JPH0719449B2 - デジタル信号の再生装置 - Google Patents

デジタル信号の再生装置

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JPH0719449B2
JPH0719449B2 JP19090392A JP19090392A JPH0719449B2 JP H0719449 B2 JPH0719449 B2 JP H0719449B2 JP 19090392 A JP19090392 A JP 19090392A JP 19090392 A JP19090392 A JP 19090392A JP H0719449 B2 JPH0719449 B2 JP H0719449B2
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signal
circuit
pulse
frame
synchronization signal
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博司 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、AM変調やFM変調
などのキャリア変調方式によらないベースバンドで記録
されたデジタル信号の再生装置の、特にフレーム同期信
号(ブロック同期信号)の補償回路部に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オーディオ信号がデジタルPC
M化されてディスクに記録され、この記録されたデジタ
ルPCMオーディオ信号がこのディスクより再生される
装置が知られている。このPCMオーディオディスクの
記録再生装置の場合、PCMオーディオ信号を記録する
に当たっては、AM変調やFM変調などのキャリア変調
方式によらないベースバンドで記録する方式が採られて
いる。そしてこの場合、通常ランレングスリミテッドコ
ード(run length limitted code)の変調方法が用いら
れる。この変調方法は、“0”または“1”のデータに
関して2つのデータの遷移(トランジション)間の最小
反転間隔を長くして記録効率を高くすると共に最大反転
間隔を短いものとして再生側におけるセルフクロックの
容易化を図るものである。
【0003】ところで、デジタル信号を記録、再生する
際にはデジタル信号の誤り訂正その他の処理を容易にす
るため複数サンプル毎にブロック化し、そのブロック化
したもの毎に処理する様にしている。この1ブロック分
の長さを1フレーム期間としてデジタルオーディオディ
スクでは扱っている。そして、この1ブロック毎のデー
タに対してフレーム同期信号(ブロック同期信号)がそ
の先頭の部分に挿入され、1ブロック単位の目印とされ
ている。
【0004】このフレーム同期信号としては、この場
合、最大反転間隔が連続する変調出力は通常の変調によ
っては現れないことを利用して、この最大反転間隔が2
回連続するビットパターン、すなわち“1”の区間が最
大反転間隔の間続くとともに、これに続いて“0”の区
間が最大反転間隔区間続くようなパターンをフレーム同
期信号として用いるようにしている。
【0005】前述もしたように、このフレーム同期信号
を再生側では検出し、このフレーム同期信号を検出した
ことによりその後のデータを適宜処理するわけである
が、以下のような理由により、このフレーム同期信号が
正しく検出されない場合があり、一般に再生側にはフレ
ーム同期信号の補償回路が設けられる。
【0006】すなわち、例えばディスクに生じた傷など
によりフレーム同期信号が欠落してしまう場合がある。
また、フレーム同期信号と類似するパルス状のノイズが
再生信号に混入され、これが誤ってフレーム同期信号と
して再生され、その後の処理を誤らせる結果となるよう
な場合もある。さらに音声信号の頭出しのようなサーチ
モードなどのときにはフレーム同期信号は検出されない
がこのサーチモードが終了した後即座にフレーム同期信
号が得られないと、サーチモードから通常の再生モード
に切り換った後から安定な再生信号が得られるのにしば
らくの時間が必要になるということにもなる。その他種
々の原因によりフレーム同期信号の周期が変わることが
あり、それを補正する必要もある。
【0007】このようなフレーム同期信号の補償回路と
しては、従来図5に示すようなものが知られている。
【0008】すなわち図5において、入力端1を通じた
再生されたデジタル信号はレジスタ2に供給される。こ
のレジスタ2はフレーム同期信号の長さに相当するnビ
ット分の段数を有するもので、nビット並列のデータが
このレジスタによりフレーム同期信号検出回路3に供給
され、前述のビットパターンのフレーム同期信号がパタ
ーンの一致をとることにより検出される。
【0009】また、このレジスタ2の出力は1ブロック
分のデータのメモリー4に供給され、1フレーム期間内
の、すなわち1ブロック分の全てのデータがこのメモリ
ー4に書き込まれる。このメモリー4に1ブロック分の
データが全て書き込まれると、このメモリー4より各デ
ータはレジスタ5に供給される。すなわち、メモリー4
からは1フレーム期間分遅れたデータが得られ、これが
レジスタ5に供給されることになる。このレジスタ5も
レジスタ2と同様にnビット分の段数を有し、nビット
並列のデータがフレーム同期信号検出回路6に供給さ
れ、前述と同様にしてフレーム同期信号が検出される。
さらにこのレジスタ5の出力が1ブロック分のデータの
メモリー7に供給されて1フレーム期間遅延された後、
レジスタ8に供給される。このレジスタもレジスタ2及
び5と同様で、このレジスタからのnビット並列のデー
タがフレーム同期信号検出回路9に供給され、入力デー
タに対し2フレーム期間分遅れた状態でフレーム同期信
号が検出される。
【0010】そして、これらフレーム同期信号検出回路
3、6、9からのフレーム同期信号の検出信号F0 、F
1 、F2 が多数決論理回路10に供給され、3つの信号
F0、F1 、F2 のうち2つ以上の信号の発生時点の位
相が一致しているとき、その一致している時点と出力信
号FA が得られるという多数決論理がこれにおいてとら
れる。ディスクの回転速度が安定で、フレーム同期信号
が正しいフレーム周期で安定に3つの検出回路3、6、
9から得られているときは、検出回路3、6、9の出力
信号の位相は一致したものとなり、多数決論理回路10
からフレーム周期で常に出力信号FA が得られる。
【0011】ドロップアウトによりフレーム周期信号が
連続して2個以上欠落すると、信号F0 、F1 、F2
は、そのドロップアウトの生じた時点で2つ以上の信号
の位相が一致することはなくなるからこの多数決論理回
路10からの出力信号FA はその時点では得られなくな
る。
【0012】カウンタ11のクロック端子にはクロック
発生器13からのクロックパルスCPが供給される。そ
してこのカウンタ11は1フレーム期間、クロック発生
器13からのクロックパルスCPをカウントするとキャ
リーパルスFC を発生するもので、このキャリーパルス
FC はフレーム周期の信号となる。したがって多数決論
理回路10からの信号が得られないときでも、つまり正
しい周期のフレーム同期信号が得られないときでも、こ
のカウンタ11からフレーム周期の信号が得られる。多
数決論理回路10から正しい周期のフレーム同期信号が
得られれば、そのフレーム同期信号によってカウンタ1
1はリセットされるからキャリーパルスFC も検出され
たフレーム同期信号と全く同じ位相の信号となる。
【0013】このキャリーパルスFC はオアゲート12
の他方の入力端に供給される。したがってオアゲート1
2からは多数決論理回路10からのフレーム同期信号が
正しいものであれば、このフレーム同期がそのまま取り
出され、ドロップアウト等により多数決論理回路10よ
り信号が得られないときはカウンタ11からの出力キャ
リーパルスFC がこれより出力端14に得られることに
なる。
【0014】なお、15はPCMオーディオデータの出
力端である。
【0015】この回路の動作を、タイムチャートを参照
してさらに説明しよう。
【0016】再生デジタル信号を得るには、ディスクか
ら取り出した信号を、この信号に同期したクロック信号
によってビット同期させる必要があるが、このビット同
期回路において上記クロック信号と再生信号との相対的
位相ずれがあると、それが積算されることにより1サイ
クル分抜けたり増えたりするサイクルスリップ現象が生
じる。通常の再生モードにおいては、ビット同期回路を
構成するPLL回路の可変周波数発振器の周波数とロー
パスフィルタの時定数とを選定して、サイクルスリップ
によって生じる時間的誤差は±1〜2ビット程度におさ
えられている。
【0017】図6はこのサイクルスリップ現象のうち、
フレーム同期信号の周期が短くなる現象が生じたとき及
びドロップアウトが生じたときの各信号を示している。
【0018】すなわち、図6A、B及びCはフレーム同
期信号検出回路3、6及び9の出力信号F0 、F1 及び
F2 をそれぞれ示している。フレーム同期信号検出回路
3の出力信号F0 は入力端1よりの再生信号からフレー
ム同期信号を検出した検出信号であり、フレーム同期信
号検出回路6の出力信号F1 はそれが1フレーム期間遅
延された状態の信号であり、またフレーム同期信号検出
回路9の出力信号F2はそれがさらに1フレーム期間遅
延された状態の信号である。
【0019】この場合、図6Aにおいて3番目と4番目
のフレーム同期信号の周期がサイクルスリップにより短
くなった場合であり、また同図において7番目と8番目
のブロック同期信号がドロップアウトにより欠如した場
合である。また、図6で○印で示す周期は正規のフレー
ム周期、×印で示すものは誤った周期である。
【0020】この場合、この図6から明らかなように、
サイクルスリップを生じた部分においては、多数決論理
回路10の出力信号FA としては、同図Dに示すよう
に、4番目のフレーム同期信号検出回路に対しては、フ
レーム同期信号検出回路6からの信号F1 と、フレーム
同期信号9からの信号F2 の位相が同じであるためこの
時点で得られ、一方5番目のフレーム同期信号に対して
は、信号F0 と信号F1のその位相が同じであるから、
この時点で取り出されることになる。
【0021】この多数決論理回路10の出力によってカ
ウンタ11はリセットされるから、カウンタ11からは
同図Eに示すような信号FC が得られる。図6Eにおい
て、第5番目のフレーム周期の信号がカウンタ11から
得られないのは、第4番目と第5番目の間の期間の長さ
はフレーム周期よりも短いため、カウンタ11よりキャ
リーパルスFC が得られる前に多数決論理回路10から
のパルスによりこのカウンタ11がリセットされてしま
うからである。
【0022】多数決論理回路10の出力FA とカウンタ
11からの出力FC とのオアゲート出力が端子14に、
フレーム同期信号の出力信号FG として同図Fに示すよ
うなものが得られる。この場合、ドロップアウト期間の
フレーム同期信号はカウンタ11から得られるフレーム
周期のキャリーパルスが内挿されて得られることが明ら
かであろう。
【0023】図7はサイクルスリップが第3番目のフレ
ーム同期信号と第4番目のフレーム同期信号との間にお
いて生じ、その長さが1フレーム周期よりも長くなった
場合及び前述と同様に、ドロップアウトが生じた場合の
例である。この場合において、信号F0 、F1 、F2 は
同図A、B、Cにそれぞれ示し、また信号FA 、FC、
FG は同図D、E、Fに図6と対応して示している。
【0024】この例の場合、サイクルスリップの長さが
1フレーム周期よりも長いから、図6の例のようにカウ
ンタ11においてキャリーパルスが得られる前にリセッ
トされてしまうことがないため、同図Eに示すように、
フレーム周期のキャリーパルスは得られるが、この得ら
れたキャリーパルスと次のキャリーパルスの間の時点に
おいて多数決論理回路10からのパルスFA によってカ
ウンタ11はリセットされるので、その間の周期はサイ
クルスリップに応じたもの、つまり1フレーム周期より
も大きいものとなっている。したがって端子14に得ら
れる信号FG は同図Fに示すようなものとなる。
【0025】図8は再生信号中のノイズが疑似フレーム
同期信号として混入された場合及び再生装置がサーチモ
ードとなってこのサーチモードの期間、フレーム同期信
号検出回路3、6、9においてフレーム同期信号が検出
されない場合である。図8A、B、C及びD、E、Fは
図6及び図7と同様に信号F0 、F1 、F2 及びFA、
FC 、FG をそれぞれ示すものである。
【0026】この場合疑似同期信号として混入したパル
スは信号F0 、F1 、F2 において互に発生位置が重な
ることはないから、この多数決論理回路10の出力信号
FAとしては同図Dに示すように、この疑似同期パルス
が除去された状態で得られる。
【0027】そして再生装置がサーチモードであるため
フレーム同期信号が得られない期間においては、カウン
タ11からフレーム周期の信号が順次得られ、これが端
子14に得られることになる。そしてサーチモードが終
了した後においては、このサートモード終了後から数え
た第2番目のフレーム同期信号の位置において多数決論
理回路10より出力パルスFA が得られることになるか
ら、これによってカウンタ11が次のキャリーパルスが
得られる前にリセットされることになる。したがって、
同図Eに示すように、この間の期間は1フレーム周期よ
り長くなることになるが、端子14には同図Fに示すよ
うな信号が得られる。つまり、サーチモード終了後、即
座に正しいフレーム周期の信号が出力される。
【0028】以上のようにして、サイクルスリップやサ
ーチモードのときのような異常なとき、またはドロップ
アウトやノイズ等の混入に対して略正しいフレーム同期
信号が補償されて得られるものである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの従来の回
路においてはメモリーが必要になるとともに、このメモ
リーが高速である必要があり、また多数決論理回路を用
いているため、疑似フレーム同期パルスが各1フレーム
周期の期間の同じ位置で連続して得られるような場合、
これを除くことができないという不都合があった。
【0030】この発明は以上の欠点を除去できるように
した回路を提案しようとするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明は、ランレング
スリミテッドコードで変調されるとともに単位時間分毎
にブロック化され、このブロック単位のデータに対して
ランレングスリミテッドコードの通常の変調では現れな
いビットパターンが同期信号として付加された状態のデ
ジタル信号を再生する装置であって、再生されたデジタ
ル信号から同期信号を検出する検出回路22と、この検
出回路22からの同期信号の検出信号をゲートするゲー
ト回路23と、このゲート回路23の出力信号によりク
リアされると共に、1ブロックの期間をカウントしてパ
ルスを発生するパルス発生回路26と、パルス発生回路
26によりカウントされる1ブロックの期間のタイミン
グの前後の若干の期間部分のパルス幅を有するウインド
ウパルスを形成し、このウインドウパルスをゲート回路
23に供給して、パルス幅区間、ゲート回路23を開と
なすウインドウパルス形成回路24、28、29、30
と、ゲート回路23の出力信号によってクリアされると
共に、パルス発生回路26のカウント値出力に基いて得
られるブロック周期の信号をクロックとしてカウント
し、そのカウント値が予め設定された値以上になったと
き、ゲート回路23を強制的に解放状態とする監視回路
31とを有し、ゲート回路23の出力信号及びパルス発
生回路26の出力信号を同期信号として再生するもので
ある。
【0032】
【作用】この発明の構成によれば、再生されたデジタル
信号から同期信号を検出し、この同期信号の検出信号を
ゲートして得た出力信号によりパルス発生回路26をク
リアすると共に、1ブロックの期間をカウントしてパル
スを発生し、パルス発生回路26によりカウントされる
1ブロックの期間のタイミングの前後の若干の期間部分
のパルス幅を有するウインドウパルスを形成し、このウ
インドウパルスをゲート回路23に供給して、パルス幅
区間、ゲート回路23を開となし、パルス発生回路26
カウント値出力に基いて得られるブロック周期の信号
をクロックとしてカウントし、そのカウント値が予め設
定された値以上になったとき、ゲート回路23を強制的
に解放状態とし、ゲート回路23の出力信号及びパルス
発生回路26の出力信号を同期信号として再生する。
【0033】
【実施例】以下、この発明によるフレーム同期信号の補
償回路の一例を図を参照しながら説明する。
【0034】先ず、この発明においては次の点が考慮さ
れている。
【0035】すなわち、 1再生信号に生じるサイクルス
リップは通常は±1ないし2ビット程度であって、フレ
ーム周期に対して極端に小さいものであること、 2フレ
ーム同期信号のパターンは通常特殊なものが選ばれるた
め、フレーム同期信号検出のためのパターン検出に対し
てはその前後に比較的安全な領域を持つこと、 3フレー
ム同期信号のパターンは変調方式から見て規則外のもの
が選ばれることが多く、ランダムなデータ列中ではドロ
ップアウトや疑似同期信号の混入がない限り、同じパタ
ーンの生起確率は0か、非常に小さいものであること、
である。
【0036】図1はこの発明による補償回路の系統図の
一例であり、入力端21を通じた再生されたデジタル信
号はフレーム同期信号検出回路22に供給される。この
フレーム同期信号検出回路22は前述の例と同様にデジ
タル信号列中からフレーム同期信号と同じビットパター
ンの信号を検出するもので、この回路22において検出
されたフレーム同期信号はゲート回路23に供給され
る。このゲート回路23にはオアゲート24の出力信号
がゲート信号として供給される。この場合オアゲート2
4の出力信号であるゲート信号は後述するように、正規
のフレーム同期信号の生起位置に対し、±3ビット程度
のパルス幅を有するようなウィンドウパルスとされる。
したがって、正しい位置においてフレーム同期信号が検
出回路22で検出されると、その検出信号SFO はこの
ゲート回路23を通じて得られる。
【0037】ゲート回路23を通じて得られたフレーム
同期信号の検出信号SFW はオアゲート25の一方の入
力端に供給されるとともにカウンタ26のクリア端子に
供給される。このカウンタ26のクロック端子にはクロ
ック発生器27からのクロックパルスCPが供給され
る。このクロック発生器27は再生信号のクロック成分
に同期するようにされており、例えばPLL回路が用い
られる。したがって、このカウンタ26からは再生信号
に同期したフレーム周期のキャリーパルスSFCが得ら
れるようにされている。そしてこのカウンタ26から得
られるフレーム周期の信号がオアゲート25の他方の入
力端に供給される。
【0038】なお、このクロック発生器27の出力クロ
ックはフレーム同期信号検出用のクロックとしても用い
られる。
【0039】ゲート回路23のゲート信号PW はこのカ
ウンタ26のカウント値出力に基づいて次のようにして
形成される。
【0040】すなわちカウンタ26のカウント値がフレ
ーム周期に相当するカウント値Nよりサイクルスリップ
の最大値、例えばデータの3ビット分に相当する数だけ
少ない数になると検出器28においてそれが検出され、
その検出出力によってフリップフロップ回路30がセッ
トされる。またカウンタ26のカウント値がデータの3
ビット分に相当する値になるとそれが検出回路29にお
いて検出され、その検出出力によりフリップフロップ回
路30がリセットされる。カウンタ26がフレーム周期
の信号SFW によりクリアされることを考えればフリッ
プフロップ回路30からはフレーム同期信号の位置より
手前3ビット分の位置において立ち上がり、フレーム同
期信号の位置より3ビット分遅れた時点において立ち下
がる信号が得られ、これがオアゲート24を通じてゲー
ト信号PW としてゲート回路23に供給される。
【0041】なお、フレーム同期信号とカウンタ26の
出力キャリーパルスSFC の位相がずれてしまっている
場合にはゲート回路23からはフレーム同期信号の検出
信号SFW が得られなくなるが、その場合には次のよう
にしてカウンタ26が強制的にクリアされて、両者の位
相が一致するようにされている。
【0042】すなわち31はその状態を検出するための
監視用カウンタである。このカウンタ31のクリア端子
にはゲート回路23から得られるフレーム同期信号の検
出信号SFW が供給され、またクロック端子には検出器
29の出力パルスが供給される。
【0043】この場合、カウンタ26においては常にク
ロックパルスCPをカウントしているので検出器29か
らはフレーム周期でパルスが得られ、これがカウンタ3
1でカウントされることになるが、ゲート回路23から
フレーム同期信号の検出信号が得られている間はカウン
タ31のクリア端子には1フレーム周期でフレーム同期
信号の検出信号SFW が供給されているからこのカウン
タ31は検出器29からのパルスが1個カウントされる
毎にクリアされ、このカウンタ31のカウント値は歩進
しない。
【0044】一方、ゲート回路23からのフレーム同期
信号が得られなくなると、このカウンタ31はクリアさ
れずに検出器29からのパルスをカウントする。そし
て、そのカウント値が所定数例えば「8」になると、こ
のカウンタ31の出力信号SLがハイレベルとなる。こ
の出力信号SL はこのカウンタ31のイネーブル端子に
供給されており、このため、カウンタ31はカウントを
停止する。この出力信号SL はオアゲート24を通じて
ゲート回路23に供給される。つまり、ゲート信号PW
は常にハイレベルとなり、ゲート回路23は解放状態に
なる。そして、フレーム同期信号検出回路22からのパ
ルスがこのゲート回路23より得られると、このカウン
タ31がクリアされ、その信号出力SL がローレベルに
落ちるとともにこのカウンタ31がカウント可能状態に
戻る。
【0045】つまり、カウンタ26の出力キャリーパル
スSFC の位相が再生信号中のフレーム同期信号に対し
て大きくずれウィンドウパルスPW 内にフレーム同期信
号の検出信号が入らないときは、監視用カウンタ31で
これが検出され、強制的にカウンタ26の出力キャリー
パルスSFC の位相が再生信号のフレーム同期信号位置
に一致するようにこのカウンタ26がクリアされるもの
である。
【0046】この図1の回路の動作を前述の従来例の場
合と同様にタイムチャートを参照してさらに説明しよ
う。
【0047】図2は図6に対応するもので、サイクルス
リップによって1フレーム周期より短い期間が生じた場
合及びドロップアウトが生じた場合の動作例である。同
図Aはフレーム同期信号検出回路22の出力SFO であ
り、同図Bはオアゲート24の出力PW であり、また同
図Cはゲート回路23の出力SFW であり、同図Dはカ
ウンタ26の出力キャリーパルスSFC であり、さらに
同図Eはオアゲート25の出力SFG である。
【0048】この図から明らかなようにフレーム周期よ
りも短くなるようなサイクルスリップが生じたときはウ
ィンドウパルスの幅が同図Bに示すように短くなるが、
それが正規のフレーム同期信号位置に対して−3ビット
以内であればゲート回路23より検出パルスが得られる
ことになる。つまり、サイクルスリップが高々±3ビッ
トであることから、フレーム同期信号の検出信号はゲー
ト回路23より得られるものである。
【0049】ここで、この時点でのパルスによってカウ
ンタ26はキャリーパルスSFC を発生する前にクリア
されるので、このカウンタ26の出力キャリーパルスS
FCは同図Dに示すようにこのサイクルスリップが生じ
た期間ぬけることになる。
【0050】一方ドロップアウトの生じたときには、ゲ
ート信号PW のウィンドウパルス幅内にフレーム同期信
号は存在しないからゲート回路23の出力にはフレーム
同期信号は現れない。しかしドロップアウトが生じる前
のフレーム同期信号の検出信号によってカウンタ26が
正しくクリアされているのでカウンタ26の出力キャリ
ーパルスSFC は正しいフレーム周期の信号となり、こ
れがオアゲートを通じて信号SFG として取り出される
ことになる。
【0051】図3は同様にサイクルスリップ及びドロッ
プアウトが生じたときで、この例はサイクルスリップが
生じたことによってフレーム周期よりも長い期間となっ
た場合である。この場合にはカウンタ26はキャリーパ
ルスSFC を発生した後にゲート回路23から得られる
信号SFW によってクリアされるのでこのサイクルスリ
ップが生じた後の期間の長さが正規のものとは異なった
ものとなる。しかしオアゲート25の出力としては同図
Eに示すようなものとなる。
【0052】図4は疑似同期パルスの混入した場合及び
再生装置をサーチモードにしたことによってフレーム同
期信号が長期に亘って欠如した場合である。この場合に
は疑似同期パルスがウィンドウパルス幅内に入ることは
極めて希であることからこの疑似同期パルスが除去され
た状態でゲート回路23よりフレーム同期信号の検出信
号が得られる。
【0053】一方、フレーム同期信号検出回路22より
フレーム同期信号が得られないサーチモードの期間にお
いては、監視用のカウンタ31において8フレーム期間
フレーム同期信号がないことが検出されると、このカウ
ンタ31の出力信号SL (図4F)によってゲート回路
23が開放状態とされ、サーチモードの後にノーマルモ
ードとなったことにより検出されるフレーム同期信号が
ゲート回路23よりゲートされると、これによって監視
用カウンタ31がクリアされるとともにカウンタ26が
クリアされる。したがってカウンタ26の出力パルスS
FC は同図Dに示すようにサーチモードの後の時点にお
いて若干不連続とはなるもののその後は正しいフレーム
周期の信号が得られるようになる。
【0054】以上述べたようにして、この発明によれば
従来のように容量の大きいメモリー等を用いることな
く、簡単な構成によりフレーム同期信号の補償回路が実
現できるものである。
【0055】また、サイクルスリップが生じる時間長分
だけ見込んだウィンドウ幅のゲートパルスによりフレー
ム同期信号の検出信号をゲートするようにしたので、各
フレーム周期内の同じ位置において誤ったパルスがフレ
ーム同期信号検出回路より得られたとしても、その誤っ
たパルスを除去できるという効果がある。
【0056】なお、この発明はデジタルPCMオーディ
オディスクの再生装置の場合に限らず、デジタル信号を
ベースバンド記録する場合においてもブロック同期信号
等を検出する場合の補償回路に用いることができること
は勿論である。
【0057】
【発明の効果】上述せるこの発明によれば、再生された
デジタル信号から同期信号を検出し、この同期信号の検
出信号をゲートして得た出力信号によりパルス発生回路
をクリアすると共に、1ブロックの期間をカウントして
パルスを発生し、パルス発生回路によりカウントされる
1ブロックの期間のタイミングの前後の若干の期間部分
のパルス幅を有するウインドウパルスを形成し、このウ
インドウパルスをゲート回路に供給して、パルス幅区
間、ゲート回路を開となし、パルス発生回路のカウント
値出力に基いて得られるブロック周期の信号をクロック
としてカウントし、そのカウント値が予め設定された値
以上になったとき、ゲート回路を強制的に解放状態と
し、ゲート回路の出力信号及びパルス発生回路の出力信
号を同期信号として再生するようにしたので、容量の大
きいメモリー等を用いることなく、簡単な構成によりフ
レーム同期信号の補償回路が実現でき、また、サイクル
スリップが生じる時間長分だけ見込んだウインドウ幅の
ゲートパルスによりフレーム同期信号の検出出力をゲー
トするようにしたので、各フレーム周期内の同じ位置に
おいて誤ったパルスがフレーム同期信号検出回路より得
られたとしても、その誤ったパルスを除去できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるフレーム同期信号の補償回路の
一例の系統図である。
【図2】その説明のためのタイムチャートである。
【図3】その説明のためのタイムチャートである。
【図4】その説明のためのタイムチャートである。
【図5】従来のフレーム同期信号の補償回路の一例を示
す系統図である。
【図6】その説明のためのタイムチャートである。
【図7】その説明のためのタイムチャートである。
【図8】その説明のためのタイムチャートである。
【符号の説明】
22 フレーム同期信号検出回路 23 ゲート回路 24、25 オアゲート 26、31 カウンタ 28、29 検出器 30 フリップフロップ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランレングスリミテッドコードで変調さ
    れるとともに単位時間分毎にブロック化され、このブロ
    ック単位のデータに対して上記ランレングスリミテッド
    コードの通常の変調では現れないビットパターンが同期
    信号として付加された状態のデジタル信号を再生する装
    置であって、再生された上記デジタル信号から上記同期
    信号を検出する検出回路と、この検出回路からの上記同
    期信号の検出信号をゲートするゲート回路と、このゲー
    ト回路の出力信号によりクリアされると共に、上記1ブ
    ロックの期間をカウントしてパルスを発生するパルス発
    生回路と、上記パルス発生回路によりカウントされる1
    ブロックの期間のタイミングの前後の若干の期間部分の
    パルス幅を有するウインドウパルスを形成し、このウイ
    ンドウパルスを上記ゲート回路に供給して、上記パルス
    幅区間、上記ゲート回路を開となすウインドウパルス形
    成回路と、上記ゲート回路の出力信号によってクリアさ
    れると共に、上記パルス発生回路のカウント値出力に基
    いて得られるブロック周期の信号をクロックとしてカウ
    ントし、そのカウント値が予め設定された値以上になっ
    たとき、上記ゲート回路を強制的に解放状態とする監視
    回路とを有し、上記ゲート回路の出力信号及び上記パル
    ス発生回路の出力信号を同期信号として再生することを
    特徴とするデジタル信号の再生装置。
JP19090392A 1992-07-17 1992-07-17 デジタル信号の再生装置 Expired - Lifetime JPH0719449B2 (ja)

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