JPH07172542A - チェーンコンベヤのチェーン緊張装置および操作方法 - Google Patents
チェーンコンベヤのチェーン緊張装置および操作方法Info
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- JPH07172542A JPH07172542A JP34306993A JP34306993A JPH07172542A JP H07172542 A JPH07172542 A JP H07172542A JP 34306993 A JP34306993 A JP 34306993A JP 34306993 A JP34306993 A JP 34306993A JP H07172542 A JPH07172542 A JP H07172542A
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- piston
- conveyor
- tension
- pistons
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単な構造で、チェーンコンベヤのチェーンの
緊張・解除が容易に、かつ迅速にでき、しかも遠隔操作
によりチェーンの調整作業が安全にできるチェーンコン
ベヤのチェーン緊張装置および操作方法を提供するこ
と。 【構成】チェーンコンベヤ側部に装着された油圧シリン
ダ内に、前後２つのピストンが軸方向に互いに伸縮可能
なダブルピストンを配設し、前後２つのピストン間には
互いに離間させるスプリングを装着し、ダブルピストン
の前方に位置するピストンのピストンロッドをチェーン
緊張用スプロケット側に連結し、油圧シリンダ内のダブ
ルピストンの前部および後部に油圧を導くように構成
し、後部圧油が設定値以上の圧力になった際は圧油をリ
リーフ弁によって自動的に逃し一定値以上の緊張力がか
からないようにし、一方、チェーン補修のためチェーン
の緊張力を解除する際は油圧ポンプからの圧油によって
前方のピストン側を押圧して、スプリングを強制的に縮
めてチェーンの緊張力を迅速に解除する操作方法。
緊張・解除が容易に、かつ迅速にでき、しかも遠隔操作
によりチェーンの調整作業が安全にできるチェーンコン
ベヤのチェーン緊張装置および操作方法を提供するこ
と。 【構成】チェーンコンベヤ側部に装着された油圧シリン
ダ内に、前後２つのピストンが軸方向に互いに伸縮可能
なダブルピストンを配設し、前後２つのピストン間には
互いに離間させるスプリングを装着し、ダブルピストン
の前方に位置するピストンのピストンロッドをチェーン
緊張用スプロケット側に連結し、油圧シリンダ内のダブ
ルピストンの前部および後部に油圧を導くように構成
し、後部圧油が設定値以上の圧力になった際は圧油をリ
リーフ弁によって自動的に逃し一定値以上の緊張力がか
からないようにし、一方、チェーン補修のためチェーン
の緊張力を解除する際は油圧ポンプからの圧油によって
前方のピストン側を押圧して、スプリングを強制的に縮
めてチェーンの緊張力を迅速に解除する操作方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はずり積込機に搭載されて
いるチェーンコンベヤのチェーン緊張装置および操作方
法に係り、特に、掘削バケットを備えたずり積込機に搭
載されているズリなどを搬送するチェーンコンベヤのチ
ェーン緊張装置および操作方法に関する。
いるチェーンコンベヤのチェーン緊張装置および操作方
法に係り、特に、掘削バケットを備えたずり積込機に搭
載されているズリなどを搬送するチェーンコンベヤのチ
ェーン緊張装置および操作方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のずり積込機は図３に示すように自
走式クローラ１の上に基台２を設け、この基台２の中央
部にチェーンコンベア３を傾動可能に枢着し、このコン
ベア３の前半部の側方において基台２に垂直方向に立設
したブームオープン旋回ピンにブーム支持フレーム４を
水平方向に旋回可能に取り付け、このブーム支持フレー
ム４には基台２に回転可能に取付けたブームオープンシ
リンダを回動可能に取付ける。一方ブーム支持フレーム
４の先端部には後ブーム５を支持する支持ブラケット６
をバケット旋回ピン７によって水平方向に旋回可能に取
り付け、前記ブーム支持フレーム４とこの後ブーム５を
支持する支持ブラケット６との間はブーム左右揺動シリ
ンダ８によって連結されている。そして、この後ブーム
５は支持ブラケット７に対してシリンダ９によって上下
方向に揺動可能であり、この後ブーム５の先端には前ブ
ーム１０がシリンダ１１によって上下方向に揺動可能に
枢着されている。またこの前ブーム１０の先端にはバケ
ット１２が枢着され、さらにこのバケット１２はリンク
１３を介してシリンダ１４によって上下方向に首振り運
動できるものである。
走式クローラ１の上に基台２を設け、この基台２の中央
部にチェーンコンベア３を傾動可能に枢着し、このコン
ベア３の前半部の側方において基台２に垂直方向に立設
したブームオープン旋回ピンにブーム支持フレーム４を
水平方向に旋回可能に取り付け、このブーム支持フレー
ム４には基台２に回転可能に取付けたブームオープンシ
リンダを回動可能に取付ける。一方ブーム支持フレーム
４の先端部には後ブーム５を支持する支持ブラケット６
をバケット旋回ピン７によって水平方向に旋回可能に取
り付け、前記ブーム支持フレーム４とこの後ブーム５を
支持する支持ブラケット６との間はブーム左右揺動シリ
ンダ８によって連結されている。そして、この後ブーム
５は支持ブラケット７に対してシリンダ９によって上下
方向に揺動可能であり、この後ブーム５の先端には前ブ
ーム１０がシリンダ１１によって上下方向に揺動可能に
枢着されている。またこの前ブーム１０の先端にはバケ
ット１２が枢着され、さらにこのバケット１２はリンク
１３を介してシリンダ１４によって上下方向に首振り運
動できるものである。
【０００３】一方、ズリなどを搬送するチェーンコンベ
ヤ３のチェーン緊張装置は図４に示すように、スクレー
パバー１５が収容されているコンベアトラフ１６の両側
に配設されている支持体１７に挿入されたねじ棒１８と
一対の調整ナット１９とによってチェーンコンベヤ３の
チェーン２０が懸架されている駆動軸２１に取付けられ
たスプロケット２２の位置をコンベア減速機収納箱２３
を介して前後に調整するねじ式チェーン緊張装置が知ら
れていた。なお、符号２４はコンベアのチェーン駆動用
の油圧モータ、符号２８は枢着ピンである。また、図５
に示すようにねじ式チェーン緊張装置のねじ棒１８に一
対のばね座２５を設け、この間にばね２６を介在させ緊
張ナット２７によってチェーンコンベヤ３のチェーン２
０が懸架されている駆動軸２１に取付けられたスプロケ
ット２２の位置をコンベア減速機収納箱２３を介して前
後に調整するばね式チェーン緊張装置も知られている。
ヤ３のチェーン緊張装置は図４に示すように、スクレー
パバー１５が収容されているコンベアトラフ１６の両側
に配設されている支持体１７に挿入されたねじ棒１８と
一対の調整ナット１９とによってチェーンコンベヤ３の
チェーン２０が懸架されている駆動軸２１に取付けられ
たスプロケット２２の位置をコンベア減速機収納箱２３
を介して前後に調整するねじ式チェーン緊張装置が知ら
れていた。なお、符号２４はコンベアのチェーン駆動用
の油圧モータ、符号２８は枢着ピンである。また、図５
に示すようにねじ式チェーン緊張装置のねじ棒１８に一
対のばね座２５を設け、この間にばね２６を介在させ緊
張ナット２７によってチェーンコンベヤ３のチェーン２
０が懸架されている駆動軸２１に取付けられたスプロケ
ット２２の位置をコンベア減速機収納箱２３を介して前
後に調整するばね式チェーン緊張装置も知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ね
じ式チェーン緊張装置では、ねじ棒１８と調整ナット１
９とが錆付いていて調整作業が非常に困難であり、その
上に高所での直接人力による調整作業は危険であって、
長時間の労働となるという問題があった。また石がチェ
ーンやスプロケットなどに噛み込んでチェーンのロック
現象が発生して停止した場合には、その噛み込みを外す
ためにはコンベアを逆転させる他には手段がないという
欠点があった。
じ式チェーン緊張装置では、ねじ棒１８と調整ナット１
９とが錆付いていて調整作業が非常に困難であり、その
上に高所での直接人力による調整作業は危険であって、
長時間の労働となるという問題があった。また石がチェ
ーンやスプロケットなどに噛み込んでチェーンのロック
現象が発生して停止した場合には、その噛み込みを外す
ためにはコンベアを逆転させる他には手段がないという
欠点があった。
【０００５】また、上記ばね式チェーン緊張装置でも、
高所での調整作業には変わりがなく、その調整作業は危
険であって、長時間の労働となることもねじ式のものと
同様である。また石がチェーンやスプロケットなどに噛
み込んでチェーンのロック現象が発生して停止した場合
にも、ねじ式のものと同様にコンベアを逆転させる他に
は手段がなかった。
高所での調整作業には変わりがなく、その調整作業は危
険であって、長時間の労働となることもねじ式のものと
同様である。また石がチェーンやスプロケットなどに噛
み込んでチェーンのロック現象が発生して停止した場合
にも、ねじ式のものと同様にコンベアを逆転させる他に
は手段がなかった。
【０００６】そこで、最近上記の種々の欠点を改良し
て、チェーンの調整作業が安全に、かつ容易に行なえ、
しかもチェーンのロック現象が発生して停止した場合に
も、そのロック現象を迅速に解消できるスクレーパバー
によるチェーンコンベヤのチェーン緊張装置の開発が待
望されるようになってきた。
て、チェーンの調整作業が安全に、かつ容易に行なえ、
しかもチェーンのロック現象が発生して停止した場合に
も、そのロック現象を迅速に解消できるスクレーパバー
によるチェーンコンベヤのチェーン緊張装置の開発が待
望されるようになってきた。
【０００７】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構造で、チェーンコンベヤのチェーン
の緊張・解除が容易に、かつ迅速にでき、しかも遠隔操
作によりチェーンの調整作業が安全にできるチェーンコ
ンベヤのチェーン緊張装置および操作方法を提供するこ
とを目的としている。
のであり、簡単な構造で、チェーンコンベヤのチェーン
の緊張・解除が容易に、かつ迅速にでき、しかも遠隔操
作によりチェーンの調整作業が安全にできるチェーンコ
ンベヤのチェーン緊張装置および操作方法を提供するこ
とを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、スクレーパバーによりズリ等を搬送する
チェーンコンベヤのチェーン緊張装置において、該チェ
ーンコンベヤ側部に装着された油圧シリンダ内に、前後
２つのピストンが軸方向に互いに伸縮可能なダブルピス
トンを配設し、該前後２つのピストン間には互いに離間
させ、常にチェーンを緊張させるためのスプリングを装
着し、該ダブルピストンの前方に位置するピストンのピ
ストンロッドをチェーン緊張用スプロケット側に連結
し、前記油圧シリンダ内のダブルピストンの前部および
後部に油圧を導くようにしたことを特徴とするチェーン
コンベヤ用チェーン緊張装置である。
成するために、スクレーパバーによりズリ等を搬送する
チェーンコンベヤのチェーン緊張装置において、該チェ
ーンコンベヤ側部に装着された油圧シリンダ内に、前後
２つのピストンが軸方向に互いに伸縮可能なダブルピス
トンを配設し、該前後２つのピストン間には互いに離間
させ、常にチェーンを緊張させるためのスプリングを装
着し、該ダブルピストンの前方に位置するピストンのピ
ストンロッドをチェーン緊張用スプロケット側に連結
し、前記油圧シリンダ内のダブルピストンの前部および
後部に油圧を導くようにしたことを特徴とするチェーン
コンベヤ用チェーン緊張装置である。
【０００９】また、スクレーパバーによりズリ等を搬送
するチェーンコンベヤのチェーン緊張・解除操作方法に
おいて、２つのピストンがスプリングを介して互いに伸
縮可能なダブルピストンを内蔵した油圧シリンダ内で、
油圧ポンプからの圧油によって後方のピストン側を押圧
させて、前記スプリングを介してダブルピストンの前方
に位置するピストンのピストンロッドによってコンベヤ
の緊張状態を調整させ、調整後はこの状態においてチェ
ーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗をまず前記
スプリングで受け、さらに圧油が設定値以上の圧力にな
った際には、前記圧油をリリーフ弁によって自動的に逃
し一定値以上の緊張力がかからないようにし、一方、チ
ェーン補修などのためにチェーンの緊張力を解除する際
には、前記油圧ポンプからの圧油によって前方のピスト
ン側を押圧させて、該ピストンによって前記スプリング
を強制的に縮めてチェーンの緊張力を迅速に解除するこ
とを特徴としたチェーンコンベヤ用チェーン緊張・解除
操作方法である。
するチェーンコンベヤのチェーン緊張・解除操作方法に
おいて、２つのピストンがスプリングを介して互いに伸
縮可能なダブルピストンを内蔵した油圧シリンダ内で、
油圧ポンプからの圧油によって後方のピストン側を押圧
させて、前記スプリングを介してダブルピストンの前方
に位置するピストンのピストンロッドによってコンベヤ
の緊張状態を調整させ、調整後はこの状態においてチェ
ーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗をまず前記
スプリングで受け、さらに圧油が設定値以上の圧力にな
った際には、前記圧油をリリーフ弁によって自動的に逃
し一定値以上の緊張力がかからないようにし、一方、チ
ェーン補修などのためにチェーンの緊張力を解除する際
には、前記油圧ポンプからの圧油によって前方のピスト
ン側を押圧させて、該ピストンによって前記スプリング
を強制的に縮めてチェーンの緊張力を迅速に解除するこ
とを特徴としたチェーンコンベヤ用チェーン緊張・解除
操作方法である。
【００１０】
【作用】次に、本発明の作用について説明すると、第１
にコンベヤの緊張状態を調整する場合は、前記２つのピ
ストンが互いに伸縮可能に摺動するダブルピストンを内
蔵した油圧シリンダの後方入口から、油圧ポンプからの
圧油を後方のピストン側に注入すると、後方のピストン
を前方向に押圧して前記２つのピストン間に装着された
スプリングを介してダブルピストンの前方に位置するピ
ストンを前方向に押し、その前方に位置するピストンの
ピストンロッドによってチェーンコンベヤのチェーンが
懸架されている駆動軸に取付けられたスプロケットを前
進させ、コンベヤチェーンの緊張状態を調整する。この
ようにしてコンベヤチェーンの緊張状態の調整後は、油
圧回路中の切換弁を閉じて緊張状態を保持させる。
にコンベヤの緊張状態を調整する場合は、前記２つのピ
ストンが互いに伸縮可能に摺動するダブルピストンを内
蔵した油圧シリンダの後方入口から、油圧ポンプからの
圧油を後方のピストン側に注入すると、後方のピストン
を前方向に押圧して前記２つのピストン間に装着された
スプリングを介してダブルピストンの前方に位置するピ
ストンを前方向に押し、その前方に位置するピストンの
ピストンロッドによってチェーンコンベヤのチェーンが
懸架されている駆動軸に取付けられたスプロケットを前
進させ、コンベヤチェーンの緊張状態を調整する。この
ようにしてコンベヤチェーンの緊張状態の調整後は、油
圧回路中の切換弁を閉じて緊張状態を保持させる。
【００１１】また、このチェーンの緊張状態においてチ
ェーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗をまず前
記スプリングで受け、さらに圧油が急激に設定値以上の
圧力になった際には、前記後方のピストン側中の圧油を
リリーフ弁によって自動的に逃し、一定値以上の緊張力
がかからないように調整する。一方、チェーン補修など
のためにチェーンの緊張力を解除する場合には、前記油
圧ポンプからの圧油を前方のピストン側に注入して前方
のピストンを後方向に押圧して、この前方のピストンに
よって前記中間のスプリングを強制的に縮めてチェーン
の緊張力を迅速に解除する。
ェーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗をまず前
記スプリングで受け、さらに圧油が急激に設定値以上の
圧力になった際には、前記後方のピストン側中の圧油を
リリーフ弁によって自動的に逃し、一定値以上の緊張力
がかからないように調整する。一方、チェーン補修など
のためにチェーンの緊張力を解除する場合には、前記油
圧ポンプからの圧油を前方のピストン側に注入して前方
のピストンを後方向に押圧して、この前方のピストンに
よって前記中間のスプリングを強制的に縮めてチェーン
の緊張力を迅速に解除する。
【００１２】
【実施例】本発明に係るチェーンコンベヤのチェーン緊
張装置およびその操作方法の一実施例について図面を参
照して説明する。図１は本実施例の平面図、図２は本実
施例の油圧回路の説明図である。なお、図面において前
記従来例と同一または同等の部分については同じ符号を
付し、詳しい説明は省略する。
張装置およびその操作方法の一実施例について図面を参
照して説明する。図１は本実施例の平面図、図２は本実
施例の油圧回路の説明図である。なお、図面において前
記従来例と同一または同等の部分については同じ符号を
付し、詳しい説明は省略する。
【００１３】図１において、本実施例はズリなどを搬送
するチェーンコンベヤ３のスクレーパバー１５が収容さ
れているコンベアトラフ１６の両側に配設されている支
持体１７と、チェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架
されている一対のスプロケット２２の駆動軸２１を支持
するコンベア減速機収納箱２３との間に装備されたダブ
ルピストン装置からなっている。
するチェーンコンベヤ３のスクレーパバー１５が収容さ
れているコンベアトラフ１６の両側に配設されている支
持体１７と、チェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架
されている一対のスプロケット２２の駆動軸２１を支持
するコンベア減速機収納箱２３との間に装備されたダブ
ルピストン装置からなっている。
【００１４】上記ダブルピストン装置は、後端が枢着ピ
ン２９によってスクレーパバー１５が収容されているコ
ンベアトラフ１６の両側に配設されている支持体１７に
枢着されているシリンダ３０内に、前後２つのピストン
３１，３２が軸方向に互いに伸縮可能に摺動できるダブ
ルピストンが配設されており、上記前後２つのピストン
３１，３２間には互いに離間させるためのスプリング３
３が装着されている。そして、前方ピストン３２のピス
トンロッドはチェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架
されている一対のスプロケット２２の駆動軸２１を支持
するコンベア減速機収納箱２３に枢着ピン２８によって
連結されている。また上記シリンダ３０には後方ピスト
ン３１の後側に圧油を供給するための入口３４が設けら
れており、反対に前方ピストン３２の前側には圧油を供
給するための入口３５が設けられている。
ン２９によってスクレーパバー１５が収容されているコ
ンベアトラフ１６の両側に配設されている支持体１７に
枢着されているシリンダ３０内に、前後２つのピストン
３１，３２が軸方向に互いに伸縮可能に摺動できるダブ
ルピストンが配設されており、上記前後２つのピストン
３１，３２間には互いに離間させるためのスプリング３
３が装着されている。そして、前方ピストン３２のピス
トンロッドはチェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架
されている一対のスプロケット２２の駆動軸２１を支持
するコンベア減速機収納箱２３に枢着ピン２８によって
連結されている。また上記シリンダ３０には後方ピスト
ン３１の後側に圧油を供給するための入口３４が設けら
れており、反対に前方ピストン３２の前側には圧油を供
給するための入口３５が設けられている。
【００１５】図２は上記ダブルピストン装置に圧油を供
給する油圧回路を示しており、油タンク３７内の油は油
圧ポンプ３８によってマルチ切換弁３９内の切換弁４０
に送られ、この切換弁４０の操作によって前記シリンダ
３０内のピストン３１の後側に圧油を供給するための入
口３４または前方ピストン３２の前側には圧油を供給す
るための入口３５に圧油が供給される。この油圧回路を
利用してピストン３１の後側に油圧ポンプ３８によって
作った圧油を供給し、後方のピストン３１を前方向に押
圧して前記２つのピストン間に装着されたスプリング３
３を介してダブルピストンの前方ピストン３２を前方向
に押し、その前方ピストン３２のピストンロッドの移動
によってチェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架され
ているスプロケット２２を前進させ、コンベヤチェーン
２０の緊張状態を調整する。
給する油圧回路を示しており、油タンク３７内の油は油
圧ポンプ３８によってマルチ切換弁３９内の切換弁４０
に送られ、この切換弁４０の操作によって前記シリンダ
３０内のピストン３１の後側に圧油を供給するための入
口３４または前方ピストン３２の前側には圧油を供給す
るための入口３５に圧油が供給される。この油圧回路を
利用してピストン３１の後側に油圧ポンプ３８によって
作った圧油を供給し、後方のピストン３１を前方向に押
圧して前記２つのピストン間に装着されたスプリング３
３を介してダブルピストンの前方ピストン３２を前方向
に押し、その前方ピストン３２のピストンロッドの移動
によってチェーンコンベヤ３のチェーン２０が懸架され
ているスプロケット２２を前進させ、コンベヤチェーン
２０の緊張状態を調整する。
【００１６】このようにして、コンベヤチェーン２０の
緊張状態の調整後は、前記油圧回路中の切換弁４０を閉
じてコンベヤチェーン２０の緊張状態を保持させる。ま
た、チェーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗を
まず前記スプリング３３で受け、さらに後方ピストン３
１内の圧油が急激に設定値以上の圧力になった場合に
は、その圧油をリリーフ弁４２によって自動的に逃し、
後方ピストン３１内の圧油が一定値以上にならないよう
にする。また切換弁４１はコンベヤチェーン２０を弛め
る時のみに使用する。
緊張状態の調整後は、前記油圧回路中の切換弁４０を閉
じてコンベヤチェーン２０の緊張状態を保持させる。ま
た、チェーンのかみ込みなどが発生すると、その抵抗を
まず前記スプリング３３で受け、さらに後方ピストン３
１内の圧油が急激に設定値以上の圧力になった場合に
は、その圧油をリリーフ弁４２によって自動的に逃し、
後方ピストン３１内の圧油が一定値以上にならないよう
にする。また切換弁４１はコンベヤチェーン２０を弛め
る時のみに使用する。
【００１７】したがって、本実施例によればチェーンコ
ンベヤ３側部に装着された油圧シリンダ３０内に、前後
２つのピストン３１，３２が軸方向に互いに伸縮可能な
ダブルピストンを配設し、この前後２つのピストン間に
は互いに離間させるためのスプリング３３を装着し、ダ
ブルピストンの前方ピストン３２のピストンロッドをチ
ェーン緊張用スプロケット側に連結したから、チェーン
コンベヤ３のチェーン２０の緊張・解除が油圧回路のマ
ルチ切換弁３９内の切換弁４０の操作で容易に、かつ迅
速にできるとともに、油圧による遠隔操作によりチェー
ンの調整作業が安全に行なえるという効果がある。
ンベヤ３側部に装着された油圧シリンダ３０内に、前後
２つのピストン３１，３２が軸方向に互いに伸縮可能な
ダブルピストンを配設し、この前後２つのピストン間に
は互いに離間させるためのスプリング３３を装着し、ダ
ブルピストンの前方ピストン３２のピストンロッドをチ
ェーン緊張用スプロケット側に連結したから、チェーン
コンベヤ３のチェーン２０の緊張・解除が油圧回路のマ
ルチ切換弁３９内の切換弁４０の操作で容易に、かつ迅
速にできるとともに、油圧による遠隔操作によりチェー
ンの調整作業が安全に行なえるという効果がある。
【００１８】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、シリンダ
内に軸方向に互いに伸縮可能なダブルピストンを配設
し、この前後２つのピストン間には互いに離間させ、常
にチェーンを緊張させるためのスプリングを装着し、さ
らにダブルピストンの前方に位置するピストンのピスト
ンロッドをチェーン緊張用スプロケット側に連結したか
ら、チェーンコンベヤのチェーンの緊張・解除が油圧回
路の切換弁の操作で容易に、かつ迅速にできるととも
に、チェーンのかみ込みなどの場合にはその抵抗をまず
スプリングで受け、さらに圧油をリリーフ弁によって自
動的に逃して一定値以上の緊張力がかからないようにで
き、また油圧による遠隔操作によりチェーンの調整作業
や修理が安全に、かつ迅速に行なえるという効果があ
る。
内に軸方向に互いに伸縮可能なダブルピストンを配設
し、この前後２つのピストン間には互いに離間させ、常
にチェーンを緊張させるためのスプリングを装着し、さ
らにダブルピストンの前方に位置するピストンのピスト
ンロッドをチェーン緊張用スプロケット側に連結したか
ら、チェーンコンベヤのチェーンの緊張・解除が油圧回
路の切換弁の操作で容易に、かつ迅速にできるととも
に、チェーンのかみ込みなどの場合にはその抵抗をまず
スプリングで受け、さらに圧油をリリーフ弁によって自
動的に逃して一定値以上の緊張力がかからないようにで
き、また油圧による遠隔操作によりチェーンの調整作業
や修理が安全に、かつ迅速に行なえるという効果があ
る。
【図１】本実施例の平面図である。
【図２】本実施例の油圧回路説明図である。
【図３】本実施例が搭載されたずり積込機全体の側面図
である。
である。
【図４】従来例の平面図である。
【図５】従来例の平面図である。
３ チェーンコンベア １５ スクレーパバー １６ コンベアトラフ １７ 支持体 ２０ チェーン ２１ 駆動軸 ２２ スプロケット ２３ コンベア減速機収納箱 ２４ 油圧モータ ２８，２９ 枢着ピン ３０ シリンダ ３１，３２ ピストン ３３ スプリング ３４，３５ 圧油出入口 ３８ 油圧ポンプ ３９ マルチ切換弁 ４０，４１ 切換弁 ４２ リリーフ弁
Claims (2)
- 【請求項１】 スクレーパバーによりズリ等を搬送する
チェーンコンベヤのチェーン緊張装置において、該チェ
ーンコンベヤ側部に装着された油圧シリンダ内に、前後
２つのピストンが軸方向に互いに伸縮可能なダブルピス
トンを配設し、該前後２つのピストン間には互いに離間
させ、常にチェーンを緊張させるためのスプリングを装
着し、該ダブルピストンの前方に位置するピストンのピ
ストンロッドをチェーン緊張用スプロケット側に連結
し、前記油圧シリンダ内のダブルピストンの前部および
後部に油圧を導くようにしたことを特徴とするチェーン
コンベヤ用チェーン緊張装置。 - 【請求項２】 スクレーパバーによりズリ等を搬送する
チェーンコンベヤのチェーン緊張・解除操作方法におい
て、２つのピストンがスプリングを介して互いに伸縮可
能なダブルピストンを内蔵した油圧シリンダ内で、油圧
ポンプからの圧油によって後方のピストン側を押圧させ
て、前記スプリングを介してダブルピストンの前方に位
置するピストンのピストンロッドによってコンベヤの緊
張状態を調整させ、この状態においてチェーンのかみ込
みなどが発生すると、その抵抗をまず前記スプリングで
受け、さらに圧油が設定値以上の圧力になった際には、
前記圧油をリリーフ弁によって自動的に逃し一定値以上
の緊張力がかからないようにし、一方、チェーン補修な
どのためにチェーンの緊張力を解除する際には、前記油
圧ポンプからの圧油によって前方のピストン側を押圧さ
せて、該ピストンによって前記スプリングを強制的に縮
めてチェーンの緊張力を迅速に解除することを特徴とし
たチェーンコンベヤ用チェーン緊張・解除操作方法。
Priority Applications (1)
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