JPH07144577A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

車両用前照灯装置

Info

Publication number
JPH07144577A
JPH07144577A JP19580394A JP19580394A JPH07144577A JP H07144577 A JPH07144577 A JP H07144577A JP 19580394 A JP19580394 A JP 19580394A JP 19580394 A JP19580394 A JP 19580394A JP H07144577 A JPH07144577 A JP H07144577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road surface
light
vehicle
retroreflectance
headlamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19580394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2921404B2 (ja
Inventor
Takakazu Mori
孝和 森
Takashi Nakamura
隆司 中村
Kazumi Hayashi
一美 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP19580394A priority Critical patent/JP2921404B2/ja
Publication of JPH07144577A publication Critical patent/JPH07144577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2921404B2 publication Critical patent/JP2921404B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の外部環境に拘わらず、ドライバーの視
認性を向上できる車両用前照灯装置を得る。 【構成】 ランプがオンのときには再帰反射率を読み取
り(102,104)、灯火色が黄色のとき減少する光
量を補正し(106、108)、再帰反射率が所定値以
上の場合には灯火色を黄色にする(114〜118)。
再帰反射率が所定値未満でかつ霧スイッチがオンまたは
ワイパの払拭速度が高速のときには灯火色を黄色にする
(112、114〜118)。霧スイッチがオフでワイ
パの払拭速度が低速の場合には(120)、路面の反射
率が低いので灯火色を白色にする(120〜124)。
このように、再帰反射率による路面の状況による外部環
境に応じて灯火色を黄色または白色に切り換えて、ドラ
イバーの視認性及び他車両における被視認性を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用前照灯装置にか
かり、特に、車両前方の視認性を向上させるため光を照
射する車両用前照灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両には、夜間等にドライバー前
方の視認性を向上させるために、ヘッドランプが配設さ
れている。このヘッドランプは、車両の略先端に固定さ
れて予め定められた比較的広範囲を照射しているが、車
両が旋回する時等の走行中にドライバーが目視するに必
要な部位を明るく照射することができないことがあっ
た。このために、操舵角等に応じてヘッドランプの照射
光軸や照射範囲を変更して走行方向に応じた部位を照射
する車両用前照灯装置やヘッドランプの照射側にシャッ
タを設けてシャッタを開閉させることにより照射範囲を
変更して車両前方の配光を制御する車両用前照灯装置が
ある(特公昭55−22299号、実開平2−2793
8号、特公平1−293247号公報)。
【0003】ところで、ヘッドランプの光によるドライ
バーの視認性は天候により変動することが知られてい
る。例えば、霧や雨天時等の悪天候の場合には、ヘッド
ランプの射出光の透過性(車両前方への光の到達度)が
低下するのでドライバーの視認性は悪化する。
【0004】これを解消するために、霧濃度(光の透過
度)による大気のかすみ度合いと車外の明るさとを計測
する計測部を有し、この計測部からの計測値を基にファ
ジイ推論演算を行って大気のかすみ度合いと車外の明る
さに応じたフォグランプの光強度を求め、フォグランプ
の明るさを制御する制御装置がある(実開平3−152
30号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドライ
バーの視認性は、天候や大気のかすみ度合いによる明る
さ等の周囲の環境による影響のみならず走行中の路面か
らの影響をも受けている。例えば、夜間走行中、積雪路
と雨の降っている濡れた路面とでは、同じ明るさでもド
ライバーの視認性が異なる。従って、視認性の良い明る
さを設定するためには、大気のかすみの度合いや車外の
明るさの条件のみでは不十分である。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、車両の外
部環境に拘わらず、ドライバーの視認性を向上できる車
両用前照灯装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の車両用前照灯装置は、前方へ照射す
る光の色、照射方向、照射範囲及び明るさの少なくとも
1つが変更可能な車両用前照灯を備えた車両が走行する
路面の再帰反射率を検出する路面反射率センサと、前記
再帰反射率に基づいて、前記光の色、照射方向、照射範
囲及び明るさの少なくとも1つを変更する制御手段と、
を備えている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用前照灯装置において、前記路面反射率センサ
は、前方へ白色光を照射する第1の状態と、該白色光と
異なる色の光を照射する第2の状態と、に切り換え可能
な光源を備えた車両が走行する路面の反射率を検出し、
前記制御手段は、前記路面反射率センサの出力値が所定
値以上のときに前記第2の状態に切り換わると共に所定
値未満のときに前記第1の状態に切り換わるように前記
光源を制御することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、車両は、前方へ照射する光の
色、照射方向、照射範囲及び明るさの少なくとも1つが
変更可能な車両用前照灯を備えている。この車両が走行
する路面の再帰反射率を路面反射率センサによって検出
し、制御手段がこの再帰反射率に基づいて光の色、照射
方向、照射範囲及び明るさの少なくとも1つを変更す
る。路面の再帰反射率は、車両から照射される光が路面
によって反射された光のみによる戻り光と照射光との比
率である。この再帰反射率を検出することによって路面
の状況を的確に把握することができる。前方へ照射する
光の色を変更することは、照射する光の質を変更するこ
とに相当する。光の色によって車両の乗員の透視度、路
面の視認性等に影響することが知られている。従って、
照射する色を変更することによって乗員に対する視認性
を変化させることができる。照射方向を変更すること
は、前方への光の照射によって視認性が向上する部位を
変更することに相当する。従って、より視認性の向上を
図りたい部位に光を照射することができる。照射範囲を
変更することは、光が照射されることによって視認性を
向上させたい領域を拡大または縮小等の変更に相当す
る。従って、より視認性の向上を図りたい領域を含むよ
うに光を照射することができる。明るさを変更すること
は、照射される光の明るさによって視認性を向上させる
ことに相当する。従って、より視認性の向上を図りたい
領域に対して最適な明るさで光を照射することができ
る。このように、路面の再帰反射率に基づく路面の状況
に応じて車両前方へ照射する光の色、照射方向、照射範
囲及び明るさの少なくとも1つを変更できるため、車両
の外部環境に拘わらずドライバーの視認性を向上させる
ことができる。
【0010】上記の車両用前照灯装置は、請求項2にも
記載したように、路面反射率センサが前方へ白色光を照
射する第1の状態と、該白色光と異なる色の光を照射す
る第2の状態と、に切り換え可能な光源を備えた車両が
走行する路面の反射率を検出し、制御手段が路面反射率
センサの出力値が所定値以上のときに第2の状態に切り
換わると共に所定値未満のときに第1の状態に切り換わ
るように前記光源を制御することができる。この白色光
と異なる色には、透過性が良好な黄色光がある。この光
源からの光等により車両前方へ光が照射される。例え
ば、ヘッドランプ等の光源点灯時、雪路等の路面走行中
に路面反射率センサの出力値は所定値より大きくなるの
で、光源から照射される灯火色を黄色へ切り換えること
ができる。このように、路面の状況に応じて車両前方へ
照射する光の色を設定できるため、ドライバーの視認性
が向上する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本第1実施例はヘッドランプ及び補助ラ
ンプ(フォグランプ)を備えた車両に本発明を適用した
ものである。
【0012】図1に示したように、車両10のフロント
ボデー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置
されている。フロントボデー10Aの前端部の車幅方向
両端部に固定されたフロントバンパ16の上部には、左
右一対のヘッドランプ18、20が配設されている。フ
ロントバンパ16の下部には、左右一対の補助ランプ
(所謂フォグランプ)22、24が配設されている。こ
のフロントバンパ16の左方下部には、後述する再帰反
射率Rを検出するときに用いる基準光を照射する基準ラ
ンプ17が配設されている。
【0013】また、エンジンフード12の後端部付近に
は、ウインドシールドガラス14が設けられている。ウ
インドシールドガラス14の上方でかつ車両10内部に
は、ルームミラー15が設けられ、ルームミラー15近
傍のドライバーの目視位置(所謂アイポイント)近傍に
は車両前方の路面からの再帰反射率Rを検出するための
反射率センサ78が配置されている。この反射率センサ
78は、CCDカメラ等のセンサで構成され、信号を安
定化させると共にデジタル信号に変換するための平滑化
回路79を介して制御装置50の入力ポート58(図
6)に接続されている。
【0014】上記の反射率センサ78の配置位置は、基
準ランプ17から照射された光による反射光のみを検出
するため、車室内の上部位置(天井付近)が好ましい。
すなわち、基準ランプ17は、車両前方の領域Asの路
面を照射するように光軸及び照射範囲が設定されてい
る。また、基準ランプ17は、予め設定された明るさの
ランプが用いられる。この領域Asは、ヘッドランプ1
8、20から照射される光が微量な領域であり、例え
ば、車両の前端部から1〜2mを中心位置とする。反射
率センサ78は、この領域As内の略中心部位を含む領
域Ak の輝度を検出する。
【0015】図2に示したように、車両10内には、ス
テアリング26が備えられ、ステアリング26の図示し
ない回転軸付近には、ターンシグナルレバー28及びワ
イパコントロールレバー29が配設されている(図3
(1)参照)。また、ステアリング26周辺のインスト
ロメントパネル上には、補助ランプ22、24をオンオ
フするための補助ランプスイッチ70が配設されてい
る。
【0016】ターンシグナルレバー28の先端付近に
は、ライトコントロールスイッチ72(図3(2))が
取り付けられている。ライトコントロールスイッチ72
は、ヘッドランプ18、20を点灯と消灯とに切り換え
指示するスイッチである。すなわち、ターンシグナルレ
バー28の先端部28Aはターンシグナルレバー28の
略中心軸を軸として3段階の回動が可能であり、先端部
28Aには刻線28Cが設けられている。ターンシグナ
ルレバー28のレバー側28Bには、略均等な間隔で刻
線28G,28N,28Fが設けられている。これら刻
線28Cと、刻線28G,28N,28Fとは、先端部
28Aの3段階の回動の各々で略一直線上になる。この
先端部28Aをターンシグナルレバー28の軸を中心と
して回転(図3(1)矢印A方向)させ、先端部28A
の刻線28CをON位置にある刻線28N(図3
(2))に一致させてヘッドランプ18、20の点灯を
指示する。また、先端部28Aの刻線28CをOFF位
置にある刻線28F(図3(2))に一致させてヘッド
ランプ18、20の消灯を指示する。このライトコント
ロールスイッチ72は、ドライバーが霧等の天候状態を
指示するための霧スイッチとしての機能を有している。
すなわち、図3(2)に示したように、先端部28Aを
ヘッドランプを点灯させた第1段目の位置から更に回転
して第2段目の位置(図3(2)の先端部28Aの刻線
28CをFOG位置にある刻線28Gと一致)すること
によって霧等の天候状態であることを指示する。
【0017】また、ワイパコントロールレバー29に
は、ワイパコントロールスイッチ74(図6参照)が配
設されており、ワイパコントロールレバー29をステア
リング26の回転方向(図3矢印B方向)に揺動させた
とき、ワイパコントロールスイッチ74がオンして図示
しないワイパが作動して、ウインドシールドガラス上の
液体が払拭される。このワイパコントロールレバー29
の揺動により、ワイパの払拭速度が遅い低速状態WLと
速い高速状態WHとの少なくとも2段階に切換可能にな
っている。
【0018】図4に示したように、ヘッドランプ18
は、プロジェクタタイプのヘッドランプで、凸レンズ3
0、バルブ32及びランプハウス34を有している。こ
のランプハウス34の一方の開口には、凸レンズ30が
固定され、他方の開口には、凸レンズ30の光軸L(凸
レンズ30の中心軸)上に発光点が位置するようにソケ
ット36を介してバルブ32が固定されている。
【0019】ランプハウス34内部のバルブ側は、楕円
反射面のリフレクタ38とされ、このリフレクタ38に
よるバルブ32の反射光が凸レンズ30及びバルブ32
の間に集光されるようになっている。なお、バルブ32
の先端部は、バルブ32から凸レンズ30へ直接照射さ
れる光を遮光するために遮光媒体(黒塗料やAl等の光
反射材料)が塗布(蒸着)され、所謂ブラックトップを
形成している。これにより、バルブ32からの光は、バ
ルブ32の半径方向(光軸Lと交差する方向)に射出さ
れ、リフレクタ38で反射されて凸レンズ30へ向か
う。
【0020】この集光点付近にシェード40の上端が位
置するように固定されている。このシェード40は、ド
ライバーの歩行者や標識等の視認性向上や対向車の防眩
のために予め定められた形状とされ、リフレクタ38に
よって反射集光されたバルブ32の光はシェード40に
より通過光と遮光された光とに分断されて凸レンズ30
から射出される。
【0021】また、ランプハウス34の下方部位34A
には、可動子であるプランジャ44を備えたソレノイド
等のアクチュエータ42が固定されている。このアクチ
ュエータ42は、プランジャ44が光軸Lに沿う方向に
移動可能なように取付けられている。アクチュエータ4
2は、制御装置50に接続されており制御装置50から
の信号に応じてプランジャ44を伸長または吸引する。
プランジャ44の可動先端部44Aには、バルブ32の
外径より大きな内径の筒状フィルタ46が取付けられて
いる。本実施例では筒状フィルタ46にイエローフィル
タを用いている。筒状フィルタ46は、光軸L上に筒状
フィルタ46の中心軸が位置すると共に、プランジャ4
4が伸長した位置で筒状フィルタ46がバルブ32を覆
わないように取付けられている(図4に実線で示した位
置A)。従って、プランジャ44が吸引された位置で筒
状フィルタ46がバルブ32を覆うことになる(図4に
想像線で示した位置B)。
【0022】ヘッドランプ20は、アクチュエータ43
及び筒状フィルタ47(図6)を備えている。このヘッ
ドランプ20の構成はヘッドランプ18と同様であるた
め説明を省略する。
【0023】図5に示したように、補助ランプ22は、
ランプハウス94を有しており、ランプハウス94の一
方の開口には前面レンズ90が固定され、他方の開口に
は補助バルブ80を有するソケット96が固定されてい
る。ランプハウス94内部のバルブ側は、楕円反射面の
リフレクタ98とされている。なお、補助バルブ80の
先端部は、上記バルブ32と同様に、所謂ブラックトッ
プを形成している。
【0024】また、ランプハウス94の下方には、可動
子であるプランジャ84を備えたアクチュエータ82が
固定されている。プランジャ84の可動先端部84Aに
は、補助バルブ80の外径より大きな内径の筒状フィル
タ86が取付けられている。アクチュエータ82は、制
御装置50に接続されており制御装置50からの信号に
応じてプランジャ84を伸長または吸引する。これによ
り、筒状フィルタ86が移動して筒状フィルタ46が補
助バルブ80を覆う位置(図5のB位置)と筒状フィル
タ46が補助バルブ80を覆わない位置(図5のA位
置)とに切り換え可能となる。
【0025】補助ランプ24は、アクチュエータ83及
び筒状フィルタ87(図6)を備えている。この補助ラ
ンプ24の構成は補助ランプ22と同様であるため説明
を省略する。
【0026】図6に示したように、制御装置50は、リ
ードオンリメモリ(ROM)52、ランダムアクセスメ
モリ(RAM)54、中央処理装置(CPU)56、入
力ポート58、出力ポート60及びこれらを接続するデ
ータバスやコントロールバス等のバス62を含んで構成
されている。なお、このROM52には、後述する筒状
フィルタ46の制御プログラム等が記憶されている。
【0027】入力ポート58には、補助ランプスイッチ
70、ライトコントロールスイッチ72、ワイパコント
ロールスイッチ74、及び平滑化回路79を介して反射
率センサ78が接続されている。出力ポート60は、ド
ライバ64を介してアクチュエータ42、43、82、
83に接続されている。
【0028】ヘッドランプ18、20は、ライトコント
ロールスイッチ72を介して車載バッテリであるバッテ
リBTと接続されている。また、補助ランプ22、24
は、補助ランプスイッチ70を介して車載バッテリBT
と接続されている。従って、ヘッドランプ18、20に
は、ライトコントロールスイッチ72がオンされたとき
に、バッテリBTから電力が供給される。また、補助ラ
ンプ22、24には、補助ランプスイッチ70がオンさ
れたときに、車載バッテリBTから電力が供給される。
【0029】ここで、路面の再帰反射率R(夜間走行
時、自車両のライトから照射する光量と路面からの反射
光量との比率)が変動するとドライバーの視認性は変化
する。例えば、路面の再帰反射率Rが高い場合には、ヘ
ッドランプの光が路面でハレーション等を引き起こしド
ライバーに与える不快感を増加させる。従って、フィル
タ等の調光手段で光量を低下させればよい。また、再帰
反射率Rが高い路面では、先行車両や対向車両等の他車
両が自車両を認知する被視認性が低下する。すなわち、
路面の反射率が高いため、後続車両や対向車両のランプ
か街灯等の路面の反射光かの判別が曖昧になり被視認性
が低下することになる。
【0030】本実施例では、ヘッドランプ等の光を、調
光手段(減光手段)を構成するイエローフィルタを透過
させたり、透過させなかったりしている(詳細は後
述)。このイエローフィルタを透過させてヘッドランプ
等の光量を抑えると、路面の反射光量が抑制されると共
に、ドライバーは周知の黄色光の特性によって路面の起
伏が容易に確認できるようになる。さらに、黄色光によ
って他車両の被視認性を向上させることができる。一
方、再帰反射率Rが低くなると路面照度が低下し、ドラ
イバーの視認性が低下する。従って、再帰反射率Rの大
きさによって車両前方へ照射する光の色を白色(イエロ
ーフィルタ未透過)と黄色(イエローフィルタ透過)と
に切り換えて、より視認性が高い光を車両前方へ照射す
る。
【0031】図7には、ドライバーの視認性に影響があ
る路面の再帰反射率Rについて、車両から路面までの距
離とその距離(位置)における路面の再帰反射率Rとの
関係を示した。図中の線分の種類は、路面状態を示すも
のであり、実線はコンクリートによる再帰反射率Rを示
し、点線はジャリ路肩による再帰反射率Rを示し、一点
鎖線は草による再帰反射率Rを示し、2点鎖線はアスフ
ァルトによる再帰反射率Rを示している。図7から理解
されるように、距離が長くなる程に再帰反射率Rは高く
なるが、ドライバーが目視すると想定される距離(20
〜150m)にあっては、再帰反射率Rの変動は概ね
0.05〜0.15の間である。また、舗装された道路
においては、0.05〜0.1の間の変動であることが
推定される。このため、再帰反射率Rについて、通常の
路面では検出し得ない小さな再帰反射率Rとして0.0
5未満の範囲Ls、通常の路面で検出し得る再帰反射率
Rとして0.05以上0.3未満の範囲LM 、及び通常
の路面では検出し得ない大きな再帰反射率Rとして0.
3以上の範囲LL の3つの範囲に大別することができ
る。
【0032】本実施例では、再帰反射率Rの大きさによ
って車両前方へ照射する光の色を白色(イエローフィル
タ未透過)と黄色(イエローフィルタ透過)とに切り換
え、より視認性が高い光を車両前方へ照射するため、再
帰反射率Rの大小を判別する境界値として、0.05〜
0.1の所定値を設定している。また、再帰反射率R
は、同じ路面でも状況により変動するので、判別回路に
ヒステリシスを設けることが有効である。この再帰反射
率Rの大小によるフィルタの切換論理表を以下の表1に
示した。
【0033】
【表1】
【0034】また、天候条件により、自車両のドライバ
ーの視認性、及び先行車両や対向車両等の他車両が自車
両を認知する被視認性が変動する。例えば、雨天走行時
には、路面反射率が低下するために視認性が低下する。
また、霧等が発生した天候条件では、被視認性が低下す
る。雨天時には、より視認性を向上させるため、光量低
下は好ましくない。また、周知のように、光の透過度が
良好で被視認性が向上することが知られている。そこ
で、本実施例では、天候条件によって変動する視認性及
び被視認性を重視し、霧時には再帰反射率Rに拘わらず
優先処理するようにしている。この天候条件による光の
色の切換論理表を以下の表2に示した。
【0035】
【表2】
【0036】従って、再帰反射率Rの大きさ及び天候の
状態によって車両前方へ照射する光の色を白色と黄色と
に切り換えることにより、より視認性が高い光を車両前
方へ照射することができる。
【0037】以下、本実施例の作用を説明する。車両の
走行中には、図8の灯火色切換ルーチンが実行され、ス
テップ102へ進む。ステップ102では、ライトコン
トロールスイッチ72及び補助ランプスイッチ70の少
なくとも一方がオンか否かを判断し、何れもオフの場合
には、ランプの灯火色を切り換える必要がないため、本
ルーチンを終了する。
【0038】一方、ステップ102で肯定判断された場
合には、ステップ104において後述する再帰反射率検
出ルーチン(図9)が実行されて再帰反射率Rが読み取
られる。次のステップ106では、灯火色を表すフラグ
FLAGの値(HY、HW)が値HYであるかを判断す
ることにより、ヘッドランプ18、20及び補助ランプ
22、24の灯火色が黄色か否かを判断する。このフラ
グFLAGの値HYは現在車両前方へ照射されている光
の灯火色が黄色であることを示し、値HWは灯火色が白
色であることを示している。
【0039】ステップ106で否定判断され白色である
場合には、そのままステップ110へ進み、肯定判断さ
れ黄色である場合には、ステップ108において黄色の
灯火色用の補正処理がなされた後にステップ110へ進
む。この補正処理は、上記構成により灯火色を黄色に設
定したときに反射光が略3割減少することを補正するた
めの処理である。例えば、上記で説明した所定値Roを
反射光量に応じて、すなわち略3割減少させることや、
入力にカメラを用いたときカメラの絞りを小さくするこ
と等によって補正する。これにより、灯火色が黄色及び
白色の何れであっても灯火色に対応して再帰反射率Rの
大小を判断することができる。
【0040】次のステップ110では、読み取った再帰
反射率Rが所定値Ro以上か否かを判断する。再帰反射
率Rが所定値Ro以上で肯定判断された場合には、ステ
ップ114においてFLAG=HWか否かを判断するこ
とによりランプの灯火色が白色か否かを判断する。FL
AG≠HWで否定判断されたときにはフィルタは黄色位
置へ移動されておりランプの照射光が既に減光されてい
るため、本ルーチンを終了する。一方、FLAG=HW
で肯定判断された場合にはステップ116においてアク
チュエータ42、43、82、83を作動させて筒状フ
ィルタ46、86をB位置(黄色位置、図4、図5参
照)まで移動し、次のステップ118においてフラグF
LAGに値HYを設定する。これにより、バルブ32、
80からの光は筒状フィルタ46、86を透過してリフ
レクタ38、98へ至ることになりヘッドランプ18、
20及び補助ランプ22、24は黄色光を車両10の前
方へ照射する。従って、積雪路等のように高い再帰反射
率Rの路面を走行する場合には、灯火色として黄色が優
先され、この黄色光によって光の透過性の向上が図れ、
ドライバーの視認性が向上する。また、この黄色光によ
って先行車両や対向車両等の他車両が自車両を認知する
ための被視認性も向上する。さらに、降雪時等路面が濡
れているが視認性が悪い場合にも黄色光によって光の透
過性の向上が図れ、ドライバーの視認性を向上させるこ
とができる。
【0041】一方、再帰反射率Rが所定値Ro未満でス
テップ110において否定判断されるとステップ112
進み、車両前方の視界不良(視認性が悪い状態)か否か
を判断する。すなわち、ステップ112では、ワイパの
払拭状態(ワイパコントロールスイッチ74)が高速状
態WHか、霧スイッチがオンかの少なくとも一方である
か否かを判断する。この霧スイッチでは、先端部28A
の刻線の位置が位置FOGか否かを判断することによっ
て霧スイッチがオンか否かを判断する。
【0042】ワイパの払拭状態が高速状態WH及び霧ス
イッチがオンの少なくとも一方であり肯定判断される
と、上記説明したステップ114から実行され、筒状フ
ィルタ46、86をB位置へ移動して灯火色を黄色にす
る。これにより、霧や豪雨等の視認性が悪い状態にあっ
ては、灯火色が黄色に設定され、視認性及び被視認性の
向上が図られる。
【0043】ワイパの払拭状態が高速状態WH及び霧ス
イッチがオンの何れでもなく、ステップ112で否定判
断された場合には、ステップ120においてFLAG=
HWか否かを判断することによりランプの灯火色が白色
か否かを判断する。FLAG=HWで肯定判断されたと
きにはフィルタは白色位置であるため、本ルーチンを終
了する。一方、FLAG≠HWで否定判断された場合に
はフィルタは黄色位置へ移動され路面からの反射光が減
少しているので再帰反射率Rが高くなるようにするた
め、ステップ122においてアクチュエータ42、4
3、82、83を作動させて筒状フィルタ46、86を
A位置(白色位置、図4、図5参照)まで移動し、次の
ステップ124においてフラグFLAGに値HWを設定
する。これにより、バルブ32、80からの光は筒状フ
ィルタ46、86を透過することなくリフレクタ38、
98へ至ることになりヘッドランプ18、20及び補助
ランプ22、24は光量が減ぜられていない白色光を車
両10の前方へ照射する。従って、通常の雨天走行時
等、路面の反射率が低くなり再帰反射率Rが低下すると
きには白色光が車両前方へ照射され、ドライバーの視認
性が低下することはない。
【0044】上記ステップ102においてランプがオフ
の場合には、上記処理を実行しないようにしたが、ラン
プがオフの場合に再帰反射率Rによる処理を追加しても
よい。例えば、ランプがオフのときに再帰反射率Rが所
定値Ro未満の場合には、夕暮れ等の日が陰る状態であ
る確度が高いため、補助ランプ22,24をオンしかつ
筒状フィルタ46、86をB位置(黄色位置)まで移動
する。このように、日が陰ってきたこと等、ドライバー
の視認性低下が予想されるときに黄色光を照射すること
によって視認性向上を図ることができる。
【0045】次に、図9の再帰反射率検出ルーチンを参
照して、再帰反射率Rを求めるステップ104の詳細を
説明する。
【0046】先ず本ルーチンが実行されると、ステップ
132において、基準ランプ17を点灯する。これによ
り、路面の領域Asが基準ランプ17からの所定の明る
さの光によって照射される。次のステップ134では、
反射率センサ78によって路面の輝度arを複数回(例
えば、3回)計測し、次のステップ136において計測
された複数回(3回)の輝度平均値ARを演算する。こ
の複数回計測は、予め車両の走行距離(区間)に対応さ
れており、この走行区間内における路面の平均的な輝度
が演算される。
【0047】輝度平均値ARの演算が終了すると、ステ
ップ138において基準ランプ17を消灯する。これに
よって、ヘッドランプを点灯した場合の路面状態とな
る。津銀次のステップ140では、反射率センサ78に
よって路面の輝度brを複数回(例えば、3回)計測
し、次のステップ142において計測された複数回(3
回)の輝度平均値BRを演算する。この路面の輝度br
の複数回計測は、上記の輝度平均値ARを求めたときと
一致する予め定めた車両の走行区間に対応され、この走
行区間内における路面の平均的な輝度が演算される。
【0048】輝度平均値AR、BRの演算が終了する
と、次のステップ144において、以下の式(1)を用
いて再帰反射率Rを演算し、本ルーチンを終了する。
【0049】 R = (AR−BR)/CR ・・・(1) 但し、CR:入射光による想定路面輝度 基準白色板等の反射率≒1の媒体を想定路面として、基
準ランプ17の点灯による光によって計測された路面位
置(Ak )の輝度を測定して、求めた固定値。
【0050】なお、上記のステップ132における基準
ランプ17の点灯時に、補助ランプ22、24が点灯し
ている場合には、基準ランプ17を消灯するまで消灯す
る。ステップ132からステップ138までの処理実行
時間は短時間であるので、この補助ランプ22、24の
消灯時間は、短時間であり、ドライバに不快感を与える
ことはない。
【0051】本実施例では、車両側で路面の再帰反射率
を計測しているが、ビーコン等による信号の授受のよう
に、道路の固定局で路面の再帰反射率を計測した値をサ
インポストから送信し、これを車両側で受信することに
よって再帰反射率を得るようにしてもよい。このように
路車間通信を用いた場合、道路側で計測した再帰反射率
を再帰反射率情報として他の通信情報に付加またはこの
再帰反射率情報のみを授受すればよい。
【0052】このように、本実施例では、天候及び路面
の状況による外部環境に応じて灯火色を黄色または白色
に切り換えているため、ドライバーの視認性向上が図れ
ると共に他車両のドライバーによる被視認性も向上す
る。更に、再帰反射率Rが高いときに灯火色を黄色に切
り換え、フィルター機能として照射光量が低下すること
によって最適な光強度による光を車両前方へ照射するこ
とができるため、光量低下によるドライバーの視認性が
低下することなく路面反射が抑制されると共に、黄色光
による特性として路面の起伏等が容易に確認できるよう
になる。
【0053】なお、上記実施例では、ヘッドランプ及び
補助ランプの各々ににイエローフィルタを覆う場合を説
明したが、何れか一方のランプにイエローフィルタを覆
うようにしてもよい。また、上記と同様の構成のランプ
を独立して更に備えて制御するようにしてもよい。ま
た、車両に配設した灯火色切換機構を有するランプを選
択的に制御するようにしてもよい。
【0054】また、上記実施例では、ドライバーの指示
(ワイパコントロールスイッチや霧スイッチ)によっ
て、雨や霧等の天候状態を検出するようにしたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、雨滴検出センサー
や霧センサによって雨や霧等の天候状態を検出し、灯火
色を切り換えるように制御してもよい。
【0055】次に、第2実施例を説明する。なお、第2
実施例は、上記第1実施例と略同様の構成であるため、
同一部分には同一符号を付し詳細な説明を省略する。第
1実施例では、再帰反射率Rによって、ヘッドランプ等
の光を、調光手段(減光手段)を構成するイエローフィ
ルタを透過させたり、透過させなかったりして、灯火色
を黄色または白色に切り換え、ドライバーの視認性向上
を図っていた。本実施例では、このイエローフィルタに
代えて、ヘッドランプの明るさを直接制御している。
【0056】図10に示したように、ヘッドランプ18
は明るさを制御するためのバラスト制御回路66を介し
てバッテリBTに接続されている。本実施例では、高い
照度のメタルハライドヘッドランプを用いている。ヘッ
ドランプ20はバラスト制御回路68を介してバッテリ
BTに接続されている。バラスト制御回路66は、制御
端子67を備えており、この制御端子67は制御装置5
0のドライバ64に接続されている。また、バラスト制
御回路68は、制御端子69を備えており、この制御端
子69は制御装置50のドライバ64に接続されてい
る。
【0057】なお、制御装置50のROM52には、後
述する制御プログラム及びマップが記憶されている。ま
た、以下の説明を簡単にするため、補助ランプの説明を
省略するが、ヘッドランプ18、20と同様に、バラス
ト制御回路を備えて制御するようにしてもよい。
【0058】図11に示したように、バラスト制御回路
66は、フィルタ202、DC−DCコンバータ20
4、スイッチングレギュレータ206、駆動回路20
8、タイマ210、及びイグナイタ212から構成され
る。バッテリBTから供給された電力は、制御装置から
外部へのノイズを除去するためのフィルタ202を経由
してDC−DCコンバータ204及びタイマ210へ供
給される。この電力はタイマ210からイグナイタ21
2に供給され、このイグナイタ212によってヘッドラ
ンプ18が点灯される。DC−DCコンバータ204で
は、入力されたDC電力が安定化されて基準電力として
スイッチングレギュレータ206へ出力する。スイッチ
ングレギュレータ206は、DC−DCコンバータ20
4から基準電力が入力されると共に、駆動回路208か
ら出力される駆動信号が入力され、これらに基づいてヘ
ッドランプ18の明るさを所定値にするため、ヘッドラ
ンプ18へバラスト制御電圧VB を供給する。駆動回路
208には、制御装置50から出力されるヘッドランプ
18の明るさを制御するための制御信号が制御端子67
を介して入力される。
【0059】なお、ヘッドランプ20を担当するバラス
ト制御回路68は、バラスト制御回路66と同様の構成
であるため、詳細な説明を省略する。
【0060】本実施例では、ヘッドランプの明るさを直
接制御するため、再帰反射率Rに対してヘッドランプの
最適な照度を対応させなければならない。このため、再
帰反射率Rに対するヘッドランプの最適な照度Hの関係
を予め実験的に求めROM52に記憶している。なお、
本実施例では、制御を簡単にするため、以下の表3に示
す、上述の再帰反射率Rに関して大別された3つの範囲
(範囲Ls、範囲LM、範囲LL )についての平均的な
照度Hを求め、再帰反射率・照度マップとして記憶して
いる。
【0061】
【表3】
【0062】また、得られる照度Hには、実際に制御す
るためのバラスト電圧VB を対応させなければならな
い。このため、本実施例では、図12に示すように、上
述の範囲(Ls、LM 、LL )を含む再帰反射率Rに対
応する照度Hとバラスト電圧V B との関係を予め求め、
照度・バラスト制御電圧マップとしてROM52に記憶
している。図からも理解されるように、範囲Lsで必要
とする照度HH にはバラスト制御電圧値Vaが対応し、
範囲LM で必要とする照度HM にはバラスト制御電圧値
Vbが対応し、範囲LL で必要とする照度HL にはバラ
スト制御電圧値Vbが対応する。このように、照度・バ
ラスト制御電圧マップは、必要とする照度Hが大きくな
るに従ってバラスト制御電圧値が大きくなる特性である
(Va<Vb<Vc)。
【0063】次に、本実施例の作用を説明する。車両の
走行中には、図13の制御ルーチンが実行され、ステッ
プ152へ進む。ステップ152では、ライトコントロ
ールスイッチ72がオンか否かを判断し、オフの場合に
は、ヘッドランプの明るさを変更する必要がないため、
本ルーチンを終了する。
【0064】一方、ステップ152で肯定判断された場
合には、ステップ154において再帰反射率検出ルーチ
ン(図9)が実行されて再帰反射率Rが読み取られる。
次のステップ156では、ROM52に記憶された再帰
反射率・照度マップを参照して、読み取った再帰反射率
Rの値に対応する必要な照度Hを求める。この場合、再
帰反射率RがR<0.05(範囲Ls)の値の場合には
照度HH が求められ、0.05≦R<0.3(範囲
M )の値の場合には照度HM が求められ、R>0.3
(範囲LL )の値の場合には照度HL が求められる。
【0065】次のステップ158では、ROM52に記
憶された照度・バラスト制御電圧マップ(図12)を参
照して、バラスト制御量(バラスト制御電圧VB )を求
める。この場合、ステップ156で求めた照度が、照度
H の場合にはバラスト制御電圧VB =Vcが求めら
れ、照度HM の場合にはバラスト制御電圧VB =Vbが
求められ、照度HL の場合にはバラスト制御電圧VB
Vaが求められる。このステップ158で求めたバラス
ト制御電圧VB の値によって、次のステップ160にお
いて、ヘッドランプ18、20のバラスト制御を行う。
【0066】このバラスト制御によって、再帰反射率R
に応じて、すなわち、再帰反射率Rが大きくなるに従っ
てヘッドランプの明るさを低下させると共に、再帰反射
率Rが小さくなるに従ってヘッドランプの明るさを増加
させている。従って、雪路や白色に近い乾燥路では、再
帰反射率Rが大(範囲LL )となるが、ヘッドランプの
照度が低下されることによって路面輝度が低下され、最
適な路面輝度に維持される。また、標準的な道路では、
再帰反射率Rが中(範囲LM )であり、ヘッドランプの
標準照度が維持されて標準的な路面輝度が維持される。
さらに、雨天の濡れた路面では、再帰反射率Rが小(範
囲LS )となるが、ヘッドランプの照度が増加されるこ
とによって路面輝度が増大され、最適な路面輝度に維持
される。このように、再帰反射率Rを検出し、検出され
た再帰反射率に応じてヘッドランプの照度を変更してい
るので、天候や路面状況等によって変化する車両の外部
環境に応じて、最適な路面輝度に維持され、ドライバの
視認性を向上することができる。
【0067】次に、第3実施例を説明する。なお、第3
実施例は、上記実施例と略同様の構成であるため、同一
部分には同一符号を付し詳細な説明を省略する。上記第
2実施例では、再帰反射率Rによって、ヘッドランプの
照度を変化させて、ドライバーの視認性向上を図ってい
た。本実施例では、ヘッドランプの照度を変化させるこ
とに加えて、ヘッドランプの照射光軸を制御している。
【0068】図14に示したように、ヘッドランプ18
は、プロジェクタタイプのヘッドランプで、ランプハウ
ス34を有している。ランプハウス34の一方の開口に
は凸レンズ30が固定され、他方の開口には凸レンズ3
0の光軸L(凸レンズ30の中心軸)上に発光点が位置
するようにソケット36を介してバルブ32が固定され
ている。
【0069】ランプハウス34内部のバルブ側は、楕円
反射面のリフレクタ38とされ、このリフレクタ38に
よるバルブ38の反射光が凸レンズ30及びバルブ32
の間に集光されるようになっている。この集光点付近に
シェード40の上端が位置するように固定されている。
リフレクタ38によって反射集光されたバルブ32の光
はシェード40により通過光と遮光された光とに分断さ
れて凸レンズ30から射出される。また、ランプハウス
34の上部前方部位34Bには、軸受45Aが固定され
ている。この軸受45Aは、車両10の図示しないフレ
ームに水平に固定された支柱45Bに軸支されている。
また、ランプハウス34の下部後方部位34Aには、ア
クチュエータ48の可動子48Aの円筒状の先端が取り
付けられている。このアクチュエータ48は車両10の
図示しないフレームに固定されており、モータ48D及
び可動子48Aをウオームとするウオームギヤから構成
されている。すなわち可動子48Aの後端はウオームと
して機能するように刻設されウオームホイール48Bに
噛み合わされている。この可動子48Aは、図示しない
摺動機構により直線的に移動可能にされ、ウオームホイ
ール48Bの回転軸はモータ48Dのシャフト48Cに
固定され、モータ48Dの回転が可動子48Aの直線駆
動に変換される。従って、制御装置50からの信号に応
じたモータ48Dの回転により、可動子48Aが垂直方
向(図14矢印A方向)に伸縮する。可動子48Aが収
縮するとヘッドランプ18は左回転し光軸Lが光軸LU
になり、可動子48Aが伸長するとヘッドランプ18は
右回転し光軸Lが光軸LDになる。このように、可動子
48Aの伸縮に応じてヘッドランプ18は支柱45Bを
軸として回動し、光軸Lが上下方向に偏向される。
【0070】ヘッドランプ20は、アクチュエータ49
(図15)を備えている。ヘッドランプ20の構成はヘ
ッドランプ18と同様であるため詳細な説明は省略す
る。また、これらアクチュエータ48、49は、制御装
置50のドライバ64に接続されている(図15参
照)。
【0071】本実施例では、ヘッドランプの照射光軸を
制御するため、再帰反射率Rに対してヘッドランプの最
適な光軸角度を対応させなければならない。このため、
再帰反射率Rに対するヘッドランプの最適な光軸角度D
の関係を予め実験的に求めROM52に記憶している。
なお、本実施例では、制御を簡単にするため、以下の表
4に示す、上述の再帰反射率Rに関して大別された3つ
の範囲(範囲Ls、範囲LM 、範囲LL )についての平
均的な水平軸から下側への光軸角度Dを求め、再帰反射
率・光軸角度マップとして記憶している。
【0072】
【表4】
【0073】次に、本実施例の作用を説明する。車両の
走行中には、図16の制御ルーチンが実行され、ステッ
プ162へ進む。ステップ162では、ライトコントロ
ールスイッチ72がオンか否かを判断し、オフの場合に
は、ヘッドランプの明るさ等を変更する必要がないた
め、本ルーチンを終了する。
【0074】一方、ステップ162で肯定判断された場
合には、ステップ164において再帰反射率検出ルーチ
ン(図9)が実行されて再帰反射率Rが読み取られる。
次のステップ162では、ROM52に記憶された再帰
反射率・光軸角度マップを参照して、読み取った再帰反
射率Rの値に対応する最適な光軸角度Dを求める。この
場合、再帰反射率RがR<0.05(範囲Ls)の値の
場合には光軸角度DHが求められ、0.05≦R<0.
3(範囲LM )の値の場合には光軸角度DM が求めら
れ、R>0.3(範囲LL )の値の場合には光軸角度D
L が求められる。次のステップ156では、ROM52
に記憶された再帰反射率・照度マップを参照して、読み
取った再帰反射率Rの値に対応する必要な照度Hを求め
る。この場合、再帰反射率RがR<0.05(範囲L
s)の値の場合には照度HH が求められ、0.05≦R
<0.3(範囲LM )の値の場合には照度HM が求めら
れ、R>0.3(範囲LL )の値の場合には照度HL
求められる。
【0075】次のステップ158では、ROM52に記
憶された照度・バラスト制御電圧マップ(図12)を参
照して、バラスト制御量(バラスト制御電圧VB )を求
める。上記のステップ162及びステップ158で求め
た光軸角度D及びバラスト制御電圧VB の値によって、
次のステップ164では、ヘッドランプ18、20のバ
ラスト制御及び光軸制御を行う。
【0076】ここでのバラスト制御では、上記で説明し
たように、再帰反射率Rに応じて、再帰反射率Rが大き
くなるに従ってヘッドランプの明るさを低下させると共
に、再帰反射率Rが小さくなるに従ってヘッドランプの
明るさを増加させている。これと共に、光軸制御では、
再帰反射率Rに応じて、すなわち、再帰反射率Rが大き
くなるに従ってヘッドランプの光軸角度を増加させると
共に、再帰反射率Rが小さくなるに従ってヘッドランプ
の光軸角度を減少させている。この光軸制御では、再帰
反射率Rが大のとき、光軸を上昇させること(光軸角度
を増加させること)によって路面の再帰反射率を小さく
することができる。すなわち、光軸を上昇させると、ヘ
ッドランプのホットゾーン(路面に対して最も明るさが
大きい部位)が車両から遠のくことになり、ホットゾー
ンにおける路面への入射角度が小さくなる。これによっ
て、路面の再帰反射率Rが小さくなり、路面の輝度を抑
制することができる。この光軸を上昇させた場合には、
ホットゾーン以外の部位でも同様に路面輝度が抑制され
るので、路面輝度は適正に維持することができる。一
方、再帰反射率Rが小のとき、光軸を下降させること
(光軸角度を減少させること)によって路面の再帰反射
率を大きくすることができる。すなわち、光軸を上昇さ
せた場合とは逆に、光軸を下降させると、ヘッドランプ
のホットゾーンが車両に近づくことになり、ホットゾー
ンにおける路面への入射角度が大きくなる。これによっ
て、路面の再帰反射率Rが大きくなり、路面の輝度を上
昇させることができる。この光軸を下降させた場合に
は、ホットゾーン以外の部位において同様に路面輝度が
上昇するので、路面輝度は適正に維持することができ
る。
【0077】従って、雪路や白色に近い乾燥路では、再
帰反射率Rが大(範囲LL )となるが、ヘッドランプの
照度が低下されると共に光軸角度減少による路面輝度の
抑制によって、最適な路面輝度に維持される。また、標
準的な道路では、再帰反射率Rが中(範囲LM )であ
り、ヘッドランプの標準照度及び光軸角度が維持されて
標準的な路面輝度が維持される。さらに、雨天の濡れた
路面では、再帰反射率Rが小(範囲LS )となるが、ヘ
ッドランプの照度が増加されると共に光軸角度増加によ
る路面輝度の増大によって、最適な路面輝度に維持され
る。このように、再帰反射率Rを検出し、検出された再
帰反射率に応じてヘッドランプの照度及び光軸角度を変
更しているので、天候や路面状況等によって変化する車
両の外部環境に応じて、最適な路面輝度に維持され、ド
ライバの視認性を向上することができる。
【0078】なお、上記第2実施例及び第3実施例で
は、ワイパコントロールレバーやライトコントロールス
イッチ72による制御を更に付加することが好ましい。
すなわち、上記の実施例のワイパーコントロールレバー
では、雨天及び霧等の天候に応じてドライバーが切り替
え指示をする。つまり、雨天時にはドライバがワイパコ
ントロールレバー29を揺動させて、ワイパコントロー
ルスイッチ74をオンさせ図示しないワイパに対して、
作動指示がなされる。また、霧等の天候状態であると
き、ドライバがこのライトコントロールレバーの先端部
28Aを回動(図3(2)における先端部28Aの刻線
をFOG位置に)させて霧等の天候状態に応じた制御
(例えば、補助ランプの点灯やヘッドランプの点灯等)
をする。このドライバの指示に対して、路面の状態、す
なわち、再帰反射率の大きさが予想できる。従って、ワ
イパ駆動指示がなされた場合には、雨天であることを想
定し、再帰反射率Rが低いと判断する。また、ドライバ
により霧等の天候状態の指示がなされたときには再帰反
射率が小さく視認性が低下しているので、視認性を向上
させるため、路面輝度が増大するように制御すればよ
い。このように、ワイパコントロールレバーやライトコ
ントロールスイッチ72による制御を更に付加すること
によって、制御量の演算処理が軽減されるため、処理の
迅速化を図ることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、路面の状況に対応する再帰反射率を検出し、検出
された再帰反射率に基づいて光の色、照射方向、照射範
囲及び明るさの少なくとも1つを変更することができる
ので、路面の状況による光量低下等による視認性低下を
招くことなく路面の状況に対応して車両の前方を照射す
ることができ、車両の外部環境に拘わらずドライバーの
視認性を向上させることができる、という効果がある。
【0080】請求項2の発明によれば、路面反射率セン
サの出力値が所定値未満のときに白色光を照射しかつ所
定値以上のときに白色光と異なる色の黄色等、視認性向
上可能な色の光を照射するようにできるため、光量低下
による視認性低下を招くことなく視認性を向上できると
共に他車両による被視認性も向上する、という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両前部を示す車両斜め前方から見た斜視図で
ある。
【図2】車両前部を示す車両の運転席斜め後方から見た
斜視図である。
【図3】(1)はステアリング周辺を示す平面図であ
り、(2)はライトコントロールスイッチ周辺の要部拡
大図である。
【図4】第1実施例にかかる、ヘッドランプを示す概略
構成図である。
【図5】第1実施例にかかる、補助ランプを示す概略構
成図である。
【図6】第1実施例にかかる、制御装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図7】車両から路面までの距離と再帰反射率との関係
を示す線図である。
【図8】第1実施例にかかる、灯火色切換処理の流れを
示すフローチャートである。
【図9】再帰反射率演算の流れを示すフローチャートで
ある。
【図10】第2実施例にかかる、制御装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図11】バラスト制御回路の概略構成を示すブロック
図である。
【図12】照度とバラスト制御電圧の関係を示す特性図
である。
【図13】第2実施例の制御の流れを示すフローチャー
トである。
【図14】第3実施例にかかる、ヘッドランプを示す概
略構成図である。
【図15】第3実施例にかかる、制御装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図16】第3実施例の制御の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
18 ヘッドランプ 22 補助ランプ 42 アクチュエータ 46 筒状フィルタ 50 制御装置(制御手段) 78 反射率センサ(路面反射率センサ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方へ照射する光の色、照射方向、照射
    範囲及び明るさの少なくとも1つが変更可能な車両用前
    照灯を備えた車両が走行する路面の再帰反射率を検出す
    る路面反射率センサと、 前記再帰反射率に基づいて、前記光の色、照射方向、照
    射範囲及び明るさの少なくとも1つを変更する制御手段
    と、 を備えた車両用前照灯装置。
  2. 【請求項2】 前記路面反射率センサは、前方へ白色光
    を照射する第1の状態と、該白色光と異なる色の光を照
    射する第2の状態と、に切り換え可能な光源を備えた車
    両が走行する路面の反射率を検出し、 前記制御手段は、前記路面反射率センサの出力値が所定
    値以上のときに前記第2の状態に切り換わると共に所定
    値未満のときに前記第1の状態に切り換わるように前記
    光源を制御する、 ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯装置。
JP19580394A 1993-08-20 1994-08-19 車両用前照灯装置 Expired - Fee Related JP2921404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19580394A JP2921404B2 (ja) 1993-08-20 1994-08-19 車両用前照灯装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-206069 1993-08-20
JP20606993 1993-08-20
JP19580394A JP2921404B2 (ja) 1993-08-20 1994-08-19 車両用前照灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07144577A true JPH07144577A (ja) 1995-06-06
JP2921404B2 JP2921404B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=26509361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19580394A Expired - Fee Related JP2921404B2 (ja) 1993-08-20 1994-08-19 車両用前照灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2921404B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009057248A1 (ja) 2007-10-31 2009-05-07 Panasonic Corporation 車両用照明装置
JP2011218999A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Koito Mfg Co Ltd 制御装置、車両用灯具システム、車両用灯具
DE102011077282A1 (de) 2011-06-09 2012-12-13 Robert Bosch Gmbh Spektralsteuerung für Leuchtmittel
US8818042B2 (en) 2004-04-15 2014-08-26 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for vehicle
US8842176B2 (en) 1996-05-22 2014-09-23 Donnelly Corporation Automatic vehicle exterior light control
US8917169B2 (en) 1993-02-26 2014-12-23 Magna Electronics Inc. Vehicular vision system
US8993951B2 (en) 1996-03-25 2015-03-31 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for a vehicle
JP2015110414A (ja) * 2014-10-24 2015-06-18 緒方 隆光 夜霧の灯
US9171217B2 (en) 2002-05-03 2015-10-27 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
CN105829856A (zh) * 2013-12-19 2016-08-03 罗伯特·博世有限公司 用于确定大灯的照明范围定向的方法和装置
US9436880B2 (en) 1999-08-12 2016-09-06 Magna Electronics Inc. Vehicle vision system
US10071676B2 (en) 2006-08-11 2018-09-11 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
CN109695852A (zh) * 2017-10-24 2019-04-30 株式会社小糸制作所 车辆用灯具的控制装置及车辆用灯具系统
CN111516587A (zh) * 2020-04-13 2020-08-11 奇瑞汽车股份有限公司 汽车智能雾灯系统及其控制方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11304276B2 (en) * 2013-02-26 2022-04-12 Ideal Industries Lighting Llc Glare-reactive lighting apparatus
US9877374B2 (en) 2014-11-25 2018-01-23 Cree, Inc. Lighting apparatus and methods providing variable illumination characteristics based on object detection

Cited By (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8917169B2 (en) 1993-02-26 2014-12-23 Magna Electronics Inc. Vehicular vision system
US8993951B2 (en) 1996-03-25 2015-03-31 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for a vehicle
US8842176B2 (en) 1996-05-22 2014-09-23 Donnelly Corporation Automatic vehicle exterior light control
US9436880B2 (en) 1999-08-12 2016-09-06 Magna Electronics Inc. Vehicle vision system
US11203340B2 (en) 2002-05-03 2021-12-21 Magna Electronics Inc. Vehicular vision system using side-viewing camera
US10683008B2 (en) 2002-05-03 2020-06-16 Magna Electronics Inc. Vehicular driving assist system using forward-viewing camera
US10351135B2 (en) 2002-05-03 2019-07-16 Magna Electronics Inc. Vehicular control system using cameras and radar sensor
US10118618B2 (en) 2002-05-03 2018-11-06 Magna Electronics Inc. Vehicular control system using cameras and radar sensor
US9834216B2 (en) 2002-05-03 2017-12-05 Magna Electronics Inc. Vehicular control system using cameras and radar sensor
US9171217B2 (en) 2002-05-03 2015-10-27 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US9643605B2 (en) 2002-05-03 2017-05-09 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US9555803B2 (en) 2002-05-03 2017-01-31 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for vehicle
US9948904B2 (en) 2004-04-15 2018-04-17 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US10306190B1 (en) 2004-04-15 2019-05-28 Magna Electronics Inc. Vehicular control system
US10110860B1 (en) 2004-04-15 2018-10-23 Magna Electronics Inc. Vehicular control system
US11847836B2 (en) 2004-04-15 2023-12-19 Magna Electronics Inc. Vehicular control system with road curvature determination
US9609289B2 (en) 2004-04-15 2017-03-28 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US9191634B2 (en) 2004-04-15 2015-11-17 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US9736435B2 (en) 2004-04-15 2017-08-15 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US9008369B2 (en) 2004-04-15 2015-04-14 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US10462426B2 (en) 2004-04-15 2019-10-29 Magna Electronics Inc. Vehicular control system
US10187615B1 (en) 2004-04-15 2019-01-22 Magna Electronics Inc. Vehicular control system
US10015452B1 (en) 2004-04-15 2018-07-03 Magna Electronics Inc. Vehicular control system
US8818042B2 (en) 2004-04-15 2014-08-26 Magna Electronics Inc. Driver assistance system for vehicle
US11503253B2 (en) 2004-04-15 2022-11-15 Magna Electronics Inc. Vehicular control system with traffic lane detection
US10735695B2 (en) 2004-04-15 2020-08-04 Magna Electronics Inc. Vehicular control system with traffic lane detection
US9428192B2 (en) 2004-04-15 2016-08-30 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US10787116B2 (en) 2006-08-11 2020-09-29 Magna Electronics Inc. Adaptive forward lighting system for vehicle comprising a control that adjusts the headlamp beam in response to processing of image data captured by a camera
US11623559B2 (en) 2006-08-11 2023-04-11 Magna Electronics Inc. Vehicular forward viewing image capture system
US10071676B2 (en) 2006-08-11 2018-09-11 Magna Electronics Inc. Vision system for vehicle
US11148583B2 (en) 2006-08-11 2021-10-19 Magna Electronics Inc. Vehicular forward viewing image capture system
US11396257B2 (en) 2006-08-11 2022-07-26 Magna Electronics Inc. Vehicular forward viewing image capture system
WO2009057248A1 (ja) 2007-10-31 2009-05-07 Panasonic Corporation 車両用照明装置
JP2011218999A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Koito Mfg Co Ltd 制御装置、車両用灯具システム、車両用灯具
DE102011077282A1 (de) 2011-06-09 2012-12-13 Robert Bosch Gmbh Spektralsteuerung für Leuchtmittel
CN105829856B (zh) * 2013-12-19 2019-08-20 罗伯特·博世有限公司 用于确定大灯的照明范围定向的方法和装置
US9970752B2 (en) 2013-12-19 2018-05-15 Robert Bosch Gmbh Method and device for determining a headlight range alignment
CN105829856A (zh) * 2013-12-19 2016-08-03 罗伯特·博世有限公司 用于确定大灯的照明范围定向的方法和装置
JP2016540677A (ja) * 2013-12-19 2016-12-28 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 前照灯の照射域指向性を特定するための方法および装置
JP2015110414A (ja) * 2014-10-24 2015-06-18 緒方 隆光 夜霧の灯
CN109695852A (zh) * 2017-10-24 2019-04-30 株式会社小糸制作所 车辆用灯具的控制装置及车辆用灯具系统
CN111516587A (zh) * 2020-04-13 2020-08-11 奇瑞汽车股份有限公司 汽车智能雾灯系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2921404B2 (ja) 1999-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100380500B1 (ko) 차량용 등기구 장치
JP2921404B2 (ja) 車両用前照灯装置
EP2463149B1 (en) Headlamp control to prevent glare
US6254259B1 (en) Vehicle Lamp System
KR101195110B1 (ko) 헤드램프 조립체 및 이의 제어방법
US7815352B2 (en) Vehicular headlamp
US7692535B2 (en) Lighting control system for control dependent on weather condition
US20070002571A1 (en) Adaptive lighting system for motor vehicles
CN106926771A (zh) 汽车前照灯系统及其控制方法
JP4019939B2 (ja) 車両用デジタル照明装置およびその制御装置ならびに制御プログラム
WO2020064008A1 (zh) 车辆的防炫目控制方法、系统及车辆
KR101708957B1 (ko) 전조등 제어 방법 및 이러한 방법을 수행하는 장치
CN103448607A (zh) 汽车
JP4055578B2 (ja) 車両用デジタル照明装置
JPH1128971A (ja) 車両用前照灯装置
KR101224515B1 (ko) 헤드램프 조립체
CN210717353U (zh) 一种防光晕车灯
JP2871336B2 (ja) 車両用前照灯装置
KR0182211B1 (ko) 자동차 헤드 램프 빔의 기울기 자동 조절 장치
JPH0765603A (ja) 車両用前照灯装置
JPH07186823A (ja) ヘッドランプの配光制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees