JPH07176273A - 偏向レンズcrt用の動的離軸焦点ぼけ修正 - Google Patents

偏向レンズcrt用の動的離軸焦点ぼけ修正

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JPH07176273A
JPH07176273A JP6200458A JP20045894A JPH07176273A JP H07176273 A JPH07176273 A JP H07176273A JP 6200458 A JP6200458 A JP 6200458A JP 20045894 A JP20045894 A JP 20045894A JP H07176273 A JPH07176273 A JP H07176273A
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grids
axis
grid
crt
electron
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JP6200458A
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Hsing-Yao Chen
ヤオ チェン シン
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Chunghwa Picture Tubes Ltd
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CHIYUUKA EIKAN KOFUN YUUGENKOUSHI
Chunghwa Picture Tubes Ltd
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    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
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    • H01J29/48Electron guns
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    • H01J29/62Electrostatic lenses
    • H01J29/626Electrostatic lenses producing fields exhibiting periodic axial symmetry, e.g. multipolar fields
    • H01J29/628Electrostatic lenses producing fields exhibiting periodic axial symmetry, e.g. multipolar fields co-operating with or closely associated to an electron gun

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】CRT中の離軸電子ビームの焦点ぼけを補正す
る。 【構成】CRTの磁気偏向ヨークのビーム偏向域内に配
置した高電圧偏向焦点レンズは、CRTのネック部分に
一定の間隔を置いて配置された複数の第一焦点グリッド
G5B、G5C、G5Dをもち、この第一の一対のグリ
ッドのそれぞれはビーム通過開口136、138、14
0を持つ。この開口の1つは電子ビームの軸から水平方
向にずれ、他は垂直方向にずれる。第一の一対のグリッ
ドそれぞれが対面する側に配置された別のグリッドG5
A、G5Eはそれぞれ、電子ビーム軸に整列して中心を
持つビーム通過開口113、115を持ち、且つ固定焦
点電圧に維持される。CRTの画面上の全ての位置の非
対称離軸電子ビーム焦点ぼけを修正するために、電子ビ
ーム偏向に比例して変化する動的焦点修正電圧が第一の
一対のグリッドそれぞれに加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は概して、陰極線管(CR
T)中の磁気偏向域に電子ビーム偏向レンズを組み入れ
る陰極線管に関するものであり、特に偏向レンズCRT
中の離軸電子ビーム焦点ぼけを修正するために、電子銃
中の動的レンズに向けられている。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図1
を参照する。そこに表示されるのは、従来の技術による
カラー偏向レンズ(DFL)CRT50の横断面図であ
る。単一ビーム式、単色の偏向レンズCRTは、「CR
T用の電子ビーム偏向レンズ」と表題された1992年
4月27日付の同時係属特許出願第07/874,043号で記述
および請求されている一方、複ビーム付式、カラー偏向
レンズ陰極線管(DFL CRT)は、「カラーCRT
用の電子ビーム偏向レンズ」と表題された1993年4
月20日付で発表の米国特許第5,204,585 号に記述およ
び請求されている。本発明は、前述の特許出願および発
行された特許の中で説明および請求された発明事項に関
連するものである、それらの開示事項がここで本出願の
参照として編入されている。CRT50は、複ビーム式
あるいはカラータイプのもので、概して円筒形ネック部
分68a、円錐台形漏斗部分68b、および画面54か
ら成る密閉されたガラス製容器68を含む。ガラス製容
器のネック部分68aの後部に密封状態で配置されてい
るのは、ガラス製容器のネック部分の遠端を貫いて密閉
状態で伸びるプラスチック架構と複数の伝導性ピン72
から成るプラグ状のコネクタである。画面54の内表面
上に配置されているのは、電子ビームの投射に反応して
そこに画像を形成する蛍光体層である。蛍光体層56
は、各三原色、すなわち赤、緑、青用に3個で1グルー
プを形成する個別の蛍光体構成要素が無数に配列された
ものである。多数の開口を持つ通電された金属シャドー
・マスク82は、蛍光体層56にすぐ隣接して配置され
ている。シャドー・マスク82の開口はそれぞれ、前述
の蛍光体層のそれぞれ1つのリン構成要素に揃えて配列
されている。これによって、電子ビームがラスタ状に画
面54の内表面を横切って掃引される際に、電子ビーム
が蛍光体構成要素の上へ投射されることが可能になる。
通電されたシャドー・マスク82は色彩選択グリッドと
して働き、3本の電子ビーム52a、52b、52c
(点線で表示)がそれぞれの特定の蛍光体構成要素ある
いは被覆に確実に投射されるようにする。
【0003】偏向レンズ陰極線管(DFL CRT)5
0の内部に配置されているのは、複グリッド式電子銃5
1であり、これには画面54の方へ向かって、低電圧ビ
ーム形成域(BFR)74、定焦点レンズ76、および
高電圧偏向焦点レンズ78が含まれる。図2は、電子銃
51の各種の通電されたグリッドの縦断面図である。三
原色赤、緑、青のそれぞれに対して3つの加熱された陰
極KR 、KG 、KB によって強力な電子が放出される。
低電圧ビーム形成域(BFR)74は、強力な電子を受
けるため3個の陰極に揃えて配列されており、これらの
電子を前述の3本の電子ビーム52a、52b、52c
に形成する。低電圧ビーム形成域(BFR)74には、
1 制御グリッド、G2 スクリーングリッド、およびG
3 グリッドの対面部分が含まれる。3本の電子ビーム5
2a、52b、52cは、そのあと、G5 グリッド、G
4 グリッド、およびG3 グリッドの対面部分を含む定焦
点レンズ76の方へ向けられる。この電子ビームは、そ
のあと、G6 グリッドおよびG5 グリッドの対面する部
分を含む偏向焦点レンズ78を通して方向づけられる。
5 グリッドの周辺に配置され取付けられているのは、
支えあるいは集束カップである。支えカップ60の周辺
に取付けられているのは、複数の接触クリップあるいは
バルブ・スペーサで、そのような接触クリップの内の2
つが、構成要素62aと62bとして図1に表示されて
いる。接触クリップ62aと62bは、CRTの抵抗性
被覆84が配置されたガラス製容器68のネック部分6
8aに隣接した内表面に固定する。グリッドのそれぞれ
に取付けられている複数のガラスビーズ(図には表示さ
れていない)の他に、支えカップ60と接触クリップ6
2a、62bとの組み合わせが、CRT50の中の電子
銃51をしっかりと支える。
【0004】偏向焦点レンズ78の内部で、G6 グリッ
ドは、ガラス製容器の円錐台形漏斗部分68bの内表面
に配置される伝導層か、あるいはCRTのガラス製容器
68の円錐台形漏斗形部分68bの内表面にすぐ隣接し
て配置される円錐台形漏斗金属構成要素のいずれかの形
態を取ることが可能である。G6 グリッドは高陽極電圧
あるいは加速電圧に維持される一方、電子銃51の中の
その他のグリッドは、CRTの画面54上に3本の電子
ビーム52a、52b、52cを集束するために各種の
低電圧に維持される。3本の電子ビーム52a、52
b、52cは、概してガラス製容器のネット部分68a
とその円錐台形漏斗部分68bが結合する辺りで、CR
Tのガラス製容器68の周囲に配置された、磁気偏向ヨ
ーク66によって限定されるビーム偏向域80をも、通
過する。偏向ヨーク66は、3本の電子ビーム52a、
52b、および52cを、ラスタ状に画面54を横切っ
て掃引し、画面の完全走査に続いてビーム再追跡を実行
する。主要焦点レンズの1つ以上のグリッドを、CRT
のガラス製容器68の内表面上あるいはそれに隣接して
置くことで、ビーム偏向レンズを形成する主要焦点レン
ズの焦点範囲にビームの偏向中心が来るよう、主要焦点
レンズを偏向ヨークの磁界の範囲内に設置することがで
きる。偏向レンズは、CRTの画面54上にビームを集
束するだけでなく、ビームが磁気偏向ヨーク66によっ
て偏向される際、ビーム偏向感度を増大する。CRTの
主要焦点レンズとビーム偏向域80を一致させること
で、前述の同時係属出願および発行された特許で明らか
なように、ビームのレンズ球面収差を縮小することも可
能にし、またCRTの長さを短縮することも可能にす
る。
【0005】電子ビームは、CRTの画面54を横切っ
て掃引される際、CRTの縦軸A−A’から偏向され
る。CRTの軸からの電子ビームの偏向は、CRTの電
子銃51の各種の通電されたグリッドによってビームに
加えられた対称的静電力における不均衡を増大させる。
この結果は、ネック部分92a、漏斗部分92b、画面
92cを持つガラス製容器92から成るCRT90の簡
略図3に表示されている。簡略化合のために図示されて
いないが、上記の電子銃によって、電子ビーム96は生
成され、画面92cに向けられる。電子ビーム96は、
CRTのガラス製容器92のネック部分92aにおいて
CRTの縦軸B−B’に沿って配置されている。CRT
90での偏向焦点レンズは、この図には構成要素91と
して点線で表示され、電子ビーム96が磁気的に偏向さ
れるCRTの中に位置している。電子ビーム96が磁気
偏向ヨーク94によって画板92cを横切って偏向され
る際、非対称エネルギーが電子ビームに対してCRTの
縦軸B−B’の方向へ加えられる。例えば、電子ビーム
90aの例で表示されるように、電子ビームが軸B−
B’の上側で上方向へ偏向される場合は、図に表示され
るように電子ビームに下方向の力Fが加えられる。同様
に、電子ビーム96bの例で点線で表示されるように、
電子ビームが軸B−B’の下側で下方向へ偏向される場
合は、CRTの軸B−B’の方へ電子ビームを押しやる
上方向への力Fが加えられる。電子ビームに加えられる
力は、非対称的であり、軸B−B’からのビームの偏向
に合わせて増大する。このように、ビームが画面92c
の端まで完全偏向する時、ビームに加えられる軸方向へ
の力は最大値となる。この非対称離軸の力が、CRTの
画面92c上で電子ビームの焦点ぼけおよび非対称電子
ビームスポット98aを発生させる。例えば、上方向に
偏向された電子ビーム96aの場合、下方向への力F
が、軸B−B’の方へ尾を引いた滴形の電子ビームスポ
ット98aを発生させる。同様に、下方向へ向けられた
電子ビーム96bの場合は、上方向への力F’が、CR
Tの画板92cに軸B−B’の方へ尾を引いた滴形電子
ビームスポット98bを発生させる。ここでは、ビーム
焦点ぼけおよびビームスポット収差に関してビームの垂
直偏向の観点から述べたが、同様の焦点ぼけの結果が、
電子ビーム96bがCRTの軸B−B’の左右で水平方
向に偏向される際にも起きる。
【0006】図4は、CRTの画面92cの平面図を簡
単にしたもので、電子ビームの焦点ぼけが、電子ビーム
の離軸偏向に比例して電子ビームスポット収差の原因に
なる様子を図示する。例えば、画面92cの水平方向の
軸上にある電子ビームスポット102および104は、
画面の中心方向に向かって尾を引く滴形である。同様
に、CRTの画板92cの垂直の軸上にある電子ビーム
スポット100は、画面の中心方向に向かって尾を引く
滴形である。電子ビームスポット106および108
は、離軸で、同様に画面の中心方向へ向けて尾を引く滴
形である。電子ビームスポット110だけが、望みどお
りの円形をしている。その理由は、スポット110はC
RTの画面92cの中心に位置し、CRTの軸から偏向
されていないからである。本発明は、偏向レンズCRT
に動的離軸焦点ぼけ修正を提供することによって、前述
の従来の技術の限界に取り組むことにある。本発明は、
CRTの電子銃の中に非対称修正焦点レンズを組み入れ
ることで、離軸焦点ぼけを修正し、かつ輪郭のはっきり
した、CRT画板の全表面上に円形の電子ビームスポッ
トを提供する。
【0007】
【発明の目的および概要】従って、単一ビーム式、単色
タイプ、あるいは複ビーム式、カラータイプのCRT中
の離軸電子ビームの焦点ぼけを補正することが、本発明
の目的である。本発明のもう一つの目的は、離軸偏向ビ
ーム焦点ぼけを修正するために、ビームがCRT画板上
で偏向される際に、レンズを通過する電子ビームに動的
電磁界をかける複グリッド焦点レンズをCRT内に提供
することである。さらに本発明の目的は、離軸ビームの
焦点ぼけを補正するために、カラーCRTの複ビーム式
電子銃中の焦点グリッドへ、CRTの画板上のビームの
偏向と同期に動的電圧を提供することである。さらに本
発明の目的は、電子銃の定焦点レンズ部分の複ビーム式
電子銃の中で離軸電子ビーム焦点ぼけを補正することで
ある。本発明のこれらの目的は次のものから成る陰極線
管(CRT)によって達成され、従来の技術の短所が除
去される。構成部分は、電子ビームの投射に反応しそこ
に映像を形成する画面。強力電子源。低電圧ビーム形成
装置:画面と強力電子源との中間にあり且つ強力電子源
に隣接して配置され、強力電子をビームに形成し且つそ
のビームをCRTの軸に沿って画面の方へ向ける、高電
圧焦点レンズ。CRTの軸に沿ってビーム形成装置と画
面の中間に配置され、電子ビームを画面上のスポットに
集束するためにCRT内にビーム電界集束域を形成す
る、磁気偏向ヨーク。焦点レンズの周辺に配置されて、
電子ビームスポットを画面上でラスタ状に画面を横切っ
て掃引し、且つビーム電界集束域とビーム磁気偏向域を
オーバラップさせ一致させるために、電子ビームをCR
Tの軸から偏向させるビーム電子偏向域を形成する、動
的焦点修正装置。これは、高電圧焦点レンズ内にあり、
ビームに非対称静電界をかける。そこでは、ビームの離
軸偏向を修正をするために、CRTの軸からのビームの
偏向に比例して、静電界が増大する。
【0008】
【実施例】図5を参照。本発明の原理に従って動的離軸
偏向修正を具体化したカラーCRT116の縦断面図が
表示されている。本発明の詳細説明を始めるに先立ち強
調する必要があるのは、下記にCRT116に組み込ま
れ。次に詳細を説明された電子銃112はG1 −G6
電されたグリッドを含むが、本発明はこの種の電子銃だ
けでの使用に限定されず、偏向焦点レンズを組み込んで
いるほとんど全ての電子銃に採用できる点である。さら
に、本発明は複ビーム式カラーCRTに組み込まれた例
で説明されているが、本発明は、単一ビーム式の単色C
RTでも同様に作用する。最後に、次の論議における用
語「グリッド」は、CRT用語で通常使用される「電
極」あるいは「極板」も意味する。図1に表示される従
来の技術によるCRTにあるように、CRT116での
新案電子銃112は、赤、緑、青の三原色電子ビームを
それぞれ生成する複数の陰極KR 、KG 、およびKB
含む。KR (赤)、KG (緑)、KB (青)の三個の各
陰極は加熱されると、G1 制御グリッド、G2 スクリー
ングリッド、およびG3 グリッドの対面部分から成る低
電圧ビーム形成域(BFR)103の中へ強力電子を放
出する。電子銃112中の各種グリッドは、図6の電子
銃112の断面図に表示されるように、必要な電位にグ
リッドを充電するために固有の電圧源へ連結されてい
る。典型的に、KR 、KG 、KB は約150Vで作動
し、G1 制御グリッドは地電位でG2 スクリーングリッ
ドは約600Vで作動する。典型的に、G3 グリッドに
電気的に連結されて、約7kVで作用し、G2 グリッド
はG 4 グリッドに電気的に連結されている。従って、図
6で表示されるように、G2とG4 グリッドはVG2電源
150に連結されている。G1 、G2 、G3 の各グリッ
ドには、3個が一列になった開口が最低1組あり、各開
口は、CRTの画面120の内表面上のリン被覆122
の方へ向けて電子ビーム114a、114b、114c
のそれぞれ1本を通すために、電子ビームの軸に沿って
配置されている。
【0009】電子銃112の周囲に密封状に配置されて
いるのは、ガラス製エンベロープ118である。CRT
ガラス製エンベロープ118は、一般に円筒形のネック
部分118aと円錐台形漏斗部分118bから成る。前
述のガラス画板120は、CRTのガラス製容器118
の円錐台形漏斗部分118bの大きい終端に配置されて
いる。通電された開口のあるシャドー・マスク124
は、CRT画板に隣接して配置されてカラー選択グリッ
ドとして働き、3本の各電子ビームがその指定されたリ
ン構成要素、あるいは被覆物上にだけ、投射されること
を確実にする。ガラス製エンベロープのネック部分11
8aの後部に密封状に配置されているのは、複数の伝導
性ピン126を収納するプラスチック架構から成るプラ
グ状のコネクタ127である。プラスチック架構は、ガ
ラス製容器内に設置されているCRTの各部品へ各種の
電圧および信号を提供するために、ガラス製容器を貫い
て密封状態で伸びる。電子銃112は、上で述べた低電
子ビーム形成域(BFR)103の他に、CRTの画板
120の方へ向かって、定焦点レンズ105と偏向焦点
レンズ109を含む。定焦点レンズ105は、G4 グリ
ッド、G3 グリッドに隣接する対面部分、およびG5A
5Eグリッドを含む。G5Aグリッド(あるいはG5 の下
部グリッド)は、概してカップ形で、G5Eグリッド(あ
るいはG5 の上部グリッド)も同様である。G5Aグリッ
ドは、3個の陰極KR 、KG 、KB に対面して一列にな
った3つの開口を含む。G5Eグリッドも同様に、CRT
の画板120に対面して、一列に並んだ3つの開口を含
む。G5AグリッドとG5Eグリッドはさらに、3本の電子
ビームが通過するそれぞれ対面関係にある共通開口11
3および115を含む。G5B、G5C、およびG5Dグリッ
ドは、図6の左側に表示されるように、ほぼ平板な長方
形で、それぞれ共通開口136、138、および140
を持つ。
【0010】電子銃112はさらに、G6 グリッドを含
む。これとG5A−G5Eグリッドとの組み合わせが、3本
の電子ビーム114a、114b、および114cをC
RTの画板120上に集束する。G6 グリッドは、CR
Tのガラス製容器118の円錐台形漏斗部分118bの
内表面上に、あるいはそれにすぐ隣接して配置されてい
る。図5で表示される実施例では、G6 グリッドは、C
RT縦軸A−A’の周囲にある対称環状形のガラス製容
器118の内表面上で伝導性被覆の形態を取る。G6
リッドは、関連技術に熟達した方には周知の各種の従来
の伝導被覆配合によるもので、金属あるいは炭素を主成
分とする被覆形態が望ましい。G6 グリッドは、CRT
のガラス製容器118の前方部分から、CRT116の
周囲に配置された偏向ヨーク128がある位置まで後方
に向かって伸びるのが望ましい。G6 グリッドは、簡略
にするために図には表示されていないが、ガラス製容器
を貫通して伸びる陽極ボタンを通して、電気的に陽極電
圧VA 源142に連結されている。抵抗性被覆130
は、容器のネック部分118aから円錐台形漏斗部分1
18bへ伸びるガラス製容器118の内部に配置されて
いる。抵抗性被覆130は、G6 グリッドの後方部に配
置されて、高インピーダンス電流漏れ通路を提供するこ
とで、G5Eグリッドと支えカップ134との組み合わせ
とG6 伝導性被覆グリッド間で高電圧がアークするのを
予防する。支え(あるいは集束)カップ134は、G5E
グリッドの高い側(CRTの画板120の方へ)に連結
され、図5にその内2つが構成要素132aと132b
として表示されている、複数のバルブスペーサを含む。
バルブ・スペーサ132aと132bは、支えカップ1
34の外側周辺に一定の間隔を置いて配置され、抵抗性
被覆130に固定する。支えカップ134と、バルブ・
スペーサ132aおよび132bが共同して、G5Eグリ
ッドと電子銃112の上端を支える。簡略化合のために
図に表示されていないが、電子銃112中の他のグリッ
ドは、複数のガラス棒による従来の方法で、位置および
共通の一列整列が保持される。
【0011】CRTのガラス製容器118のネック部分
118aとその円錐台形漏斗部分118bの中間に、容
器の周囲に配置されているのは、前述した磁気偏向ヨー
ク128である。概して磁気偏向ヨーク128は、デザ
インおよび作用は従来からのものであり、典型的にフェ
ライト素材から成るトーナツ形コアと、コアの周囲に配
置された多数の伝導心線巻線を含み、3本の電子ビーム
114a、114b、114cがG5Eグリッドから出て
画板120の方へ進行する辺りでCRT116内に磁界
を形成する。偏向ヨーク128は、前述したようにラス
タ状に画面120上で電子ビームを一斉に掃引する。偏
向ヨーク128は、電子ビームの偏向中心がCRT11
6内のD−D’線上に位置すると特徴付けられるビーム
偏向域107を形成する。磁気偏向ヨーク128の範囲
まで、あるいはすぐ近くまで伸びているG5Eグリッドお
よびG6 伝導性の被覆グリッドを持つ、偏向焦点レンズ
109による3本の電子ビーム114a、114b、1
14cの集束は、ビーム偏向域107と共通位置に設置
されるビーム集束域内で行われる。従って、3本の電子
ビーム114a、114b、114cは、CRTの内部
で同時に且つ同時回路で集束および偏向される。3本の
電子ビームの偏向中心がビーム偏向中心線D−D’上に
位置した場合には、G5EとG6 グリッドから成る偏向焦
点レンズ109の焦点を、軸A−A’上の点111とし
て表すことができる。このように、電子ビームの偏向中
心は、増大された電子ビーム偏向感度の偏向焦点レンズ
109の焦点111の範囲内に位置することになる。C
RT116内の集束域および偏向域を共通の位置に設定
することは、ビーム集束域を画版120の方へ移動する
か、あるいはビーム偏向域をCRTのガラス製容器11
8のネック部分118aの方へ移動することによって達
成される。CRT116内の集束域および偏向域を共通
の位置に設定することによって、CRTの長さも短縮す
ることができる。CRTのガラス製容器118の内表面
上、あるいはそれに隣接してG6 グリッドを配置するこ
とで、電子銃の主要焦点レンズの直径も増大する。主要
焦点レンズの有効サイズを増大することで、電子ビーム
スポット球面収差が減少し、CRTの画版120上の電
子ビームスポットの大きさが増大する。G6 グリッド
は、CRTのガラス製容器118の円錐台形漏斗部分1
18bの内表面上に配置された伝導性被覆の形態である
ことが望ましいが、G6 グリッドはその他の形態を取る
場合がある。例えば、G6 電極は、ガラス製容器の漏斗
部分118bの内表面上、あるいはそれに極く接近して
配置される円錐台形の薄い金属グリッドの形態の場合も
ある。漏斗形の金属グリッドは、いろいろな手段で位置
に固定される。一例として、CRT116で金属製グリ
ッドの位置を固定するために、関連技術分野で熟達した
方には周知の適切な付着被覆などを使用した。特に図6
を参照。本発明によって提供される動的離軸焦点ぼけ修
正の詳細がここで説明される。上の説明および図6に表
示されるように、G2 およびG4 グリッドは、VG2源1
50に連結され、それによって通電される。同様にG3
5A、およびG5Eグリッドは、焦点電圧(V F )源14
8に連結され、それによって通電される。G5Cグリッド
の共通開口138は、G5AおよびG5Eグリッドのそれぞ
れの共通開口113および115と垂直方向におよび水
平方向に備えて配列される。さらに、G5Cグリッドの共
通開口138は、G5AおよびG5Eグリッドのそれぞれの
共通開口113および115と本質的に同じ高さと幅で
ある。
【0012】図6の左部分に表示されているのはG5B
5C、およびG5Dグリッドの正面立面図である。G5C
リッドの共通開口138は、V5BおよびB5Dのそれぞれ
の共通開口136および140と本質的に同じ高さと幅
である。しかし、本発明に従って、G5BとG5Dグリッド
の共通開口136と140は、電子銃112の軸A−
A’から離心している。このように、開口136は、G
5CおよびG5Dグリッドでの対応する開口138および1
40より低い部分でG5Bグリッドに配置されている。も
っと具体的に説明すると、それぞれの開口138と14
0の上方および下方に配置されたG5CおよびG5Dグリッ
ド部分の寸法は、値Vによって示される。開口136の
上のG5Bグリッド部分の寸法は値VA で示され、その開
口の下のグリッドの部分の寸法は、値VB で示され、V
B <V<VA である。同様に、G5BおよびG5Cグリッド
の開口136および138の左右のグリッド部分の寸法
は値Hで示される。G5Dグリッドの場合は、開口140
の左の部分の寸法はHB で、開口の右の部分の寸法はH
A で示され、HB <H<HA である。G5Bグリッドの開
口136は、電子銃の縦軸A−A’に対して垂直方向に
離心関係である。G5BおよびG5Dグリッドが適正電圧に
よってバイアスされると、ビームが通過する開口136
および140の離心位置付けが、電子ビーム114a、
114b、および114cが離軸偏向された場合の垂直
および水平の焦点ぼけ修正を提供する。G5Bグリッドを
第一可変電圧源、あるいはVDYN (VERT)146へ
連結して、G5Dグリッドを第二可変電圧源、あるいはV
DYN (HOR)144へ連結すると、動的離軸焦点ぼけ
修正が提供される。このように、電子ビームの偏向はC
RTの画板の端へ行くほど増大するので、G5Bグリッド
かG5Dグリッドのいずれか(あるいは両方)と、G5B
よびG5Dグリッドの各側面のグリッドの焦点電圧間の電
圧の差異が増大する。電子ビームへの電界集束力、ある
いは焦点修正効果は、離軸開口付きのグリッドと、それ
に隣接する軸上の開口付きグリッド間の相対電圧差異に
従ってプラスかマイナスとなる。このように、隣接する
グリッドの相対電圧を変更することで、電子ビームが離
軸偏向される際に、過大集束効果あるいは過小集束効果
を電子ビームにもたらすことができる。離軸開口を持つ
グリッドの動的電圧と、軸に中心がくる開口付きグリッ
ドの固定電圧との差異のマグニテュードを、電子ビーム
偏向の一機能として変化させることができるので、不断
に変化する焦点ぼけ修正係要因を、3本の電子ビーム1
14a、114b、114cそれぞれに対して水平およ
び垂直の両方向へ加えることができる。隣接するグリッ
ドの極性を反転すると、左から右へあるいは上から下へ
など逆の焦点ぼけ修正結果が得られるだろう。
【0013】図7は、本発明に従って、通電されたグリ
ッドの配列を貫いて進行する電子ビーム152の通路を
図示する簡略化された図解である。電子ビーム152
は、通電されたグリッドの154、156、158のそ
れぞれの開口154a、156b、158cを貫いて軸
C−C’に沿って矢印の方向へ向けられている。グリッ
ド154と158のビーム通過開口154aと158b
は軸C−C’を中心とする一方、グリッド156のビー
ム通過開口156aは、軸C−C’の上方に中心があ
る。動的ビーム集束効果は、固定焦点電圧VF をグリッ
ド154および158へ加え、動的焦点電圧VF +∂V
をグリッド156へ加えることで実現される。∂Vが正
でVF +∂V>VF の場合には、下方向の力が電子ビー
ム152へ加えられる。同様に、もし∂Vが負の場合に
は、VF +∂V<VF で上方向の力が電子ビーム152
へ加えられる。このように、電子ビーム152がCRT
の画面上で偏向される際に、∂Vのマグニチュードの他
にその正負を変えることで、絶えず変化する離軸焦点ぼ
け修正力を電子ビーム152へ加えることができる。電
子ビームは画面の水平軸の上下と画面の垂直軸の左右に
偏向されるので、離軸焦点ぼけ修正力を、垂直と水平の
分力に分けることができる。
【0014】図8a、図8b、および図8cを参照。簡
略化された図解で、電子ビームの離軸焦点ぼけ、および
この焦点ぼけが本発明によって修正される様子を図示す
る。図8aでは、電子ビーム160はCRTの軸D−
D’に沿って進み、偏向されていない。この場合、電子
ビーム160はCRTの画面に円形の電子ビームスポッ
トを形成する。図8bは、電子ビーム160がCRTの
偏向レンズ(DFL)を通過する際、軸D−D’の上側
へ電子ビーム160を示す。軸D−D’の上側へ電子ビ
ーム160の偏向は、CRT画面上で下方向に尾を引く
滴形電子ビームスポット162になることを図示す。図
8cは、上方向へ偏向された電子ビーム160に関し
て、本発明による動的離軸焦点ぼけ修正の結果を示す。
図8bおよび8cは、電子ビーム160の上方向への偏
向が、偏向レンズを進行する際に該電子ビームに加えら
れる下方向へ向けられた力になることを表示する。図8
cは、偏向レンズ(DFL)に到達する前に電子ビーム
160に加えられた上方向への焦点ぼけ修正力を示し、
それがCRTの画面上に円形電子ビームスポット162
を形成する結果になることを表示する。このように、本
発明は、電子ビームがCRTの偏向レンズに到達する前
に、動的離軸焦点ぼけ修正力を電子ビームに加え、且つ
離軸依存の焦点ぼけ修正力が画面上に円形電子ビームス
ポットを提供することを体験する。
【0015】図9を参照。CRT画面164の平面図が
表示され、画面上の異なる位置での複数の電子ビームス
ポット166a−fを図示する。画面164の電子ビー
ムスポット166a−fは、本発明の動的離軸焦点ぼけ
修正によって、画面のすべての位置で得られる円形スポ
ットを表わす。図10を参照。表示された図表は、本発
明に従って、離軸・ビームの通過開口156aを持つ図
7の焦点グリッド156などへ加えられた修正電圧の変
化を時間で図示する。時間T1 、T2-T1 、T3-T2
間隔で、電子ビームによって画面に水平走査が1本発生
する。グリッド156の電圧∂Vについては、図7の隣
接するグリッド154と158の電圧を参照のこと。図
10から、∂Vは水平の偏向開始時での最大プラス電位
(最大偏向)から、ビームが偏向されていない時点での
ゼロ値を通って、完全ビーム偏向時の最大マイナス電位
までが見られる。T1 で繰返が起こり、再び別の偏向周
波が開始する。離心開口を持つ通電されたグリッドへ加
えられる電圧は、VF +∂Vであり、画面の対立する終
端での全ビーム偏向時の最大値から、ビームが偏向され
ずCRTの縦軸に沿って整列する時のゼロ値まで、変化
する。図7では、簡略にするため図示されていないが、
垂直偏向時にビーム焦点ぼけを修正するために、周期的
な波形を持つ垂直修正電圧が、垂直方向にずれた開口を
持つグリッドへ、加えられている。垂直焦点修正電圧の
波形は、図10で示される水平焦点修正電圧の波形にほ
ぼ似ているが、図10で示される波形より長い周期を持
つ。
【0016】図11を参照。示されているのは、本発明
のもう一つ別の実施による電子銃の、幾つかのグリッド
に連鎖形共通開口を持つ複ビーム式電子銃170の簡略
縦断面図である。CRTの画面(簡略化のために図示さ
れていない)上に、一列に並ぶ3本の電子ビーム114
a、114b、および114cを形成、加速、集束する
ために、電子銃170が採用される。電子銃170に含
まれるG1 、G2 、G 3 、G4 グリッドは、前述の図6
の電子銃112中のこれらに対応するグリッドのコンフ
ィギュレーションおよび操作と本質的に全く同等であ
る。さらに電子銃170は、電子銃軸C−C’に沿って
一定の間隔を置いて配列されたG5A、G5B、G5C
5D、G5Eグリッドを含む。電子銃170中の通電され
た全グリッドは、図6の電子銃112に関連して前述し
た電圧源へ、これは簡略化のため図11では省かれてい
るが、連結されている。図11の左側に示されているの
は、G5B、G5C、G5Dグリッドの正面立面図である。こ
れらのグリッドは、3本の電子ビーム114a、114
b、114cがそれぞれ通過する連鎖形共通開口17
2、174、176を持つ。さらに、G5Bグリッドと対
面関係にあるG5Aグリッドの共通開口178もまた連鎖
形であり、G5Dグリッドと対面関係にあるG5Eグリッド
中の共通開口180も連鎖形である。G5Bグリッド中の
共通連鎖形開口172の例で示されるように、各連鎖形
開口は、外側の一対の外側アーク形開口部分172aと
172c、および中央アーク形部分172bを含む。G
5Aグリッドの軸上の連鎖形開口178の外側および中央
のアーク形部分、G5Cグリッドの174、およびG5D
リッドの180は、全てそれぞれの電子ビーム軸に揃え
て配列されている。さらに、G5Cグリッドの共通連鎖開
口174の例で示されるように、G5A、G5C、およびG
5Eグリッドのそれぞれの開口178、174、180の
上と下に配置されたグリッド部分の垂直方向の寸法は、
そこに値Vで示されている。G5A、G5C、G5Eグリッド
のそれぞれの開口178、174、180の左右に配置
されたグリッド部分の寸法は、そこに値Hで示されてい
る。
【0017】V5Bグリッドでの連鎖形開口172の上の
グリッド部分の寸法は値VA で示され、開口の下のグリ
ッド部分の寸法はVB で示され、そこではVB <V<V
A である。このように、開口172は電子銃の軸C−
C’の下に中心がくる。開口172および174に対し
てそれぞれG5Bおよびグリッドの側方に配置されたグリ
ッド部分の寸法は、値Hで図に示されている。G5Dグリ
ッドの場合、共通連鎖形開口176の左側のグリッド部
分の寸法はHB であり、一方その開口の右側のグリッド
部分の寸法はHA で示され、そこではHB <H<HA
ある。このように、開口176は電子銃の軸C−C’の
左に中心がくる。従って、G5Bグリッドの開口172
は、電子銃の縦軸C−C’に対して垂直方向に離心し、
一方G5Dグリッドでの開口176は電子銃の水平方向に
離心している。図6の電子銃112に関して前述したよ
うに、G5BおよびG5Dグリッドが適正な電圧によってバ
イアスされる時、ビーム通過の開口172および176
のそれぞれの離心位置が、離軸偏向された電子ビーム1
14a、114b、114cに対して垂直方向および水
平方向の焦点ぼけ修正を提供する。G5Bグリッドを第一
可変電圧源(図示されていない)へ、G5Dグリッドを第
二可変電圧源(これも図示されていない)へ連結するこ
とで、動的離軸焦点ぼけ修正が提供される。
【0018】G5B、G5C、G5Dグリッドにそれぞれ配置
された共通連鎖形開口172、174、176は、3本
の各電子ビームの垂直球面収差を修正するため、水平方
向に一定の間隔を置いて垂直に拡大した部分を含む。そ
れぞれの電子ビームに備えて配列されている、あるいは
それに隣り合って設置された、共通レンズ開口のそれぞ
れのその部分の垂直の寸法を増大することで、その他の
電子銃操作パラメータを低下することなく、電子ビーム
の垂直スポットの大きさを減少する。電子銃の主要焦点
レンズの通電されたグリッド中の前述の共通連鎖形開口
の操作とコンフィギュレーションに関するさらに詳細
は、1992年6月1日付けの、「カラーCRT用の連
鎖形中空主要レンズ・デザイン」と表題した、本発明者
の名前で特許請求をしており且つ本受託者に帰する、同
時係属出願中の申請第07/890,836号に提供されている。
前述の同時係属出願の開示および請求事項は、本申請書
中に参考として取り入れられている。図12を参照。表
示されているのは、特に単色偏向レンズCRT186の
一部断面の側面立面図で、本発明に従って、電子ビーム
の動的離軸焦点ぼけ修正を提供する単一電子ビーム19
0(点線で表示されている)を持ち、且つ電子銃184
を組み込んだものである。単色偏向レンズCRT186
の操作および構成の詳細は、上述の同時係属出願の特許
申請第07/874,043号に提供されている。電子銃184の
簡略縦断面図は、図13に表示されている。CRT18
6のガラス製容器188は、ネック部分188a、円錐
台形漏斗部分188b、および画面196を含む。画面
196の内表面上あるいは隣接して配置されているの
は、電子ビーム190がそこに投射されると光りを放出
するリン被覆198である。電子ビーム190は、磁気
偏向ヨーク194の手段によって、ラスタ状に、両面1
96上に偏向される。図では、偏向された位置での偏向
ビームは構成要素190’として表示されている。電子
銃184は、陰極K、およびG1 、G3A、G3B、G3C
3D、G3E、およびG4 通電されたグリッドを含む。G
4 グリッドは、CRTの円錐台形漏斗部分188bの内
表面上あるいは隣接して配置されており、CRTのガラ
ス製容器188を貫いて伸びる陽極ボタン200へ連結
され、陽極電圧(VA)源(表示されていない)へ連結
されている。CRTのガラス製容器188の内表面のネ
ックと漏斗の部分がほぼ交わる辺りに配置されているの
は、抵抗被覆202で、それは陰極Kの方へ伸びるG4
グリッドの一部を覆うように配置されている。バルブ・
スペーサ192は、G3Eグリッドへ取付けられており、
またCRTのガラス製容器188のネック部分188a
の内部のこれ以外のG1 −G3Eグリッドを支えて位置を
保持するために、複数の接触クリップの手段によって抵
抗被覆202にしっかり固定する。
【0019】G4 グリッドはG3Eグリッドの対面部分と
共同して、磁気偏向ヨーク194のある辺りで偏向焦点
レンズを形成する。G1 およびG2 の各グリッドは、そ
れぞれ縦軸D−D’を中心とする円形のビーム通過開口
を含む。同様にG3AおよびG 3Eの各グリッドも、互いに
対面する部分にCRTの縦軸D−D’に中心を揃えて配
列された一対の円形ビーム通過開口を含む。G3B
3C、G3Dグリッドは概して平らな板状の形で、図15
の左側に表示されているこれらのグリッドの前面立面図
のように、それぞれ円形のビーム通過開口204、20
6、208を含む。ビーム通過開口206は、CRTの
縦軸D−D’に揃えて配列されて、G3Cグリッドの中心
に位置する。そこでは、G3Cグリッドの開口の上下の部
分は値Vで、また左右の部分は値Hで示されている。G
3Cグリッドの開口204もまた水平方向にグリッドの中
心にあり、グリッドの側面外側の終端に対して開口の左
右のグリッド部分の寸法は、値Hで示されている。しか
し、開口204はG3Bグリッドの上部に位置している。
従って、このグリッドの開口の上のグリッド部分の寸法
は値VA で、下のグリッド部分は値VB で示され、VB
>VA である。ビーム通過開口204の中心は、このよ
うに、軸D−D’の上方にある。開口208は垂直方向
にグリッドの中心にあり、従ってグリッドの開口の上と
下にあるグリッド部分の寸法は、値Vで示される。しか
し、開口208はG3Eグリッド内で水平方向に離心して
おり、従って開口の左のグリッド部分の寸法は値HB
示され、開口の右のグリッド部分の寸法は値HA で示さ
れ、HA >HB である。このように、ビーム通過開口2
08の中心は、軸D−D’の左側にある。G3Bグリッド
が固有の電圧によってバイアスされる際に、ビーム通過
開口204および208の離心位置がそれぞれにそこ
で、電子ビーム190が離軸偏向された場合に垂直およ
び水平の焦点ぼけ修正を提供する。G3Bグリッドを第一
可変弾圧源あるいはVDY N (VERT)源(表示されて
いない)へ、およびG3Dグリッドを第二可変電圧源ある
いはVDYN (VERT)源(表示されていない)へ連結
することで、本発明に従って動的離軸焦点ぼけ修正が提
供される。
【0020】図14aを参照。これはCRT210の簡
略図解で、CRTの軸E−E’からの電子ビーム214
の偏向によって電子ビームへ加えられた対称的な静電力
における不均衡が起きる様子を簡略化して図示するもの
である。図3の説明と図解にあるように、ビームが離軸
偏向される時、電子ビーム214に対して非対称力Fが
軸E−E’の方向へ加えられる。CRT210は、ネッ
ク部分212a、漏斗部分212b、および画面212
cを持つガラス製容器212を含む。電子ビーム214
は、上述の電子銃(表示されていない)によって生成さ
れ、画面212cの方へ向けられる。電子ビーム214
は、CRTのガラス製容器212のネック部分の中で縦
方向の軸E−E’に沿って配置されている。電子ビーム
214が磁気偏向ヨーク218によって、画面212c
を横切って偏向される際、非対称力Fが電子ビームに対
してCRTの縦方向の軸E−E’の方向へ加えられる。
電子ビーム214に働いた非対称力は、軸E−E’から
のビームの偏向に合わせて増大し、上述のように電子ビ
ームの焦点ぼけを起こす。図14aで示されるように、
電子ビーム214が上方向へ偏向される際には、下方向
の力Fがビームに働き、ビームが下方向へ偏向される際
には、図14bで示されるように上方向の力F’がビー
ムに働く。図14aおよび14bに、偏向レンズに相当
するものは、点線で構成要素216として示されてい
る。
【0021】本発明に従って、偏向レンズCRTの動的
離軸焦点ぼけ修正は、修正力F1 を電子ビーム214に
対して加え、円形電子ビームスポット224をCRT画
面212c上に提供するものである。これからそれを説
明する。本発明の作用を説明する上で、簡略化された断
面図、図15、16、17、18、19および14aと
14bを参照する。2つの円筒形のグリッド静電レンズ
・デザインを形成する一対の通電された円筒グリッド2
26および228の断面図が、図15で示される。その
図には、電圧V1 で維持される第一円筒グリッド226
は、弾圧V2 で維持される第二円筒グリッド228によ
る、静電レンズにおける等電位線230が図示されてお
り、そこではV2 >V1 である。電子光学的に、軸Z−
Z’に沿って揃えて配列されたグリッド226および2
28から成る円筒レンズは、2つの個別のレンズ、図1
9に示されるように1つは集束レンズもう一つは発散レ
ンズ、として表現することができる。集束レンズ232
は常に低電圧側であり、一方円筒レンズの組み合わせの
高電圧側は常に発散レンズ234である。V2 >V 1
ある電圧V1 の集束レンズおよび電圧V2 の発散レンズ
の2個のレンズの組み合わせで、電子ビームに集束効果
を与える。
【0022】本発明に従って、電子ビームが通過する第
一レンズ(あるいは図の左側のレンズ)は、焦点ぼけ修
正を提供するために軸Z−Z’からずれている。このよ
うに、図17で示されているように、集束レンズ233
はレンズの光りの軸Z−Z’から+Y方向にずれ、電圧
1 で維持される。この組み合わせの発散レンズ235
は、レンズの光りの軸Z−Z’上に配置され、電圧V2
で維持される。電圧V 1 の集束レンズと電圧V2 の発散
レンズで、V2 >V1 である。図18に示されている断
面図は、光の軸Z−Z’の上方に中心が配列され図17
で集束レンズ233として描写された第一円筒グリッド
236、および光の軸Z−Z’に沿って中心が配列され
図17で発散レンズ235として描写された第二円筒グ
リッド238を示すものである。図18で示されるの
は、V2 >V1 の場合の等電位線240である。光の軸
Z−Z’からの電子ビームの偏向で第一集束レンズの電
圧V 1 を調整すると、図17および18で示される離軸
レンズ配列が電子ビームの離軸焦点ぼけを修正する。図
19は、本発明のもう一つ別の実施例を簡略化した断面
図で、V1 >V2 の場合、電圧V1 およびV2 それぞれ
へ通電された第一および第二の円筒グリッド237およ
び239が図示されている。第一円形グリッド237は
発散レンズとして機能し、光の軸Z−Z’から+Yの方
へ片寄る一方、第二円形グリッド239は集束レンズと
して軸Z−Z’に揃えて配列されている。グリッド23
7および239によって形成される等電位線240も図
に表示されている。図20は、それぞれ電圧V1 および
2 で維持される第一グリッドを発散レンズ242とし
て、および第二グリッドを集束レンズ244として表示
するものである。ここではV1 >V2 である。第一グリ
ッド237(発散レンズ)に加えられる電圧を電子ビー
ム偏向に比例して調整することによって、図19および
20の配列によって提供される離軸焦点ぼけ修正が可能
になる。
【0023】図14aおよび14bへ戻って参照する。
上述の離軸集束レンズと発散レンズに関して本発明の作
用をここで説明する。図14aで示されるように、電子
ビーム214が磁気偏向ヨーク218の手段によってC
RTの軸E−E’の上側で偏向される際、軸からのビー
ムの距離に合わせて増大する非対称静電力Fが、軸の方
へビームに対して加えられる。同様に、図14bで示さ
れるように、電子ビーム214がCRTの縦軸E−E’
の下側で下方向へ偏向される際には、上方向に向けられ
た収差力F’がビームに加えられる。この収差力は、磁
気偏向ヨーク218の付近で図中に点線で表示された偏
向レンズ216から起きる。収差力を補正するために、
本発明に従って上述の離軸電子銃の配列がCRTのネッ
ト部分に設置される。例えば、図14aで示されるよう
に、離軸集束レンズ220は軸上の発散レンズ222と
の組み合わせで使用され、集束レンズおよび発散レンズ
はそれぞれ電圧V1 とV2 に維持される。なお、この場
合の電圧V1 <V2 である。電子ビーム214が偏向さ
れる際にV1 を調整することによって、CRTの電子銃
中での集束レンズおよび発散レンズのこの組み合わせ
が、図14aで示される上方偏向での動的離軸焦点ぼけ
修正力F1を生成する。これは、上述の図17および1
8の配列に類似するものである。同様に、電子ビーム2
14が軸の下側で下方向に偏向されて上方向に向けられ
た収差力F’に影響される場合には、図14bで示され
るような発散レンズ222と集束レンズ220との組み
合わせをCRTの電子銃中に提供することができる。こ
の場合、発散レンズ222は動的電圧V1 に維持され、
集束レンズ220は固定電圧V2 に維持される。この場
合の電圧はV1 >V2 である。これは、上述の図19お
よび20の配列に類似している。このように、水平およ
び垂直グリッドを機械的に片寄せることで、およびそれ
らに適正電圧を提供することで、偏向レンズの離軸偏向
収差に対して修正効果を得ることができる。ヨーク偏向
に比例し且つそれと同調する動的電圧(水平方向に片寄
ったグリッドに対して水平動的電圧、垂直方向に片寄っ
たグリッドに対しては垂直動的電圧)が加えられる。水
平および垂直動的電圧は両方とも、V 2 を中間点として
最大から最小へ振動し、V2 は隣接するグリッドでは固
定電圧である。つまり、動的電圧を変化することで、片
寄ったレンズが、主要レンズ内の電子ビームの離軸の動
きに同調して、極性と強さを変化することができ、偏向
焦点ぼけ効果を修正することができる。
【0024】
【発明の効果】これまで示してきたのは、単色あるいは
カラーCRTのいずれかで、離軸偏向された際にビーム
焦点ぼけ修正用に使用する動的オフアクセス焦点ぼけ修
正の配列である。離軸開口を持つ動的に通電されたグリ
ッドを、電子銃の集束域内に採用することで、ビームに
水平あるいは垂直の焦点修正が加えられて、ビームをC
RTの画面上で小さい円形スポットに集束することがで
きる。それぞれ水平および垂直方向に片寄ったビーム通
過開口を持つ一対のグリッドは、CRTの中心線からの
ビームの偏向合わせて変化する動的電圧で維持され、C
RTの画面上のあらゆる位置で小さい円形ビームスポッ
トを提供する。本発明の特定の実施例がこれまで示され
説明されてきたが、この技術に熟練された方には変更お
よび修正は、本発明の基本から外れることなく成し得る
ことが明らかであろう。従って、付随の特許請求項の目
的は、本発明の神髄および範囲にあてはまるそのような
変更および修正を、全て網羅することである。前出の説
明および添付の図は、例としてのみ提示されており、こ
れによって限定されるものではない。本発見の眞の範囲
は、従来の技術と比較して検討される時、特許請求項と
して定義される。
【0025】付随の特許請求項は、本発明の特性である
新しい特徴を説明する。しかし、発明それ自体、および
その他の目的およびその長所を最もよく理解するには、
実施例の詳細説明を添付の各図と併せて参照されたい。
同類の参照用符号は各種図解の同類の構成要素を識別す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用を意図する従来の技術による偏向
レンズCRTの縦断面図である。
【図2】図1の3本の電子ビーム偏向レンズCRTで採
用された複グリッド電子銃の簡略断面図である。
【図3】CRTの簡略図解で、CRT中の電子ビームの
離軸偏向がCRTの画面上で電子ビームスポット収差を
起こす様子を図示する。
【図4】電子ビームの離軸偏向から起きる画面上の電子
ビームスポット収差を図示する、CRT画面の平面図。
【図5】本発明の原理による動的離軸焦点ぼけ修正を具
体化した、複ビーム式偏向レンズCRTの縦断面図であ
る。
【図6】図5の偏向レンズCRTで採用された複グリッ
ド電子銃の簡略縦断面図で、電子銃をさらに詳細に図示
する。
【図7】本発明による通電されたグリッド配列を通過す
る電子ビームを図示する、簡略図である。
【図8】図8a、図8b、図8cは、電子ビーム離軸焦
点ぼけおよびこの焦点ぼけが本発明によって修正される
様子を図示する、簡略図である。
【図9】CRT画面の見取り図で、本発明によって離軸
ビーム焦点ぼけが修正された画面で、各位置での電子ビ
ームスポットを表示する。
【図10】修正電圧の変動の図解で、本発明による電子
銃中の離軸ビームが通過する開口を持つ焦点グリッドへ
加えられた修正電圧の変動の時間による図示する。
【図11】本発明の原理による偏向レンズCRT中に採
用した複グリッド電子銃の、もう一つ別の実施例の簡略
縦断面図である。
【図12】本発明の原理に従って動的離軸焦点ぼけ修正
を具体化した、単色CRTの単一ビーム式偏向レンズの
縦断面図である。
【図13】図12の単色偏向レンズCRTで採用された
単一ビーム式電子銃の簡略縦断面図で、電子銃をさらに
詳細に表示する。
【図14】図14a、図14bは、本発明によって、C
RTの電子ビームの離軸偏向焦点ぼけが修正される様子
を図示する、CRTの簡略図解である。
【図15】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【図16】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【図17】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【図18】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【図19】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【図20】円筒形グリッドと等価レンズの各種組み合わ
せの簡略図解で、本発明の作用を説明する上で役立つ。
【符号の説明】
50 カラー偏向レンズCRT 51 電子銃 52a,b,c 赤、緑、青電子ビーム 54 CRT画面 56 蛍光体被覆(層) 58 フラグ状コネクタ 60 支え(集束)カップ 62a,b 複バルブ・スペーサ 64 プラスチック架構 66 磁気偏向ヨーク 68 CRTのガラス製容器 68a ネック部分 68b 円錐台形漏斗部分 71 伝導性ピン 74 低電圧ビーム形成域 76 定焦点レンズ 78 偏向焦点レンズ G1 制御グリッド G2 スクリーン・グリッド 80 ビーム偏向域 82 シャドー・マスク 84 抵抗性被覆 90 CRT、陰極線管 91 偏向レンズ 92 CRTガラス製容器 92a ネック部分 92b 漏斗部分 92c 画面 94 磁気偏向ヨーク 96a,b,1st, 2nd 電子ビーム、第一、第二電
子ビーム 98a,b,1st, 2nd 電子ビームスポット、第
一、第二電子ビーム 100 電子ビームスポット 102 電子ビームスポット 103 低電子ビーム形成域 104 電子ビームスポット 105 定焦点レンズ 106 電子ビームスポット 107 ビーム偏向域 108 電子ビームスポット 109 偏向焦点レンズ 110 電子ビームスポット 111 焦点 112 電子銃 113 共通開口 114a,b,c,1st, 2nd,3rd 第一、第二、
第三電子ビーム 115 共通開口 116 カラーCRT 118 CRTガラス製容器 118a ネック部分 118b 漏斗部分 120 画板、画面 122 蛍光体被覆 124 シャドー・マスク 126 伝導性ピン 127 プラグ状コネクタ 128 磁気偏向ヨーク 129 プラスチック架構 130 抵抗性被覆 132a,b バルブ・スペーサ 134 支え(集束)カップ 136 G5B開口 138 G5C開口 140 G5D開口 142 VA 源、陽極電圧源 144 VDYN (HOR)源、第二可変電圧源 147 VDYN (VERT)源、第一可変電圧源 148 VF 源、焦点電圧源 150 VG2源 152 電子ビーム 154 第一グリッド 156 第二グリッド 158 第三グリッド 160 電子ビーム 162 電子ビームスポット 164 画面 166a-f 電子ビームスポット 170 電子銃 172 連鎖形開口 174 連鎖形開口 176 連鎖形開口 178 連鎖形開口 180 連鎖形開口 184 単一ビーム式電子銃 186 単色CRT 188 ガラス製容器 188a ネック部分 188b 円錐台形漏斗部分 190 電子ビーム 192 バルブ・スペーサ 194 磁気偏向ヨーク 196 画面 198 リン被覆 200 陽極ボタン 202 抵抗性被覆 204 開口 206 開口 208 開口 210 CRT 212 ガラス製容器 214 電子ビーム 216 偏向レンズ 218 磁気偏向ヨーク 220 集束レンズ 222 発散レンズ 224 ビームスポット 226 第一円筒グリッド 228 第二円筒グリッド 230 等電位線 232 集束レンズ 234 発散レンズ 236 第一円筒グリッド 238 第二円筒グリッド 240 等電位線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管(CRT)が、 電子ビームの投射に感応して映像が形成される画面、 強力電子源、 低電圧ビーム形成手段であり、強力電子をビームに形成
    し且つ前記ビームをCRTの軸に沿って前記画面の方へ
    向けるために、前記画面と前記強力電子源の中間で前記
    強力電子源に隣接して配置される、低電圧ビーム形成手
    段、 高電圧焦点レンズ手段であり、電子ビームを前記画面上
    でスポットに集束するよう、CRT中の静電気焦点域を
    形成するために、前記軸上にある前記ビーム形成手段と
    前記画面の中間に配置される、高電圧焦点レンズ手段、 磁気偏向手段であり、前記焦点レンズ手段の周囲に配置
    され、前記軸からあるいは軸の上方で電子ビームを偏向
    するビーム磁気偏向域を形成することで、電子ビームス
    ポットをラスタ状に画面を横切って掃引し、またそこで
    は前記ビーム静電焦点域と前記ビーム磁気偏向域が一致
    する、磁気偏向手段、及び非対称静電界を該ビームに加
    えるための高電圧焦点レンズ手段中の動的焦点修正手段
    であり、ビームの離軸焦点ぼけを修正するため、CRT
    の軸からのビームの偏向に比例して、前記電界が増大す
    る、動的焦点修正手段、から成ることを特徴とする陰極
    線管。
  2. 【請求項2】 前記動的焦点修正手段は、前記軸に沿っ
    て一定の間隔を置いて配置さた通電された複グリッドを
    含み、またここで各グリッドはそれぞれのビーム通過開
    口を持つ、請求項1の陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記複グリッドは、前記軸に沿って一定
    の間隔を置いて配置された第一、第二、第三、第四、お
    よび第五グリッドを含み、第一、第三、および第五グリ
    ッドのビーム通過開口は概して前記軸上に中心があり、
    第二および第四グリッドは前記軸に離心関係にある、請
    求項2の陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記軸に対して、前記第二グリッドの開
    口は垂直方向に離心し、前記第四グリッドは水平方向に
    離心関係にある、請求項3の陰極線管。
  5. 【請求項5】 さらに前記第一、第三、および第五グリ
    ッドへ連結された固定焦点電圧源、および前記第二と第
    四グリッドそれぞれに連結された第一と第二の動的電圧
    源から成る請求項4の陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記グリッド各々がほぼ同じ高さと幅を
    持ち、前記ビーム通過開口各々はほぼ同じ高さと幅でを
    持つ、請求項6の陰極線管。
  7. 【請求項7】 前記第二、第三、および第四グリッドは
    それぞれ概して平板であり、第一および第五グリッドは
    概してカップ形である、請求項6の陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記低電圧ビーム形成手段によって形成
    され、前記画面の方向へ向けられ、一列に並んだ3本の
    電子ビームから成る、請求項1の陰極線管。
  9. 【請求項9】 集束された電子ビームを前記CRTの画
    面に向けるために陰極線管(CRT)であり、前記CR
    Tはガラス製容器とラスタ状に該画面を横切って前記電
    子ビームを偏向するビーム偏向域を形成する、前記容器
    の周囲に配置された磁気偏向ヨークとを含むCRTに使
    用する電子銃が、 強力電子源、 比較的低電圧に維持され且つ前記強力電子源に隣接して
    配置されており、前記強力電子をビームに形成し、また
    CRTの軸に沿って前記ビームを画面の方へ向けるため
    の、第一の複数同軸配列の金属グリッド、 前記軸上に前記第一の複数金属グリッドと画面との中間
    で、また磁気偏向ヨークに隣接して配置された第二の複
    数グリッドであり、前記第二の複数グリッドは、比較的
    高電圧で維持され、且つ画面上に電子ビームを集束する
    ための電子焦点域で主要焦点レンズを形成し、前記ビー
    ム偏向域とビーム焦点域とが一致して静電気的に同時に
    集束し、前記第二の複数グリッドの内の少なくとも1つ
    のグリッドは、CRTのガラス製容器の内表面上あるい
    はそれの近くに配置される、前記第二の複数グリッド、 電子ビームに対して動的非対称静電界を加えるための前
    記第二の複数金属グリッドに隣接して前記軸上に配置さ
    れた第三の複数グリッド、ここで、前記静電界は、前記
    軸からの電子ビーム偏向の増大に合わせて、電子ビーム
    の離軸焦点ぼけを修正のための力を増大する、第三の複
    数グリッド、から成ることを特徴とする陰極線管。
  10. 【請求項10】 前記第三の複数グリッドが、前記軸に
    沿って一定の間隔を置いて配置された第一、第二、第
    三、第四、および第五グリッドを含み、またここで前記
    第一、第三、および第五グリッドのビーム通過開口は概
    して前記軸に揃えて中心があり、前記第二および第四グ
    リッドのビーム通過開口は前記軸に対して離心関係にあ
    る、請求項9の陰極線管。
  11. 【請求項11】 前記軸に対して、該第二グリッドの開
    口は垂直方向に離心関係にあり、前記第四グリッドは水
    平方向に離心関係にある、請求項10の陰極線管。
  12. 【請求項12】 さらに前記第一、第三、および第五グ
    リッドへ連結された固定焦点電圧源、および前記第二お
    よび第四グリッドへそれぞれ連結された第一および第二
    動的電圧源から成る、請求項11の陰極線管。
  13. 【請求項13】 前記グリッドはそれぞれほぼ同じ高さ
    と幅を持ち、且つ該ビーム通過開口もそれぞれ同じ高さ
    と幅を持つ、請求項12の陰極線管。
  14. 【請求項14】 前記第二、第三、および第四グリッド
    はそれぞれ概して平板であり、且つ第一および第五グリ
    ッドはそれぞれ概してカップ形である、請求項13の電
    子銃。
  15. 【請求項15】 さらに、前記第一の複グリッドによっ
    て形成され、前記第二および第三の複グリッドを通して
    方向づけられた、一列に並んだ3本の電子ビームから成
    る、請求項9の電子銃。
JP6200458A 1993-08-25 1994-08-25 偏向レンズcrt用の動的離軸焦点ぼけ修正 Ceased JPH07176273A (ja)

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