JPH071848U - ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイング可能状態と固定状態とを選択し得る
ようにした。 【構成】 マットレス等の寝具の載置する第１フレーム
と、その下部に設けた第２フレームとの間に昇降動装置
を介在させ、第１フレームには、接床面を下方に突出し
た弧状とした弧状脚を、第２フレームには第２フレーム
を不動状態に支持し得る固定脚をそれぞれ設け、第１，
第２フレームの接近時には、弧状脚が固定脚より床面に
向け、突出する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、左右側部或いは頭部脚部を上下に揺動させ得るスイングベッドに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ベッド等の寝具において就寝者を揺動させ得るものとして、揺り籠が知 られている。揺り籠は頭部と足部を交互に上下するように、接床面中央部を下方 に向けて突出した湾曲縁を持つ脚をベッド側部の頭部間に設けてあった。そのた め、揺り籠は、手を触れなければ静止の状態を保つが、就寝者が寝返りを打った ときなど動いたときに就寝者が好むと好まざることにかかわらず揺動運動が発生 し、固定状態が保たれないという嫌いがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の点に鑑みて、スイング可能状態と固定状態とを選択し得るよ うにしたベッドを得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

マットレス等の寝具を載置する第１フレームと、その下部に設けた第２フレー ムとの間に昇降動装置を介在させ、第１フレームには、接床面を下方に突出した 弧状とした弧状脚を、第２フレームには第２フレームを不動状態に支持し得る固 定脚をそれぞれ設け、第１，第２フレームの接近時には、弧状脚が固定脚より床 面に向け、突出する。

【０００５】

【作用】

本考案ベットを固定状態で使用するときは、第２フレーム上の昇降動装置を作 動させ、昇降動装置により第１フレームを上昇させる。第１フレームの上昇によ り第１フレームの脚が床面と離れると、第１フレームの脚に代り第２フレームの 脚が床面と接することになる。第２フレームの固定脚は、例えば、フレームの４ 隅にそれぞれ脚が設けられているので（第２フレームを不動状態に支持）するこ とが可能である。

【０００６】 本考案ベッドをスイング状態で使用したいときは、上記と逆に、昇降動装置を 作動させ、第１フレームを下降すると第１フレームの脚は床と接し、更にそのま ま昇降動装置を作動していると第２フレームは第１フレームに一層接近し、第２ フレームの脚は床面と離れ床面と間隔をとることになる。この状態となると第２ フレームの脚は、下方に凸状の弧面であるためにベッドの縁部に上下方向の力を 加えると第２フレームはその弧面に応じたスイング動をすることになる。

【０００７】

【実施例】

本考案ベッド１００の実施例の一例を図面と共に次に説明する。図示の例は、 ベッドの左右両側を上下に揺動することを可能にしたベッドである。

【０００８】 本考案ベッド１００は、マットレス等の寝具１を乗せる第１フレーム２と第２ フレーム３とを有し、第２フレーム３上に載置した昇降動装置４により第１フレ ームを支持する。昇降動装置４は、次のように構成されている。第２フレーム３ の平行する側部フレーム５，６上に断面コ字状のガイドレール７，８をそれぞれ 設ける。同様に、第１フレーム２の下面に、上記ガイドレール７，８と同間隔に ガイドレール９，１０を適宜手段により設ける。

【０００９】 １１，１２は軸１３で交差角度を変更出来るよう枢支されたＸ字腕で、それぞ れ端部に設けたロール１４，１５を第１フレームのガイドレール９と第２フレー ムのガイドレール７とそれぞれ転動自在に嵌合している。Ｘ字腕１１，１２の他 端部１６，１７は、ガイドレール７，９にそれぞれ位置固定とされている。また 、ガイドレール８，１０間にも軸１８で枢支されたＸ字腕１９，２０を設け、各 Ｘ字腕１９，２０の一端に設けたロール２１，２２をガイドレール８，１０に転 動自在に嵌合している。そして、他端部はガイドレール８，１０に位置固定に支 持されている。Ｘ字腕１２，１９間には、ビーム２３を設け、アーム２４を突出 させる。第２フレーム３には、モータＭを支持し、モータＭの回転により突出し 或いは退没するロッド２５を前記アーム２４に連結する。

【００１０】 第１フレーム２の頭部位置及び脚部位置とにそれぞれ弧状接床面２６を有する 弧状脚２７，２８をベッド１の幅方向に設ける。上記弧状接床面２６はベッド１ の幅方向中心線Ｌにおいて最も下方に突出した弧状接床面２６を画いている。図 示の例は弧状脚２７，２８はパイプ状のものを屈曲して基部を第１フレーム２に 固定しているが、板状のものであっても差し支えない。また、第２フレーム３の ４隅下部には、固定脚２９，３０，３１，３２（３１は図示せず）を設ける。上 記弧状脚２７，２８は、第１フレーム２と第２フレーム３とが接近したときは、 固定脚２９，３０，３１，３２に代り床面と接することの出来る高さを有するも のとする。

【００１１】 上記実施例にあっては、弧状脚２７，２８をベッド幅方向に向けているが、弧 状脚２７，２８をベッドフレームの長さ方向即ち頭部から脚方向に向けてベッド フレーム２の両側に各１脚ずつ設けると頭と脚が交互に上下同するスイングとす ることが出来ることは勿論である。

【００１２】 次に本考案ベッドの作用につき説明する。

【００１３】 図１に示す状態は昇降動装置４が最も縮小して、第１フレーム２と第２フレー ム３とが接近した状態を示している。このとき、第２フレーム３の固定脚２９， ３０，３１，３２（３１は図示せず）の接床面３３は弧状脚２７，２８の接床面 ２６中央の最突出部位よりも高い位置をとり、ベッド１は、弧状脚２７，２８に より支えられることになる。従って、ベッド１はその側部に上下方向の力を加え られるとスイング動をする。

【００１４】 ベッド１を固定するには次の如くする。上記図１の状態から昇降動装置４を作 動させる。即ちモータＭを作動させ、ロッド２５を突出し、アーム２４をビーム ２３を介してＸ字腕１１，１２及び１９，２０のロール１４，１５及び２１，２ ２を図１においてガイドレール７，９及び８，１０内で右方に移動し、Ｘ字腕１ １，１２及び１９，２０を開く。これにより第２フレーム３は下降し、固定脚２ ９乃至３２の接床面３３は床に接し、更にモータＭの回転を続けると、更に第２ フレーム３は下降し第１フレーム２の弧状脚２７，２８の接床面２６は床面から 離れベッド１は固定脚２９乃至３２より支持されることになり、ベッド１は不動 の状態となる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案ベッド１は、マットレス等の寝具を載置する第１フレームと、その下部 に設けた第２フレームとの間に昇降動装置を介在させ、第１フレームには、接床 面を下方に突出した弧状とした弧状脚を、第２フレームには第２フレームを不動 状態に支持し得る固定脚をそれぞれ設け、第１，第２フレームの接近時には、弧 状脚が固定脚より床面に向け、突出するために固定状態と揺動状態とを脚の出し 入れだけで容易に変更することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ベッドの一部切除した状態の側面図であ
る。

【図２】図１のII−II線における断面図である。

【符号の説明】

１ 寝具 ２ 第１フレーム ３ 第２フレーム ４ 昇降動装置 ２６，３３ 接床面 ２７，２８ 弧状脚 ２９乃至３２ 固定脚 １００ ベッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 マットレス等の寝具を載置する第１フレ
   ームと、その下部に設けた第２フレームとの間に昇降動
   装置を介在させ、第１フレームには、接床面を下方に突
   出した弧状とした弧状脚を、第２フレームには第２フレ
   ームを不動状態に支持し得る固定脚をそれぞれ設け、第
   １，第２フレームの接近時には、弧状脚が固定脚より床
   面に向け、突出することを特徴とするベッド。