JPH07155166A - 微生物培養観察容器 - Google Patents

微生物培養観察容器

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JPH07155166A
JPH07155166A JP34095693A JP34095693A JPH07155166A JP H07155166 A JPH07155166 A JP H07155166A JP 34095693 A JP34095693 A JP 34095693A JP 34095693 A JP34095693 A JP 34095693A JP H07155166 A JPH07155166 A JP H07155166A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 培養空間に気泡が入り込むのを防止し、気泡
による培養・観察の障害、気泡に起因する測定障害等を
防止するとともに、気泡による送液阻害を防止するこ
と。 【構成】 培養・観察部3に接続する供給路13及び排
出路15の外側にバイパス(狭路)17及びバイパス
(広路)19を設ける。該バイパス17、19は上面が
培養・観察部3の上面より高位に設定されるから、気泡
は供給路13に流入する前に、バイパス(狭路)17に
て浮上し、バイパス(狭路)17及びバイパス(広路)
19を通って除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物培養観察容器に
関し、観察対象となる微生物が培養された状態で、微視
的成長過程を精確に測定すること、あるいは観察対象に
対する薬効の観察測定などに利用される。
【0002】
【従来の技術】従来この種密閉系の微生物培養観察容器
は、例えば図13及び図14に示す如きものであった。
【0003】図13に示す容器は、スライドグラス10
1とカバーグラス103とを所定の培養空間104を形
成するよう対設するとともに、接着剤105等で固定し
て密閉構造とし、培養液の流れ方向に注射針107、1
09を挿設して培養液の供給及び排出をするようにした
ものである。111は観察対象となる微生物、113は
顕微鏡である。
【0004】また図14に示す容器115は密閉構造の
透明体からなり、上面117及び下面119の間に観察
対象となる微生物111を載置する培養空間104を設
け、この培養空間104に培養液の供給路121及び排
出路123を設けたものである。
【0005】そしていずれの容器も培養空間104は観
察を容易にするため非常に狭く構成されていた。すなわ
ち、カビ類のように根が伸びていくように成長する微生
物では、図12bに示すように培養空間104を広くす
ると、顕微鏡のピントが段々ずれてくることがある。か
かるときは、例えば、自動設定をする場合には不都合と
なるし、また立体的な成長は測定をするのが困難なた
め、成長速度等の数値も過って測定されてしまうので、
かかることを防止するため、培養空間104を狭く構成
していたのである(図12a)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように培
養空間が狭いと次のような欠点があった。即ち、培養液
中に気泡が入り込んで流れてくることがあり、かかる場
合、この気泡が容易に流れていかず、時として気泡がた
まって大きくなることがあり、観察の障害となってい
た。
【0007】また気泡がたまっていると、接種した観察
対象の微生物に培養液が接触しないこともあり、こうな
ると酵素や栄養が補給されず、あるいは薬液が微生物に
接触しないので、培養や薬効の測定ができなくなること
があった。
【0008】ところで、空間を流れる液体の流れは物体
の表面近くで境界層という物体の粘性に由来する薄い層
をつくるが、空間が極小になると空間全体が境界層にな
り、この結果そこを流れる液体の摩擦抵抗が大となるた
め、流れが非常に悪化するのである。このような状態の
中で、培養液に気泡が存在すると、培養液の流れをさら
に阻害し、送液が困難となるのである。
【0009】このような理由から、従来は狭小の培養空
間を形成することに一定の限度があり、この結果、カ
ビ、酵母等の極小の微生物を培養液や薬剤を流しながら
観察することが未だ不十分であったのである。
【0010】本発明は、上記欠点を解決し、気泡による
培養観察の障害や測定障害等を防止し、かつ培養液の流
れを良好とすることにより、狭小の培養空間を形成する
ことを可能とし、カビ、酵母等の極小の微生物であって
も培養液や薬剤を流しながら観察することができる微生
物培養観察容器を供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、密閉系容器に、微生物を培養する空間を有しか
つ透明体からなる観察窓を有する培養・観察部を設け、
該培養・観察部に培養液が供給されかつ排出されるよう
構成された微生物培養観察容器において、培養・観察部
に接続する培養液の供給路及び排出路の外側にバイパス
を設け、該バイパスの上面を上記培養・観察部の上面よ
り高位に設定したことを特徴とする微生物培養観察容器
を供する。この場合において、バイパスが容器本体に設
けられることが考えられる。また、バイパスは培養液の
供給側に比し排出側が狭いことが考えられる。また、狭
く形成されたバイパス(狭路)に整流部を設け、該整流
部を介して排出路に連通することが考えられる。このと
き、整流部は培養液の流れ方向に対して鋭角に傾斜して
設けられることが考えられる。また、広く形成されたバ
イパス(広路)に整流部を設け、該整流部を介して供給
路に連通することが考えられる。このとき、整流部は培
養液の流れ方向に対して鈍角に傾斜して設けられること
が考えられる。また、狭路に路巾調節部材を付設するこ
とが考えられる。また、培養・観察部、供給路及び排出
路が容器本体と容器本体とは別体のスペーサにて形成さ
れることが考えられる。また、スペーサが所定厚の透明
の板状体からなり、培養・観察部に対応する部分並びに
供給路及び排出路を形成する部分以外の部分にインキを
付与した印刷スペーサであることが考えられる。また、
印刷スペーサの培養液の入口側端部及び出口側端部に路
巾を狭隘にする整流子を夫々設けることが考えられる。
このとき、培養・観察部に対応する部分に観察に支障の
ない程度の点状部が印刷されたことが考えられる。この
とき、点状部が1個若しくは2個以上であることが考え
られる。また、スペーサが培養・観察部に対応する部分
を切欠した所定厚の板状体からなる成形スペーサである
ことが考えられる。このとき、成形スペーサの培養液の
入口側端部及び出口側端部に路巾を狭隘にする整流子を
夫々設けることが考えられる。また、整流子がわん曲し
たものであることが考えられる。また、容器本体に培養
・観察部に対応する切欠部並びに供給路及び排出路を設
けることが考えられる。このとき、容器本体の培養液の
入口側端部及び出口側端部に路巾を狭隘にする整流子を
夫々設けることが考えられる。このとき、整流子がわん
曲したものであることが考えられる。また、培養・観察
部を極小空間とすることが考えられる。
【0012】
【作用】本発明にかかる微生物培養観察容器において
は、培養液に気泡が混入していたとしても、この気泡は
培養液が供給路に流入する前にバイパスを通るため、こ
こで除去される。即ち、バイパスの上面は供給路と同高
である培養・観察部の上面より高位に設定されているか
ら、ここで気泡は培養液中より浮上し、バイパスを通っ
て出口より排出されるのである。この結果、気泡による
培養・観察の障害や測定障害はなくなり、さらに培養液
の流れも気泡によって阻害されず良好となるのである。
【0013】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基ずいて本発明に
よる微生物培養観察容器を詳細に説明する。説明の便宜
上同一機能を奏する部分には同一の符号を付してある。
【0014】図1乃至図4において、1は適宜材からな
る容器本体であり、中央部が切欠され、そこに培養・観
察部3が形成される。即ち、該中央切欠部には、上から
水密用のパッキング5、グラスからなる透明板7、後記
するスペーサ9、グラスからなる透明板11が順次積層
され、上記透明板7と透明板11との間に培養空間12
が形成され、これが培養・観察部3となる。3aは培養
・観察部3の観察窓であり、上記透明板7と透明板11
上に円形に形成される。該培養・観察部3の外側には、
培養・観察部3の同高の培養液の供給路13及び排出路
15が設けられ、培養・観察部3に接続・連通される。
【0015】上記供給路13及び排出路15の外側に
は、上面が上記培養・観察部3の上面より高位に設定さ
れたバイパス17、19が設けられ、排出路15及び供
給路13を介して培養・観察部3と連通される。
【0016】上記バイパスは排出側のもの(狭路)17
が供給側のもの(広路)19に比し狭くなるようにする
と、流体力学的に圧力差が生じるので、培養液の流れが
一層良好となり望ましい。
【0017】バイパス(狭路)17には、培養液の流れ
方向に対して鋭角に傾斜された多数の突片からなる整流
部21が設けられ、この整流部21を介してバイパス
(狭路)17と排出路15とが連通される。このように
すると、バイパス(狭路)17とバイパス(広路)19
との圧力差がさらに高くなるので、排出される培養液の
吸込みが一層良好となり望ましい。
【0018】さらにバイパス(狭路)17のバイパス
(広路)19との隣接部には棒状体からなる路巾調節部
材23が設置されており、この部材の巾を調節すること
により、培養・観察部3とバイパス19、17に流れる
培養液の流量比を調節し、培養液の流れを微調整するよ
うになっている。
【0019】25は培養液の入口となるホースフィッテ
ィング、27は培養液の出口となるホースフィッティン
グであり、夫々、バイパス(広路)19及びバイパス
(狭路)17に接続されている。
【0020】上記構成の容器本体1の裏面には、中央部
を切欠した水密用のパッキング29を介して、同様に中
央部を切欠した裏蓋31がねじ33により締め付け固着
されている。
【0021】次に、上記構成の微生物培養観察容器につ
いてその作用・効果を説明してみる。まず、透明板11
に観察対象となる微生物を接種するか、あるいは透明板
7と透明板11の間に挟み込んでから容器に組み込み、
圧入または吸引により培養液を送り込む。ホースフィッ
ティング25より送入された培養液は供給路13より培
養・観察部3の培養空間12に供給され、排出路15を
経てホースフィッティング27より排出される。この場
合において、培養液に気泡が混入されていたとしても、
この気泡は培養液が供給路13に流入する前にバイパス
(広路)19を通るため、ここで除去されるのである。
即ち、バイパス(広路)19の上面は供給路13の上面
より高位になっているため、ここで気泡は培養液中より
バイパス(広路)19の上面に浮上し、バイパス(広
路)19よりバイパス(狭路)17を経てホースフィッ
ティング27より排出されるのである。
【0022】この結果、気泡は供給路13より培養・観
察部3の培養空間12に流入するということがなくなる
ので、培養液の流れが良好となり、気泡による観察の障
害が防止されるのである。また、培養液の流れが良好と
なるから、より狭小の培養空間を形成することが可能と
なり、カビ、酵母等の極小の微生物であっても培養液や
薬剤を流しながら観察することができるのである。さら
に、気泡の存在による観察対象微生物への培養液の不接
触が防止されるので、観察対象微生物への栄養や酵素の
補給が円滑に行われ、培養された状態での微視的成長過
程を精確に測定することができる。また薬効測定の場
合、培養液に含まれた薬液が観察対象微生物に十分接触
するので、接触不良による測定障害を防止することがで
きるのである。
【0023】なお、上記した各部はすべて分解可能であ
るので、消毒、清掃等を容易に行うことができる。
【0024】本発明にかかる微生物培養観察容器は上記
した実施例に限定されない。例えばバイパスは広狭の差
を設けていなくてもよい。
【0025】また、バイパスに広狭の差をつけた場合で
も、路巾調節部材23を設けずに、広路に対する狭路の
寸法調節のみで培養空間とバイパスとに流れる流量比を
調節することも可能である。
【0026】さらに培養・観察部、供給路及び排出路
は、容器本体と容器本体とは別体のスペーサにて形成す
ることもできるし、容器本体にスペーサ機能を一体に構
成せしめることもできる。
【0027】図5乃至図7はスペーサの例を示したもの
である。図5は、所定厚を有するグラスからなる透明板
11上に、印刷によりインキを付与して枠35を形成し
てなる印刷スペーサ9aである。即ち、透明板11上の
培養・観察部3に対応する部分並びに供給路13及び排
出路15を形成する部分以外の部分には、インキがある
ため、他の部分よりインキの厚さ分だけ盛り上がってお
り、これにより培養・観察部3、供給路13及び排出路
15を形成するものである。
【0028】この印刷スペーサ9aにはまた、多数のバ
ーコード様の印刷からなる整流子37を設けてある。こ
れは薄いグラスをベースに使用した場合にパッキング
5、パッキング29の圧力により撓んで水密性が低下す
るのを防止するためであり、また整流作用を付与するた
めである。バーコード間の間隔はグラスの厚さが薄い程
小とする。
【0029】印刷スペーサ9aにはさらに、培養・観察
部3に対応する部分に観察に支障のない程度の小点から
なる点状部39が印刷される。これは、薄いグラスをベ
ースに使用した場合、培養空間12に培養液を圧入する
と、上下の透明板7、11が突弧状に膨らんで気泡41
が残り易くなり(図11b)、反対に培養空間12より
培養液を吸入して排出しようとすると、上下の透明板
7、11が凹弧状にへこんで空間がさらに狭隘となる
(図11c)。かかる圧入、吸入の際にペリスタ、プラ
ンジャのような脈流のあるポンプを使用すると、グラス
板面が振動するために、培養液を流しながらの観測が困
難となる。このような欠点を防止するため点状部39を
適宜に配設するのであり、このようにすると透明板7、
11の変形が小となり(図11a)、培養液の流れが良
好となるものである。また脈流に対しても対応でき、培
養・観察部3の見え方が良好となるものである。
【0030】なお、印刷スペーサ9aの上記各部35、
37、39は、印刷に代えて、フィルム貼付によって付
与することとしてもよい。このように印刷やフィルム貼
付で対応するようにすれば、培養空間12がミクロンレ
ベルの極小空間の場合にも対応でき、かつ大量生産が可
能となる。
【0031】図6は、培養・観察部3に対応する部分を
切欠した所定圧の板状体43からなる成形スペーサ9b
である。この成形スペーサ9bは、培養空間12及び流
路13、15の高さを大にする場合に用いられる。この
成形スペーサ9bにも、前記実施例のように、路巾を狭
隘にする多数の突片からなる整流子45を設け、板状体
43が薄厚の場合に、圧着による撓みに起因する水密性
の低下防止、整流作用の付与を図り、培養液の流れを一
層良好にすることが可能である。
【0032】図7は整流子をわん曲せしめた変形例を示
す。整流子37aをこのように構成すると、ベースとな
る透明板11が薄い場合、パッキングと透明板との間の
接触面積が大となるのでグラス板が変形し難くなり、水
密性の向上に資するものである。このように整流子をわ
ん曲せしめる構成は、図6の成形スペーサ9bの整流子
45にも応用することができる。
【0033】次に、図8乃至図10は、容器本体1aに
培養・観察部3に対応する切欠部47並びに供給路13
及び排出路15を設けた実施例であり、いわば容器本体
にスペーサ機能を一体に構成せしめた場合である。この
実施例は、バイパス20に広狭の差がつけられていない
場合、また整流部及び整流子が設けられていない場合を
も示す。49は空気溜り部、51は表蓋である。
【0034】なお、この実施例のように該容器本体にス
ペーサ機能を一体に構成せしめた場合においても、整流
部又は整流子を設けることは差し支えなく、この場合に
整流子を図7に示すようにわん曲せしめることも可能で
ある。
【0035】本願発明による微生物培養観察容器は、培
養空間12がミクロンレベルの極小空間の場合とくに威
力を発揮する。即ち、気泡が培養空間12に入ると微量
の送液では気泡が流れないことが多く(前述)、とくに
スペーサが薄くなり培養空間12が上記したミクロンレ
ベルの極小空間に形成されると、一度培養空間12に混
入された気泡は動かなくなってしまうのである。したが
って、従来はミクロンレベルの極小空間に形成された培
養空間に送液することはできなかったのである。しか
し、本願発明による微生物培養観察容器によれば、培養
空間12がかかる極小空間に形成されても、培養空間1
2への気泡の混入がなく、かつバイパスに広狭の差をつ
けるなどすれば、培養液の流れが促進されるから、上記
の如き障害がなくなるのである。なお、上記した実施例
では、培養空間12の極小空間が例えば30μ程度とな
っている。
【0036】さらに、バイパスは供給路及び排出路より
高位に設定されれば、供給路及び排出路は必ずしも培養
・観察部と同高に設定されていなくてもよい。
【0037】また整流部21は排出路15側だけでな
く、供給路13側にも設けてもよい。
【0038】なお容器本体、スペーサなどの構成部材
は、その目的に応じ樹脂、金属等適宜の材料を選択する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】このように、本発明にかかる微生物培養
観察容器によれば、培養・観察部に気泡が入り込まない
ので、気泡による培養・観察の障害、あるいは気泡に起
因する測定障害等を防止することができる。また狭小な
培養空間での気泡による送液阻害を防止することができ
るから、培養液の流れが良好となり、この結果、より狭
小の培養空間を形成することが可能となり、カビ、酵母
等の極小の微生物であっても培養液や薬剤を流しながら
観察することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる微生物培養観察容器の実施例を
示す平面図である。
【図2】図1のEFGH断面図である。
【図3】図1のABCD断面図である。
【図4】図2のX部拡大図である。
【図5】スペーサの一例を示す斜視図である。
【図6】スペーサの他の例を示す斜視図である。
【図7】スペーサの変形例を示す斜視図で、整流部がわ
ん曲した場合である。
【図8】本発明にかかる微生物培養観察容器の他の実施
例を示す平面図である。
【図9】図8のJK断面図である。
【図10】図8のLM断面図である。
【図11】本発明にかかる微生物培養観察容器の一実施
例の作用の説明に使用した図である。
【図12】従来例の説明に使用した図である。
【図13】従来例の説明に使用した図である。
【図14】従来例の説明に使用した図である。
【符合の説明】
1 容器本体 1a 容器本体 3 培養・観察部 3a 観察窓 5 パッキング 7 透明板 9 スペーサ 9a 印刷スペーサ 9b 成形スペーサ 11 透明板 12 培養空間 13 供給路 15 排出路 17 バイパス(狭路) 19 バイパス(広路) 20 バイパス 21 整流部 23 路巾調節部材 25 ホースフィッティング 27 ホースフィッティング 29 パッキング 31 裏蓋 33 ねじ 35 枠 37 整流子 37a 整流子 39 点状部 41 気泡 43 板状体 45 整流子 47 切欠部 49 空気溜り部 51 表蓋 101 スライドグラス 103 カバーグラス 104 培養空間 105 接着剤 107 注射針 109 注射針 111 微生物 113 顕微鏡 115 容器 117 上面 119 下面 121 供給路 123 排出路

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉系容器に、微生物を培養する空間を
    有しかつ透明体からなる観察窓を有する培養・観察部を
    設け、該培養・観察部に培養液が供給されかつ排出され
    るよう構成された微生物培養観察容器において、培養・
    観察部に接続する培養液の供給路及び排出路の外側にバ
    イパスを設け、該バイパスの上面を上記培養・観察部の
    上面より高位に設定したことを特徴とする微生物培養観
    察容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の微生物培養観察容器にお
    いて、バイパスが容器本体に設けられた微生物培養観察
    容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の微生物培養
    観察容器において、バイパスは培養液の供給側に比し排
    出側が狭い微生物培養観察容器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の微生物培養
    観察容器において、狭く形成されたバイパス(狭路)に
    整流部を設け、該整流部を介して排出路に連通する微生
    物培養観察容器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の微生物培養観察容器にお
    いて、整流部は培養液の流れ方向に対して鋭角に傾斜し
    て設けられる微生物培養観察容器。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか一記載
    の微生物培養観察容器において、広く形成されたバイパ
    ス(広路)に整流部を設け、該整流部を介して供給路に
    連通する微生物培養観察容器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の微生物培養観察容器にお
    いて、整流部は培養液の流れ方向に対して鈍角に傾斜し
    て設けられる微生物培養観察容器。
  8. 【請求項8】 請求項4又は請求項5記載の微生物培養
    観察容器において、狭路に路巾調節部材を付設した微生
    物培養観察容器。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか一記載
    の微生物培養観察容器において、培養・観察部、供給路
    及び排出路が容器本体と容器本体とは別体のスペーサに
    て形成される微生物培養観察容器。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の微生物培養観察容器に
    おいて、スペーサが所定厚の透明の板状体からなり、培
    養・観察部に対応する部分並びに供給路及び排出路を形
    成する部分以外の部分にインキを付与した印刷スペーサ
    である微生物培養観察容器。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の微生物培養観察容器
    において、印刷スペーサの培養液の入口側端部及び出口
    側端部に路巾を狭隘にする整流子を夫々設けた微生物培
    養観察容器。
  12. 【請求項12】 請求項10又は請求項11記載の微生
    物培養観察容器において、培養・観察部に対応する部分
    に観察に支障のない程度の点状部が印刷された微生物培
    養観察容器。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の微生物培養観察容器
    において、点状部が1個である微生物培養観察容器。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の微生物培養観察容器
    において、点状部が2個以上である微生物培養観察容
    器。
  15. 【請求項15】 請求項9記載の微生物培養観察容器に
    おいて、スペーサが培養・観察部に対応する部分を切欠
    した所定厚の板状体からなる成形スペーサである微生物
    培養観察容器。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の微生物培養観察容器
    において、成形スペーサの培養液の入口側端部及び出口
    側端部に路巾を狭隘にする整流子を夫々設けた微生物培
    養観察容器。
  17. 【請求項17】 請求項10乃至請求項16のいずれか
    一記載の微生物培養観察容器において、整流子がわん曲
    したものである微生物培養観察容器。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項8のいずれか一記
    載の微生物培養観察容器において、容器本体に培養・観
    察部に対応する切欠部並びに供給路及び排出路を設けた
    微生物培養観察容器。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の微生物培養観察容器
    において、容器本体の培養液の入口側端部及び出口側端
    部に路巾を狭隘にする整流子を夫々設けた微生物培養観
    察容器。
  20. 【請求項20】 請求項18又は請求項19記載の微生
    物培養観察容器において、整流子がわん曲したものであ
    る微生物培養観察容器。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至請求項20のいずれか一
    記載の微生物培養観察容器において、培養・観察部を極
    小空間とした微生物培養観察容器。
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