JPH07159386A - 超音波アレイプローブおよびその製造方法 - Google Patents
超音波アレイプローブおよびその製造方法Info
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- JPH07159386A JPH07159386A JP5338896A JP33889693A JPH07159386A JP H07159386 A JPH07159386 A JP H07159386A JP 5338896 A JP5338896 A JP 5338896A JP 33889693 A JP33889693 A JP 33889693A JP H07159386 A JPH07159386 A JP H07159386A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超音波アレイプローブにおいて、台座とバッ
キング材の高さ寸法を小さくし、かつバッキング材によ
る超音波振動子の振動吸収を良好にする。 【構成】 超音波アレイプローブの製造時において、台
座を第1の台座22、第2の台座24を重合せ、台座2
2とプリント基板3と固着し、ワックス25を介して台
座24を載置し、台座22,24内に溶融混合体23′
を充填する。その後に、遠心分離工程で高密度層23A
と低密度層23Bに分離させ、除去工程でワックス25
を溶解させてから、台座24と低密度層23Bを除去す
る。そして、バッキング材23は金属粉末が高密度に分
散した高密度層23Aのみとなり、振動吸収を確実に行
うと共に、高さ寸法を台座22のみとして小さくでき
る。
キング材の高さ寸法を小さくし、かつバッキング材によ
る超音波振動子の振動吸収を良好にする。 【構成】 超音波アレイプローブの製造時において、台
座を第1の台座22、第2の台座24を重合せ、台座2
2とプリント基板3と固着し、ワックス25を介して台
座24を載置し、台座22,24内に溶融混合体23′
を充填する。その後に、遠心分離工程で高密度層23A
と低密度層23Bに分離させ、除去工程でワックス25
を溶解させてから、台座24と低密度層23Bを除去す
る。そして、バッキング材23は金属粉末が高密度に分
散した高密度層23Aのみとなり、振動吸収を確実に行
うと共に、高さ寸法を台座22のみとして小さくでき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の素子部をアレイ
状に配列した超音波アレイプローブおよびその製造方法
に関し、特にバッキング材の高さ寸法を小さくすること
によって小型化を図るようにした超音波アレイプローブ
およびその製造方法に関する。
状に配列した超音波アレイプローブおよびその製造方法
に関し、特にバッキング材の高さ寸法を小さくすること
によって小型化を図るようにした超音波アレイプローブ
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、超音波アレイプローブは、複数
の素子部がアレイ状に配列される超音波振動子と、一側
面に位置して該超音波振動子の各素子部両端が接続され
た基板と、該基板の他側面に位置して設けられ、前記超
音波振動子を囲むように矩形状に形成してなる台座と、
該台座内に充填され、硬化性樹脂に金属粉末を混合して
硬化させたバッキング材とから構成され、超音波振動子
の各素子部に高周波を入力することにより、素子部を振
動させ、被探査物に超音波を発信し、該被探査物からの
反射波を分析する。これにより、被探査物の表面の欠陥
または内部の亀裂等を探査するものである。
の素子部がアレイ状に配列される超音波振動子と、一側
面に位置して該超音波振動子の各素子部両端が接続され
た基板と、該基板の他側面に位置して設けられ、前記超
音波振動子を囲むように矩形状に形成してなる台座と、
該台座内に充填され、硬化性樹脂に金属粉末を混合して
硬化させたバッキング材とから構成され、超音波振動子
の各素子部に高周波を入力することにより、素子部を振
動させ、被探査物に超音波を発信し、該被探査物からの
反射波を分析する。これにより、被探査物の表面の欠陥
または内部の亀裂等を探査するものである。
【0003】ここで、図10ないし図18に従来技術の
超音波アレイプローブを示す。
超音波アレイプローブを示す。
【0004】図中、1は従来技術による超音波アレイプ
ローブを示し、該超音波アレイプローブ1は後述する超
音波振動子2,プリント基板3,台座4およびバッキン
グ材5とから大略構成されている。
ローブを示し、該超音波アレイプローブ1は後述する超
音波振動子2,プリント基板3,台座4およびバッキン
グ材5とから大略構成されている。
【0005】2は超音波振動子を示し、該超音波振動子
2はプリント基板3の一側面に設けられ、図12に示す
ように、板状に形成されたPZT等の圧電体からなる薄
板状に形成され、2点鎖線で示す位置で切断されること
によって素子部2A,2A,…に分離される。
2はプリント基板3の一側面に設けられ、図12に示す
ように、板状に形成されたPZT等の圧電体からなる薄
板状に形成され、2点鎖線で示す位置で切断されること
によって素子部2A,2A,…に分離される。
【0006】3はプリント基板を示し、該プリント基板
3は可撓性を有し、図12に示すように中央部に位置し
た長方形状の貫通穴3Aと、該貫通穴3Aからそれぞれ
対向する方向に伸長する複数の配線パターン3B,3
B,…と、該各配線パターン3Bの貫通穴3A側の一側
面に形成されたハンダ部3C,3Cと、前記各配線パタ
ーン3Bの貫通穴3Aの反対側に形成され、複数の引出
線(図示せず)がそれぞれ接続されるスルホール部3
D,3D,…とから構成されている。
3は可撓性を有し、図12に示すように中央部に位置し
た長方形状の貫通穴3Aと、該貫通穴3Aからそれぞれ
対向する方向に伸長する複数の配線パターン3B,3
B,…と、該各配線パターン3Bの貫通穴3A側の一側
面に形成されたハンダ部3C,3Cと、前記各配線パタ
ーン3Bの貫通穴3Aの反対側に形成され、複数の引出
線(図示せず)がそれぞれ接続されるスルホール部3
D,3D,…とから構成されている。
【0007】4はプリント基板3の他側面に設けられた
台座を示し、該台座4は前記超音波振動子2を囲むよう
にセラミック材によって、高さ寸法HA を有する矩形状
に形成され、内周側は後述する溶融混合体5′が充填さ
れる充填部4Aとなっている。なお、充填部4Aの底部
にはプリント基板3の貫通穴3Aを介して超音波振動子
2が覗くようになっている。
台座を示し、該台座4は前記超音波振動子2を囲むよう
にセラミック材によって、高さ寸法HA を有する矩形状
に形成され、内周側は後述する溶融混合体5′が充填さ
れる充填部4Aとなっている。なお、充填部4Aの底部
にはプリント基板3の貫通穴3Aを介して超音波振動子
2が覗くようになっている。
【0008】5は台座4内の充填部4A内に充填された
バッキング材を示し、該バッキング材5はエポキシ樹脂
と金属粉末(タングステン粉末)との混合物とからなる
溶融混合体5′を硬化させることによって形成されてい
る。また、バッキング材5を硬化させる前の溶融混合体
5′を遠心分離させることにより、該溶融混合体5′は
金属粉末が高密度に分散した高密度層5Aと金属粉末が
低密度に分散した低密度層5Bとに分離される。
バッキング材を示し、該バッキング材5はエポキシ樹脂
と金属粉末(タングステン粉末)との混合物とからなる
溶融混合体5′を硬化させることによって形成されてい
る。また、バッキング材5を硬化させる前の溶融混合体
5′を遠心分離させることにより、該溶融混合体5′は
金属粉末が高密度に分散した高密度層5Aと金属粉末が
低密度に分散した低密度層5Bとに分離される。
【0009】ここで、前記バッキング材5は、超音波振
動子2からの振動を効率良く吸収するために、該バッキ
ング材5の音響インピーダンス(音速×密度)を超音波
振動子2の音響インピーダンスに近づける必要がある。
また、超音波振動子2はセラミック材料で形成されてい
るから、該超音波振動子2の音響インピーダンスの値は
非常に高くなり、バッキング材5の音響インピーダンス
をこの値に近づけるためには、金属粉末を高密度した高
密度層5Aが必要となる。そして、この高密度層5Aに
よって超音波振動子2から発生する超音波による振動を
吸収するようになっている。
動子2からの振動を効率良く吸収するために、該バッキ
ング材5の音響インピーダンス(音速×密度)を超音波
振動子2の音響インピーダンスに近づける必要がある。
また、超音波振動子2はセラミック材料で形成されてい
るから、該超音波振動子2の音響インピーダンスの値は
非常に高くなり、バッキング材5の音響インピーダンス
をこの値に近づけるためには、金属粉末を高密度した高
密度層5Aが必要となる。そして、この高密度層5Aに
よって超音波振動子2から発生する超音波による振動を
吸収するようになっている。
【0010】次に、従来技術による超音波アレイプロー
ブ1の製造方法について、図12ないし図18に基づい
て説明する。なお、バッキング材5においては、上述し
た如く、硬化する前の状態を溶融混合体5′として記載
する。
ブ1の製造方法について、図12ないし図18に基づい
て説明する。なお、バッキング材5においては、上述し
た如く、硬化する前の状態を溶融混合体5′として記載
する。
【0011】まず、図12に示すように、プリント基板
3のハンダ部3C,3Cにハンダ6,6を介して超音波
振動子2を接続する。一方、その裏面には台座4を配置
しておく。
3のハンダ部3C,3Cにハンダ6,6を介して超音波
振動子2を接続する。一方、その裏面には台座4を配置
しておく。
【0012】次に、図13および図14のように、図1
2中の超音波アレイプローブ1を反転させ、台座4の充
填部4Aが上側に開口するようにし、該台座4を接着手
段等で固着する。
2中の超音波アレイプローブ1を反転させ、台座4の充
填部4Aが上側に開口するようにし、該台座4を接着手
段等で固着する。
【0013】次に、図15の溶融混合体5′の充填工程
においては、台座4と超音波振動子2によって形成され
た充填部4A内に溶融混合体5′を流し込む。
においては、台座4と超音波振動子2によって形成され
た充填部4A内に溶融混合体5′を流し込む。
【0014】そして、この溶融混合体5′が溶融し軟ら
かいうちに、図17,図18に示す遠心分離機11の保
持器14内に装着し、遠心分離機11によって遠心分離
工程を行う。
かいうちに、図17,図18に示す遠心分離機11の保
持器14内に装着し、遠心分離機11によって遠心分離
工程を行う。
【0015】ここで、遠心分離機11およびその保持器
14を図17および図18に基づいて説明する。
14を図17および図18に基づいて説明する。
【0016】図17において、11は遠心分離機を示
し、該遠心分離機11は矢示方向に3200rpm の回転
を発生する回転軸12と、該回転軸12の先端に支持さ
れ、両端がジョイント部13A,13Aとなった支持腕
13と、該支持腕13の各ジョイント部13Aに回動可
能に軸支されたボックス状の保持器14,14とから大
略構成される。
し、該遠心分離機11は矢示方向に3200rpm の回転
を発生する回転軸12と、該回転軸12の先端に支持さ
れ、両端がジョイント部13A,13Aとなった支持腕
13と、該支持腕13の各ジョイント部13Aに回動可
能に軸支されたボックス状の保持器14,14とから大
略構成される。
【0017】また、前記保持器14は図18に示すよう
に、開口部を有するボックス状の保持器本体15と、該
保持器本体15の長さ方向に突出され、前記支持腕13
のジョイント部13Aに軸支される支持軸16,16
と、前記保持器本体15の底部に設けられ、超音波振動
子2が当接するセラミック製のマット17とからなり、
当該保持器14内には超音波アレイプローブ1の超音波
振動子2がマット17に当たるようにして装着される。
に、開口部を有するボックス状の保持器本体15と、該
保持器本体15の長さ方向に突出され、前記支持腕13
のジョイント部13Aに軸支される支持軸16,16
と、前記保持器本体15の底部に設けられ、超音波振動
子2が当接するセラミック製のマット17とからなり、
当該保持器14内には超音波アレイプローブ1の超音波
振動子2がマット17に当たるようにして装着される。
【0018】なお、遠心分離機11では、回転軸12に
例えば3200rpm の回転を与えることにより、超音波
アレイプローブ1には2300Gの加速度を加えること
ができ、これにより溶融混合体5′を高密度層5Aと低
密度層5Bとに分離することができる。
例えば3200rpm の回転を与えることにより、超音波
アレイプローブ1には2300Gの加速度を加えること
ができ、これにより溶融混合体5′を高密度層5Aと低
密度層5Bとに分離することができる。
【0019】このように、図15の遠心分離工程におい
ては、超音波アレイプローブ1を遠心分離機11に懸け
ることによって、図16のように、プリント基板3側に
向けて金属粉末が高密度に分散した高密度層5Aを形成
でき、溶融混合体5′を高密度層5Aと低密度層5Bに
分離し、硬化させることによりバッキング材5を形成す
る。これにより、超音波アレイプローブ1を製造する。
ては、超音波アレイプローブ1を遠心分離機11に懸け
ることによって、図16のように、プリント基板3側に
向けて金属粉末が高密度に分散した高密度層5Aを形成
でき、溶融混合体5′を高密度層5Aと低密度層5Bに
分離し、硬化させることによりバッキング材5を形成す
る。これにより、超音波アレイプローブ1を製造する。
【0020】この超音波アレイプローブ1の超音波振動
子2を素子部2A,2A,…に切断し、ケース,凹状レ
ンズ(いずれも図示せず)に組み付けてアレイ型センサ
を製造する。
子2を素子部2A,2A,…に切断し、ケース,凹状レ
ンズ(いずれも図示せず)に組み付けてアレイ型センサ
を製造する。
【0021】ここで、前述のように製造されたアレイ型
センサの測定動作について説明する。
センサの測定動作について説明する。
【0022】まず、アレイ型センサは外部の探査装置本
体(図示せず)に接続され、該探査装置本体からの高周
波を、超音波振動子2のうち例えば5列分の素子部2A
に一方から他方に移動するようにプリント基板3を介し
て順次入力する。これによって、高周波の入力部分に該
当した素子部2Aは周波数に対応した振動を発生し、被
探査物に超音波を発信する。そして、該被探査物からの
反射波を超音波振動子2の素子部2Aで受信し、その情
報を探査装置本体に伝達する。該探査装置本体では、こ
の受信波を解析することにより、表面の欠陥または内部
の亀裂等を探査することができる。
体(図示せず)に接続され、該探査装置本体からの高周
波を、超音波振動子2のうち例えば5列分の素子部2A
に一方から他方に移動するようにプリント基板3を介し
て順次入力する。これによって、高周波の入力部分に該
当した素子部2Aは周波数に対応した振動を発生し、被
探査物に超音波を発信する。そして、該被探査物からの
反射波を超音波振動子2の素子部2Aで受信し、その情
報を探査装置本体に伝達する。該探査装置本体では、こ
の受信波を解析することにより、表面の欠陥または内部
の亀裂等を探査することができる。
【0023】このように、アレイ型センサは素子部2A
の配列方向への移動は、電気的な移動によって制御さ
れ、素子部2Aの配列方向に直交する方向への移動は、
アレイ型センサを機械的に移動させることによって制御
している。この結果、通常の素子部を1個備えたアレイ
型センサのセンシング時間に比べて、そのセンシング時
間を大幅に短縮できるという効果を奏する。
の配列方向への移動は、電気的な移動によって制御さ
れ、素子部2Aの配列方向に直交する方向への移動は、
アレイ型センサを機械的に移動させることによって制御
している。この結果、通常の素子部を1個備えたアレイ
型センサのセンシング時間に比べて、そのセンシング時
間を大幅に短縮できるという効果を奏する。
【0024】さらに、バッキング材5によって超音波振
動子2から発生する振動を確実に吸収でき、ノイズの少
ない情報を探査装置本体に出力でき、正確な探査を行う
ことができるようになっている。
動子2から発生する振動を確実に吸収でき、ノイズの少
ない情報を探査装置本体に出力でき、正確な探査を行う
ことができるようになっている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、遠心分離工程によってバッキング材5を金
属粉末が高密度となる高密度層5Aと、金属粉末が低密
度となる低密度層5Bとに分かれ、高密度層5Aの音響
インピーダンスを高め、もって超音波振動子2からの振
動を効率よく吸収するようにしている。また、バッキン
グ材5の上側には低密度層5Bが形成されているため
に、該バッキング材5の低密度層5Bの分だけ厚さが厚
くなり、大型化してしまうという問題がある。
来技術では、遠心分離工程によってバッキング材5を金
属粉末が高密度となる高密度層5Aと、金属粉末が低密
度となる低密度層5Bとに分かれ、高密度層5Aの音響
インピーダンスを高め、もって超音波振動子2からの振
動を効率よく吸収するようにしている。また、バッキン
グ材5の上側には低密度層5Bが形成されているため
に、該バッキング材5の低密度層5Bの分だけ厚さが厚
くなり、大型化してしまうという問題がある。
【0026】また、アレイ型センサの小型化が要求され
ているために、超音波アレイプローブ1においても小型
化の必要性があるものの、バッキング材5を保持する台
座4が大きな高さ寸法HA を有しているために、小型化
するには限界がある。
ているために、超音波アレイプローブ1においても小型
化の必要性があるものの、バッキング材5を保持する台
座4が大きな高さ寸法HA を有しているために、小型化
するには限界がある。
【0027】さらに、小型化を図るために、バッキング
材5の低密度層5Bの部分を台座4と共に切削して高さ
寸法を低くすることも考えられる。しかし、台座4の高
さ寸法HA は超音波アレイプローブ1からアレイ型セン
サに組上げるときの基準となるため、平行度,平面度は
共に10μm程度の精度加工が必要となり、バッキング
材5として成形した後には、切削作業を容易に行うこと
ができないという問題がある。
材5の低密度層5Bの部分を台座4と共に切削して高さ
寸法を低くすることも考えられる。しかし、台座4の高
さ寸法HA は超音波アレイプローブ1からアレイ型セン
サに組上げるときの基準となるため、平行度,平面度は
共に10μm程度の精度加工が必要となり、バッキング
材5として成形した後には、切削作業を容易に行うこと
ができないという問題がある。
【0028】一方、該超音波振動子2を基準にして台座
4を切削加工することは、セラミック材で形成されてい
る超音波振動子2に過剰な振動等が加わり、該超音波振
動子2が破損し易くなるという危険性がある。
4を切削加工することは、セラミック材で形成されてい
る超音波振動子2に過剰な振動等が加わり、該超音波振
動子2が破損し易くなるという危険性がある。
【0029】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はバッキング材で超音波振動子か
らの振動を吸収すると共に、小型化を図ることができる
超音波アレイプローブおよびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
されたもので、本発明はバッキング材で超音波振動子か
らの振動を吸収すると共に、小型化を図ることができる
超音波アレイプローブおよびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】第1の発明による超音波
アレイプローブは、複数の素子部がアレイ状に配列され
る超音波振動子と、一側面に位置して該超音波振動子の
各素子部両端が接続された基板と、該基板の他側面に位
置して設けられ、前記超音波振動子を囲むように矩形状
に形成してなる台座と、該台座内に充填され、硬化性樹
脂に金属粉末を混合して硬化させたバッキング材とから
構成する。
アレイプローブは、複数の素子部がアレイ状に配列され
る超音波振動子と、一側面に位置して該超音波振動子の
各素子部両端が接続された基板と、該基板の他側面に位
置して設けられ、前記超音波振動子を囲むように矩形状
に形成してなる台座と、該台座内に充填され、硬化性樹
脂に金属粉末を混合して硬化させたバッキング材とから
構成する。
【0031】そして、上述した課題を解決するために本
発明が採用する構成の特徴は、前記バッキング材を金属
粉末が高密度となった高密度層と金属粉末が低密度とな
った低密度層によって形成し、前記低密度層を除去する
ことによって前記台座およびバッキング材の高さ寸法を
低く形成したことにある。
発明が採用する構成の特徴は、前記バッキング材を金属
粉末が高密度となった高密度層と金属粉末が低密度とな
った低密度層によって形成し、前記低密度層を除去する
ことによって前記台座およびバッキング材の高さ寸法を
低く形成したことにある。
【0032】また、第2の発明による超音波アレイプロ
ーブの製造方法は、超音波振動子を囲むように矩形状に
形成され、該超音波振動子側に位置して基板に設けられ
た第1の台座と該第1の台座に重なり合う第2の台座と
を重合わせる重合せ工程と、重合わせた該各台座内に硬
化性樹脂と金属粉末とからなる溶融混合体を充填する充
填工程と、前記各台座内に充填した溶融混合体の金属粉
末と硬化性樹脂とを遠心分離させ、該溶融混合体中の金
属粉末を基板側に向けて高密度化する遠心分離工程と、
溶融混合体を硬化させた後に前記第2の台座を取除き、
該第2の台座内に位置した低密度なバッキング材を取除
く除去工程とからなる。
ーブの製造方法は、超音波振動子を囲むように矩形状に
形成され、該超音波振動子側に位置して基板に設けられ
た第1の台座と該第1の台座に重なり合う第2の台座と
を重合わせる重合せ工程と、重合わせた該各台座内に硬
化性樹脂と金属粉末とからなる溶融混合体を充填する充
填工程と、前記各台座内に充填した溶融混合体の金属粉
末と硬化性樹脂とを遠心分離させ、該溶融混合体中の金
属粉末を基板側に向けて高密度化する遠心分離工程と、
溶融混合体を硬化させた後に前記第2の台座を取除き、
該第2の台座内に位置した低密度なバッキング材を取除
く除去工程とからなる。
【0033】さらに、前記第2の台座の表面には、離型
剤を塗布することが望ましい。
剤を塗布することが望ましい。
【0034】
【作用】上記構成により、バッキング材を金属粉末が高
密度となった高密度層のみとすることができ、不要な部
分となる低密度層を除去して高さ寸法を低くすると共
に、超音波振動子から発生する振動をバッキング材で吸
収できる。
密度となった高密度層のみとすることができ、不要な部
分となる低密度層を除去して高さ寸法を低くすると共
に、超音波振動子から発生する振動をバッキング材で吸
収できる。
【0035】また、台座を第1,第2の台座によって形
成することにより、第2の台座を除去するときに、該第
2の台座内のバッキング材を除去することができ、バッ
キング材を金属粉末が高密度化された高密度層のみにす
ることができる。
成することにより、第2の台座を除去するときに、該第
2の台座内のバッキング材を除去することができ、バッ
キング材を金属粉末が高密度化された高密度層のみにす
ることができる。
【0036】さらに、離型剤によって、除去工程におけ
る第2の台座除去を容易に行うことができる。
る第2の台座除去を容易に行うことができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0038】図中、21は本実施例による超音波アレイ
プローブを示し、該超音波アレイプローブ21は従来技
術による超音波アレイプローブ1とほぼ同様に形成さ
れ、超音波振動子2,プリント基板3,後述する第1の
台座22およびバッキング材23とから大略構成されて
いる。
プローブを示し、該超音波アレイプローブ21は従来技
術による超音波アレイプローブ1とほぼ同様に形成さ
れ、超音波振動子2,プリント基板3,後述する第1の
台座22およびバッキング材23とから大略構成されて
いる。
【0039】22は第1の台座を示し、該第1の台座2
2はプリント基板3を介して超音波振動子2の他側面に
接着手段等によって固着して設けられ,該超音波振動子
2を囲むようにセラミック材により矩形状にかつ高さ寸
法HB (2HB ≒HA )を有して形成されている。な
お、内周側が後述する溶融混合体23′が充填される充
填部22Aとなっている。
2はプリント基板3を介して超音波振動子2の他側面に
接着手段等によって固着して設けられ,該超音波振動子
2を囲むようにセラミック材により矩形状にかつ高さ寸
法HB (2HB ≒HA )を有して形成されている。な
お、内周側が後述する溶融混合体23′が充填される充
填部22Aとなっている。
【0040】23は第1の台座22の充填部22A内に
充填されたバッキング材を示し、該バッキング材23は
エポキシ樹脂と金属粉末(タングステン粉末)との混合
物とからなる溶融混合体23′を硬化させることによっ
て形成され、後述する遠心分離工程によって、プリント
基板3側に向けて金属粉末が高密度に分散した高密度層
23Aが形成されている。なお、前記バッキング材23
の硬化する前の状態を溶融混合体23′としている。
充填されたバッキング材を示し、該バッキング材23は
エポキシ樹脂と金属粉末(タングステン粉末)との混合
物とからなる溶融混合体23′を硬化させることによっ
て形成され、後述する遠心分離工程によって、プリント
基板3側に向けて金属粉末が高密度に分散した高密度層
23Aが形成されている。なお、前記バッキング材23
の硬化する前の状態を溶融混合体23′としている。
【0041】24は第1の台座22に重合せられる第2
の台座を示し、該第2の台座24は図3に示すように、
超音波アレイプローブ21の製造工程中に使用されるも
ので、該第2の台座24は前記第1の台座22と同様
に、前記超音波振動子2を囲むようにセラミック材によ
って矩形状にかつ高さ寸法HB (2HB ≒HA )を有し
て形成されている。なお、内周側が溶融混合体23′が
充填される充填部24Aとなっている。
の台座を示し、該第2の台座24は図3に示すように、
超音波アレイプローブ21の製造工程中に使用されるも
ので、該第2の台座24は前記第1の台座22と同様
に、前記超音波振動子2を囲むようにセラミック材によ
って矩形状にかつ高さ寸法HB (2HB ≒HA )を有し
て形成されている。なお、内周側が溶融混合体23′が
充填される充填部24Aとなっている。
【0042】25は離型剤としてのワックスを示し、該
ワックス25は図5ないし図7に示すように、第2の台
座24の第1の台座22,バッキング材23と接触する
部分に塗布され、熱を加えることによって溶解するよう
になっている。
ワックス25は図5ないし図7に示すように、第2の台
座24の第1の台座22,バッキング材23と接触する
部分に塗布され、熱を加えることによって溶解するよう
になっている。
【0043】次に、本実施例による超音波アレイプロー
ブ21の製造方法について図3ないし図9に基づいて説
明する。なお、バッキング材23においては、硬化する
前の状態を溶融混合体23′として記載するものとす
る。
ブ21の製造方法について図3ないし図9に基づいて説
明する。なお、バッキング材23においては、硬化する
前の状態を溶融混合体23′として記載するものとす
る。
【0044】まず、図3に示すように、プリント基板3
のハンダ部3C,3Cにハンダ6,6を介して超音波振
動子2を接続する。一方、その裏面には第1の台座2
2,第2の台座24を配置しておく。なお、第2の台座
24においては、第1の台座22と当接する部分および
バッキング材23と接触する部分にはワックス25が表
面に塗布されている。
のハンダ部3C,3Cにハンダ6,6を介して超音波振
動子2を接続する。一方、その裏面には第1の台座2
2,第2の台座24を配置しておく。なお、第2の台座
24においては、第1の台座22と当接する部分および
バッキング材23と接触する部分にはワックス25が表
面に塗布されている。
【0045】次に、図4および図5の重合せ工程では、
図1中の超音波アレイプローブ21を反転させて台座2
2,24の充填部22A,24Aが上側に開口するよう
に設置し、第1の台座22は接着剤を用いて固着し、そ
の上に第2の台座24を載置する。
図1中の超音波アレイプローブ21を反転させて台座2
2,24の充填部22A,24Aが上側に開口するよう
に設置し、第1の台座22は接着剤を用いて固着し、そ
の上に第2の台座24を載置する。
【0046】さらに、図6における充填工程において
は、台座22,24と超音波振動子2によって形成され
た充填部22A,24A内に溶融混合体23′を流し込
む。
は、台座22,24と超音波振動子2によって形成され
た充填部22A,24A内に溶融混合体23′を流し込
む。
【0047】そして、この溶融混合体23′が軟らかい
うちに、従来技術で述べた図17に示す遠心分離機11
に装着して遠心分離工程を行う。
うちに、従来技術で述べた図17に示す遠心分離機11
に装着して遠心分離工程を行う。
【0048】これにより、図7に示すように、超音波ア
レイプローブ21は溶融混合体23′を金属粉末が高密
度に分散した高密度層23Aと金属粉末が低密度に分散
した低密度層23Bとに分離し、しかる後に樹脂を硬化
させてバッキング材23とする。このとき、該バッキン
グ材23は第1の台座22内に位置する部分が高密度層
23Aとなり、第2の台座24内に位置する部分が低密
度層23Bとなるようにほぼ分離されている。
レイプローブ21は溶融混合体23′を金属粉末が高密
度に分散した高密度層23Aと金属粉末が低密度に分散
した低密度層23Bとに分離し、しかる後に樹脂を硬化
させてバッキング材23とする。このとき、該バッキン
グ材23は第1の台座22内に位置する部分が高密度層
23Aとなり、第2の台座24内に位置する部分が低密
度層23Bとなるようにほぼ分離されている。
【0049】さらに、図8および図9による除去工程に
おいては、まず溶融混合体23′が硬化してバッキング
材23となった後に、第2の台座24に熱を加えてワッ
クス25を溶かし、第2の台座24を取り除く。その後
に、ハンドグラインダ等によってバッキング材23のう
ち第1の台座22から突出している部分、即ち低密度層
23Bを削り取ることにより、本実施例の超音波アレイ
プローブ21を製造することができる。
おいては、まず溶融混合体23′が硬化してバッキング
材23となった後に、第2の台座24に熱を加えてワッ
クス25を溶かし、第2の台座24を取り除く。その後
に、ハンドグラインダ等によってバッキング材23のう
ち第1の台座22から突出している部分、即ち低密度層
23Bを削り取ることにより、本実施例の超音波アレイ
プローブ21を製造することができる。
【0050】このように製造される本実施例による超音
波アレイプローブ21においても、アレイ型センサとし
て組み立てた後の測定動作については従来技術と殆ど差
異はない。
波アレイプローブ21においても、アレイ型センサとし
て組み立てた後の測定動作については従来技術と殆ど差
異はない。
【0051】かくして、本実施例による超音波アレイプ
ローブ21においては、バッキング材23の金属粉末密
度の低い低密度層23Bを除去し、高密度層23Aのみ
とすることにより、バッキング材23の音響インピーダ
ンスを超音波振動子2の音響インピーダンスに近づける
ことができ、該超音波振動子2から発生する振動を確実
に吸収することができる。この結果、超音波振動子2か
らの信号にノイズが乗るのを確実に除去し、正確な検出
を行うことができる。
ローブ21においては、バッキング材23の金属粉末密
度の低い低密度層23Bを除去し、高密度層23Aのみ
とすることにより、バッキング材23の音響インピーダ
ンスを超音波振動子2の音響インピーダンスに近づける
ことができ、該超音波振動子2から発生する振動を確実
に吸収することができる。この結果、超音波振動子2か
らの信号にノイズが乗るのを確実に除去し、正確な検出
を行うことができる。
【0052】また、バッキング材23の高さを第1の台
座の高さ寸法HB にほぼ等しい寸法にすることができ、
超音波アレイプローブ21の高さを従来技術の半分まで
低くすることができ、小型化を図ることができる。
座の高さ寸法HB にほぼ等しい寸法にすることができ、
超音波アレイプローブ21の高さを従来技術の半分まで
低くすることができ、小型化を図ることができる。
【0053】さらに、切削するのはバッキング材23の
低密度となる低密度層23Bのみであるから、加工精度
は必要なく、第2の台座24を取り除くことによって、
台座の高さ寸法HB を調整しているから、台座自体の切
削作業を行う必要がなくなる。この結果、加工精度や超
音波振動子2の破損等の問題はなくなり、上述した製造
方法によって、簡単に小型化が図れる超音波アレイプロ
ーブ21を製造することができる。
低密度となる低密度層23Bのみであるから、加工精度
は必要なく、第2の台座24を取り除くことによって、
台座の高さ寸法HB を調整しているから、台座自体の切
削作業を行う必要がなくなる。この結果、加工精度や超
音波振動子2の破損等の問題はなくなり、上述した製造
方法によって、簡単に小型化が図れる超音波アレイプロ
ーブ21を製造することができる。
【0054】なお、前記実施例では、第1の台座22お
よび第2の台座24を同一の高さ寸法HB としたが、本
発明はこれに限らす、台座22,24の高さ寸法が異な
ってもよく、第1の台座22は、高密度層23Aによっ
て超音波振動子2の振動を確実に吸収できる高さ寸法と
すればよい。
よび第2の台座24を同一の高さ寸法HB としたが、本
発明はこれに限らす、台座22,24の高さ寸法が異な
ってもよく、第1の台座22は、高密度層23Aによっ
て超音波振動子2の振動を確実に吸収できる高さ寸法と
すればよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1の発明によれ
ば、台座内に充填されたバッキング材を金属粉末が低密
度に分散した低密度層を除去して高密度層のみによって
形成し、前記台座およびバッキング材の高さ寸法を小さ
くすることにより、バッキング材における超音波振動子
の振動吸収を確実に行うことができると共に、台座の高
さ寸法を小さくでき、超音波アレイプローブの小型化を
図ることができる。
ば、台座内に充填されたバッキング材を金属粉末が低密
度に分散した低密度層を除去して高密度層のみによって
形成し、前記台座およびバッキング材の高さ寸法を小さ
くすることにより、バッキング材における超音波振動子
の振動吸収を確実に行うことができると共に、台座の高
さ寸法を小さくでき、超音波アレイプローブの小型化を
図ることができる。
【0056】また、第2の発明による超音波アレイプロ
ーブの製造方法によれば、台座を第1,第2の台座にし
て、溶融混合体を充填する充填工程および遠心分離工程
の後の除去工程において、第2の台座と該台座内に位置
した低密度層を除去するようにしたから、第1の台座内
には金属粉末が高密度に分散した高密度層が残ることに
なり、バッキング材による超音波振動子の振動吸収を確
実に行うと共に、台座およびバッキング材の高さ寸法を
小さくでき、超音波アレイプローブの小型化を図ること
ができる。
ーブの製造方法によれば、台座を第1,第2の台座にし
て、溶融混合体を充填する充填工程および遠心分離工程
の後の除去工程において、第2の台座と該台座内に位置
した低密度層を除去するようにしたから、第1の台座内
には金属粉末が高密度に分散した高密度層が残ることに
なり、バッキング材による超音波振動子の振動吸収を確
実に行うと共に、台座およびバッキング材の高さ寸法を
小さくでき、超音波アレイプローブの小型化を図ること
ができる。
【0057】さらに、前記第2の台座の表面には、離型
剤を塗布することにより、前記除去工程における第2の
台座除去を容易に行うことができる。
剤を塗布することにより、前記除去工程における第2の
台座除去を容易に行うことができる。
【図1】本実施例による超音波アレイプローブの斜視図
である。
である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図であ
る。
る。
【図3】実施例による超音波アレイプローブの構成部品
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図4】バッキング材を充填する前の状態を示す斜視図
である。
である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた縦断面図であ
る。
る。
【図6】超音波アレイプローブの台座内にバッキング材
を流し込む充填工程を示す縦断面図である。
を流し込む充填工程を示す縦断面図である。
【図7】遠心分離工程によってバッキング材が遠心分離
された状態を示す縦断面図である。
された状態を示す縦断面図である。
【図8】遠心分離工程に続く第2の台座を取除いた状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図9】除去工程によって形成された超音波アレイプロ
ーブを示す縦断面図である。
ーブを示す縦断面図である。
【図10】従来技術による超音波アレイプローブの斜視
図である。
図である。
【図11】図10中の矢示XI−XI方向からみた縦断面図
である。
である。
【図12】超音波アレイプローブの構成部品を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図13】バッキング材を充填する前の状態を示す斜視
図である。
図である。
【図14】図13中の矢示XIV −XIV 方向からみた縦断
面図である。
面図である。
【図15】超音波アレイプローブの台座内にバッキング
材を流し込む充填工程を示す縦断面図である。
材を流し込む充填工程を示す縦断面図である。
【図16】遠心分離工程によってバッキング材が遠心分
離された状態を示す縦断面図である。
離された状態を示す縦断面図である。
【図17】遠心分離工程に用いられる遠心分離機を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図18】超音波アレイプローブを遠心分離機の保持器
内に装着した状態を示す斜視図である。
内に装着した状態を示す斜視図である。
2 超音波振動子 2A 素子部 3 プリント基板(基板) 3A 貫通穴 11 遠心分離機 14 保持器 21 超音波アレイプローブ 22 第1の台座 23 バッキング材 23′ 溶融混合体 23A 高密度層 23B 低密度層 24 第2の台座 25 ワックス(離型剤)
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の素子部がアレイ状に配列される超
音波振動子と、一側面に位置して該超音波振動子の各素
子部両端が接続された基板と、該基板の他側面に位置し
て設けられ、前記超音波振動子を囲むように矩形状に形
成してなる台座と、該台座内に充填され、硬化性樹脂に
金属粉末を混合して硬化させたバッキング材とからなる
超音波アレイプローブにおいて、前記バッキング材を金
属粉末が高密度となった高密度層と金属粉末が低密度と
なった低密度層によって形成し、前記低密度層を除去す
ることによって前記台座およびバッキング材の高さ寸法
を低く形成したことを特徴とする超音波アレイプロー
ブ。 - 【請求項2】 超音波振動子を囲むように矩形状に形成
され、該超音波振動子側に位置して基板に設けられた第
1の台座と該第1の台座に重なり合う第2の台座とを重
合わせる重合せ工程と、重合わせた該各台座内に硬化性
樹脂と金属粉末とからなる溶融混合体を充填する充填工
程と、前記各台座内に充填した溶融混合体の金属粉末と
硬化性樹脂とを遠心分離させ、該溶融混合体中の金属粉
末を基板側に向けて高密度化する遠心分離工程と、溶融
混合体を硬化させた後に前記第2の台座を取除き、該第
2の台座内に位置した低密度なバッキング材を取除く除
去工程とからなる超音波アレイプローブの製造方法。 - 【請求項3】 前記第2の台座の表面には、離型剤を塗
布してなる請求項2記載の超音波アレイプローブの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5338896A JPH07159386A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 超音波アレイプローブおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5338896A JPH07159386A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 超音波アレイプローブおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07159386A true JPH07159386A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18322374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5338896A Pending JPH07159386A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 超音波アレイプローブおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07159386A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102435406A (zh) * | 2011-12-04 | 2012-05-02 | 华东光电集成器件研究所 | 一种微电路机械冲击试验的固定装置和固定方法 |
KR101419318B1 (ko) * | 2012-08-28 | 2014-07-15 | 주식회사 휴먼스캔 | 초음파 프로브용 후면블록 및 그의 제조방법 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP5338896A patent/JPH07159386A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102435406A (zh) * | 2011-12-04 | 2012-05-02 | 华东光电集成器件研究所 | 一种微电路机械冲击试验的固定装置和固定方法 |
KR101419318B1 (ko) * | 2012-08-28 | 2014-07-15 | 주식회사 휴먼스캔 | 초음파 프로브용 후면블록 및 그의 제조방법 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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