JPH07156372A - 包装され、含浸されたクリーニングシステムおよびその製造方法 - Google Patents

包装され、含浸されたクリーニングシステムおよびその製造方法

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JPH07156372A
JPH07156372A JP6142427A JP14242794A JPH07156372A JP H07156372 A JPH07156372 A JP H07156372A JP 6142427 A JP6142427 A JP 6142427A JP 14242794 A JP14242794 A JP 14242794A JP H07156372 A JPH07156372 A JP H07156372A
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D85/00Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials
    • B65D85/67Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for web or tape-like material
    • B65D85/671Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for web or tape-like material wound in flat spiral form
    • B65D85/672Containers, packaging elements or packages, specially adapted for particular articles or materials for web or tape-like material wound in flat spiral form on cores
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F35/00Cleaning arrangements or devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2235/00Cleaning
    • B41P2235/10Cleaning characterised by the methods or devices
    • B41P2235/20Wiping devices
    • B41P2235/24Wiping devices using rolls of cleaning cloth

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機のシリンダをクリーニングする効果的
クリーニングシステムを提供する。 【構成】 低揮発性有機化合物溶剤を平衡状態で含浸さ
せたファブリックロール13が開口端を有する細長い円
筒状コア11のまわりに配置され、熱シールされたプラ
スチックスリーブ15がファブリックロールのまわりに
配置され、ファブリックロールに緊密に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷機のシリンダを
クリーニングするクリーニングシステムに関するもので
ある。特に、この発明は、印刷機のシリンダをクリーニ
ングする包装され、含浸されたブランケットクリーニン
グシステムに関するものである。便宜上、ここでは印刷
機のシリンダをクリーニングするものを説明するが、こ
の発明を他の形式の機械のシリンダのクリーニングに利
用することもできる。
【0002】
【発明の背景】印刷機のシリンダをクリーニングする種
々のブランケットクリーニングシステムおよびそれを使
用した装置が知られている。クリーニングブランケット
およびクリーニング溶液を有する代表的ブランケットク
リーニングシステムおよびそれを使用した装置が幾つか
の米国特許明細書に記載されており、米国特許第413
5448号明細書にクリーニング布帛が設けられたシリ
ンダをクリーニングする機構が示され、圧力ローラに達
する前、クリーニング布帛がクリーニング流体または溶
液で濡らされ、同第4934391号明細書に低蒸気圧
を有する低蒸気圧有機化合物からなるインキを除去する
化合物が示され、同第4986182号明細書に液体で
クリーニング布帛を湿らせるクリーニング装置が示さ
れ、同第5009716号明細書に低揮発性有機化合物
からなるインキを除去する洗浄が示され、同第5012
739号明細書に洗浄媒体で湿らされたクリーニング布
帛からなる洗浄装置が示され、同第5069128号明
細書にクリーニング液体を染み込ませたクリーニング布
帛からなる印刷機のシリンダをクリーニングする装置が
示されている。
【0003】さらに、同第5104567号明細書に印
刷機からインキをクリーニングする液体が示され、同第
5125342号明細書に印刷機のシリンダをクリーニ
ングする方法が示され、同第5143639号明細書に
インキを除去するための低蒸気圧クリーニング薬剤で湿
らせた布帛が示され、同第5188754号明細書にク
リーニングフォーミュラで湿らせた布帛が示され、同第
5194173号明細書に印刷機からインキを除去する
方法が示されている。さらに、同第4344361号お
よび同第4757763号明細書に印刷機のブランケッ
トシリンダに接触するクリーナファブリックが設けられ
た自動ブランケットシリンダクリーナが示されている。
一方、同第5175080号明細書に印刷機に使用する
ブランケットシリンダの布帛供給システムが示されてい
る。
【0004】前述した米国特許のものはその目的をある
程度達成するが、種々の欠点を有する。例えば、実際に
使用する前、クリーニング溶剤または溶液をクリーニン
グファブリックに導入するための自動ブランケットクリ
ーニングシステムの一部としてポンプ、ストレイバー、
マニホルドライン、バルブなどの装置が要求される。さ
らに、クリーニングロールまたはファブリックロールが
予め含浸される場合、使用前、含浸を達成し、クリーニ
ング溶剤または溶液の損失を最小限に止め、効果的ブラ
ンケットクリーニングシステムを提供せねばならない。
【0005】したがって、前述した欠点のない包装さ
れ、含浸されたブランケットクリーニングシステムを提
供することが要望されている。この発明は、このような
要望に応じるものである。
【0006】
【発明の概要】この発明によれば、印刷機のシリンダの
クリーニングに使用する包装され、含浸されたクリーニ
ングシステムであって、(1)開口端を有する細長い円
筒状コアのまわりに配置された低揮発性有機化合物溶剤
が平衡状態で含浸されたファブリックロールと、(2)
ファブリックロールのまわりに配置され、それに緊密に
接触する熱シールまたは熱収縮および熱シールされたプ
ラスチックスリーブからなり、使用前、含浸されたファ
ブリックロールを垂直および水平に搬送し、保管するこ
とができ、実質上ファブリックロールの溶剤の分布状態
が乱れず、ファブリックのクリーニング力に有害作用が
生じないようにしたことを特徴とする包装され、含浸さ
れたクリーニングシステムが提供される。
【0007】この発明は、包装され、含浸されたクリー
ニングシステムを製造する方法を含む。この方法は、ク
リーニング布帛のストリップを周囲温度および圧力で容
易に蒸発しない低揮発性有機化合物溶剤と接触させ、フ
ァブリックに溶剤を含浸させ、染み込ませ、過度の溶剤
を含浸されたファブリックから排液し、溶剤が平衡状態
で含浸したファブリックを得て、その排液され、含浸さ
れたファブリックを開口端を有する細長い円筒状コアの
まわりに巻き、ロールを形成し、熱シール性プラスチッ
クスリーブを含浸され、排液され、巻かれたファブリッ
クロールのまわりに配置し、含浸され、排液され、巻か
れたファブリックロールに十分高い温度を受けさせ、プ
ラスチックスリーブを含浸され、排液され、巻かれたフ
ァブリックロールのまわりで熱シールし、ファブリック
ロールと緊密に接触させ、使用前、含浸されたファブリ
ックロールを垂直および水平に搬送および保管すること
ができ、実質上ファブリックロールの溶剤の分布状態が
乱れず、ファブリックロールのクリーニング力に有害作
用が生じないことを特徴とするものである。
【0008】方法の他の特徴において、クリーニングフ
ァブリックのストリップが溶剤と接触する前、クリーニ
ングファブリックのストリップが細長い円筒状コアのま
わりに巻かれ、ロールが形成される。
【0009】方法の他の特徴において、熱シール性プラ
スチックスリーブ内に配置された後、熱シール性プラス
チックスリーブが真空作用を受け、スリーブが巻かれた
ファブリックロールに緊密に接触する。
【0010】方法の他の特徴において、ファブリックが
円筒状コアに巻かれ、ロールが形成された後、巻かれた
ファブリックロールが周囲圧力および温度で溶剤に沈め
られ、周囲圧力および温度で排液され、過度の溶剤が取
り除かれ、これによってクリーニングファブリックが低
揮発性有機化合物溶剤と接触する。
【0011】方法の他の特徴において、クリーニングフ
ァブリックがフラットシートとして、または円筒状コア
に巻かれたロールとして含浸されるとき、その含浸がな
される前、真空チャンバなどにおいてファブリックに真
空作用を受けさせ、そのエアを抜き取ることが好まし
い。これに関係し、どのような適宜の真空チャンバまた
は装置を使用してもよい。
【0012】方法の他の特徴において、使用されるプラ
スチックスリーブは熱シール性だけではなく、熱収縮性
ももち、スリーブが十分高い温度を受け、ファブリック
ロールのまわりで熱シールされ、熱収縮する。
【0013】さらに、方法の他の特徴において、エンド
キャップが細長い円筒状コアの開口端に挿入され、ロー
ルがプラスチックスリーブに挿入される前、それがファ
ブリックロールの外周エッジを越えてのびる。
【0014】したがって、この発明の包装され、含浸さ
れたクリーニングシステムの他の実施例では、システム
は熱シールされ、熱収縮したファブリックロールのまわ
りに配置され、それに緊密に接触するプラスチックスリ
ーブを有する。
【0015】さらに、他の実施例では、システムはファ
ブリックロールの外周エッジを越えてのびる細長い円筒
状コアの開口端に挿入されたエンドキャップを有する。
【0016】この発明の包装され、含浸されたブランケ
ットクリーニングシステムの実施例では、それは包装さ
れ、排液され、含浸されたロールが配置されるスロット
のあるケースを有する。この実施例において、システム
を製造する方法はプラスチックスリーブに導入する前、
包装され、排液され、含浸されたファブリックロールを
スロットのあるケースに挿入する工程を含む。
【0017】
【実施例の説明】図1に示されているように、この発明
の包装され、含浸されたクリーニングシステムは、例え
ば十分大きい強度の比較的重い厚紙で製造された細長い
円筒状コア11からなり、それは紙または布帛の含浸さ
れたファブリックロール13を支持することができる。
コアをスチール、アルミニウムなどの金属で製造するこ
ともできる。ファブリックがコア11に巻き取られ、ロ
ール13が形成される前、またはその後、後述するよう
に、ファブリックに低揮発性有機化合物溶剤が平衡状態
で含浸され、染み込み、その後、ロールが熱シール性ま
たは熱シールおよび熱収縮性プラスチック材料で製造さ
れたスリーブ15に挿入され、これがそのエッジ17に
沿って熱シールされるか、またはそのエッジ17に沿っ
て熱収縮および熱シールされ、スリーブ15がファブリ
ックロール13に緊密に接触する。コア11にシャフト
21(図2)を収容するボールベアリングなどの係合手
段またはその他の適宜の手段が設けられ、シャフトが印
刷機などの適宜の機械(図示せず)上に配置され、これ
に巻取ロールが設けられ、クリーニング作用の達成後、
巻取ロールにクリーニングファブリックが巻き取られる
ことが好ましい。
【0018】この包装され、含浸されたクリーニングシ
ステムは、使用前、水平または垂直に搬送および保管し
ても、ファブリックロールの溶剤の分布状態が乱れず、
ファブリックのクリーニング能力に有害作用は生じない
極めて安定したシステムである。
【0019】図2の実施例では、含浸されたロールがス
リット25のあるケース23に挿入され、組立体がスリ
ーブ15内にシールされる前、ケースのスリット25か
らファブリックロール13の一部を引き出すことができ
る。
【0020】図3の実施例では、この発明のシステムに
プラスチックまたは金属で製造されたエンドキャップ2
5などのエンドキャップが設けられ、これがコア11の
開口端に配置される。エンドキャップはファブリックロ
ール13の外周エッジを越えてのび、スリーブ15はエ
ンドキャップのエッジを越えてのびるか、または図1に
示されているように、それはロール13の先端のまわり
にのびる。スロットのあるケース23が使用されると
き、エンドキャップは使用されないことは明らかであ
る。さらに、スリーブにロールを収容し、スリーブをロ
ールに緊密に接触するよう収縮させ、それが両端または
一端で開口するよう熱シールすることもできる。
【0021】ファブリックロールが製造されるファブリ
ックは様々である。例えば、それは紙または布帛で製造
したものであってもよい。布帛のファブリックが使用さ
れる場合、それは合成または天然繊維の製織または不織
布またはその混合物であってもよい。布帛のファブリッ
クに使用することができる合成繊維は、ポリエステル繊
維、レーヨン繊維、ナイロン繊維、およびアクリル繊維
などである。使用することができる天然繊維は、コット
ン繊維、木材パルプ繊維、および麻の繊維などである。
【0022】紙がファブリック材料として使用される場
合、製紙技術で化学的に加工された木材パルプで製造さ
れた紙のファブリックが適当である。
【0023】この発明の実施に紙または布帛のファブリ
ックが使用されるかどうかに関係なく、ここに使用され
る材料は低揮発性有機化合物溶剤で含浸させ、湿らせる
ことができるようにすることが好ましい。これに関連
し、使用されるファブリックはおよそ0.003mil
sからおよそ0.030milsの範囲のキャリパ厚さ
をもち、およそ0.008milsからおよそ0.02
0milsの範囲であることが好ましく、低揮発性有機
化合物溶剤を染み込ませるとき、ルーチン試験方法にお
いて、それはファブリックのin2 当たりおよそ0.0
5〜およそ0.5ccの溶剤を保持する能力をもつこと
が好ましい。
【0024】一般に、この発明の実施に使用される製織
および不織ファブリックはおよそ平方ヤード当たり1.
5オンスからおよそ平方ヤード当たり6.0オンスの範
囲内の坪量、前述した範囲のキャリパ厚さ、およそイン
チ当たり20lbsからおよそインチ当たり200lb
sの範囲の長さ(機械)方向、およびおよそインチ当た
り15lbsからおよそインチ当たり125lbsの範
囲の幅(横)方向の引張強さを有する。
【0025】紙がこの発明のシステムのクリーニングフ
ァブリックとして使用される場合、それはおよそ40l
bsからおよそ90lbsの範囲の坪量、およそ0.0
03milsからおよそ0.10milsの範囲のキャ
リパ厚さ、およそインチ当たり20lbsからおよそイ
ンチ当たり80lbsの範囲の長さ(機械)方向、およ
びおよそインチ当たり15lbsからおよそインチ当た
り50lbsの範囲の幅(横)方向の引張強さ、100
ccの低揮発性有機化合物溶剤または水を受けるとき、
およそ1.0secからおよそ10secの範囲の多孔
度(porosity)、およびおよそ1.0%からお
よそ6.0%の範囲の伸長度をもち、これらはすべてル
ーチン試験方法で測定されたものである。
【0026】この発明の実施に使用される低揮発性有機
化合物溶剤は様々であり、一般に、それは容易に蒸発し
ない少なくとも1つの低揮発性有機化合物溶剤、および
それと同様の低揮発性有機化合物溶剤または通常の揮発
性有機化合物溶剤との混合物を含む。このタイプの適宜
の溶剤材料は、野菜油および柑橘類油などから選定され
る有機化合物溶剤である。一般に、このような溶剤材料
はおよそゼロからおよそ30.0パーセントの範囲の揮
発性をもち、およそ0パーセントからおよそ20パーセ
ントの範囲の揮発性をもつことが好ましく、これもルー
チン試験方法で測定される。適宜の溶剤は通常の揮発性
有機化合物溶剤、すなわちミネラルエキスおよび脂肪族
炭化水素溶剤などから選定される容易に蒸発するものを
含む。このような溶剤材料は時間当たりゼロから100
パーセントの揮発性をもち、それもルーチン試験方法で
測定される。
【0027】種々の熱シール性または熱収縮および熱シ
ール性プラスチック材料をこの発明のプラスチックスリ
ーブに使用することができる。例えば、スリーブをポリ
エチレン、ポリオレフィン、ポリビニルクロライド、お
よびポリアミドなどで製造することができる。一般に、
このような材料はおよそ300°Fからおよそ400°
Fの範囲の温度で熱シールまたは熱収縮および熱シール
可能であり、その温度はおよそ350°Fからおよそ3
75°Fの範囲であることが好ましい。さらに、熱シー
ル性または熱収縮および熱シール性スリーブを熱シール
性または熱収縮および熱シール性紙で製造することがで
きる。
【0028】この発明の包装され、含浸されたクリーニ
ングシステムを製造する方法は、クリーニングファブリ
ックのストリップを周囲圧力および温度で容易に蒸発し
ない低揮発性有機化合物溶剤と接触させ、その布帛に溶
剤を含浸させ、染み込ませ、過度の溶剤を含浸したファ
ブリックから排液し、溶剤が平衡状態で染み込んだファ
ブリックを得て、含浸ファブリックを開口端のある細長
い円筒状コアのまわりに巻き取り、ロールを形成し、熱
シール性プラスチックスリーブを排液され、含浸され、
巻かれたファブリックロールのまわりに配置し、スリー
ブに十分高い温度を受けさせ、プラスチックスリーブを
排液され、含浸され、巻かれたファブリックロールのま
わりで熱シールし、ファブリックロールに緊密に接触さ
せ、これによってファブリックロールを垂直または水平
に搬送および保管することができ、ファブリックロール
の溶剤の分布状態が乱れず、ファブリックロールのクリ
ーニング能力に対する有害作用はないことを特徴とす
る。
【0029】方法の変形例において、溶剤と接触する
前、ファブリックがコアのまわりに巻き取られることが
好ましい。通常の方法でファブリックを円筒状コアに巻
き取ることができ、特別の装置は要求されず、種々のロ
ール製造装置によってこれを達成することができる。
【0030】ロールが形成される前、またはその後、フ
ァブリックが溶剤と接触し、次いで、ロールが熱シール
性または熱シールおよび熱収縮性プラスチックスリーブ
に挿入され、スリーブがロールのまわりに適宜の温度で
熱シールまたは熱シールおよび熱収縮され、それと緊密
に接触する。一般に、プラスチックスリーブ内の含浸さ
れたファブリックロールの熱シールまたは熱シールおよ
び熱収縮を達成し、スリーブをファブリックロールに緊
密に接触させることができるのはおよそ300°Fから
およそ400°Fの範囲の温度であり、およそ350°
Fからおよそ375°Fの範囲の温度であることが好ま
しい。
【0031】他の実施例において、熱シール性プラスチ
ックスリーブが使用される場合、ファブリックロールが
スリーブに挿入されたとき、組み立てられたスリーブお
よびロールが真空作用を受け、これが熱シール性プラス
チックスリーブを巻かれたファブリックロールに緊密に
接触させ、同時に、エアがスリーブの内部から排出さ
れ、その後、熱がスリーブの開口外周エッジに加えら
れ、スリーブがロールのまわりに熱シールされることが
好ましい。周知の適宜の真空装置および熱シール装置に
よってスリーブの真空および熱シールを達成することが
できる。
【0032】この方法に使用されるスリーブが熱シール
性および熱収縮性の両方を有する場合、スリーブの1つ
またはそれ以上の小さい開口部または通気孔(図示せ
ず)がスリーブの開口エッジ付近に設けられ、熱シール
および熱収縮が達成されるとき、エアをスリーブから排
出することができ、スリーブの熱シールおよび熱収縮の
とき、このような開口部は閉じられる。
【0033】この発明の方法によれば、ファブリックス
トリップと溶剤の接触を種々の方法で達成することがで
きる。例えば、適宜の溶剤をファブリックに注ぎ、それ
を含浸させ、過度の溶剤をトレイに排液するか、または
溶剤をファブリックにスプレすることができる。含浸行
程を周囲温度および圧力でなすことができ、前述したよ
うに、過度の溶剤を溶剤が平衡状態で含浸されたファブ
リックを得るに十分長い時間をもって簡単に排液するこ
とができる。
【0034】しかしながら、コアに巻き、ロールを形成
する前、またはその後、ファブリックストリップを適当
な溶剤のタンクに実質上水平方向に沈め、搬送すること
もできる。含浸後、含浸されたファブリックを簡単に適
所に吊り下げ、過度の溶剤を排液し、トラップに回収
し、これを再利用することができる。
【0035】ファブリックを細長い円筒状コアに巻き、
ロールを形成し、排液することについては、それを周囲
温度および圧力で達成することもできる。含浸され、巻
かれ、ロールが形成されるとき、ロールが熱シール性ま
たは熱収縮および熱シール性プラスチックスリーブに挿
入され、スリーブが十分高い温度で熱シールまたは熱収
縮および熱シールされ、排液され、スリーブを含浸さ
れ、巻かれたファブリックロールのまわりで熱シールま
たは熱収縮および熱シールし、ファブリックロールに緊
密に接触させることができる。この点において、使用さ
れる熱収縮および熱シール性材料の種類によって熱収縮
および熱シール温度が決定され、それはこのような材料
の軟化温度から材料の分解温度までの範囲に及ぶ。しか
しながら、その温度が高すぎず、プラスチックスリーブ
内に配置される含浸されたファブリックロールに対する
有害作用が生じないようにせねばならない。
【0036】一般に、熱収縮および熱シールをおよそ3
00°Fからおよそ400°Fの範囲の温度で達成する
ことができ、およそ350°Fからおよそ375°Fの
範囲の温度で達成することが好ましく、炉内または熱輻
射ランプ下で達成することができる。
【0037】プラスチックスリーブの大きさが適宜選定
され、巻かれたロールをそれに容易に挿入することがで
き、その後、スリーブの開口エッジを互いに接触させ、
これをシールし、熱収縮させるとき、それをファブリッ
クロールに緊密に接触させることができる。
【0038】含浸され、巻かれるファブリックロールに
スロットのあるケースが使用される場合、ロールがケー
スに簡単に挿入され、その一部がスロットから突出し、
ケースに突出端部が設けられ、ロールの挿入後、突出端
部をケースに挿入することができ、ロールが印刷機など
の適宜のシャフト上に配置されるとき、この端部が簡単
に取り除かれ、シャフトをロールのコアに挿入すること
ができ、シャフトをコアから取り外すこともできる。さ
らに、ケースを軽量スチール、アルミニウムなどの金
属、または厚紙、またはポリエチレン、ポリオレフィ
ン、ポリビニルクロライド、ポリアミドなどのプラスチ
ック材料で製造することができる。
【0039】エンドキャップ25などのエンドキャップ
がこの発明の包装され、含浸されたクリーニングシステ
ムの製造に使用される場合、巻き、含浸および排液工程
後、ケース23の前述した材料で製造することができる
エンドキャップが円筒状コアの開口端に簡単に挿入され
る。
【0040】ファブリックまたはファブリックロールへ
の溶剤の含浸に使用される用語“平衡状態で含浸”は、
排液後、ファブリックまたはファブリックロールがファ
ブリックを湿潤させる量の溶剤を保持し、ファブリック
が印刷機などの装置のシリンダをクリーニングするクリ
ーニング力をもち、排液後、ファブリックはファブリッ
クのin2 当たりおよそ0.05〜およそ0.5ccの
溶剤を保持することを意味する。
【0041】装置にコアおよび巻取ロールに挿入するこ
とができるシャフトを設け、クリーニング作用後、それ
に使用したクリーニングファブリックを巻き取り、これ
によってこの発明の包装され、含浸されたブランケット
クリーニングシステムをどのような印刷装置に使用する
こともできる。ポンプ、スプレイバー、マニホルドライ
ン、バルブなどの複雑な装置を印刷機に使用される自動
ブランケットクリーニングシステムの一部として使用す
る必要がなく、使用前、クリーニング溶剤または溶液を
クリーニングファブリックに導くことができ、これはこ
の発明のクリーニングシステムの大きい利点である。
【0042】さらに、この発明のクリーニングシステム
は、多数の利点を有する。例えば、それは構造が比較的
簡単であり、容易に入手することができる材料を使用す
ればよく、精密機械を使用する必要のある複雑で高価な
処理を伴わず、比較的簡単に製造することができる。
【0043】この発明は、前述した実施例に限定される
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の包装され、含浸されたクリーニング
システムの断面図である。
【図2】図1の熱シール性スリーブまたは熱シールおよ
び熱収縮性スリーブ内に挿入される前、含浸されたロー
ルがスロットのあるケース内に配置される状態を示す図
1のシステムの断面図である。
【図3】細長い円筒状コアの開口端に配置され、ファブ
リックロールの外周エッジを越えてのびるエンドキャッ
プを使用した図1のシステムの断面図である。
【符号の説明】
11 細長い円筒状コア 13 ファブリックロール 15 スリーブ 17 スリーブのエッジ 21 シャフト 23 ケース 25 エンドキャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォルター エイチ、カーノ アメリカ合衆国、コネチカット州 06610、 ブリッジポート、アシラム ストリート 65

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機のシリンダのクリーニングに使用
    する包装され、含浸されたクリーニングシステムであっ
    て、 (1) 開口端を有する細長い円筒状コアのまわりに配
    置された低揮発性有機化合物溶剤が平衡状態で含浸され
    たファブリックロールと、 (2) 前記ファブリックロールのまわりに配置され、
    それに緊密に接触する熱シールされたプラスチックスリ
    ーブとからなり、使用前、含浸されたファブリックロー
    ルを垂直および水平に搬送し、保管することができ、実
    質上前記ファブリックロールの前記溶剤の分布状態が乱
    れず、前記ファブリックのクリーニング力に有害作用が
    生じないようにしたことを特徴とする包装され、含浸さ
    れたクリーニングシステム。
  2. 【請求項2】 前記ファブリックは布帛ファブリックで
    あることを特徴とする請求項1に記載の包装され、含浸
    されたクリーニングシステム。
  3. 【請求項3】 前記布帛は不織合成繊維材料からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の包装され、含浸された
    クリーニングシステム。
  4. 【請求項4】 前記布帛は製織合成繊維材料からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の包装され、含浸された
    クリーニングシステム。
  5. 【請求項5】 前記布帛は不織天然繊維材料からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の包装され、含浸された
    クリーニングシステム。
  6. 【請求項6】 前記布帛は製織天然繊維材料からなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の包装され、含浸された
    クリーニングシステム。
  7. 【請求項7】 前記布帛は合成および天然繊維材料の混
    合物からなることを特徴とする請求項2に記載の包装さ
    れ、含浸されたクリーニングシステム。
  8. 【請求項8】 前記布帛はおよそ平方ヤード当たり1.
    5オンスからおよそ平方ヤード当たり6.0オンスの範
    囲の坪量、およそ0.003milsからおよそ0.0
    3milsの範囲のキャリパ厚さ、およそインチ当たり
    20lbsからおよそインチ当たり200lbsの範囲
    の長さ方向引張強さ、およびおよそインチ当たり15l
    bsからおよそインチ当たり125lbsの範囲の幅方
    向引張強さをもつことを特徴とする請求項2に記載の包
    装され、含浸されたクリーニングシステム。
  9. 【請求項9】 前記ファブリックは紙ファブリックであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の包装され、含浸さ
    れたクリーニングシステム。
  10. 【請求項10】 前記紙ファブリックはおよそ40lb
    sからおよそ90lbsの範囲の坪量、およそ0.00
    3milsからおよそ0.010milsの範囲のキャ
    リパ厚さ、およそインチ当たり20lbsからおよそイ
    ンチ当たり80lbsの範囲の長さ方向引張強さ、およ
    そインチ当たり15lbsからおよそインチ当たり50
    lbsの範囲の幅方向引張強さ、およそ1.0secか
    らおよそ10secの範囲の多孔度、およびおよそ1.
    0パーセントからおよそ6.0パーセントの範囲の伸長
    度をもつことを特徴とする請求項9に記載の包装され、
    含浸されたクリーニングシステム。
  11. 【請求項11】 前記低揮発性有機化合物溶剤はおよそ
    ゼロからおよそ30パーセントの範囲の揮発性をもつ野
    菜油および柑橘類油から選定される容易に蒸発しない少
    なくとも1つの有機溶剤化合物からなることを特徴とす
    る請求項1に記載の包装され、含浸されたクリーニング
    システム。
  12. 【請求項12】 前記低揮発性有機化合物溶剤はミネラ
    ルエキスおよび脂肪族炭化水素溶剤から選定されるおよ
    そゼロからおよそ100パーセントの範囲の揮発性をも
    つ容易に蒸発する少なくとも1つの有機溶剤化合物から
    なることを特徴とする請求項1に記載の包装され、含浸
    されたクリーニングシステム。
  13. 【請求項13】 前記熱シールされたプラスチックスリ
    ーブは熱シール性ポリエチレン、熱シール性ポリオレフ
    ィン、ポリビニルクロライド、および熱シール性ポリア
    ミドから選定される熱シール性プラスチック材料で構成
    されていること特徴とする請求項1に記載の包装され、
    含浸されたクリーニングシステム。
  14. 【請求項14】 前記熱シールされたプラスチックスリ
    ーブは熱収縮性のもので、熱シールおよび熱収縮性ポリ
    エチレン、熱シールおよび熱収縮性ポリオレフィン、熱
    シールおよび熱収縮性ポリビニルクロライド、および熱
    シールおよび熱収縮性ポリアミドから選定される熱シー
    ルおよび熱収縮性プラスチック材料で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の包装され、含浸された
    クリーニングシステム。
  15. 【請求項15】 含浸されたファブリックロールと熱シ
    ールされたプラスチックスリーブ間に配置されたケース
    を有することを特徴とする請求項1に記載の包装され、
    含浸されたクリーニングシステム。
  16. 【請求項16】 細長い円筒状コアの開口端に配置さ
    れ、前記ファブリックロールの外周エッジを越えてのび
    るエンドキャップを有することを特徴とする請求項1に
    記載の包装され、含浸されたクリーニングシステム。
  17. 【請求項17】 クリーニングファブリックのストリッ
    プを周囲温度および圧力で容易に蒸発しない低揮発性有
    機化合物溶剤と接触させ、前記ファブリックに前記溶剤
    を含浸させ、染み込ませ、過度の溶剤を含浸されたファ
    ブリックから排液し、前記溶剤が平衡状態で含浸したフ
    ァブリックを得て、排液され、含浸されたファブリック
    を開口端を有する細長い円筒状コアのまわりに巻き、ロ
    ールを形成し、熱収縮性プラスチックスリーブを排液さ
    れ、含浸され、巻かれたファブリックロールのまわりに
    配置し、前記プラスチックスリーブに十分高い温度を受
    けさせ、前記プラスチックスリーブを排液され、含浸さ
    れ、巻かれたファブリックロールのまわりで熱シール
    し、ファブリックロールに緊密に接触させ、使用前、含
    浸されたファブリックロールを垂直および水平に搬送お
    よび保管するとき、実質上前記ファブリックロールの前
    記溶剤の分布状態が乱れず、前記ファブリックロールの
    クリーニング力に有害作用が生じないことを特徴とする
    包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造する
    方法。
  18. 【請求項18】 前記クリーニングファブリックのスト
    リップを前記溶剤に接触させる前、前記クリーニングフ
    ァブリックのストリップが細長い円筒状コアに巻かれ、
    ロールが形成されることを特徴とする請求項17に記載
    の包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造す
    る方法。
  19. 【請求項19】 巻かれたファブリックロールを前記熱
    シール性プラスチックスリーブ内に配置した後、前記プ
    ラスチックスリーブを熱シールする前、前記熱シール性
    プラスチックスリーブに真空作用を受けさせ、前記熱シ
    ール性プラスチックスリーブを巻かれたファブリックロ
    ールに緊密に接触させることを特徴とする請求項17に
    記載の包装され、含浸されたクリーニングシステムを製
    造する方法。
  20. 【請求項20】 前記プラスチックスリーブ内に導入す
    る前、巻かれたファブリックロールをスロットのあるケ
    ース内に挿入することを特徴とする請求項17に記載の
    包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造する
    方法。
  21. 【請求項21】 前記ファブリックロールが前記プラス
    チックスリーブ内に挿入される前、エンドキャップを前
    記ファブリックロールの外周エッジを越えてのびる細長
    い円筒状コアの開口端に挿入することを特徴とする請求
    項17に記載の包装され、含浸されたクリーニングシス
    テムを製造する方法。
  22. 【請求項22】 前記ファブリックが円筒状コアに巻か
    れ、ロールが形成される前、クリーニングファブリック
    が周囲温度および圧力で低揮発性有機化合物溶剤に沈め
    られ、前記ファブリックが含浸され、その後、それが周
    囲温度および圧力で排液され、過度の溶剤が取り除かれ
    ることを特徴とする請求項17に記載の包装され、含浸
    されたクリーニングシステムを製造する方法。
  23. 【請求項23】 前記ファブリックが前記円筒状コアに
    巻かれ、ロールが形成された後、前記クリーニングファ
    ブリックが周囲温度および圧力で低揮発性有機化合物溶
    剤に沈められ、前記ファブリックが含浸され、その後、
    それが周囲温度および圧力で排液され、過度の溶剤が取
    り除かれることを特徴とする請求項17に記載の包装さ
    れ、含浸されたクリーニングシステムを製造する方法。
  24. 【請求項24】 前記クリーニングファブリックが紙で
    あることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  25. 【請求項25】 クリーニングファブリックのストリッ
    プを周囲温度および圧力で容易に蒸発しない低揮発性有
    機化合物溶剤と接触させ、前記ファブリックに前記溶剤
    を含浸させ、染み込ませ、過度の溶剤を含浸されたファ
    ブリックから排液し、前記溶剤が平衡状態で含浸したフ
    ァブリックを得て、排液され、含浸されたファブリック
    を細長い円筒状コアに巻き、ロールを形成し、熱収縮お
    よび熱シール性プラスチックスリーブを排液され、含浸
    され、巻かれたファブリックロールのまわりに配置し、
    前記プラスチックスリーブに十分高い温度を受けさせ、
    排液され、含浸され、巻かれたファブリックロールのま
    わりのプラスチックスリーブを熱収縮および熱シール
    し、ファブリックロールに緊密に接触させ、使用前、含
    浸されたファブリックロールを垂直および水平に搬送お
    よび保管するとき、実質上前記ファブリックロールの前
    記溶剤の分布状態が乱れず、前記ファブリックロールの
    クリーニング力に有害作用が生じないことを特徴とする
    包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造する
    方法。
  26. 【請求項26】 前記プラスチックスリーブがおよそ3
    00°Fからおよそ400°Fの範囲の温度で熱収縮お
    よび熱シールされることを特徴とする請求項25に記載
    の包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造す
    る方法。
  27. 【請求項27】 前記プラスチックスリーブがおよそ3
    50°Fからおよそ375°Fの範囲の温度で熱収縮お
    よび熱シールされることを特徴とする請求項25に記載
    の包装され、含浸されたクリーニングシステムを製造す
    る方法。
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