JPH07121597A - 水勾配材の割付装置 - Google Patents

水勾配材の割付装置

Info

Publication number
JPH07121597A
JPH07121597A JP5267136A JP26713693A JPH07121597A JP H07121597 A JPH07121597 A JP H07121597A JP 5267136 A JP5267136 A JP 5267136A JP 26713693 A JP26713693 A JP 26713693A JP H07121597 A JPH07121597 A JP H07121597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water gradient
gradient material
shape
length
allocation target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5267136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3212776B2 (ja
Inventor
Terufusa Oshima
輝興 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP26713693A priority Critical patent/JP3212776B2/ja
Publication of JPH07121597A publication Critical patent/JPH07121597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3212776B2 publication Critical patent/JP3212776B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネル工法によるプレファブ家屋におけるル
ーフバルコニー等を設計する際に、そのルーフバルコニ
ー等の床を支持する水勾配材の割付けを効率よく自動的
に行い得る水勾配材の割付装置を提供する。 【構成】 この水勾配材の割付装置は、水勾配材1A,
1B,1C,1Dの長さを記憶してなる記憶手段40
と、ルーフバルコニー10の平面形状を認識する形状認
識手段30と、その平面形状における最先端辺10aを
認識する最先端認識手段31と、水勾配材の各割付対象
部分における後端11e,11f,11g,11q,1
1r,11sを認識する後端認識手段32と、最先端辺
10aと各後端11e,11f,11g,11q,11
r,11sとの距離に基づいて最適な水勾配材を選択す
る選択手段33、とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル工法によるプレ
ファブ家屋を設計する際に、水勾配を有する床や陸屋根
などを支持する水勾配材の割付けを行う水勾配材の割付
装置に関し、特にルーフバルコニーの床の設計に適用し
て有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、予め工場等において製造されてな
る床や壁や屋根用の各種パネルを、建築現場にて組み付
けていくことにより家屋の構築を行うパネル工法による
プレファブ家屋において、例えば上階部分がセットバッ
クされており、その上階部分よりも突き出てなる下階の
屋根部分をバルコニーとして活用する所謂ルーフバルコ
ニーを設けることがあった。そのルーフバルコニーの床
(即ち、下階の屋根)には、雨水等の排水のために水勾
配を設けるのが一般的であった。従って、その床を造作
する際には、床を僅かに傾斜させなければならないが、
それを容易に実現するために、水勾配に合わせて上縁を
傾斜させてなる種々の長さの水勾配材を複数用意し、そ
れら複数の水勾配材を所定間隔おきに配設し、その上に
床板材を敷設するようにしていた。
【0003】そして、建築工事に先立って、そのルーフ
バルコニーの設計を行う際には、ルーフバルコニーの平
面図とともに、各水勾配材の配設箇所毎に夫々立面図を
作成し、それら平面図及び各立面図に基づきその立面図
の該当箇所において使用する水勾配材を選択していた。
つまり、ルーフバルコニーの平面形状が単純な矩形状の
場合には、配設する水勾配材は一種の長さのもので足り
るが、ルーフバルコニーの平面形状が複雑な形状、即ち
凹凸状をなしている場合には、その配設箇所毎に、種々
の長さの水勾配材の中から最適な長さのものを選択しな
ければならなかった。
【0004】ところで、近年、各種の設計と同様に家屋
等の設計においても、その省力化を図るために、CAD
(computer−aided design)シス
テムを用いることがある。一般的なCADシステムにお
いては、設計要素となる部材の形状データやグラフィッ
クデータやその他のデータをデータベースとして予め記
憶しておき、設計の際にこれらのデータを呼び出し、製
図上に各部材を配置することにより製図を作成するよう
になっている。
【0005】従って、家屋における従来のCADシステ
ムにおいては、間取りを決めることにより壁や床や天井
等に関するデータが読み出され、屋根形状を決めること
により屋根に関するデータが読み出され、窓やドア等の
部材とその位置を決めることにより窓やドア等のデータ
が読み出され、対応する各部材がディスプレイ上の対応
する箇所に配置される。それによって、家屋の形状がデ
ィスプレイに図形(三面図や斜視図)として示されると
ともに、設計図として出力されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、上述したように複雑な形状のルーフバルコニーの床
部分を設計するにあたっては、多数の立面図を作成しな
ければならず、多大なる手間を要していた。また、平面
図及び立面図の作成労力及び作成時間を最小に抑えるた
めに、CADシステムによる設計支援の利用も可能であ
るが、平面形状が複雑であるが故に、従来のCADシス
テムにおいては、設計図の作成のみならず、それに続い
て自動的に最適な水勾配材の選択及び割付けをも行わせ
るのは極めて困難であるという欠点があった。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、パネル工法によるプレファブ家屋にお
けるルーフバルコニー等を設計する際に、そのルーフバ
ルコニー等の床を支持する水勾配材の割付けを効率よく
自動的に行い得る水勾配材の割付装置を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、水勾配方向に延在され且
つその上縁が傾斜させられてなる種々の長さの水勾配材
を、その水勾配と直行する方向に相互に離間されて設定
されてなる複数の割付対象部分の各部分に個々に配置す
ることによって構成されてなる水平部の下地構造の設計
を平面図上で行う際に用いられる水勾配材の割付装置で
あって、上記水勾配材の水平面への投影長さを予め記憶
してなる記憶手段と、予め入力されてなる上記水平部の
平面形状を認識する形状認識手段と、その認識されてな
る水平部の平面形状の、上記水平部の下流側の最先端縁
に対応する最先端辺を認識する最先端認識手段と、その
認識されてなる水平部の平面形状の、上記最先端縁に相
対峙する上記割付対象部分における後端を認識する後端
認識手段と、それら認識されてなる最先端辺から後端ま
での割付対象長さに等しいか、又はその割付対象長さに
最も近くて且つ同割付対象長さよりも長い平面投影長さ
の水勾配材を選択する選択手段とを具備してなることを
特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の水勾配材の割付装置において、上記形状認識手
段は、上記水平部の平面形状から排水溝の逃げ部と壁の
逃げ部を除いた水勾配材配置領域を作成し、その水勾配
材配置領域を認識するようになっていることを特徴とす
る。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の水勾配材の割付装置において、上記
水平部の平面形状の、上記最先端辺から上記各種長さの
水勾配材の平面投影長さだけ離れた位置に同最先端辺に
対して平行な仮線分を作成する仮線分作成手段を具備し
ていることを特徴とする。
【0011】さらにまた、請求項4に記載の発明は、請
求項1、2または3に記載の水勾配材の割付装置におい
て、上記選択手段により選択されてなる水勾配材の該当
する割付対象部分への配置を行う配置手段を具備してい
ることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る水勾配材の割付装置によれば、形
状認識手段によりルーフバルコニーの床等の水平部の平
面形状を認識し、最先端認識手段により水平部の平面形
状の最先端辺を認識し、後端認識手段により割付対象部
分の後端を認識し、選択手段によりそれら最先端辺から
後端までの割付対象長さに等しいか、又はその割付対象
長さに最も近くて且つ同割付対象長さよりも長い平面投
影長さの水勾配材を選択するようになっているため、ル
ーフバルコニーの床等の平面形状が凹凸を有する複雑な
形状であっても、割付対象長さは割付対象部分の後端の
位置によって決まるので、その割付対象部分の先端の位
置が上記最先端辺よりもどれだけ後退しているかを考慮
せずに済む。従って、その最先端辺から割付対象部分の
後端までの距離によって最適な長さの水勾配材が決まる
ので、CADシステム等においてルーフバルコニー等の
平面形状を認識させるだけで、平面図のみに基づいて最
適な水勾配材の選択が行われる。
【0013】また、形状認識手段により水平部の平面形
状の認識を行う際に、その平面形状から排水溝の逃げ部
と壁の逃げ部を除いた水勾配材配置領域を作成し、それ
を認識するようになっていれば、水勾配材の選択を行う
際には、予めそれら排水溝の逃げや壁の逃げが除かれて
いるので、水勾配材と排水溝や壁との取り合いを考慮せ
ずに済み、水勾配材の自動割付けプログラムが簡易化さ
れる。
【0014】さらに、仮線分作成手段により最先端辺か
ら各種長さの水勾配材の平面投影長さに応じた位置に仮
線分を作成するようになっていれば、作成された複数の
仮線分のうち、割付対象部分の後端が一致する仮線分、
または一致する仮線分がない場合には上記後端の直後の
仮線分、に対応する水勾配材を選択するようにすればよ
い。
【0015】さらにまた、配置手段により該当する割付
対象部分に最適な水勾配材を配置するようになっている
ため、平面図における水勾配材の割付けが自動的に行わ
れる。場合にも対応可能である。
【0016】
【実施例】本発明に係る水勾配材の割付装置の一実施例
を、ルーフバルコニーの床の設計を行う場合を例に挙
げ、図に基づき以下に説明する。図1には、本発明に係
る水勾配材の割付装置の基本構成の一例が示されてい
る。同図に示すように、この水勾配材の割付装置は、種
々の長さの水勾配材の水平面への投影長さを予め記憶し
てなる記憶手段40と、予め入力されてなるルーフバル
コニーの平面形状(その一例を図7に符号10で示
す。)を認識する形状認識手段30と、そのルーフバル
コニーの平面形状における最先端辺(図7に符号10a
で示す。)を認識する最先端認識手段31と、水勾配材
を一つずつ割り付ける各割付対象部分における後端(図
11に符号11e,11f,11g,11q,11r,
11sで示す。)を認識する後端認識手段32と、記憶
手段10から各割付対象部分に最適な水勾配材を選択す
る選択手段33、とを備えている。そして、この割付装
置によれば、図13に示すように、ルーフバルコニーの
床板材(図示せず。)の下に割り付けられる水勾配材1
A,1B,1C,1Dの最適なものが選択される。
【0017】上記記憶手段40に記憶されてなる水勾配
材1A,1B,1C,1Dは、その上縁が僅かに傾斜さ
れてなる長尺の板材であり、例えば図14乃至図17に
示す4種の長さのものが用意されている。即ち、各水勾
配材の長さ(水平面への投影長さ)は、建築における一
基本長さ(モジュール)に基づいて定められており、図
14の水勾配材1Aは、最先端辺10aからの距離が最
も短い部分などに使用されるものであり、図15、図1
6及び図17の水勾配材1B、1C及び1Dは、夫々、
最先端辺10aからの距離が上記水勾配材1Aを割り付
ける箇所の2倍、3倍及び4倍であるような奥行き部分
などに使用されるものである。そして、それら各水勾配
材1A,1B,1C,1Dの先端部分は、排水溝を逃げ
るために排水溝の寸法分aを考慮した長さだけ短くなっ
ている。なお、水勾配材1Dよりも長い水勾配材を必要
とする場合には、図18に示すように、水勾配材1Dの
後にさらに水勾配材1A,1B,1C,1Dのうち適当
なものをスペーサー2とともに付け足し、所望の長さと
する。
【0018】以上のように構成されてなる水勾配材の割
付装置を、コンピュータシステムにより構成されてなる
CADシステムに応用した具体例を以下に挙げ、その特
徴とするところをより明らかとする。図2には、そのC
ADシステムの一部として動作する水勾配材の割付装置
の基本構成の一例が示されている。同図に示すように、
この水勾配材の割付装置は、上記形状認識手段30、上
記最先端認識手段31、上記後端認識手段32、上記選
択手段33及び上記記憶手段40の他に、先端認識手段
34、排水溝逃げ設定手段35A、壁逃げ設定手段35
B、配置領域認識手段36、框材配置手段37、仮線分
作成手段38及び水勾配材の配置手段39を備えてい
る。
【0019】先端認識手段34は、図7に示すように、
上記形状認識手段30により認識されてなるルーフバル
コニー10の平面形状の各割付対象部分を適当に通る先
端10a,10b,10c,10d(なお、この例では
先端10aは上記最先端辺と同一である。)を認識する
ものである。なお、図7において、符号20で示したも
のは家屋である。
【0020】排水溝逃げ設定手段35Aは、図8に示す
ように、先端認識手段34により認識されてなる各先端
10a,10b,10c,10dから排水溝の寸法
(b)分逃げてルーフバルコニーの平面形状の後退を行
うものであり、壁逃げ設定手段35Bは、ルーフバルコ
ニー10の平面形状の後端10e,10f,10g及び
側端10h,10i,10j,10k,10m,10
n,10pから壁との取り合いに要する寸法(c)分内
側に逃げることを行うものである。そして、それら両逃
げ設定手段35A,35Bにより実際に水勾配材を配置
する領域11が作成され、上記配置領域認識手段36は
その配置領域11の認識を行う。
【0021】上記框材配置手段37は、図9に示すよう
に、配置領域認識手段36において認識されてなる水勾
配材配置領域11の先端及び後端に夫々水勾配方向に直
行する框材12を配置するものである。
【0022】上記仮線分作成手段38は、図10に示す
ように、上記最先端認識手段31により認識されてなる
最先端辺10aを通る仮想基準線イから上記水勾配材1
A,1B,1C,1Dの各平面投影長さd,e,f,g
に応じて離れた位置に、仮想基準線イに対して平行な仮
線分ロ,ハ,ニ,ホを作成するものである。また、仮線
分作成手段38は、図11に示すように、必要に応じて
仮線分ニのさらに後に、水勾配材1Dの後に水勾配材1
A(水勾配材1B,1C,1Dの場合もある。)を付け
足してなる水勾配材の平面投影長さに対応する仮線分
(ここでは、符号ヘを付した線分)の作成も行う。
【0023】そして、水勾配材配置領域11において、
上記先端10a,10b,10c,10d及び後端10
e,10f,10g(何れもルーフバルコニー10の平
面形状における端部である。)に対応する各端部を、夫
々、先端11a,11b,11c,11d及び後端11
e,11f,11gとする時、上記選択手段33は以下
のように水勾配材を選択するようになっている。即ち、
後端11e,11f,11g、先端11cと先端11b
との間の割付対象部分における後端11q、先端11a
と先端11cとの間の割付対象部分における後端11
r、及び先端11aと先端11dとの間の割付対象部分
における後端11sのうち、仮線分ロ,ハ,ニ,ホ,ヘ
のうちの何れかに一致している割付対象部分に付いては
(図11の例では、後端11e,11f,11g)、そ
の一致している仮線分に対応する水勾配材を選ぶ。ま
た、仮線分に一致していない割付対象部分に付いては
(図11の例では、後端11q,11r,11s)、各
後端の直後に位置する仮線分に対応する水勾配材を選
ぶ。
【0024】例えば、図12の例においては、後端11
eは仮線分ヘに一致しており、従ってその箇所に付いて
は水勾配材1Dに水勾配材1Aを付け足した水勾配材1
Eが選択される。後端11fに付いては仮線分ホに一致
しているため水勾配材1Dが選択され、また後端11g
に付いては仮線分ニに一致しているため水勾配材1Cが
選択される。さらに、後端11q,11sに付いては夫
々その直後の仮線分ハに該当する水勾配材1Bが選択さ
れ、後端11rに付いてはその直後の仮線分ロに該当す
る水勾配材1Aが選択される。
【0025】以上のように選択された各水勾配材1A,
1B,1C,1Dは、上記配置手段39により各割付対
象部分に夫々配置される。なお、各水勾配材1A,1
B,1C,1Dの全長のうち、実際に必要なのは前後の
框材12に挟まれた部分だけであるので、各割付対象部
分において、前側の框材12Aよりもさらに前に突出す
る部分及び後側の框材12Bよりもさらに後に突出する
部分を切断部分として、図13に示すような配置とす
る。
【0026】図3には、水勾配材の割付装置を応用して
なるCADシステムの基本構成の一例が示されている。
同図に示すように、このCADシステムは、周知のよう
にCPUや、内部記憶装置となるRAM及びROM等の
メモリなどを備えてなる演算処理装置(コンピュータ)
3と、ハードディスクや光磁気ディスク等からなる補助
記憶装置4と、ディスプレイ等からなる表示装置5と、
キーボード等からなる入力装置6と、マウスやタブレッ
トやデジタイザー等からなるポインティングデバイス
(座標位置入力装置)7と、プリンター及びプロッター
等から出力装置8とを基本構成とするものである。
【0027】上記演算処理装置3には、上記形状認識手
段30、最先端認識手段31、後端認識手段32、選択
手段33、先端認識手段34、排水溝逃げ設定手段35
A、壁逃げ設定手段35B、配置領域認識手段36、框
材配置手段37、仮線分作成手段38及び配置手段39
が設けられている。また、上記補助記憶装置4には、上
記記憶手段40が設けられており、その他にも住宅を構
築するための各種部材の内部コードNo.、グラフィッ
クデータ、形状データ、発注用製品コードNo.、各種
部材の単価等がデータベースとして記憶されているとと
もに、CADシステム上で設計されたデータも記憶され
ている。さらに、補助記憶装置4は、CADシステムに
より設計された水勾配材の割付けデータに付いての記憶
も行うようになっている。
【0028】次に、上記CADシステムにおける水勾配
材の割付装置の処理内容に付いて、その一例を具体的に
説明する。図4には、水勾配材の割付手順の流れの一例
が示されている。水勾配材の割付処理が開始されると、
先ず、CADシステムにより本処理の開始前に予め作成
されてなるか、又は上記入力装置6や出力装置8などに
より入力されてなるバルコニー領域、即ち図7に例とし
て示したルーフバルコニー10の平面形状の認識が行わ
れる(ステップS1)。
【0029】それから、排水溝の逃げや壁との取り合い
の逃げを考慮して、実際に水勾配材の配置の対象となる
領域、即ち図8に例として示した水勾配材配置領域11
が作成され、その認識が行われる(ステップS2)。次
いで、その水勾配材配置領域11の先端及び後端に図9
に示したように框材12が配置される(ステップS
3)。そして、水勾配材配置領域11の各割付対象部分
に付いて、夫々、最適な水勾配材の選択が行われ(ステ
ップS4)、さらにその選択されてなる水勾配材が図1
2及び図13のように配置されて(ステップS5)、割
付処理が終了する。なお、水勾配材の割付状態を上記表
示装置5や出力装置8により表示したり設計図として出
力する際には、図13のように、配置された各水勾配材
の不要部分に付いてはその表示又は印字がなされないよ
うにしておくのはいうまでもない。
【0030】図5には、上記ステップS2における水勾
配材配置領域の作成手順の一具体例が示されている。ル
ーフバルコニー10の平面形状における各先端10a,
10b,10c,10dが特定・認識され(ステップS
20)、それら各先端10a,10b,10c,10d
において、排水溝の逃げ(寸法b)が設定される(ステ
ップS21)。また、ルーフバルコニー10の平面形状
における各後端10e,10f,10g及び各側端10
h,10i,10j,10k,10m,10n,10p
が特定・認識され、それら各端部において壁との取り合
いに要する逃げ(寸法c)が設定される(ステップS2
2)。図8には、ここまでの状態が示されている。しか
る後、上記ステップS3の框材の配置処理に進む。
【0031】図6には、上記ステップS4の水勾配材の
選択手順の一具体例が示されている。先ず、ルーフバル
コニー10の平面形状における最先端辺10aが特定・
認識され(ステップS40)、その最先端辺10aを通
る仮想基準線イ及び1次仮線分ロ,ハ,ニ,ホの作成が
行われる(ステップS41)。図10には、ここまでの
状態が示されている。
【0032】続いて、例えば図11の後端11e部分の
ように、水勾配材配置領域11の最大の奥行き部分にお
けるその奥行き長さ(仮想基準線イから後端までの距
離)が、最も大きい水勾配材1Dの投影長さgよりも長
い場合には(ステップS42)、2次仮線分ヘの作成が
行われる(ステップS43)。図11には、ここまでの
状態が示されている。なお、ステップS42において、
例えば図11の後端11f,g部分のように、奥行き長
さが水勾配材1Dよりも長くないと判断された場合に
は、2次仮線分の作成は行われない。
【0033】次いで、割付対象部分の後端の認識が行わ
れる(ステップS44)。そして、例えば図11の後端
11e部分のように、割付対象部分の奥行き長さが、最
大水勾配材1Dの投影長さよりも長い場合には(ステッ
プS45)、その割付対象部分には水勾配材1Dに水勾
配材1A,1B,1C,1Dのうちの適当なものを付け
足してなる水勾配材1Eが配置されることになる。従っ
て、水勾配材1Dの選択とともに(ステップS46)、
水勾配材1A,1B,1C,1Dのうちの適当なものの
選択が行われる(ステップS47)。また、ステップS
45において、例えば図11の後端11f,g部分のよ
うに、奥行き長さが水勾配材1Dよりも長くないと判断
された場合には、水勾配材1A,1B,1C,1Dのう
ちの適当なものの選択が行われる(ステップS48)。
【0034】そして、さらに他に割付対象部分が残って
いるか否かの判断が行われ(ステップS49)、残って
いる場合にはその残りがなくなるまでステップS44〜
S49の処理が繰り返し行われる。しかる後、上記ステ
ップS5の水勾配材の配置処理に進む。
【0035】以上のようにして配置された水勾配材1
A,1B,1C,1D,1Eに付いてのデータは、必要
に応じて補助記憶装置4に記憶されるのはいうまでもな
い。その際、水勾配材1Eに付いては、水勾配材1D、
水勾配材1A,1B,1C,1Dのうちの最適なもの、
及びスペーサー2に付いてのデータが記憶される。な
お、割付け終了後、CADシステムにおいて、補助記憶
装置4に記憶されてなる水勾配材1A,1B,1C,1
D,1Eや床板材などの発注用製品コードNo.や単価
等を検索することにより、該当するルーフバルコニーの
床部分の見積書や水勾配材等の発注書を作成することが
できる。また、それら見積書や発注書を印刷する(出力
する)こともできる。なお、そのルーフバルコニーの床
部分の設計図(平面図)を印刷することができるのは勿
論である。
【0036】上記実施例によれば、水勾配材の割付装置
は、ルーフバルコニー10の平面形状から排水溝及び壁
との取り合いを予め逃げてなる水勾配材配置領域11を
作成し、その複雑な形状をしてなる水勾配材配置領域1
1に仮想基準線イ及び仮線分ロ,ハ,ニ,ホ,ヘを作成
し、それら線分イ,ロ,ハ,ニ,ホ,ヘに基づいて最適
な水勾配材1A,1B,1C,1D,1Eの選択を行う
ようになっているため、本割付装置にルーフバルコニー
10の平面形状を認識させるだけで、平面図のみに基づ
いて最適な水勾配材の選択及び配置が自動的に行われ
る。その際、水勾配の選択にあたっては立面図は不要で
ある。
【0037】なお、水勾配材の割付装置及びそれを応用
してなるCADシステムは、ルーフバルコニー10の平
面形状における最先端辺10aを基準としてその平面形
状における各部分の奥行き長さを求め、その奥行き長さ
に基づいて最適な水勾配材を選択し配置するようになっ
ていれば、上記実施例における構成に何等制限されない
のはいうまでもない。また、水勾配材の割付処理の具体
的な手順に付いても、上記実施例により何等制限される
ものではない。例えば、仮想基準線イや仮線分ロ,ハ,
ニ,ホ,ヘを作成せずに、最先端辺10aと各後端11
e,11f,11g,11q,11r,11sとの距離
をそれらの座標を基にして演算により直接求めるように
なっていてもよい。
【0038】さらに、上記実施例においては、本発明に
係る水勾配材の割付装置をルーフバルコニーの床のCA
D設計に適用した場合に付いて説明したが、本発明は、
陸屋根の設計や、一般的なバルコニー及びベランダの設
計や、テラスの設計や、屋外に露出される外廊下の設
計、などに適用可能であるのはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る水勾配材の割付装置によれ
ば、形状認識手段によりルーフバルコニーの床等の水平
部の平面形状を認識し、最先端認識手段により水平部の
平面形状の最先端辺を認識し、後端認識手段により割付
対象部分の後端を認識し、選択手段によりそれら最先端
辺から後端までの割付対象長さに等しいか、又はその割
付対象長さに最も近くて且つ同割付対象長さよりも長い
平面投影長さの水勾配材を選択するようになっているた
め、ルーフバルコニーの床等の平面形状が凹凸を有する
複雑な形状であっても、本割付装置にその平面形状を認
識させるだけで、立面図を作成することなく、平面図の
みに基づいて最適な水勾配材の選択を自動的に行うこと
が可能となる。
【0040】その際、形状認識手段において水平部の平
面形状から排水溝の逃げ部と壁の逃げ部を除いた水勾配
材配置領域を作成して認識するようになっていれば、水
勾配材と排水溝や壁との取り合いを考慮せずに済み、水
勾配材の自動割付けプログラムが簡易化される。
【0041】さらにまた、配置手段により該当する割付
対象部分に最適な水勾配材を配置するようになっている
ため、平面図における水勾配材の割付けを自動的に行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水勾配材の割付装置の基本構成の
一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る水勾配材の割付装置をCADシス
テムに応用した一例の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図3】そのCADシステムの基本構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図4】そのCADシステムにおける水勾配材の割付手
順の一例を示すフローチャートである。
【図5】その割付手順における水勾配材配置領域の作成
手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】その割付手順における水勾配材の選択手順の一
例を示すフローチャートである。
【図7】上記CADシステムにおけるバルコニー領域の
認識処理を説明するためのルーフバルコニーの平面形状
を示す図である。
【図8】そのCADシステムにおける水勾配材配置領域
の作成処理を説明するための水勾配材配置領域の平面形
状を示す図である。
【図9】そのCADシステムにおける框材の配置処理を
説明するための水勾配材配置領域の平面形状を示す図で
ある。
【図10】そのCADシステムにおける1次仮線分の作
成処理を説明するための水勾配材配置領域の平面形状を
示す図である。
【図11】そのCADシステムにおける2次仮線分の作
成処理を説明するための水勾配材配置領域の平面形状を
示す図である。
【図12】そのCADシステムにおける水勾配材の選択
・配置処理を説明するための水勾配材配置領域の平面形
状を示す図である。
【図13】そのCADシステムにおける水勾配材の選択
・配置処理を説明するための水勾配材配置領域の平面形
状を示す図である。
【図14】水勾配材の一例の立面図である。
【図15】水勾配材の一例の立面図である。
【図16】水勾配材の一例の立面図である。
【図17】水勾配材の一例の立面図である。
【図18】水勾配材の一例の立面図である。
【符号の説明】
イ 仮想基準線 ロ,ハ,ニ,ホ,ヘ 仮線分 1A,1B,1C,1D,1E 水勾配材 10 ルーフバルコニー(水平部) 10a 最先端辺 10a,10b,10c,10d 先端 11 水勾配材配置領域 11e,11f,11g,11q,11r,11s 後
端 30 形状認識手段 31 最先端認識手段 32 後端認識手段 33 選択手段 34 先端認識手段 35A 排水溝逃げ設定手段 35B 壁逃げ設定手段 36 配置領域認識手段 37 框材配置手段 38 仮線分作成手段 39 配置手段 40 記憶手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水勾配方向に延在され且つその上縁が傾
    斜させられてなる種々の長さの水勾配材を、その水勾配
    と直行する方向に相互に離間されて設定されてなる複数
    の割付対象部分の各部分に個々に配置することによって
    構成されてなる水平部の下地構造の設計を平面図上で行
    う際に用いられる水勾配材の割付装置であって、 上記水勾配材の水平面への投影長さを予め記憶してなる
    記憶手段と、 予め入力されてなる上記水平部の平面形状を認識する形
    状認識手段と、 その認識されてなる水平部の平面形状の、上記水平部の
    下流側の最先端縁に対応する最先端辺を認識する最先端
    認識手段と、 その認識されてなる水平部の平面形状の、上記最先端縁
    に相対峙する上記割付対象部分における後端を認識する
    後端認識手段と、 それら認識されてなる最先端辺から後端までの割付対象
    長さに等しいか、又はその割付対象長さに最も近くて且
    つ同割付対象長さよりも長い平面投影長さの水勾配材を
    選択する選択手段と、 を具備してなることを特徴とする水勾配材の割付装置。
  2. 【請求項2】 上記形状認識手段は、上記水平部の平面
    形状から排水溝の逃げ部と壁の逃げ部を除いた水勾配材
    配置領域を作成し、その水勾配材配置領域を認識するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1記載の水勾配
    材の割付装置。
  3. 【請求項3】 上記水平部の平面形状の、上記最先端辺
    から上記各種長さの水勾配材の平面投影長さだけ離れた
    位置に同最先端辺に対して平行な仮線分を作成する仮線
    分作成手段を具備していることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の水勾配材の割付装置。
  4. 【請求項4】 上記選択手段により選択されてなる水勾
    配材の該当する割付対象部分への配置を行う配置手段を
    具備していることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の水勾配材の割付装置。
JP26713693A 1993-10-26 1993-10-26 水勾配材の割付装置 Expired - Fee Related JP3212776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26713693A JP3212776B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 水勾配材の割付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26713693A JP3212776B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 水勾配材の割付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07121597A true JPH07121597A (ja) 1995-05-12
JP3212776B2 JP3212776B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=17440584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26713693A Expired - Fee Related JP3212776B2 (ja) 1993-10-26 1993-10-26 水勾配材の割付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3212776B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332698A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Asahi Kasei Homes Kk 防水下地ユニットとこれを用いた防水下地構造
JP2008059381A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Eijiyuu Sangyo:Kk バルコニー設計装置およびバルコニー設計プログラム、並びにバルコニー製造装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332698A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Asahi Kasei Homes Kk 防水下地ユニットとこれを用いた防水下地構造
JP2008059381A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Eijiyuu Sangyo:Kk バルコニー設計装置およびバルコニー設計プログラム、並びにバルコニー製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3212776B2 (ja) 2001-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7444270B2 (en) Method, apparatus and banner for structure layout
KR101105385B1 (ko) 기본건축유닛의 배치에 따른 조합 방식에 의한 포스트와 빔 구조의 목조건축물의 설계시스템 및 이를 이용한 설계방법
CN115203767B (zh) 一种工程图纸自动布局方法及系统
CN115688232A (zh) 基于revit的木工翻样出图方法
JPH07121597A (ja) 水勾配材の割付装置
JP3067099B2 (ja) 配筋設計支援装置および方法
JP4025895B2 (ja) 床材の敷き込み形状決定方法及びそのシステム
JP3046291B1 (ja) 仮設材配置計画用図面作成装置及びその記録媒体
JP3962833B2 (ja) 瓦屋根積算プログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び瓦屋根積算システム
JP7167289B1 (ja) 屋根材割付け装置、その方法及びそのプログラム
JP2008158793A (ja) 建物の構造解析用情報生成装置、構造解析用情報生成方法及び構造解析用情報生成プログラム
CN118504064A (zh) 一种建筑结构自动设计与自动绘图方法
JPH11210151A (ja) 建築用パネル部材、釘打ち位置マーキング方法及びマーキングシステムと、パネル部材プレカット方法及びプレカットシステム
JPH08302881A (ja) 勾配屋根の設計方法
JP4197432B2 (ja) 家屋図面作成装置及び作成方法
JP4443198B2 (ja) 意匠データ入力装置、意匠データ入力方法および意匠データ入力プログラム並びにこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Seidler Revit Architecture 2022 for Designers
JPH0877233A (ja) 建物リフォーム支援システム
JP4549805B2 (ja) 設計データ生成システム、設計データ生成方法、設計データ生成プログラム
JPH11120221A (ja) 対象物モデルの共有化のためのシステムおよびその実現のために用いられるプログラムを記憶した記録媒体
JP3848717B2 (ja) 立体模型生成システム
JP2000067092A (ja) 太陽光発電システム敷設模型生成システム
JPH09221924A (ja) ユニット式建物設計用cadの屋根作成方法およびそのシステム
JPH07249064A (ja) 住宅設計支援装置
US20060155405A1 (en) Method of creating a dual curve support structure

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100719

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130719

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees