JPH07165031A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH07165031A
JPH07165031A JP5312034A JP31203493A JPH07165031A JP H07165031 A JPH07165031 A JP H07165031A JP 5312034 A JP5312034 A JP 5312034A JP 31203493 A JP31203493 A JP 31203493A JP H07165031 A JPH07165031 A JP H07165031A
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JP
Japan
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rod
master cylinder
pedal
spring
pressure
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Application number
JP5312034A
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English (en)
Inventor
Toshiya Osawa
俊哉 大澤
Kenji Nanahara
賢司 七原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムを簡素化しながらペダル板踏み感の
解消とフェイル時のブレーキ力確保を達成できるブレー
キ制御装置を提供すること。 【構成】 ブレーキペダルaとマスタシリンダbとの間
に、マスタシリンダb側の第1ロッドf1と、ブレーキ
ペダルa側の第2ロッドf2と、第1ロッドf1と第2
ロッドf2との間に介装されるスプリングf3を有し、
スプリング変位が所定変位量に満たないとペダル踏力が
スプリングf3を介してマスタシリンダbに入力され、
所定変位量以上となると第1ロッドf1と第2ロッドf
2が接触し、ペダル踏力がマスタシリンダbに直接入力
されるように、両ロッドf1,f2間の隙間とスプリン
グf3のばね定数を設定したペダルフィーリング調整機
構fを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各輪に加えるブレーキ
液圧を任意に制御するブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキ制御装置としては、例え
ば、特開平5−39025号公報に記載のものが知られ
ている。この出典に記載の装置のうち電子油圧制御弁を
パイロット弁とメイン弁の2つに分割して簡略化したシ
ステムを図9に示す。
【0003】図9において、ブレーキ制御装置が正常状
態では、ポンプ3と両弁1,2との間に配置されたフェ
イルセーフ弁4はONで、ポンプ3からの供給圧がパイ
ロット弁1及びメイン弁2に送られる。ここで、パイロ
ット弁1は、マスタシリンダ圧に応じて供給圧を調圧
し、パイロット圧を出力する。メイン弁2は、パイロッ
ト圧とソレノイド推力に応じて供給圧を調圧することで
ホイールシリンダ9への制御圧を作り出す。
【0004】この正常状態でブレーキペダルが踏まれる
と、マスタシリンダ8からでる液量は、パイロット弁1
のパイロットピンのわずかな移動量と各部品のシール材
に変形分と油路内の油のわずかな圧縮分に限られる。し
たがって、ブレーキペダルへのペダル踏力に対してペダ
ルストロークの発生はほとんどなく、いわゆる「板踏
み」となってしまう。
【0005】これを解決するために、マスタシリンダ圧
系には、マスタシリンダ圧に応じて体積が変化するダン
パピストン30が必要となってくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブレーキ制御装置にあっては、ダンパピストン30
により現状の負圧ブースタと同等のペダルフィーリング
を得ることを目的としているため、その容量はホイール
シリンダ4輪分とほぼ同じとなる。したがって、システ
ムがフェイルし、マスタシリンダ8でホイールシリンダ
9を直接加圧する時、マスタシリンダ8にとっての負荷
は、ホイールシリンダ8輪分にもなり、フェイル時に制
動力を確保するには、吐出液量が現状の倍のマスタシリ
ンダが必要となり、コスト,重量,大きさの点で不利で
あるという問題があった。
【0007】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、システムを簡素化しな
がらペダル板踏み感の解消とフェイル時のブレーキ力確
保を達成できるブレーキ制御装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のブレーキ制御装置では、図1のクレーム対応図
に示すように、ブレーキペダルaへのブレーキ踏力に応
じたマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダbと、
マスタシリンダ圧による力とソレノイド推力との差に応
じて外部液圧源cからの供給圧を各輪のホイールシリン
ダdへの制御圧に調圧する電子油圧制御弁eと、を備え
たブレーキ制御装置において、前記ブレーキペダルaと
マスタシリンダbとの間に、マスタシリンダb側の第1
ロッドf1と、ブレーキペダルa側の第2ロッドf2
と、第1ロッドf1と第2ロッドf2との間に介装され
るスプリングf3を有し、スプリング変位が所定変位量
に満たないとペダル踏力がスプリングf3を介してマス
タシリンダbに入力され、所定変位量以上となると第1
ロッドf1と第2ロッドf2が接触し、ペダル踏力がマ
スタシリンダbに直接入力されるように、両ロッドf
1,f2間の隙間とスプリングf3のばね定数を設定し
たペダルフィーリング調整機構fを設けたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】システム正常時にブレーキ操作を行なうと、ブ
レーキペダルaに加えられた踏力は、第2ロッドf2→
スプリングf3→第1ロッドf1を介してマスタシリン
ダbに入力され、この入力により発生するマスタシリン
ダ圧が電子油圧制御弁eに供給される。電子油圧制御弁
eにおいては、外部液圧源cからの供給圧をマスタシリ
ンダ圧による力とソレノイド推力との差に応じて制御圧
に調圧し、この制御圧がホイールシリンダdへ送られ、
ブレーキ力を発生する。
【0010】このブレーキ操作時、ブレーキペダルaと
マスタシリンダbとの間に設けられたペダルフィーリン
グ調整機構fにより、スプリングf3の変位によりブレ
ーキペダルaのストロークが許容されることで、ダンパ
ピストンを用いないでもペダル板踏み感の解消ペダル板
踏み感の解消が図られる。ここで、両ロッドf1,f2
間の隙間の設定やスプリングf3のばね定数の設定によ
り、端にペダル板踏み感を解消するにとどまらず、ブレ
ーキ操作時のペダルフィーリングを良好にすることがで
きる。
【0011】システム異常状態では、外部液圧源cから
電子油圧制御弁eへの液圧供給が絶たれ、マスタシリン
ダbにより発生する液量はホイールシリンダdへそのま
ま送られる。
【0012】この時、ブレーキペダルaをペダルフィー
リング調整機構fの両ロッドf1,f2間の隙間を無く
すまで踏み込むと、第1ロッドf1と第2ロッドf2が
接触し、ペダル踏力がマスタシリンダbに直接入力され
ることになり、ペダルストロークを過大とすることな
く、十分なホイールシリンダ圧を得るために必要な液量
を出すマスタシリンダbのストロークが確保される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】まず、構成を説明する。
【0015】図2は本発明実施例のブレーキ制御装置を
示す全体システム図である。
【0016】まず、主な構成を説明すると、図2におい
て、1はパイロット弁、2はメイン弁、3はポンプ(外
部液圧源cに相当)、4はフェイルセーフ弁、5は供給
圧カット弁、6は圧力切換弁、7はブレーキペダル、8
はマスタシリンダ、9はホイールシリンダ、10はペダ
ルフィーリング調整機構、20は車輪速センサ、21は
コントローラ、22はソレノイド駆動回路である。
【0017】前記マスタシリンダ8は、ブレーキペダル
7へのブレーキ踏力に応じたマスタシリンダ圧を発生す
る。
【0018】前記パイロット弁1とメイン弁2により電
子油圧制御弁が構成され、ポンプ3からの供給圧をホイ
ールシリンダ9への制御圧に調圧する。
【0019】前記パイロット弁1は、マスタシリンダ圧
を受けるパイロットピン1aと、該パイロットピン1a
からの力をスプール1bに伝えるバネ1cとを有し、供
給圧カット弁5からの供給圧をマスタシリンダ圧に応じ
たパイロット圧に調圧する。
【0020】前記メイン弁2は、パイロット圧を受ける
パイロット圧入力ピン2aと、該入力ピン2aからの力
が増圧方向に加えられ、ソレノイド2bによる推力が減
圧方向に加えられるスプール2cと、該スプール2cを
両端から付勢するバネ2d,2eとを有し、供給圧カッ
ト弁5からの供給圧をパイロット圧による力とソレノイ
ド推力との差に応じた制御圧に調圧する。
【0021】前記供給圧カット弁5は、マスタシリンダ
圧を受けるパイロットピン5aと、該パイロットピン5
aからの力により前記パイロット弁1及びメイン弁2へ
の供給圧を開閉するスプール5bと、マスタシリンダ圧
に抗するようにスプール5bに力を働かせるバネ5cと
を有し、マスタシリンダ圧がパイロットピン5aに作用
している時は供給圧をパイロット弁1及びメイン弁2へ
供給し、マスタシリンダ圧がパイロットピン5aに作用
していない時はパイロット弁1及びメイン弁2への供給
圧をカットする。
【0022】前記圧力切換弁6は、フェイルセーフ弁4
を介したポンプ3からの供給圧が正常値よりも下がる
と、メイン弁2からホイールシリンダ9への油路を遮断
し、マスタシリンダ8からホイールシリンダ9への油路
を連通する。
【0023】図3はブレーキペダル部を示す側面図、図
4はペダルフィーリング調整機構10を示す図である。
【0024】図3において、7はブレーキペダル、8は
マスタシリンダ、10はペダルフィーリング調整機構、
11はペダル支持用ブラケット、12はマスタシリンダ
用ブラケット、13はエンジンルームと車室間の隔壁、
14はクレビス、15はクレビスピン、16はペダル支
持ピンである。
【0025】前記ペダルフィーリング調整機構10の一
端部は、マスタシリンダ8の入力部8aに嵌入接触によ
り連結され、他端部は、クレビス14を介してクレビス
ピン15によりブレーキペダル7に連結されている。前
記マスタシリンダ8はマスタシリンダ用ブラケット12
に固定され、該ブラケット12は隔壁13に固定されて
いる。前記ブレーキペダル7は、ペダル支持ピン16を
介してペダル支持用ブラケット11に揺動可能に連結さ
れ、該ブラケット11は隔壁13に固定されている。以
上の構成により、ペダル踏力は、ブレーキペダル7→ク
レビスピン15→クレビス14→ペダルフィーリング調
整機構10を介してマスタシリンダ6へ伝達される。
【0026】図4において、ペダルフィーリング調整機
構10は、マスタシリンダ8側の第1ロッド10aと、
ブレーキペダル7側の第2ロッド10bと、第1ロッド
10aと第2ロッド10bとの間の外側に介装される第
1スプリング10cと、第1ロッド10aと第2ロッド
10bとの間の内側に介装される第2スプリング10d
とを有して構成されている。ここで、第1スプリング1
0cは、ペダル踏力ゼロの時に両ロッド10a,10b
に接触しており、両ロッド10a,10b間に隙間L2
が設定され、そのばね定数はK1に設定されている。第
2スプリング10dは、第1スプリング10cの変位量
がL1(<L2)に達しないと両ロッド10a,10b
に接触しないようにフリースプリング状態で内挿配置さ
れ、そのばね定数はK2に設定されている。
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】[ペダルフィーリング調整作用]ブレーキ
ペダル7に踏力が加わると、クレビス14から第2ロッ
ド10bへ力が伝わり、第1スプリング10cが押し縮
められ、第1ロッド10aによりマスタシリンダ8へ力
が入力される。ここで、第2ロッド10bの変位をx,
第1ロッド10aに変位をy,x−y=zとすると、z
<L1の間は第1スプリング10cによってのみ力が伝
わる。さらに踏力が加えられ、z=L1となると、第2
ロッド10bは第2スプリング10dと接し、以降、L
1≦z<L2の間では、両スプリング10c,10dに
より力が伝わる。
【0029】このように2つのスプリング10c,10
dを組み合わせることにより、ばね定数が非線形となる
ことで、スプリングが1つの時よりも良好なペダルフィ
ーリングが得られる。
【0030】そして、踏力が増加しz=L2となると、
第1ロッド10aのストッパ面10eと第2ロッド10
bのストッパ面10fが接するため、第2ロッド10b
に加えられた力は、直接第1ロッド10aに伝わる。
【0031】尚、z=L1となる時、第2ロッド10b
に加わる力FをF1とし、z=L2となる時、第2ロッ
ド10bに加わる力FをF2とすると、スプリング変位
zに対する第2ロッド力Fの関係は、図5に示すように
なる。
【0032】また、第1スプリング10cのばね定数K
1は、 K1=F1/L1 …(1) 第2スプリング10dのばね定数K2は、L1≦z<L
2における両スプリング10c,10dの剛性ばね定数
をK3とすると、 K1+K2=K3 K3=(F2−F1)/(L2−L1) …(2) であるため、 K2=K3−K1=(F2−F1)/(L2−L1)−F1/L1 …(3) で定められる。
【0033】[通常制動時]通常の制動時で倍力機能が
働いている時のペダル踏力について説明する。
【0034】この場合、マスタシリンダ8の負荷は、パ
イロット弁1と供給圧カット弁5であり、パイロットピ
ン1a,5aのわずかなストロークはあるものの液圧剛
性が非常に高いため、第1ロッド10aはほとんど変位
しない。
【0035】したがって、y≒0とすると、第2ロッド
10bの変位x=zである。
【0036】また、ブレーキペダル7の踏面の変位を
S、ここに加わる踏力をW、ペダル比をPとすると、ペ
ダルストロークSとペダル踏力Wは、下記の式で表され
る。
【0037】 S=P・x+L0 W=F/P …(4) ここで、L0はガタによるむだストロークである。
【0038】x=zとすると、(4) 式及び図5から、倍
力機能が働く時のペダルストロークSに対するペダル踏
力Wの関係は、図6に示す特性により表される。
【0039】ここで、一般的には、L0≒20mm,PL
2+L0=80mm,F2/P=30kgf ,P=4程度の
値となるため、L2=15mm,F2=120kgf とな
る。
【0040】[倍力機能失陥時]フェイルセーフ弁がO
FFとなり、圧力切換弁6がメイン弁2からホイールシ
リンダ9を連通を遮断する側に切り換えられる倍力機能
失陥時には、マスタシリンダ8からホイールシリンダ9
へ直接に液圧が加えられる。
【0041】この時の第1ロッド10aの変位特性は、
図7の(a)特性に示す特性となる。この曲線は、ホイ
ールシリンダ4輪分の供給液量と圧力の関係から決めら
れる。尚、yの最大値L3は、マスタシリンダ8の最大
ストロークに等しく、その値は15mm程度である。ま
た、最大ホイールシリンダ圧を140kgf/cm2 とする
と、マスタシリンダ8の断面積は5cm2 であるため、両
ロッド10a,10bに加えられる最大力F3は、14
0kgf/cm2 ×5cm2 =700kgf となる。
【0042】また、x=y+zであるため、第2ロッド
10bの変位xは、図5から図7の(c)特性に示す特
性で表される。この時のxの最大ストロークL4は、L
4=L2+L3となるため、その値は30mmとなる。
【0043】また、ブレーキペダル7の踏面のストロー
クSとペダル踏力Wの関係は、図7の(c)と(4) 式か
ら図8にように表される。ここで、ペダルストロークS
の最大値PL4+L0は140mmとなる。この値は、現
状のブレーキペダルの最大ストロークとほぼ同じであ
る。
【0044】したがって、上記の構成により、現状のブ
レーキペダルとマスタシリンダを用いて、倍力時のペダ
ルフィーリングを確保しつつ、且つ、倍力機能失陥時の
制動力を得ることが可能となる。
【0045】[供給圧カット弁作用]供給圧カット弁5
は、マスタシリンダ圧がパイロットピン5aに作用して
いる時は供給圧をパイロット弁1及びメイン弁2へ供給
し、マスタシリンダ圧がパイロットピン5aに作用して
いない時はパイロット弁1及びメイン弁2への供給圧を
カットする。よって、非制動時に制御圧系へのリーク流
量を減らす機能を持つことになる。
【0046】次に、効果を説明する。
【0047】実施例装置にあっては、下記に列挙する効
果が併せて達成される。
【0048】(1)ブレーキペダル7とマスタシリンダ
8との間に、マスタシリンダ8側の第1ロッド10a
と、ブレーキペダル7側の第2ロッド10bと、第1ロ
ッド10aと第2ロッド10bとの間に介装される第1
スプリング10c,第2スプリング10dを有し、スプ
リング変位zが所定変位量L1に満たないとペダル踏力
が第1スプリング10cを介してマスタシリンダ8に入
力され、スプリング変位zがL1≦z<L2の時には両
スプリング10c,10dを介してマスタシリンダ8に
入力され、スプリング変位zが所定変位量L2以上とな
ると第1ロッド10aと第2ロッド10bが接触し、ペ
ダル踏力がマスタシリンダ8に直接入力されるように、
両ロッド10a,10b間の隙間L1,L2とスプリン
グ10a,10bのばね定数K1,K2を設定したペダ
ルフィーリング調整機構10を設けた装置としたため、
ダンパピストンの省略によりシステムを簡素化しながら
ペダル板踏み感の解消とフェイル時のブレーキ力確保を
達成できる。
【0049】特に、スプリングとして第1スプリング1
0cと第2スプリング10dを用い、これらを組み合わ
せることで非線形のばね定数を得るようにしているた
め、違和感のない良好なペダルフィーリングが確保され
る。
【0050】(2)油圧制御弁を、パイロット弁1aと
メイン弁1bとの2つに分割し、メイン弁1bの構成を
摺動シールを有さない構成としたため、メイン弁1bで
の油圧制御時にメイン弁スプール26のヒステリシス損
失を低減できる。
【0051】(3)ブレーキ制御システムに、マスタシ
リンダ圧がパイロットピン18に作用している時は供給
圧をパイロット弁1及びメイン弁2へ供給し、マスタシ
リンダ圧がパイロットピン5aに作用していない時はパ
イロット弁1及びメイン弁2への供給圧をカットする供
給圧カット弁5を設けたため、非制動時に制御圧系への
リーク流量を減らすことができる。
【0052】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0053】例えば、実施例装置では、電子油圧制御弁
としてパイロット弁とメイン弁による例を示したが、特
開平5−39025号公報に記載されているように1つ
の電子油圧制御弁を持つシステムにも適用できるし、ま
た、供給圧カット弁を持たないシステムにも適用するこ
とができる。
【0054】また、実施例ではスプリングとして、コイ
ルスプリングタイプのものを示したが、ゴムスプリング
等の他の形式のスプリングやコイルスプリングとゴムス
プリングを組み合わせるような複合形式のものを用いて
もよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のブレ
ーキ制御装置にあっては、ブレーキペダルとマスタシリ
ンダとの間に、マスタシリンダ側の第1ロッドと、ブレ
ーキペダル側の第2ロッドと、第1ロッドと第2ロッド
との間に介装されるスプリングを有し、スプリング変位
が所定変位量に満たないとペダル踏力がスプリングを介
してマスタシリンダに入力され、所定変位量以上となる
と第1ロッドと第2ロッドが接触し、ペダル踏力がマス
タシリンダに直接入力されるように、両ロッド間の隙間
とスプリングのばね定数を設定したペダルフィーリング
調整機構を設けた装置としたため、システムを簡素化し
ながらペダル板踏み感の解消とフェイル時のブレーキ力
確保を達成できるブレーキ制御装置を提供することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ制御装置を示すクレーム対応
図である。
【図2】実施例のブレーキ制御装置を示す全体システム
図である。
【図3】実施例装置のブレーキペダル部を示す側面図で
ある。
【図4】実施例装置のペダルフィーリング調整機構を示
す図である。
【図5】実施例装置でのスプリング変位に対する第2ロ
ッドに加わる力の関係を示す特性図である。
【図6】実施例装置でのペダルストロークに対するペダ
ル踏力の関係を示す特性図である。
【図7】実施例装置での倍力機能失陥時におけるロッド
作用力特性図である。
【図8】実施例装置での倍力機能失陥時におけるペダル
ストロークに対するペダル踏力の関係を示す特性図であ
る。
【図9】従来のブレーキ制御装置を示す全体システム図
である。
【符号の説明】
a ブレーキペダル b マスタシリンダ c 外部液圧源 d ホイールシリンダ e 電子油圧制御弁 f ペダルフィーリング調整機構 f1 第1ロッド f2 第2ロッド f3 スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルへのブレーキ踏力に応じ
    たマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダと、 マスタシリンダ圧による力とソレノイド推力との差に応
    じて外部液圧源からの供給圧を各輪のホイールシリンダ
    への制御圧に調圧する電子油圧制御弁と、 を備えたブレーキ制御装置において、 前記ブレーキペダルとマスタシリンダとの間に、マスタ
    シリンダ側の第1ロッドと、ブレーキペダル側の第2ロ
    ッドと、第1ロッドと第2ロッドとの間に介装されるス
    プリングを有し、スプリング変位が所定変位量に満たな
    いとペダル踏力がスプリングを介してマスタシリンダに
    入力され、所定変位量以上となると第1ロッドと第2ロ
    ッドが接触し、ペダル踏力がマスタシリンダに直接入力
    されるように、両ロッド間の隙間とスプリングのばね定
    数を設定したペダルフィーリング調整機構を設けたこと
    を特徴とするブレーキ制御装置。
JP5312034A 1993-12-13 1993-12-13 ブレーキ制御装置 Pending JPH07165031A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6349806B1 (en) 1998-09-30 2002-02-26 Tokico Ltd. Cylinder apparatus for a brake fluid pressure control system
WO2010055842A1 (ja) * 2008-11-12 2010-05-20 本田技研工業株式会社 ブレーキ装置

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