JPH07138240A - ベンゾトリアゾール誘導体およびその用途 - Google Patents

ベンゾトリアゾール誘導体およびその用途

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JPH07138240A
JPH07138240A JP5307362A JP30736293A JPH07138240A JP H07138240 A JPH07138240 A JP H07138240A JP 5307362 A JP5307362 A JP 5307362A JP 30736293 A JP30736293 A JP 30736293A JP H07138240 A JPH07138240 A JP H07138240A
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JP
Japan
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benzotriazole
bis
oxy
methoxy
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JP5307362A
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English (en)
Inventor
Heinosuke Yasuda
平之介 保田
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KEMIPURO KASEI KK
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
KEMIPURO KASEI KK
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 皮膚を刺激せず、化粧品基剤に対して十分な
溶解性と極めて大きい吸収能力をもつと共に、UV−B
からUV−A領域の紫外線から皮膚を保護することので
きる新規化合物、それを有効成分とする紫外線吸収剤お
よびそれを配合した化粧料の提供。 【構成】 一般式(1) (式中、nは1または2であり、R1とR2は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基など、独立して選らばれた基
であり、R3はn=1のときは、水素原子;直鎖又は分
岐の、飽和又は不飽和のアルキル基;シクロアルキル基
など、n=2のときは、直鎖又は分岐の、飽和又は不飽
和のアルキレン基;シクロアルキレン基などを示す)で
示されるベンゾトリアゾール誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンゾトリアゾール誘
導体、それを有効成分とする紫外線吸収剤及びこれを含
有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より紫外線吸収剤は多くの分野で多
用されており、例えば、化粧品の分野においては皮膚の
保護を目的として種々の化粧品に配合されている。紫外
線は、その波長領域によってUV−A(320〜400
nm)、UV−B(280〜320nm)及びUV−C
(280nm以下)に分けられる。通常、人間が暴露さ
れる紫外線の大部分は太陽光線であるが、UV−Cはオ
ゾン層等で吸収されてしまい地上にまで殆ど達せず、地
上に届く紫外線はUV−A及びUV−Bが殆どである。
これらのうちUV−BまたはUV−A領域の紫外線は一
定量以上の光量が皮膚に照射されると、急性の紅斑形成
や水泡などの皮膚障害を生じ、またメラニン形成が亢進
され、色素沈着を生じる等の変化を皮膚にもたらす。
【0003】以上のように、光、特にUV−B領域の紫
外線による皮膚の変化を防止する目的で、紫外線吸収剤
を配合したいわゆる日焼け止め用化粧品が知られてい
る。公知の紫外線吸収化合物としては、p−アミノ安息
香酸誘導体、例えば、p−アミノ安息香酸エチル、その
他のエステル類、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
p−アミノ安息香酸グリセリル等、複素環式窒素含有化
合物、例えば、2−フェニルベンズイミダゾール誘導体
等、サリチル酸誘導体、例えばサリチル酸フェニル、サ
リチル酸メチル等、ベンゾフェノン誘導体、例えば、4
−フェニルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン−5−スルホン酸等、けい皮酸誘導
体、例えば、p−メトキシけい皮酸 2−エトキシエチ
ル、p−メトキシけい皮酸 2−エチルヘキシル等、ベ
ンズトリアゾール誘導体、例えば、2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニルベンズトリアゾール等が利用されてき
た。
【0004】ベンゾトリアゾール環の2−位のアリール
基のo−位がハイドロキシ基で置換されたベンゾトリア
ゾール誘導体、例えば、2−(2−ハイドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾールが従来公知の紫外
線吸収剤である。これら公知のベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤の商業的実用性を高めるための必須条件とし
て、ベンゾトリアゾール環の1−位の窒素原子と2−位
のo−ハイドロキシアリール基との間の水素結合が不可
欠であった。そして、ベンゾトリアゾール環の2−位の
アリール基のo−位ではなくp−位がハイドロキシ基で
置換されたベンゾトリアゾール誘導体は、その非分子内
水素結合から実用性のないものとして顧みられることは
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に記載した従来公
知のUV−BまたはUV−A領域の紫外線吸収剤として
使用される合成化合物は、化粧料等に配合されている
が、皮膚への刺激性の問題から、その使用量に制限があ
る。そして皮膚への刺激性を考慮すると、紫外線防止の
ための必要量を配合することができず、そのため紫外線
遮蔽効果は小さい。したがって、UV−B又はUV−A
領域の紫外線を吸収する合成化合物で、吸収能力の極め
て大きい、つまり分子吸光係数の大きい合成化合物の開
発が望まれていた。本発明は前記従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、皮膚を刺激せず、
化粧品基剤に対して十分な溶解性と極めて大きい吸収能
力をもつと共に、UV−BからUV−A領域の紫外線か
ら皮膚を保護することのできる新規化合物、それを有効
成分とする紫外線吸収剤およびそれを配合した化粧料を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、周到な研究
を重ねた結果、ベンゾトリアゾール誘導体、すなわち、
ベンゾトリアゾール環の2−位のアリール基のp−位が
ハイドロキシ基、又はそのハイドロキシ基の水素原子を
一価の有機基で置換されたベンゾトリアゾール誘導体、
又は、二価の有機基で置換されて得られたビス−ベンゾ
トリアゾール誘導体が優れたUV−B領域からUV−A
領域にかけての紫外線吸収能を有し、皮膚の老化を大幅
に防止し、卓越した皮膚許容性も有し、また光、熱及び
湿気に極めて安定であることを見出し、本発明に帰着す
るに至った。
【0007】本発明の第一は、一般式(1)
【化2】 [式中、nは1又は2であり、R1とR2は水素原子、直
鎖または分岐の、飽和のアルキル基(例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i
−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、ネオペンチル、2−エチルブチル、2−エチルヘキ
シル、1,1,3,3−テトラメチルブチル基などであ
り、その炭素数は1〜12が好ましい)、アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポオキシ、i
−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、n−ペン
チルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ基など)、カル
ボキシル基、エステル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカ
ルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、ベンジル
オキシカルボニル基など)及びハロゲンよりなる群から
独立して選ばれた基であり、R3はn=1のときは水素
原子、直鎖または分岐の、飽和または不飽和のアルキル
基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、n−
ペンチル、ネオペンチル、2−エチルブチル、2−エチ
ルヘキシル、アリル、1−プロペニル、2−ブテニル基
などであり、その炭素数は1〜12が好ましい)、シク
ロアルキル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、4−メチルシクロヘキシル基など)、アラルキル基
(例えば、ベンジル、4−メチルベンジル、4−メトキ
シベンジル、4−エトキシベンジル、4−n−プロポオ
キシベンジル、β−フェニルエチル、γ−フェニルプロ
ピル基など)、ハイドロキシ基を含むアルキル基(例え
ば、2−ハイドロキシエチル、2−ハイドロキシプロピ
ル、3−ハイドロキシプロピル基など)、アルコキシア
ルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−エトキシ
エチル、2−メトキシプロピル、2−エトキシプロピ
ル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル基な
ど)、カルボキシアルキル基及びその金属塩(例えば、
カルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−カルボ
キシエチル基など、及びそれらのナトリウムまたはカリ
ウム塩など)、アルコキシカルボニルアルキル基(例え
ば、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、2−エチルヘキシルオキシカルボニルメチル、メ
トキシカルボニルエチル基など)、シクロアルコキシカ
ルボニルアルキル基(例えば、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルメチル、シクロペンチルオキシカルボニルメチ
ル基など)、アラルキルオキシカルボニルアルキル基
(例えば、ベンジルオキシカルボニルオキシメチル、2
−フェニルエトキシカルボニルメチル基など)および酸
素原子を含むアルキル基(例えば、3,6−ジオキサヘ
プチル、3,6−ジオキサオクチル、3,6,9−トリ
オキサデシル基など)よりなる群から選ばれた基であ
る。更に、n=2のときのR3は、直鎖または分岐の、
飽和または不飽和のアルキレン基(例えば、1,2−エ
タンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタン
ジイル、1,5−ペンタンジイル、1,6−ヘキサンジ
イル、1,8−オクタンジイル、1,12−ドデカンジ
イル、2−メチル−1,3−プロパンジイル、2−ブテ
ン−1,4−ジイル基など)、シクロアルキレン基(例
えば、1,4−シクロヘキサンジイル、3−メチル−
1,4−シクロヘキサンジイル、1,4−シクロヘキサ
ンジイル−ビス−メチレン基など)、夫々酸素原子、ハ
イドロキシ基及び/またはアルコキシ基を含むアルキレ
ン基〔例えば、オキシ−ビス−エチレン、1,4−シク
ロヘキシレン−ビス−(オキシエチレン)、2−ハイド
ロキシ−1,3−プロパンジイル、3−ハイドロキシ−
1,2−プロパンジイル、3−ハイドロキシ−1,5−
ペンタンジイル、2−メトキシ−1,3−プロパンジイ
ル、2−エトキシ−1,3−プロパンジイル、2−プロ
ポキシ−1,3−プロパンジイル、2−ブトキシ−1,
3−プロパンジイル、3−メトキシ−1,2−プロパン
ジイル基など〕及びアルコキシカルボニルオキシ基を含
むアルキレン基〔例えば、2−メトキシカルボニルオキ
シ−1,3−プロパンジイル、2−エトキシカルボニル
オキシ−1,3−プロパンジイル、2−(2−エチルヘ
キシルオキシカルボニルオキシ)−1,3−プロパンジ
イル、3−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)−1,2−プロパンジイル基など〕よりなる群から
選ばれた基である。]で示されるベンゾトリアゾール誘
導体に関する。
【0008】本発明の第二は、前記ベンゾトリアゾール
を有効成分とする紫外線吸収剤に関する。
【0009】本発明の第三は、前記ベンゾトリアゾール
を含有する化粧料に関する。
【0010】本発明において用いられる前記一般式
(1)で表わされるベンゾトリアゾール誘導体の具体例
としては、例えば、下記の化合物を挙げることができ
る。 前記式(1)の化合物 n=1の場合の化合物 2−(4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール、5−メチル−2−(4−ハイドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−メチル−
4−メトキシ−5−t−ブチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール、5,6−ジメチル−2−(4−ハイド
ロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−ク
ロロ−2−(4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール、5−メトキシ−2−(4−ハイドロキ
シフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−
カルボキシ−4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−(3−カルボキシ−4−ハイドロ
キシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール ジナトリ
ウム塩、2−(3−カルボキシ−4−メトキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−カルボキ
シ−4−n−ブチルオキシフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール ナトリウム塩、2−[3−(2−エチルヘ
キシルオキシカルボニル)−4−メトキシフェニル]−
2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−エトキシカルボ
ニル−4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(4−n−ブトキシフェニル)−2H−
ベンゾトリアゾール、2−[4−(2−エチルヘキシル
オキシ)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(3−メトキシ−4−n−ブトキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−[3−メトキシ
−4−(2−エチルヘキシルオキシ)フェニル]−2H
−ベンゾトリアゾール、2−(3−メチル−4−シクロ
ヘキシルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(4−ベンジルオキシフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−[4−(4−メトキシベンジルオ
キシ)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−
[4−(2−ハイドロキシエトオキシ)フェニル]−2
H−ベンゾトリアゾール、2−[3−メトキシ−4−
(3−ハイドロキシプロポキシ)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−[3−メトキシ−4−(2−エ
トキシエトキシ)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−[3−エトキシ−4−(3−メトキシプロポキ
シ)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[4
−(カルボキシメチル)(オキシ)フェニル]−2H−
ベンゾトリアゾール、2−[3−メトキシ−4−(カル
ボキシメチル)(オキシ)フェニル]−2H−ベンゾト
リアゾール、2−[3−メトキシ−4−(カルボキシメ
チル)(オキシ)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾー
ル ナトリウム塩、2−[4−(2−エチルヘキシルオ
キシカルボニルメチル)(オキシ)フェニル]−2H−
ベンゾトリアゾール、2−[4−(ベンジルオキシカル
ボニルメチル)(オキシ)フェニル]−2H−ベンゾト
リアゾール、2−[4−(シクロヘキシルオキシカルボ
ニルメチル)(オキシ)フェニル]2H−ベンゾトリア
ゾール、 n=2の化合物 2,2′−[(1,2−エタンジイル)ビス(オキシ)
−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾト
リアゾール)]、2,2′−[(1,2−エタンジイ
ル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−4,1−フ
ェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、
2,2′−[(1,3−プロパンジイル)ビス(オキ
シ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベン
ゾトリアゾール)]、2,2−[(1,3−プロパンジ
イル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−4,1−
フェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、
2,2′−[(1,4−ブタンジイル)ビス(オキシ)
−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾト
リアゾール)]、2,2′−[(1,4−ブタンジイ
ル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−4,1−フ
ェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、
2,2′−[(1,5−ペンタンジイル)ビス(オキ
シ)−ビス(4,1−フェニリン)−ビス(2H−ベン
ゾトリアゾール)]、2,2′−[(1,5−ペンタン
ジイル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−4,1
−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾー
ル)]、2,2′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス
(オキシ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2H
−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[(1,6−ヘ
キサンジイル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾー
ル)]、2,2′−[(2−ブテン−1,4−ジイル)
ビス(オキシ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビス
(2H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[(2−
ブテン−1,4−ジイル)ビス(オキシ)−ビス(3−
メトキシ−4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾ
トリアゾール)]、2,2′−[(1,4−シクロヘキ
サンジイル)ビス(オキシ)−ビス(4,1−フェニレ
ン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′
−[(1,4−シクロヘキサンジイル−ビス−メチレ
ン)ビス(オキシ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビ
ス(2H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−
[(1,4−シクロヘキサンジイル)ビス(オキシ)−
ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)−ビス(2
H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[(オキシ−
ビス−エチレン)ビス(オキシ)−ビス(4,1−フェ
ニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、2,
2′−[(オキシ−ビス−エチレン)ビス(オキシ)−
ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)−ビス(2
H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[1,4−
〔シクロヘキシレン−ビス−(オキシエチレン)ビス
(オキシ)〕−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2
H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[1,4−
〔シクロヘキシレン−ビス−(オキシエチレン)ビス
(オキシ)〕−ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレ
ン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′
−[(2−ハイドロキシ−1,3−プロパンジイル)ビ
ス(オキシ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2
H−ベンゾトリアゾール)]、2、2′−[(2−ハイ
ドロキシ−1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)−
ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)−ビス(2
H−ベンゾトリアゾール)]、2,2′−[(2−メト
キシ−1,3−プロパンジイル)ビス(オキシ)−ビス
(4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾ
ール)]、2,2′−[(2−メトキシ−1,3−プロ
パンジイル)ビス(オキシ)−ビス(3−メトキシ−
4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベンゾトリアゾー
ル)]、
【0011】本発明による式(1)のベンゾトリアゾー
ル誘導体の最大吸収領域は、約300〜350nmの範
囲であり、従来公知の前記UV−B領域からUV−A領
域にかけての紫外線吸収剤に比べ、極めて大きい紫外線
吸収能力を有しており、皮膚に対する刺激性、更に、そ
の他の有害性もなく、化粧料基剤との相溶性に優れ、
又、皮膚に塗布したとき、経皮吸収されにくい等の好ま
しい特徴を有する。
【0012】本発明に係る化粧料の基剤は、前記ベンゾ
トリアゾール誘導体に対し不活性のものであればよく、
固体、液体、乳剤、泡状体、ゲル等のいずれであっても
よい。その代表的なものとしてはカカオ脂、鯨ロウ、ラ
ノリン、蜜ロウ、カルナバロウ、硬化油、ステアリン
酸、パルミチン酸又はミリスチン酸及びそれらのエステ
ル、又はそれらの金属塩類、セチル又はステアリルアル
コール等の高級アルコール類、スクワラン類、パラフィ
ン、流動パラフィン、ワセリン、2価又は3価アルコー
ル類又はそれらの脂肪酸エステル類、ポリエーテル類、
ジアルキルシロキサン類、澱粉又はタルク等の微粉末、
スイッチスパウト型噴射剤として使用される低沸点炭化
水素又はハロゲンを有する炭化水素等が挙げられる。
又、防腐剤、香料、着色料、界面活性剤、分散剤等を添
加配合することも可能である。
【0013】本発明の前記ベンゾトリアゾール誘導体を
有する化粧料は常法により前記公知の化粧料基剤に配合
し、クリーム、溶液、油剤、スプレー、スティック、乳
液、ファンデーション、軟膏に調剤することにより製造
される。
【0014】また、前記ベンゾトリアゾール誘導体の有
する置換基R1、R2および置換基または連結基であるR
3を変えることにより、UV−BからUV−A吸収効果
を損なうことなく、化粧料基剤に対する親和性を付与す
ることができるため、化粧料基剤に合わせて選択使用す
ることにより、油性基剤の化粧油、多量に油剤を配合す
る油性クリームや油性乳液、水を多量に配合する弱油性
クリームや弱油性乳液、水ベースの化粧水等の基礎化粧
品から、油剤を基剤とするファンデーションやリップス
ティックのメーキャップ化粧料に至るまでUV−B領域
からUV−A領域での吸収作用を有するあらゆる形態の
化粧品を製造することができる。
【0015】ベンゾトリアゾール誘導体の有する置換基
1、R2及び置換基又は連結基であるR3の組み合わせ
を変えることにより化粧料基剤との親和性を調節できる
ことは前述したとおりであるが、その適切な組み合わせ
の例を以下に示す。水を多量に配合する弱油性クリーム
や弱油性乳液、水ベースの化粧水等に使用する望ましい
ベンゾトリアゾール誘導体の置換基R1、R2及び置換基
又は連結基R3の組み合わせにおいて、R1又はR2はカ
ルボキシル基又はそれの金属塩、そしてR3が置換基の
場合は、ハイドロキシ基を含むアルキル基(例えば、2
−ハイドロキシエチル、3−ハイドロキシプロピル基な
ど)、カルボキシアルキル基又はその金属塩(例えば、
カルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−カルボ
キシエチル基など、又はそれらのナトリウム又はカリウ
ム塩など)であり、R3が連結基の場合は、ハイドロキ
シ基を含むアルキレン基(例えば、2−ハイドロキシ−
1,3−プロパンジイル、3−ハイドロキシ−1,2−
プロパンジイル基など)である。一方、多量に油剤を配
合する油性クリーム、油性基剤の化粧油、油性乳液、油
剤を基剤とするファンデーションやリップスティックの
メーキャップ化粧料等に使用する望ましいベンゾトリア
ゾール誘導体の置換基R1又はR2及び置換基又は連結基
3の組み合わせにおいて、R1又はR2は前記のカルボ
キシル基又はそれの金属塩を除く他のすべての有機基を
包含する。そして、R3が置換基の場合、前記のカルボ
キシアルキル基又はその金属塩を除く他のすべての有機
基を包含し、又、R3が連結基の場合は、有機基に制限
はない。
【0016】本発明化粧料中の前記ベンゾトリアゾール
誘導体の配合量は使用形態により変動し得るので特に限
定されず、有効量混在すればよいが、一般には組成物中
に0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜5重量%と
なるように配合するのがよい。又、本発明の前記ベンゾ
トリアゾール誘導体は、そのもののみ配合したものでよ
いが、更に、他のUV−A吸収剤と組み合わせて通常の
日焼け止め化粧料として使用することにより好ましい効
果を発揮する。本発明の前記ベンゾトリアゾール誘導体
は種々の添加剤を加えることができる。適当な添加剤と
しては、例えばW/O型及びO/W型の乳剤が挙げられ
る。乳化剤としては、市販の乳化剤でよく、又、エチル
セルロース、ポリアクリル酸、ゼラチン、寒天等の増粘
剤も必要に応じて加えることもできる。更に、必要に応
じて香料、保湿剤、乳化安定剤、薬効成分など添加して
もよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明化合物の合成例を挙げて本発明
を具体的に説明するが、これらは好ましい実施態様の例
示に過ぎず、本発明はこれらの実施例だけに限定するも
のではない。
【0018】実施例1 2−(4−n−ブトキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール[式(1)において、n=1、R1=R2=水素
原子、R3=n−ブチル] 30mlの70%のアルコール溶液に0.19gの水酸
化ナトリウムを加え溶解させる。このアルコール性アル
カリ溶液に、o−ニトロアニリンとフェノールから常法
に従って合成した融点224.5−225.5℃を示す
2−(4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾールの0.19gを加える。それから更に0.78
gのn−ブチルブロマイドを加え、6時間加熱還流す
る。冷後析出した粗目的物を80%エタノールで再結晶
させると、融点89.5−90.5℃を示す精製物0.
90g(収率71%)が得られた。
【0019】紫外吸収スペクトル(エタノール):λm
ax 320nm(ε 47,400)。 マススペクトル:m/z 268(M+ +1,11
%), 267(M+ ,211),212(16),
154(12),211(100),107(33),
80(14)。
【0020】赤外吸収スペクトル(cm-1,KBr T
ablet):2950,2865,1602(C=
C),1590(C=C),1500(C=N,C=
C),1442, 1290(Carom−N),1245
(Carom−O),1165(Caliph−O),960
(Benzene CH),823(Benzene
CH),740(−OCH2−)。
【0021】核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,δ/
ppm,J/Hz,400MHz):1.00(t,3
H,J=7.3,CH3),1.55(sextet,
2H,J=7.5,−OCH2 CH2 CH2
3),1.82(quintet,2H,J=7.
0,−OCH2 CH2 CH2 CH3),4.05
(t,2H,J=6.7,−OCH2 CH2 CH2
CH3),7.04[d,2H,J=9.0,2×H
(arom.3,5−位)],7.39−7.42[4
lines,2H,A22type,(Benzot
riazole環3,4−位)],7.91−7.93
[4 lines,A22type,(Benzotr
iazole環5,6−位)],8.26[d,2H,
J=9.0,2×H(arom.2,6−位)]。
【0022】実施例2 2−(3−メトキシ−4−n−ブトキシフェニル)−2
H−ベンゾトリアゾール[式(1)において、n=1、
1=水素原子、R2=3−メトキシ、R3=n−ブチ
ル] 30mlの70%のアルコール溶液に0.17gの水酸
化ナトリウムを加え溶解させる。このアルコール性アル
カリ溶液に、o−ニトロアニリンとグアヤコールから常
法に従って合成した融点134.5−135.5℃を示
す2−(3−メトキシ−4−ハイドロキシフェニル)−
2H−ベンゾトリアゾールの1.00gを加える。それ
から更に0.68gのn−ブチルブロマイドを加え、6
時間加熱還流する。冷後析出した粗目的物をエタノール
で再結晶させると、融点102−103.5℃を示す精
製物0.86g(収率70%)が得られた。
【0023】紫外吸収スペクトル(エタノール):λm
ax 330nm(ε 33,400)。 マススペクトル:m/z 298(M+ +1,12
%), 297(M+ ,57),242(20),2
41(100),137(12)。
【0024】赤外吸収スペクトル(cm-1,KBr T
ablet):2950,2920,2860,159
5(C=C),1460、1438、1425、141
0、1280(Carom−N),1244(Carom
O),1230(Carom−O),1128(Caliph
O),1020,965,890(Benzene C
H),,852(Benzene CH),800(B
enzene CH),740(−OCH2−)。
【0025】核磁気共鳴スペクトル:1.01(t,3
H,J=7.3,CH3),1.53(sextet,
2H,J=7.5,−OCH2 CH2 CH2
3),1.88(quintet,2H,J=7.
2,−OCH2 CH2 CH2 CH3),4.02
(s,3H,−OCH3),4.11(t,2H,J=
6.8,−OCH2 CH2 CH2 CH3),7.01
[d,1H,J=8.8,(arom.5−位)],
7.40−7.42[4 lines,A22typ
e,2H(Benzotriazole環3,4−
位)],7.90[dd,1H,J=8.8及び2.9
(arom.6−位)],7.92[d,1H,J=
2.9(arom.2−位)],7.91−7.93
[4 lines,A22type,2H(Benzo
triazole環5,6−位)]。
【0026】実施例3 2,2′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキ
シ)−ビス(4,1−フェニレン)−ビス(2H−ベン
ゾトリアゾール][式(1)において、n=2、R1
2=水素原子、R3=1,6−ヘキサンジイル)] 100mlの50%のアルコール溶液に0.95gの水
酸化ナトリウムを加え溶解させる。このアルコール性ア
ルカリ溶液に、実施例1で使用した2−(4−ハイドロ
キシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールの5.00
gを加える。それから更に2.89gの1,6−ジブロ
モヘキサンを加え、2時間加熱還流する。冷後、析出し
た粗目的物をトルエンで再結晶させると、融点205−
207℃を示す精製物4.36g(収率73%)が得ら
れた。
【0027】紫外吸収スペクトル(トルエン):λma
x 323nm(ε 56,400)。 マススペクトル:m/z 505(M+ +1,12
%), 504(M+ ,33),328(22),3
27(100),326(30),294(12),2
22(31),212(15),211(43),10
7(10)。
【0028】赤外吸収スペクトル(cm-1,KBr T
ablet):2937,2862,1588(C=
C),1560(C=C),1500(C=N,C=
C),1470、1440、1420、1382、12
80(Carom−N),1242(Carom−O),116
0(Caliph−O),1002,1030,960(B
enzene CH),822(Benzene C
H),800(Benzene CH),740(−O
CH2−)。
【0029】核磁気共鳴スペクトル:1.61[br,
s,4H,2×(−OCH2 CH2 CH2 −)2],1.
89[br,s,4H,2×(−OCH2 CH2 CH
2−)2],4.07(t,4H,J=6.35,2×
(−OCH2−)2],7.05[d,4H,J=9.
3,4×(arom.3,5−位)],7.39−7.
42[4 lines,A22type,4H,2×
(Benzotriazole環3,4−位)],7.
90−7.93[4 lines,A22type,4
H,2×(Benzotriazole環5,6−
位)],8.26[d,4H,J=9.3,4×(ar
om.2,6−位)]。
【0030】実施例4 2,2′−[(1,6−ヘキサンジイル)ビス(オキ
シ)−ビス(3−メトキシ−4,1−フェニレン)−ビ
ス(2H−ベンゾトリアゾール)][式(1)におい
て、n=2、R1=水素原子、R2=3−メトキシ、R3
=1,6−ヘキサンジイル] 90mlの50%のアルコール溶液に0.85gの水酸
化ナトリウムを加え溶解させる。このアルコール性アル
カリ溶液に、実施例2で使用した2−(3−メトキシ−
4−ハイドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ルの5.10gを加える。それから更に2.59gの
1,6−ジブロモヘキサンを加え、2時間加熱還流す
る。冷後、析出した粗目的物をトルエンで再結晶させる
と、融点201.5−203℃を示す精製物4.45g
(収率75%)が得られた。
【0031】紫外吸収スペクトル(トルエン):λma
x 332nm(ε 47,200)。 マススペクトル:m/z 564(M+ ,4%),3
28(22),327(100),326(28),2
50(7),242(6),241(11),222
(30),196(6),153(7),145
(6)。
【0032】赤外吸収スペクトル(cm-1,KBr T
ablet):2930,2860,1596(C=
C),1575(C=C),1510(C=N,C=
C),1475、1440、1422、1410、13
85,1268(Carom−N),1242(Carom
O),1225,1215,1130(Caliph
O),1085,1025,990,868(Benz
ene CH),850(Benzene CH),7
85(Benzene CH),740(−OCH
2−)。
【0033】核磁気共鳴スペクトル:1.62[br,
s,4H,2×(−OCH2 CH2 CH2 −)2],1.
95[br,s,4H,2×(−OCH2 CH2 CH
2−)2],4.02(s,6H,2×−OCH3),
4.13[t,4H,J=6.6,2×(−OCH
2 −)2],7.01[d,2H,J=8.8,2×(a
rom.5−位)],7.40−7.42(4 lin
es,A22type,4H,2×(Benzotri
azole環3,4−位)],7.90[d,2H,J
=8.82×(arom.2−位)],7.91[s,
2H,2×(arom.2−位)],7.91−7.9
3[4 lines,A22type,4H,2×(B
enzotriazole環3,4−及び5,6−
位)]。
【0034】以下、本発明に係る皮膚外用剤の具体的な
配合例について説明する。 実施例5 美容液の製造 表1のような処方にて、実施例1の化合物[2−(4−
n−ブトキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール]
を配合した美容液と、比較対照として、対照例1の化合
物(2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン)、対照例2の化合物(p−メトキシ桂皮酸 2−
エチルヘキシル)を配合した美容液の製造を行った。
【0035】
【表1】
【0036】日焼け止め効果の確認 実施例5で製造した配合例1と比較対照例2の二つの美
容液をそれぞれ皮膚に塗布し海浜での実使用の効果テス
トを行った。サンプル液を男女それぞれ10名の背中に
左右半分づつ塗布し、日焼け度合いを調べ、その結果を
表2に示す。判定基準は日焼けの程度に応じて以下の評
価基準とした。 評価基準 紅斑が認められない ...○ 僅かに紅斑が認められた ...△ 強い紅斑が認められた ...×
【表2】
【0037】これらの結果、本発明による紫外線吸収剤
を配合した美容液は紫外線防御効果が高く、皮膚トラブ
ルもなく安全性の高いことが以上の結果より本発明に係
るベンゾトリアゾール誘導体を配合した皮膚外用剤は従
来のUV−B領域紫外線吸収剤よりも、優れたものであ
ることがわかった。以下に本発明に係る皮膚外用剤の配
合例を説明する。なお、以下のように調整した各皮膚外
用剤は、いずれも優れた紫外線防御効果を示した。
【0038】実施例6 下記の混合割合でA成分とB成分をそれぞれ75℃に加
熱溶融した。A液を撹拌しながら徐々にB液を加えて乳
化を行い、ホモジナイザーでO/W型日焼け止めクリー
ムを調製した。 油相(A成分) 実施例1の紫外線吸収剤 4.0 鯨ロウ 6.0 ステアリン酸モノグリセリンエステル 12.0 ステアリン酸 2.0 ステアリルアルコール 2.0 セチルアルコール 2.0 香料 適量 水相(B成分) グリセリン 3.0 プロピレングリコール 2.0 防腐剤 0.15 精製水 残余
【0039】実施例7 下記の混合割合でA成分とB成分のそれぞれを70−8
0℃に加熱溶融し、A成分を撹拌しながら徐々にB成分
を加えて乳化を行い、ホモジナイザーでW/O型日焼け
止めクリームを調製した。 油相(A成分) 実施例1の紫外線吸収剤 3.0 流動パラフィン 10.0 鯨ロウ 6.0 スクワラン 6.0 ステアリン酸モノグリセリド 20.0 セチルアルコール 3.0 香料 適量 水相(B成分) グリセリン 2.0 プロピレングリコール 2.0 精製水 48.0
【0040】
【効果】本発明により、皮膚を刺激することなく、紫外
線を充分吸収することのできる量を配合した化粧料が提
供できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、nは1または2であり、R1とR2は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、その金属
    塩、エステル基およびハロゲンよりなる群から独立して
    選らばれた基であり、R3はn=1のときは、水素原
    子;直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和のアルキル基;シ
    クロアルキル基;アラルキル基;ハイドロキシ基を含む
    アルキル基;アルコキシアルキル基;カルボキシアルキ
    ル基、その金属塩;アルコキシカルボニルアルキル基;
    シクロアルコキシカルボニルアルキル基;アラルキルオ
    キシカルボニルアルキル基;及び酸素原子を含むアルキ
    ル基よりなる群から選らばれた基であり、n=2のとき
    は、直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和のアルキレン基;
    シクロアルキレン基;夫々酸素原子、ハイドロキシ基お
    よび/またはアルコキシ基を含むアルキレン基;および
    アルコキシカルボニルオキシ基を含むアルキレン基より
    なる群から選らばれた基である。)で示されるベンゾト
    リアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベンゾトリアゾールを有
    効成分とする紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のベンゾトリアゾールを含
    有する化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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