JPH0713454Y2 - 田植機の苗植付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は苗載台の横送り速度を変速する苗横送り変速機
構を植付駆動ケース内に備えた田植機の苗植付装置に関
する。

「従来の技術」 従来、実開昭59−64612号公報に示す如く、苗載台の横
送り速度を変速する苗横送り変速機構を植付駆動ケース
内に備え、前記変速機構をシフターシャフトを介し変速
操作する苗横送り変速レバーを植付駆動ケースの外側に
設け、苗載台横送り途中での前記変速レバーの変速動作
を規制すると共に、苗載台が左右何れか一側に移動した
とき前記変速レバーの変速動作の規制解除を行う技術が
あった。

「考案が解決しようとする課題」 前記従来技術は、植付駆動ケースの外側に突出させたシ
フターシャフトにノッチを形成し、植付駆動ケース外側
に揺動自在に設ける規制板を前記ノッチに係合させてい
たから、シフターシャフトの外方突出部に泥土が付着
し、前記ノッチが泥土に埋まることにより規制板がノッ
チに係入しなくなる不具合があり、苗植付作業によって
動作不良を発生させ易いと共に、苗載台の苗縦送り部材
を駆動させる縦送り駆動軸にカムを設け、カムの回転に
よって前記規制板を揺動させてノッチから離脱させてい
たが、前記縦送り駆動軸及びカムが苗載台と一体に往復
動するから、前記規制板及びカムを高精度で組込む必要
があり、植付駆動ケース外側の規制板が異物衝突によっ
て変形するのを防ぐ必要があり、特に従来の規制板のよ
うに細長い偏平な板状体では外部圧力によって容易に変
形し易い等の機能上及び構造上の問題があった。

「課題を解決するための手段」 然るに、本考案は、苗載台の横送り速度を変速する苗横
送り変速機構を植付駆動ケース内に備え、前記変速機構
をシフターシャフトを介し変速操作する苗横送り変速レ
バーを植付駆動ケースの外側に設け、苗載台横送り途中
での前記変速レバーの変速動作を規制すると共に、苗載
台が左右何れか一側に移動したとき前記変速レバーの変
速動作の規制解除を行う田植機の苗植付装置において、
前記変速レバーの変速動作を規制する規制軸を植付駆動
ケースに出入自在に設け、前記シフターシャフトと略平
行に配置させる規制軸を植付駆動ケースから突出させる
バネを取付け、突出状態の規制軸によってシフターシャ
フトに係入保持させるシャフト位置決め用ロッキングボ
ールを設けると共に、バネに抗して規制軸を退入させる
規制解除板を苗載台に固定させ、規制解除板の当接によ
って規制軸を退入時にシフターシャフトに対してロッキ
ングボールを係脱自在に保持させる係合溝を規制軸に形
成したことを特徴とする。

「作用」 従って、シフターシャフトの位置決め用ロッキングボー
ルを利用してシフターシャフトの変速動作を規制するか
ら、植付駆動ケースの内部でロッキングボールを介して
前記規制軸をシフターシャフトに連結し得、泥土の付着
等によるシフターシャフトの動作不良をなくし得、また
シフターシャフトにノッチ等を形成する必要がなく簡単
に形成し得ると共に、規制解除板を当接させて規制軸を
摺動させることにより、変速動作の規制を解除するか
ら、従来の規制板とカムに比べて低精度の組立で簡潔に
構成し得、また従来の規制板に比べて前記規制軸は必要
な強度を容易に得られ、かつ従来のカムに比べて縦送り
駆動軸を利用することなく規制解除板を苗載台に容易に
固定し得、苗横送り変速レバーの変速動作の規制及び規
制解除機能の向上並びにシフターシャフト及び規制構造
の簡略化などを従来よりも容易に図り得るものである。

「実施例」 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は苗載台横送り部の断面説明図、第２図は田植機の全
体側面図、第３図は同平面図を示し、図中（１）は作業
者が搭乗する走行車であり、エンジン（２）を前側に搭
載する車体フレーム（３）後側にミッションケース
（４）を装備させ、前記エンジン（２）の後方両側にフ
ロントアクスルケース（５）を介して水田走行用前輪
（６）を支持させると共に、前記ミッションケース
（４）の後方両側にリヤアクスルケース（７）を介し水
田走行用後輪（８）を支持させる。そして前記エンジン
（２）を覆うボンネット（９）両側外方に予備苗載台
（10）を適宜取付けると共に、ステップ（11）を形成す
る車体カバー（12）によって前記アクスルケース（５）
（７）等を覆い、前記ミッションケース（４）上方の前
記車体カバー（12）上部に運転席（13）を取付け、その
運転席（13）の前方で前記ボンネット（９）後部に操向
ハンドル（14）を設ける。

さらに、図中（15）は多条植え用の苗載台（16）並びに
複数の植付爪（17）・・・などを具有する植付部であ
り、前高後低の後傾式の苗載台（16）を案内レール（1
8）及びガイドレール（19）を介して植付ケース（20）
に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に当速
回転させるロータリケース（21）を前記植付ケース（2
0）に支持させ、該ケース（21）の回転軸芯を中心に対
称位置に一対の植付アームである爪ケース（22）（22）
を配設し、その爪ケース（22）先端に植付爪（17）（1
7）を取付ける。また前記植付ケース（20）の前側に回
動支点軸を介して支持フレーム（23）を設け、トップリ
ンク（24）及びロワーリンク（25）を含む三点リンク機
構（26）を介して走行車（１）後側に支持フレーム（2
3）を連結させ、前記リンク機構（26）を介して植付部
（15）を昇降させる昇降シリンダ（27）を走行車（１）
に備え、前記前後輪（６）（８）を走行駆動して略定速
で移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台（1
6）からロータリケース（21）の１回転で２本の植付爪
（17）（17）により２株の苗を取出し、連続的に苗植え
作業を行うように構成する。

また、図中（28）は走行変速レバー、（29）は副変速レ
バー、（30）は植付昇降レバー、（31）は植付け感度調
節レバー、（32）は走行クラッチペダル、（33）（33）
は左右ブレーキペダルである。

第４図乃至第５図にも示す如く、中央植付ケース（20）
を中央の植付駆動ケース（34）後端側に固設すると共
に、左右の植付ケース（20）を中央植付ケース（20）に
左右伝動パイプ（35a）（35b）を介し一体連結させ、PT
O軸よりベベルギヤ（36）を介し前記駆動ケース（34）
の入力軸（37）に入力される駆動力をチェン伝達機構
（38）及び横伝達軸（39）及び各植付ケース（20）内の
チェン伝達機構（40）を介し前記ロータリケース（21）
に伝達させる各植付爪（17）の駆動を行うように構成す
る。

また第６図にも示す如く、前記入力軸（37）に苗横送り
変速機構（41）を介し苗載台（16）の横送り軸（42）を
連動連結させるもので、前記変速機構（41）は入力軸
（37）に遊転自在に嵌合して前記横送り軸（42）の３枚
の変速用固定ギヤ（43b）（44b）（45b）にそれぞれ常
噛させる３枚の変速ギヤ（43a）（44a）（45a）と、前
記入力軸（37）に形成する軸方向のキー溝（46）内を板
バネ（47）を介し摺動させて前記各ギヤ（43a）（44a）
（45a）の何れか一つに択一的に係合する単一の切換キ
ー（48）と、前記入力軸（37）に摺動自在に嵌合し且つ
前記キー（48）に一体結合させる切換スリーブ（49）
と、該スリーブ（49）にシフターフォーク（50）を介し
連結させて一側に変速位置保持用のロッキングボール溝
（51）を有する左右摺動自在な変速切換部材であるシフ
ターシャフト（52）と、該シャフト（52）にシフトアー
ム（53）及びレバー軸（54）を介し係合連結する横送り
変速レバー（55）と、前記ボール溝（51）にロッキング
ボール（56）を係入保持させて前記シフターシャフト
（52）の位置固定を図るシフターシャフト（52）の規制
部材である規制軸（57）とを備え、前記規制軸（57）に
形成するロッキングボール係合溝（58）を駆動ケース
（34）と軸（57）のケース（34）外側頭部（57a）間に
介設する規制バネ（59）に抗しボール（56）位置に移動
させるとき前記ボール（56）によるシフターシャフト
（52）に対する規制を解除し前記変速レバー（55）によ
る変速切換位置での変速を行わしめるように構成してい
る。

ところで、前記変速レバー（55）は基端をレバー軸（5
4）に遊転支持させ、レバー軸（54）に基端ボス部（60
a）を固設するレバー保持カバー（60）の左右両側板（6
0a）間に変速レバー（55）の基端部を臨まさせ、該レバ
ー（55）と前記左右両側板（60b）間にバネ座（61）を
介して圧縮バネ（62）をそれぞれ介設すると共に、前記
ボス部（60a）と変速レバー（55）基端部間に該レバー
（55）をレバーガイド（63）に係合保持させるガイドバ
ネ（64）を介設し、該バネ（64）に抗し変速レバー（5
5）をレバーガイド（63）より持上げ切換操作しても前
記シャフト（52）のボール（56）による規制状態のとき
保持カバー（60）に対し圧縮バネ（62）のみを変形させ
て現状の横送り速度を維持させる一方、前記ボール（5
6）による規制解除が行われて前記シャフト（52）がフ
リー状態となるとき前記バネ（62）の変形弾性力でもっ
てシャフト（52）を変速レバー（55）での所定の切換位
置に切換えて所望の横送り速度を得るように構成してい
る。

一方、前記横送り軸（42）の駆動ケース（34）外側部に
は左右往復送りネジ溝（65）を形成していて、前記苗載
台（16）にブラケット（66）を介し固設する横送り体
（67）の船形キー（68）を前記ネジ溝（65）に結合さ
せ、該ネジ軸（65）の回転により苗載台（16）の左右往
復移動を行わしめるように構成している。

また、前記駆動ケース（34）には横送り軸（42）に一対
のカム（69）（70）を介し連動連結する縦送りカム軸
（71）を有していて、前記苗載台（16）の左右横送り終
端にあって該苗載台（16）の縦送り回転体（72）を回転
させる従動カム（73）に、前記カム軸（71）左右両端の
駆動カム（74）の一方が当接し回転するとき前記縦送り
回転体（72）を一定角度間欠回動させるように構成して
いる。

そして前記横送り体（67）には取付金具（75）及びボル
ト（76）を介して取外し自在にＬ形状の規制解除部材で
ある規制解除板（77）を装着させていて、前記苗載台
（16）が左移動端に至るときにのみ該解除板（77）を前
記規制軸（57）の頭部（57a）に当接させて該軸（57）
をバネ（59）に抗し駆動ケース（34）側に退入させ、前
記係合溝（58）にボール（56）を係入可能状態とさせて
該ボール（56）による前記シャフト（52）の規制解除を
行って縦送りに同期した横送り速度の変速を可能とする
ように構成したものである。

上記から明らかなように、苗載台（16）の横送り速度を
変速する苗横送り変速機構（41）を植付駆動ケース（3
4）内に備え、前記変速機構（41）をシフターシャフト
（52）を介し変速操作する苗横送り変速レバー（55）を
植付駆動ケース（34）の外側に設け、苗載台（16）横送
り途中での前記変速レバー（55）の変速動作を規制する
と共に、苗載台（16）が左右何れか一側に移動したとき
前記変速レバー（55）の変速動作の規制解除を行う田植
機の苗植付装置において、前記変速レバー（55）の変速
動作を規制する規制軸（57）を植付駆動ケース（34）に
出入自在に設け、前記シフターシャフト（52）と略平行
に配置させる規制軸（57）を植付駆動ケース（34）から
突出させるバネ（59）を取付け、突出状態の規制軸（5
7）によってシフターシャフト（52）に係入保持させる
シャフト位置決め用ロッキングボール（56）を設けると
共に、バネ（59）に抗して規制軸（57）を退入させる規
制解除板（77）を苗載台（16）に固定させ、規制解除板
（77）の当接によって規制軸（57）を退入時にシフター
シャフト（52）に対してロッキングボール（56）を係脱
自在に保持させる係合溝（58）を規制軸（57）に形成し
たもので、シフターシャフト（52）の位置決め用ロッキ
ングボール（56）を利用してシフターシャフト（52）の
変速動作を規制すると共に、規制解除板（77）を当接さ
せて規制軸（57）を摺動させることにより、変速動作の
規制を解除するように構成している。

また、前記苗載台（16）の案内レール（18）を支持する
左右植付ケース（20）前端の支持フレーム（78）の下端
側前部にはストッパー板（79）及び回動支点軸（79a）
を介して左右サイドフロート（80）前部を覆う泥避けカ
バー（81）を上下回動自在設けるもので、前記支持フレ
ーム（78）とカバー（81）間に介設するバネ（82）によ
り常時はストッパー板（79）にカバー（81）を当接保持
させて、フロート（80）前部の緩衝リンク（83）やフロ
ート（80）のリンク取付座（84）に泥が付着するのを防
止すると共に、前記カバー（81）を直接フロート（80）
に取付けるものに比べ泥が例えカバー（81）に付着して
もフロート（80）の左右バランスを悪化させることのな
いように構成している。

さらに、前記苗載台（16）のリブ（16a）上に固設する
アームホルダー（85）に取付調節金具（86）を介して中
空パイプ製の苗マット押え（87）の基端横取付軸（88）
を上下高さ調節自在に支持すると共に、前記苗マット押
え（87）の先端部にキャップ（89）を嵌着させて、該押
え（87）である中空パイプの上端開口部よりパイプ内に
雨水などが侵入し錆など発生させる不都合を解消させる
ように構成している。

なお第７図にも示す如く、前記変速レバー（55）は植付
駆動ケース（34）前端側の左外側に突出状に設けてい
て、植付部（15）を上昇させた場合運転席（13）位置よ
り横送り変速操作を容易に可能とさせるように構成した
ものである。

本実施例は上記の如く構成するものにして、今前記変速
レバー（55）を第６図実線位置より仮想線位置に変速操
作しても、苗載台（16）が左移動端位置にある以外は前
記規制軸（57）と解除板（77）とは当接せず、したがっ
て前記シフターシャフト（52）はボール（56）により現
切換位置に保持されたままとなって変速レバー（55）と
保持カバー（60）間の左右圧縮バネ（62）のバネ力を不
均衡とさせた状態で変速レバー（55）のみがその所定の
切換位置に保持される。そして苗載台（16）がその後左
移動端位置に至り前記解除板（77）が規制軸（57）の頭
部（57a）に当接して該軸（57）を規制バネ（59）に抗
し退入させ、該軸（57）の係合溝（58）をボール（56）
位置に一致させるとき、該ボール（56）によるシフター
シャフト（52）の規制を解除させシャフト（52）をフリ
ー状態とさせるもので、このフリー状態のとき前記左右
圧縮バネ（62）の不均衡バネ力により左右バネ力が釣り
合う状態となる位置までシフターシャフト（52）は移動
して前記キー（48）に係合するギヤ（43a）或いは（44
a）或いは（45a）の切換えを行って横送り軸（42）の回
転速度つまり苗載台（16）の横送り速度を苗の縦送りに
同期させた状態で変速させる。

而して該構成の場合、前記規制軸（57）とボール（56）
とによる規制にあってはボール（56）の移動方向に対し
規制軸（57）の移動方向が直交するものであるから、規
制つまりボール（56）の位置保持も確実に行えるばかり
でなく、規制軸（57）の移動操作力も小として規制バネ
（59）の設定バネ力を小さなものにできて規制解除操作
時での作業性向上が図れ、またそのため解除板（77）も
小形且つ軽量のもので良く前記横送り体（67）への取付
けもコンパクトにして容易に行うことができるものであ
る。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、苗載台（16）
の横送り速度を変速する苗横送り変速機構（41）を植付
駆動ケース（34）内に備え、前記変速機構（41）をシフ
ターシャフト（52）を介し変速操作する苗横送り変速レ
バー（55）を植付駆動ケース（34）の外側に設け、苗載
台（16）横送り途中での前記変速レバー（55）の変速動
作を規制すると共に、苗載台（16）が左右何れか一側に
移動したとき前記変速レバー（55）の変速動作の規制解
除を行う田植機の苗植付装置において、前記変速レバー
（55）の変速動作を規制する規制軸（57）を植付駆動ケ
ース（34）に出入自在に設け、前記シフターシャフト
（52）と略平行に配置させる規制軸（57）を植付駆動ケ
ース（34）から突出させるバネ（59）を取付け、突出状
態の規制軸（57）によってシフターシャフト（52）に係
入保持させるシャフト位置決め用ロッキングボール（5
6）を設けると共に、バネ（59）に抗して規制軸（57）
を退入させる規制解除板（77）を苗載台（16）に固定さ
せ、規制解除板（77）の当接によって規制軸（57）を退
入時にシフターシャフト（52）に対してロッキングボー
ル（56）を係脱自在に保持させる係合溝（58）を規制軸
（57）に形成したもので、シフターシャフト（52）の位
置決め用ロッキングボール（56）を利用してシフターシ
ャフト（52）の変速動作を規制するから、植付駆動ケー
ス（34）の内部でロッキングボール（56）を介して前記
規制軸（57）をシフターシャフト（52）に連結でき、泥
土の付着等によるシフターシャフト（52）の動作不良を
なくすことができ、またシフターシャフト（52）にノッ
チ等を形成する必要がなく簡単に形成できると共に、規
制解除板（77）を当接させて規制軸（57）を摺動させる
ことにより、変速動作の規制を解除するから、従来の規
制板とカムに比べて低精度の組立で簡潔に構成でき、ま
た従来の規制板に比べて前記規制軸（57）は必要な強度
を容易に得ることができ、かつ従来のカムに比べて縦送
り駆動軸を利用することなく規制解除板（77）を苗載台
（16）に容易に固定でき、苗横送り変速レバー（55）の
変速動作の規制及び規制解除機能の向上並びにシフター
シャフト（52）及び規制構造の簡略化などを従来よりも
容易に図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は苗載台横送り部の断面説明図、第２図は全体側
面図、第３図は全体平面図、第４図は植付部の側面説明
図、第５図は同平面説明図、第６図は変速機構部の部分
説明図、第７図は動作説明図である。 （16）……苗載台 （34）……植付駆動ケース （41）……変速機構 （52）……シフターシャフト（変速切換部材） （55）……変速レバー （57）……規制軸（規制部材） （67）……横送り体 （77）……規制解除板（規制解除部材）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】苗載台（16）の横送り速度を変速する苗横
   送り変速機構（41）を植付駆動ケース（34）内に備え、
   前記変速機構（41）をシフターシャフト（52）を介し変
   速操作する苗横送り変速レバー（55）を植付駆動ケース
   （34）の外側に設け、苗載台（16）横送り途中での前記
   変速レバー（55）の変速動作を規制すると共に、苗載台
   （16）が左右何れか一側に移動したとき前記変速レバー
   （55）の変速動作の規制解除を行う田植機の苗植付装置
   において、前記変速レバー（55）の変速動作を規制する
   規制軸（57）を植付駆動ケース（34）に出入自在に設
   け、前記シフターシャフト（52）と略平行に配置させる
   規制軸（57）を植付駆動ケース（34）から突出させるバ
   ネ（59）を取付け、突出状態の規制軸（57）によってシ
   フターシャフト（52）に係入保持させるシャフト位置決
   め用ロッキングボール（56）を設けると共に、バネ（5
   9）に抗して規制軸（57）を退入させる規制解除板（7
   7）を苗載台（16）に固定させ、規制解除板（77）の当
   接によって規制軸（57）を退入時にシフターシャフト
   （52）に対してロッキングボール（56）を係脱自在に保
   持させる係合溝（58）を規制軸（57）に形成したことを
   特徴とする田植機の苗植付装置。