JPH0712086U - 調心型ローラクラッチ - Google Patents

調心型ローラクラッチ

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JPH0712086U
JPH0712086U JP4203493U JP4203493U JPH0712086U JP H0712086 U JPH0712086 U JP H0712086U JP 4203493 U JP4203493 U JP 4203493U JP 4203493 U JP4203493 U JP 4203493U JP H0712086 U JPH0712086 U JP H0712086U
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JP
Japan
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clutch
roller clutch
fixing member
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roller
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JP4203493U
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Inventor
雅之 別府
俊英 後藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸1の偏心や傾きを吸収し得る調心型ロ
ーラクラッチ2の取付け構造を簡素化する。 【構成】 本体フレーム4の貫通穴4aに半径方向及び
軸方向の隙間S1、S2をもたせて樹脂製の固定部材7
をはめ込み、この固定部材7とクラッチハウジング5の
爪部5dを結合させることにより、ローラクラッチ2を
保持したクラッチハウジング5を本体フレーム4に調心
可能に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は調心型ローラクラッチの取付け構造に関し、たとえば全自動洗濯機 における洗濯兼脱水槽の回転駆動系において利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
全自動洗濯機では洗濯物の洗濯と脱水が一つの槽(洗濯兼脱水槽)で行なわれ るため、洗濯兼脱水槽は洗濯時には停止しており、脱水時にみ回転するようにな っている。この洗濯兼脱水槽の回転制御は、その底面中央部から下方に延びた筒 状槽軸の回転を制御することによりなされる。すなわち、筒状槽軸には回転駆動 源に正・逆回転自在に連結されたファン軸が挿通されており、洗濯時、筒状槽軸 の正・逆回転をワンウエイクラッチ及びブレーキベルトでロックしてファン軸の みを正・逆回転させ、脱水時には、ブレーキベルトによるロックを解除し、ファ ン軸をワンウエイクラッチのフリー方向に回転させて筒状槽軸とファン軸とを共 に回転させるのである。そして、脱水が完了すると、ブレーキベルトを作動させ て筒状槽軸の回転を停止させる。
【0003】 ワンウエイクラッチとしては一般にローラクラッチが使用される場合が多い。 ローラクラッチは、例えば、内周面に複数のカム面を備え、各カム面で、制御す べき回転軸の外周面との間に複数の楔空間を形成する外輪と、各楔空間内に配さ れたニードルローラと、ニードルローラを収容する複数のポケットを備えた保持 器と、ニードルローラを楔空間の狭間隙側に押圧するバネ手段とで構成される。 回転軸の正回転に対しては、ニードルローラが楔空間の狭間隙部に係合してトル クを伝達する。逆に、回転軸の逆回転に対しては、回転軸との間の摩擦力により ニードルローラがバネ手段の力に抗して移動し、楔空間の狭間隙部から離脱する ことによりトルクの伝達が遮断される。バネ手段は、ニードルローラを離脱状態 から係合状態へと速やかに移行させ、クラッチの応答性を高める。
【0004】 ローラクラッチの本来的機能はトルクの伝達・遮断にあり、それ自体は十分な 荷重負荷能力を持っていないため、従来より、ローラクラッチと転がり軸受とを 併用し、回転軸を支持する機能は転がり軸受に担わせ、ローラクラッチには本来 のトルクの伝達・遮断機能のみを担わせるようにしている。具体的には、別体の ローラクラッチと転がり軸受とを別々に本体フレームに取り付けるいわゆる分離 タイプと、ローラクラッチと転がり軸受とを一体にユニット化したものを本体フ レームに取り付けるユニットタイプとが知られている。そして、分離タイプに関 していえば、従来はクラッチハウジングを本体フレームにボルト・ナットで固定 するのが一般的である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
取付け誤差等によって回転軸に傾きが生じる場合があり、回転軸の傾きが大き いと、トルク伝達時、ローラクラッチの外輪に偏荷重が作用することにより、各 カム面に均等にトルクが伝達されず、カム面の耐久性に影響が生じることが予想 される。また、ニードルローラを押圧するバネ手段の耐久性も懸念される。とり わけ全自動洗濯機では回転軸に大きな遠心力が作用するため、回転軸の偏心や傾 きに対する対策が必要である。
【0006】 しかしながら、分離タイプにおいては本体フレームにクラッチハウジングを固 定する必要があるところ、従来のようにボルト・ナットで固定する場合、工数が かかるという問題がある。
【0007】 そこで、この考案の主要な目的は、分離タイプのローラクラッチにおいて、回 転軸の偏心や傾きを吸収する調心機能を具備したローラクラッチの取り付け構造 を簡素化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案による調心型ローラクラッチは、本体フレームに設けた貫通穴に半径 方向及び軸方向の隙間をもたせて樹脂製の固定部材をはめ込み、この固定部材と クラッチハウジングを結合することにより、ローラクラッチを保持したクラッチ ハウジングを本体フレームに取り付けたことを特徴とする。
【0009】 請求項2の発明は、前記クラッチハウジングが、ローラクラッチの外輪と嵌合 する円筒部と、円筒部の端部から外径方向に連続した外径フランジ部と、外径フ ランジ部の円周方向等分位置に形成された爪部を有し、前記爪部を前記固定部材 と結合したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
本体フレームの貫通穴と固定部材との間に隙間が存在することによって、固定 部材と結合したクラッチハウジングが当該隙間の範囲内で軸受ハウジングに相対 して移動することができる。したがって、回転軸が傾いたり偏心したりしたとき は、そのような回転軸の動きに応じてクラッチハウジングが半径方向および軸方 向に変位して回転軸に対するローラクラッチの調心状態を維持する。このように 、回転軸に偏心や傾きが生じた場合でも、ローラクラッチの移動によって自動的 に調心され、トルク伝達時の偏荷重が防止され、安定したクラッチ機能が確保さ れる。
【0011】 固定部材はローラクラッチの回り止めと抜け止めを行なうが、それが樹脂製で あることから、ローラクラッチのON/OFF動作に伴って発生しがちな衝撃や 振動を吸収する作用も有する。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】 図1(a)(b)に示すように、静止部材たる本体フレーム(4)に転がり軸 受(3)を介して回転軸(1)が回転自在に支持されており、この回転軸(1) の回転を制御するためのローラクラッチ(2)は、転がり軸受(3)と軸心を揃 えた状態で、クラッチハウジング(5)を介して本体フレーム(4)に取り付け られている。なお、転がり軸受として密封型深溝玉軸受を例示してあるが、アン ギュラ玉軸受その他の軸受を使用することもできる。
【0014】 転がり軸受(3)を収容する軸受ハウジング(6)は、転がり軸受(3)の外 輪(3a)と嵌合する円筒部(6a)と、円筒部(6a)の一方の端部から外径 側に連続した外径フランジ部(6b)と、円筒部(6a)の他方の端部から内径 側に連続した内径フランジ部(6c)とで構成されている。図示する実施例では 外径フランジ部(6b)が本体フレーム(4)と一体になっている。
【0015】 ローラクラッチ(2)は、クラッチハウジング(5)と嵌合するシェル型の外 輪(2a)を有する。外輪(2a)の内周面には複数のカム面(2a1)が形成 されており、このカム面(2a1)と回転軸(1)の外周面との間、または、内 輪を設ける場合には内輪の外周面との間に、複数の楔空間が形成される。各楔空 間には係合・離脱可能にニードルローラ(2b)が配される。ニードルローラ( 2b)は、例えば樹脂製の保持器(2c)のポケット内に収容され、保持器(2 c)のポケットの側壁とニードルローラ(2b)の外周面との間に介在するバネ 手段(2d)によって楔空間の狭間隙側に押圧されている。なお、クラッチハウ ジング(5)の円筒部(5a)にカム面を形成させることにより外輪(2a)を 省略することも可能である。
【0016】 ローラクラッチ(2)の機能については、前述した従来のものと変わりないの でここでは説明を省略する。なお、この考案はローラクラッチの取付け構造に係 るものであって、特定のローラクラッチを対象とするものではないこと、および 、述べたような基本的構成を備えたもの以外にも、たとえばツーウエイローラク ラッチのように各種のローラクラッチが知られていることから、この考案の実施 に際しては、それらのなかから適宜選択して採用することができる。
【0017】 クラッチハウジング(5)は、ローラクラッチ(2)の外輪(2a)と嵌合す る円筒部(5a)と、円筒部(5a)の一方の端部から外径側に連続した外径フ ランジ部(5b)と、円筒部(5a)の他方の端部から内径側に連続した内径フ ランジ部(5c)とで構成されている。外径フランジ部(5b)の円周等配位置 の2箇所には、さらに外径方向に突出した爪部(5d)が形成されている。
【0018】 本体フレーム(4)には、クラッチハウジング(5)の爪部(5d)と対応す る位置に貫通穴(4a)が形成されている。図1の実施例では、クラッチハウジ ング(5)の爪部(5d)の先端(5e)を軸方向に折り曲げて本体フレーム( 4)の貫通穴(4a)に挿入し、本体フレーム(4)の反対側から先端(5e) に樹脂製の固定部材(7)を止着することにより、軸受ハウジング(6)に対す るクラッチハウジング(5)の回り止めと抜け止めが図られ、軸受ハウジング( 6)とクラッチハウジング(5)との相対回転が防止されて確実なクラッチ機能 が発揮される。
【0019】 クラッチハウジング(5)の外径フランジ部(5b)の爪部(5d)と固定部 材(7)との結合については、図1の実施例では爪部(5d)の先端(5e)を 折り曲げて固定部材(7)に形成されたスロット(7a)に圧入する構成が例示 されているが、このほかにも種々の改変が可能である。たとえば、図2に示すよ うに爪部(5d)に切り欠き(5f)若しくは突起(5g)を設け、一方、固定 部材(7)の突部(7b)にそれらの切り欠き(5f)若しくは突起(5g)に 対応する形状の突起若しくは切り欠きを設けて相互に嵌まり合うようにしてもよ いし、あるいはまた、図示は省略するが、爪部(5d)に段付き軸を取り付けて その段付き軸を固定部材(7)と結合させるようにすることもできる。
【0020】 図示する実施例の場合、本体フレーム(4)の貫通穴(4a)は長円形で、固 定部材(7)は貫通穴(4a)より大きな長円形の基部(7a)と、貫通穴(4 a)よりも僅かに小さな長円形の突部(7b)とを有する。固定部材(7)の突 部(7b)は貫通穴(4a)との間にローラクラッチ(2)の半径方向の隙間( S1)を形成する。また、固定部材(7)の基部(7a)は本体フレーム(4) との間にローラクラッチ(2)の軸方向の隙間(S2)を形成する。これらの隙 間(S1、S2)は、例を挙げるならば0.5mm程度のオーダーである。
【0021】 隙間(S1、S2)が存在することにより、クラッチハウジング(5)及びこ れに収容保持されたローラクラッチ(2)は、本体フレーム(4)および軸受ハ ウジング(6)に相対して半径方向及び軸方向に移動することができる。したが って、例えば取付け誤差等によって回転軸(1)に傾きが生じると、ローラクラ ッチ(2)が回転軸(1)の傾きに応じて隙間(S1、S2)の範囲で変位し、 ローラクラッチ(2)と回転軸(1)との軸心のずれを自動的に調心する。
【0022】 樹脂製の固定部材(7)によりクラッチハウジングの回り止めと抜け止めをす るようにしたため、固定部材(7)は、クラッチON/OFF時の衝撃・振動を 吸収する役割をも果たす。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案は、本体フレームの貫通穴に半径方向及び軸方 向の隙間をもたせて樹脂製の固定部材をはめ込み、この固定部材とクラッチハウ ジングの爪部を結合させることにより、ローラクラッチを保持したクラッチハウ ジングを本体フレームに調心可能に取り付けたものであるから、ボルト・ナット を使用して固定する場合に比べて構造が簡素化され、取付け作業も簡便となる。 また、固定部材はローラクラッチの回り止めと抜け止めを行なうが、それが樹脂 製であることから、ローラクラッチのON/OFF動作に伴って発生しがちな衝 撃や振動を吸収する作用も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す正面図(a)および断面図(b)
である。
【図2】爪部の変形例を示す略図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ローラクラッチ 3 転がり軸受 4 本体フレーム 4a 貫通穴 5 クラッチハウジング 5d 爪部 5e 爪部の先端 6 軸受ハウジング 7 固定部材 7c スロット S1 半径方向隙間 S2 軸方向隙間

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームに転がり軸受を介して回転
    自在に支持された回転軸の回転方向を規制するためのロ
    ーラクラッチにおいて、本体フレームに設けた貫通穴に
    半径方向及び軸方向の隙間をもたせて樹脂製の固定部材
    をはめ込み、この固定部材とクラッチハウジングを結合
    することにより、ローラクラッチを保持したクラッチハ
    ウジングを本体フレームに取り付けたことを特徴とする
    調心型ローラクラッチ。
  2. 【請求項2】 前記クラッチハウジングが、ローラクラ
    ッチの外輪と嵌合する円筒部と、円筒部の端部から外径
    方向に連続した外径フランジ部と、外径フランジ部の円
    周方向等分位置に形成された爪部を有し、前記爪部を前
    記固定部材と結合したことを特徴とする請求項1の調心
    型ローラクラッチ。
JP4203493U 1993-07-30 1993-07-30 調心型ローラクラッチ Withdrawn JPH0712086U (ja)

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Effective date: 19971106