JPH07161805A - 半導体ウェハ収納ケースおよびその搬送装置,投入・払出し装置 - Google Patents

半導体ウェハ収納ケースおよびその搬送装置,投入・払出し装置

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JPH07161805A
JPH07161805A JP30308493A JP30308493A JPH07161805A JP H07161805 A JPH07161805 A JP H07161805A JP 30308493 A JP30308493 A JP 30308493A JP 30308493 A JP30308493 A JP 30308493A JP H07161805 A JPH07161805 A JP H07161805A
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JP
Japan
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semiconductor wafer
bellows
case body
case
air
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JP30308493A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Yamada
義明 山田
Yoshinori Ito
嘉教 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウェハの挿入および取り出しを安全か
つ容易に行えるとともに、内部に収容した半導体ウェハ
が運搬時などにガタついて損傷するのを未然に防止可能
にする。 【構成】 半導体ウェハ4の周縁を挟持および挟持解除
可能に伸縮する蛇腹部8を設け、この蛇腹部8の内外に
上記半導体ウェハ4を出入可能にする開口部Tを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体ウェハを収納
する半導体ウェハ収納ケースおよびその搬送装置,投入
・払出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の半導体ウェハ収納ケース
を示す斜視図であり、図において、1はプラスチックな
どからなるケース本体、2はケース本体1の一面に設け
られた開口、3はケース本体1内の対向する2箇所に対
称配置された複数の略V字状の溝、4はこれらの対向す
る各溝3に一部が嵌まり込むように設置された半導体ウ
ェハである。
【0003】図15は半導体ウェハ4の溝3における嵌
合状況を示す平面図であり、各溝3の溝ピッチPは半導
体ウェハ4の出し入れを容易にする大きさとされ、しか
も溝3と半導体ウェハ4との間には隙間Cが設けられ
て、上記同様に、半導体ウェハ4の出し入れを容易に行
えるようにしている。
【0004】次に動作について説明する。単結晶をダイ
ヤモンドカッターで薄く切り、表面が磨かれた複数枚の
上記半導体ウェハ4は、これの搬送,処理などを安全か
つ円滑に行うため、図14に示すように、ケース本体1
内に、各溝3に周縁の一部が挿入されるように収容され
る。また、これらの半導体ウェハ4のケース本体1から
の出し入れは開口2を通して行われる。
【0005】そして、かかる半導体ウェハ4の出し入れ
が円滑に行えるように、上記のように溝ピッチPおよび
間隙Cが設定され、この結果、ケース本体1の全体の奥
行き寸法はDとされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体ウェハ収
納ケースは以上のように構成されているので、上記のよ
うに半導体ウェハ4の出し入れの容易さを考慮して溝ピ
ッチPや間隙Cを確保する必要があるために、奥行き寸
法Dが必然的に大きくなってしまうほか、上記間隙Cが
あることによって、半導体ウェハ4が搬送中に溝3内で
ガタついて溝壁に衝突し、損傷を受けて使用不能に陥る
などの問題点があった。
【0007】請求項1〜請求項3の発明は上記のような
問題点を解消するためになされたもので、半導体ウェハ
の挿入および取り出しを安全かつ容易に行えるととも
に、内部に収容した半導体ウェハが運搬時などにガタつ
いて損傷するのを未然に防止できる半導体ウェハ収納ケ
ースを得ることを目的とする。
【0008】請求項4および請求項5の発明は半導体ウ
ェハを収納する半導体ウェハ収納ケースを、その半導体
ウェハのガタを生じることなく安全,確実に保持しなが
ら搬送できる半導体ウェハ収納ケースの搬送装置を得る
ことを目的とする。
【0009】請求項6および請求項7の発明は半導体ウ
ェハ収納ケース内の半導体ウェハの投入および払出しを
円滑に行うことができる半導体ウェハ収納ケースの投入
・払出し装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体ウェハ収納ケースは、半導体ウェハの周縁を挟持お
よび挟持解除可能に伸縮する蛇腹部を設け、この蛇腹部
の内外に上記半導体ウェハを出入可能にする開口部を設
けたものである。
【0011】請求項2の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースは、半導体ウェハの周縁を挟持および挟持解除可能
に伸縮する形状記憶合金からなる蛇腹部を設け、該蛇腹
部の内面に金属汚染防止用の樹脂コーティングを施した
ものである。
【0012】請求項3の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースは、給排気可能な空気室を蛇腹部の肉厚内に設け、
上記給排気により半導体ウェハの周縁の一部を、上記蛇
腹部の少なくとも対向する2箇所で挟持および挟持解除
可能に伸縮させるようにしたものである。
【0013】請求項4の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースの搬送装置は、蛇腹部を形状記憶合金で作った半導
体ウェハ収納用のケース本体を把持する把持部材を設
け、この把持部材に上記形状記憶合金の蛇腹部に加えら
れる温度を調節する温度調節部を設けたものである。
【0014】請求項5の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースの搬送装置は、蛇腹部の肉厚内に空気室を持った半
導体ウェハ収納用のケース本体を把持する把持部材を設
け、該把持部材に設けた空気供給部を通じて、上記空気
室に対して給排気を行う空気給排気部を設けたものであ
る。
【0015】請求項6の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースの投入・払出し装置は、形状記憶合金の蛇腹部を持
った半導体ウェハ収納用のケース本体を設置するケース
ステージを有し、該ケースステージに上記形状記憶合金
の蛇腹部に加えられる温度を調節する温度調節部を設け
たものである。
【0016】請求項7の発明に係る半導体ウェハ収納ケ
ースの投入・払出し装置は、蛇腹部の肉厚内に空気室を
持った半導体ウェハ収納用のケース本体を設置するケー
スステージを設け、該ケースステージに上記空気室に対
して給排気を行う空気給排気部を設けたものである。
【0017】
【作用】請求項1の発明における半導体ウェハ収納ケー
スは、蛇腹部を伸ばすことにより溝ピッチを大きくする
とともに、溝とこの溝に収納された半導体ウェハとの間
に間隙をもたせることにより、ケース本体からの半導体
ウェハ着脱を容易にし、また、蛇腹を縮めることによ
り、溝壁にて半導体ウェハの外周を押圧固定して、搬送
時における半導体ウェハのケース本体内での踊りを防
ぐ。
【0018】請求項2の発明における半導体ウェハ収納
ケースは、蛇腹を形状記憶合金で構成することにより、
ケース本体に与える温度により、蛇腹を伸ばしたり縮め
たりして、半導体ウェハの保持および解除を行わせ、ま
た、半導体ウェハが接触する溝壁の樹脂コーティングに
より、形状記憶合金から半導体ウェハへの金属汚染を防
ぐ。
【0019】請求項3の発明における半導体ウェハ収納
ケースは、蛇腹の内部に設けられた空気室への空気の出
し入れにより、蛇腹を伸ばしたり縮めたりして、半導体
ウェハの保持および保持解除を行わせる。
【0020】請求項4の発明における半導体ウェハ収納
ケース搬送装置は、ケース本体を把持した状態で、温度
昇降部によりケース本体を構成する蛇腹部に熱を与えた
り逆に奪ったりして、この蛇腹を伸ばしたり縮めたり
し、縮めた際に半導体ウェハの保持,搬送を可能にす
る。
【0021】請求項5の発明における半導体ウェハ収納
ケース搬送装置は、ケース本体を把持した状態で、空気
給排気部により蛇腹内の空気室に空気を入れたり出した
りすることによって、蛇腹を伸ばしたり縮めたりし、縮
めた際に半導体ウェハの保持,搬送を可能にする。
【0022】請求項6の発明における半導体ウェハ収納
ケースの投入・払出し装置は、ケース本体をケースステ
ージに載せたとき、温度昇降部により半導体ウェハ収納
ケースに熱を与えたり逆に奪ったりすることで、蛇腹を
伸ばしたり縮めたりして、半導体ウェハの投入や払出し
を行わせる。
【0023】請求項7の発明における半導体ウェハ収納
ケースの投入・払出し装置は、ケース本体をそのケース
ステージに載せたとき、空気供給部により蛇腹内の空気
室に空気を入れたり出したりすることで、蛇腹を伸ばし
たり縮めたりして、半導体ウェハの投入や払出しを行わ
せる。
【0024】
【実施例】実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例
を図について説明する。図1において、5はケース本体
で、これの対向する一対の側板6の上部外側には、これ
を搬送する時把持する取手7が設けられている。8は各
側板6間に連設された一対の蛇腹部、9はこの蛇腹部8
の内面側に設けられた複数の溝で、対向する溝9間に半
導体ウェハ4の周縁の一部が挟持および挟持解除可能に
収容されている。また、Tは側板6および蛇腹部8によ
って囲まれた空間内に半導体ウェハ4の出し入れを行え
るようにする開口部である。
【0025】図2および図3は溝9の変化の状態を示す
詳細図であり、図2は蛇腹部8が延びた状態を示し、図
3は蛇腹部8が縮んだ状態を示している。
【0026】次に動作について説明する。まず、図2に
示すように、蛇腹部8が伸びた状態では、溝ピッチP1
は大きく、半導体ウェハ4と溝9内面との間に間隙Cが
あるため、ケース本体5からの半導体ウェハ4の取り出
しや挿入が容易に実施できる。
【0027】一方、図3に示すように、蛇腹部8が縮ん
だ状態では、溝ピッチP2 は上記の溝ピッチP1 よりも
小さくなり、図4に示すように、ケース本体5の奥行寸
法DはD1 (P1 ×6)からD2 (P2 ×6)と小さく
なるとともに、間隙Cはゼロとなる。このため、ケース
本体5の搬送時において、ケース本体5自体が小さくな
り、運び易くなるうえ、ケース本体5内での半導体ウェ
ハ4の踊りなどのガタを無くすることができる。
【0028】実施例2.図5は請求項2の発明の一実施
例を示す。この実施例では、ケース本体10を構成する
蛇腹部11は形状記憶合金を材料とし、高温時に蛇腹部
11が縮んだ状態になるように製作されている。なお、
形状記憶合金を高温時に蛇腹部11が伸びた状態になる
ように製作することも任意であり、その蛇腹部11の溝
壁には樹脂コーティング12が施されている。
【0029】この実施例によれば、例えば常温では蛇腹
部11は伸びた状態で、温度を上げると蛇腹部11は縮
む。このため、その蛇腹部11が縮む力を利用して、半
導体ウェハ4を構内に保持可能にし、一方、温度を常温
に戻すことで上記保持を解除して、開口部Tから半導体
ウェハ4を出入することができる。また、溝壁に施され
た樹脂コーティング12により形状記憶合金から半導体
ウェハ4への金属汚染を防止することができる。
【0030】実施例3.図6は請求項3の発明の一実施
例を示す。この実施例において、7は搬送時にケース本
体13を把持するための取手、14は蛇腹部、15は蛇
腹部14の内面に設けられた複数の溝、16は蛇腹部1
4間に連設された側板である。
【0031】図7は上記蛇腹部14の詳細を示す。これ
によれば、蛇腹部14の肉厚内には空気室17があり、
この空気室17はケース本体13の側板16に設置され
た空気口18につながっている。なお、上記空気室17
は空気口18からの空気の供給により体積が増え、図8
に示すように蛇腹が伸びるとともに、逆に空気口18か
ら空気を抜くことにより体積が小さくなり、図9に示す
ように蛇腹部14が縮んで、溝15内に半導体ウェハ4
の一部を挟持するように機能する。
【0032】この実施例によれば、まず、蛇腹部14内
の空気室17に、空気口18から空気を供給し、空気室
17の体積を大きくする。これにより蛇腹部14は図8
に示すように伸び、溝ピッチP1 は大きくなるととも
に、半導体ウェハ4と溝15内面との間隙Cがあるた
め、ケース本体13からの半導体ウェハ4の取り出しや
挿入が容易にできる。
【0033】一方、空気口18から空気室17内の空気
を抜くことにより、空気室17の体積を小さくすること
ができ、従って、蛇腹部14が図9に示すように縮み、
溝ピッチP2 は溝ピッチP1 と比べて小さくなり、ま
た、半導体ウェハ4と溝壁との間隙Cがゼロとなるた
め、ケース本体13の搬送時のサイズが小さくなり、こ
れが運び易くなるうえ、ケース本体13内での半導体ウ
ェハ4の踊りを無くすることができる。
【0034】実施例4.図10は請求項4の発明の一実
施例を示す。図において、20は図5に示す半導体ウェ
ハ収納ケースの搬送装置であり、ケース本体10に設け
られた取手を把持する水平駆動可能な一対の把持部材2
1と、その把持部材21を横にスライドさせるスライド
機構22を備えるとともに、把持部材21にケース本体
10の形状記憶合金からなる蛇腹部11の温度を上げた
り、下げたりする温度調節部23を備えている。
【0035】この実施例によれば、ケース本体10を蛇
腹部11が伸びた状態で把持部材21にて挟持させ、次
に、温度調節部23によりケース本体10の蛇腹部11
の温度を上げることにより、この蛇腹部11を縮めてケ
ースサイズを小さくすることにより、半導体ウェハ4を
ケース本体10内に固定した後、搬送装置20を作動さ
せて、目的ポイント前まで搬送し、今度は、把持部材2
1による挟持を解除し、温度調節部23により蛇腹部1
1の温度を下げて、蛇腹部11を伸ばした後、目的ポイ
ントに載置した状態で半導体ウェハ4の出入を可能にす
る。
【0036】これにより、ケース本体10内に収納した
半導体ウェハ4をガタおよびこれによる損傷なく一方か
ら他方へ搬送できることとなる。
【0037】実施例5.図11は請求項5の発明の一実
施例を示す。図において、25は半導体ウェハ収納ケー
スの搬送装置であり、図6に示したものと同様のケース
本体13に設けられた取手を把持する水平駆動可能な一
対の把持部材26と、その把持部材26を横にスライド
させるスライド機構27を備えるとともに、把持部材2
6にケース本体13の空気口18に連通する空気供給部
30を設けて、これを空気給排気部28に接続したもの
である。
【0038】この実施例によれば、空気給排気部28か
ら空気供給部30および空気口18を通じて空気室17
へ給気することで、ケース本体13の蛇腹部14が伸
び、この状態で半導体ウェハ4を収容する。一方、この
状態で空気給排気部28により空気室17から空気を抜
くことにより、蛇腹部14を縮めて、ケースサイズを小
さくすることによって、半導体ウェハ4をケース本体1
3内に固定することができる。
【0039】従って、かかる状態にて搬送装置25は把
持部材26によりケース本体13を把持して、そのケー
ス本体13を目的ポイント前まで搬送し、ここで把持部
材26を開いて目的ポイントに載置する。そして、再び
空気室17に給気を行って蛇腹部14を伸ばし、半導体
ウェハ4の取り出しを行えるようにする。
【0040】実施例6.図12は請求項6の発明の一実
施例を示し、31はケース搬送装置としてのケース搬送
ロボットによる、実施例1の半導体ウェハ収納ケースの
投入および払出しが可能な投入・払出し装置であり、こ
れが図5に示すようなケース本体10を載置する処理装
置であるケースステージ32と、そのケースステージ3
2の下部にケース本体10の蛇腹部11の温度を上げた
り下げたりする温度調節部33とを備えている。
【0041】この実施例によれば、半導体ウェハ4を収
納したケース本体10がこれの蛇腹部11が伸びた状態
で投入・払出し装置31のケースステージ32上に図1
2に示すように投入された(置かれた)場合、ケースス
テージ32下部の温度調節部33によりケース本体10
を構成する形状記憶合金の蛇腹部11が加温されること
により、蛇腹部11が縮む。これにより半導体ウェハ4
の挟持が強まり、溝内に保持される。また、逆に常温に
戻すと蛇腹部11が伸びて半導体ウェハ4がケース本体
10内から取り出される。
【0042】このように、所定の処理が全て終了し、半
導体ウェハ4がすべてケース本体10内に挿入された後
は、今度は温度調節部33により蛇腹部11の温度を上
げ、この蛇腹部11を縮めて、ケース本体10内に半導
体ウェハ4をガタつかせることなく保持することができ
る。
【0043】実施例7.図13は請求項7の発明の一実
施例を示し、図において、35は図6のケース本体13
の投入および払出しが可能な投入・払出し装置であり、
これが半導体ウェハ収納ケースのケース本体13を載置
するケースステージ36と、そのケースステージ36の
下部に、ケース本体13の空気口18を介して空気室1
7に空気を供給したり空気を抜いたりチューブ37と、
このチューブ37に接続された空気給排気部38とを備
えている。
【0044】この実施例によれば、ケース本体13がこ
れの蛇腹部14が縮んだ状態で投入・払出し装置35に
投入された場合、ケースステージ36下部の空気給排気
部38によってケース本体13内に空気を供給する。こ
れにより蛇腹部14を伸ばし、半導体ウェハ4がケース
本体13における挟持が解除されて、取り出し可能とな
る。
【0045】これに対し、上記投入や払出し,その他の
処理が全て終了し、半導体ウェハ4がすべてケース本体
13内に挿入された後は、今度は空気給排気部38によ
りケース本体13の空気室17から空気を抜き、蛇腹部
14を縮めることで、ケース本体13内における半導体
ウェハ4をガタつきがなく保持することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
半導体ウェハの周縁を挟持および挟持解除可能に伸縮す
る蛇腹部を設け、この蛇腹部の内外に上記半導体ウェハ
を出入可能にする開口部を設けるように構成したので、
半導体ウェハを収納する溝を持った蛇腹部を伸ばすこと
で、溝ピッチを大きくし、その溝とそこに収納された半
導体ウェハとに隙間を持たせることができ、従ってケー
ス本体からの半導体ウェハの着脱が容易になる。
【0047】一方、上記蛇腹部を縮めることにより、ケ
ース本体が小形になり、運び易くなるうえ、溝壁にて半
導体ウェハの外周を押圧固定することにより、搬送時の
半導体ウェハのケース本体内での踊りを防ぐことがで
き、半導体ウェハにダメージを与えるのを防止できるも
のが得られる効果がある。
【0048】請求項2の発明によれば、形状記憶合金の
熱特性によりケース本体を伸縮させるように構成したの
で、極めて簡単かつ安価な構成で、上記ケース本体内で
の半導体ウェハの挟持および挟持解除を自動的に実現で
きるものが得られる効果がある。
【0049】請求項3の発明によれば、蛇腹部の空気室
に対して空気を給排気するように構成したので、極めて
簡単かつ安価な構成で、上記ケース本体内での半導体ウ
ェハの挟持および挟持解除を自動的に実現できるものが
得られる効果がある。
【0050】請求項4の発明によれば、蛇腹部を形状記
憶合金で作った半導体ウェハ収納用のケース本体を把持
する把持部材を設け、この把持部材に上記形状記憶合金
の蛇腹部に加えられる温度を調節する温度調節部を設け
るように構成したので、蛇腹部の温度調節によって溝ピ
ッチを自由にかえることができ、半導体ウェハの着脱が
必要な半導体ウェハ処理装置へケース本体を搬送し投入
する時に、溝ピッチを大きくして着脱を容易にし、また
半導体ウェハのケース本体内での固定が必要なケース本
体の搬送時には、溝ピッチを小さくして半導体ウェハに
ダメージを与えないようにできるものが得られる効果が
ある。
【0051】請求項5の発明によれば、蛇腹部の肉厚内
に空気室を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を把
持する把持部材を設け、該把持部材に設けた空気供給部
を通じて、上記空気室に対して給排気を行う空気給排気
部を設けるように構成したので、ケース本体を、その半
導体ウェハのガタを生じることなく安全,確実に保持し
ながら搬送できるものが得られる効果がある。
【0052】請求項6の発明によれば、形状記憶合金の
蛇腹部を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を設置
するケースステージを有し、該ケースステージに上記形
状記憶合金の蛇腹部に加えられる温度を調節する温度調
節部を設けるように構成したので、半導体ウェハを収納
したケース本体の溝ピッチをそのケースステージ上で自
由にかえることができ、ケース本体からの半導体ウェハ
の着脱前に溝ピッチを大きくして着脱を容易にでき、搬
送装置への受け渡し前に、溝ピッチを小さくしてケース
本体内での固定を行わせて、半導体ウェハにダメージを
与えないように搬入および払出しを実施できるものが得
られる効果がある。
【0053】請求項7の発明によれば、蛇腹部の肉厚内
に空気室を持った半導体ウハ収納用のケース本体を設置
するケースステージを設け、該ケースステージに上記空
気室に対して給排気を行う空気給排気部を設けるように
構成したので、ケース本体内の半導体ウェハの投入およ
び払出しを円滑に行うことができるものが得られる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による半導体ウェハ
収納ケースを示す斜視図である。
【図2】図1における半導体ウェハ収納ケースの蛇腹部
の詳細を示す平面図である。
【図3】図1における蛇腹部の収縮状態を示す平面図で
ある。
【図4】図1における蛇腹部の収縮過程を示す正面図で
ある。
【図5】請求項2の発明の一実施例による半導体ウェハ
収納ケースの蛇腹部を示す平面図である。
【図6】請求項3の発明の一実施例による半導体ウェハ
収納ケースを示す平面図である。
【図7】図6における蛇腹部の要部を示す平面断面図で
ある。
【図8】図6における蛇腹部の伸長状態を示す平面断面
図である。
【図9】図6における蛇腹部の収縮状態を示す平面断面
図である。
【図10】請求項4の発明の一実施例による半導体ウェ
ハ収納ケースの搬送装置を示す斜視図である。
【図11】請求項5の発明の一実施例による半導体ウェ
ハ収納ケースの搬送装置を示す斜視図である。
【図12】請求項6の発明の一実施例による半導体ウェ
ハ収納ケースの投入・払出し装置を示す斜視図である。
【図13】請求項7の発明の一実施例による半導体ウェ
ハ収納ケースの投入・払出し装置を示す斜視図である。
【図14】従来の半導体ウェハ収納ケースを示す斜視図
である。
【図15】図14の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
4 半導体ウェハ 8,11,14 蛇腹部 12 樹脂コーティング T 開口部 17 空気室 21,26 把持部材 23,33 温度調節部 5,10,13 ケース本体 28,38 空気給排気部 32,36 ケースステージ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハの周縁の一部を少なくとも
    対向する2箇所で挟持および挟持解除可能に伸縮する蛇
    腹部と、該蛇腹部の内外に上記半導体ウェハを出入可能
    にする開口部とを備えた半導体ウェハ収納ケース。
  2. 【請求項2】 半導体ウェハの周縁の一部を少なくとも
    対向する2箇所で挟持および挟持解除可能に伸縮する形
    状記憶合金からなる蛇腹部と、該蛇腹部の内面に設けら
    れた金属汚染防止用の樹脂コーティングと、上記蛇腹部
    の内外に上記半導体ウェハを出入可能にする開口部とを
    備えた半導体ウェハ収納ケース。
  3. 【請求項3】 給排気可能な空気室を肉厚内に有し、上
    記給排気により半導体ウェハの周縁の一部を少なくとも
    対向する2箇所で挟持および挟持解除可能に伸縮する蛇
    腹部と、該蛇腹部の内外に上記半導体ウェハを出入可能
    にする開口部とを備えた半導体ウェハ収納ケース。
  4. 【請求項4】 形状記憶合金からなる伸縮可能な蛇腹部
    を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を搬送自在に
    把持する把持部材と、該把持部材に設けられて、上記形
    状記憶合金の蛇腹部に加えられる温度を調節する温度調
    節部とを備えた半導体ウェハ収納ケースの搬送装置。
  5. 【請求項5】 肉厚内の空気室への給排気により伸縮す
    る蛇腹部を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を搬
    送可能に把持する把持部材と、上記空気室に対して給排
    気を行う空気給排気部とを備えた半導体ウェハ収納ケー
    スの搬送装置。
  6. 【請求項6】 形状記憶合金からなる伸縮可能な蛇腹部
    を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を投入位置ま
    たは払出し位置に設置するケースステージと、該ケース
    ステージに設けられて、上記形状記憶合金の蛇腹部に加
    えられる温度を調節する温度調節部とを備えた半導体ウ
    ェハ収納ケースの投入・払出し装置。
  7. 【請求項7】 肉厚内の空気室への給排気により伸縮す
    る蛇腹部を持った半導体ウェハ収納用のケース本体を投
    入位置または払出し位置に設置するケースステージと、
    該ケースステージに設けられて、上記空気室に対して給
    排気を行う空気給排気部とを備えた半導体ウェハ収納ケ
    ースの投入・払出し装置。
JP30308493A 1993-12-02 1993-12-02 半導体ウェハ収納ケースおよびその搬送装置,投入・払出し装置 Pending JPH07161805A (ja)

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