JPH07169830A - 誘電体分離基板の製造方法 - Google Patents

誘電体分離基板の製造方法

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JPH07169830A
JPH07169830A JP31360593A JP31360593A JPH07169830A JP H07169830 A JPH07169830 A JP H07169830A JP 31360593 A JP31360593 A JP 31360593A JP 31360593 A JP31360593 A JP 31360593A JP H07169830 A JPH07169830 A JP H07169830A
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cavity
semiconductor substrate
dielectric
introduction hole
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JP31360593A
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Hisashi Mizuide
久 水出
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素子分離領域の縮小化による、チップサイズ
の縮小化と、工程の低減による低コスト化を図り得る、
部分SOI領域を有する誘電体分離基板の製造方法を提
供する。 【構成】 第1の半導体基板と第2の半導体基板を直接
接合して基板内部に選択的に誘電体埋め込み層が形成さ
れる誘電体分離基板の製造方法において、第1の半導体
基板201の誘電体埋め込み層の形成位置に相当する領
域に凹部202を形成する工程と、第2の半導体基板2
04上に前記凹部202を下部にして第1の半導体基板
201を直接接合して空洞部203が形成される接合基
板205を形成する工程と、第1の半導体基板201の
主表面を研磨除去する工程と、接合基板205の主表面
より空洞部203に達する酸素導入孔206を形成する
工程と、接合基板205を酸化性雰囲気中に晒し、空洞
部203及び酸素導入孔206に誘電体埋め込み層とし
て酸化膜207を成長させて、空洞部203及び酸素導
入孔206を酸化膜207にて充填する工程とを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の製造方法
に係り、特に基板直接接合技術により、基板内部に選択
的に誘電体埋め込み層領域を形成する誘電体分離基板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーデバイスと制御回路の異種
機能を複合ICチップ化した代表的なデバイスとしてイ
ンテリジェントパワーICがある。この複合ICチップ
化を実現する上での課題として、(1)パワーデバイス
・制御回路間の電気的干渉、(2)パワーデバイスの発
熱による制御回路の温度上昇が挙げられ、複合化にはパ
ワーデバイスと制御回路間の分離技術が重要な要素技術
となっている。
【0003】これらの問題を解決した素子分離構造とし
て、部分SOI(Siliconon insulat
or)構造がいくつか提案されている。その一例とし
て、以下、図3及び図4に基づいて、この種の部分SO
I領域を有する誘電体分離基板の従来の製造方法につい
て説明する。 (1)まず、図3(A)に示すように、第1の半導体基
板101の主表面側の一部を、化学エッチングあるいは
反応性イオンエッチングにより、選択的にエッチング
し、例えば、深さ0.6μm程度の凹部102を形成す
る。
【0004】(2)次に、図3(B)に示すように、前
記凹部102の境界に沿って、基板端面を開口する酸素
導入孔103を、化学エッチングあるいは反応性イオン
エッチングによって形成する。ここで、酸素導入孔10
3の幅は、例えば90μmであり、深さは17μm程度
である。 (3)次いで、図3(C)に示すように、前記第1の半
導体基板101の主表面側と、第2の半導体基板104
の主表面側の鏡面をそれぞれ洗浄化、活性化させた後、
両基板を密着させ、その後、例えば1100℃で60分
以上の高温熱処理を施し、主表面同士を直接接合させる
ことによって、空洞部106が形成された接合基板10
5が形成される。
【0005】(4)次に、図3(D)に示すように、前
記接合基板105を酸化性雰囲気中で、例えば900℃
以上で、1時間以上の熱処理を施し、前記酸素導入孔1
03を通して、該接合基板105の内部の空洞部106
の表面を酸化し、酸化シリコン層107を形成する。た
だし、この酸化工程は、前記凹部102の表面と、前記
第2の半導体基板104の基板接合面側の主表面とで形
成される空洞部106が、これら両者表面から成長形成
する酸化シリコン層107によって完全に充填されるよ
うに、熱処理条件を設定する必要がある。
【0006】(5)次に、図4(A)に示すように、前
記接合基板105の前記第1の半導体基板101の反対
側の主表面より、前記酸素導入孔103が露見するま
で、研磨またはエッチングを施し、酸素導入孔108を
形成する。 (6)次に、図4(B)に示すように、例えばCVD法
により多結晶シリコン層109を堆積させ、前記酸素導
入孔108を充填する。
【0007】(7)次に、図4(C)に示すように、例
えば研磨法にて基板表面上の堆積物を除去し、平坦化す
ることにより、前記多結晶シリコン層109と前記酸化
シリコン層107で、他の領域と電気的に完全に分離さ
れた部分SOI領域を有する誘電体分離基板118が得
られる。ここで、前記酸化シリコン層107のない前記
第1の半導体基板101と、前記第2の半導体基板10
4の直接接合領域を有する領域がパワー素子形成領域1
10となり、前記酸化シリコン層107と、前記多結晶
シリコン層109で、他の領域と電気的に分離された領
域が制御素子形成領域111となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の誘電体分離基板の製造工程中の、図3(D)の
接合基板内部に選択的に酸化シリコン埋め込み層領域を
形成する工程において、図5に示すように、接合基板の
端部に開孔された酸素導入孔より、酸化性雰囲気を供給
する必要があるので、接合基板中央部の空洞部を酸化膜
で埋め込むためには、酸素導入孔の幅を、例えば90μ
m程度に設定する必要がある。その後、この領域は酸素
分離領域となるため、チップサイズの増大を招いてい
た。
【0009】なお、図5(a)は酸化膜の形成を説明す
る一部を破断したICチップの斜視図、図5(b)は図
5(a)のA部の拡大図である。また、酸素導入孔を少
なくとも接合基板端部より形成する必要があったので、
パターンレイアウトの自由度が非常に低く、チップサイ
ズの増大を招いていた。また、図4(A)の研磨工程に
加えて、図4(B)〜(C)の多結晶シリコン層の溝埋
め込み及び研磨技術等による平坦化工程が付加されてい
たため、誘電体分離基板の製造コスト低減の妨げになっ
ていた。
【0010】本発明は、上記問題点を除去し、素子分離
領域の縮小化による、チップサイズの縮小化と、工程の
低減による低コスト化を図り得る、部分SOI領域を有
する誘電体分離基板の製造方法を提供することを目的と
する。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、第1の半導体基板と第2の半導体基板を
直接接合して基板内部に選択的に誘電体埋め込み層が形
成される誘電体分離基板の製造方法において、第1の半
導体基板の誘電体埋め込み層の形成位置に相当する領域
に凹部を形成する工程と、第2の半導体基板上に前記凹
部を下部にした前記第1の半導体基板を直接接合して空
洞部が形成される接合基板を形成する工程と、前記第1
の半導体基板の主表面を研磨除去する工程と、前記接合
基板の主表面より前記空洞部に達する酸素導入孔を形成
する工程と、前記接合基板を酸化性雰囲気中に晒し、前
記空洞部及び前記酸素導入孔に誘電体埋め込み層として
酸化膜を成長させて、該空洞部及び酸素導入孔を酸化膜
にて充填する工程とを施すようにしたものである。
【0012】また、前記空洞部に連通する前記酸素導入
孔を形成する工程において、少なくとも分離島形状の側
壁となる部分を一部分残して連通させ、前記酸化性雰囲
気で前記空洞部及び酸素導入孔を酸化膜で充填させ接合
した後に、残りの部分に酸素導入孔を連通させ、該酸素
導入孔を酸化膜で充填する工程を有する。更に、前記空
洞部に連通する前記酸素導入孔を形成する工程におい
て、少なくとも分離島形状の側壁となる部分を一部分残
して連通させる工程と、前記側壁となる一部分がグリッ
ドライン上となるようパターンを形成する工程と、チッ
プ分割によって完全な誘電体分離とする工程を有する。
【0013】
【作用】本発明によれば、上記したように、 (A)第1の半導体基板と第2の半導体基板を直接接合
して基板内部に選択的に誘電体埋め込み層が形成される
誘電体分離基板の製造方法において、接合基板内部の空
洞部毎に酸素導入孔を形成し、酸化性雰囲気中に晒し、
空洞部乃至酸素導入孔を酸化シリコン層にて充填するこ
とにより、部分SOI領域を有する誘電体分離基板を形
成する。
【0014】したがって、酸素導入孔の幅を縮小するこ
とができ、素子分離領域の大幅な縮小を図ることができ
る。すなわち、従来のように接合基板端部より酸化性雰
囲気を供給する場合は、酸素導入孔の幅を少なくとも数
十μm必要としていたものが、本発明の場合は、その酸
素導入孔を数μmに縮小できるので、素子分離領域の大
幅な縮小が可能となる。
【0015】また、従来のように、太い酸素導入孔が必
要でないため、パターンレイアウトも自由度が増し、チ
ップサイズの大幅な縮小化が可能となる。更に、従来の
ように、酸素導入孔を多結晶シリコン等により充填し、
研磨にて基板表面の平坦化を図る工程が不要となり、製
造工程の簡素化が可能となる。 (B)また、請求項2記載の誘電体分離基板の製造方法
によれば、第1の酸素導入孔を空洞部と連通させること
により、基板表面より酸化性雰囲気中で熱処理を施し、
酸素導入孔を通し、接合基板内部の空洞部表面を酸化す
るとともに、酸素導入孔表面がこれら両者表面から成長
形成する熱酸化シリコンによって完全に充填される。次
に、第2の酸素導入孔を形成し、同様の酸化性雰囲気中
で熱処理をすることにより、素子間を完全に分離するこ
とが可能となる。
【0016】したがって、同一チップ内には大小複数個
の誘電体分離島を形成することができる。 (C)更に、請求項3記載の誘電体分離基板の製造方法
によれば、上記(A)を実施した後に、チップを分割す
ることにより素子間を完全に分離することが可能にな
る。これにより、請求項2記載の誘電体分離基板の製造
方法より少ない工程で、誘電体分離島を形成することが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を示
す誘電体分離基板の製造工程断面図、図2はその誘電体
分離基板の製造工程平面図である。まず、図1(A)に
示すように、第1の半導体基板201の主表面側の一部
を化学エッチングあるいは反応性イオンエッチングによ
り選択的にエッチングし、例えば、深さ1.0μm程度
の凹部202を形成する。その平面図が図2(A)に示
されており、図1(A)は図2(A)のa−a線断面を
示している。
【0018】次いで、図1(B)に示すように、前記第
1の半導体基板201の主表面側と第2の半導体基板2
04の主表面側の鏡面をそれぞれ、例えばNH3 :H2
2:H2 Oの混液、HCl:H2 2 :H2 Oの混
液、HF:H2 Oの混液等の薬品を用いて有機物の除
去、金属汚染の除去及び純水洗浄を施すことにより、十
分洗浄する。その後、例えば、H2 SO4 :H2 2
混合液中へ浸漬等によって半導体基板表面に数十Å程度
の酸化シリコン層を形成し、親水性を持たせ、純水にて
洗浄する。
【0019】次に、乾燥窒素等により乾燥した後に、前
記第1の半導体基板201の主表面側と、前記第2の半
導体基板204の主表面側の鏡面同士を密着させる。こ
れにより、2枚の半導体基板201と204は、主表面
に形成されたシラノール基及び主表面に吸着した水分子
の水素結合により接着される。更に、この接着した2枚
の半導体基板201と204を、例えば窒素、アルゴン
等の不活性ガス雰囲気中で、例えば、1100℃以上の
温度で1時間以上の熱処理を施すことにより、接着面に
おいて脱水縮合反応がおきて、シリコンと酸素の結合
(Si−O−Si)ができて、更に、酸素が半導体基板
内に拡散して、シリコン原子同士の結合(Si−Si)
ができ、前記第1の半導体基板201と前記第2の半導
体基板204が直接接合され、接合基板205が形成さ
れる。ただし、この時、前記凹部202は接合しておら
ず空洞部203が形成される。
【0020】次に、第1の半導体基板201の図1
(B)のe−e線までを、例えば研磨技術等を用いて除
去する。その平面図が図2(B)に示されており、図1
(B)は図2(B)のb−b線断面を示している。次
に、図1(C)に示すように、前記空洞部203の段差
部の境界に沿って、例えば、反応性イオンエッチング技
術を用いて酸素導入孔206を形成する。ここで、酸素
導入孔206の幅は前記空洞部203の深さより少なく
とも大きな値とし、例えば、4.0μm程度とする。そ
の平面図が図2(C)に示されており、図1(C)は図
2(C)のc−c線断面を示している。
【0021】次に、図1(D)に示すように、この一体
化した前記接合基板205を、酸化性雰囲気中で熱処理
を施し、前記酸素導入孔206を通して接合基板205
内部の空洞部203の表面を酸化し、酸化シリコン層2
07を形成する。但し、この図1(D)に示す酸化工程
は、前記空洞部203の表面と前記第2の半導体基板の
主表面として形成される空洞部203及び前記酸素導入
孔206の側面が、これら両者表面から成長形成する熱
酸化シリコンによって完全に充填されるように熱処理条
件が設定される必要があり、例えば、30気圧のH2
2 雰囲気中にて、1000℃で400分の熱処理を施
す。その平面図が図2(D)に示されており、図1
(D)は図2(D)のd−d線断面を示している。
【0022】その後、前記接合基板205の主表面側に
形成された前記酸化シリコン層(図示なし)を、例え
ば、フッ酸等を用いてエッチング除去することにより、
最終的に図1(D)に示すように、部分SOI領域を有
する誘電体分離基板が形成される。次に、本発明の第2
の実施例について図を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図6は本発明の第2の実施例を示す誘電体
分離基板の製造工程断面図、図7はその誘電体分離基板
の製造工程平面図である。まず、図6(A)に示すよう
に、第1の半導体基板301の主表面側の一部に空洞部
302を形成し、第2の半導体基板303と接合させた
接合基板305を形成する。その平面図が図7(A)に
示されており、図6(A)は図7(A)のa−a線断面
を示している。
【0024】次に、図6(B)に示すように、前記空洞
部302の境界に沿って第1の酸素導入孔303−1を
形成する。例えば、図示したL字型とするが、他の型で
も可能である。その平面図が図7(B)に示されてお
り、図6(B)は図7(B)のb−b線断面を示してい
る。次に、図6(C)に示すように、前記接合基板30
5を酸化性雰囲気中で、熱処理を施し、第1の酸素導入
孔303−1を通して、空洞部302の表面を酸化し、
酸化シリコン層306aを形成する。この時、空洞部3
02及び第1の酸素導入孔303−1の側面が熱酸化シ
リコンによって完全に充填される。その平面図が図7
(C)に示されており、図6(C)は図7(C)のc−
c線断面を示している。
【0025】次に、図6(D)に示すように、第2の酸
素導入孔303−2を前記空洞部302の他の境界に沿
って形成する。その平面図が図7(D)に示されてお
り、図6(D)は図7(D)のd−d線断面を示してい
る。次に、図6(E)に示すように、前記接合基板30
5を酸化性雰囲気中で酸化し、酸化シリコン層306b
を形成して、空洞部302及び第2の酸素導入孔303
−2を熱酸化シリコンによって完全に充填する。
【0026】この製造方法により、同一基板(Siチッ
プ)内に複数個の誘電体、つまり、酸化シリコン層30
6で分離された島を形成することができる。その平面図
が図7(E)に示されており、図6(E)は図7(E)
のe−e線断面を示している。次に、本発明の第3の実
施例について図を参照しながら詳細に説明する。
【0027】図8は本発明の第3の実施例を示す誘電体
分離基板の製造工程断面図、図9はその誘電体分離基板
の製造工程平面図である。まず、図8(A)に示すよう
に、第1の実施例と同様の方法により、第1の半導体基
板401と第2の半導体基板404からなる接合基板4
05を作製し、1チップ内において一部を誘電体分離す
る方法において、空洞部402と一方向を残した酸素導
入孔403を酸化シリコン層406により充填する。ま
た、この時、酸化膜分離をさせない部分は、グリッドラ
イン408上に位置するようにする。その平面が、図9
(A)に示されている。ここで、407はグリッドライ
ン408のみが除去された酸化シリコン膜である。
【0028】次に、図8(B)に示すように、グリッド
ライン408をダイシングソウにより、1つ1つのチッ
プに分割することにより、同一チップ上に誘電体で分離
された一部が形成される。その平面が図9(B)に示さ
れている。ここで、例えば、領域Aはパワー素子形成領
域となり、領域Bは制御素子形成領域とすることができ
る。
【0029】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (1)接合基板内部の空洞部に、酸化シリコン層を形成
するための酸素導入孔を基板表面から空洞部に連通さ
せ、酸素導入孔より酸化性雰囲気を供給し、熱処理を施
すことにより、空洞部及び酸素導入孔を酸化シリコン層
にて充填するようにしたので、酸素導入孔の幅を縮小す
ることができ、素子分離領域の大幅な縮小を図ることが
できる。
【0031】すなわち、従来のように接合基板端部より
酸化性雰囲気を供給する場合は、酸素導入孔の幅を少な
くとも数十μm必要としていたものが、本発明の場合
は、その酸素導入孔を数μmに縮小できるので、素子分
離領域の大幅な縮小が可能となる。また、従来のよう
に、太い酸素導入孔が必要でないため、パターンレイア
ウトも自由度が増し、チップサイズの大幅な縮小化が可
能となる。
【0032】更に、従来のように、酸素導入孔を多結晶
シリコン等により充填し、研磨にて基板表面の平坦化を
図る工程が不要となり、製造工程の簡素化が可能とな
る。したがって、素子分離領域の大幅な縮小化が可能
で、チップサイズの大幅な縮小化と、工程の低減による
低コスト化を図ることができる。 (2)また、請求項2記載の誘電体分離基板の製造方法
によれば、第1の酸素導入孔を空洞部と連通させること
により、基板表面より酸化性雰囲気中で熱処理を施し、
酸素導入孔を通し、接合基板内部の空洞部表面を酸化す
るとともに、酸素導入孔表面がこれら両者表面から成長
形成する熱酸化シリコンによって完全に充填される。次
に、第2の酸素導入孔を形成し、同様の酸化性雰囲気中
で熱処理をすることにより、素子間を完全に分離するこ
とが可能となる。
【0033】したがって、同一チップ内には大小複数個
の誘電体分離島を形成することができる。 (3)更に、請求項3記載の誘電体分離基板の製造方法
によれば、上記(1)を実施した後に、チップを分割す
ることにより素子間を完全に分離することが可能にな
る。これにより、請求項2記載の誘電体分離基板の製造
方法より少ない工程で、誘電体分離島を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程平面図である。
【図3】従来の誘電体分離基板の製造工程断面図(その
1)である。
【図4】従来の誘電体分離基板の製造工程断面図(その
2)である。
【図5】従来の誘電体分離基板の酸化膜の成長工程の説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程平面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す誘電体分離基板の
製造工程平面図である。
【符号の説明】
201,301,401 第1の半導体基板 202 凹部 203,302,402 空洞部 204,303,404 第2の半導体基板 205,305,405 接合基板 206,403 酸素導入孔 207,306,306a,306b,406 酸化
シリコン層 303−1 第1の酸素導入孔 303−2 第2の酸素導入孔 407 酸化シリコン膜 408 グリッドライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体基板と第2の半導体基板を
    直接接合して基板内部に選択的に誘電体埋め込み層が形
    成される誘電体分離基板の製造方法において、 (a)第1の半導体基板の誘電体埋め込み層の形成位置
    に相当する領域に凹部を形成する工程と、 (b)第2の半導体基板上に前記凹部を下部にした前記
    第1の半導体基板を直接接合して空洞部が形成される接
    合基板を形成する工程と、 (c)前記第1の半導体基板の主表面を研磨除去する工
    程と、 (d)前記接合基板の主表面より前記空洞部に達する酸
    素導入孔を形成する工程と、 (e)前記接合基板を酸化性雰囲気中に晒し、前記空洞
    部及び前記酸素導入孔に誘電体埋め込み層として酸化膜
    を成長させて、該空洞部及び酸素導入孔を酸化膜にて充
    填する工程とを施すことを特徴とする誘電体分離基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の誘電体分離基板の製
    造方法において、前記空洞部に連通する前記酸素導入孔
    を形成する工程において、少なくとも分離島形状の側壁
    となる部分を一部分残して連通させ、前記酸化性雰囲気
    で前記空洞部及び酸素導入孔を酸化膜で充填させ接合し
    た後に、残りの部分に酸素導入孔を連通させ、該酸素導
    入孔を酸化膜で充填する工程を有する誘電体分離基板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の誘電体分離基板の製
    造方法において、前記空洞部に連通する前記酸素導入孔
    を形成する工程において、少なくとも分離島形状の側壁
    となる部分を一部分残して連通させる工程と、前記側壁
    となる一部分がグリッドライン上となるようパターンを
    形成する工程と、チップ分割によって完全な誘電体分離
    とする工程を有する誘電体分離基板の製造方法。
JP31360593A 1993-12-14 1993-12-14 誘電体分離基板の製造方法 Withdrawn JPH07169830A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003096426A1 (en) * 2002-05-08 2003-11-20 Nec Corporation Semiconductor substrate manufacturing method and semiconductor device manufacturing method, and semiconductor substrate and semiconductor device manufactured by the methods
JP2011159657A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Toyota Motor Corp Soiウェハの製造方法
JP2014045030A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Osaka Univ 結晶基板に孔を形成する方法、並びに結晶基板内に配線や配管を有する機能性デバイス

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