JPH07177423A - 複眼撮像装置 - Google Patents

複眼撮像装置

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Publication number
JPH07177423A
JPH07177423A JP5319724A JP31972493A JPH07177423A JP H07177423 A JPH07177423 A JP H07177423A JP 5319724 A JP5319724 A JP 5319724A JP 31972493 A JP31972493 A JP 31972493A JP H07177423 A JPH07177423 A JP H07177423A
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JP
Japan
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image
image pickup
images
imaging
lens groups
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Application number
JP5319724A
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English (en)
Inventor
Katsumi Iijima
克己 飯島
Toshiaki Kondo
俊明 近藤
Masakazu Matsugi
優和 真継
Katsuhiko Mori
克彦 森
Kotaro Yano
光太郎 矢野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の画像から合成パノラマ画像を得る場合
の、各画像内に存在する同一被写体の抽出を迅速に行
う。 【構成】 被写体を撮像する複数の撮像系より各々の画
像信号を得て、1つの合成画像を生成出力する複眼撮像
装置において、前記撮像系より得られた画像を記憶し、
複数の画像から互いに共通した部分の位置を抽出する対
応点抽出部33が、共通部分を判定する順序を複数の撮
像系の位置関係から制御する判定順序制御手段を有する
ことを特徴とする複眼撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCCD(電荷結合素
子)、撮像管等の撮像素子を用いた撮像装置、特に複数
の撮像素子及びレンズ等の結像光学系を用いた複眼撮像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワイドパノラマ画像生成或いは高
精細画像生成の目的で、結像光学系と撮像素子からなる
複数の撮像系を有し、共通の被写体を撮像することによ
り前記各撮像素子の各々から入力された画像信号を用い
て、1つの合成画像を生成出力する複眼撮像装置が提案
されている。パノラマ画像を得る方式としては、複数の
撮像系によりそれぞれ被写体領域の異なる複数の画像を
同時に撮像し、これら各画像内に存在する同一被写体を
抽出し、その画像内の相対位置情報に基づいて各画像を
接続することにより、合成パノラマ画像を得るものであ
る。
【0003】一方、高精細画像を得る方式としては、パ
ノラマ画像と同様に、各画像内に存在する同一被写体を
抽出し、その画像内での相対位置情報に基づいて補間処
理を行なって新たに高精細な1つの画像を得るものであ
る。この原理に基づく複眼撮像装置は、例えば図11に
示す様に、左撮像系1010L と右撮像系1010R
を用意し、左撮像系1010L と右撮像系1010R
で被写体1101を撮像する。そして、左撮像系101
L で得られた左側画像IL と右撮像系1010R で得
られた右側画像IR とを画像処理装置1120で対応点
抽出を行ない合成処理する事により、1つの撮像系で被
写体を撮像したときに比べて高精細な1つの出力画像I
out を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに各画像内に存
在する同一被写体を抽出し、その画像内の相対位置情報
に基づいて各画像を接続することにより合成パノラマ画
像を得るものの場合、この相対位置情報を得るのに、非
常に多くの時間を費やすことが問題となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の様な問題点に関し
て、本発明は、複数の画像を入力する入力手段と、該入
力手段より得られた画像を記憶し、複数の画像から互い
に共通した部分の位置を判定する手段を具備する複眼撮
像装置において、判定手段が共通部分を判定する順序を
複数の画像入力手段の位置関係から制御する判定順序制
御手段を有する。
【0006】
【作用】複数の画像から互いに共通した部分の位置を判
定する手段が、所定の判定順序にもとづいて制御される
ことによって、相対位置情報を効率良く抽出して判定で
きるので、抽出時間が削減され、早くなる。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。まず撮像系から合成画像を得る場合を説明す
る。
【0008】図2に示す様に、本実施例の複眼撮像装置
は、右撮像系10R および左撮像系10L の2つの撮像
系を用いて被写体を撮像して得られる2つの画像を並列
に接続する事により1つのパノラマ合成画像を得るもの
である。
【0009】まず、左撮像系10L について説明する。
左撮像系10L は、不図示の鏡筒内に組み込まれた結像
光学系としての撮像レンズ群11L と、この撮像レンズ
群11L に装着された、被写体からの光を3原色に分解
するための色分解プリズム12L と、色分解プリズム1
L によって分解された光毎に設けられた撮像素子とし
ての、それぞれ矩形の有効受光部を持つ3つのCCDセ
ンサ13L (1つのみ図示)とを有する。撮像レンズ群
11L は、フォーカスモータ14L により駆動される合
焦レンズ群15L と、ズームモータ16L により駆動さ
れる変倍レンズ群17L とを含む複数のレンズで構成さ
れ、各モータ14L ,16L は、光学系を制御する演算
制御部20内の全系制御部21及びフォーカス・ズーム
制御部22からの制御信号に応じてそれぞれ駆動され
る。一方、右撮像系10R も左撮像系10L と同様に構
成されており、右撮像系10R の撮像レンズ群11R
光軸LR は、左撮像系10L の撮像レンズ群11L の光
軸LL と同一平面上にある。
【0010】また、各撮像レンズ群11L ,11R が組
み込まれた前記各鏡筒は、それぞれ演算制御部20の輻
輳角制御部23からの制御信号に応じて駆動される輻輳
角モータ18L ,18R の回転軸に結合されている。各
輻輳角モータ18L ,18Rの回転軸は、それぞれ両撮
像レンズ群11L ,11R の光軸LL ,LR を含む平面
と垂直方向に延びており、各輻輳角モータ18L ,18
R を駆動させることにより、各撮像レンズ群11L ,1
R はそれぞれに設けられた色分解プリズム12L ,1
R およびCCDセンサ13L ,13R と一体になって
回転され、各撮像レンズ群11L ,11R の光軸LL
R の互いに成す角(輻輳角)が設定される。また、各
撮像系10L ,10R には、各合焦レンズ群15L ,1
R の位置を検出するためのフォーカスエンコーダ24
L ,24R 、各変倍レンズ群17 L ,17R の位置を検
出するためのズームエンコーダ25L ,25R 、および
輻輳角を検出するための輻輳角エンコーダ26L ,26
R が設けられている。これらは、例えばポテンショメー
タのような外付けの部材を用いてもよいし、パルスモー
タのような駆動系自身の持つ信号情報によりそれぞれの
位置や角度を検出するものを用いてもよい。
【0011】一方、各CCDセンサ13L ,13R
は、本発明の特徴である画像処理部30を介して画像出
力部40が接続されている。画像処理部30は、図3に
示すように、各撮像系10L ,10R のCCDセンサ1
L ,13R (図2参照)からの画像信号であるビデオ
信号をそれぞれ保持する左画像メモリ31L および右画
像メモリ31R からなる画像入力部32と、画像入力部
32にそれぞれ入力された各ビデオ信号により得られる
左右各画像に基づいて1つの合成画像を生成するための
画像変換部38と、画像変換部38で合成された画像を
保持し、画像処理出力部40に出力するための合成画像
メモリ39とを有する。画像変換部38はさらに、画像
入力部32に入力された両画像のうち、両画像間の対応
点対の抽出を行なう対応点抽出部33と、対応点対抽出
の結果から各対応点対の3次元位置(距離情報)を算出
し、その情報により画像を合成する合成変換部410に
分けられる。
【0012】図4は図2に示した複眼撮像装置の光学系
の主要部を、各撮像レンズ群11L,11R の光軸L
L ,LR の成す平面に垂直な方向から見た図である。た
だし、説明を簡略にするために、各色分解プリズム12
L ,12R (図2参照)部分は省略するとともに、各C
CDセンサ13L ,13R についても左右それぞれ1つ
ずつのみ示した。図4に示すように、右撮像系10R
撮像レンズ群11R およびCCDセンサ13R は合焦物
体面50R を有するとともに、撮像可能な領域が、CC
Dセンサ13R の有効受光部により直線51R と52R
とで挟まれる領域に制限され、この合焦物体面50R
端面51R および端面52R とそれぞれ交わる交線BR
から交線Aまでの領域が、有効被写体領域となる。左撮
像系10Lについても同様に、合焦物体面50L 上の交
線Aから交線BL までの領域が有効被写体領域となって
いる。左右各撮像系10L ,10R のフォーカスモータ
14 L ,14R (図2参照)およびズームモータ16
L ,16R (図2参照)は、それぞれの合焦物体面50
L ,50R とCCDセンサ13L ,13R との距離、お
よび結像倍率が左右互いに等しくなるように制御され、
各モータ14L ,14R,16L ,16R ,18L ,1
R の制御は、各エンコーダ24L ,24R ,25L
25R ,26L ,26R (図2参照)からの信号を受け
た演算制御部20(図2参照)を通じて行われる。特に
輻輳角モータ18L ,18R は、フォーカスエンコーダ
24L ,24R およびズームエンコーダ25L ,25R
からの出力信号から算出される合焦物体面50L ,50
R の位置および有効被写体領域の端部位置の信号に連動
して制御される。
【0013】次に合成処理のための手順を簡単に説明す
る。図3に示した対応点抽出部33において各画像の対
応点対を抽出する。
【0014】これを行う代表的な手法としては、テンプ
レートマッチング法である。この方法は、例えば左画像
中のある1点を囲むテンプレートを考え、そのテンプレ
ートの画像に対する右画像中での類似性の比較によって
対応点を決定するものである。類似性の比較の一方法で
ある相関法は、テンプレートの画像中の画素値と探索画
像中の画素値との相互相関をとり、最大値となった座標
を対応点とするものであり、その関係式を以下の式
(1)に示す。
【0015】
【数1】 式(1)中、R(mR ,nR ),L(mL ,nL )は左
右の画像の画素値であり、σ(mR ,nR ,mL ,n
L )は相関の度合いを表わすものである。また、mR
R ,mL ,nL は画素座標を示す。なお、二乗和また
は積和計算でi,jの前の符合が左右画像で逆になるの
は、図5(B)に示した画素座標軸は左右対称になるよ
うに定義されているからである。そして、式(1)の正
規化相互関数では最大値は1となる。
【0016】また別な方法としては逐次残差検定法(S
SDA法)がある。これもテンプレートマッチングの一
種であるが、
【0017】
【数2】 で残差σを計算し、ある閾値を設定しておき、加算演算
の途中で残差が閾値を越えると計算をそこで打ち切り、
次の画素値(mR ,nR ),(mL ,nL )の組み合せ
に移る方法である。閾値は過去の残差の最小値にするの
が一般的である。
【0018】得られた対応点情報から、合成変換部41
0(図3)において各対応点対の3次元空間内での位置
を三角測量法により求める。
【0019】図6に示すように、左右各撮像レンズ群1
L ,11R (図2参照)の物体側主平面の中心点O
L ,OR をそれぞれX軸上でZ軸に対して線対称に配置
し、その中心点OL ,OR 間を結ぶ基線の長さを基線長
bとすると、各中心点OL ,O R の座標はそれぞれ(−
b/2,0,0)、(b/2,0,0)で表わされる。
また、三次元空間内の1点Pを各中心点OL ,OR に向
けて投影したときの、左右各CCDセンサ13L ,13
R 上での投影点はそれぞれPL ,PR となり、点P,P
L ,PR の座標をそれぞれ(X,Y,Z),(XL ,Y
L ,ZL ),(X R ,YR ,ZR )で表わす。ここで、
三次元空間中の点P,PL ,PR の三点を結んでできる
平面をエピポーラ面といい、エピポーラ面とセンサ面と
の交線をエピポーララインという。
【0020】このとき点Pの座標(X,Y,Z)はそれ
ぞれ以下に示す式(2),(3),(4)により与えら
れる。
【0021】
【数3】 一方、左右各撮像レンズ群11L ,11R の光軸LL
R が、それぞれその物体側主平面の中心点OL ,OR
を通り、かつZ軸に平行な直線に対してなす角度(これ
を輻輳角という)をθとするとともに、各撮像レンズ群
11L ,11Rの焦点距離をfとすると、
【0022】
【数4】 の関係が成り立ち、以上の各式により点Pの座標(X,
Y,Z)が求められる。これらの座標を基に、ある視点
から見た画像、例えばここでは2つのカメラの中間点か
ら見た画像に座標変換を行う。これは並進変換と回転変
換の組み合わせで行い合成画像を得る。
【0023】これまで、対応点対の抽出判定について、
テンプレートマッチングを例にとり説明したが、次にこ
の判定を行う順序を制御する手順について説明する。
【0024】まず輻輳角制御の信号の流れを図2を用い
て説明する。すなわちズームモータ16R 及び16L
よって変倍レンズ群17R 及び17L が駆動され、その
レンズ位置がズームエンコーダ25R 及び25L の信号
として演算制御部20に送られる。同様にフォーカスモ
ータ14R 及び14L によって合焦レンズ群15R 及び
15L が駆動され、そのレンズ位置がフォーカスエンコ
ーダ24R 及び24Lの信号として演算制御部20に送
られる。演算制御部20は各々の撮像系の光軸回転の指
示を行う制御信号300(図2参照)を図示しないシス
テムコントローラから受け取ると、これらの入力信号に
より輻輳角の制御目標値を輻輳角制御部23に送り、輻
輳角制御部23では輻輳角エンコーダ26R 及び26L
の出力信号が輻輳角の制御目標値と等しくなるまで輻輳
角モータ18R 及び18L を駆動する。
【0025】以下演算制御部20での輻輳角の制御目標
値の決定方法について図7,図8を用いて説明する。
【0026】図7では撮像光学系102及び202の結
像倍率をβ、物体距離(O1−C1及びO2−C2の距
離)をzとし、それぞれの主点C1,C2は距離2d
(基線長)だけ離れて配置されているとする。そして被
写体面1からO−O’上にO’側の距離z’離れた位置
に視点をとり、その視点での仮想的な結像倍率がβ’と
なるように仮想的な像面(すなわち視点と像面との距離
がβ’z’)をとる時、第1及び第2のイメージセンサ
103,203の像面が合成された仮想像面の様子は、
図8のようになる。図8では点A1,B1,C1,D1
はそれぞれ第1のイメージセンサ103の像面の対角上
の点、点A2,B2,C2,D2はそれぞれ第2のメー
ジセンサ203の像面の対角上の点であり、それぞれ仮
想像面上の点A1’,B1’,C1’,D1’,A
2’,B2’,C2’,D2’に対応する。また点E
1,F1,E2,F2は、図のように、それぞれ第1及
び第2のイメージセンサの像面上のオーバーラップの中
心となる水平上下辺上の点であり、仮想像面上では点
E’,F’に対応し、一致する。この時、それぞれの像
面での座標系を像面の中心を原点として図のようにx,
y軸を定義すれば、第1のイメージセンサ103の像面
上の像点(x1,y1)は仮想像面上で式(5)に示す
点(x1’,y1’)に対応する。
【0027】
【数5】 また同様に第2のイメージセンサ203の像面上の像点
(x2,y2)は仮想像面上で式(6)に示す点(x
2’,y2’)に対応する。
【0028】
【数6】 すなわち以上式(5),(6)のような幾何変換処理を
施すことにより、輻輳のある複数のイメージセンサ上の
画像を1つの仮想像面上の画像に合成できるので、輻輳
により生じる歪みが補正された画像が得られる。以上の
処理は図示しない画像合成変換手段によって行われる。
【0029】そして第1及び第2のイメージセンサの像
面の大きさを図8に示すようにH×V(アスペクト比H
/V)、仮想像面の大きさをH’×V’(アスペクト比
H’/V’)とすると、点A1,B2の変換後の点A
1’,B2’のx座標を式(5)(6)によって求める
ことによりH’が、また点B2,D2の変換後の点B
2’,D2’のy座標を式(5),(6)によって求め
ることによりV’が計算できる。このようにして求めた
合成後のアスペクト比は式(7)のようになる。
【0030】
【数7】 従って、イメージセンサの像面の大きさ(H,V)と基
線長(2d)が一定ならば、式(7)は式(8)のよう
に書ける。
【0031】
【数8】 すなわち合成後の仮想像面のアスペクト比H’/V’を
決定する輻輳制御角θは撮像光学系の結像倍率βと物体
距離zによって決まる。
【0032】そこで、本発明の実施例においては、演算
制御部20でまずズームエンコーダ25R ,25L の信
号の平均値、フォーカスエンコーダ24R ,24L の信
号の平均値を計算し、それぞれの値から撮像光学系の結
像倍率βを撮像光学系の光学パラメータ(撮像光学系を
構成するレンズ群の焦点距離、主点間隔等)を用いて求
める。次に(8)式により所定のアスペクト比になるよ
うに撮像光学系の結像倍率β、物体距離zに応じて輻輳
角の制御目標値を計算し、輻輳角制御部20に信号とし
て送る。本実施例においては、ズーム及びフォーカスエ
ンコーダの出力値の平均をとっているが、どちらか1つ
のエンコーダの出力を用いてもよい。また、輻輳角の制
御目標値は撮像光学系の結像倍率β、物体距離zに応じ
た輻輳制御角θのテーブルを演算制御部20内に備え、
輻輳角の制御目標値をテーブルを参照して求めてもよ
い。また、結像倍率β、物体距離zと輻輳制御角θの関
係を簡単な多項式に近似して、あらかじめ、係数を演算
制御部20に記憶しておき計算する方法をとってもよ
い。
【0033】以上説明したように輻輳角θが決定される
と、図5(B)に示す様に画像中の概略の重畳領域55
L ,55R が決められている事になる。ここで概略とい
うのは、θなどには当然、誤差が含まれている訳で、重
畳領域もおのずと誤差を含む事になる。これにより多少
のマージンとして550L ,550R を設ける(図9参
照)。よって、例えば図5(B)中、61R の画素に注
目すると、対応する画素は、もう一方の画像の61L
辺に存在する可能性が高く、62L 近辺にある可能性は
低い。
【0034】この状況が起こり得るのは、図5(A)
中、合焦物体面の距離に被写体がある場合で、例えば物
体60の距離にあった際には、当然60R ,60L の様
にズレた場所に対応点が存在する。これを基に、まずテ
ンプレートマッチングする。最初の候補点をR側を基準
として、輻輳角θ、座標mR ,nR の関数として mL =f(θ,mR ,nR ) nL =g(θ,mR ,nR ) とする。
【0035】例えば、f,gの関数は、図5中よりわか
る様に mL =f(θ,M)+mR =M/2−ftan θ+mRL =nR とする。
【0036】次に、このmL ,nL ,mR ,nR より例
えばSSDA法による残差σ(mL,nL ,mR ,n
R )が計算される(S1)。更に、ある閾値が設定され
(S2)、残差計算における加算中に閾値を超えるか否
かを判断し(S3)、σの最小値を求めるべくmL ,n
L で変更される(S4)。この時の変更のフローチャー
トを図1に示す。
【0037】図12に示すように、最初の点(mL ,n
L )からまず同じ高さであるとして、nL は固定でmL
+1に動く。次に(mL +1,nL −1),(mL ,n
L −1),(mL −1,nL −1)(mL −1,n
L ),(mL −1,nL +1),(mL ,nL +1)
(mL +1,nL +1)と、図12に示す様にスパイラ
ルに捜して行く(S5)。但し、図9に示した、重複領
域55L ,55R 、誤差許容領域550L ,550R
越えたところに入る様なmL ,nL にはしない事とす
る。
【0038】図9(a)は、図5と同じく、ある輻輳角
θで2つの像が重なっている場合を模式的に示した図
で、(b)はL側、(c)はR側をそれぞれ示している
図である。
【0039】この様に残差を判定順序の制御手順によっ
て逐次計算して行く事により、 1.計算の初期段階で閾値αが、最小に近い値に設定さ
れる。
【0040】2.1により逐次残差検定法(SSDA
法)の効率良い運用がはかられる。打ち切るのが早くな
る。
【0041】3.輻輳角の情報から、存在する領域の概
略範囲が推定されているので、余分な所での残差計算を
行わない。 といった事が実現し、計算速度が向上する。第2の実施
例相関の度合いを示す相関法或いはSSDA法のσ(m
L ,nL ,mR ,nR )を、次々と計算していく順序と
して次の様にする事もできる。
【0042】図10にフローチャートで示す様に、まず
第1の候補点の残差σ1 を計算する(S1)。次に隣り
の画素8点に関してσ2 ,σ3 ,σ4 ,σ6 ,σ7 ,σ
8 ,σ9 を計算する(S2)。
【0043】その後、各データと中心からの差分値をも
とに、相関法ならば最大の差分値の方向の画素の座標を
中心に、また新たにσを計算する。但し、進んだ方向に
より、既に計算済のσは存在するのでその部分のσは新
たに計算しなおす事はしない。次に新しい中心の回りか
らの差分値を計算する。この差分値の最大の方向へ進む
(S3)。以後これを繰り返す。仮りに差分値が全てマ
イナスになった場合は、その時点の座標を対応点とす
る。仮りに最大値を探す過程でいくつかの方向の可能性
が示される時は、その全ての方向に進み最大値の点を探
す事とする(S4)。この様にするものの、最初の候補
点が、最大値を与える可能性が高いので、探す時間はそ
れほど膨大にならない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の画像から互いに共通した部分を抽出する判定手段
の順序を効率良く制御する事を可能とし、判定実行速度
の向上があげられる。
【0045】これにより、複数の画像から被写体の3次
元位置情報を把握できる事、パノラマ合成ができる事な
どの速度の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の判定順序の制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図2】複眼撮像装置の概略構成図である。
【図3】画像処理部のブロック図である。
【図4】複眼撮像装置の光学系の主要部を各撮像レンズ
群の光軸の成す平面に垂直な方向から見た図である。
【図5】複眼撮像装置により物体を撮像した時の物体の
位置関係を説明するための図であり、同図(A)は図4
と同様の方向から物体を見た時の物体の位置を示す図、
同図(B)は左右各CCDセンサの有効受光部を撮像レ
ンズ群側から見た図である。
【図6】三角測量を説明するための概略図である。
【図7】図4同様に光学系の基本配置を示す図である。
【図8】画像合成変換処理の方式を示す図である。
【図9】図5同様にセンサの受光部の所に合焦物体距離
を通る平面5000が撮像されてうつる図である。
【図10】第2の実施例の際の判定順序の制御手順を示
すフローチャートである。
【図11】従来技術である合成画像処理を示す概略図で
ある。
【図12】テンプレートマッチングにおいてスパイラル
状に捜す例を示す図である。
【符号の説明】
10L 左撮像系 10R 右撮像系 11L ,11R 撮像レンズ群 12L ,12R 色分解プリズム 13L ,13R CCDセンサ 14L ,14R フォーカスモータ 15L ,15R 合焦レンズ群 16L ,16R ズームモータ 17L ,17R 変倍レンズ群 18L ,18R 輻輳角モータ 20 演算制御部 21 全系制御部 22 フォーカス・ズーム制御部 23 輻輳角制御部 24L ,24R フォーカスエンコーダ 25L ,25R ズームエンコーダ 26L ,26R 輻輳角エンコーダ 30 画像処理部 31 画像メモリ 33 対応点抽出部 39 合成画像メモリ 50 合焦物体面 55 重畳領域 mL ,nL ,mR ,nR 画素の座標
フロントページの続き (72)発明者 森 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 光太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像を入力する手段と、該入力手
    段より得られた画像を記憶し、複数の画像から互いに共
    通した部分の位置を判定する手段とを具備する複眼撮像
    装置において、該判定手段が、共通部分を判定する順序
    を複数の画像入力手段の位置関係から制御する判定順序
    制御手段を有することを特徴とする複眼撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複数の画像入力手段の位
    置関係から制御する判定順序制御手段は、複数の撮像装
    置の光軸のなす角度、光軸とセンサのなす角度、複数の
    撮像装置間の距離のうち、少なくとも1つを用いること
    により判定順序制御をすることを特徴とする複眼撮像装
    置。
JP5319724A 1993-12-20 1993-12-20 複眼撮像装置 Pending JPH07177423A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181815B1 (en) 1997-02-25 2001-01-30 Nec Corporation Subject image extraction device
JP2009239392A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujifilm Corp 複眼撮影装置およびその制御方法並びにプログラム
JP2012090288A (ja) * 2011-11-18 2012-05-10 Fujifilm Corp 複眼撮影装置およびその制御方法並びにプログラム
CN103163716A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 立体摄像装置

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