JPH0716563A - 燐酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離する方法 - Google Patents

燐酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離する方法

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JPH0716563A
JPH0716563A JP16109093A JP16109093A JPH0716563A JP H0716563 A JPH0716563 A JP H0716563A JP 16109093 A JP16109093 A JP 16109093A JP 16109093 A JP16109093 A JP 16109093A JP H0716563 A JPH0716563 A JP H0716563A
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cation exchange
phosphate ion
aqueous solution
ion
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Yoshiyuki Nakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【構成】燐酸イオン含有水溶液を、2価以上の陽イオン
を有する陽イオン交換樹脂と接触させることによる、燐
酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離する方法。ゲ
ル型陽イオン交換樹脂を用いる場合はジビニルベンゼン
2〜9重量%のもの、多孔性型陽イオン交換樹脂を用い
る場合は最高細孔容積における細孔の細孔半径80nm
以下のものが望ましい。 【効果】多量の有機溶媒を使用することなく、陽イオン
交換樹脂を用いて、広い濃度範囲の燐酸イオン含有水溶
液から燐酸イオンを分離することができる。したがっ
て、各種燐酸塩含有廃液の処理や燐酸根含有溶液の分析
の前処理に適用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陽イオン交換樹脂を用
いて、燐酸イオン含有水溶液中の燐酸イオンを他のイオ
ンから分離する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、陽イオン交換樹脂を用いて、燐酸
イオン含有水溶液中の燐酸イオンを他のイオンから分離
する方法として、H型イオン交換樹脂を充填したカラム
の系内をアセトン水溶液で置換しておき、一定量の燐酸
イオン含有水溶液を溶解させたアセトン溶液をこのカラ
ムに注入し、次に該アセトン水溶液を一定条件で送液す
ることによって、燐酸イオンと他のイオンとをクロマト
グラフィーの方式で分離溶出させる方法が知られている
(分析化学第26巻第102〜106頁(197
7))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、燐酸イオン含有水溶液に多量のアセトン溶液を添加
する必要があり、また、アセトンを回収するにはこの多
量のアセトンを蒸留によって留出させるなどして燐酸イ
オンなどと分離しなければならない。
【0004】本発明は、陽イオン交換樹脂を用いて燐酸
イオン含有水溶液中の燐酸イオンを他のイオンから分離
するのに、このように多量の有機溶媒を使用する必要の
ない方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、2価以上の
陽イオンを有する陽イオン交換樹脂が燐酸イオンと接触
して、難溶性燐酸塩を析出させることなく燐酸イオンを
選択的に吸着することを見出だし、その知見にもとづい
て本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、燐酸イオン含有水溶
液を、2価以上の陽イオンを有する陽イオン交換樹脂と
接触させることによる、燐酸イオン含有水溶液から燐酸
イオンを分離する方法を要旨とするものである。
【0007】燐酸イオン含有水溶液としては、たとえば
硝酸、硫酸、ハロゲンなどの他の陰イオンが混在するも
のを挙げることができる。燐酸イオンの濃度についても
格別の制限はなく、本発明によればごく低い濃度から高
い濃度まで広い範囲のものを処理することができる。
【0008】2価以上の陽イオン(以下、Feイオン等
という。また、Feイオン等を有する陽イオン交換樹脂
をFe等型陽イオン交換樹脂という)として、格別の制
限はなく、たとえば、Fe,Cr,Bi,Al、Ba,
Ca,Ti,Y,Zr,Cu,Zn,Ni,Mg,Pb
等のイオンを挙げることができるが、吸着容量、環境問
題などの点からFe3+、ついでAlが望ましい。
【0009】Fe等型陽イオン交換樹脂は、たとえば、
市販のH型、Na型などの陽イオン交換樹脂を陽イオン
交換樹脂の総交換容量の数倍のFeイオン等が存在す
る、たとえば、塩化鉄,塩化カルシウム,硫酸アルミニ
ウム等の水溶液、硫酸ジルコニウムの硫酸酸性水溶液、
硝酸イットリウムの硝酸酸性水溶液などと数分間接触さ
せ、純水で洗浄することによって簡単に調製することが
できる。
【0010】Fe等型陽イオン交換樹脂としては、ゲル
型および多孔性型のいずれをも使用しうる。ゲル型陽イ
オン交換樹脂の場合は、架橋剤のジビニルベンゼン(以
下、DVBという。本明細書において、DVBの含有量
は、陽イオン交換樹脂の骨格の共重合体に対する割合を
いう。たとえば、DVBとスチレンとの共重合体にスル
ホン酸基が結合したものにおいては、{DVB/(DV
B+スチレン)}×100である)2〜9重量%、とく
に4〜8重量%のものがよく、いっぽう、多孔性型陽イ
オン交換樹脂の場合は、最高細孔容積における細孔の細
孔半径80nm以下のものがよい。ゲル型陽イオン交換
樹脂においては、DVBの含有量が少なすぎると、当然
機械的強度に劣るだけでなく、一般にイオン交換容量が
低下しそれにともなって燐酸イオン吸着容量も低下し、
いっぽう、DVBの含有量が多すぎるとイオン交換容量
が高くてもなぜか燐酸吸着容量が低下し、とくに10重
量%以上でその低下が著しいからである。また、多孔性
陽イオン交換樹脂においては、最高細孔容積の細孔の細
孔半径が80nmをこえると、燐酸イオンとその他の陰
イオン成分との選択分離率が低下するからである。それ
らの理由はさだかではないが、ゲル型陽イオン交換樹脂
ではDVB含有量が、また、多孔性型陽イオン交換樹脂
では最高細孔容積の細孔の細孔半径が燐酸と他の陰イオ
ンとを通すためのなんらかの意味でのフルイの役目を果
たすことによるものと考えられる。Fe等型陽イオン交
換樹脂におけるイオン交換基は、スルホン酸基が望まし
い。カルボン酸基などにくらべて低pHでFeイオン等
を陽イオン交換樹脂から脱離させにくく、また、硫酸エ
ステル基などにくらべてイオン交換容量が高いからであ
る。
【0011】燐酸イオン含有水溶液とFe等型陽イオン
交換樹脂との接触は、前者の液中に後者の樹脂粒を分散
させて撹拌する方式や後者の樹脂粒を充填したカラムに
前者の液を流通させる方式などによって行えばよい。撹
拌方式によれば、燐酸イオンを痕跡まで完全に吸着させ
るのは困難であるが、他の陰イオンを液側に残して燐酸
イオンと分離するのが容易であり;いっぽう、流通方式
では、燐酸イオンを完全に吸着するのが容易であるもの
の燐酸イオン以外の陰イオンまで一部吸着されることが
あるが、吸着後溶離によって燐酸イオンとこの吸着され
た他の陰イオンとを分離することができる。
【0012】陽イオン交換樹脂に吸着された燐酸イオン
は、陽イオン交換樹脂を塩酸、硝酸、硫酸等の酸性水溶
液または水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ性水溶液
と接触させて燐酸イオンを溶出させることによって回収
することができる。酸性水溶液で溶離させると燐酸イオ
ンだけでなくFeイオン等も溶離するので、陽イオン交
換樹脂を燐酸イオンの吸着に再使用するには、その前に
Feイオン等含有水溶液によってイオン交換処理しなけ
ればならない。いっぽう、適度な濃度のアルカリ性水溶
液によれば、Feイオン等を溶離させることなく陰イオ
ンを溶離することができるので、陽イオン交換樹脂を洗
浄するだけで燐酸イオンの吸着に再使用することができ
る。もっとも、アルカリ性水溶液で溶離した場合も、陽
イオン交換樹脂の燐酸イオン吸着容量の低下は免れない
ので、その容量を完全に回復させるには、塩酸などの酸
で洗浄してからFeイオン等を含む水溶液によってイオ
ン交換処理をしなければならない。
【0013】
【作用】本発明者らは、十分な量の各種濃度の燐酸をF
e(III)型陽イオン交換樹脂粒と撹拌方式で接触さ
せたところ、燐酸濃度がある値以下ではFe3+が樹脂か
ら脱離せず、その濃度をこえるとそれが脱離し、Fe3+
が樹脂から脱離しない範囲で燐酸濃度のもっとも高い場
合に樹脂に吸着されたPO4とFeとのモル比は2であ
ることを見出だした。
【0014】この事実から、たとえば、Fe型等陽イオ
ン交換樹脂としてFe型スルホン酸型陽イオン交換樹脂
を使用して燐酸を処理する場合の燐酸イオンの吸着の機
構は、燐酸濃度が低いときは −(SO3 -3Fe3++H3PO4→ −(SO3 -2Fe3+[H2PO4-+−SO3 - または −SO Fe3+[HPO42-+2(−SO3 -+) 燐酸濃度が高いときは −(SO3 -3Fe3++2H3PO4→ −SO3 -Fe3+・2[H2PO4-+2(−SO3 -+) の式で表されるものであると推定される。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、多量の有機溶媒を使用
することなく、陽イオン交換樹脂を用いて、広い濃度範
囲の燐酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離するこ
とができる。したがって、本発明は、湿式燐酸製造工場
の副生石膏洗浄廃液、溶剤抽出法による燐酸精製工場か
らの廃液、スケール形成防止や防食目的で添加された燐
酸ナトリウムなどを含むボイラー用水等の燐酸根含有溶
液の燐酸根の分離や燐酸根含有溶液の分析の前処理に適
用することができる。
【0016】
【実施例】下表に示す市販のNa型の陽イオン交換樹脂
8種を下記のようにイオン交換処理してFe型およびA
l型の陽イオン交換樹脂を製造し、以下の例に使用し
た。
【0017】 型式番号 メーカー 官能基 DVB 最高最高容積 の細孔半径 wt% nm IR−118H オルガノ ゲル型 スルホン酸 4.5 IR−120 オルガノ ゲル型 スルホン酸 8 IR−122 オルガノ ゲル型 スルホン酸 10 IR−124 オルガノ ゲル型 スルホン酸 12 SK102 三菱化成 ゲル型 スルホン酸 2 MR−252 オルガノ 多孔性型 スルホン酸 12 8 MR−200 オルガノ 多孔性型 スルホン酸 20 8 IRC−50 オルガノ 多孔性型 カルボン酸 80 (撹拌方式用Fe等型陽イオン交換樹脂)Na型のもの
をH型にイオン交換処理した各湿潤樹脂10ml(総イ
オン交換容量13〜30mg当量/10ml湿潤樹脂)
をビーカーに秤取し、このイオン交換樹脂に100g/
l塩化第二鉄溶液50ml(Fe3+イオン量 92mg
当量)または100g/l塩化アルミニウム溶液50m
l(Al3+イオン量112mg当量)を加えてスターラ
ーで10分間混合し、鉄イオンまたはアルミニウムイオ
ンで陽イオン交換樹脂のイオン交換基を飽和させ、陽イ
オン溶液からグラスフィルターを用いて吸引ろ過し、純
水200mlで水洗してFe型またはAl型の撹拌方式
用陽イオン交換樹脂を製造した。
【0018】(流通方式用Fe等型陽イオン交換樹脂)
上記のNa型のIR−118Hをメノウの乳鉢で10μ
m以下にすりつぶし、内径4.6mm、長さ50mmの
カラムに充填し、H型にイオン交換処理し、それに10
0g/l塩化第二鉄水溶液20ml(Fe3+イオン量
37mg当量)をポンプで2ml/minの流速で10
分かけて通して陽イオン交換樹脂を鉄イオンで飽和さ
せ、純水で十分に洗浄して流通方式用Fe等型陽イオン
交換樹脂を製造した。
【0019】実施例1〜8 試薬特級の燐酸水溶液ならびにイオンクロマトグラフィ
ー用標準液のNaBr水溶液およびNa2SO4水溶液を
用いて、H3PO47.5g/l、Br-1.0mg/
l、SO4 2-1.0mg/lの燐酸含有水溶液を調製
し、この溶液10mlを上記撹拌方式用としてIR−1
18H、IR−120、MR−252、MR−200、
IRC−50、IR−122およびIR−124にFe
イオンを飽和させた陽イオン交換樹脂各10mlに加え
て、スターラーで10分間混合し、えられたものの液相
を陰イオン分析用イオンクロマトグラフで分析した。そ
の結果を表1および表2に示す。
【0020】実施例9〜14 実施例9〜11では、試薬特級の燐酸水溶液、試薬特級
の水酸化ナトリウムならびにイオンクロマトグラフィー
用標準液のNaBr水溶液およびNa2SO4水溶液を用
いて、NaOH12g/l、H3PO47.5g/l、B
-1.0mg/l、SO4 2-1.0mg/lの燐酸ナト
リウム水溶液を調製した。また、実施例12〜14で
は、試薬特級の燐酸水溶液、試薬特級の水酸化ナトリウ
ムまたは試薬特級のn−ブタノールおよびイオンクロマ
トグラフィー用標準液のNaBr水溶液およびNa2
4水溶液を用いて、n−ブタノール7.5g/l、H3
PO47.5g/l、Br-1.0mg/l、SO
4 2-1.0mg/lの燐酸含有水溶液を調製した。この
ようにして調製された燐酸含有水溶液各10mlを前記
撹拌方式用としてIR−118H、MR−200および
IRC−50にFeイオンを飽和させた陽イオン交換樹
脂各10mlに加えて、スターラーで10分間混合し、
えられたものの液相を陰イオン分析用イオンクロマトグ
ラフで分析した。その結果を表3に示す。
【0021】実施例15および16 試薬特級の燐酸水溶液ならびにイオンクロマトグラフィ
ー用標準液のNaBr水溶液およびNa2SO4水溶液を
用いて、実施例15では、H3PO41.0g/l、Br
-1.0mg/l、SO4 2-1.0mg/lの燐酸含有水
溶液を調製し、実施例16では、H3PO450g/l、
Br-5.0mg/l、SO4 2-5.0mg/lの燐酸含
有水溶液を調製した。このようにして調製された燐酸含
有水溶液各10mlを前記撹拌方式用としてIR−11
8HにFeイオンを飽和させた陽イオン交換樹脂各10
mlに加えて、スターラーで10分間混合し、えられた
ものの液相を陰イオン分析用イオンクロマトグラフで分
析した。その結果を表3に示す。
【0022】上記吸着処理によってえられた陽イオン交
換樹脂を含む液をグラスフィルターを用いて吸引ろ過
し、分離された陽イオン交換樹脂を純水200mlで水
洗し、ビーカーに移し、48重量%NaOH溶液20m
lを加えてスターラーで10分間混合したところ、燐酸
イオンは陽イオン交換樹脂から溶出して燐酸ナトリウム
水溶液としてえられ、この水溶液中には鉄は含まれてい
なかった。
【0023】実施例17〜21 試薬特級の燐酸水溶液ならびにイオンクロマトグラフィ
ー用標準液のNaBr水溶液およびNa2SO4水溶液を
用いて、H3PO47.5g/l、Br-1.0mg/
l、SO4 2-1.0mg/lの燐酸含有水溶液を調製
し、この溶液10mlを前記撹拌方式用としてIR−1
18H、IR−120、MR−252、MR−200お
よびIRC−50にAlイオンを飽和させた陽イオン交
換樹脂各10mlに加えて、スターラーで10分間混合
し、えられたものの液相を陰イオン分析用イオンクロマ
トグラフで分析した。その結果を表4に示す。
【0024】実施例22 試薬特級の燐酸水溶液ならびにイオンクロマトグラフィ
ー用標準液のNaBr水溶液およびNa2SO4水溶液を
用いて、H3PO4500mg/l、Br-1.0mg/
l、SO4 2-1.0mg/lの燐酸含有水溶液を調製
し、この溶液30mlを前記流通方式用としてIR−1
18HにFeイオンを飽和させた陽イオン交換樹脂のカ
ラムにポンプで0.3ml/minの流速で100分か
けて通した。カラムから流出した液を陰イオン分析用イ
オンクロマトグラフで分析した。結果を表3に示す。
【0025】実施例23〜27 主たる成分が H3PO4 10g/l Cl- 50g/l SO4 2- 2g/l HF 1g/l Fe 2g/l Ti 0.2g/l n−ブタノール 45g/l である、抽出法精製燐酸製造プラントからの抽出残液お
よびそれを純水で希釈した液各10mlを前記撹拌方式
用としてIR−118HにFeイオンを飽和させた陽イ
オン交換樹脂各10mlに加えて、スターラーで10分
間混合し、えられたものの液相を陰イオン分析用イオン
クロマトグラフで分析した。その結果を表5に示す。
【0026】実施例28(溶離例) 試薬特級の燐酸水溶液を用いてH3PO4濃度7.5g/
lの燐酸水溶液を調製し、それに対して1.5倍の体積
の前記撹拌方式用としてIR−118HにFeイオンを
飽和させた陽イオン交換樹脂と10分間混合し、濾過
し、濾滓の樹脂を洗浄した。濾液のH3PO4濃度は0.
05g/lであった。次に上記のように処理した樹脂各
15mlを各種濃度の水酸化ナトリウム水溶液30ml
と10分間混合して燐酸イオンを溶離させ、その液相の
燐酸イオン濃度を測定し、溶離率を求めた。その結果を
表6に示す。いずれの例においても、溶離の際に鉄が樹
脂から脱離することはなかった。
【0027】実施例29(陽イオン種の相違による能力
の比較) Feイオンを他の各種の金属イオンに代えるほかは実施
例1と同じ条件にして吸着処理し、処理液中の燐酸濃度
に基づいて燐酸水溶液の濃度をH3PO47.5g/lか
ら1g/lまで低下させるのに必要な樹脂の量の推定値
およびその際の樹脂単位量当たりの吸着量を求めた。結
果を表7に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燐酸イオン含有水溶液を、2価以上の陽イ
    オンを有する陽イオン交換樹脂と接触させることを特徴
    とする、燐酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離す
    る方法。
  2. 【請求項2】陽イオン交換樹脂がジビニルベンゼン2〜
    9重量%のゲル型陽イオン交換樹脂である、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】陽イオン交換樹脂が最高細孔容積における
    細孔の細孔半径80nm以下の多孔性型陽イオン交換樹
    脂である、請求項1記載の方法。
JP16109093A 1993-06-30 1993-06-30 燐酸イオン含有水溶液から燐酸イオンを分離する方法 Pending JPH0716563A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238714A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 湿し水の処理方法及び湿し水の処理装置
KR101524742B1 (ko) * 2007-09-06 2015-05-29 술저 켐테크 악티엔게젤샤프트 분별 결정화에 의한 인산의 정제방법 및 정제장치
JP2015136641A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 太平洋セメント株式会社 リン酸廃液の処理方法及び処理装置
JP2015193001A (ja) * 2014-03-25 2015-11-05 学校法人早稲田大学 砒素吸着装置及び砒素吸着方法

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