JPH0714668A - 防曇鏡 - Google Patents

防曇鏡

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JPH0714668A
JPH0714668A JP5146483A JP14648393A JPH0714668A JP H0714668 A JPH0714668 A JP H0714668A JP 5146483 A JP5146483 A JP 5146483A JP 14648393 A JP14648393 A JP 14648393A JP H0714668 A JPH0714668 A JP H0714668A
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JP
Japan
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mirror
thin film
glass substrate
shape
fog
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JP5146483A
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English (en)
Inventor
Yasuzo Imoto
保三 井本
Hiroyuki Kawada
川田  裕之
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Individual
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/84Heating arrangements specially adapted for transparent or reflecting areas, e.g. for demisting or de-icing windows, mirrors or vehicle windshields
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47GHOUSEHOLD OR TABLE EQUIPMENT
    • A47G1/00Mirrors; Picture frames or the like, e.g. provided with heating, lighting or ventilating means
    • A47G1/02Mirrors used as equipment
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/013Heaters using resistive films or coatings
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2214/00Aspects relating to resistive heating, induction heating and heating using microwaves, covered by groups H05B3/00, H05B6/00
    • H05B2214/02Heaters specially designed for de-icing or protection against icing

Landscapes

  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造がシンプルで、量産が容易であり、コス
ト安に付き、どのようなサイズ、形状の鏡にも瞬時にそ
の防曇効果を発揮させる。 【構成】 大形の透明性を有するガラス基板1の裏面に
金属又は金属酸化物をスパッタリングして反射膜として
の薄膜導電性皮膜2を形成し、必要な形状、サイズに切
断したガラス基板(鏡)の形状に合わせて薄膜導電性皮
膜上に、パターン化電極3,3aを設け、パターン化電
極に給電端子5,5を介してリード線6,6を設け、薄
膜導電性皮膜面とパターン電極面に絶縁コーティング層
4を施し、直接通電加熱を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホテル等の浴室や洗面
室、又は理美容院等の業務用洗面台などのような大きな
ものから、家庭用の浴室や洗面室などの一般サイズのも
のに取り付けることができる、曇りを解消する機能を有
する防曇鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防曇鏡には種々のものがあり、こ
の種防曇鏡には実開平1−121295号公報があり、
この公報ではガラス板上にスパッタリングによりNiC
r系合金薄膜を形成し、前記薄膜の両端部に電極用の薄
膜を形成し、前記電極にリード線を接続したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報によれば防曇
効果は鏡面の温度が室温より10℃程度高ければ充分で
あり、印加電圧が20Vのとき、通電開始後約3分間程
で鏡面温度は10℃上昇するものである。
【0004】しかしこれは室温が24℃の場合に限定さ
れており、実用的でなく、しかも鏡サイズが140mm×
240mmの場合のもので、例えば冬季又は寒冷地の場合
において、室温5℃の浴室で浴槽の湯気により鏡が曇っ
た場合、室温より10℃高い鏡面温度15℃では鏡面に
付着した水滴を除去することはできず、本件発明者の実
験によれば前記鏡面に付着した水滴は鏡面温度が約30
〜36℃に上昇しなければ除去できない。
【0005】そこで、前記公報の通電時間に対する鏡面
温度曲線が直線であると仮定して、通電後約3分で鏡面
温度は10℃上昇するから、鏡面温度が5℃から約30
〜36℃に達するのに約9分必要となる。
【0006】さらに鏡サイズが例えば991mm×135
0mm(家庭用洗髪洗面化粧台)の場合には、防曇効果が
現れるのにさらに長時間を必要とし、実際に防曇鏡とし
て利用するには不十分で、防曇鏡としての意味をなさな
い。
【0007】またその上、業務用のホテルや理、美容院
のような特大サイズになると、防曇効果を発揮させるこ
とは、まず不可能であった。
【0008】また前記公報のものは、主として20Vを
印加しており、浴室等の水を使用する条件下では、鏡に
保護コーティングを施した場合でも、長年の使用により
コーティングが剥がれた場合等に安全性の面に問題点が
あった。
【0009】さらに前記公報のものは、10V印加では
昇温効果は望めず、安全面で最適な10〜12Vの印加
電圧での使用は不可能であった。
【0010】本発明はどのようなサイズ、形状の鏡にも
12V程度の印加電圧で、2〜3分以内にその防曇効果
を発揮することのできる防曇鏡を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は大形の透明性を有するガラス基板に金属又
は金属酸化物をスパッタリングして反射膜としての薄膜
導電性皮膜を設ける。
【0012】そして前記ガラス基板を必要な形状、サイ
ズに切断して鏡となし、前記皮膜上にガラス基板(鏡)
の形状に合わせて防曇したい鏡全域に+と−の電極間の
間隔が等しいパターン化した電極を設ける。
【0013】またそれぞれのパターン化電極に必要に応
じて一箇所又は数箇所にリード線を設け、これらパター
ン化電極から前記皮膜に直接通電加熱できるようにな
し、加えて薄膜導電性皮膜面とパターン化電極面に絶縁
コーティング層を設けた。
【0014】
【作用】金属又は金属酸化物をスパッタリングにより大
形のガラス基板1に差込み状に付着して反射膜としての
薄膜導電性皮膜2を形成する。
【0015】そして前記ガラス基板1を必要な形状、サ
イズに切断して鏡を設けるから、ガラス基板1を切断し
てからスパッタリングするものより大量生産が可能とな
り、その分コスト安となる。
【0016】この薄膜導電性皮膜2を形成する手段であ
るスパッタリングは、電極材料の金属又は金属酸化物を
グロー放電でのガスイオンの衝突によってガラス基板1
に対して放出するものである。
【0017】したがって、スパッタリング手段によって
形成した薄膜導電性皮膜2は、蒸着やコーティングした
ものより金属又は金属酸化物が剥離しにくく、極めて耐
久性の優れた鏡となる。
【0018】そして前記薄膜導電性皮膜2にガラス基板
1(鏡)の形状に合わせて対向して相互に噛合する櫛の
歯状或いは同心円状に相互に噛合する櫛の歯状にパター
ン化電極3,3aを設け、パターン化電極3,3aに付
設した給電端子5,5を介してリード線6,6より給電
するから、各パターン化電極3,3a間の距離が等しい
から、抵抗値の一定化が計れ、発熱効率が均一になり、
薄膜導電性皮膜2での発熱を敏速化することに成功し
た。
【0019】またその薄膜導電性皮膜2はスパッタリン
グして形成するから、電気抵抗線や板を取り付けたり、
導電性塗料層を塗布したりするものより、電極材料の金
属又は金属酸化物はガラス基板1に均一に付着し、電気
抵抗が安定したものになり、あらゆるサイズの鏡全体に
ムラのない良好な防曇効果を発揮する。
【0020】また金属酸化物をスパッタリングしたもの
は、鏡製造の段階から酸化物を使用するので、鏡面に酸
化現象(シケ)により一部反射能を失い、鏡としての役
に立たなくなるといった悪影響が生ずるおそれがない。
【0021】
【実施例】本発明実施の一例を示した添付図面について
詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の四角形の防曇鏡を裏面から
見たもので、図2は円形の防曇鏡を裏面から見たもの
で、図3は半楕円形状の防曇鏡を裏面から見たもので、
図4は図1のA−A線断面図である。
【0023】1はガラス基板で、3〜5mmの厚さの透明
なもので、最大幅1800mm、最大長さ3000mmとし
た任意寸法の大形のものである。
【0024】2は薄膜導電性皮膜で、ガラス基板1の裏
面に電極材料としてクロム酸化物を用い、スパッタリン
グして形成して反射膜とする。
【0025】また電極材料としてこの他に金、銀、鉛、
錫等の金属、クロム酸化物と同等の他の金属酸化物が適
用可能である。
【0026】そしてガラス基板1を一般的な形状として
四角形、円形、半楕円形等の形状の概ね260mm×24
0mm〜1200mm×1500mmまでのサイズに切断して
鏡とするものである。
【0027】3,3aはパターン化した電極で、ガラス
基板1の形状に合わせて、例えば四角形(図1)、半楕
円形(図3)の場合は対向して相互に噛合する櫛の歯
状、或いは円形(図2)の場合には同心円状に相互に噛
合する櫛の歯状に、各電極3,3a間を等間隔として導
電性に優れた樹脂硬化型銅ペーストDS−4160(奥
野製薬(株)製)を150〜250メッシュのスクリー
ン印刷した後、60℃で15分間予備乾燥し、160〜
170℃で30分間乾燥し、完全に硬化、密着させたも
のである。
【0028】また鏡としてのガラス基板1のサイズが大
きくなるに従って、例えば四角形、半楕円形のものはそ
の高さと幅を増大し、櫛の歯状にパターン化電極3,3
aを増設し、円形の場合はその直径を拡大し、同心円状
のパターン化電極3,3aを波紋状に増設するものであ
る。
【0029】さらにパターン化電極3,3aのパターン
として、対向して或いは同心円状に相互に噛合する櫛の
歯状の他に渦巻き状(図示せず)であってもよい。
【0030】4は絶縁コーティング層で、パターン化電
極3,3aに給電端子5,5を付設した後に、ガラス基
板1裏面の薄膜導電性皮膜2とパターン化電極3,3a
との上にカーテンコーティング方式で樹脂をコーティン
グしたもので、濡れた場所での通電の安全性を再確保す
るものである。
【0031】6,6はパターン化電極3,3aに付設し
た給電端子5,5に連結したリード線で、高さの高い、
幅広の又は直径の大きな鏡の場合に必要に応じて給電端
子5,5を数箇所に設け、各給電端子5,5より引き出
すもので、電源と連結し、例えば3mm厚さの鏡の場合に
は印加電圧12V程度を、5mm厚さの鏡の場合には19
Vを供給することもある。
【0032】これを使用するに当たっては、ガラス基板
1(鏡)の裏面を壁面等に取り付け、リード線6,6に
湿度感知器等(図示せず)を介して電源を連結する。
【0033】この湿度感知器等により鏡面の湿度又は水
分或いは空気中の湿度を感知すると、電源よりパターン
化電極3,3aを経て薄膜導電性皮膜2に給電され、薄
膜導電性皮膜2はその電気抵抗により敏速に発熱し、3
0℃程度に達し、防曇効果を発揮するものである。
【0034】このようにして、必要時のみに防曇効果を
発揮し、不必要時には作動しないので、ランニングコス
トを安価にすることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のような構成で、その構造
はガラス基板1の裏面に金属又は金属酸化物をスパッタ
リングし、反射膜としての薄膜導電性皮膜2を形成し、
かつ鏡として切断したガラス基板1の形状に合わせて、
前記皮膜2上に施したパターン化電極3,3aも樹脂硬
化型銅ペーストをスクリーン印刷するものであるから、
シンプルなものとなり、量産化が可能で、安価に製造が
できる。
【0036】またスパッタリングすることにより形成し
た薄膜導電性皮膜2にパターン化電極3,3aを設ける
ことにより、家庭用からホテルの浴室、洗面室等に至る
までの各種サイズの鏡全面に亘り抵抗値の一定化を計
り、発熱を均一に、ムラなく確実にでき、どのような大
きなサイズのものまで鏡全面に亘り均一な防曇効果を安
定的に発揮させることができる。
【0037】さらに12V程度を印加するので安全面に
は問題はないが、薄膜導電性皮膜2とパターン化電極
3,3aに絶縁コーティング層4を施したので、湿気の
多い場所で通電しても、漏電することなく、安全であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁コーティング前の四角形の防曇鏡
の背面図である。
【図2】本発明の同円形の防曇鏡の背面図である。
【図3】本発明の同半楕円形の防曇鏡の背面図である。
【図4】絶縁コーティング後の図1のA−A線拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 薄膜導電性皮膜 3,3a パターン化電極 4 絶縁コーティング層 5 給電端子 6 リード線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 防曇鏡
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホテル等の浴室や洗面
室、又は理美容院等の業務用洗面台などのような大きな
ものから、家庭用の浴室や洗面室などの一般サイズのも
の等に取り付けることができる、曇りを解消する機能を
有する防曇鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、防曇鏡には種々のものがあり、こ
の種防曇鏡には実開平1−121295号公報があり、
この公報ではガラス板上にスパッタリングによりNiC
r系合金薄膜を形成し、前記薄膜の両端部に電極用の薄
膜を形成し、前記電極にリード線を接続したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報によれば防曇
効果は鏡面の温度が室温より10℃程度高ければ充分で
あり、印加電圧が20Vのとき、通電開始後約3分間程
で鏡面温度は10℃上昇するものである。
【0004】しかしこれは室温が24℃の場合に限定さ
れており、実用的でなく、しかも鏡サイズが140mm×
240mmの場合のもので、例えば冬季又は寒冷地の場合
において、室温5℃の浴室で浴槽の湯気により鏡が曇っ
た場合、室温より10℃高い鏡面温度15℃では鏡面に
付着した水滴を除去することはできず、本件発明者の実
験によれば前記鏡面に付着した水滴は鏡面温度が約30
〜36℃に上昇しなければ除去できない。
【0005】そこで、前記公報の通電時間に対する鏡面
温度曲線が直線であると仮定して、通電後約3分で鏡面
温度は10℃上昇するから、鏡面温度が5℃から約30
〜36℃に達するのに約9分必要となる。
【0006】さらに鏡サイズが例えば991mm×135
0mm(家庭用洗髪洗面化粧台)の場合には、防曇効果が
現れるのにさらに長時間を必要とし、実際に防曇鏡とし
て利用するには不十分で、防曇鏡としての意味をなさな
い。
【0007】またその上、業務用のホテルや理、美容院
のような特大サイズになると、防曇効果を発揮させるこ
とは、まず不可能であった。
【0008】また前記公報のものは、主として20Vを
印加しており、浴室等の水を使用する条件下では、鏡に
保護コーティングを施した場合でも、長年の使用により
コーティングが剥がれた場合等に安全性の面に問題点が
あった。
【0009】さらに前記公報のものは、10V印加では
昇温効果は望めず、安全面で最適な10〜12Vの印加
電圧での使用は不可能であった。
【0010】本発明はどのようなサイズ、形状の鏡にも
12V程度の印加電圧で、2〜3分以内にその防曇効果
を発揮することのできる防曇鏡を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は大形の透明性を有するガラス基板に金属又
は金属酸化物をスパッタリングして反射膜としての薄膜
導電性皮膜を設ける。
【0012】そして前記ガラス基板を必要な形状、サイ
ズに切断して鏡となし、前記皮膜上にガラス基板(鏡)
の形状に合わせて防曇したい鏡全域に二種類の電極間の
間隔が等しいパターン化した電極を設ける。
【0013】またそれぞれのパターン化電極に必要に応
じて一箇所又は数箇所にリード線を設け、これらパター
ン化電極から前記皮膜に直接通電加熱できるようにな
し、加えて薄膜導電性皮膜面とパターン化電極面に樹脂
コーティング層を設けた。
【0014】
【作用】金属又は金属酸化物をスパッタリングにより大
形のガラス基板1に差込み状に付着して反射膜としての
薄膜導電性皮膜2を形成する。
【0015】そして前記ガラス基板1を必要な形状、サ
イズに切断して鏡を設けるから、ガラス基板1を切断し
てからスパッタリングするものより大量生産が可能とな
り、その分コスト安となる。
【0016】この薄膜導電性皮膜2を形成する手段であ
るスパッタリングは、電極材料の金属又は金属酸化物を
グロー放電でのガスイオンの衝突によってガラス基板1
に対して放出するものである。
【0017】したがって、スパッタリング手段によって
形成した薄膜導電性皮膜2は、蒸着やコーティングした
ものより金属又は金属酸化物が剥離しにくく、極めて耐
久性の優れた鏡となる。
【0018】そして前記薄膜導電性皮膜2にガラス基板
1(鏡)の形状に合わせて対向して相互に噛合する櫛の
歯状或いは同心円状に相互に噛合する櫛の歯状に二種類
のパターン化電極3,3aを設け、パターン化電極3,
3aに付設した給電端子5,5を給電点としてリード線
6,6より給電し、かつ、各パターン化電極3,3a間
の距離が等しいから、抵抗値の一定化が計れ、発熱効率
が均一になり、薄膜導電性皮膜2での発熱を敏速化する
ことに成功した。
【0019】またその薄膜導電性皮膜2はスパッタリン
グして形成するから、電気抵抗線や板を取り付けたり、
導電性塗料層を塗布したりするものより、電極材料の金
属又は金属酸化物はガラス基板1に均一に付着し、電気
抵抗が安定したものになり、あらゆるサイズの鏡全体に
ムラのない良好な防曇効果を発揮する。
【0020】また金属酸化物をスパッタリングしたもの
は、鏡製造の段階から酸化物を使用するので、鏡面に酸
化現象(シケ)により一部反射能を失い、鏡としての役
に立たなくなるといった悪影響が生ずるおそれがない。
【0021】
【実施例】本発明実施の一例を示した添付図面について
詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の四角形の防曇鏡を裏面から
見たもので、図2は円形の防曇鏡を裏面から見たもの
で、図3は半楕円形状の防曇鏡を裏面から見たもので、
図4は図1のA−A線断面図である。
【0023】1はガラス基板で、3〜5mmの厚さの透明
なもので、最大幅1800mm、最大長さ3000mmとし
た任意寸法の大形のものである。
【0024】2は薄膜導電性皮膜で、ガラス基板1の裏
面に電極材料としてクロム酸化物を用い、スパッタリン
グして形成し、反射率75%以上の反射膜とする。
【0025】なお、より高い反射率の反射膜とする場合
には、ガラス基板1の裏面に純度の高いアルミニウムを
スパッタリングもしくは真空蒸着して反射膜とし、その
上に薄膜導電性皮膜2としてクロム酸化物をスパッタリ
ングする。
【0026】また電極材料としてこの他に金、銀、銅、
鉛、錫等の金属、クロム酸化物と同等の他の金属酸化物
が適用可能である。
【0027】そしてガラス基板1を一般的な形状として
四角形、円形、半楕円形等の形状の概ね260mm×24
0mm〜1200mm×1500mmまでのサイズに切断して
鏡とするものである。
【0028】3,3aはパターン化した電極で、ガラス
基板1の形状に合わせて、例えば四角形(図1)、半楕
円形(図3)の場合は対向して相互に噛合する櫛の歯
状、或いは円形(図2)の場合には同心円状に相互に噛
合する櫛の歯状に、各電極3,3a間を等間隔として導
電性に優れた樹脂硬化型銅ペースト又は銀ペーストを、
或いは後述の給電端子5,5部のみを銅ペーストで、残
りの電極3,3aを銀ペーストで150〜250メッシ
ュのスクリーン印刷した後、それぞれ160〜170℃
で30分間乾燥し、完全に硬化、密着させたものであ
る。
【0029】また鏡としてのガラス基板1のサイズが大
きくなるに従って、例えば四角形、半楕円形のものはそ
の高さと幅を増大し、櫛の歯状にパターン化電極3,3
aを増設し、円形の場合はその直径を拡大し、同心円状
のパターン化電極3,3aを波紋状に増設するものであ
る。
【0030】さらにパターン化電極3,3aのパターン
として、対向して或いは同心円状に相互に噛合する櫛の
歯状の他に渦巻き状(図示せず)であってもよい。
【0031】4は樹脂コーティング層で、パターン化電
極3,3aに給電端子5,5を付設した後に、ガラス基
板1裏面の薄膜導電性皮膜2とパターン化電極3,3a
との上にカーテンコーティング方式で樹脂系塗料をコー
ティングしたもので、薄膜導電性皮膜2とパターン化電
極3,3aの腐食防止を図り、濡れた場所での漏電を防
止し、通電の安全性と安定性を再確保するものである。
【0032】6,6はパターン化電極3,3aに付設し
た給電端子5,5に連結したリード線で、高さの高い、
幅広の又は直径の大きな鏡の場合に必要に応じて給電端
子5,5を数箇所に設け、各給電端子5,5より引き出
すもので、電源と連結し、例えば3mm厚さの鏡の場合に
は印加電圧12V程度を、5mm厚さの鏡の場合には19
Vを供給することもある。
【0033】これを使用するに当たっては、ガラス基板
1(鏡)の裏面を壁面等に取り付け、リード線6,6に
湿度感知器等(図示せず)を介して電源を連結する。
【0034】この湿度感知器等により鏡面の湿度又は水
分或いは空気中の湿度を感知すると、電源よりパターン
化電極3,3aを経て薄膜導電性皮膜2に給電され、薄
膜導電性皮膜2はその電気抵抗により敏速に発熱し、3
0℃程度に達し、防曇効果を発揮するものである。
【0035】このようにして、必要時のみに防曇効果を
発揮し、不必要時には作動しないので、ランニングコス
トを安価にすることができる。
【0036】また近年普及が著しいシャワーブース内等
の鏡に利用する場合には、防曇鏡に直接湯水が掛かるた
め、この種防曇鏡の裏面周囲に、内部にシリカゲル等の
乾燥剤を収容したリップ溝型鋼状の、そのウエブを外周
方向にして鏡の形状に成形したアルミニウム製スペーサ
ーを介在して、ガラス板をブチルゴムで貼着してペアガ
ラス(複層ガラス)化し、前記スペーサーのウエブ周囲
の防曇鏡裏面とガラス板表面間にチオコール(商品名)
を充填し、防曇鏡とガラス板の周囲にステンレス鋼製カ
バーを挿嵌して接着剤で貼着し、水密構造とすることも
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のような構成で、その構造
はガラス基板1の裏面に金属又は金属酸化物をスパッタ
リングし、反射膜としての薄膜導電性皮膜2を形成し、
かつ鏡として切断したガラス基板1の形状に合わせて、
前記皮膜2上に施したパターン化電極3,3aも樹脂硬
化型銅ペースト又は銀ペーストをスクリーン印刷するも
のであるから、シンプルなものとなり、量産化が可能と
なり、安価に製造ができる。
【0038】またスパッタリングすることにより形成し
た薄膜導電性皮膜2にパターン化電極3,3aを設ける
ことにより、家庭用からホテルの浴室、洗面室等に至る
までの各種サイズの鏡全面に亘り抵抗値の一定化を計
り、発熱を均一に、ムラなく確実にでき、どのような大
きなサイズのものまで鏡全面に亘り均一な防曇効果を安
定的に発揮させることができる。
【0039】さらに12V程度を印加するので安全面に
は問題はないが、薄膜導電性皮膜2とパターン化電極
3,3aに樹脂コーティング層4を施したので、湿気の
多い場所で通電しても、漏電することなく安全であり、
かつ、薄膜導電性皮膜2とパターン化電極3,3aの腐
食防止が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂コーティング前の四角形の防曇鏡
の背面図である。
【図2】本発明の同円形の防曇鏡の背面図である。
【図3】本発明の同半楕円形の防曇鏡の背面図である。
【図4】樹脂コーティング後の図1のA−A線拡大断面
図である。
【符号の説明】 1 ガラス基板 2 薄膜導電性皮膜 3,3a パターン化電極 4 樹脂コーティング層 5 給電端子 6 リード線 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性を有する大形のガラス基板に金属
    又は金属酸化物をスパッタリングして反射膜としての薄
    膜導電性皮膜を設け、前記ガラス基板を必要な形状、サ
    イズに切断して鏡となし、前記皮膜上にガラス基板
    (鏡)の形状に合わせて、防曇したい領域の全域にわた
    って、+と−の電極をそれらの間隔が一定になるように
    設け、それぞれの電極に必要に応じて一箇所又は数箇所
    にリード線を設け、これら電極間の前記皮膜に直接通電
    加熱できるようになし、薄膜導電性皮膜面と電極面に絶
    縁コーティング層を設けたことを特徴とする防曇鏡。
JP5146483A 1993-06-17 1993-06-17 防曇鏡 Pending JPH0714668A (ja)

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