JPH07149083A - 再剥離性情報シート - Google Patents

再剥離性情報シート

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JPH07149083A
JPH07149083A JP30029393A JP30029393A JPH07149083A JP H07149083 A JPH07149083 A JP H07149083A JP 30029393 A JP30029393 A JP 30029393A JP 30029393 A JP30029393 A JP 30029393A JP H07149083 A JPH07149083 A JP H07149083A
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JP
Japan
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pressure
sheet
adhesive
sensitive adhesive
intermediate layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP30029393A
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English (en)
Inventor
Kazuo Totani
和夫 戸谷
Shunsuke Shioi
俊介 塩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感圧接着性シートをZ折り加工して使用した場
合においても安定した圧着処理が可能で、且つ感圧接着
性シートと非接着性シートとの接合状態の良好な再剥離
性情報シートを提供すること。 【構成】支持体上に接着性層を設けてなる感圧接着性シ
ートを、非接着性シート上に強圧下で接合して得られる
再剥離性情報シートにおいて、該感圧接着性シートの接
着性層と支持体の間に粘着剤を含有する中間層を設けた
ことを特徴とする再剥離性情報シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再び剥離することによ
ってその接合面の情報を見ることができる再剥離性情報
シートに関するものである。更に詳しくは、情報とし
て、主に文字、数字等で表示された他人に知見させたく
ない隠蔽情報、例えば預金残高、診断情報、くじの正解
等が表示されるとともに隠蔽されている葉書、各種帳
票、カード等に関する。
【0002】
【従来の技術】再剥離性情報シートの中でも、個人情報
を載せた部分に粘着ラベルを貼り付けて、その箇所の情
報を隠蔽するタイプの機密性葉書は、葉書料金で機密情
報を郵送できるメリットから需要が増加しつつある。こ
うしたタイプの葉書としては、既に数種類のものが市販
されているが、いずれも性能とコストの何れかの面でま
だ充分とは言えない状況にある。例えば、実開昭63−
6870号に記載のものは、剥離が接合面である粘着層
以外の非粘着性の樹脂層から生じて、一度そのラベルを
葉書から剥がすと容易に再接合出来ないように設計され
ており、ラベルの剥離が極めて安定しているという特徴
を有するが、使用される粘着ラベルが多層構造を有する
ために、その製造に際して多くの工程を必要として製造
コストが極めて高くなり、郵送料金の割安からくるコス
ト的なメリットが小さいものとなっている。
【0003】また、本発明者等は、先に特開平3−13
2397号、同3−292199号において、特定のT
型剥離力を有する感圧接着性シートと非接着性シートを
重ねて加圧処理することによって接合でき、且つ接合面
を剥離することによって再び接合面の情報を読むことが
できる再剥離性の葉書を開示した。これらの葉書は、常
態では接着性を示さず加圧処理下で初めて接着性が発現
する様に設計された剥離紙不要の、単純な層構成の感圧
接着性シートを使用するので、製造コストの面で実開昭
63−6870号の葉書より優れており、更に、省資源
を考慮したものになっていることを明らかにした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるタイプ
の葉書に用いる感圧接着性シートを郵送中にシートが剥
がれないレベルの剥離力になるように設定すると、フォ
ーム印刷機でZ折り加工して重ねた場合に接着剤塗布面
同士すなわち接着剤層同士がブロッキングし易くなる。
特にZ折りの折り目のミシン目同士のブロッキングが強
くなる。このような状態の感圧接着性シートを使って既
存の加圧シーラーで連続的に圧着処理した場合に、シー
トが重なって送られて紙詰まり等のトラブルが起こり易
い。
【0005】本発明の目的は、感圧接着性シートをZ折
り加工して使用した場合においても安定した圧着処理が
可能で、且つ感圧接着性シートと非接着性シートとの接
合状態の良好な再剥離性情報シートを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々の試行
を繰り返し、検討した結果、感圧接着性シートの支持体
と接着性層の間に特定の中間層を設けることによって良
好な接着性を維持したままミシン目のブロッキングが解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明は、支持体上に接着性層を設けてな
る感圧接着性シートを、非接着性シート上に強圧下で接
合して得られる再剥離性情報シートにおいて、該感圧接
着性シートの接着性層と支持体の間に粘着剤を含有する
中間層を設けたことを特徴とする再剥離性情報シートで
ある。又、本発明においては、中間層が中空粒子を含有
すると更に良い。
【0008】
【作用】以下、再剥離性情報シートの中でも最も一般的
な再剥離性感圧接着葉書を例に説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。本発明は感圧接着性シー
トの接着性層と支持体の間に粘着剤を含有する中間層を
設けることを特徴とするものである。このように、中間
層に粘着剤を含有させておくと、Z折りにして数十枚か
ら数百枚もシートが重なった状態におかれても、中間層
に含有された粘着剤はその作用を表すことがなく、ミシ
ン目の箇所において発生し易いブロッキングを助長する
こともない。ところが、一旦加圧処理を受けると中間層
に含有された粘着剤がその作用を発揮し、非接着性シー
トとの接着性を良好にさせる。結局、中間層に使用した
粘着剤が非接着性シートに接合する時の接着性層の接着
性を高める様に作用する為に、接着性層中の粘着剤の配
合を少なく出来る。そのため、ミシン目等の箇所でのブ
ロッキングが起こり難くなると考えられる。このような
効果は、中間層中の粘着剤が加圧されることによって接
着性層に押し出されてくる作用によって起こると考えら
れる。
【0009】また、中間層に含有する粘着剤としてアク
リル系の粘着剤を使用すると、この粘着剤は経時変化が
少ないので、感圧接着性シートとして長期間保存された
ものを使用しても、充分な接着性を発揮する。また、中
間層に中空粒子を含有させると、加圧処理時に中間層中
の粘着剤が中空粒子によって接着性層側により効率的に
押し出されるためか、加圧処理下でより大きな接着性を
発揮する。つまり、同じ含有率の粘着剤を含む中間層で
も中空粒子を含有させた方が加圧処理下で大きな接着性
が得られる。
【0010】本発明において中間層の形成に用いられる
粘着剤としては、例えば天然ゴム,スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴム,ポリイソブチレン,イソブチレン−イソ
プレン共重合ゴム,クロロプレンゴム,ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合ゴム,ポリブタジエン等の各種ゴ
ムにタッキファイヤーを混合して得られるゴム系粘着
剤:アクリル酸ブチル,アクリル酸2−エチルヘキシル
等のアクリル酸エステルモノマーを重合して得られるア
クリル系粘着剤:ビニルエチルエーテル,ビニルブチル
エーテル,ビニルイソブチルエーテル等を重合して得ら
れるビニルエーテル系粘着剤:ポリジメチルシロキサン
ポリマー等のシリコーン粘着剤等が挙げられ、必要に応
じて併用される。これらの粘着剤としてはそのガラス転
移点が−40℃以下のものが挙げられる。中でも、−5
0℃以下のものは加圧下での接着性層の接着力を増加さ
せる効果がより顕著であり、好ましい。とりわけ、−5
5℃以下のものが好ましい。因みに、ガラス転移点が−
40℃を越えると、粘着性が弱くなり、中間層にそのよ
うな材料を含有させても加圧下での接着性層の接着力を
増加させる効果がほとんど得られなくなる。
【0011】また、以上の粘着剤のなかでも、ガラス転
移点が−40℃以下のアクリル系粘着剤は、上質紙に対
する接着性の点でゴム系粘着剤等と比べて良好で、しか
も接着性の経時的な変化が少ないため特に好ましい。
【0012】本発明における中間層の形成に用いられる
塗液には、上記粘着剤の他にシリカ,カオリン,クレ
ー,炭酸カルシウム,水酸化アルミニウム,酸化亜鉛,
酸化チタン,メラミン樹脂粒子,ベンゾグアナミン樹脂
粒子,中空粒子,澱粉粒子,パルプパウダー等の顔料、
カゼイン,寒天,アラビアゴム,アルギン酸ソーダ,澱
粉,酸化澱粉,エステル化澱粉,カルボキシメチルセル
ロース,ヒドロキシエチルセルロース,ポリビニルアル
コール,ポリビニルピロリドン,ポリアクリル酸等の水
溶性高分子系接着剤、アクリル酸エステル系ラテックス
系,酢酸ビニル系ラテックス,塩化ビニル系ラテック
ス,スチレン−ブタジエン系ラテックス,アクリロニト
リル−ブタジエン系ラテックス等のガラス転移点が−3
0〜80℃のラテックス系接着剤、ロジン系樹脂及びそ
の誘導体,テルペン系樹脂,クマロンインデン樹脂,キ
シレン樹脂,アルキルフェノール樹脂,C5 乃至C9
石油樹脂等の粘着付与剤、パラフィンワックス,ポリオ
レフィンワックス,ステアリン酸等の高級脂肪酸,ステ
アリン酸亜鉛等の高級脂肪酸金属塩,ステアリン酸アミ
ド或いはステアリン酸ビスアミド等の高級脂肪酸アミ
ド,高級アルコール類,シリコーン類等の離型剤、隠蔽
性を付与するための有色顔料,有色染料,アルミニウム
等の金属粉末、帯電防止剤、増粘剤、分散剤、界面活性
剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等を適宜選択して添加
出来る。中でも、中空粒子の添加系は、耐トナー転移性
にも優れた効果を有する。つまり、感圧接着性シートの
剥離後に情報の判読に優れる。また、粘着剤を含有する
塗液は塗布装置のペーパーロールやシリンダードライヤ
ー等に付着し易く汚し易いが、中空粒子を該塗液に添加
しておくと、これらの部品に塗液が付着しにくくなると
いう効果も得られ、特に好ましい。
【0013】粘着剤は、通常乾燥重量で5〜95重量
%、より好ましくは20〜60重量%となる様に中間層
形成用塗液に配合される。因みに、5重量%以上含有さ
せれば加圧処理下で得られる接着性層の接着力を増加さ
せる効果が十分認められる。20重量%以上含有させれ
ば、接着性層にほとんど粘着剤を含有させずに充分な接
着力を得られる。しかし、60重量%以上含有させる
と、該塗液を塗布する際に、塗布装置のペーパーロール
やシリンダードライヤーを汚しやすく、又、塗液に巨大
凝集物が発生しやすいのでブレードやバーを備えた後述
する各種コーターによる塗抹ではストリークが発生し易
い。また、印刷機においては、ペーパーロールやターン
バーが汚れやすくなる。
【0014】中間層形成用塗液に配合される粘着剤以外
の材料は、通常、顔料が乾燥重量で0〜70重量%、よ
り好ましくは10〜40重量%、接着剤が乾燥重量で0
〜85重量%、より好ましくは5〜70重量%、粘着付
与剤が乾燥重量で0〜40重量%、より好ましくは0〜
15重量%、離型剤が乾燥重量で0〜70重量%、より
好ましくは5〜40重量%の範囲となるように添加され
る。
【0015】該中空粒子として最も好ましいものは、芯
物質としてn−ブタン,i−ブタン,ペンタン、ネオペ
ンタンの様な低沸点化合物を内包し、壁膜剤として塩化
ビニリデン,アクリロニトリル,メチルメタクリレー
ト,スチレン等の熱可塑性樹脂を使用した発泡性マイク
ロカプセルであり、具体的には、松本マイクロスフェア
F−30,F−50,F−80(松本油脂社製)、エク
スパンセルWU−642,WU−551,WU−462
(エクスパンセル社製)が挙げられる。中空粒子として
は上記粒子のように加圧処理下で変形し易い、柔軟なも
のの方が中間層に含まれる粘着剤を接着性層の方に押し
込み易く、接着性層の接着性を高める上で有利である。
【0016】中間層形成に用いられる塗液としては、水
性系又は有機溶剤系のいずれでも使用可能であるが、通
常、上記粘着剤をエマルジョンとした水性系の塗液が用
いられる。中間層は、上記成分を含有する塗液をエアー
ナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、ロ
ールコーター、グラビアコーター等の塗工機或いはグラ
ビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、活版印刷、
オフセット印刷等の印刷機を用い、通常乾燥重量が2〜
30g/m2となるように支持体に塗布形成される。
【0017】発泡性マイクロカプセルとしては既に発泡
しているものを塗液に添加することもできるが、未発泡
の材料を塗液に添加し塗抹後に加熱発泡させることが一
般的である。この場合には、熱風、熱ロール、赤外線ヒ
ーター、マイクロ波等従来公知の加熱方法が使われる。
【0018】支持体としては、上質紙或いは含浸紙或い
は合成紙の他に、該基材に顔料コート層,隠蔽層,金属
蒸着層,アンカーコート層,オーバーコート層等の当業
界で公知の層を一層以上設けたものが挙げられる。上質
紙紙或いは含浸紙或いは合成紙には、通常20〜150
g/m2の範囲のものが使用される。因みに、上質紙或
いは含浸紙の原紙の抄紙方法は特に限定されず、古紙再
生パルプを含んでいても構わない。又、合成紙として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リエステル等従来公知の材料のものが使用出来る。
【0019】中間層上に設ける接着性層の形成に用いら
れる塗液には、シリカ,カオリン,クレー,炭酸カルシ
ウム,水酸化アルミニウム,酸化亜鉛,酸化チタン,メ
ラミン樹脂粒子,ベンゾグアナミン樹脂粒子,中空粒
子,澱粉粒子,パルプパウダー等の顔料、カゼイン,寒
天,アラビアゴム,アルギン酸ソーダ,澱粉,酸化澱
粉,エステル化澱粉,カルボキシメチルセルロース,ヒ
ドロキシエチルセルロース,ポリビニルアルコール,ポ
リビニルピロリドン,ポリアクリル酸等の水溶性高分子
系接着剤、アクリル酸エステル系ラテックス,酢酸ビニ
ル系ラテックス,塩化ビニル系ラテックス,スチレン−
ブタジエン系ラテックス,アクリロニトリル−ブタジエ
ン系ラテックス等のガラス転移点が−30〜80℃のラ
テックス系接着剤、ゴム系粘着剤,アクリル系粘着剤,
ビニルエーテル系粘着剤,シリコーン系粘着剤等の上記
の如き粘着剤、ロジン系樹脂及びその誘導体,テルペン
系樹脂,クマロンインデン樹脂,キシレン樹脂,アルキ
ルフェノール樹脂,C5 乃至C 9 系石油樹脂等の粘着付
与剤、パラフィンワックス,ポリオレフィンワックス,
ステアリン酸等の高級脂肪酸,ステアリン酸亜鉛等の高
級脂肪酸金属塩,ステアリン酸アミド或いはステアリン
酸ビスアミド等の高級脂肪酸アミド,高級アルコール
類,シリコーン類等の離型剤、隠蔽性を付与するための
有色顔料,有色染料,アルミニウム等の金属粉末、帯電
防止剤、増粘剤、分散剤、界面活性剤、防腐剤、酸化防
止剤、消泡剤等が適宜選択して添加され、該接着性層が
常態では接着性を示さず、強圧下で初めて接着性が発現
するように設計される。通常、顔料は乾燥重量で0〜8
5重量%、より好ましくは5〜50重量%、接着剤は乾
燥重量で2〜40重量%、より好ましくは5〜25重量
%、粘着剤は乾燥重量で0〜20重量%、より好ましく
は2〜10重量%、粘着付与剤は乾燥重量で0〜40重
量%、より好ましくは0〜20重量%、離型剤は乾燥重
量で0〜85重量%、より好ましくは10〜70重量%
の範囲となるように接着性層形成用塗液に配合される。
このように、従来の接着性層が実用上全く問題のないレ
ベルの接着性を生じさせるためには乾燥重量で30重量
%前後の範囲の粘着剤を必要としたのに対して、本発明
においては20重量%以下にできるので感圧接着性シー
トの望ましからざるブロッキングは生じ難い。又、中間
層中に粘着剤を十分添加する場合には接着性層の粘着剤
含有量をゼロにしても、非接着性シートに対して概ね実
用レベルの接着性が得られる。しかし、より十分な接着
性を得ながら、ブロッキングを完全に防止するという二
つの点をバランス良く得るためには粘着剤の添加量を2
〜10重量%に設定することが特に好ましい。
【0020】更に、離型剤或いはパルプパウダーを10
重量%以上添加した系は、耐ブロッキング性と耐トナー
転移性に優れた効果を有し、特に好ましい。尚、接着性
層中に粘着剤を添加する場合には、この接着性層中の粘
着剤の含有比を中間層中のそれよりも低く設定する方
が、加圧処理下で極めて大きな接着力を示すにもかかわ
らず、Z折り時の耐ブロッキング性の良好なものが得ら
れるので好ましい。又、接着性層に含有させる粘着剤と
中間層に含有させる粘着剤の種類は非天然ゴム系同士の
ほうが接着性の経時的変化が少なく好ましい。中でも、
ガラス転移点が−40℃以下のアクリル系粘着剤が好ま
しい。
【0021】接着性層形成に用いられる塗液としては、
水性系又は有機溶剤系のいずれも使用可能であるが、通
常、水性系の塗液が用いられる。接着性層は、上記成分
を含有する塗液をエアーナイフコーター、ブレードコー
ター、バーコーター、ロールコーター、グラビアコータ
ー等の塗工機或いはグラビア印刷、スクリーン印刷、フ
レキソ印刷、活版印刷、オフセット印刷等の印刷機を用
い、通常乾燥重量が5〜50g/m2 となるように上記
中間層上に塗布形成される。
【0022】本発明の感圧接着性シートの構成として
は、例えば原紙−中間層−接着性層、顔料コート層−原
紙−中間層−接着性層、原紙−隠蔽層−中間層−接着性
層、顔料コート層−原紙−隠蔽層−中間層−接着性層等
が挙げられる 顔料コート層の形成に用いられる塗液は、白色顔料と接
着剤を基本成分として含有させたものであり、該白色顔
料として好ましいものとしては、シリカ,カオリン,水
酸化アルミニウム,酸化亜鉛,酸化チタン,メラミン樹
脂粒子,ベンゾグアナミン樹脂粒子,尿素樹脂等が挙げ
られる。又、接着剤としては、水性系として塗布する場
合にはスチレン・ブタジエン系ラテックス,アクリル酸
エステル系ラテックス,酢酸ビニル系ラテックス,塩化
ビニル系ラテックス等のラテックス系バインダー、糊化
澱粉,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチル
セルロース,アルギン酸ソーダ,ポリビニルアルコー
ル,ポリアクリル酸等の水溶性バインダー、非水性とし
て塗布する場合にはポリビニルメチルエーテル,ビニル
エチルエーテル,エチルセルロース,ポリウレタン樹
脂,アルキド樹脂等の油溶性バインダーが使用される。
又電子線或いは紫外線で硬化する場合にはアクリル酸エ
ステル類等のエチレン性不飽和結合を有するモノマー,
オリゴマー,プレポリマーが挙げられる。
【0023】上記塗液には、必要に応じてアルミニウム
等の金属粉末、帯電防止剤、増粘剤、分散剤、界面活性
剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤、有色顔料、有色染
料、光重合開始剤等を適宜選択して添加出来る。顔料コ
ート層は、上記成分を含有する塗液をエアーナイフコー
ター、ブレードコーター、バーコーター、ロールコータ
ー、グラビアコーター等の塗工機或いはグラビア印刷、
スクリーン印刷、フレキソ印刷、活版印刷、オフセット
印刷等の印刷機を用い、通常乾燥重量が2〜30g/m
2 となるように塗布形成される。
【0024】隠蔽層の形成に用いられる塗液は、有色染
料,有色顔料,金属粉末等の公知の隠蔽材料の少なくと
も一種と接着剤を基本成分として含有させたものであ
り、該有色染料,有色顔料,金属粉末には従来公知の材
料が使用出来る。又、接着剤としては、上記の接着剤が
挙げられる。上記塗液には、必要に応じて上記白色顔
料、帯電防止剤、増粘剤、分散剤、界面活性剤、防腐
剤、酸化防止剤、消泡剤、光重合開始剤等を適宜選択し
て添加出来る。
【0025】隠蔽層は、上記成分を含有する塗液をエア
ーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、
ロールコーター、グラビアコーター等の塗工機或いはグ
ラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、活版印
刷、オフセット印刷等の印刷機を用い、通常乾燥重量が
2〜20g/m2 となるように塗布形成される。本発明
においては、顔料コート層、隠蔽層、中間層のいずれか
の層の形成後、必要に応じてスーパーキャレンダー掛け
することが出来る。
【0026】上記の如くして得られた感圧接着性シート
は、通常、情報を隠蔽するためのラベル用シートとして
必要に応じてシートの表面及び/又は裏面への印刷(一
般情報の印刷,地紋印刷),ミシン目とマージナルと打
ち抜き等の加工を適宜選択して施された後に、通常Z折
りにされる。通常この加工はフォーム印刷機で行われ
る。
【0027】本発明に用いられる非接着性シートとして
は通常上質紙が用いられるが、他に合成紙、含浸紙、ラ
ミネート紙、金属蒸着紙、印刷用塗工紙(微塗工紙,コ
ート紙,アート紙,キャストコート等)、記録用塗工紙
(感熱記録紙,感圧複写紙,静電記録紙,熱転写記録用
受像紙,印画紙,インキジェット記録紙等)等を用いる
ことも出来る。尚、これらに用いる紙の抄紙方法は特に
限定されず、勿論古紙再生パルプを含んでいても構わな
い。
【0028】この非接着性シートは、通常、葉書用シー
トとしてフォーム印刷機等を使って必要に応じて宛先
欄、金額欄、宣伝等の下地印刷、トナー転移防止インキ
の印刷、ミシン目とマージナル等の加工が適宜選択して
施され、通常Z折りにされる。続いて、ラインプリンタ
ー等の記録装置にかけられ宛名やデータ等の個人情報が
記録される。尚、個人情報の記録は通常シートの片面に
行われるが、両面への同時記録が出来る機械を用いて宛
名とデータを別々の面に行う場合もある。
【0029】加圧処理は、通常加圧ロールを用いて50
〜1000kg/cm2 の圧力下で行われる。その際、シー
トを予め30〜60℃に加温すると接着力が安定するた
め加温装置を具備したものがより好ましい。宛名やデー
タの記録方法としては、湿式或いは乾式の電子写真法、
熱転写記録法、感熱記録法、静電記録法、電解記録法、
インパクト法、インキジェット法、銀塩写真法等が挙げ
られる。
【0030】続いて、上記の非接着性シートと感圧接着
性シートは、非接着性シートの記録面と感圧接着性シー
トの接着剤面を対向させて重ねながら加圧シール装置内
に誘導され処理される。加圧シール装置としては、通常
マージナル穴等でシートを誘導するタイプで、シートの
スリット、カット、折り及び加圧等の処理を行うことが
出来る箇所を適宜具備した機械、例えば市販のドライシ
ーラーが用いられる。尚、本発明においは、感圧接着性
シートと非接着性シートは、必ずしも両シートとも連続
シートとして扱われるものに限定されず、使用する加圧
シール装置によっては少なくとも一方が枚葉のシートと
して扱われることもある。通常、感圧接着性シートは非
接着性シートの片面の全面或いは一部領域を隠蔽する様
に接合されるが、宛名とデーターを非接着性シートの片
面に記録した場合には通常データが記録された葉書の半
分が隠蔽され、宛名とデータを葉書の別々の面に記録し
た場合には、通常、データが記録されたシートの片面全
部が隠蔽される。
【0031】
【実施例】以下、再剥離性情報シートの中でも最も一般
的な再剥離性感圧接着葉書を例に挙げて本発明の実施例
を説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定され
ないことは勿論である。又、実施例の中で特に断らない
限り部とあるのは重量部、%とあるのは重量%を意味す
る。尚、実施例においては、感圧接着性シートを情報隠
蔽用のラベルとして用いるので、加工後のそのシートを
ラベル用感圧接着性シートと呼び、一方の加工された非
接着性シートを葉書用シートと呼ぶ。
【0032】実施例1 (中間層を設けたシートの作成)粘着剤としてガラス転
移点−62℃のアクリル酸エステル系エマルジョン(商
品名:AE−923、日本合成ゴム製) 30重量部(乾
燥重量)と接着剤(バインダー)としてガラス転移点−
25℃のアクリル酸エステル系エマルジョン(商品名:
AE−331、日本合成ゴム製) 20重量部(乾燥重
量)とステアリン酸亜鉛(商品名:ハイドリンZ−7、
中京油脂製)25重量部(乾燥重量)と水酸化アルミニ
ウム(商品名:H−42、昭和電工製)25重量部と微
量の助剤(分散剤,泡消剤,増粘剤)を混合して固形分
濃度を30%に調整して得た塗液を、81g/m2 の上
質紙の片面に乾燥重量が15g/m2 となるようにエア
ーナイフコーターで塗抹して中間層を設けたシートを得
た。
【0033】(ラベル用感圧接着性シートの作成)粘着
剤としてガラス転移点−60℃のアクリル酸エステル系
エマルジョン(サイビノールUC−1561、サイデン
化学製) 5重量部(乾燥重量)と接着剤(バインダー)
としてガラス転移点0℃のアクリル酸エステル系エマル
ジョン(商品名:AE−333、日本合成ゴム製) 15
重量部(乾燥重量)とステアリン酸亜鉛(商品名:ハイ
ドリンZ−7)40重量部(乾燥重量)とパルプパウダ
ー(アボセルBE600/30,リッテンマイヤー製)
40重量部と微量の助剤(分散剤,泡消剤,増粘剤)を
混合して固形分濃度を30%に調整して得た接着性層用
塗液を、上記シートの中間層上に乾燥重量が15g/m
2 となるようにエアーナイフコーターで全面塗抹して接
着性層を形成してラベル用感圧接着性シートを得た。続
いて、フォーム印刷機で感圧接着性シートの両面に下地
印刷した後にミシン目12とマージナル13を入れて図1の
平面図に示すラベル用感圧接着性シート6を得た。この
ラベル用感圧接着性シートを図1中矢印11で示すミシン
目に沿ってラベル2枚単位に折ってZ折りにして100
0枚重ねた。
【0034】(葉書用シートの作成)図2の平面図に示
した本発明に使用される非接着性の葉書用シートを以下
の様にして得た。145g/m2 の上質紙の表裏面にフ
ォーム印刷機で下地印刷し、続いてミシン目22とマージ
ナル23を入れ、更に電子写真方式のラインプリンターで
宛名、氏名等の個人情報24と金額等のデータの個人情報
25を印字して葉書用シート6を得た。この葉書用シート
を図2中矢印21で示すミシン目に沿ってラベル2枚単位
に折ってZ折りにして重ねた。
【0035】(再剥離性感圧接着葉書の作成)印字後の
葉書用シート上に、Z折り加工後1日経過した上記ラベ
ル用感圧接着性シートを図3に示した様に重合わせなが
ら加圧シール装置内に導入した後、先ず予備接着し、続
いてマージナルとミシン目を切断し、更に500kg/cm
2 の圧力で加圧処理して図4及び図5に示す再剥離性感
圧接着葉書を得た。図3は葉書用シートにラベル用感圧
接着性シートを重合わした状態を示す平面図、図4は再
剥離性感圧接着葉書の正面図、図5は図4に示した再剥
離性感圧接着葉書のA─A断面図である。図4、5から
分かるように、非接着性シートである葉書用シート6の
上に接着性層52、中間層51、上質紙50を積層した
構成の感圧接着性シートであるラベル用感圧接着性シー
ト1が張り合わされて再剥離性情報シートである再剥離
性感圧接着葉書7が得られる。この加圧シール装置にZ
折りにして1000枚重ねたラベル用感圧接着性シート
を導入する際に、このシートは殆どブロッキング状態を
示さず、2枚以上のシートが折り重なって導入されたり
することなく加圧処理が中断することなく安定して行え
た。
【0036】実施例2 (中間層を設けたシートの作成)粘着剤としてガラス転
移点−62℃のアクリル酸エステル系エマルジョン(商
品名:AE−923) 30重量部(乾燥重量)と接着剤
としてガラス転移点−10℃のアクリル酸エステル系エ
マルジョン(商品名:AE−934、日本合成ゴム製)
40重量部(乾燥重量)と水酸化アルミニウム(商品
名:H−42)20重量部と中空粒子(商品名:エクス
パンセルWU−642、エクスパンセル社製)10重量
部(乾燥重量)と微量の助剤(分散剤,泡消剤,増粘
剤)を混合して固形分濃度を30%に調整して得た塗液
を、81g/m2 の上質紙の片面に乾燥重量が10g/
2 となるようにエアーナイフコーターで塗抹し、15
0℃のオーブンで発泡させて中空粒子を含む中間層を設
けたシートを得た。
【0037】(ラベル用感圧接着性シートの作成)上記
の中空粒子を含む中間層を設けたシートを用いた以外は
実施例1と同様にしてZ折りの1000枚重ねのラベル
用感圧接着性シートを得た。 (葉書用シートの作成)実施例1と同様にして葉書用シ
ートを得、同様にZ折りにして重ねた。 (再剥離性感圧接着葉書の作成)上記のラベル用感圧接
着性シートを用いた他は実施例1と全く同様にして、再
剥離性感圧接着葉書を得た。 この時、加圧シール装置にZ折りにして1000枚重ね
たラベル用感圧接着性シートを導入する際に、このシー
トは殆どブロッキング状態を示さず、2枚以上のシート
が折り重なって導入されたりすることなく加圧処理が中
断することなく安定して行えた。
【0038】比較例1 (中間層を設けたシートの作成)接着剤としてガラス転
移点−10℃のアクリル酸エステル系エマルジョン(商
品名:AE−934) 70重量部(乾燥重量)と水酸化
アルミニウム(商品名:H−42)30重量部と微量の
助剤(分散剤,泡消剤,増粘剤)を混合して固形分濃度
を30%に調整して得た塗液を、81g/m2 の上質紙
の片面に乾燥重量が10g/m2 となるようにエアーナ
イフコーターで塗抹し、中間層を設けたシートを得た。 (ラベル用感圧接着性シートの作成)上記の中間層を設
けたシートを用いた以外は実施例1と同様にしてZ折り
の1000枚重ねのラベル用感圧接着性シートを得た。 (葉書用シートの作成)実施例1と全く同様にして葉書
用シートを得、Z折りにして重ねた。 (再剥離性感圧接着葉書の作成)上記のラベル用感圧接
着性シートを用いた他は実施例1と全く同様にして、再
剥離性感圧接着葉書を得た。 この時、加圧シール装置にZ折りにして1000枚重ね
たラベル用感圧接着性シートを導入する際に、このシー
トは殆どブロッキング状態を示さず、2枚以上のシート
が折り重なって導入されたりすることなく加圧処理が中
断することなく安定して行えた。
【0039】比較例2 (中間層を設けたシートの作成)接着剤としてガラス転
移点−10℃のアクリル酸エステル系エマルジョン(商
品名:AE−934) 70重量部(乾燥重量)と水酸化
アルミニウム(商品名:H−42)20重量部と中空粒
子(商品名:エクスパンセルWU−642)10重量部
(乾燥重量)と微量の助剤(分散剤,泡消剤,増粘剤)
を混合して固形分濃度を30%に調整して得た塗液を、
81g/m2 の上質紙の片面に乾燥重量が10g/m2
となるようにエアーナイフコーターで塗抹し、150℃
のオーブンで発泡させて中間層を設けたシートを得た。 (ラベル用感圧接着性シートの作成)上記の中空粒子を
含む中間層を設けたシートを用いた以外は実施例1と同
様にしてZ折りの1000枚重ねのラベル用感圧接着性
シートを得た。 (葉書用シートの作成)実施例1と全く同様にして葉書
用シートを得、Z折りにして重ねた。 (再剥離性感圧接着葉書の作成)上記のラベル用感圧接
着性シートを用いた他は実施例1と全く同様にして、再
剥離性感圧接着葉書を得た。 この時、加圧シール装置にZ折りにして1000枚重ね
たラベル用感圧接着性シートを導入する際に、このシー
トは殆どブロッキング状態を示さず、2枚以上のシート
が折り重なって導入されたりすることなく加圧処理が中
断することなく安定して行えた。
【0040】比較例3 (本比較例2では中間層を設けずにラベル用感圧接着性
シートを作製した。) (ラベル用感圧接着性シートの作成)粘着剤としてガラ
ス転移点−60℃のアクリル酸エステル系エマルジョン
(サイビノールUC−1561) 35重量部(乾燥重
量)と接着剤としてガラス転移点0℃のアクリル酸エス
テル系エマルジョン(AE−333) 10重量部(乾燥
重量)とステアリン酸亜鉛(ハイドリンZ−7)25重
量部(乾燥重量)とパルプパウダー(アボセルBE60
0/30)30重量部と微量の助剤(分散剤,泡消剤,
増粘剤)を混合して固形分濃度を30%に調整して得た
接着性層用塗液を、81g/m2 の上質紙の片面に乾燥
重量が9g/m2 となるようにエアーナイフコーターで
全面塗抹して接着性層を形成して感圧接着性シートを得
た。続いて、実施例1と同様にしてZ折りにの1000
枚重ねのラベル用感圧接着性シートを得た。 (葉書用シートの作成)実施例1と全く同様にして葉書
用シートを得、Z折りにして重ねた。 (再剥離性感圧接着葉書の作成)上記のラベル用感圧接
着性シートを用いた他は実施例1と全く同様にして、再
剥離性感圧接着葉書を得た。 この加圧シール装置にZ折りにして1000枚重ねたラ
ベル用感圧接着性シートを導入する際に、このシートは
ブロッキング状態を示した。具体的には2〜10枚のシ
ートが折り重なって導入されることが、この1000枚
重ねのラベル用感圧接着性シートを導入する間に20回
程度発生し、加圧処理が度々中断し安定して行えなかっ
た。
【0041】実施例3 (本実施例3ではラベル用感圧接着性シートの表面側に
顔料コート層を設けた。) (顔料コート層を設けたシートの作成)スチレン−ブタ
ジエン系エマルジョン(商品名:T−2260、日本合
成ゴム製) 15重量部(乾燥重量)と糊化澱粉5重量部
(乾燥重量)とカオリン(商品名:UW−90、エンゲ
ルハルト製)30重量部と水酸化アルミニウム(商品
名:H−42、昭和電工製)70重量部と微量の助剤
(分散剤,泡消剤,増粘剤)を混合して固形分濃度を3
0%に調整して得た塗液を、80g/m2 の上質紙の片
面に乾燥重量が20g/m2 となるようにエアーナイフ
コーターで塗抹した後に、スーパーキャレンダー掛けし
て顔料コート層を設けたシートを得た。
【0042】(ラベル用感圧接着性シートの作成)ガラ
ス転移点−62℃のアクリル酸エステル系エマルジョン
(商品名:AE−923、日本合成ゴム製) 30重量部
(乾燥重量)とガラス転移点−10℃のアクリル酸エス
テル系エマルジョン(商品名:AE−934、日本合成
ゴム製) 37重量部(乾燥重量)と水酸化アルミニウム
(商品名:H−42、昭和電工製)20重量部と中空粒
子(商品名:エクスパンセルWU−642、エクスパン
セル社製)10重量部(乾燥重量)と着色剤(商品名:
TB,A−529アサギ、大日精化製)3重量部(乾燥
重量)と微量の助剤(分散剤,泡消剤,増粘剤)を混合
して固形分濃度を30%に調整して得た塗液を、上記の
顔料コート層を設けたシートの顔料コート層を設けてい
ない側の面に乾燥重量が10g/m2 となるようにエア
ーナイフコーターで塗抹し、150℃のオーブンで発泡
させて中間層を設けたシートを得た。上記の顔料コート
層と中間層を設けたシートを用いた以外は実施例1と同
様にしてZ折りの1000枚重ねのラベル用感圧接着性
シートを得た。 (葉書用シートの作成)実施例1と全く同様にして葉書
用シートを得、Z折りにして重ねた。 (再剥離性感圧接着葉書の作成)上記のラベル用感圧接
着性シートを用いた他は実施例1と全く同様にして、再
剥離性感圧接着葉書を得た。 この時、加圧シール装置にZ折りにして1000枚重ね
たラベル用感圧接着性シートを導入する際に、このシー
トは殆どブロッキング状態を示さず、2枚以上のシート
が折り重なって導入されたりすることなく加圧処理が中
断することなく安定して行えた。
【0043】(剥離力試験)以上の各実施例及び比較例
で得られた再剥離性感圧接着葉書について剥離力試験を
行った。これは得られた再剥離性感圧接着葉書を郵送中
にシートが剥がれないレベルの剥離力が得られているか
否かを確認するための評価試験である。我々の経験か
ら、剥離速度300mm/分で測定したT型剥離力が1
50g/100mm幅〜500g/100mm幅の範囲
にあれば適切な剥離力が得られていると判断できる。1
50g/100mm幅以下の場合は郵送中にラベルが剥
がれる恐れがある。また500g/100mm幅以上の
場合はラベルを剥離する際に葉書が破れる危険性が高く
なり、好ましくない。このT型剥離力測定試験結果を以
下の表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】(トナー脱落確認試験)以上の各実施例及
び比較例で得られた再剥離性感圧接着葉書のラベルを剥
離後、葉書上のトナーの脱落状況を確認した。これは、
ラベルを剥がした後、葉書上に印字された個人情報を表
すトナー粉がラベルの剥離の際にラベル側に付着して脱
落しているか否かを確認する試験である。この評価試験
は目視にて行った。評価基準とトナー脱落評価試験結果
を以下の表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】(評価)実施例1と比較例1の比較から、
又、実施例2と比較例2の比較から、中間層への粘着剤
の添加のもたらす有意の差が確認できた。すなわち、中
間層に粘着剤を添加した実施例1は比較例1と比べて、
又実施例2は比較例2と比べて、ブロッキング性がほぼ
同等であるにもかかわらず、高い接着性を示すことが分
かった。また、実施例1と実施例2の比較から、中間層
への中空粒子の添加のもたらす有意の差が確認できた。
すなわち、中間層に中空粒子を添加した実施例2は実施
例1と比べて、接着性が高く、またトナーの脱落も少な
いことが分かった。また更に、実施例2のラベル用感圧
接着性シートの中間層を塗布する際のエアーナイフコー
ターのペーパーロールやシリンダードライヤーの汚れ
が、実施例1のそれを塗布する際に比べて少なかった。
このことから、中空粒子の中間層形成用塗液への添加
に、粘着剤のへばり付きによる汚れの付着を減少させる
効果があるのではないかと考えられる。
【0048】以上、本発明の再剥離性情報シートを機密
性葉書に適用した例を説明したが、機密性葉書以外に
も、くじ、診断情報を表示するカード、預金残高等を表
示する伝票等に適用できることはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】このように、本発明に使用される感圧接
着性シートはZ折りしてもブロッキングせず、圧着処理
でのトラブルが全く起こらなかった。また得られた再剥
離性情報シートは良好な剥離力を示すものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に使用されるラベル用感圧接着性
シートの平面図。
【図2】図2は本発明に使用される非接着性の葉書用シ
ートの平面図。
【図3】図3は葉書用シートにラベル用感圧接着性シー
トを重合わした状態を示す平面図。
【図4】図4は再剥離性感圧接着葉書の平面図。
【図5】図5は図4に示した再剥離性感圧接着葉書のA
─A断面図。
【符号の説明】 1:ラベル用感圧接着性シート 12,22:ミシン目 13,23:マージナル穴 24:個人情報(住所・氏名) 25:個人情報(データ) 6:葉書用シート 7:再剥離性感圧接着葉書 50:上質紙(含浸紙、合成紙) 51:中間層 52:接着性層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に接着性層を設けてなる感圧接着
    性シートを、非接着性シート上に強圧下で接合して得ら
    れる再剥離性情報シートにおいて、該感圧接着性シート
    の接着性層と支持体の間に粘着剤を含有する中間層を設
    けたことを特徴とする再剥離性情報シート。
  2. 【請求項2】前記中間層が中空粒子を含有することを特
    徴とする請求項1記載の再剥離性情報シート。
JP30029393A 1993-11-30 1993-11-30 再剥離性情報シート Pending JPH07149083A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004352775A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toppan Forms Co Ltd 隠蔽性能に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いたシート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004352775A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Toppan Forms Co Ltd 隠蔽性能に優れた感圧接着剤組成物およびそれを用いたシート

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