JPH0718614U - ボタンの取替えホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洋服等のボタンの取替えが簡単にできるボタ
ンの取替えホルダーを提供する。 【構成】 ボタン１７の止輪１８を掛止するフック１１
が設けられたネジ棒１２と、該ネジ棒１２のネジ部１５
が嵌入する挿入孔１３が設けられた台座１４と、前記ネ
ジ棒１２に螺合する雌ネジ盤１６とを有してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洋服等に取付けるボタンの取替えホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

洋服には一般がボタンが使用され、該ボタンは洋服の所定の位置に糸で縫い付 けられているのが普通である。 ところが、洋服に付けられているボタンを種々の形状、模様の異なるボタンに 付け替えることで、違ったムードを醸し出す洋服とすることができる。例えば、 女性の黒の礼服は黒のボタンが付けてあるが、これを少し大きめの金色のボタン に替えると、お洒落な服になる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような場合、前記ボタンは服に縫い付けられているので、取り替えるのが 極めて手間であり、繰り返し取り替えると服地も傷むので、実際に殆ど行われて いないというのが現状である。 本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、ボタンの取替えが簡単にできる ボタンの取替えホルダーを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的に沿う請求項１記載のボタンの取替えホルダーは、ボタンの止輪を掛 止するフックが設けられたネジ棒と、該ネジ棒のネジ部が嵌入する挿入孔が設け られた台座と、前記ネジ棒に螺合する雌ネジ盤とを有して構成されている。 請求項２記載のボタンの取替えホルダーは、請求項１記載のボタンの取替えホ ルダーにおいて、台座の挿入口の周囲には窪みが形成されて構成されている。 請求項３記載のボタンの取替えホルダーは、ボタンの止輪を掛止するフックを 取付け台座に設け、しかも前記フックの基端部を中心に回動し、前記フックの先 端部に内側から付勢された外れ防止レバーが設けられて構成されている。 請求項４記載のボタンの取替えホルダーは、ボタンの止輪を掛止するフックを 取付け台座に設け、しかも前記フックの先端部の前記取付け台座に弾性部材を配 置し、前記フックの開口隙間を閉塞あるいは止め輪の線径より小さくして構成さ ている。 請求項３及び４記載のボタンの取替えホルダーにおいては、取付け台座を服等 に固定する手段として、取付け台座に糸通し孔を設け糸によって服等の所定位置 に縫い付けるようにしても良いし、取付け台座に止めネジを設けて服等の所定位 置にネジ止めするようにしても良い。

【０００５】

【作用】

請求項１、２記載のボタンの取替えホルダーにおいては、ネジ棒の先部に設け られているフックにボタンの止め輪を嵌入し、該ネジ棒に台座を嵌入して、服地 の所定位置に通し、裏から雌ネジ板を螺合させて服等に固定し、更に締め付けて フックの開口隙間を閉塞あるいは小さくし、これによって前記止め輪が外れない ようにする。ボタンを取り替える場合には、雌ネジ盤を緩めて前記開口隙間を開 け、止輪を外す。 請求項３記載のボタンの取替えホルダーにおいては、取付け台座を予め服等の 所定位置に取付け、フックにボタンの止め輪を掛止することによって行う。この 場合、フックには弾性部材によってフックの先端部に内側から付勢する外れ防止 レバーが設けられているので、一旦取付けられたボタンが容易に外れない。 請求項４記載のボタンの取替えホルダーにおいては、取付け台座を予め服等の 所定位置に取付けた後、前記フックの先端部の取付け台座に弾性部材を押圧して 該フックの開口隙間を広げ、ボタンの止め輪を挿入する。一旦装着された止め輪 は、前記弾性部材がフックの開口隙間を閉塞するので、容易に外れない。

【０００６】

【実施例】

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図１は本考案の第１の実施例に係るボタンの取替えホルダーの斜視図 、図２は同側断面図、図３はボタンの斜視図、図４は本考案の第２の実施例に係 るボタンの取替えホルダーの平面図及び側面図、図５は本考案の第３の実施例に 係るボタンの取替えホルダーの平面図及び側面図である。

【０００７】 図１に示すように、本考案の第１の実施例に係るボタンの取替えホルダー１０ は、フック１１が設けられたネジ棒１２と、ネジ棒１２の挿入孔１３が設けられ た台座１４と、ネジ棒１２のネジ部１５に螺合する雌ネジ盤１６とを有してなる 。以下、これらについて詳しく説明する。

【０００８】 前記ネジ棒１２は金属（例えば、真鍮、ステンレス）からなって、先部にフッ ク１１が形成され、ボタン１７の止輪１８を引っかけることができるようになっ ている。ネジ棒１２の基端は鈍角状（９０〜１８０度）になって、衣服に設けら れた通し孔に挿入できるようになっている。 前記台座１４はプラスチック、金属等からなって、中央に窪み１９を有し、フ ック１１の先端が嵌入するようになっている。窪み１９はこの実施例では円形に なっているが、フック１１の先端部のみが嵌入するように、線状あるいは小円状 となっていても良い。 また、前記雌ネジ盤１６は金属あるいはプラスチックからなって、ネジ棒１２ に形成されたネジ部１５に螺合するようになっている。

【０００９】 従って、該ボタンの取替えホルダー１０を使用する場合には、まず取り付けよ うとする洋服２０の所定位置に、錐等で小孔を設け、その部分に台座１４が装着 されたネジ棒１２を嵌入し、裏側から雌ネジ盤１６を螺着させる。この状態で、 ボタン１７の止輪１８をフック１１に掛止し、雌ネジ盤１６を締め付け、フック １１の開口隙間２１を止輪１８の直径以下にして、止輪１８がフック１１から外 れないようにする。 前記実施例は、止輪１８が設けられた飾りボタン１７を取付ける場合について 説明したが、図３に示す平板状の普通ボタン２２には、適当に止輪２３を接着剤 等を用いて取付けることによって、該ボタンの取替えホルダー１０に取付けるこ とができる（以下の実施例においても同じ）。

【００１０】 続いて、図４に示す本考案の第２の実施例に係るボタンの取替えホルダー２５ について説明するが、該ボタンの取替えホルダー２５は、取付け台座２６にフッ ク２７を取付け、該フック２７の基端部に外れ防止レバー２８をその先端がフッ ク２７の先端部から内側になるようにして回動自在に取付け、しかも、該外れ防 止レバー２８は図示しない小型のスプリングによって、フック２７の先端部方向 に付勢されている。 前記取付け台座２６には４個の糸通し孔２９が形成され、糸を用いて洋服等に 取付けるようになっている。

【００１１】 従って、このボタンの取替えホルダー２５を使用する場合には、まず取付け台 座２６を服の所定の位置に取付け、止輪３０の付いたボタン３１をフック２７の 部分に装着する。装着されたボタン３１は外れ防止レバー２８が設けられている ので、自然な状態で外れることはない。

【００１２】 続いて、図５に示す本考案の第３の実施例に係るボタンの取替えホルダー３２ について説明するが、取付け台座３３の中央に窪み３４が設けられ、この部分に ゴム、プラスチック等の弾性部材３５が配置され、中央にはフック３６が設けら れている。 前記フック３６の先端と、弾性部材３５の開口隙間３７は十分に小さいか、あ るいはゼロであって、装着されたボタン３０の止輪３１が容易に外れないように なっている。また、取付け台座３３には４個の糸通し孔３８が設けられ、洋服の 所定の位置に取付け台座３３を縫い付けることができるようになっている。

【００１３】 従って、このボタンの取替えホルダー３２を使用する場合には、予め洋服等に 取付けられた取付け台座３３の弾性部材３５に、ボタン３０の止め輪３１を押し 付けてフック３６の開口隙間３７を広げ、その部分から止輪３１をフック３６内 に装着する。一旦止輪３１がフック３６内に装着されると、弾性部材３５が開口 隙間３７を閉塞あるいは小さくするので、自然な状態では止輪３１は外れないこ とになる。 なお、ボタンを取り替える場合には、取付けと反対の動作を行うことによって 容易に止輪を外せる。

【００１４】 前記第２及び第３の実施例においては、取付け台座は縫い付けることによって 、洋服に取付けるようにしたが、取付け台座の背部に雄ネジを設け、螺合する雌 ネジを用いて取付けるようにすることも可能である。 また、弾性部材３５の表面を硬い板等で覆う場合も本考案は適用される。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１〜４記載のボタンの取替えホルダーは以上の説明からも明らかなよう に、止輪が付いたボタンであれば簡便に取り替えることができるので、好みに合 ったボタンを交換しながら使用することができる。 これによって、ボタンを変えることによって服の使用目的をも変えることがで き、服の多目的利用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例に係るボタンの取替えホ
ルダーの斜視図である。

【図２】同側断面図である。

【図３】ボタンの斜視図である。

【図４】（Ａ）及び（Ｂ）はそれぞれ本考案の第２の実
施例に係るボタンの取替えホルダーの平面図及び側面図
である。

【図５】（Ａ）及び（Ｂ）はそれぞれ本考案の第３の実
施例に係るボタンの取替えホルダーの平面図及び側面図
である。

【符号の説明】 １０ ボタンの取替えホルダー １１ フック １２ ネジ棒 １３ 挿入孔 １４ 台座 １５ ネジ部 １６ 雌ネジ盤 １７ ボタン １８ 止輪 １９ 窪み ２０ 洋服 ２１ 開口隙間 ２２ ボタン ２３ 止輪 ２５ ボタンの取替えホルダー ２６ 取付け台座 ２７ フック ２８ 外れ防止レバー ２９ 糸通し孔 ３０ 止輪 ３１ ボタン ３２ ボタンの取替えホルダー ３３ 取付け台座 ３４ 窪み ３５ 弾性部材 ３６ フック ３７ 開口隙間 ３８ 糸通し孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボタンの止輪を掛止するフックが設けら
   れたネジ棒と、該ネジ棒のネジ部が嵌入する挿入孔が設
   けられた台座と、前記ネジ棒に螺合する雌ネジ盤とを有
   してなることを特徴とするボタンの取替えホルダー。
2. 【請求項２】 台座の挿入口の周囲には窪みが形成され
   ている請求項１記載のボタンの取替えホルダー。
3. 【請求項３】 ボタンの止輪を掛止するフックを取付け
   台座に設け、しかも前記フックの基端部を中心に回動
   し、前記フックの先端部に内側から付勢された外れ防止
   レバーが設けられていることを特徴とするボタンの取替
   えホルダー。
4. 【請求項４】 ボタンの止輪を掛止するフックを取付け
   台座に設け、しかも前記フックの先端部の前記取付け台
   座に弾性部材を配置し、前記フックの開口隙間を閉塞あ
   るいは止め輪の線径より小さくしたことを特徴とするボ
   タンの取替えホルダー。