JPH07160406A - 距離測定装置、およびそれを用いた座標入力装置 - Google Patents

距離測定装置、およびそれを用いた座標入力装置

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JPH07160406A
JPH07160406A JP5302889A JP30288993A JPH07160406A JP H07160406 A JPH07160406 A JP H07160406A JP 5302889 A JP5302889 A JP 5302889A JP 30288993 A JP30288993 A JP 30288993A JP H07160406 A JPH07160406 A JP H07160406A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板波の到達時間より距離を算出する距離測定
装置において、伝播体の材質に対して、板厚、板波の周
波数を最適値に限定することで、たとえ近似的な音速を
用いて距離算出を行なった場合でも、検出精度を低下さ
せることがないようにすることを目的とする。 【構成】 伝播体の板材に対し次式により得られる値G
(f、d)が最小になるように、伝播体の板厚、周波数
が設定された構成とする。 G(f、d)=Vg・Vp/{f(Vg−Vp)} f:周波数 Vg:板波の群速度 Vp:板波の位相速度 d:板厚

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座標入力装置、特に振動
発生源から入力された弾性波振動を振動伝達板に複数設
けられたセンサにより検出し前記振動発生源から振動伝
達板に入力された弾性波振動の伝達時間に基づき、振動
発生源とセンサ間の距離を測定する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を利用して2点間の距離を
算出する方式が知られており、その具体的な応用例とし
て、特願昭61-149742号等に記載されているような座標
入力装置が知られている。この装置は振動を伝達し、か
つ座標入力面となる振動伝達板、振動を発生し座標入力
指示器具となる座標入力ペン、振動を検出するため前述
振動伝達板に取り付けられた複数のセンサ、及び信号処
理、座標算出処理等を行う回路等とからなる。
【0003】この装置は、座標入力ペンで指示した位置
座標を、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に出
力するものである。
【0004】この装置の座標算出アルゴリズムは、まず
波の到達遅延時間とその音速とから振動発生源と各セン
サまでの距離を各々導出し、その後に幾何学的な計算に
より座標位置を算出する。先の従来例では、振動伝達板
を伝わる波として板波を使用しており、振動発生源とセ
ンサ間の距離Lは次式により得られる。
【0005】L=Vp・Tp+N・λp Vp;位相速度、 Tp;位相遅延時間 λp;波長、 また整数Nは次式より得られ N=INT{(Vg・Tg−Vp・Tp)/λp+0.5} Vg;群速度、 Tg;群遅延時間 (その詳細は本発明の実施例に於て別途説明する)
【0006】距離測定精度は、言うまでもなく如何に精
度良く位相遅延時間Tp、群遅延時間Tgを検出できる
かに依存するが、それと共に、計算に用いる定数、つま
り群速度Vg、位相速度Vp、波長λpを如何に厳密に
設定できるかにも依存する。
【0007】ここで板波の性質に触れておけば、板波の
音速は板の厚みdと板波の周波数fに依存することが一
般的に知られている。従って板波を利用して距離を測定
する装置を大量に生産することになれば、装置を構成す
る部品には必ず公差が存在し(振動発生源について言え
ば、例えば振動発生素子の周波数特性に個体間差が存在
し、同一の振動特性を有する振動発生ペンを生産するこ
とは不可能)、周波数f及び板厚dを一定にすることは
困難である。すなわち音速が一定となるように装置を生
産することは困難であり、逆に言えば音速が一定となる
ように装置を生産することは、部品公差が厳しくなった
り、歩留まり低下、検査工程が増す等、安価に製造する
ことができなくなることを意味する。
【0008】そこで装置個々で音速を求め、座標算出の
ための定数を設定する方法が考えられる。一般に、振動
発生源とセンサ間の距離Lと波が到達する時間tの関係
を求めることにより、波の音速が得られる。しかしなが
ら、この距離Lと時間tの関係を得るための測定は、か
なりの時間を必要とし、装置個々で実施するのは量産性
に問題が生じる。
【0009】そこで簡便に板波の音速を求める方法とし
て、特願平2−279303号に示されるように、検出
信号波形の位相周期を測定し、その周期より波の音速を
設定する方法が提案されている。これは板波の音速(群
速度Vg及び位相速度Vp)が、周波数fと板の厚みd
の積に依存するという事実より、まず周波数を測定し、
その値とあらかじめ既知の板厚(量産時、板厚dはレー
ザ等を用いて簡便に、短時間で測定化)とから板波の群
速度Vg、位相速度Vpを求める方式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような欠点があった。
【0011】検出信号波形の位相周期より周波数を導出
する際、どうしても測定誤差が含まれ、実際に必要とす
る周波数fに比べて誤差を含んだ周波数が設定されてし
まう。従って、その値と板厚dから板波の群速度Vg、
位相速度Vpを設定するので、群速度Vg、位相速度V
pにも実際の値と異なる値が設定されてしまう。従っ
て、この原因により距離測定精度が低下するという問題
が生じる。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために本発明の距離測定装置は、振動入力手段より
発生した振動を振動伝達板に入射し、その結果、前記振
動伝達板上に発生する板波がセンサまで到達する遅延時
間を計測し、それより前記振動入力手段により指示され
た前記振動伝達板上の位置とセンサ間の距離を出力する
距離測定装置であって、前記振動発生手段により発生す
る振動伝達板上の板波の周波数f、および板波が伝播す
る振動伝達板の厚みdが、下式より定義される関数G
(f、d)の値を最小とするように設定されることで、
距離計測に用いる定数(板波の周波数f、位相速度V
p、群速度Vg)にたとえ誤差が含まれていたとして
も、高精度で距離を算出することができるようにしたも
のである。
【0013】 G(f、d)=Vg・Vp/{f(Vg−Vp)} f:板波周波数 Vg:群速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに依
存) Vp:位相速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに
依存)
【0014】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係わる実施
例を詳細に説明する。
【0015】まず最初に図1を用いて本実施例に於ける
距離測定装置の装置全体の構成について説明する。図中
1は装置全体を制御すると共に、距離Lを算出する演算
制御回路である。2は振動子駆動回路であって、振動発
生源3内に内蔵されている振動子4を振動させるもので
あり、接触子5を介して発生した振動を振動伝達板8に
入力する。振動伝達板8は本実施例ではガラス板を用い
ており、振動発生源3による振動の入力は、この振動伝
達板8上をタッチすることで行う。振動伝達板上に発生
した板波は、図示されるように振動伝達板8に固定され
ている圧電素子等、機械的振動を電気信号に変換する振
動センサ6によって検出される。振動センサ6からの信
号は不図示の増幅回路で増幅された後、信号波形検出回
路9に送られ、信号処理を行い、その結果を演算制御回
路1に出力し距離を算出する。なお信号検出回路9、演
算制御回路1については、その詳細を別途後述すること
とする。
【0016】振動発生源3に内蔵された振動子4は、振
動子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信
号は演算制御回路1から低レベルのパルス信号として供
給され振動子駆動回路2によって所定のゲインで増幅さ
れた後、振動子4に印加される。電気的な駆動信号は振
動子4によって機械的な超音波振動に変換され、接触子
5を介して振動伝達板8に伝達される。
【0017】ここで振動子4の振動周波数はガラスなど
の振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選択さ
れる。またこの時振動子4の振動周波数を接触子5を含
んだ共振周波数とする事で効率の良い振動変換が可能と
なる。
【0018】上記のようにして振動伝達板8に発生した
弾性波は板波であり、表面波などに比べて振動伝達板の
表面の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を有
する。
【0019】<演算制御回路の説明(図2)>上述した
構成に於いて、演算制御回路1は所定周期毎(例えば5
ms毎)に振動子駆動回路2に振動発生源3内の振動子
4を駆動させる信号を出力すると共に、その内部タイマ
(カウンタで構成されている)による計時を開始させ
る。そして、振動発生源3より発生した振動は振動セン
サ6までの距離に応じ、遅延して到達する。
【0020】振動波形検出回路9は各振動センサ6から
の信号を検出して、後述する波形検出処理により各振動
センサへの振動到達タイミングを示す信号を生成する
が、演算制御回路1はこの信号を入力し、振動センサ6
までの振動到達時間の検出、そして振動発生源3とセン
サ6間の距離を算出する。
【0021】また演算制御回路1は、シリアル、パラレ
ル通信等によって外部機器に対し、この算出された振動
発生源3とセンサ6の距離情報を出力する(不図示)。
【0022】図2は本実施例の演算制御回路1の概略構
成を示すブロック図で、各構成要素及びその動作概略を
以下に説明する。
【0023】図中31は演算制御回路1及び本距離測定
装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内部
カウンタ、操作手順を記憶したROM、そして距離計算
等に使用するRAM、距離計算に必要な定数(例えば板
波の周波数f、位相速度Vg、群速度Vp)等を記憶す
る不揮発性メモリ等によって構成されている。33a〜
cは不図示の基準クロックを計時するタイマ(例えばカ
ウンタなどにより構成されている)である。振動子駆動
回路2に振動発生源3内の振動子4の駆動を開始させる
ためのスタート信号を入力すると、位相延時間tpを計
時するためのカウンタ33a、および群遅延時間tgを
計時するためのカウンタ33bが、その計時を開始す
る。これによって、計時開始と振動発生源3の振動発生
タイミングの同期がとられ、センサにより振動が検出さ
れるまでの遅延時間が測定できることになる。
【0024】その他各構成要素となる回路は順を追って
説明する。振動波検出回路9より出力される振動センサ
6よりの振動到達タイミング信号(板波の位相速度Vp
に関わる位相遅延時間tp、および群速度Vgに関わる
群遅延時間tgの到達タイミング信号)が、検出信号入
力回路35を介してカウンタ33a、33bに各々入力
される。カウンタ33a、33bは、センサよりのタイ
ミング信号を受信すると、カウンタをストップさせ、そ
の時の計時値をラッチする。判定回路36はこれらのタ
イミング信号が出力されたと判定すると、マイクロコン
ピュータ31にその旨の信号を出力する。マイクロコン
ピュータ31がこの判定回路36からの信号を受信する
と、振動到達時間をカウンタより読み取り、所定の計算
を行なって、振動伝達板8上の振動発生源3とセンサ6
間の距離を算出する。そしてI/Oポート37を介して
外部情報機器等に距離情報を出力する。
【0025】一方位相遅延時間tpの到達タイミング信
号は、カウンタ33cのスタート信号として動作を開始
し、後述する検出信号波形の周期を測定するための信号
よりカウンタをストップさせ、その値をマイクロコンピ
ュータに出力する。この周期測定は、座標を算出する際
常時行ってもよいし、ある特定の期間(例えば、計算に
用いる定数を変更する際のみ実行する)動作する仕様で
あってもよいことは言うまでもない。
【0026】またカウンタ33cは、カウンタ33a、
33bと同一のスタート信号を用いても良く、この時、
検出信号波形の位相周期は、後述する位相遅延時間tp
のタイミング信号より1周期遅れた到達タイミング信号
を形成することでカウンタ33aとカウンタ33cの差
として求めることができる。またカウンタを1ヶのみ使
用して、到達タイミング信号を不図示のラッチ回路にま
ず入力し、各々の到達タイミング信号におけるカウンタ
値をラッチすることで同様の動作をさせることができ
る。
【0027】<振動伝搬時間検出の説明(図3、図4)
>図3は振動波形検出回路9に入力される検出波形と、
それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明するための
図である。
【0028】振動センサ6への振動伝達時間の計測は、
振動子駆動回路2へのスタート信号の出力と同時に開始
することは既に説明した。この時、振動子駆動回路2か
ら振動子4へは駆動信号41が印加されている。この信
号41によって、振動発生源3から振動伝達板8に伝達
された超音波振動は、振動センサ6までの距離に応じた
時間をかけて進行した後、振動センサ6で検出される。
図示の42で示す信号は振動センサ6が検出した信号波
形を示している。
【0029】この実施例で用いられている振動は前述の
とおり板波でありため、検出波形のエンベロープ421
の伝播する速度(群速度Vg)と位相422の伝播する
速度(位相速度Vp)が異なる。従って、振動伝達板8
内での伝播距離に対して検出波形のエンベロープ421
と位相422の関係は振動伝達中に、その伝達距離に応
じて変化する。本実施例では、この群速度Vgに基づく
群遅延時間Tg、及び位相速度Vpに基づく位相遅延時
間Tpから、振動発生源3と振動センサ6間の距離を検
出している。
【0030】図4は信号波形検出回路9のブロック図で
あり、図3とあわせて群遅延時間Tg、位相遅延時間T
pを検出するための手段について説明する。
【0031】振動センサ6の出力信号42は、前置増幅
回路51により所定のレベルまで増幅された後、帯域通
過フィルタ511により検出信号の余分な周波数成分が
除かれ、信号44を得る。この信号のエンベロープに着
目すると、その波形が伝播する音速は群速度Vgであ
り、ある特定の波形上の点、例えばエンベロープのピー
クやエンベロープの変曲点を検出すると、群速度Vgに
関わる遅延時間tgが得られる。そこで前置き増幅回路
51で増幅され、帯域通過フィルタ511を通過した信
号は、例えば、絶対値回路及び、低域通過フィルタ等に
より構成されるエンベロープ検出回路52に入力され、
検出信号のエンベロープ45のみが取り出される。さら
にこのエンベロープ45に対して予め設定されている閾
値レベル441を越える部分のゲート信号46を、マル
チバイブレータ等で構成されたゲート信号発生回路56
が形成する。
【0032】群速度Vgに関わる群遅延時間tgを検出
するためには、先に述べたようにエンベロープのピー
ク、もしくは変曲点等を検出すれば良いが、本実施例の
場合、エンベロープの最初の変曲点(後述する信号43
の立ち下がりゼロクロス点)を検出している。そこでエ
ンベロープ検出回路52で出力された信号45はエンベ
ロープ変曲点検出回路に入力され、エンベロープの2回
微分波形43を得る。この微分波形信号43は前述のゲ
ート信号46との比較結果より、マルチバイブレータ等
から構成されたtg信号検出回路54によって所定波形
のエンベロープ遅延時間検出信号であるtg信号49が
形成され、演算制御回路1に入力される。
【0033】一方位相速度Vpに関わる位相遅延時間t
pについて説明すると、57は位相遅延時間tpを検出
するためのゼロクロスコンパレータ、マルチバイブレー
タ等で構成されたtp、tp*信号検出回路であり、ゲ
ート信号46が開いている間の位相信号44の最初の立
ち上がりのゼロクロス点(位相が負から正へ変化する最
初の点)を検出し、位相遅延時間tpの信号47が演算
制御回路1に供給される。
【0034】さらにtp、tp*信号検出回路では、セ
ンサ6で出力される検出信号波形の位相周期を求めるた
めに、前述の位相遅延時間tpの検出点から一周期後の
ゼロクロス点を検出し、この点と位相遅延時間tp検出
点間の時間Tp*を示す信号48が演算制御回路1に供
給されることになる。
【0035】<振動発生源とセンサ間の距離算出の説明
(図5)>このようにして得られた群遅延時間tgと位
相遅延時間tpとから振動発生源と各センサまでの距離
をそれぞれ算出する方法について説明する。図5は本実
施例により得られる群遅延時間tg、位相遅延時間tp
とペン−センサ間距離Lの関係をそれぞれ模式的に示し
たものである。群遅延時間tgと距離Lの関係は、連続
的ではあるものの、線形性には優れない。一方、位相遅
延時間Tpと距離Lの関係は、線形性には優れるもの
の、連続的にはならない。連続的とならないのは、群速
度Vgと位相速度Vpが異なる板波の性質により起こ
る。
【0036】波の音速(群速度Vg、位相速度Vp)は
これらの関係より得られ、次の様に定義する。群速度V
gは、群遅延時間Tgと距離Lの関係からその傾きを1
次の最小二乗法より求め、定義する。また、位相速度V
pは個々の直線の傾きを1次の最小二乗法より求め、測
定距離範囲内で複数得られるこれらの値を平均化したも
のを位相速度Vpと定義する。さらに板波の周波数f
は、先に定義された位相速度Vpを用いて、位相遅延時
間tpの各直線の切片を1次の最小二乗法よりまず求
め、各直線の間隔を得る。測定距離範囲内で複数得られ
るこれらの値を平均化したものを波長λと定義し、周波
数fを位相速度Vp/波長λとして定義する。この様に
定義した位相速度Vp、群速度Vg、周波数fを用いて
後述する方法により距離計算を行えば、最も距離測定精
度が良くなることが理解される。
【0037】ここで具体的に距離計算アルゴリズムにつ
いて説明する。本実施例では検出波として板波を用いて
おり、出力される群遅延時間tgと距離Lの線形性は良
いとは言えない。従って振動発生源3及び振動センサ6
の間の距離Lを(1)式に示されるように群遅延時間t
gと群速度Vgの積として求めた場合、精度良く距離L
を求めることができない。
【0038】 L=Vg・tg -----(1)
【0039】そこで、より高精度な座標決定をするため
に、線形性の優れる位相遅延時間tpに基づき(2)式
により演算処理を行なう。
【0040】 L=Vp・tp+N・λp -----(2)
【0041】ここでλpは弾性波の波長、Nは整数であ
る。つまり(2)式、右辺第1項は、図6に於て距離L
0を示すものであり、求めたい距離Lと距離L0の差は図
から明らかなように波長の整数倍(時間軸上で階段の幅
T*は、信号波形44の1周期、従ってT*=1/周波
数、また距離で表せば階段の幅は波長λp)となってい
る。従って整数Nを求めることによって精度良くペン−
センサ間距離Lを正確に求めることができる。そこで前
述の(1)式と(2)式から上記の整数Nは、(3)式
により求めることができる。
【0042】 N=INT[(Vg・tgーVp・tp)/λp+0.5]-----(3)
【0043】この式は群遅延時間tgと距離の関係の線
形性が良くなくても、それによって発生する誤差が±1
/2波長以内であれば、Nを正確に決定することができ
ることを示す。上記のようにしてもとめたNを(2)式
に代入することで、振動発生源3及び振動センサ6間の
距離Lを精度良く測定することができる。
【0044】ここで前記計測回路によって出力される振
動伝達時間は、位相回路遅延時間etpおよび群回路遅
延時間etg(図5参照、またこれらの時間は回路遅延
時間の他に振動発生源3の接触子5中を振動が伝播する
時間等をも含む)を含む。これらにより生じる誤差は、
振動発生源3から振動伝達板8、振動センサ6へと行な
われる振動伝達の際に必ず同じ量が含まれる。
【0045】そこで、例えばセンサから既知の距離(以
後この既知の距離を原点O、既知の距離をRaと定義す
る)で実測される振動伝達時間をtg0*、tp0*、ま
た原点Oからセンサまで伝播体上を波が実際伝播するの
にかかる伝達時間をtg0、tp0とすれば、 tg0*=tg0+etg -----(4) tp0*=tp0+etp -----(5) の関係がある。一方、任意の入力点P点での実測値tg
*、tp*は同様に、 tg*=tg+etg -----(6) tp*=tp+etp -----(7) となる。この(4)式と(6)式、(5)式と(7)式
の差を各々求めると、 tg*−tg0*=(tg+etg)−(tg0+etg)=tg−tg0--(8) tp*−tp0*=(tp+etp)−(tp0+etp)=tp−tp0--(9) となり各伝達時間に含まれる位相回路遅延時間etpお
よび群回路遅延時間etgが除去され、伝達遅延時間の
差を求めることができる。従って tg=tg*−tg0* -----(10) tp=tp*−tp0* -----(11) として(1),(2),(3)式を用いて距離を計算
し、その値に振動センサ6から原点Oまでの距離Raを
最後に加えることで、振動入力ペン3と振動センサ6a
までの距離を正確に求めることができる。つまり、振動
センサ6から原点Oまでの距離をあらかじめ不揮発性メ
モリ等に記憶しておけば、振動発生源3と振動センサ6
間の距離を決定できることが示される。
【0046】<板波の性質と距離測定誤差>以上述べて
きた距離測定装置は、板波の到達遅延時間と、波の周波
数f、群速度Vg、位相速度Vpを用いて距離算出を行
うものである。従って距離測定精度を向上させるために
は、如何に正確に波の遅延時間を計測することができる
かという点の他に、如何に計算に用いる定数(波の周波
数f、群速度Vg、位相速度Vp)を精度良く設定でき
るかにある。
【0047】周知のごとく、板波の群速度Vg、位相速
度Vpは、板波の周波数fと板の厚みdの積に依存す
る。一般に板波の位相速度Vpは(12)式で近似さ
れ、
【0048】
【外1】 一方、群速度Vgは、k=ω/Vpとおけば一般に
【0049】
【外2】
【0050】この関係は図6に示される。従って、この
板波を利用した装置を工業化すれば、周波数f、板厚d
は部品公差により変動するので、装置個々で音速が異な
ることになる。そこで音速を求める手段が必要となる
が、例えば距離−遅延時間の関係(図5の関係)より音
速を求めるのは多大な時間を要し(本検討においては、
距離設定手段としてXYステージを使用しており、XY
ステージを制御することによって振動発生源3と振動セ
ンサ6間の距離を変化させ(例えば距離L=20〜270m
m、測定ピッチ0.2mm)、その時の波の到達時間を計
測している)、大量生産には不向きである。そこで簡便
に音速を設定する手段を確立することが重要な課題とな
る。
【0051】ここでまず、実際に板厚d、および周波数
fが音速に与える影響について実験を行ったので、その
詳細について説明する。
【0052】図7は、振動発生源の固体差をパラメータ
に、測定回路中のバンドパスフィルターの中心周波数が
板波の周波数fに与える影響を示すものである。明らか
にBPFの中心周波数、振動発生源の固体間差が板波の
周波数fに影響していることが理解される。つまり、板
厚dが一定の場合であっても、回路特性、発信源の個体
差により、周波数が依存し、その結果、位相速度Vp、
群速度Vgが変化することを示唆する。
【0053】これらのデータに、さらに板厚dを変化さ
せた同様の実験結果を加え、周波数fと板厚dの積、そ
れと位相速度Vpの関係として整理すると、図8が得ら
れる。図中実線は(12)式より得られる関係を示すも
のであり、(12)式と実際の現象が一致していること
が示される。また板厚dは量産時レーザ等を用いて簡単
に精度良く計測することが可能であるので、何らかの手
段により板波の周波数fを求めることができれば位相速
度Vpを正確に決定できることをも示す。
【0054】同様に図9は群速度Vgについてまとめた
結果である。位相速度Vpの関係とは異なり、たとえ板
波の周波数f、及び板厚dを求めたとしても、群速度V
gを正確に求めることはできない。群速度Vgの設定誤
差は、式(3)に影響するが、式(3)は計算課程で四
捨五入を実行しているので、群速度Vgの設定誤差には
許容値が存在し、その値が許容値以下であれば整数Nは
正確に計算され、式(2)、つまり距離算出の精度の直
接影響することは無い。
【0055】何らかの手段により板波の周波数fを求め
ることができれば、位相速度Vpを正確に、群速度Vg
を概略的に決定できることが示されたので、本実施例は
位相周期を検出し、その時間より板波の周波数を換算
(以後導出された値を換算周波数f*と定義する)する
ように構成されている。この時、換算周波数f*と求め
るべき板波の実際の周波数fの関係を示すと図10が得
られる。換算周波数f*と板波の周波数fとの間には相
関はあるものの、換算周波数f*により周波数fを定義
すれば,両者間の差は約±5KHzとなる。従って、周
波数fを換算周波数f*により正確に求めることができ
ないので、図8の関係より位相速度Vpをも正確に求め
ることができない。ここで誤差を含んだ換算周波数fと
図8の関係より求められる位相速度Vpを換算位相速度
Vp*と定義し、本来の正確な位相速度Vpと区別する
ことにする。
【0056】図11、図12は先の一連の実験から得ら
れる代表的なデータの距離測定誤差ΔL、及びΔN(N
*=(Vgtg−Vptp)/λp)と定義すれば、Δ
N=N*−N:Nは式(3)より得られる。)を示した
ものである。この時の原点O(原点Oの詳細な説明は図
5に於て説明済み)はセンサから145mmのポイントで
あり、以後のデータも全て同様とする。これらの結果は
定数として、距離−遅延時間の関係より求めた正確な値
を使用しており、整数N及び距離Lが精度良く算出され
ることを示している。逆に音速の設定に誤差を含めば、
距離測定精度は低下するので、ここでは音速の測定に誤
差を含んだ場合、式(2)に与える影響について検討す
ることにする。ただしここでの検討では、整数Nは正確
に計算できるものとして進める(音速設定誤差が式
(3)に与える影響は後述する)。
【0057】図13は先に得られている正確な定数に対
して、周波数fが実験結果より±5KHzの精度で求め
ることしかできないので、正確な周波数に−5KHzの
誤差を含んだものを定数として設定した場合に、発生す
る距離測定誤差を示すものである。図14は同様に周波
数は正確に測定されたものと仮定して、位相速度Vpの
みに誤差が−6.9m/sec含まれて計算される結果を
示すものである。これらの図より明らかに距離測定精度
が低下することが示され、装置個々で音速に関わる定数
を正確に設定しなければ、距離測定精度を向上させるこ
とはできない。
【0058】図13の現象を図15を使って模式的に説
明すると、実際に計測される遅延時間(図中実線)に対
し、設定される定数により決定される遅延時間は図中破
線のようになる。周波数fのみに設定誤差が含まれるの
で、両者の位相遅延時間の傾きは同一であり、原点Oよ
り離れるにしたがって、距離測定精度が低下する。
【0059】現状周波数fを先の方法で求めた場合、精
度良く求めることができず、たとえ位相速度Vpを正確
に求めることができたとしても、図15の様な関係とな
り、精度良く距離算出を行うことができない。しかしな
がら誤差を含む周波数に対して相応に、図16の様に位
相速度Vpを補正することで、距離測定誤差ΔLを小さ
くすることができるはずである。
【0060】板波の周波数fに対して定数として用いる
周波数が高く設定されたならば、位相速度Vpを実際よ
りも速く、逆に周波数が実際よりも低く設定されたなら
ば、位相速度Vpを実際よりも相応に遅く設定すること
で、図16の様な関係が得られ、距離測定誤差をより小
さくすることができる。そこで位相速度をVpを補正す
るために、板波の性質について検討した。
【0061】図17は、ある板厚、周波数で本測定系で
出力される遅延時間と距離の関係を模式的に示したもの
である。位相遅延時間Tpの関係は先に説明したとおり
階段状となり、図に示されるようにその繰返し周期を時
間でTL1、距離でL1と定義すれば、 L1=Vg・TL1=Vp(TL1+1/f) ----- (14) ∴TL1=Vp/f(Vg−Vp) ----- (15) ∴L1=VgVp/f(Vg−Vp) ----- (16)
【0062】この距離L1と周波数の関係(周波数f、
板厚dより、式(13)より群速度Vg、式(12)より位
相速度Vpが得られる)を示すと図18が得られる。周
波数が低い領域で考えれば、図17中示される板波の遅
延時間に対して、周波数がΔf小さくなったものと仮定
すれば、式(12)、式(13)より位相速度Vp、群速度
Vgが遅くなるとともに、距離L1が増大するので、図
中破線の様な関係が得られる。この時、破線を外挿した
直線がA点を通過すれば、図16の関係が成立すること
になり、実際の板波の周波数、位相速度を用いなくて
も、周波数がΔfだけずれた時の換算周波数f*、その
値と式(12)(もしくは実験的に得られた関係:図8)
とから得られる換算位相速度Vp*を用いて、距離計算
が正確に行えることになる。この関係が成立するための
必要条件は次式で表される。
【0063】 L1=TL1・Vp*+Vp*/f* ----- (17) 式(15)、式(16)より Vp(Vg−Vp*)/f(Vg−Vp)−Vp*/f*=0 --- (18)
【0064】ここで板厚を一定とすれば群速度、位相速
度は周波数fの関数であるから、関数G(f)を以下の
様に定義する、 G(f)=Vp(Vg−Vp*)/f(Vg−Vp)−Vp*/f*--(19) また周波数fの微小区間で、その位相速度Vpを次式で
近似すれば Vp=αfd+β (板厚d:constant) -----(20) Vp*=α(f+Δf)d+β -----(21) αは式(12)を周波数fで微分すれば得られかつ、Vg
とVpの異なる板波を用いているので、式(19)を整理
すると
【0065】
【外3】
【0066】従って必要条件式(18)が成立し、実際の
音速を使用しなくても、近似的な板波の周波数f*と、
その値と式(12)から求められる換算位相速度Vp
*で、距離計算が正確に行われることが示される。
【0067】図19は、この関係を利用して音速設定を
行った一例である。つまり図10の関係より周波数fは
換算周波数f*より±5KHzの精度でしか測定できな
いので、実際の周波数f=503.42KHzに対して計算に
用いる周波数として498.42KHz(この場合の換算周波
数f*に相当)を使用し、その換算周波数f*(498.42K
Hz)と図8の関係とより導出される換算位相速度Vp
*=2165.76m/sec(実際の位相速度は2172.68m/
sec)を使用して計算した結果である。図13(周波
数fのみに−5KHzの誤差を含む)、図14(位相速
度Vpのみに−6.9m/secの誤差を含む)に比べて
この結果は、はるかに距離測定精度が向上したことを示
すとともに、図12(実際の音速を使用)の結果とほぼ
同等の結果になっていることが理解される。
【0068】以上説明したように板波を用いた距離計算
アルゴリズム、及び板波の性質により、近似的な音速を
用いても距離算出が行えることが示された。この際、発
生する距離測定誤差について検討すれば、その誤差が最
大となるのは図17に於て、実線と破線の距離が最大と
なるB点で発生する。従って見積もられる距離測定誤差
ΔLmaxは次式で与えられる。
【0069】 ΔLmax=L1(Vp*ーVp)/Vp ----- (23)
【0070】式(23)は、音速をより正確に設定(Vp
*=Vpの状態)するこで距離測定精度を向上させるこ
とができることを示す。一方この式は、距離L1を小さ
くすることによって音速設定誤差の影響を小さくするこ
とができることをも示す。図18より距離L1は周波数
依存、および板厚依存であり、かつ距離L1が最小とな
る周波数帯域が存在する特異な関係を示す。従って、こ
の関係より距離L1を小さくするような周波数帯域が存
在することが示され、距離L1を最小とするように周波
数f、および板厚を設定することにより、音速設定誤差
の影響を小さくすることができる。つまり本実施例のよ
うに板材としてガラスを使用し、かつ板厚dを1.20〜1.
50mmとした場合には、その最適な周波数は約500KH
z〜2000KHz程度となることが示された。
【0071】以上説明したように、検出信号波形の位相
周期より求めた換算周波数(近似的な周波数)、および
その値と図8の関係より求めることができる位相速度を
用いて、距離計算が正確に行えることが示されたが、こ
こでは、近似的な定数を用いた場合、式(3)に与える
影響について検討する。
【0072】図11より、正確な音速を用いることでΔ
Nは0.1以下であり、整数Nは式(3)により正確に求
められることが示された。今、群速度は正確に求められ
るものと仮定して、先の手法により周波数、位相速度を
設定した場合、式(3)に与える影響を示したものが図
20である。図11と比較すれば、両者にはほとんど差
がなく、周波数、位相速度をそのように設定すること
で、問題無く整数Nが得られることが示される。従っ
て、先に説明した手法を用いて位相速度Vp、周波数f
を設定した場合には、問題無く整数Nを算出することが
できる。
【0073】上記結果を踏まえ、群速度Vgの設定誤差
について検討する。換算周波数の測定に誤差を含むばか
りでなく、周波数と板厚の積と群速度Vgの関係が良く
ない(図9の関係より)ために、群速度Vgはかなりの
誤差を含んで設定される。今、本定数設定方法により見
積もられる誤差の最大値が約20m/secとすれば、こ
の値の設定誤差が群速度に含まれたと仮定して計算を行
えば図21(群速度Vgの設定誤差−20m/sec)、
図22(群速度Vgの設定誤差+20/sec)が得られ
る。ΔNが±0.5の範囲であれば整数nは正確に計算で
き、近似的な群速度Vgを用いても、整数Nは正確に求
めることができるので、群速度Vgの設定誤差によっ
て、距離測定精度が低下すると言うことは本実施例の場
合ない。
【0074】(第2実施例)図23は、先に説明した距
離測定装置を、座標入力装置に応用した構成を説明する
図である(図中、符号が第1の実施例の説明と同一のも
のは、同一の作用をする構成要素である)。1は装置全
体を制御すると共に、座標位置を算出する演算制御回路
である。2は振動子駆動回路であって、振動発生源3内
に内蔵されている振動子4を振動させるものであり、接
触子5を介して発生した振動を振動伝達板8に入力す
る。振動伝達板8は本実施例の場合、ガラス板を使用し
ており、振動発生源3による座標入力は、この振動伝達
板8上の座標入力有効エリア(以下有効エリア、図中実
線で示す符号Aの領域)をタッチすることで行う。また
振動発生源3で入力された振動が振動伝達板8の端面で
反射し、振動が中央部に戻るのを防止(反射波を減衰)
するための防振材7が、振動伝達板8の外周に設けられ
ている。図示されるように振動伝達板8の周辺部には圧
電素子等、機械的振動を電気信号に変換する振動センサ
6a〜6dが固定されている。振動センサ6からの信号
は不図示の増幅回路で増幅された後、信号波形検出回路
9に送られ、信号処理を行いその結果を演算制御回路1
に出力し、座標を算出する。なお信号検出回路9、演算
制御回路1については、その詳細を別途後述することと
する。11は液晶表示器等のドット単位の表示が可能な
ディスプレイであり、振動伝達板の背後に配置してい
る。そしてディスプレイ駆動回路10の駆動により振動
発生源3によりなぞられた位置にドットを表示し、それ
を振動伝達板8(例えばガラス等の透明部材からなる場
合)を透してみる事が可能になっている。
【0075】この座標入力装置は、振動入力源から各セ
ンサまでの距離を先に説明した距離測定装置を用いて算
出し、その結果を基に振動入力源の位置を算出してい
る。
【0076】今センサを図24に示すように、振動伝達
板8上の4隅に4つの振動センサ6a〜6dを符号S1
〜S4の位置に各々設けると、先に説明した原理に基づ
いて、振動発生源3の位置Pから各々の振動センサ6a
〜6dの位置までの直線距離da〜ddを求めることが
できる。更に演算制御回路1でこの直線距離da〜dd
に基づき、振動発生源3の位置Pの座標(x、y)を3
平方の定理から次式のようにして求めることができる。
【0077】 x =(da+db)・(daーdb)/2X -----(24) y =(da+dc)・(daーdc)/2Y -----(25)
【0078】ここでX、Yはそれぞれ振動センサ6a、
6b間の距離、振動センサ6c、6d間の距離であり、
以上のようにして振動発生源3の位置座標をリアルタイ
ムで検出することができる。
【0079】また、上記計算では3つのセンサまでの距
離情報を用いて計算しているが、本実施例では4個のセ
ンサが設置されており、残りのセンサ1個の距離情報を
用いて出力座標の確からしさの検証に用いている。もち
ろん、例えば最もペン−センサ間距離Lが大きくなった
センサの距離情報(距離Lが大きくなるので検出信号レ
ベルが低下しノイズの影響を受ける確立が大きくなる)
を用いず残りのセンサ3個で座標を算出しても良い。ま
た本実施例では4個のセンサを配置し、3個のセンサで
座標を算出しているが、幾何学的には2個以上のセンサ
で座標算出が可能であり、製品スペックに応じてセンサ
の個数が設定されることは言うまでもない。
【0080】(第3実施例)図25は、板の材質をアル
ミニウムとした場合、図26は同様にポリスチレンとし
た場合のL1の値を示したものであり、ガラスの場合
(図18)と比べて、その特性が異なることが示され
る。アルミニウムとガラスの音響的性質は比較的似てい
るので、ガラスの場合とほぼ似た結果が得られているの
に対し、ポリスチレンの場合、物性値が大きく異なるた
めに、L1の関係は大きく変化する。図26よりポリス
チレンの場合、L1の値が小さくなるのは、板厚dが1.
20〜1.50に於て周波数が数100KHzの範囲になるこ
とが示される。
【0081】つまり、本発明の特徴は周波数範囲で限定
されるものではなく、板の材質、板の厚み、板波の周波
数が全てパラメータとなって、その特徴となる範囲が規
定されるものである。先に示したようにL1は G(f.d)=L1=VgVp/{f(Vg−Vp)} により与えられる。板波の群速度Vg、位相速度Vp
は、板の材質、および板の厚みdと周波数fの積(fd
値)に依存する。従って、L1の値も、それらの値に依
存することが理解される。そして、いずれの材質の板を
用いても、L1の値が最小となるような範囲が存在す
る。つまり関数G(f、d)は、下に凸となるような特
徴的な関係を示し、その値が小さければ小さいほど、近
似定数を用いた場合発生する距離測定誤差が小さくなる
ことを意味する。従って本願発明の特徴は、L1の値が
小さくなるように、板材、板厚、板波の周波数を設定す
ることにあり、この様に設定することで近似的な音速を
用いても精度良く距離算出が可能となり、また正確な音
速を求めることも必要が無くなるので、装置個々で音速
を求める必要のある板波を検出波として利用しても、量
産性に優れ、安価に装置を構成することができる優れた
効果が得られる。
【0082】(第4実施例)第1実施例、第2実施例は
いづれも板波の位相遅延時間tp、群遅延時間tgを検
出して、距離、もしくは位置座標を算出するものであっ
た。しかしながら本発明は、位相遅延時間のみを検出
し、計算に用いる設定定数として板波の周波数f、位相
速度Vpを用いて距離、位置座標を算出する構成でも同
様の効果が得られる。つまり、先の実施例では、式
(3)を用いて整数Nを算出しているが、別の手段によ
り整数Nを決定することができれば、群遅延時間tgを
計測する必要がなく、従って定数として群速度Vgを必
要としなくなる。
【0083】具体的な実施例について説明すれば、例え
ば図27は第2の実施例の位置座標算出の別手段につい
て説明する説明図であり、4個の振動センサ6を用いて
座標算出を行っている。今振動入力ペン3がA点を指示
してその座標値を得ようとしている場合、指示点AとY
1振動センサ6までの距離をdY1、Y2振動センサ6
までのそれをdY2、X1振動センサ6までのそれをd
X1、X2振動センサ6までのそれをdX2とする。ま
た座標系を図27のようにとり、Y1振動センサ6とY
2振動センサ6間の距離をy(小文字)、X1振動セン
サ6とX2振動センサ6間の距離をx(小文字)と定義
して、図28に示す手順に従って座標値A(X、Y)を
求める。
【0084】まずマイクロコンピュータ31が得た位相
遅延時間とあらかじめ既知な位相速度を用いて、振動セ
ンサ6と振動入力ペン3の距離を仮に算出する(式
(2)の第1項に相当)。式(2)の第2項は今の状態
では求めることができないので仮の初期値n0(整数)
を式(2)に代入する。今仮の初期値n0と計測された
遅延時間tpよりY1センサとY2センサまでの距離を
各々求め、得られた距離を各々LY1とLY2とすれ
ば、この値を用いてまずY座標を算出し(式26)、同
様にしてX1センサとX2センサまでの距離LX1とL
X2を用いてX座標を算出する(式27)。
【0085】 Y=y/2+(LY1+LY2)(LY1−LY2)/2y (26) X=x/2+(LX1+LX2)(LX1−LX2)/2x (27)
【0086】このX、Yの値は別の組合せの振動センサ
6から各々得られた値であり、独立した値である。従っ
てここで得られた仮の座標値(X、Y)を用いて各振動
センサ6までの距離を式28〜31で逆算した場合、必
ずしも位相遅延時間tpと初期値n0を用いて算出され
る距離とは一致しない(なぜならば式2の第2項がまだ
確定されていないから)。
【0087】 RLY1=sqr{(X−x/2)2+Y2} (28) RLY2=sqr{(X−x/2)2+(Y−y)2} (29) RLX1=sqr{X2+(Y−y/2)2} (30) RLX2=sqr{(X−x)2+(Y−y/2)2} (31) RLY1:Y1センサまでの逆算距離 RLY2:Y2センサまでの逆算距離 RLX1:X1センサまでの逆算距離 RLX2:X2センサまでの逆算距離
【0088】式7〜10で得られた逆算距離RLY1、
RLY2、RLX1、RLX2とLY1、LY2、LX
1、LX2を各々比較し、各々が一致した場合にこの仮
座標(X、Y)を確定座標としてこの座標入力装置は座
標を出力する。また前述の値が各々一致しなかった場合
には、nの初期値n0に整数を加減して(例えばLY1
の値に一波長分の長さを加える。整数nをn=n0+1
と等価)、この値を新たなLY1として前述の計算を実
行する。そしてRLY1、RLY2、RLX1、RLX
2とLY1、LY2、LX1、LX2の値が各々等しく
なるまで整数nの値、もしくは整数nの値の組合せを変
更し、前述の計算を繰り返すことで整数nの値を各々の
振動センサ6について求める。
【0089】この様に処理することで群遅延時間tgを
測定しなくても、整数Nを決定することができる。従っ
て、この様に構成した場合であっても近似的な定数設定
により発生する誤差は式(23)より得られるので、L
1の値が最小となるように設定することで、定数設定の
影響を最も小さくできることが理解される。
【0090】以上説明したように整数Nを何らかの手段
により決定し、式(2)により距離を算出する距離測定
装置、もしくは座標入力装置は、板の材質に対してその
板厚、および板波の周波数の組み合せを最適に設定する
ことで、距離算出に必要な定数がたとえ近似的にしか得
られなくても、精度良く距離を算出することができる事
が示された。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明に於ける距離
測定装置、および座標入力装置は、検出波として板波を
使用している。周知のごとくこの板波の音速は、板の材
質の他に、板波の周波数f、および板の厚みdに依存す
る。従って板波を利用した装置を工業化すれば、部品公
差等により周波数f、板厚dは変動するので、その結果
として製品個々で音速が異なることになる。逆に言えば
音速を一定にするように構成することは部品公差等を許
さず、コストが非常に高くなる結果となる。従ってこれ
らの問題を解決するために、装置個々で音速を求める手
段が必要となるが、従来のように波の到達時間と距離の
関係より音速を求めるのは、多大な時間を要し、しかも
装置個々で実施するのは大量生産に支障をきたす。そこ
で板波の性質を利用して、板の厚みd(レーザ等を用い
て簡便に測定が可)、および板波の周波数f(検出信号
波形の位相周期より算出)を求め位相速度Vp、および
群速度Vgを求める方式が提案されているが、この方式
では正確に周波数fを求めることができない。つまりこ
の方式では、正確な周波数f、位相速度Vp、群速度V
gを求めることがでず、近似的な値が、簡便に得られる
事になる。より正確に定数を求めることも重要ではある
が、先に説明したように、板波の周波数、板厚dを最適
な値に設定することで、発生する誤差を極力小さくする
ことができる(距離測定精度の低下を防止)。つまりこ
の様に設定することで、板波を用いた装置(装置個々で
音速が異なる)であっても、簡便に近似的な音速を設定
でき、しかもその近似的な音速を用いた場合であって
も、精度良く距離計算を行うことができる優れた効果が
得られる。またこの様に構成した結果、安価に、信頼性
のある装置を大量に生産することが可能となる効果も得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置を最も良く現す構成図。
【図2】演算制御回路ののブロック構成図。
【図3】信号処理のタイムミングチャート。
【図4】信号波形検出回路のブロック図。
【図5】遅延時間と距離の関係を示す説明図。
【図6】板波音速の依存性を示す説明図。
【図7】部品公差が与える影響について説明する説明図
(測定結果)を示す図。
【図8】位相速度Vpの依存性(測定結果)を示す図。
【図9】群速度Vgの依存性(測定結果)を示す図。
【図10】周波数fと換算周波数f*の関係図。
【図11】整数化誤差ΔNの距離依存性を示す図。
【図12】距離測定精度ΔLの距離依存性を示す図。
【図13】周波数fに誤差を含む場合の距離測定誤差Δ
Lを示す図。
【図14】位相速度Vpに誤差を含む場合の距離測定誤
差ΔLを示す図。
【図15】図13の減少を説明する説明図。
【図16】設定定数の補正方法について説明する説明図
(1)。
【図17】設定定数の補正方法について説明する説明図
(2)。
【図18】距離L1の依存性を示す図。
【図19】補正した定数(近似定数)を用いて計算され
る距離測定誤差ΔLを示す図。
【図20】補正した定数(近似定数)を用いて計算され
る整数化誤差ΔNを示す図。
【図21】群速度Vgに−20m/secの設定誤差が含まれ
た場合の整数化誤差ΔNを示す図。
【図22】群速度Vgに+20m/secの設定誤差が含まれ
た場合の整数化誤差ΔNを示す図。
【図23】座標入力装置の主要構成を示すブロック図。
【図24】位置算出を説明するための補足図。
【図25】板材をアルミニウムとした場合の距離L1の
関係を示す図。
【図26】板材をポリスチレンとした場合の距離L1の
関係を示す図。
【図27】第4の実施例を説明する補足図。
【図28】第4の実施例の距離算出手順を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 演算制御回路 2 振動子駆動回路 3 振動発生源 4 振動子 5 接触子 6 振動センサ 8 振動伝達板 9 信号波形検出回路
フロントページの続き (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 時岡 正樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐藤 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動伝達板と、前記振動伝達板上に入力
    された振動発生源からの振動が振動伝達板上を板波とな
    って伝播し、この板波が振動発生源から振動検出手段ま
    で振動伝達板上を伝播する時間を基に、前記振動発生源
    と振動検出手段間の距離を算出する距離測定装置であっ
    て、 信号として計測する板波の周波数f、および板波が伝播
    する振動伝達板の厚みdが、下式より定義される関数G
    (f、d)の値を最小とするように設定されることを特
    徴とする距離測定装置。 G(f、d)=Vg・Vp/{f(Vg−Vp)} f:板波周波数 Vg:群速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに依
    存) Vp:位相速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに
    依存)
  2. 【請求項2】 前記位相速度Vpに関わる波の到達時間
    tpを計測、出力する手段を有し、それらにより出力さ
    れた到達時間と、前述板波の周波数f、位相速度Vpを
    設定定数として、距離算出を行う手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の距離測定装置。
  3. 【請求項3】 板波の群速度Vgに関わる波の到達時間
    tg、および位相速度Vpに関わる波の到達時間tpを
    計測、出力する手段を有し、それらにより出力された到
    達時間と、前述板波の周波数f、位相速度Vp、群速度
    Vgを設定定数として、距離算出を行う手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 振動伝達板と、前記振動伝達板上に入力
    された振動発生源からの振動が振動伝達板上を板波とな
    って伝播し、この板波が振動発生源から前記振動伝達板
    に固定されている複数の振動検出手段まで振動伝達板上
    を伝播する各々の時間を基に、前記振動発生源により指
    示された前記振動伝達板上の座標位置を算出して出力す
    る座標入力装置であって、 信号として計測する板波の周波数f、および板波が伝播
    する振動伝達板の厚みdが、下式より定義される関数G
    (f、d)の値を最小とするように設定されることを特
    徴とする座標入力装置。 G(f、d)=Vg・Vp/{f(Vg−Vp)} f:板波周波数 Vg:群速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに依
    存) Vp:位相速度(板波周波数fと振動伝達板の板厚dに
    依存)
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