JPH0713570Y2 - ベッドにおける補助ガード手摺りの組付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ベツド架台に、既設のガード手摺りよりも高
位置に補助ガード手摺りを組付けるためのベツドにおけ
る補助ガード手摺りの組付け構造に関するものである。

［従来技術及び考案が解決しようとする課題］ 今日、生活様式の多様化に伴いベツドが備え付けられる
部屋が多くなつている。この様なベツドのなかには、人
が誤つて落下しないよう周縁部にガード手摺りが設けら
れたものがある。この様なものにおいて、例えば寝相の
悪い人や厚い布団を用いたりする場合に、ガード手摺り
を既設のものよりさらに高くしたい場合がある。しかる
に従来、ガード手摺りを既設のものより高くするには、
既設のガード手摺りを取り外して高いガード手摺りと交
換したりしていたため、ユーザーサイドでの交換が面倒
かつ煩雑であつて作業性に乏しく、また取り外した既設
のガード手摺りが無駄になつてしまう等の問題があつ
た。

［課題を解決する手段］ 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるベツドにおける補助ガード手摺りの組
付け構造を提供うすることを目的として創案されたもの
であつて、ベツド課題の側板部に突設した支持体にガー
ド手摺りを取付けて成るベツドにおいて、前記支持体
に、合わせ割型状になつた一対のブラケツトピースを覆
蓋せしめて補助ブラケツトを組付け、該補助ブラケツト
の上端部には、上記ガード手摺りよりも高位置の補助ガ
ード手摺りが組付けられていることを特徴とするもので
ある。

そして本考案は、この構成によつて、既設のガード手摺
りはそのままにして、これよりも高い位置に補助ガード
手摺りを簡単に組付けることができるようにしたもので
ある。

［実施例］ 次に、本考案き一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、１は前後左右の側板２と敷き板３等とで長
方形状に形成された昇降ベツド架台であつて、該ベツド
架台１の四隅部にはアーム４が突設されている。また、
５は部屋に立設された案内レールであつて、該案内レー
ル５に上記アーム４が上下摺動自在に嵌合されており、
これによつてベツド架台１の昇降案内がなされるように
なつている。更にベツド課題１は、一端側がアーム４に
止着され、他端側は案内レール５の上端部間に設けられ
た駆動装置６に連結された吊りベルト（図示せず）によ
つて吊持されており、該吊りベルトの駆動装置６の駆動
に伴う巻取り巻戻し作動によつて、ベツド架台１の昇降
動が行われるようになつていること等は何れも従来通り
である。

７はベツド架台側板２に取付けられるガード手摺りであ
つて、該ガード手摺り７は、側板２の上縁部に一体的に
突設された支持体８の上部を貫通するように支架される
ことで組付けられている。尚、実施例において支持体８
は、側板２に一体組付けされる基部8aと、該基部8aの上
端部にガード手摺り７が載置された状態で上側から基部
8aに係着する止め具8bとによつて形成されている。

一方、９は補助ガード手摺りであつて、該補助ガード手
摺り９は、補助ブラケツト10を介して必要に応じてガー
ド手摺り７に組付けることができるようになつている。
即ち、上記補助ブラケツト10は、合わせ割型状になつた
一対のブラケツトピース11から構成されるものであつ
て、これらブラケツトピース11を、支持体８に対して両
側から挟み付けるように突合せて覆蓋し、そしてボルト
−ナツトによつて構成される取付け具12とブラケツトピ
ース11にそれぞれ突設した両突起部11aに嵌着した止め
キヤツプ13とで両ブラケツトピース11を一体固定し、こ
れによつて補助ブラケツト10が支持体８に固定組付けさ
れるよう構成されている。そして上記補助ガード手摺り
９は、前記ブラケツトピース11を突合せ組付けする際
に、ブラケツトピース11の上部に凹設した補助ガード止
め溝11bに嵌合させておくことによつて組み付けられる
よう設定されている。尚、11cはブラケツトピース11の
下部に凹設したガード止め溝であつて、前記ガード手摺
り７を嵌合する設定になつている。

また実施例に使用されるベツド架台１は、通気性が配慮
されている。つまり敷き板３は、天板3a、コア材3b、損
板3cをサンドイツチ状に積層し、さらにその下面を化粧
板14で覆うようにして形成されるものであるが、天板3a
および底板3cには複数の通気孔3dが穿設され、またコア
材3bはハニカム材の如く通気性を有したものが採用され
ている。さらに化粧板14は底板3cとは間隙を有して設け
られており、また化粧板14の左右両側縁部には排出口14
aが適数個穿設されていて、ここから外気と通じるよう
になつており、これによつて敷き板３の通気ができると
共に、化粧板14によつて底板3cの通気孔3dが目隠しさ
れ、ベツド架台１が上昇した際に外観を損なうことのな
いよう配慮されている。

叙述の如く構成された本考案の実施例において、ベツド
架台１には予め既設のガード手摺り７が設けられてい
て、人や布団が落ちたりするのを防止するが、ガード手
摺り７の高さを高くしたい場合、前述したように補助ガ
ード手摺り９を用いて高くすることになる。

つまりガード手摺り７を取付けるための支持体８を両側
から挾つけるように覆蓋してブラケツトピース11を組み
付けて補助ブラケツト10を組付けると共に、該補助ブラ
ケツト10の上端部に補助ガード手摺り９を組付ければ良
く、これによつて、既設のガード手摺り７およびその支
持体８はそのままで、しかも支持体８を有効に利用して
背高の補助ガード手摺り９を組付けることができる。従
つて、従来のようにいちいち既設のガード手摺り７や支
持体８をいちいち取り外したりする必要が無く、簡単か
つ容易な組付けが、ユーザーサイドにおいても直ちにで
き、そしてできながつたものは、ガード手摺り７と補助
ガード手摺り９との上下二段の手摺り構造になつて、安
全性が大幅に向上することになる。

［作用効果］ 以上要するに、本考案は上述の如く構成されたものであ
るから、既設のガード手摺りよりも高位置にさらに補助
ガード手摺りを組付ける場合に、一対のブラケツトピー
スを支持体に対してこれを挾むようにして突合せて覆蓋
組付けしてブラケツトを組付けると共に、該ブラケツト
の上端部に補助ガード手摺りを組み付ければ良く、従つ
て、従来のようにいちいち既設のカード手摺りとその支
持体を取り外す必要が無く、これら既設のものをそのま
ま有効に利用した補助ガード手摺りの組付けができるこ
ととなつて、部品の無駄が無く、しかもユーザーサイド
であつても簡単な補助ガード手摺りの組付けができるこ
とになる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係るベツドにおける補助ガード手摺り
の組付け構造の実施例を示したものであつて、第１図は
ベツド架台の分解斜視図、第２図は昇降ベツドの一部正
面図、第３図は補助ガード手摺りを組み付けた昇降ベツ
ドの一部正面図、第４図Ａ、Ｂは補助ガード手摺りの組
付け状態を示す要部斜視図、第５図Ａ、Ｂ、Ｃはブラケ
ツトピースの正面図、側面図、断面図、第６図Ａ、Ｂ、
Ｃは敷き板の平面図、側面図、底面図、第７図は第６図
ＡのＸ部拡大図、第８図は敷き板の一部断面図である。 図中、１はベツド架台、７はガード手摺り、８は支持
体、９は補助ガード手摺り、10はブラケツト、11はブラ
ケツトピースである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ベツド架台の側板部に突設した支持体にガ
   ード手摺りを取付けて成るベツドにおいて、前記支持体
   に、合わせ割型状になつた一対のブラケツトピースを覆
   蓋せしめて補助ブラケツトを組付け、該補助ブラケツト
   の上端部には、上記ガード手摺りよりも高位置の補助ガ
   ード手摺りが組付けられていることを特徴とするベツド
   における補助ガード手摺りの組付け構造。