移送させる
    ように構成、配列され、前記第2の溶融ビードからの溶
    融材料が前期第1の膜の上面上ぬぐわれて該第1の膜の
    上面に第2の膜を形成させる構成の前記アークを発生さ
    せる手段; 前記第2の溶融ビードが前記第1の膜上で逐次ぬぐわれ
    る際に、前記第2の対の線の第1および第2の線を実質
    的に連続供給する手段;および 前記基質が前記第2の溶融ビードを越えて移送されると
    きに、該基質を冷却する手段、からなる請求項2の装
    置。
  14. 【請求項14】前記第1の対の線の第1および第2の線
    が2つの元素の化合物超伝導体の中の第1の元素からな
    り、前記第2の対の線の第1および第2の線が前記2つ
    の元素の化合物超伝導体の中の第2の元素からなる請求
    項13の装置。
  15. 【請求項15】冷却用ガスを前記第1の溶融ビードの上
    側へ供給する手段をさらに含む請求項12の装置。
  16. 【請求項16】冷却用ガスを前記第1の溶融ビードの上
    側および前記第2の溶融ビードの上側へ供給する手段を
    さらに含む請求項13の装置。
  17. 【請求項17】超伝導性化合物の元素からなる線を実質
    的に連続法でテープ基質の方向へ供給する工程; 前記線の先端部を溶融させて該先端部に溶融ビードを形
    成させる工程; 前記テープ基質を所定の一を超えて軸方向に移送させ
    て、該基質を前記溶融ビードと接触させ、該テープ基質
    を前記溶融ビードに対して所定の軸方向にさらに移送さ
    せることによって、前記溶融ビードからの溶融材料を前
    記テープ基質上でぬぐって該テープ基質上に膜を形成さ
    せる工程;および 前記膜を冷却して該膜を超伝導性化合物に凝固させる工
    程からなることを特徴とする化合物超伝導体型のテープ
    状超伝導体の製造方法。
  18. 【請求項18】化合物超伝導体の少なくとも第1の元素
    からなる第1の線を実質的に連続法でテープ基質の方向
    に供給する工程; 前記第1の線の先端部を溶融して該先端部に第1の溶融
    ビード形成させる工程; 前記テープ基質を所定の一を越えて軸方向に移送させ
    て、該基質を前記第1の溶融ビードと接触させ、該テー
    プ基質を前記第1の溶融ビードに対して所定の軸方向に
    さらに移送させることによって、前記溶融ビードからの
    溶融材料を前記基質上でぬぐって該テープ基質上に第1
    の膜を形成させる工程; 前記化合物超伝導体の少なくとも第2の元素からなる第
    2の線を実質的に連続法で前記テープ基質および該テー
    プ基質上に溶着された前記第1の膜の方向に供給する工
    程; 前記第2の線の先端部を溶融して該先端部に第2の溶融
    ビードを形成させる工程; 前記テープ基質を所定の位置を越えて軸方向に移送させ
    て、前記第1の膜を前記第2の溶融ビードと接触させ、
    前記テープ基質を前記第2の溶融ビードに対して所定の
    軸方向にさらに移送させることによって、前記第2の溶
    融ビードからの溶融材料を前記テープ基質上で先にぬぐ
    われた前記第1の膜上でぬぐう工程;および 前記第1および第2の膜を冷却して前記膜を凝固させる
    工程からなることを特徴とする化合物超伝導体型のテー
    プ状超伝導体の製造方法。
  19. 【請求項19】前記溶融ビードが前記先端部をレーザで
    溶融させることよって形成される請求項17の方法。
  20. 【請求項20】前記第1および第2の溶融ビードが前記
    第1および第2の線の先端部をレーザで溶融させること
    によって形成される請求項18の方法。
  21. 【請求項21】さらに、前記テープ基質上の膜を該膜中
    の元素の拡散を誘導するのに十分な温度および時間で加
    熱する工程からなる請求項19の方法。
  22. 【請求項22】さらに、前記テープ基質上に溶着された
    前記第1および第2の膜を該第1および第2の膜間で元
    素の拡散を誘導させるのに十分な温度および時間で加熱
    する工程からなる請求項20の方法。
  23. 【請求項23】さらに、前記テープ基質上でぬぐわれた
    前記膜の厚さおよび連続性を監視する工程;および 前記厚さおよび連続性を所定の限度内に保つために、前
    記膜の厚さおよび連続性の監視に基づいて少なくとも1
    つのプロセス・パラメーターを選択的に制御する工程か
    らなる請求項21の方法。
  24. 【請求項24】さらに、前記テープ基質上でぬぐわれた
    前記膜の厚さおよび連続性を監視する工程;および 前記厚さおよび連続性を所定の限度内に保つために、前
    記膜の厚さおよび連続性の監視に基づいて少なくとも1
    つのプロセス・パラメーターを選択的に制御する工程か
    らなる請求項22の方法。
  25. 【請求項25】少なくとも1の線から化合物超伝導体材
    料の第1の溶融ビードを所定の位置に形成させる工程; テープ基質を前記所定の位置を越えて軸方向に移送して
    該所定位置に配置された前記第1の溶融ビードと接触さ
    せることによって、前記第1の溶融ビードからの溶融材
    料を前記テープ基質上でぬぐって該テープ基質上に第1
    の膜を形成させる工程; 前記溶融材料が前記テープ基質によって前記第1の溶融
    ビードから除去される際に、前記少なくとも1つの線を
    実質的に連続式に前記所定の位置へ供給して該少なくと
    も1つの線の先端部を実質的に同一速度で溶融させて、
    前記第1の溶融ビードを実質的に一定の体積に保つ工
    程;および 前記第1の膜を冷却して前記化合物超伝導体を形成させ
    る工程からなることを特徴とする化合物超伝導型のテー
    プ状超伝導体の製造方法。
  26. 【請求項26】さらに、前記少なくとも1つの線と第2
    の線からなる第1の対の線を前記所定の位置に供給する
    工程;および 前記少なくと1つの線の先端部と前記第2の線の先端部
    間にアークをとばし該アークを維持させ、前記先端部を
    溶融させて前記第1の溶融ビードを形成させる工程から
    なる請求項25の方法。
  27. 【請求項27】第1の対の線の各々の先端部間にアーク
    をとばし、かつ、該アークを維持することによって、該
    第1の対の線から化合物超伝導体材料の少なくとも第1
    の元素からなる第1の溶融ビードを第1の所定の位置に
    形成させる工程; テープ基質を軸方向前記所定の位置を越えて移送し、前
    記第1の所定位置に配置された第1の溶融ビードと接触
    させることによって、前記第1の溶融ビードからの溶融
    材料を前記テープ基材上でぬぐって該テープ基材上に第
    1の膜を形成させる工程; 前記溶融材料が前記テープ基質によって前記第1の溶融
    ビードから除去される際に、前記少なくとも1つの線を
    実質的に連続式に前記所定の位置へ供給して前記第1の
    対の線の先端部を実質的に同一速度で溶融させて、前記
    第1の溶融ビードを実質的に一定の体積に保つ工程; 第2の対の線の各々の先端部間にアークをとばしかつ該
    アークを維持することによって、該第2の対の線から前
    記第1の元素以外の前記化合物超伝導体材料の元素から
    なる第2の溶融ビードを第2の所定位置に形成させる工
    程; 前記テープ基質を軸方向前記第2の所定位置を越えて移
    送して前記第2の溶融ビードと接触させることによっ
    て、該第2の溶融ビードからの溶融材料を前記テープ基
    質上に形成された前記第1の膜上でぬぐって前記テープ
    基質上に第2の膜を形成させる工程; 溶融材料が前記テープ基質によって前記第2の溶融ビー
    ドから除去される際に、前記第2の対の線を実質的に連
    続式に前記第2の所定の位置に供給して前記第2の対の
    線の先端部を実質的に一定の速度で溶融させて、前記第
    2の溶融ビードを実質的に一定の体積に保つ工程;およ
    び 前記第1の膜および前記第2の膜を冷却して該膜を凝固
    させる工程からなることを特徴とする化合物超伝導体型
    のテープ状超伝導体の製造方法。
  28. 【請求項28】さらに、前記超伝導体材料間で拡散を誘
    導させるのに十分な温度および時間で前記テープ基質上
    の前記第1の膜を加熱する工程からなる請求項26の方
    法。
  29. 【請求項29】さらに、前記第1の膜と前記第2の膜間
    に拡散を誘導させるのに十分な温度および時間で前記テ
    ープ基質上の前記第2の膜上の前記第1の膜を加熱する
    工程からなる請求項27の方法。
  30. 【請求項30】さらに、前記テープ基質上に溶着された
    前記第1の膜の厚さをレーザ追跡源を使用して監視する
    工程;および 前記第1の膜の監視から得た情報に基づいて前記第1の
    膜の厚さを制御する工程からなる請求項26の方法。
  31. 【請求項31】さらに、前記第1および第2の膜の各々
    の厚さをレーザ追跡源を使用して監視する工程;および 前記第1および第2の膜の監視から得た情報に基づいて
    前記第1および第2の膜の各々の厚さを制御する工程か
    らなる請求項27の方法。
  32. 【請求項32】前記テープ基質が不定の長さを有する請
    求項25の方法。
  33. 【請求項33】前記テープ基質が不定の長さを有する請
    求項27の方法。
  34. 【請求項34】前記テープ基質が銅製である請求項32
    の方法。
  35. 【請求項35】前記テープ基質が銅製である請求項33
    の方法。
  36. 【請求項36】さらに、前記第1の溶融ビードの上側に
    下向きの冷却用ガスを提供する工程からなる請求項25
    の方法。
  37. 【請求項37】さらに、前記第1および第2の溶融ビー
    ドの各々の上側に下向きの冷却用ガスを提供する工程か
    らなる請求項27の方法。
  38. 【請求項38】前記化合物超伝導体がA−15型である
    請求項25の方法。
  39. 【請求項39】前記化合物超伝導体がA−15型である
    請求項27の方法。
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