JPH07187566A - 直流電磁ブレーキの異常検出方法 - Google Patents

直流電磁ブレーキの異常検出方法

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JPH07187566A
JPH07187566A JP33645793A JP33645793A JPH07187566A JP H07187566 A JPH07187566 A JP H07187566A JP 33645793 A JP33645793 A JP 33645793A JP 33645793 A JP33645793 A JP 33645793A JP H07187566 A JPH07187566 A JP H07187566A
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Masao Tokiyoda
正夫 常世田
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靖彦 矢川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】直流電磁ブレーキの異常を確実に検出し、かつ
異常を分別する。 【構成】正常時の電磁コイルに通電を行っている間の通
電電流の経時変化を予め求ておく。そして、電磁コイル
に通電を行っている間、通電電流の経時変化を連続的に
計測する。この計測された通電電流の経時変化と、予め
求められている正常時における電磁コイルの通電電流の
時間変化とを比較する。この形状によって直流電磁ブレ
ーキの異常およびその種類を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として天井走行クレ
ーンなどに使用される直流電磁ブレーキの異常を検出す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば天井走行クレーンに使用される
直流電磁ブレーキは、図1および図2に示す構造を有し
ている。すなわち、ブレーキ台1の左右にブレーキアー
ム2B,2Bおよび2A,2Aが配置され、これらにブ
レーキドラムDの外周面に摺接するライニング3,3を
保持するブレーキシュー4,4がそれぞれ取り付けられ
ている。
【0003】ブレーキアーム2A,2Bは、その底部が
ブレーキ台1にピン5A,5Bにより軸支され、ピン5
A,5Bを中心として、左右方向に同時に同距離だけ接
離する構造となっている。この接離を行わせるために、
ブレーキロッド6A,6Bが連結されている。具体的に
は、ブレーキロッド6Aの端部にコネクティングブロッ
ク7が螺合により一体化され、このコネクティングブロ
ック7にバネ受8Aが一体化されている。これに対し
て、ブレーキロッド6Bはバネ受8Bを遊びもって貫通
し制動バネ9の内部を通って前記バネ受8Aに一体化さ
れている。また、図1の如く水平方向に1対のバネ力調
整用支持ロッド10,10が配置され、その各右端はブ
レーキアーム2B,2Bと対応するブラケット11,1
1の間に架設された支持軸12,12に軸支されてい
る。バネ力調整用支持ロッド10,10の各左端は、バ
ネ受8Bの両面において、制動バネ調整ナット13,1
3および対応するロックナットにより固定されている。
さらに、バネ受8Aとバネ受8Bとの間に制動バネ9が
介装されている。
【0004】ブレーキロッド6Bの左端部は、ブレーキ
アーム2Bに調整ナット14,14により固定されてい
る。15は手動ゆるめナットである。また、ブレーキア
ーム2Aの上部の右側に電磁コイル16が固定され、こ
の電磁コイル16内をブレーキロッド6Aが挿通してい
る。ブレーキロッド6Aの端部には可動コア17が固定
され、電磁コイル16と接離するように対向している。
【0005】かかる電磁ブレーキにおいては、天井走行
クレーンの走行時には、電磁コイル16に通電される
と、可動コア17が電磁コイル16に吸引される。その
結果、相対的には、電磁コイル16が可動コア17がわ
に移動し、ブレーキアーム2Aをピン5Aを中心として
時計周りに傾動させる。この傾動限度は、すきま調整ボ
ルト18の先端により規制されている。さらに、電磁コ
イル16による可動コア17の吸引を行うと、ブレーキ
ロッド6Aは、制動バネ9の反発力に抗して圧縮するよ
うに左方に移動し、結果としてブレーキロッド6Bおよ
びブレーキアーム2Bも左方に移動させる。これによっ
て、ブレーキアーム2Bがピン5Bを中心にして反時計
方向に傾動する。これによって、ライニング3,3およ
びブレーキシュー4,4がブレーキドラムDの外周面か
ら離間する結果、ブレーキが解放され、天井走行クレー
ンの走行が可能となる。
【0006】一方で、通電を停止すると、電磁コイル1
6の吸引力が無くなり、可動コア17が電磁コイル16
から離間するので、今まで圧縮力が作用している制動バ
ネ9が解放され、当初の状態に復元し、ブレーキロッド
6Aが右側に移動し、その後、左のブレーキアーム2B
も右に倒れ、同時に右のブレーキアーム2Aも左に倒
れ、ブレーキシュー4,4を介してライニング3,3が
ブレーキドラムDの外周面に摺接し、図示のブレーキ作
動状態となる。
【0007】この種の電磁ブレーキの異常発生を検出す
る方法として、従来、特開昭58−100086号公報、特開昭
63−290935号が開示されている。特開昭58−100086号公
報は、駆動モーターにブレーキを作動させてから駆動モ
ーターが停止するまでの所要時間またはその間における
駆動モーターの回転軸の回転数を計測し、これらの値を
正常な時の値と比較して、ブレーキの異常を検出する方
法である。
【0008】一方、特開昭63−290935号公報は、ブレー
キのタイロッドに歪ゲージを貼付し、ブレーキ作動時の
歪信号から制御トルクの異常、およびブレーキシューの
片あたりを検出する方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁ブレー
キに発生する主な異常は、ブレーキシューの磨耗によ
りあるいは調整ミスにより、電磁コイル16と可動コア
17との距離が離れ過ぎる(以下ギャップ異常とい
う)、電磁コイル16と可動コア17との間に異物が
噛み込む(以下異物の噛み込みという)、リンク機構
におけるリンクやピンが錆付いたり、焼付を起こす(以
下リンク機構部の異常という)である。
【0010】しかし、上記特開昭58−100086号公報に開
示されている方法では、駆動モーターから吊り荷に至る
間の機械的効率の変動によって測定データが変化するの
で、異常の発生を正確に判断することは非常に困難であ
る。
【0011】一方、特開昭63−290935号公報に開示され
ている方法では、ブレーキから直接機械的歪信号を得て
いるので、判定は正確であるものの、歪信号の波形から
は、どのような異常がブレーキに発生しているかを判定
することはできず、結局は熟練者が推察するしかない。
また、歪ゲージは耐久性に劣るため、歪ゲージの定期的
な保全は避けられない。
【0012】さらに、いずれの方法においても、前記の
〜の異常を区別して検出することができない。
【0013】したがって、本発明の課題は、電磁ブレー
キの異常を区別して検出することができ、しかも検出態
様として安定性に優れ、かつ信頼性の富むものとなる電
磁ブレーキの異常検出方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、電磁コイルに通電すると、これに対向する
可動コアを吸着し、その可動コアの移動によりブレーキ
が解放され、通電を遮断すると、制動バネの反発力によ
って可動コアが離れて、ブレーキが作動する構造の直流
電磁ブレーキにおいて、通電中における通電電流の経時
変化を連続的に計測し、この計測された通電電流の経時
変化と、正常時における通電中の通電電流の経時変化と
を比較してブレーキの異常を検出することを特徴とする
直流電磁ブレーキの異常検出方法である。
【0015】ここで、第1の具体例としては、通電開始
から可動コアが移動開始するまでの期間における電流値
の上昇速度と正常時における上昇速度と比較する;ある
いは可動コアの移動開始時点または任意の時点から吸着
完了時点までの時間間隔と正常時における時間間隔と比
較することにより電磁コイルに対する可動コアのギャッ
プ異常を検出することができる。
【0016】第2の具体例としては、前記吸着完了時点
における電流値を正常時における吸着完了時点における
電流値と比較することにより電磁コイルと可動コアとの
間における異物の噛み込みを検出することができる。
【0017】さらに、第3の具体例としては、前記可動
コアの移動開始から可動コアの吸着完了時点までの電流
値の低下勾配を、正常時における低下勾配と比較するこ
とにより、ブレーキシューを移動させるリンク機構部の
異常を検出することができる。
【0018】
【作用】本発明では、通電中における通電電流の経時変
化を連続的に計測し、この計測された通電電流の経時変
化と、正常時における通電中の通電電流の経時変化とを
比較してブレーキの異常を検出するものである。すなわ
ち、可動コアのギャップ異常、電磁コイルと可動コアと
の間における異物の噛み込み異常、ならびにブレーキア
ームを移動させるリンク機構部の異常によって、通電電
流の経時的な変化の態様が異なる。
【0019】したがって、各異常に起因する特有の通電
電流の経時的変化に基づいて、各異常を分別することが
できる。
【0020】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。図1には、先に構造を示した直流電
磁ブレーキに対して、端子ボックス30を介して、本発
明に係る異常検出装置を付加した態様が示されている。
図3は、その電磁ブレーキの電気回路図である。すなわ
ち、本発明においては、接触器31を介して電圧Eを示
す電源に接続されたインダクタンスLを示す電磁コイル
16に対して、抵抗R1 をもつ節約抵抗32が介装され
ており、また、電磁コイル16に対して抵抗R2 が並列
に接続されている。また、本発明においては、接触器3
1と電磁コイル16との間に、分流器33を設け、微小
電流をA/D変換器34によりデジタル信号として、演
算装置35に取り込み、この演算装置35にて電流値の
経時的変化を演算処理して、各異常を判別しながら、異
常である場合には、表示器または警報器36に出力さ
せ、あるいはCRT表示装置37に表示させさらに必要
により記録させる。 いま、電磁ブレーキを構成する回
路を流れる電流i(t)とすると、クレーンの走行のた
めに電磁ブレーキに対して通電させると、通電電流i
(t)は、通電開始から、一般的に図4に示す経時変化
を示す。また、このときの通電電流i(t)は、式1に
より表すことができる。
【0021】
【数1】
【0022】図4において、期間S1 においては、可動
コア17が未だ移動していない期間であり、可動コア1
7が移動開始した後の期間S2 においては、電磁コイル
16との間にギャップが順次小さくなるので、インダク
タンスLが順次大きくなり、式1からも明らかなよう
に、電流i(t)が小さくなる。可動コア17の吸着が
完了した後の期間S3 においては、電流i(t)が順次
大きくなる。期間S3 が終了し、安定した後の期間S4
においては、インダクタンスLによる過渡現象は止み、
抵抗R1 および抵抗R2 で定まる一定の電流が流れる。
【0023】本発明においては、かかる通電電流の経時
的変化を連続的に計測し、正常時のそれとの比較の下
で、異常を検出する。異常の種別に応じて、通電電流が
特有の変化を示すので、以下異常項目ごと説明する。 可動コアのギャップ異常 電磁コイル16に対する可動コア17のギャップGが変
化すると、電磁コイル16のインダクタンスLの変化と
して現れ、したがって、電流i(t)が変化する。たと
えば、ギャップが大きくなると、電磁コイル16のイン
ダクタンスLが小さくなるので、ギャップが大きい場合
の電流変化曲線は、図5の正常時の変化曲線に比較し
て、電流値の上昇速度が速く、かつ可動コアの吸引開始
および吸着完了時点も遅い態様を示す。
【0024】したがって、通電開始から可動コア17の
吸引開始までの期間S1 内における適宜の時点における
電流値の差または電流値の変化速度を、正常時のものと
比較する;あるいは通電開始時点または適宜の時点を基
準として、可動コア17の吸引開始時点Tsまたは吸着
完了時点Teを定めて、正常時と比較することにより、
ギャップの大きさまたは異常を検出することができる。
【0025】ちなみに、図6にギャップの正常時の電流
変化曲線を、図7にギャップの増大時の電流変化曲線を
それぞれ示した。この図6と図7との比較からも、前述
の現象が顕著に現れていることが判る。
【0026】かかるギャップ異常の場合には、ブレーキ
ロッド6Aの端部のコネクティングブロック7に対する
螺入度合いを調整することにより調整できる。また、図
示しないが、コネクティングブロック7の外面部分に
は、目盛りと指針が設けられ、その調整範囲を見ながら
調整可能とされている。
【0027】電磁コイルと可動コアとの間における異
物の噛み込み異常 図8に示すように、電磁コイル16と可動コア17との
間に、異物Mを噛み込むことがある。この場合には、そ
の異物Mによって磁気抵抗が大きくなり、磁束が小さく
なり、インダクタンスLが小さくなるので、前記の式1
の第2項が大きくなり、結果として、吸着完了時点Te
における電流値が、異物を噛み込まない場合に比較して
大きくなる。
【0028】すなわち、図9に示すように、正常時にお
ける電流変化曲線の極小値inに対して、異物Mを噛み
込んだ場合における電流値iは高くなる。したがって、
i−inが基準の値Kを超えるか否かにより、異物を噛
み込んだか否かを判定できる。この場合、前述のギャッ
プの変化も同時に生じることがあるので、そのギャップ
の変化により、図9の種々の電流変化曲線C1 ,C2
n を示すにしても、各極小値を結ぶ曲線は通常は直線
Xとして近似でき、極小値と前記の近似直線との偏差を
求めることにより異物の噛み込みを容易に判定できる。
なお、前記の近似直線は、可動コア17を吸着した状態
で、電圧をステップ的に変化させたときの電流値を読み
取ることにより求めることができる。
【0029】なお、異物Mを噛み込み状態では、図9に
も示すように、可動コア17の吸着完了状態の後におい
て、高めの電流値を示す。異物Mを噛み込みは、異物M
を除去することにより解消できる。
【0030】ブレーキシューを移動させるリンク機構
部の異常 この場合には、可動コア17の吸引に過大な力を要する
こととなる。したがって、可動コア17の吸引開始から
吸着完了までの時間が長くなる。その結果、図10に示
すように、正常時においては、可動コア17の吸引開始
時点Tsに対する吸着完了時点Te1 が短いのに対し
て、リンク機構部の異常がある場合には、吸着完了時点
Te2 が長くなる。したがって、(Te2 −Ts)を
(Te1 −Ts)と比較して、その偏差が基準値より大
きい場合には、リンク機構部の異常と判断することがで
きる。
【0031】また、図11に示すように、可動コア17
の吸引開始の極大値を示した後、吸着完了の極小値近く
までの直線と見做せる領域の電流値の低下直線の勾配
は、前述のギャップの増大などの要因に関係なく、一定
とみなせる。したがって、図10に示すように、電流値
の低下直線Y1 ,Y2 の勾配を比較し、その低下直線Y
2 の勾配と正常時の低下直線Y1 の勾配との偏差が基準
値より大きくなった場合において、リンク機構部の異常
と判断することもできる。このリンク機構部の異常は、
リンクやピンの部分に注油することきにより解消でき
る。
【0032】なお、可動コア17を吸着できる限り、電
流変化曲線の極小値を結ぶ曲線は、図9に示した吸着完
了時の電流最小曲線と同一である。しかし、リンク機構
が作動せず、可動コア17を吸着できない場合には、電
流変化曲線は極大値および極小値を示さない単なる一次
遅れ曲線となるので、逆に、その現象を捉えることがで
きる。
【0033】以上の点から、各異常を分別して検出する
ことができるとともに、同時の異常が生じている場合に
も、その同時異常発生を検出することができる。
【0034】また、図3に示す電磁ブレーキ回路におい
ては、吸着終了後、ある時間経過したならば、電磁コイ
ルにかかる電流を下げてその電磁コイルの過熱を防止し
ているが、本発明方法によれば、i(t)を連続的に監
視することにより、電圧低下のタイミングの検知が可能
となり、電磁コイルの過熱焼損を防止できる。なお、本
発明の方法は、電磁ブレーキのみならず、直流電磁コイ
ルの動作監視に当たって同一原理、手法で適用できる。
【0035】一方、制動バネ9による制動トルクの調整
に際しては、バネ力調整用支持ロッド10,10に対す
る制動バネ調整ナット13,13を調節することにより
行うことができる。また、ブレーキアーム2A,2Bの
ストロークは、ブレーキアーム2Bに対する調整ナット
14,14の位置決めにより行うことができる。さら
に、ブレーキ解放時のドラムDに対するライニング3,
3の離間距離は、すきま調整ボルト18により行うこと
ができる。
【0036】<実験例> (実験例1)製鋼工場における転炉の傾動装置に設けら
れている4台(O〜R)の電磁ブレーキに通電を行った
時の電流値の経時変化(左側に経時方向を採った)を図
12に示す。図12から、P台の電磁ブレーキの通電電
流の経時変化において、他の3台に比較して、電流値の
上昇速度が速く、かつ可動コアの吸引開始および吸着完
了時点も遅いことが判る。この結果は、ギャップ異常で
あるとの警報器により表示されたので、ギャップの再調
整を行った。その結果、その後は、図13に示すよう
に、各4台(O〜R)の電磁ブレーキが同様の電流値変
化を示すようになり、かつ正常な電磁ブレーキの運転が
可能となった。
【0037】(実験例2)図14に製鋼工場の天井走行
クレーン巻上装置の電磁ブレーキに異物が噛み込んだと
きの通電電流の変化曲線Uを示した。この変化曲線Uを
異物を噛み込まない場合の変化曲線Vと比較したとこ
ろ、極小値が大きいことが判った。そこで、異物を取り
除いたところ、実質的に変化曲線Vと同一の電流値の変
化を示すことが明らかとなった。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、直流電磁ブレーキの異常を区別して検出するこ
とができ、しかも検出態様として安定性に優れ、かつ信
頼性の富むものとなるなどの利点がもたられれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁ブレーキに対して本発明に係る異常検出装
置を付加した例の概要図である。
【図2】その電磁ブレーキの平面図である。
【図3】その電気回路図である。
【図4】その回路を流れる電流の経時変化を示すグラフ
である。
【図5】ギャップ変化に伴う電流の経時変化を示すグラ
フである。
【図6】ギャップ正常時の電流の経時変化を示すグラフ
である。
【図7】ギャップ異常時の電流の経時変化を示すグラフ
である。
【図8】異物噛み込み状態の説明図である。
【図9】異物噛み込み時の電流の経時変化を示すグラフ
である。
【図10】リンク機構部の異常の場合の電流の経時変化
を示すグラフである。
【図11】可動コイル吸引開始から吸着完了までの電流
の経時変化を強調したグラフである。
【図12】4台の電磁ブレーキの電流の経時変化のグラ
フである。
【図13】1台のブレーキを調整した後の4台の電磁ブ
レーキの電流の経時変化のグラフである。
【図14】異物の噛み込みの場合の電流の経時変化のグ
ラフである。
【符号の説明】 1…ブレーキ台、2A,2B…ブレーキアーム、3…ラ
イニング、4…ブレーキシュー、6A,6B…ブレーキ
ロッド、9…制動バネ、16…電磁コイル、17…可動
コア、33…分流器、34…A/D変換器、35…演算
装置。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【数1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルに通電すると、これに対向する
    可動コアを吸着し、その可動コアの移動によりブレーキ
    が解放され、通電を遮断すると、制動バネの反発力によ
    って可動コアが離れて、ブレーキが作動する構造の直流
    電磁ブレーキにおいて、 通電中における通電電流の経時変化を連続的に計測し、
    この計測された通電電流の経時変化と、正常時における
    通電中の通電電流の経時変化とを比較してブレーキの異
    常を検出することを特徴とする直流電磁ブレーキの異常
    検出方法。
  2. 【請求項2】電磁コイルに通電すると、これに対向する
    可動コアを吸着し、その可動コアの移動によりブレーキ
    が解放され、通電を遮断すると、制動バネの反発力によ
    って可動コアが離れて、ブレーキが作動する構造の直流
    電磁ブレーキにおいて、 通電中において、通電開始から可動コアの移動開始時点
    まで電流値が上昇し、可動コアの移動開始時点から可動
    コアの吸着完了時点まで電流値が低下し、その後再び電
    流値が上昇する通電電流の経時的変化を連続的に計測
    し、 通電開始から可動コアが移動開始するまでの期間におけ
    る電流値の上昇速度と正常時における上昇速度と比較す
    る;あるいは可動コアの移動開始時点または任意の時点
    から吸着完了時点までの時間間隔と正常時における時間
    間隔と比較することにより電磁コイルに対する可動コア
    のギャップ異常を検出することを特徴とする直流電磁ブ
    レーキの異常検出方法。
  3. 【請求項3】電磁コイルに通電すると、これに対向する
    可動コアを吸着し、その可動コアの移動によりブレーキ
    が解放され、通電を遮断すると、制動バネの反発力によ
    って可動コアが離れて、ブレーキが作動する構造の直流
    電磁ブレーキにおいて、 通電中において、通電開始から可動コアの移動開始時点
    まで電流値が上昇し、可動コアの移動開始時点から可動
    コアの吸着完了時点まで電流値が低下し、その後再び電
    流値が上昇する通電電流の経時的変化を連続的に計測
    し、 前記吸着完了時点における電流値を正常時における吸着
    完了時点における電流値と比較することにより電磁コイ
    ルと可動コアとの間における異物の噛み込みを検出する
    ことを特徴とする直流電磁ブレーキの異常検出方法。
  4. 【請求項4】電磁コイルに通電すると、これに対向する
    可動コアを吸着し、その可動コアの移動によりブレーキ
    が解放され、通電を遮断すると、制動バネの反発力によ
    って可動コアが離れて、ブレーキが作動する構造の直流
    電磁ブレーキにおいて、 通電中において、通電開始から可動コアの移動開始時点
    まで電流値が上昇し、可動コアの移動開始時点から可動
    コアの吸着完了時点まで電流値が低下し、その後再び電
    流値が上昇する通電電流の経時的変化を連続的に計測
    し、 前記可動コアの移動開始から可動コアの吸着完了時点ま
    での電流値の低下勾配を、正常時における低下勾配と比
    較することにより、ブレーキシューを移動させるリンク
    機構部の異常を検出することを特徴とする直流電磁ブレ
    ーキの異常検出方法。
JP5336457A 1993-12-28 1993-12-28 直流電磁ブレーキの異常検出方法 Expired - Lifetime JP2795152B2 (ja)

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